2015年1月改訂(第6版) 日本標準商品分類番号 873133
医薬品インタビューフォーム
日本病院薬剤師会のIF記載要領2013に準拠して作成パンテチン製剤
パンテチン細粒20%「KN」
パンテチン細粒50%「KN」
PANTETHIN Fine granules 20%「KN」・50%「KN」
パンテチン細粒
剤 形 細粒剤 製 剤 の 規 制 区 分 該当しない 規 格 ・ 含 量 パンテチン細粒20%「KN」: 1g中、日局パンテチン(脱水物として)200mg含有 パンテチン細粒50%「KN」: 1g中、日局パンテチン(脱水物として)500mg含有 一 般 名 和名:パンテチン(JAN) 洋名:Pantethine(JAN) pantethine(INN) 製 造 販 売 承 認 年 月 日 薬価基準収載・発売年月日 製造販売承認年月日 製造販売一部変更承認年月日 薬価基準収載年月日 発売年月日 細粒20%「KN」 2007年8月31日 (販売名変更による) 2003年6月24日 ( 品 質 再 評 価 に よ る ) 2007年12月21日 (販売名変更による) 1981年9月1日 細粒50%「KN」 2011年7月15日 - 2011年11月28日 2011年11月28日 開発・製造販売(輸入)・ 提 携 ・ 販 売 会 社 名 製造販売元:小林化工株式会社
医薬情報担当者の連絡先 問 い 合 わ せ 窓 口 小林化工株式会社 安全管理部 0120-37-0690、TEL:0776-73-0911、FAX:0776-73-0821 医療関係者向けホームページ:http://www.kobayashikako.co.jp 本IFは2011年11月改訂(第8版)の添付文書の記載に基づき改訂した。 最新の添付文書情報は、医薬品医療機器情報提供ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/にてご確認ください。IF利用の手引きの概要 -日本病院薬剤師会-
1.医薬品インタビューフォーム作成の経緯 医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書(以下、添付文書と略す)が ある。医療現場で医師・薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活 用する際には、添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある。 医療現場では、当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑を して情報を補完して対処してきている。この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リ ストとしてインタビューフォームが誕生した。 昭和 63 年に日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第 2 小委員会が「医薬品インタビ ューフォーム」(以下、IF と略す)の位置付け並びに IF 記載様式を策定した。その後、医療従 事者向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて、平成 10 年 9 月に日病薬学術第 3 小 委員会において IF 記載要領の改訂が行われた。 更に 10 年が経過し、医薬品情報の創り手である製薬企業、使い手である医療現場の薬剤師、 双方にとって薬事・医療環境は大きく変化したことを受けて、平成 20 年 9 月に日病薬医薬情報 委員会において IF 記載要領 2008 が策定された。 IF 記載要領 2008 では、IF を紙媒体の冊子として提供する方式から、PDF 等の電磁的データと して提供すること(e-IF)が原則となった。この変更にあわせて、添付文書において「効能・効果 の追加」、「警告・禁忌・重要な基本的注意の改訂」などの改訂があった場合に、改訂の根拠デー タを追加した最新版の e-IF が提供されることとなった。 最 新 版 の e-IF は 、 ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 情 報 提 供 ホ ー ム ペ ー ジ (http://www.info.pmda.go.jp/)から一括して入手可能となっている。日本病院薬剤師会では、 e-IF を掲載する医薬品情報提供ホームページが公的サイトであることに配慮して、薬価基準収 載にあわせて e-IF の情報を検討する組織を設置して、個々の IF が添付文書を補完する適正使用 情報として適切か審査・検討することとした。 2008 年より年 4 回のインタビューフォーム検討会を開催した中で指摘してきた事項を再評価 し、製薬企業にとっても、医師・薬剤師等にとっても、効率の良い情報源とすることを考えた。 そこで今般、IF 記載要領の一部改訂を行い IF 記載要領 2013 として公表する運びとなった。 2.IFとは IF は「添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な、医薬 品の品質管理のための情報、処方設計のための情報、調剤のための情報、医薬品の適正使用の ための情報、薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書とし て、日病薬が記載要領を策定し、薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依 頼している学術資料」と位置付けられる。 ただし、薬事法・製薬企業機密等に関わるもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び 薬剤師自らが評価・判断・提供すべき事項等は IF の記載事項とはならない。言い換えると、製 薬企業から提供された IF は、薬剤師自らが評価・判断・臨床適応するとともに、必要な補完を するものという認識を持つことを前提としている。 [IF の様式] ①規格は A4 判、横書きとし、原則として 9 ポイント以上の字体(図表は除く)で記載し、一色 刷りとする。ただし、添付文書で赤枠・赤字を用いた場合には、電子媒体ではこれに従うも のとする。 ②IF 記載要領に基づき作成し、各項目名はゴシック体で記載する。 ③表紙の記載は統一し、表紙に続けて日病薬作成の「IF 利用の手引きの概要」の全文を記載す るものとし、2 頁にまとめる。[IF の作成] ①IF は原則として製剤の投与経路別(内用剤、注射剤、外用剤)に作成される。 ②IF に記載する項目及び配列は日病薬が策定した IF 記載要領に準拠する。 ③添付文書の内容を補完するとの IF の主旨に沿って必要な情報が記載される。 ④製薬企業の機密等に関するもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ 医療従事者自らが評価・判断・提供すべき事項については記載されない。 ⑤「医薬品インタビューフォーム記載要領 2013」(以下、「IF 記載要領 2013」と略す)により 作成された IF は、電子媒体での提供を基本とし、必要に応じて薬剤師が電子媒体(PDF)から 印刷して使用する。企業での製本は必須ではない。 [IF の発行] ①「IF 記載要領 2013」は、平成 25 年 10 月以降に承認された新医薬品から適用となる。 ②上記以外の医薬品については、「IF 記載要領 2013」による作成・提供は強制されるものでは ない。 ③使用上の注意の改訂、再審査結果又は再評価結果(臨床再評価)が公表された時点並びに適 応症の拡大等がなされ、記載すべき内容が大きく変わった場合には IF が改訂される。 3.IFの利用にあたって 「IF 記載要領 2013」においては、PDF ファイルによる電子媒体での提供を基本としている。 情報を利用する薬剤師は、電子媒体から印刷して利用することが原則である。 電子媒体の IF については、医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページ に掲載場所が設定されている。 製薬企業は「医薬品インタビューフォーム作成の手引き」に従って作成・提供するが、IF の 原点を踏まえ、医療現場に不足している情報や IF 作成時に記載し難い情報等については製薬企 業の MR 等へのインタビューにより薬剤師等自らが内容を充実させ、IF の利用性を高める必要 がある。また、随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては、IF が改訂されるまで の間は、当該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等、あるいは医薬品医療機 器情報配信サービス等により薬剤師等自らが整備するとともに、IF の使用にあたっては、最新 の添付文書を医薬品医療機器情報提供ホームページで確認する。 なお、適正使用や安全性の確保の点から記載されている「臨床成績」や「主な外国での発売 状況」に関する項目等は承認事項に関わることがあり、その取扱いには十分留意すべきである。 4.利用に際しての留意点 IF を薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂きた い。しかし、薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により、製薬企業が医 薬品情報として提供できる範囲には自ずと限界がある。IF は日病薬の記載要領を受けて、当該 医薬品の製薬企業が作成・提供するものであることから、記載・表現には制約を受けざるを得 ないことを認識しておかなければならない。 また製薬企業は、IF があくまでも添付文書を補完する情報資材であり、インターネットでの 公開等も踏まえ、薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して 情報を活用する必要がある。 (2013 年 4 月改訂)
目 次
Ⅰ.概要に関する項目 1.開発の経緯 ··· 1 2.製品の治療学的・製剤学的特性 ··· 1 Ⅱ.名称に関する項目 1.販売名 ··· 2 (1)和名 ··· 2 (2)洋名 ··· 2 (3)名称の由来 ··· 2 2.一般名 ··· 2 (1)和名(命名法) ··· 2 (2)洋名(命名法) ··· 2 (3)ステム ··· 2 3.構造式又は示性式 ··· 2 4.分子式及び分子量 ··· 2 5.化学名(命名法) ··· 2 6.慣用名、別名、略号、記号番号 ··· 2 7.CAS登録番号 ··· 3 Ⅲ.有効成分に関する項目 1.物理化学的性質 ··· 4 (1)外観・性状 ··· 4 (2)溶解性 ··· 4 (3)吸湿性 ··· 4 (4)融点(分解点)、沸点、凝固点 ··· 4 (5)酸塩基解離定数 ··· 4 (6)分配係数 ··· 4 (7)その他の主な示性値 ··· 4 2.有効成分の各種条件下における安定性 ··· 4 3.有効成分の確認試験法 ··· 4 4.有効成分の定量法 ··· 5 Ⅳ.製剤に関する項目 1.剤形 ··· 6 (1)剤形の区別、外観及び性状 ··· 6 (2)製剤の物性 ··· 6 (3)識別コード ··· 6 (4)pH、浸透圧比、粘度、比重、 無菌の旨及び安定なpH域等 ··· 6 2.製剤の組成 ··· 6 (1)有効成分(活性成分)の含量 ··· 6 (2)添加物 ··· 6 (3)その他 ··· 6 3.懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意 ··· 6 4.製剤の各種条件下における安定性 ··· 7 5.調製法及び溶解後の安定性 ··· 7 6.他剤との配合変化(物理化学的変化) ··· 8 7.溶出性 ··· 8 8.生物学的試験法 ··· 10 9.製剤中の有効成分の確認試験法 ··· 10 10.製剤中の有効成分の定量法 ··· 10 11.力価 ··· 10 12.混入する可能性のある夾雑物··· 10 13.注意が必要な容器・外観が特殊な容器に 関する情報 ··· 10 14.その他 ··· 10 Ⅴ.治療に関する項目 1.効能又は効果 ··· 11 2.用法及び用量 ··· 11 3.臨床成績 ··· 11 (1)臨床データパッケージ ··· 11 (2)臨床効果 ··· 11 (3)臨床薬理試験 ···11 (4)探索的試験 ···11 (5)検証的試験 ···11 1)無作為化並行用量反応試験 ···11 2)比較試験 ···11 3)安全性試験 ···11 4)患者・病態別試験 ···11 (6)治療的使用 ···11 1)使用成績調査・特定使用成績調査 (特別調査)・製造販売後臨床試験 (市販後臨床試験) ···11 2)承認条件として実施予定の内容又は 実施した試験の概要 ···11 Ⅵ.