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調べたことをいくつかつないで, そこから分かることを考えている 100% つまり,~だ などと調べたことなどをまとめて考えている 100% 社会科の時間に自分の考えを考え方モデルを使ってノートに書いたり, 話 72% したりしている 友だちの意見と自分の意見を比べたり, かかわらせたり, まとめたり

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Academic year: 2021

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社会科学習指導案

指導者 土井 佳恵 1 日 時 平成 27 年 11 月 16 日(月)第5校時 2 学 年 第4学年 7名(男子2名,女子5名) 3 単元構成 「わたしたちの県」(全 27 時間) 小単元 「県の広がり」 小単元 「特色ある地いきと人々のくらし」(本単元) 小単元 「世界とつながるわたしたちの県」 4 本単元「特色ある地いきと人々のくらし」について (1)単元観 本単元では,広島県の地形や産業などの概要や分布に見られる特色,及び地域の自然環境,伝 統や文化などの地域の資源を保護・活用している地域やそこでくらしている人々の生活に見られ る特色やよさを具体的に考えることができるようにすることをねらいとしている。これらを受け, 本単元では,「土地の特性をいかした産物を活用している地域」として,三次市のピオーネ作り と瀬戸田町のレモン作りを,「古くから伝わっている技術や技法を受け継いでいる地域」として, 熊野町の筆作りを取り上げて学習する。 瀬戸田町では,瀬戸内の温暖で雨の少ない気候や地形をいかしてレモン作りに取り組み,国内 産レモンの需要の変化とともにレモン作りの歴史を展開し,今では大長レモンとともに「広島レ モン」という名前で国内産レモンの日本一の生産高を誇っている。また,三次市のピオーネは盆 地特有の気候がピオーネの熟成期に大きな効果をもたらすことや,ピオーネ生産組合が生産量を 上げるための努力や工夫を続けてきたことから今では「黒い真珠」とよばれ,そのブランド力で 贈答用などに多く用いられるような広島県を代表するぶどうとなっている。 安芸郡熊野町では,江戸時代の終わり頃から筆作りが盛んになり,熊野町の筆は 1975 年(昭 和 50 年)に伝統工芸品の指定を受けている。現在,毛筆,画筆,化粧筆などが主に生産され, 全国一のシェアを占めるとともに,まちをあげて筆に関するイベントを行い,まちづくりに筆作 りをいかしている。 本単元で取り上げた3つの地域の学習を通して,広島県には様々な特色をいかした地域があり, 人々はその特色をいかして工夫して生活していることをとらえさせる。また,このような学習を 通して,自分たちが住む広島県の自然環境,伝統や文化などの特色について考えさせることは, 自分たちの県に誇りと愛情をもち,地域社会の発展を願う態度を育てることにつながる単元であ る。 (2)児童観 本学級児童の社会科学習に関するアンケート(9月実施)は,以下のような結果だった。 アンケート内容 肯定的な回答 社会科の学習では,比べてちがうところ,にているところを見つけ,そこ から分かることを考えている。 86% 小学校学習指導要領 内容(6) 「県の様子について,次のことを資料を活用したり白地図にまとめたりして調べ,県の特色を 考えるようにする。」 ウ 県内の特色ある地域の人々の生活

