Ⅰ.はじめに
ここ数年,欧州においては,ボローニア・プロセス に代表されるようなコンピテンス・ベースの高等教育 改革や,エラスムス・プログラムのような他国での学 習を含む教育プログラムの導入が積極的に進められて いる。1)このような教育改革の背景には,経済活動の グローバル化に伴って「労働力の質」の国際競争が始 まり,欧州諸国の高い賃金に見合った「労働力の質」 を高める高等教育が求められたこと,また高等教育の ユニバーサル化が進んだことにより,高等教育におい ても職業人を意識した汎用的能力を育成する教育が求 められてきたこと,などがあると考えられる。さらに, 経済活動のグローバル化は,労働者の“働く場”のグ ローバル化を通して高等教育のグローバル化も引き起 こしており,生徒が広く他国を含めた高等教育機関を 選ぶ場合に,高等教育機関の比較可能性の確保や教育 内容の可視化が問われるようになり,また教育の質保 証のための第三者機関の役割が重要な時代になってき ている。 このように,今日の国際社会においては,高等教育 機関も他国の高等教育機関との競争状態にあり,教育 というサービスを巡って優秀な生徒を世界から集め, 育て,国際社会で活躍できる人材を供給していくこと が求められるようになってきているのである。このよ うな国際社会の動きを背景として,わが国においても 「何を習ったか」ではなく「何ができるようになった のか」を重視するコンピテンス・ベースの教育の重要 性が認識され,従来の知識の習得に力点を置いた教育 に加えて,将来の職業人に必要とされる汎用的能力に 力点を置いた教育を行う教員も展開され始めている。2) また,1990 年代末の IT 革命以後,電子メールや SNS (SocialNetworkingService)などのインターネット を介した情報通信は飛躍的に拡大し,その技術も日々 進化してきており,この情報通信技術(Information andCommunicationTechnology:ICT)を教育に活 かす取り組みが各方面で行われている。そこで,本稿 では,最近注目されている ICT を活用した“反転授 業”の有効性と課題について,マクロ経済学の事例を 通して検討する。Ⅱ.反転授業
反転授業研究会は,反転授業の特徴を次のように整 理している。 「反転授業は,『反転させる』に重点があります。で は,何を反転させるかについては,教室で行われてき た従来の講義を動画にし,それを自宅で視聴して予習 し,教室では予習したことを確認したり応用を行った りします。そこでは,協働学習が行われるか,あるい は教師による個別指導などが行われます。」3) つまり,「従来の知識を習得する講義形式の“授業” と,知識の定着や応用のための“宿題(家庭学習)” の役割を反転させた授業形態であり,家庭学習で知識 を習得し,授業では知識の確認や応用を行う授業形 態」と定義されよう。従来,学校の授業では教員が科 目の内容を説明し,宿題等によって知識の定着や応用 力を高める教育が展開されていた。これに対して,反 転授業では,映像・動画等で授業内容を事前に視聴し, 授業時間は問題演習やクラスメイトとのディスカッ ションを通して理解を深め,知識の定着や応用力の向 上を図ることになる。したがって,授業参加者にとっ て事前学習で授業内容を理解することが重要な意味を 持つ。つまり,自宅での事前学習で授業内容を理解し ていなければ,学校での授業時間をグループ学習や ディスカッションで活かすことができなくなるのであ る。 そして,このような自宅での事前学習と学校での授 業を反転させる教育手法が可能になった背景には,経済・金融教育における “ 反転
授業 ” の有効性と課題
The Journal of Economic Education No.34, September, 2015A Study on Effectiveness and Problem of “Flip Teaching” in Economic and Financial Education
Itoi, Shigeo
経済教育34号 145 ICT の発展があるわけであるが,ICT を活用すること で知識の習得や応用以外にも様々なコンピテンスの育 成が可能になることも期待されている。例えば,従来 の教育手法では,学校の授業も家での宿題も,基本的 には一人で行う学習であるが,反転授業は,事前の家 での学習は一人で行うものの,学校の授業ではグルー プ学習が中心になる。したがって,反転授業を通して, 傾聴力や考える力,質問力などのコミュニケーション 能力や,説明する力や発表力などのプレゼンテーショ ン能力の育成も視野に入れた教育の展開が可能になる と考えられる。 ところで,反転授業は何を教育目的としているので あろうか。上記の反転授業研究会は,東京大学大学院 情報学環・反転学習社会連携講座(FLIT)のホーム ページを参考に,反転授業では「知識の確保」と「思 考能力の獲得」の両立を重視している。