薬効薬理に関する項目 1.薬理学的に関連ある化合物又は 化合物群 ···12 2.薬理作用 ···12 (1)作用部位・作用機序 ···12 (2)薬効を裏付ける試験成績···12 (3)作用発現時間・持続時間···13 Ⅶ.薬物動態に関する項目 1.血中濃度の推移・測定法 ···14 (1)治療上有効な血中濃度 ···14 (2)最高血中濃度到達時間 ···14 (3)臨床試験で確認された血中濃度 ···14 (4)中毒域 ···15 (5)食事・併用薬の影響 ···15 (6)母集団(ポピュレーション)解析により 判明した薬物体内動態変動要因 ···15 2.薬物速度論的パラメータ ···15 (1)解析方法 ···15 (2)吸収速度定数 ···15 (3)バイオアベイラビリティ ···16 (4)消失速度定数 ···16 (5)クリアランス ···16 (6)分布容積 ···16 (7)血漿蛋白結合率···16 3.吸収 ···16 4.分布 ···16 (1)血液-脳関門通過性 ···16 (2)血液-胎盤関門通過性 ···16 (3)乳汁への移行性 ···16 (4)髄液への移行性 ···16 (5)その他の組織への移行性 ···17 5.代謝 ···17 (1)代謝部位及び代謝経路 ···17 (2)代謝に関与する酵素(CYP450等)の 分子種 ···17 (3)初回通過効果の有無及びその割合 ···17 (4)代謝物の活性の有無及び比率 ···17 (5)活性代謝物の速度論的パラメータ ···17 6.排泄 ···17 (1)排泄部位及び経路 ···17 (2)排泄率 ···18 (3)排泄速度 ···18 7.トランスポーターに関する情報 ···18 8.透析等による除去率 ···18 Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 1.警告内容とその理由 ···19 2.禁忌内容とその理由(原則禁忌を含む) ···193.効能又は効果に関連する使用上の注意 とその理由 ··· 19 4.用法及び用量に関連する使用上の注意 とその理由 ··· 19 5.慎重投与内容とその理由 ··· 19 6.重要な基本的注意とその理由及び 処置方法 ··· 19 7.相互作用 ··· 19 (1)併用禁忌とその理由 ··· 19 (2)併用注意とその理由 ··· 19 8.副作用 ··· 19 (1)副作用の概要 ··· 19 (2)重大な副作用と初期症状 ··· 19 (3)その他の副作用 ··· 19 (4)項目別副作用発現頻度及び 臨床検査値異常一覧 ··· 19 (5)基礎疾患、合併症、重症度及び 手術の有無等背景別の副作用発現頻度 ··· 19 (6)薬物アレルギーに対する注意 及び試験法 ··· 19 9.高齢者への投与 ··· 20 10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ··· 20 11.小児等への投与 ··· 20 12.臨床検査結果に及ぼす影響 ··· 20 13.過量投与 ··· 20 14.適用上の注意 ··· 20 15.その他の注意 ··· 20 16.その他 ··· 20 Ⅸ.非臨床試験に関する項目 1.薬理試験 ··· 21 (1)薬効薬理試験 (「Ⅵ.薬効薬理に関する項目」参照) ··· 21 (2)副次的薬理試験 ··· 21 (3)安全性薬理試験 ··· 21 (4)その他の薬理試験 ··· 21 2.毒性試験 ··· 21 (1)単回投与毒性試験 ··· 21 (2)反復投与毒性試験 ··· 21 (3)生殖発生毒性試験 ··· 22 (4)その他の特殊毒性 ··· 22 Ⅹ.管理的事項に関する項目 1.規制区分 ··· 23 2.有効期間又は使用期限 ··· 23 3.貯法・保存条件 ··· 23 4.薬剤取扱い上の注意点 ··· 23 (1)薬局での取り扱い上の留意点について ··· 23 (2)薬剤交付時の取扱いについて (患者等に留意すべき必須事項等) ··· 23 (3)調剤時の留意点について ··· 23 5.承認条件等 ··· 23 6.包装 ··· 23 7.容器の材質 ··· 23 8.同一成分・同効薬 ··· 23 9.国際誕生年月日 ··· 23 10.製造販売承認年月日及び承認番号 ··· 24 11.薬価基準収載年月日 ··· 24 12.効能又は効果追加、用法及び用量変更追加 等の年月日及びその内容 ··· 24 13.再審査結果、再評価結果公表年月日 及びその内容 ··· 24 14.再審査期間 ··· 24 15.投薬期間制限医薬品に関する情報 ··· 24 16.各種コード ··· 24 17.保険給付上の注意 ··· 24 ⅩⅠ.文献 1.引用文献 ··· 25 2.その他の参考文献 ··· 25 ⅩⅡ.参考資料 1.主な外国での発売状況 ··· 26 2.海外における臨床支援情報 ··· 26 ⅩⅢ.備 考 その他の関連資料 ··· 27
Ⅰ.概要に関する項目
1.開発の経緯
パンテチンは、パントテン酸にβ-mercaptoethylamine が結合したパンテテインの disulfide 型で、パントテン酸よりも CoA に近い前駆物質である。生体に投与された場合、CoA となって種々 の生化学的ないし生理学的役割を果たす。 パンテチン細粒 20%「KN」(旧パンテチン細粒「小林」)は、小林化工㈱が後発医薬品として開 発を企画し、1980 年(昭和 55 年)12 月に承認を取得し、翌年 9 月に発売を開始した。 さらに 1992 年(平成 4 年)6 月に再評価結果公示に伴う「効能・効果」、「用法・用量」の表現 の変更を行った。 また、本剤は、医療事故防止対策に基づく販売名の変更(薬食審査発第 0922001 号通知)により、 製品名を「パンテチン細粒「小林」」から「パンテチン細粒 20%「KN」」に改め、2007 年(平成 19 年)8 月に承認を取得し、同年 12 月に薬価収載された。 パンテチン細粒 50%「KN」は、小林化工㈱が後発医薬品の規格追加品として開発を企画し、薬食 発第 0331015 号(平成 17 年 3 月 31 日付)に基づき規格及び試験方法の設定、安定性試験、生 物学的同等性試験を実施し、2011 年(平成 23 年)7 月に承認を取得した。 パンテチン細粒 20%は、2003 年(平成 15 年)6 月に、また 50%「KN」は承認時に品質再評価溶出 試験に適合している。2.製品の治療学的・製剤学的特性