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調べたことをいくつかつないで,そこから分かることを考えている。 100% 「つまり,~だ。」などと調べたことなどをまとめて考えている。 100% 社会科の時間に自分の考えを考え方モデルを使ってノートに書いたり,話 したりしている。 72% 友だちの意見と自分の意見を比べたり,かかわらせたり,まとめたりして つなげながら話している。 72% 自分の考えを話し,友だちの考えを聞くことで,さらに考えを深めてい る。 86% これらのことから,児童が比較・関連・総合の考え方を使おうと意識しながら取り組んでいる ことが分かるが,実際にこれらの考え方を使って思考力・判断力を深めて力を付けるところにま では至っていない。1学期の社会科の学習では,自分たちが調べたことをグループごとにまとめ て発表したり,複数の資料から分かったことを読み取り,比較して読み取ったことをもとに自分 の考えを発表し合ったりする授業づくりに取り組んできた。その結果,資料から分かることをい ろいろな面からとらえることはできてきたが,単発な考えに終わってしまい,それらの事象を関 連付けて考えをさらに深めることはできていない。 広島県の特色あるものについて児童にアンケートをとってみると,ほとんど具体的なものを挙 げることができなかった。また,三次市のピオーネ作りについては,身近な果物として名前を聞 いたり食べたりしたことはあるが,どこでどのように作られているのか,作り方の工夫などにつ いては知らない。同様に,瀬戸田町のレモン作りについても聞いたことがある児童は少なく,ほ とんど知らない状況である。熊野筆については,9月に社会見学で「株式会社一休園」という熊 野筆製作工房に行き,実際に手作業で製作している様子を見たり,説明を聞いたりして,熊野筆 が細かい作業で一本一本ていねいに作られていることを知っている。 (3)指導観 指導にあたっては,次の点に留意して行う。 本単元では,はじめに,広島県内の特色をもった地域の大まかなことをとらえるところから問 題意識をもたせ,単元全体を貫く学習問題を設定する。そして,毎時間の課題解決がその学習問 題の解決に結びつくことを意識して指導を進める。 授業の導入場面では,児童の知識や概念を揺さぶったり,児童が興味・関心をもって学習問題 に向かえるような資料提示を行ったりしていきたい。 思考力・判断力・表現力の育成に向けては,授業の展開場面で,児童の思考を深めたり,事実 を確かめたりすることができるような資料を提示し,調べる活動を通して知識を蓄積させる。そ の後「なぜだろう」「どうしてだろう」と立ち止まって考えることができる発問を行い,比較, 関連,総合などの思考の方法を用いて考えることで児童の思考力を高めていく。また,表現する 力をつけるためには,調べたことをノートに書いて整理させ,机間指導で評価していく。さらに, 自分の考えを書く時間を十分確保し,考え方モデルを活用して書くことで,自分の考えの表し方 を身に付けることができるようにする。そして,児童一人一人が自分の考えを伝える力を付ける ために,場合によっては,ペアトークやグループトークを取り入れて,発言の場を設定していく。

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5 布野中学校区オリジナルカリキュラムとの関わり ○思考 広島県内の地域の特色を相互に比較して,自分たちが住んでいる県の特色やよさ を考える。 ○表現 地域の人々の生活と自然環境・伝統や文化などとの関連,願いを実現していく 人々の工夫や努力・協力と生活の維持と向上との関連について考えたことを,既習 事項や資料をもとに表現する。 ○ノートづくり 理由をつけて自分の考えを書く。 小 学 校 中 学 校 初 期 前 期 中 期 後 期 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 1年生 2年生 3年生 思 考 め ざ す 姿 課題の発見や解 決場面で,思考の 技術を使って自 分の考えを整理 することができ る。 課 題 の 発 見 や 解決場面で,思 考 の 技 術 を 使 っ て 自 分 の 考 え を 整 理 す る ことができる。 取 組 思考の技術(視 点,比較,関連付 け)の定着と活用 ○発問の精選を する。 ○友だちの考えを し っ か り 聞 か せ,違いや良さ に気付かせる。 ○活用することの良さを 感 じ さ せ る 授 業づ く り を行う。 ○一つの事象に関わ って複数の視点を 提示する。 ○複数の事象に関わ って同じ視点を提 示する。 思考の技術(視 点,比較,関連 付け)の定着と 活用 表 現 め ざ す 姿 場面や相手によ り,表現技術を使 い分けて,自分の 考えを分かりや すく伝えること ができる。 場 面 や 相 手 に より,表現技術 を使い分けて, 自 分 の 考 え を 分 か り や す く 伝 え る こ と が できる。 取 組 表現技術(相手意 識,理由,構成, まとめ)の定着と 活用 ○「声のものさ し 」 を指 導 す る。 ○発言者に視線 を向けさせる。 ○理由を最後まで 言い切らせる。 ○同じような考え でも自分の表現 で発表させる。 ○前の人の発表に対し,同 じ 意 見 か 反 対 意見 か 等 を区別させる。 ○結論と理由を意識して 発表させる。 ○自分や相手の考え のポイントを整理 す る 場 を 設 定 す る。 ○前の人の意見との 関係性(同じ,反 対・異なる等)を 意識させる。 表現技術(相手 意識,理由,構 成,まとめ)の 定着と活用 ノ ー ト づ く り め ざ す 姿 ノート等の作り 方を工夫し,授業 や家庭学習など, 自分の学習活動 に活用すること ができる。 ノ ー ト 等 の 作 り方を工夫し, 授 業 や 家 庭 学 習など,自分の 学 習 活 動 に 活 用 す る こ と が できる。 取 組 ノート作りと活 用する力の向上 ノ ー ト 作 り と 活 用 す る 力 の 向上 ○何を考 え た ら よ い か 分 か る。 ○ 既 習 事 項 と 関 連 づ けたり,共 通 点 や 相 違 点 に 気 づ く こ と ができる。 ○一つの考えを 一般化したり, 既 習事 項を 活 用したりして, 新 しい 考え か た を作 り出 し た りす るこ と ができる。 ○いろいろ な視点か ら多面的 に考える ことがで きる。 ○ 自 分 の 考 え に 理 由 を つ け る こ と が で きる。 ○ 声 の 大 き さ を 意識し, ル ー ル に 従 っ て 自 分 の 考 え を 発 表 できる。 ○自分や友 だちの考 えをまと め,分か りやすく 表現する ことがで きる。 ○友だちの発言の との関連を意識 しながら,結論 と理由を分かり やすく表現でき る。 ○ 文 字 を 丁 寧 に 書く。 ○ 自 分 の 考 え を 書く。 ノートの書き方の指導・ノート整理の時間の確保・ 机間指導での個別指導・板書の工夫・家庭学習のチェック(評価) ○ 根 拠 を も と に 自 分 の考えを 書く。 ○友だちの考えや 既習事項をもと に深まった自分 の考えを書く。 ○ 自 分 や 友 だ ち の 考 え や 学 習 内 容 の ま と め る こ と が で き る。 ○ 目 的 に 応 じ た ノ ー ト 活 用 が できる。