そして,ベン ジャミン・ブルーム(BenjaminBloom)の“教育目 標の分類学”を改訂したアンダーソン(LorinW.An-derson)らの「分類学」を活用して,「記憶」・「理 解」・「応用」・「分析」・「評価」・「創造」という低次思 考能力(lowerorderthinkingskills)から高次思考能 力(higherorderthinkingskills)へと“思考”を高 めていくことが反転授業の目的である,と整理してい る(図 1)。4)つまり,新しい知識の理解・定着ととも に,応用可能な能力(スキル)の獲得が反転授業の目 的と理解されており,欧州のボローニア・プロセスで 重視されているコンピテンスを高めるという視点と同 様の視点に立っている。そして,このコンピテンスを 高める教育手法として反転授業が有効であると考えら れているわけであるが,別の見方をすれば,反転授業 による教育は“アクティブ・ラーニング”5)の一形態 として位置づけることもできよう。 このように,反転授業は,知識の確保と高次思考能 力の獲得により,知識基盤社会に生きる 21 世紀型市 民の育成を図る教育手法として有効性が高いと考えら れている。そこで,ここ数年,小中高の学校教育にお いては,このような反転授業やアクティブ・ラーニン グを積極的に実施する学校が増え,その教育効果につ いての検証も進んでいる。しかしながら,高等教育に おいては,ICT を活用した教育手法を模索している状 況であり,ICT を活用した反転授業についての教育効 果に関する報告は少ない。また,高等学校までの教育 と違い,大学等の高等教育における科目は専門性が高 く,授業内容が担当教員に任されているという事情も あり,小中高におけるような定型的な反転授業を展開 することは難しい。 本稿では,マクロ経済学の授業における反転授業を 検討するが,マクロ経済学は毎回の授業が相互に関連 しており,毎回の授業で完結するわけではなく,また 小中高の授業内容とは異なって専門性が高いため,テ キストを読み映像を視聴するだけでは内容を理解する ことが難しい。したがって,単純に“授業”と“宿題 (家庭学習)”を反転させることで教育効果が期待でき るわけではない。そこで,本稿で取り上げるマクロ経 済学の授業では,事前学習として授業内容を映像とテ キストで学習し,授業ではより詳しく講義することで 理解を深め,事後学習ではウェブ・テストと「出席レ ポート」6)の提出を求めている。つまり,新しい知識 の習得と定着に加えて,メモを取る力や傾聴力,文章 力や表現力,さらにはグループ学習によるコミュニ ケーション・スキルなど様々なコンピテンスの育成も 図っているのである。従って,授業においては必要に 応じてディスカッションやプレゼンテーション等を行 うものの,基本的には事前学習の内容を,事例等を含 めて再度より分かりやすく説明している点で,上記の 小中高の反転授業とは異なっている。 以下,松本大学松商短期大学部で実施されている, ICT を活用したマクロ経済学における反転授業につい て説明する。 図1 ブルームの分類学 出典:反転授業研究会編『反転授業が変える教育の未来』(明 石書店,2014)39 ページ。
Ⅲ.ICT を活用した授業展開:松本大学松
商短期大学部での事例
1.学習環境の整備 松本大学松商短期大学部では,従来のデスクトップ 型 PC による情報処理教育に加えて,平成 24 年度から 1 年生全員に純粋型タブレット PC(iPadmini)を貸与 し,平成25年度からは2年生全員に可変型タブレット PC(ASUS)を貸与することで,ICT を活用した授業 を実施している。従来のデスクトップ型 PC は情報を 加工するなどの作業に有効であり,純粋型タブレット PC は情報検索や情報収集に有効である。そこで,1 年次にはこの両者の特徴を生かした教育を展開し,2 年次には両者の特徴を併せ持つ可変型タブレット PC を使用した教育を展開することで,各端末の特徴に応 じた ICT の活用力の育成を図っている。 また,このような情報機器に加えて,業者(株式会 社 NTS)が提供するブラウザ形式のシステムである “サイバー・キャンパス(CyberCampus)”を使用し ている。このサイバー・キャンパスは,映像や文書を 保存・再生する機能に加えて,択一式テストやアン ケート機能,学習状況や誤答分析等の機能あるため, 各教員が必要に応じて各機能を有効に活用している。 サイバー・キャンパスの教員用メニューでは、「お知 らせ」「映像ライブラリ」「オリジナルテキスト」「文 書ライブラリ」「アンケート」などが作成でき,「リア ルタイム集計」「学生からの質問」「学習状況」「誤答 分析」などの機能があるため,受講者の学習状況の把 握や学習支援が行いやすくなっている。 このように、授業での対面による学習支援に加えて、 ICT を活用することで,授業外学習での学習支援と学 習状況の把握が可能になっている。