①パンテチンは D-bis-(N-panthenyl-β-amino-ethyl)-disulfide として合成された物質で、体 内に入ると、S-S 結合が外れて 2 分子のパンテチンとなり、更に coenzymeA となり、細胞内で 脂肪酸運搬体として作用する。 ②リポ蛋白質代謝異常の改善(総コレステロール・TG 低下作用、HDL の増加作用)及び血管壁 内脂質代謝の改善(脂肪酸の活性化の増加、コレステロールエステルへの合成抑制)がみら れる。 ③副作用(頻度不明) 副作用として、下痢・軟便、腹部膨満、嘔吐、食欲不振があらわれたとの報告がある。Ⅱ.名称に関する項目
1.販売名
(1)和名 パンテチン細粒 20% 「KN」 パンテチン細粒 50% 「KN」 (2)洋名PANTETHIN Fine granules 20% 「KN」 PANTETHIN Fine granules 50% 「KN」 (3)名称の由来
一般名+剤形+規格(容量)+「KN」 Kobayashi Kako Network
Kobayashi Kako Nippon
2.一般名
(1)和名(命名法) パンテチン(JAN) (2)洋名(命名法) Pantethine(JAN) pantethine(INN) (3)ステム 該当資料なし3.構造式又は示性式
構造式:4.分子式及び分子量
分子式:C22H42N4O8S2 分子量:554.725.化学名(命名法)
Bis(2-{3-[(2R )-2,4-dihydroxy-3,3-dimethylbutanoylamino]propanoylamino}ethyl) disulfide(IUPAC)6.慣用名、別名、略号、記号番号
記号番号:KPGZ(治験薬コード)7.CAS登録番号
20 D
Ⅲ.有効成分に関する項目
1.物理化学的性質
(1)外観・性状 無色~微黄色澄明の粘性の液である。 (2)溶解性 各種溶媒における溶解度 水、メタノール又はエタノ-ル(95)と混和する。 各種 pH 緩衝液に対する溶解度1) 試験液(37℃) 溶解度 pH1.2 1g/mL以上 pH4.0 1g/mL以上 pH6.8 1g/mL以上 水 1g/mL以上 (3)吸湿性 該当資料なし (4)融点(分解点)、沸点、凝固点 該当資料なし (5)酸塩基解離定数 該当資料なし (6)分配係数 該当資料なし (7)その他の主な示性値2) 旋光度[α] :+15.0~+18.0°(脱水物に換算したもの 1g、水、25mL、100mm)2.有効成分の各種条件下における安定性
2)、3) 光によって分解する。 24 ヵ月 8℃気密容器で十分な安定性を示した。3.有効成分の確認試験法
2) (日局パンテチンの確認試験法による。) (1)硫酸銅(Ⅱ)試液による呈色反応 (2)ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウム試液による呈色反応 (3)塩化鉄(Ⅲ)試液による呈色反応4.有効成分の定量法
2) (日局パンテチンの定量法による。) 本品約 0.3g を精密に量り、水を加えて混和し、正確に 20mL とする。この液 5mL を正確に量り、 ヨウ素瓶に入れ、正確に 0.05mol/L 臭素液 25mL を加え、更に水 100mL を加える。これに薄めた 硫酸(1→5)5mL を速やかに加え、直ちに密栓し、時々振り混ぜ 40~50℃で 15 分間加温する。冷 後、ヨウ化カリウム溶液(2→5)5mL を注意して加え、直ちに密栓して振り混ぜた後、水 100mL を加え、遊離したヨウ素を 0.1mol/L チオ硫酸ナトリウム液で滴定する(指示薬:デンプン試液 2mL)。同様の方法で空試験を行う。 0.05mol/L 臭素液 1mL=5.547mg C22H42N4O8S2Ⅳ.製剤に関する項目
1.剤形
(1)剤形の区別、外観及び性状 製 品 名 有効成分の 名称・含量 性状 パンテチン細粒 20% 「KN」 1g 中、 日局パンテチン(脱水物として)200mg 含有 白色の細粒剤であって、味はわ ずかに甘い。 パンテチン細粒 50% 「KN」 1g 中、 日局パンテチン(脱水物として)500mg 含有 白色~微黄色の細粒剤 (2)製剤の物性 溶出性:「Ⅳ.製剤に関する項目 7.溶出性」の項参照 粒度試験:日局一般試験方法 製剤の粒度の試験法 顆粒剤の項の細粒剤の規定に適合した。 (3)識別コード 該当しない (4)pH、浸透圧比、粘度、比重、無菌の旨及び安定なpH域等 該当しない2.製剤の組成
(1)有効成分(活性成分)の含量 パンテチン細粒20%「KN」: 1g中、日局パンテチン(脱水物として)200mg含有 パンテチン細粒50%「KN」: 1g中、日局パンテチン(脱水物として)500mg含有 (2)添加物 製 品 名 添加物 パンテチン細粒20%「KN」 結晶セルロース、トウモロコシデンプン、軽質無水ケイ酸、 ヒドロキシプロピルセルロース パンテチン細粒50%「KN」 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、部 分アルファー化デンプン、結晶セルロース、カルメロース ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース (3)その他 該当資料なし3.懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意
該当しない4.製剤の各種条件下における安定性