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6 本単元の目標 〇 広島県では,自然環境,伝統や文化などの地域の資源を保護・活用している人々が,特色あるま ちづくりをしていることを理解し,自分たちの住んでいる地域社会に対する誇りと愛情を育てるよ うにする。 〇 地域の人々の生活と自然環境・伝統や文化などとの関連,願いを実現していく人々の工夫や努 力・協力と生活の維持と向上との関連について考えたり,具体的資料を活用して調べて考えたこと を分かりやすく表現したりする。 7 本単元の評価規準 ア社会事象への 関心・意欲・態度 イ社会的な 思考・判断・表現 ウ観察・資料活用の 技能 エ社会的事象についての 知識・理解 ①広島県内の特色ある 地域の様子に関心を もち,意欲的に調べ ている。 ②広島県の地域の特色 やよさを考えようと している。 ①広島県内の特色ある 地 域 の 人 々 の生 活 に ついて,学習問題や予 想,学習計画を考え表 現している。 ②広島県内の地域の特 色を相互に比較して, 自 分 た ち が 住ん で い る 県 の 特 色 やよ さ を 考 え 適 切 に 表現 し て いる。 ①地図や資料を活用 したり,インター ネットを活用した りして,広島県内 の特色ある地域の 様子について必要 な情報を集め,読 み取っている。 ②調べたことを白地 図や作品などにま とめている。 ①広島県内では土地の特 性をいかして特色ある まちづくりに取り組ん でいる地域や,そこに見 られる人々の生活の特 色を理解している。 ②広島県内では,古くから 伝わっている技術や技 法を受け継いだ伝統的 な産業が行われている 地域や,そこに見られる 人々の生活の特色を理 解している。 8 本単元の指導計画(全 13 時間 本時4/13) 次 ( 時 数 ) 主な内容と学習活動 [知識の構造図との関連] 関 意 態 思 判 表 技 観 知 理 評価規準 評価方法 つ か む 一 ( 1 ) 広島県のいろいろな特色をもっ た地域について知ることから学習 問題を作り,調べる計画をたてる。 [①] ○ ◎ 県 内 の 特 色 あ る 地 域 の 人々の生活に関心をもち, 意欲的に調べようとしてい る。 (ア-①) 県 内 の 特 色 あ る 地 域 や 人々の生活についての学習 問題を作り,学習計画を考 え表現している。 (イ-①) 発言 ノート 瀬戸田町では瀬戸内の気候をいか してレモン作りを行っていることを 理解する。[②] ○ 瀬戸田町の自然や地形の 特徴とレモン生産との関係 を理解している。 (エ-①) 発言 ノート それぞれの地域でどうして産業のちがいがあるのだろう。

