SQL Server 2008 R2 概要
~ 新機能のダイジェスト ~
2010年9月17日 マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリストセッションの目的とゴール
セッションの目的
SQL Server 2008 R2 で何が変わって、 何が変わっていないのかをご理解いただくセッションのゴール
「SQL Server 2008 R2 で何が変わったの?」 という質問に答えられるようになる SQL Server 2008 R2 の新機能の概要を 説明できるようになる ★ 新機能の具体的な操作手順については、 自習書シリーズ(本スライドP.19 内にURL記載)をアジェンダ
SQL Server 2008 から変わっていないもの
SQL Server 2008 R2 からの新機能の概要
Unicode 圧縮 SQL Server ユーティリティ(UCP) DAC(データ層アプリケーション) PowerPivot for Excel 2010/SharePoint 2010 Reporting Services の新機能
MDS(マスター データ サービス) StreamInsight
2008 から変わっていないもの
DB エンジン アーキテクチャ
DB エンジンには手を加えていない! DB 互換性レベルは ”100” のまま Transact-SQL ステートメントの追加/削除なし JIS 2004 対応照合順序は Japanese_XJIS_100 の ままIntegration Services/フル テキスト検索
Visual Studio 2008 シェルを利用
Management Studio と Business Intelligence Development Studio のシェルが VS 2008 のまま
変わったこと
SQL Server R2 で提供された新機能
Unicode 圧縮機能
SQL Server ユーティリティ
データ層アプリケーション(DAC)
超大規模環境への対応
PowerPivot 機能の追加
Reporting Services の進化
マスター データ サービス(MDS)
StreamInsight
SQL Azure への対応
Unicode 圧縮 -nchar、nvarchar の圧縮-
Unicode データ型では、
英数字(ABC・・・、123・・・ など)も 2バイト消費 1バイトで済むところを 2バイト利用しているUnicode 圧縮では、
英数字は 1バイトへ圧縮 SCSU(Standard Compression Scheme for Unicode)アルゴリズムを利用
Unicode 圧縮を利用するには、
データ圧縮(Data Compression)または
SQL Server ユーティリティ
マルチ サーバー管理
複数サーバーの CPU 利用率やデータベース使用量な どを容易に監視 監視対象は SQL Server 2008 R2 または SQL Server 2008 SP2 以降のみデータ層アプリケーション(DAC)
データベース移行のための新ツール
同じ構成のデータベースを容易に作成可能
メタ データ(テーブル定義)の移行のみ 開発機と本番機で同じ構成のデータベースを作成 SQL Azure(クラウド上の RDB)にも対応超大規模環境への対応
Datacenter エディション
最大 256 コアへの対応 = Windows Server 2008 R2 での最大コア数 無制限メモリへの対応 参考: Xeon 8コアx4ソケット(計 32コア) が約 350万~ 程度で購入可能な時代にParallel Data Warehouse エディション
ペタ バイト データ ウェアハウスへ対応
MPP(Massively Parallel Processing:超並列処理) ウルトラ シェアード ナッシング アーキテクチャ
PowerPivot(パワー ピボット)
セルフ BI コンセプトの具体化へ
PowerPivot for Excel 2010
Excel 2010 のアドイン
ピボット テーブルの超進化版
PowerPivot for SharePoint 2010
Web ブラウザーからデータの参照
Reporting Services の進化
セルフ BI コンセプトの具体化へ
地図(マップ)機能
データ バー、インジケーター、スパークライン
共有パーツ、クエリ キャッシュ
マスター データ サービス(MDS)
マスター データ管理(MDM)とは
マスター データとは... 商品マスター、社員マスター、顧客マスター、 店舗マスターなど DWH(データ ウェアハウス)ではディメンション テーブルに相当するので、MDM はディメンション マネージャーとも呼ばれる 複数システムに散在するマスター データを統一管理 マスター データの品質管理 • データの不整合、不一致を解消 ex 株式会社 と(株)の違いなどMDS で提供されるもの
マスター データ管理のためのポータル サイト
マスター データの階層管理 バージョン管理 セキュリティ トランザクション履歴の記録(ロールバックにも対応)マスター データの品質管理のための T-SQL 関数
FuzzyLookup(あいまい検索) Regex(正規表現) Split などStreamInsight
秒間 1万~100万のストリーム データがターゲット
大量かつリアルタイム性が求められる処理
SQL Azure への対応 –クラウド対応
RDB- Management Studio が SQL Azure に対応
SQL Server 2008 の Management Studio は、 オブジェクト エクスプローラーは未対応
スクリプト生成ウィザードが SQL Azure に対応
容易なデータ移行を可能に CREATE TABLE から制約、ビュー、 ストアド プロシージャ、トリガー、インデックス、 INSERT ステートメントまで、 既存のデータベース情報をもとに SQL Azure へ対応したスクリプトを生成可能 参考
SQL Azure は SQL Server をベースに開発されたクラウド上の RDB のため、SQL Server との互換性が非常に高く、ほとんどの Transact-SQL ステートメントをそのまま利用可能ですまとめ
SQL Server 2008 vs. 2008 R2
変わっていないもの
DB エンジン アーキテクチャ DB エンジンには手を加えていない! DB 互換性レベルは ”100” のまま 引き続き、Visual Studio 2008 シェルを利用 共有コンポーネントは、SQL Server 2008 と 2008 R2 で共存できない。DB エンジンの共存は可能変わったこと
多くの新機能が追加された(次スライド参照)まとめ(2008 R2 からの新機能)
Unicode 圧縮
SQL Server ユーティリティで複数サーバー監視
DB 移行に利用できるデータ層アプリケーション
超大規模環境への対応
(256 コア、ペタバイト、超並列処理)BI 強化がとにかくスゴイ!
PowerPivot = ピボット テーブル/グラフの超進化版 Reporting Services(Report Builder 3.0)の表現力、性能がさらに向上