4) パンテチン細粒20%「KN」: 安定性試験 保存条件 保存形態 保存期間 試験項目 結果 試験開始時 試験終了時 苛酷試験 25℃、75%RH 無包装品 3ヵ月 性状 *1 *1 溶出試験(%) 87.6~91.8 83.1~88.8 定量試験(対表示量%) 104.1 101.5 40℃ 性状 *1 *1 溶出試験(%) 87.6~91.8 83.0~92.0 定量試験(対表示量%) 104.1 101.7 蛍光灯照射 50日 (120万 Lux・hr) 性状 *1 *1 溶出試験(%) 87.6~91.8 83.6~89.0 定量試験(対表示量%) 104.1 102.2 長期保存試験 室内自然条件下 バラ包装品 (最終包装品) 36ヵ月 性状 *1 *1 溶出試験(%) 91.6~103.5 88.9~94.8 定量試験(対表示量%) 99.8~102.6 100.1~102.7 *1:白色の細粒剤 *2:わずかに流動性が減少 最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、パンテチン細粒20%「KN」は通常 の市場流通下において3年間安定であることが確認された。 パンテチン細粒50%「KN」: 安定性試験 保存条件 保存形態 保存期間 試験項目 結果 試験開始時 試験終了時 苛酷試験 25℃、75%RH 無包装品 3ヵ月 性状 *1 *1 溶出試験(%) 95.1~96.6 98.0~99.8 定量試験(対表示量%) 97.3 97.9 40℃ 3ヵ月 性状 *1 *1 溶出試験(%) 95.1~96.6 98.7~100.5 定量試験(対表示量%) 97.3 97.0 蛍光灯照射 50日 (120万 Lux・hr) 性状 *1 *1 溶出試験(%) 95.1~96.6 97.1~99.8 定量試験(対表示量%) 97.3 97.8 加速試験 40℃、75%RH バラ包装品 (最終包装品) 6ヵ月 性状・確認試験 *1・*2 *1・*2 粒度試験 *3 *3 溶出試験(%) 89.0~96.3 86.4~90.5 定量試験(対表示量%) 98.0~102.0 96.7~99.8 分包品 (最終包装品) 6ヵ月 性状・確認試験 *1・*2 *1・*2 粒度試験 *3 *3 溶出試験(%) 89.0~96.3 85.9~89.2 定量試験(対表示量%) 98.0~102.0 94.9~96.5 *1:白色の細粒剤 *2:「Ⅳ.製剤に関する項目 9.製剤中の有効成分の確認試験法」に適合した。 *3:日局(JP15)一般試験法製剤の粒度の試験法・顆粒剤の項の細粒剤の規定に適合した。 最終包装製品を用いた加速試験(40℃、75%RH、6ヵ月)の結果、パンテチン細粒50%「KN」は通 常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。5.調製法及び溶解後の安定性
該当しない6.他剤との配合変化(物理化学的変化)
2) (1)スルピリン、トコフェロール酢酸エステル、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム との配合により沈殿が起こる。(2)リン酸ピリドキサールとの配合により微黄色の変化が認めら れる。(3)グルタチオン製剤との配合により本薬の残存率が低下する。7.溶出性
1)、5) <溶出挙動における類似性:生物学的同等性試験ガイドラインに基づく溶出試験> パンテチン細粒50%「KN」: 後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン 医薬審第487号(平成9年12月22日付)、後発医 薬品の生物学的同等性試験ガイドラインの一部改正について 薬食審査発第1124004号(平成 18年11月24日付) 試験条件 試験方法:日本薬局方(JP15)一般試験法 溶出試験(パドル法) 試験液量:900mL 温 度:37±0.5℃ 試 験 液:①pH1.2(日局溶出試験 第1液) ②pH3.0(薄めたMcIlvaineの緩衝液) ③pH6.8(日局溶出試験 第2液) ④水 回 転 数: 50min-1(試験液①~④) 100min-1(試験液①) 判定基準 試験液①~④(50rpm)、試験液①(100rpm) 標準製剤が15分以内に平均85%以上溶出する場合、試験製剤は15分以内に平均85%以 上溶出するか、又は15分における試験製剤の平均溶出率が標準製剤の平均溶出率± 15%の範囲にある。 試験結果 パンテチン細粒50%「KN」の溶出挙動は、各試験液において標準製剤と類似している ことが確認された。 図1 パンテチン細粒50%の溶出挙動における類似性 (試験製剤及び標準製剤の平均溶出率の比較) 試験液①:pH1.2 パドル法 50min-1 試験液②:pH3.0 パドル法 50min-1 レボフロキサシン錠 100mg「MEEK」 標準製剤(錠剤、100mg) n=12 試験製剤(パンテチン細粒 50%「KN」) 標準製剤(細粒、50%) n=12 0 20 40 60 80 100 5 10 15 30 時間(分) 溶 出 率 ( % ) 0 20 40 60 80 100 5 10 15 30 時間(分) 溶 出 率 ( % )試験液③:pH6.8 パドル法 50min-1 0 20 40 60 80 100 5 10 15 30 時間(分) 溶 出 率 ( % ) 試験液④:水 パドル法 50min-1 0 20 40 60 80 100 5 10 15 30 時間(分) 溶 出 率 ( % ) 試験液①:pH1.2 パドル法 100min-1 0 20 40 60 80 100 5 10 15 30 時間(分) 溶 出 率 ( % ) 表1 パンテチン細粒50%「KN」の溶出挙動における類似性 (試験製剤及び標準製剤の平均溶出率の比較) 試験条件 試験製剤 (パンテチン細粒50%「KN」) 標準製剤 (細粒剤、50%) 判定 方法 撹拌数 試験液 判定時点 平均溶出率(%) 平均溶出率(%) 溶出試験法 (パドル法) 50min-1 ①pH1.2 15分 100.5 87.3 適 ②pH3.0 15分 99.7 88.1 適 ③pH6.8 15分 99.4 89.2 適 ④水 15分 99.3 90.4 適 100min-1 ①pH1.2 15分 102.1 95.7 適 (n=12) <公的溶出試験への適合性:品質再評価に基づく溶出試験> パンテチン細粒20%「KN」: 日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたパンテチン細粒の溶出試験の項により試験を行 うとき、これに適合することが確認された。 <試験条件> 日局溶出試験法(パドル法) 回 転 数:50min-1 試 験 液:水、900mL 溶出規格:15分間の溶出率は80%以上である。 <試験結果> 15分間の溶出率は82.3~89.5%であり、規格に適合した(n=18)。