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瀬戸田町ではレモンの生産量や出 荷量の増加を目的とする工夫した取 組を行っていることについて考え る。[③] ○ 生産量や出荷量の増加にむ けていろいろと工夫した取組 について考えている。 (イ-②) 発言 ノート 昼夜の寒暖差が大きい気候を利 用しながら,工夫してピオーネ作り に取り組んできたことについて考 える。【本時】[④] ○ 三次市では気候の特性を いかしながら,工夫してピ オーネ作りを行っているこ とを考えている。(イ-②) 発言 ノート 三次ピオーネの生産量を上げるた めに行ってきた取組について資料を もとに調べ,その工夫を理解する。 [⑤] ◎ ○ 責任分担制や加温ハウス 栽培について資料から読み 取っている。 (ウ-①) 生産量を上げるために, 責任分担制や加温ハウス栽 培を取り入れたことを理解 している。 (エ-①) 発言 ノート 三次ピオーネ生産組合では,計画 的で品質が統一されるような生産・ 出荷の工夫により,消費者の信用を 得ていることについて考える。[⑥] ○ 三次ピオーネが消費者の 信用を得るために計画的収 穫や出荷の工夫をしている ことについて考えている。 (イ-②) 発言 ノート 三次ピオーネや瀬戸田レモンに ついて学習してきたことをもとに 特色を白地図にまとめるとともに, その他の自然環境や土地の特性を いかした地域と人々のくらしにつ いてとらえる。[⑦] ◎ ○ 学習した内容を白地図に まとめている。 (ウ-②) 広島県内の自然環境や土 地の特性をいかした地域と 人々のくらしについて理解 している。 (エ-①) 発言 白地図 熊野町では筆作りが盛んである ことを資料を通して調べる。[⑧] ○ 熊野町の筆作りの様子を 資料をもとに調べ,まとめて いる。 (ウ-①) 発言 ノート 熊野町では筆作りの技術がどの ように受け継がれてきたか理解す る。[⑨] ○ 熊野町の筆作りの過程を 通して筆作りの技術が受け 継がれてきた様子を理解し ている。 (エ-②) 発言 ノート 熊野町では筆作りをまちづくり にどのようにいかしているのか考 える。[⑩] ○ 熊野町では筆作りをまち づくりにどのようにいかし ているかについて考えてい る。 (イ-②) 発言 ノート 熊野町について学習してきたこ とをもとに古くから伝わっている 技術や技法を受け継いだ伝統的な 産業が行われている地域について 白地図にまとめる。[⑪] ◎ ○ 学習した内容を白地図にま とめている。 (ウ-②) 県内の地場産業のさかんな 地域について理解している。 (エ-②) 発言 白地図 調 べ る ・考 え る 二 ( 10)

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9 本時の学習 (1)本時の目標 三次市のピオーネ作りは,昼夜の寒暖差が大きい気候を利用しながら工夫して行われていること について考える。 (2)本時の評価規準 三次市では昼夜の寒暖差が大きいという気候の特徴をいかしながら,工夫してピオーネ作りを行 っていることを考えている。(社会的な思考・判断・表現) (3)準備物 レモンジャム・ピオーネジャム 三次ぶどうの里・ピオーネ看板写真(資料①) 広島県の地図 (資料②) 三次市・瀬戸田町平均最高気温グラフ(資料③) 三次市・瀬戸田町平均最低気温グ ラフ(資料④) 農業技術センターの人の話(資料⑤) ビニール被覆の写真(資料⑥) (4)本時の学習展開 ま と め る 三 ( 2 ) 学習した地域について,白地図を もとに比較しながらその特色が分 かるようにまとめ,県内各地の人た ちがどのようにくらしているのか 考える。(2 時間)[⑫] ○ ◎ 広島県内の地域の特色や よ さ を 考 え よ う と し て い る。 (ア-②) どの地域にも特色のよさ をいかした人々のくらしが あることを考えている。 (イ-②) 発言 ノート 過 程 学習活動 ○発問 ・予想される児童の反応 指導上の留意点 ◆「努力を要する」状況と判断した 児童への指導の手立て 思考の方法 と考えさせ たい内容 評価規準 (評価方法) つ か む 1 三次市でピオーネ作り を行っている理由につい て,瀬戸田町のレモン作り と比べ学習課題につなげ る。 ○レモンジャムとピオーネジャムを 見せて,どちらも広島県産である ことを確認する。 資料①三次ぶどうの里・ピオーネ看 板写真 ○気候や土地の様子の違いに目を向 けることができるように既習の瀬 戸田レモンの学習の掲示物を参考 にさせる。 広島県には,それぞれ土地の特性をいかしたり,古くから伝わっている技術や技 法をいかしたりしている地域があり,その発展に努めている人々がいるから,瀬戸 田町のレモン作りや三次市のピオーネ作り,熊野町の筆作りのように地域によって 産業のちがいが生まれている。 同じ広島県なのに,なぜ三次では「三次レモン」ではなく「三次ピオーネ」なのだろう。

