NyARToolKit の環境構築について
森岡克典手順
1. JDKの環境構築
まずJava の実行環境ともいえる、ランタイムをインストールします。 http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html「Java Platform,Standard Edition」の[Download JRE]からダウンロード ここでPlatform を問われるので「Windows」を選択します。
※64bit 版を使用していても、Windows x64 は選択しない
jre-6uxx-windows-i586.exe をクリックしてダウンロード。 Java SE Development Kit(JDK)のインストール
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
「Java Platform,Standard Edition」の[Download JDK]からダウンロード こちらもPlatform は「Windows」を選択。 jdk-6uxx-windows-i586.exe をクリックしてダウンロード。 ダウンロードしたファイルはC ドライブにフォルダを作り保存する。
2. SDKの環境構築
AndroidSDK のダウンロード http://developer.android.com/sdk/index.html から最新版をダウンロードします。 ダウンロードしたらC ドライブの直下に展開します。 SDKManager.exee を実行し、下図の状態になるように Accept、Reject を選択し ていきます。図1.SDK でインストールするパッケージ 選択ができたら[Install]ボタンをクリックします
ダウンロードとインストールが始まります。インストールが終わると[close]ボタン が表示されるので、クリックしてとじて下さい。
※Google USB Driver package, revision x は、実機にアプリを転送するために必要になるので必ずインスト ールして下さい。また、Google API などは後で追加インストールすることも可能です。
3. JDKとSDKの PATH の設定
「スタートメニュー」→「コンピュータ」上で右クリック→「プロパティ」 「システムの詳細設定」を開く。 詳細設定タブを開き、環境変数をクリックします。 ユーザー環境変数内の[新規]で変数名を「JAVA_HOME」、変数値を 「C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.6.0_24」とします。%PATH%;C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.6.0_24; C:¥ProgramFiles(x86)¥Java¥jdk1.6.0_24¥bin; C:¥android-sdk-windows¥platform-tools; C:¥android-sdk-windows¥tools とします。 ※32bit 版を使用している場合は(x86)を消す
4. 実機確認
メニュー(アプリケーション一覧)を開いて[設定](Settings)をタップ。 [アプリケーション](Apllications)をタップ。 [不明な提供元](Unknown sources)にチェックを入れて、[開発](Development)をタ ップ。[USB デバッグ](USB debugging)をチェック状態にします。
※[不明な提供元]にチェックを入れるのは、デバック時に未署名のアプリを転送するためです。面倒でなけ れば開発時以外はチェックを外して下さい。 各メーカーからドライバをダウンロードしてインストール又は、展開したフォル ダを「C:¥android-sdk-windows¥extras」に移し、フォルダ名を端末名に変えてお きましょう。 端末を設定した状態でUSB ケーブルを使って PC と接続してください。 接続後、しばらくすると下記のようにハードウェアが検出さますので、[ドライバ ソフトウェアを検索してインストールします(推奨)(L)]をクリックします。 図2.接続時の画面
検索が終わり、しばらくするとディスクを求められますので[ディスクはありませ ん。他の方法を試します(I)]をクリックします。 なお、機種によっては自動的にインストールされる場合も有ります。 [コンピュータを参照してドライバソフトウェアを検索します(上級)(R)]をクリッ クします。 端末メーカーからダウンロードしたドライバのファイルを展開した場所を指定し てください。 [サブフォルダも検索する(I)]にチェックを入れて[次へ]。 インストールが完了したら[閉じる] コマンドプロンプトからddms を実行する。 実行後、下記のような新しいウィンドウが開きます。 図3.ddms の実行画面 正常に端末とPC が接続できている場合は、Name 欄内に接続している端末が表示 されます。 されない場合は、PC を再起動するか、ADB サーバーを再起動してみてください。 また、ドライバが正常にインストールされたか確認して下さい。
5. Eclipse の設定
Eclipse の公式サイトから最新版をダウンロードし、JDK 等と同じフォルダに保存し ます。
実行後「Window」→「Preferences」と開いて、「General(一般)」→「Workspace」 と移ります。
Text file encoding を UTF-8、New text file line delimiter を Unix にします。
図4. Workspace の設定
続いて、「General(一般)」→「Editors」→「Text Editors」と移ります。 Show line numbers と Show whitespace characters にチェックを入れます。 ここまできたら、「OK」をクリックして設定内容を保存します。
6. ADT(Android Development Tools) Plugin のインストール
メニューバーから[Help] -> [Install New Software...]と選択します。 ダイアログが開くので[Add ...]ボタンをクリックします。
Location :に https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/と入力して、[OK]ボタンをク リックしてください。 少し処理が入りますが、しばらくすると一つ前のダイアログに戻ります。"Developer Tools"にチェックを入れて、[Next]ボタンをクリックします。 インストール作業が始まるのでしばらく待ちます。 インストール内容の確認画面が 表示されますので、内容を確認して[Next]
ライセンスに同意(I accept the terms of the license agreements にチェック)して [Finish]
ADT プラグインが未署名らしいので警告が出ますが、許可にしないとどうしようも ないので、[OK]をクリック。
インストールが終了すると下図のようなダイアログが開くので、[Restart Now]をク リックしてEclipse をリスタートします。
7. ADT(Android Development Tools) Plugin の設定
メニューバーから[Window] -> [Preferences]と選択します。
設定画面中の[Android]を選択、[SDK Location:]に Android SDK の展開先を入力、 または選択します。 あとは、[Apply]または[OK]をクリックして完了です。 以上でEclipse で Android アプリを開発するための下準備が完了します。 その他問題になりそうな点 完成形のEclipse のプロジェクトファイルをインポートして実行する際、 解凍せずにそのままEclipse にインポートすること 解凍ソフトなどで解凍した場合、破損する恐れがあります。 反省点 実行可能な機種の種類などの事ばかり考えていて、環境構築をないがしろにしていた事が 大きな失敗です。また、早めに他の人に相談するべきだったことも反省点です。 今後の目標 今後は、現れたキャラクターを指でタップすることで簡単に動かすことができるようにし たいと思っています
図5.動きのイメージ
参考
The Sixwish project NyARToolKit for Android