パンテチン細粒50%「KN」: 日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたパンテチン細粒の溶出試験の項により試験を行 うとき、これに適合することが確認された。 <試験条件> 日局溶出試験法(パドル法) 回 転 数:50min-1 試 験 液:水、900mL 溶出規格:15分間の溶出率は70%以上である。 <試験結果> 15分間の溶出率は89.0~96.3%であり、規格に適合した(n=54)。
8.生物学的試験法
該当しない9.製剤中の有効成分の確認試験法
(1)硫酸銅(Ⅱ)試液による呈色反応 (2)ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウム試液による呈色反応 (3)塩化鉄(Ⅲ)試液による呈色反応10.製剤中の有効成分の定量法
滴定法(指示薬:インジゴカルミン試液)11.力価
該当しない12.混入する可能性のある夾雑物
2) 混在が予想される類縁物質にはパントテン酸のエステル類(Ⅰ)、(Ⅱ)やシステアミン(Ⅲ)又は シスタミン(Ⅳ)などがある。標準溶液は試料溶液を 50 倍に希釈したものであるので、これらの 類縁物質の許容量はパンテチンとして 2%以下である。13.注意が必要な容器・外観が特殊な容器に関する情報
該当しない14.その他
該当しないⅤ.治療に関する項目
1.効能又は効果
1.パントテン酸欠乏症の予防および治療 2.パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺 機能亢進症、妊産婦、授乳婦など) 3.下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合 ・高脂血症 ・弛緩性便秘 ・ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療 ・急・慢性湿疹 ・血液疾患の血小板数ならびに出血傾向の改善 なお、3の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。2.用法及び用量
通常、成人にはパンテチンとして 1 日 30~180mg、血液疾患、弛緩性便秘には 1 日 300~600mg を 1~3 回に分けて経口投与する。高脂血症には 1 日 600mg を 3 回に分けて経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。3.臨床成績
(1)臨床データパッケージ 該当資料なし (2)臨床効果 該当資料なし (3)臨床薬理試験 該当資料なし (4)探索的試験 該当資料なし (5)検証的試験 1)無作為化並行用量反応試験 該当資料なし 2)比較試験 該当資料なし 3)安全性試験 該当資料なし 4)患者・病態別試験 該当資料なし (6)治療的使用 1)使用成績調査・特定使用成績調査(特別調査)・製造販売後臨床試験(市販後臨床試験) 該当資料なし 2)承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 該当しないⅥ.薬効薬理に関する項目
1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群
6) パントテン酸類:パンテノール2.薬理作用
(1)作用部位・作用機序2) パントテン酸欠乏症に用いると共に、高脂質血症にも用いられる。後者の作用に関しては、 LDL 及び VLDL の異化排泄を促進し、組織リポたん白リパーゼと血中レシチン-コレステロー ルアシルトランスフェラーゼ活性を高めて VLDL からの HDL 産生を高めることが示されてい る。また、脂肪酸酸化促進作用や血管壁コレステロール代謝促進作用も有する。 (2)薬効を裏付ける試験成績 該当資料なし 以下の報告がある。3) <参考> 実験的粥状硬化の進展抑制作用: 高脂肪食と動脈壁の傷害によって作成した実験的粥状硬化症ウサギへの経口投与で、内膜 への脂質沈着の軽減、平滑筋細胞の増殖を主体とした細胞・線維性組織の形成およびアテ ロームの縮小が認められている。 血清総コレステロール低下作用: 高コレステロール食飼育ウサギへの経口投与で、血清コレステロールの有意な低下が認め られている。この作用は主としてコレステロール(LDL+VLDL 画分)の異化排泄の促進によ るものである。高コレステロール食飼育ウサギにおける糞中の総コレステロールおよび総 胆汁酸の排泄は、パンテチン投与群で著明に増大する。これはコレステロール負荷による βVLDL の低親和性受容体活性およびコレステロール 7αヒドロキシラーゼ活性の低下を 改善することによって、コレステロールの肝への取り込み能および胆汁酸への代謝を正常 化したためと考えられている。 血清中性脂肪低下作用: ビタミン D2と高脂肪食を負荷した動脈硬化症ラットへの経口投与で血清中性脂肪の有意 な低下が認められている。この作用はパンテチン投与によりリポ蛋白リパーゼ活性が上昇 したためと考えられる。 血清 HDL-コレステロールの増加作用: 高コレステロール食飼育ウサギにおいて減少した HDL2および HDL3を増加させる。この作 用は、アポ蛋白 A-I の合成促進、組織リポ蛋白リパーゼ活性の増加および血中 LCAT 活性 の増加により VLDL→HDL 経路の促進に基づくことが認められている。 脂肪酸酸化促進作用: 糖尿病ラットの肝臓および筋肉組織や自然発症高血圧ラット脳微小血管において脂肪酸 β酸化能を促進し、エネルギー産生能を高めることが認められている。この作用は遊離脂 肪酸からミトコンドリアのエネルギー産生に至る経路に関与する酵素の活性亢進にある ことが確認されている。 血管壁コレステロール代謝促進作用: 高コレステロール食飼育ラットにおける血管壁ライソゾームのコレステロールエステラ ーゼ活性を有意に高め、血管壁へのコレステロールエステルの沈着を抑制することが認め られている。 血小板数の改善作用: 抗ラット血小板ウサギ血清および乏血小板血輸血による実験的血小板減少症に対して、パ ンテチンは血小板減少の抑制あるいは回復促進作用を示す。この作用は血小板産生系に直 接作用するものと考えられる。 腸管運動促進作用: 無麻酔マウスにパンテチンを経口投与すると胃腸管輸送能の亢進がみられ、さらに麻酔下 ウサギおよびイヌに静脈内投与すると腸管運動の亢進がみられる。(3)作用発現時間・持続時間 該当資料なし
Ⅶ.薬物動態に関する項目