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2予想する。 ○なぜ三次市ではレモンで はなくピオーネを作って いるのだろう。 ・三次市は寒くて温暖な気候 ではないから,レモンは作 ることができない。 ・三次市の気候がピオーネを 作るのに向いていたから。 ○三次市には瀬戸田町のレモン作り と同じように,ピオーネ作りに適 しているところがあるのではない かと考えさせるためにレモンでは ない理由だけでなく,ピオーネで ある理由の両面から考えさせる。 調 べ る ・ 考 え る 3 三次市の地形がどのよ うな地形なのか想起する。 4 三次市と瀬戸田町の気 候の違いについて考える。 ○三次市と瀬戸田町では気 候にどのような違いがあ るのだろうか。 ・瀬戸田町よりも三次市の方 が最低気温が低い。 ・瀬戸田町と三次市では最高 気温はあまり変わりがな いけれど,最低気温を比べ ると三次市の方が低い。つ まり,昼は同じくらいの暑 さだけど,朝や夜は三次市 が寒い。 資料②広島県の地図 ○広島県の地図を使って土地の様子 (瀬戸田町は瀬戸内海にある島・ 三次市は広島県の北部にある盆 地)を確認する。 ○瀬戸田町の平均気温と比べること で三次市の気温の特徴をとらえさ せる。 資料③三次市と瀬戸田町の平均最高 気温のグラフ 資料④三次市と瀬戸田町の平均最低 気温のグラフ ○「最高気温」「最低気温」という言 葉を「昼」「夜」「朝」という言葉 に置き換えて考えさせるようにす る。 ○三次市と瀬戸田町では三次市の方 が昼夜の寒暖差が大きいことが理 解できるような補助資料を提示す る。 ◆視点を持ってグラフを比較させ る。 三次市と瀬 戸田町の気 温を比べる ことで,三 次市の方が 昼夜の寒暖 差が大きい ことをつか む。 ○三次市の気候は瀬戸田町と 比べてどんな特徴があると いえるのだろう。 ・三次市は瀬戸田町と比べて 昼が暖かくて,夜がすずし い気候。 ・三次市は瀬戸田町と比べて 昼夜の気温の差が大きい。 比較 考え方モデル(比較)を使った児童の反応 C:三次市と瀬戸田町の気温のグラフを比べると,三次市は瀬戸田町と比べて昼が暖かくて, 夜がすずしい気候ということが分かります。 C:三次市は瀬戸田町と比べて,昼と夜の気温の差が大きいということが分かります。 根拠を示しながら表現する。

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5 気候の特徴と人々の工 夫や努力によって三次市 では,ピオーネ作りが盛ん になったことについて考 える。 ○気候の特徴とピオーネの 性質とは関係があるのだ ろうか。 ・昼夜の温度の差が大きいか ら色のこい,あまいピオー ネができるので,三次の気 候と合っている。 資料⑤農業技術センターぶどう担当 の方の話(最後の1 文は隠し て提示) ○昼夜の気温差が大きいとあまく色 のこいピオーネができるという内 容と気候の特色を重ねて確認させ る。 ま と め る ○雨に弱いという難点をど うしたのだろうか。 ・三次でも雨は降るので雨に 弱いところは困る。だか ら,ビニールでおおって雨 にぬれないように屋根を つけた。 6 まとめる。 7 振り返りをする ○資料⑤の隠していた最後の一文を 提示する。 資料⑥ビニールで被覆している写真 ○資料から雨に弱いところの問題を どのように解決してきたのかとら えさせる。 ◆めあてに対応させた書き出しを示 し,キーワードを確認する。 ○振り返りをすることで学習の気づ き,友達の考えのよさをまとめさ せる。 三次市では 瀬戸田町と 比べて昼夜 の温度の差 が大きいと いう気候の 特徴をいか して工夫し ながらピオ ーネ作りを 行っている と考えてい る。 (発言・ノ ート) 「三次レモン」ではなく「三次ピオーネ」なのは,瀬戸田町と比べると, 昼と夜の気温の差が大きいという三次市の気候の特徴がピオーネ作りに向い ているから。この気候の特徴はピオーネの色をよくして,あまくする。また, ピオーネが雨に弱いところは,ピオーネ作りに取り組む人たちが雨にあたら ないような努力や工夫もしている。 まとめとして期待したい児童の反応 C:「三次ピオーネ」なのは,瀬戸田町と比べると,三次市は最高気温と最低 気温の差が大きいので色づきのよい,あまいピオーネを作るのに向いている から。ピオーネ作りに向いていない雨が多いというところは雨をよけるため のビニールの屋根をつけるなど人々が工夫しながらピオーネ作りに取り組 んでいる。 C:「三次ピオーネ」なのは,瀬戸田町に比べて,三次市の気候の昼と夜の気 温の差が大きいというところがピオーネ作りに向いているから。雨に弱いと いう気候の合っていないことについては,工夫しながらピオーネ作りをして いる。