1.血中濃度の推移・測定法
(1)治療上有効な血中濃度 該当資料なし (2)最高血中濃度到達時間7) <参考> 製品名 投与量(mg) Tmax(hr) n パンテチン細粒20%「KN」 600 (パンテチンとして) 0.75±0.49 10 パンテチン細粒50%「KN」 500 (脱水物として) 1.3±0.6 16 (Mean±S.E.) (3)臨床試験で確認された血中濃度7) <生物学的同等性試験> パンテチン細粒20%「KN」: <参考> パンテチン細粒20%「KN」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ3g(パンテチン 600mg)ウサギに単回経口投与して血中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメー タ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された(図 2、表2)。 図2 パンテチン200mg細粒3gをウサギに単回経口投与したときの血清中パンテチン濃度推移 表2 薬物動態パラメータ(ウサギ) 薬剤名 判定パラメータ 参考パラメータ Tmax (hr) Cmax (μg/mL) T1/2 (hr) AUC0→24hr (μg・hr/mL) パンテチン細粒 20%「KN」 0.75±0.49 5.12±1.26 6.37±4.36 23.06±8.29 標準製剤(散剤、20%) 0.65±0.24 6.17±2.17 4.82±1.04 27.88±15.11 (Mean±S.E.、n=10) 0 2 4 6 8 10 1 2 3 5 7 24 時間(hr) 血 中 濃 度 (μg/mL) パンテチン細粒 20%「KN」 標準製剤(散剤、20%) Mean±S.E.、n=10パンテチン細粒50%「KN」: 医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令の運用について 薬食審発第1001001号(平成20 年10月1日付)、後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン 医薬審第487号(平成9年12 月22日付)、後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドラインの一部改正について 薬食審査 発第1124004号(平成18年11月24日付) パンテチン細粒50%「KN」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ0.4g(パンテチン 200mg)健康成人男子に水150mLとともに絶食単回経口投与した。休薬期間は7日間とした。治 験薬の投与前、投与0.25、0.5、1、1.5、2、3、4、6及び8時間の計10時点に採血を行い液体 クロマトグラフィーにて血漿中パントテン酸濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ (AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、1og(0.8)~log(1.25)の範 囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された(図3、表3) 表 3 薬物動態パラメータ 薬剤名 判定パラメータ 参考パラメータ AUC0→8hr (ng・hr/mL) Cmax (ng/mL) Tmax (hr) T1/2 (hr) パンテチン細粒50%「KN」 841.99±402.91 275.91±143.46 1.3±0.6 3.1±1.8 標準製剤(細粒剤、50%) 843.04±396.90 286.24±146.35 1.2±0.6 2.5±0.7 (Mean±S.E.、n=16) 血漿中濃度並びに AUC、Cmax 等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試 験条件によって異なる可能性がある。 (4)中毒域 該当資料なし (5)食事・併用薬の影響 該当資料なし (6)母集団(ポピュレーション)解析により判明した薬物体内動態変動要因 該当資料なし
2.薬物速度論的パラメータ
(1)解析方法 パンテチン細粒50%「KN」: Moment法 0 100 200 300 400 0.250.5 1 1.5 2 3 4 6 8 時間(hr) 血 漿 中 濃 度 (ng/mL) パンテチン細粒 50%「KN」 標準製剤(細粒剤、50%) Mean±S.E.、n=16 図 3 パントテン酸の血漿中濃度推移(2)吸収速度定数 該当資料なし (3)バイオアベイラビリティ 該当資料なし (4)消失速度定数7) パンテチン細粒50%「KN」: Kel(hr-1):0.2934±0.1663 (5)クリアランス 該当資料なし (6)分布容積 該当資料なし (7)血漿蛋白結合率 該当資料なし 以下の報告がある。3) <参考> 正常ラットに14C-パンテチン 200mg/kg を単回経口投与したところ、血漿蛋白結合率は投与後 24 時間で 67%、48 時間で 88%であった。
3.吸収
該当資料なし <参考> 吸収部位:腸管(未変化体として)との報告がある。3)4.分布
(1)血液-脳関門通過性 該当資料なし <参考> 正常ラットに14C-パンテチンを単回経口投与したところ、脳内濃度は血中濃度と同程度であ ったとの報告がある。3) (2)血液-胎盤関門通過性 該当資料なし <参考> 移行するとの報告がある。3) (3)乳汁への移行性 該当資料なし <参考> 移行するとの報告がある。3) (4)髄液への移行性 該当資料なし(5)その他の組織への移行性 該当資料なし 以下の報告がある。3) <参考> 14C-パンテチン 200mg/kg をラットに経口投与したところ、各組織内濃度は投与後 8~16 時間 でピークに達し、長時間の濃度の持続が認められた。16 時間後の組織内濃度は脳以外の全組 織で血液より高濃度であり、パンテチンの組織移行性は良好であった。また、動脈硬化症ラ ットの組織内濃度は CoA 要求性の高い状態を反映し、各組織で正常ラットに比べ高濃度であ ることが認められた。
5.代謝
(1)代謝部位及び代謝経路 該当資料なし 以下の報告がある。3) <参考> パンテチンは、CoA の前駆物質であり、細胞内ではパンテチンが一度パントテン酸とシステ アミンに分解されてから CoA に生合成される経路とパンテチンから直接 CoA へ生合成される 経路が存在する。パンテチンの体内動態では、血中および組織内濃度の長時間にわたる持続 が認められ、また肝をはじめ各組織に対してパンテチンは高い親和性を有している。これは 投与されたパンテチンが endogenous な系に入り、CoA をはじめその誘導体へ変換され、それ らが代謝されることにより惹起されると考えられる。経口投与されたパンテチンは主として 未変化体として腸管から吸収される。14C-パンテチン経口投与後、正常ラットの肝内では投与後 16 時間で CoA(13.2%)、acetyl-CoA(11.9%)、dephospho-CoA(20.7%)、4’-phospho-パ ンテテイン(19.4%)、パンテチン(16.5%)およびパントテン酸(13.3%)として存在する*。 *:35S-パンテチンから CoA へのin vivo肝内生合成を検討したところ35S-パンテチンを正常ラットに経口投 与後 16 時間で肝ミトコンドリアおよび上清分画中35S-CoA の存在比はそれぞれ、34.2%および 26.1%であ り、経口投与した35S-パンテチンの主要部分がパントテン酸へ分解されることなく直接 CoA へ生合成され ることがわかった。 血漿中では投与後 24 時間でほとんどがパントテン酸として存在し、未変化体のパンテチンは わずかに 2.9%であった。尿中へは主にパントテン酸として排泄され、ほかにβアラニンとし て 2~5%が排泄される。 (2)代謝に関与する酵素(CYP450等)の分子種 該当資料なし (3)初回通過効果の有無及びその割合 該当資料なし (4)代謝物の活性の有無及び比率 該当資料なし (5)活性代謝物の速度論的パラメータ 該当資料なし
6.排泄
(1)排泄部位及び経路 該当資料なし <参考> 排泄部位:糞中、尿中との報告がある。3)(2)排泄率 該当資料なし 以下の報告がある。3) <参考> 正常ラットでは14C-パンテチンは主として糞中に排泄され、投与後 48 時間までに投与放射能 の約 85%が尿中、糞中および呼気中に排泄され、胆汁中にはほとんど排泄されなかった。 (3)排泄速度 該当資料なし
7.トランスポーターに関する情報
該当資料なし8.透析等による除去率
該当資料なしⅧ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
1.警告内容とその理由
該当しない2.禁忌内容とその理由(原則禁忌を含む)
該当しない3.効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由
該当しない4.用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由
該当しない5.慎重投与内容とその理由
該当しない6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法
該当しない7.相互作用
(1)併用禁忌とその理由 該当しない (2)併用注意とその理由 該当しない8.副作用
(1)副作用の概要 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。 (2)重大な副作用と初期症状 該当しない (3)その他の副作用 その他の副作用 頻 度 不 明 消化器 下痢・軟便、腹部膨満、嘔吐、食欲不振 (4)項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 該当資料なし (5)基礎疾患、合併症、重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 該当資料なし (6)薬物アレルギーに対する注意及び試験法 該当資料なし9.高齢者への投与
該当しない10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
該当しない11.小児等への投与
該当しない12.臨床検査結果に及ぼす影響
該当しない13.過量投与
該当しない14.適用上の注意
該当しない15.その他の注意
該当しない16.その他
該当しないⅨ.非臨床試験に関する項目
1.薬理試験
(1)薬効薬理試験(「Ⅵ.薬効薬理に関する項目」参照) (2)副次的薬理試験 該当資料なし (3)安全性薬理試験 該当資料なし (4)その他の薬理試験 該当資料なし 以下の報告がある。2) リポたん白リパーゼ活性を上昇させ、血清中性脂肪を低下させる。血清総コレステロールを 低下させ、HDL-コレステロールを増加させる。また、血管壁リソソームのコレステロールエ ステラーゼ活性をたかめ、血管壁へのコレステロール沈着を抑制する。また、脂肪酸酸化促 進、腸管運動促進作用を示す。2.毒性試験
(1)単回投与毒性試験 該当資料なし 以下の報告がある。3) LD50 (mg/kg) 動物 投与経路 マウス ラット ♂ ♀ ♂ ♀ 経 口 >10 >10 >10 >10 皮 下 4.87 6.10 3.84 筋肉内 5.10 5.45 腹腔内 >4.81 静脈注 3.41 1.68 (2)反復投与毒性試験 該当資料なし 以下の報告がある。3) 慢性毒性: ラットに 6 ヵ月連続経口投与し、一般状態、血液、尿、臓器等を調べると、80mg/kg までの 用量では異常は認められていないが、800mg/kg では軽度の体重増加抑制、8000mg/kg 以上で は下痢の継続による衰弱死が認められている。 ビーグル犬に1年間連続投与すると、200mg/kgまでの用量では異常は認められていないが、 800mg/kgでは一過性の軟便、貧血傾向およびこれに関連した髄外造血の亢進が認められてい る。(3)生殖発生毒性試験 該当資料なし 以下の報告がある。3) 妊娠前・妊娠初期: マウスでは 60mg/kg 経口投与で、雌の生殖能力、産仔への影響は認められていない。 器官形成期: マウス、ラットでは 600mg/kg 経口投与で、ウサギでは 120mg/kg 経口投与で催奇形作用は認 められていない。 周産期・授乳期: 該当資料なし (4)その他の特殊毒性 該当資料なし 変異原性試験:
Rec assay, Ames試験、染色体試験(培養細胞)で、変異原性は認められていないとの報告 がある。3)