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(5)板書計画 11/16

め 同じ広島県なのに,なぜ三次では「三次レモン」ではなく「三次ピオーネ」なのだろう。 三次市の気候の特ちょう ・昼は瀬戸田町と同じくらいの気温だが,朝や 夜は三次市の方が低い。 ・三次市は昼と夜の気温の差が瀬戸田町とくら べると大きい。 グラフ グラフ お話 着色 着色 指数 ビニール被 覆写真 ビニール被 覆写真 看板 看板 なぜ三次市では瀬戸田町 のようにレモンではなくピ オーネを作っているのだろ う。 予想 ピ オ ー ネ 作 り に て き し て い る 。 雨 に あ た ら な い 工 夫 ○ま 「三次レモン」ではなく,「三次ピオー ネ」なのは,瀬戸田町とくらべて三次市の 昼と夜の気温の差が大きいという特ちょう がピオーネ作りに向いているから。また, 雨にあたるとよくないところは雨をふせぐ 工夫をして育てている。

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10 知識の構造図 知識の構造図 広島県の地域の人々は,自然環境,伝統や文化,産業などの地域の特色やよさ を大切にし,それらをいかして生活している。⑫ 考 え て 身 に 付ける知識 調べて 身に 付ける知識 おさえたい 用語・語句 広島県内で は,地域によ って特色が異 なっている。 概念的知識 県 内 に は 様 々 な 特 色 を も つ 地 域 が あ る 。 三 次 ピ オ ー ネ は 生 産 量 を 上 げ る た め に 、 責 任 分 担 制 や 加 温 ハ ウ ス 栽 培 を 導 入 し た 。 ⑤ 特 色 地 域 責 任 分 担 制 路 地 栽 培 加 温 ハ ウ ス 伝 統 工 芸 品 伝 統 工 業 三 次 ピ オ ー ネ は 、 計 画 的 生 産 、 統 一 し た 選 果 基 準 、 全 品 検 査 を 行 う こ と で 消 費 者 の 信 頼 を 得 て い る 。 ⑥ 三 次 ピ オ ー ネ は 、 昼 夜 の 気 温 差 が あ る と い う 気 候 を い か し な が ら 工 夫 し て 、 栽 培 に 取 り 組 ん で い る 。 ④ 平 均 最 高 気 温 平 均 最 低 気 温 共 同 選 果 場 出 荷 品 質 販 売 商 標 登 録 筆 ま つ り 化 粧 筆 広島県内では,自然 環境や土地の特性をい かした産物をつくって いる地域がある。 ⑦ 広島県内では,古く から伝わっている技術 や技法を受け継いだ伝 統的な産業が行われて いる地域がある。 ⑪ 熊 野 町 の 筆 作 り で は 昔 か ら の 伝 統 的 な 技 術 が い か さ れ て い る 。 ⑨ 熊 野 町 で は 、 筆 作 り を 地 域 の 伝 統 的 工 芸 品 と し て 、 ま ち づ く り に 活 用 し て い る 。 ⑩ 熊 野 町 で は 、 伝 統 的 な 産 業 の 筆 作 り が 盛 ん で あ る 。 ⑧ 伝 統 的 な 技 法 瀬 戸 田 町 で は 、 温 暖 で 雨 の 少 な い 気 候 を い か し て レ モ ン 作 り を 行 い 、 全 国 一 位 の レ モ ン 生 産 県 に な っ て い る 。 ② 瀬 戸 田 町 で は レ モ ン の 生 産 ・ 出 荷 量 の 増 加 の た め の 工 夫 を し て い る 。 ③ 加 工 包 装 温 暖 輸 入 国 産 防 腐 剤

参照

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