また,マクロ経済 学は科目名「経済の基礎」の授業内容であるが,マク ロ経済学などの毎回の授業の関連性が強い科目におい ては,事前学習での ICT を活用した映像や文書での 学習と,事後学習での「出席レポート」や ICT を活 用した小テストなどでの学習を組み合わせることは、 理論の理解や知識の定着と確認にとって極めて効果的 な学習手法となっている。 以下,事前学習から授業,事後学習への学習の流れ について整理する。 2.事前学習・授業・事後学習の流れ 松本大学松商短期大学部では,「出席レポート」や ICT を活用した教育手法を入学当初から習得させるた めに,マクロ経済学が授業内容になっている「経済の 基礎」の授業は 1 年前期科目として開講されている。 学生は,事前学習でサイバー・キャンパス内の「映像 ライブラリ」を視聴し,「文書ライブラリ」で内容を 確認することで,事前に授業内容について大まかに把 握することが求められる。ここで,「映像ライブラリ」 の時間であるが,学生に事前学習で授業と同じ 60 ~ 90 分の映像を毎回視聴させるのは難しいので,授業 内容のポイントを 10 ~ 20 分程度にまとめることで学 生が毎回必ず視聴できるように配慮している(図 2)。 上述したように,大学で学習する科目のほとんどは, 小中高の学校教育で学習したことのない科目であるた め,数回の映像視聴で授業内容を理解するのは難しい。 したがって,事前学習では,映像や文書ライブラリで のテキスト等で授業内容を大まかに理解していれば充 分と考えており,映像や文書での事前学習や「出席レ ポート」等による事後学習の習慣付けが 1 年生前期に おいては重視されている。7) 図 2 授業内容の映像 次に,教室での授業であるが,まず始めに,前回の 授業内容を整理した「出席レポート」で相対的によく 整理されているものを提示し,これに対するコメント 等を通して復習を行う。次に,事前学習での映像や文 書によりある程度理解した内容を,図や数式,実例等 を活用しながら再度詳細に説明する。また,必要に応 じて問題演習を行い,グループワークでの学習を通し て学生にプレゼンテーションさせる。したがって,授 業では,授業内容の詳細な説明を通して理解するイン プットと,学生が理解した内容を表現するアウトプッ トの両面を重視している。そして,このような学習を 通して,メモを取る力や傾聴力,整理する力や表現力 などのコンピテンスの向上を図っているのである。 授業後の事後学習では,「出席レポート」の作成と, 必要に応じて小テストを行っている。学生は,イン ターネットや図書館等を活用した学習を通して授業内経済教育34号 147 容を「出席レポート」にまとめ,参考文献等を明記し て毎回提出する。そして,このような事後学習を通し て,情報収集能力,文章力,要約力,表現力などのコ ンピテンスの育成を図っている。さらに,映像や文書 は何度も再視聴・再読ができ,個々の学生が作成した 「出席レポート」はサーバー上で蓄積することが可能 であるため,試験前の振り返り学習やその後の学習時 の振り返り学習で活用することができる。したがって, マクロ経済学等を基礎にした科目を学習する場合,こ れらの情報を再度有効に活用できるとともに,教員間 でこれらの情報を共有することで,教科間でより関連 性のある授業展開が可能になると考えられる。
Ⅳ.有効性と課題
以上のように,松本大学松商短期大学部では小中高 での反転授業とは若干異なるが,事前学習で映像やテ キスト等により一人で学習し,授業では教員による詳 細な説明で理解を深め,事後学習での図書館やイン ターネットを活用した学習やグループ学習で知識の定 着を図るという反転授業を展開している。このような 反転授業は,授業外学習を充実させることによって, 授業内容の理解と定着を促すのに効果的である。学生 は,授業外でも反復学習が可能になるとともに,授業 外での図書館や PC を活用したグループ学習等によっ て,専門知識の理解と様々な技能の習得が可能になる。 すなわち,従来から実施されている「メモを取る力」 の育成に加えて,事前学習でテキストや参考書を読む ことにより読解力や要約力が育成でき,ICT を活用す ることによる検索力や情報収集力,グループ学習によ るコミュニケーション力など様々なコンピテンス(汎 用的能力)の育成が可能になっている。さらに,この ような ICT を活用した事前学習・授業・事後学習は, 授業中のディスカッションやプレゼンテーションなど を通して専門知識を活用する能力も育成でき,「何が できるようになったのか」という今日の教育課題にも 対応することが可能であり,単位制度の実質化の観点 からは授業外学習の充実の点にも対応している。8) しかしながら,他方で,ICT を活用した教育を提供 する教員の技能が変化に追いついて行かないという問 題や,ウェブ上の小テストの問題形式が択一式等限ら れた問題しか出題できないなどの問題,業者が提供す るサイバー・キャンパスのランニング・コストの問題 等の課題も多い。特に,松本大学松商短期大学部では, 全学生に情報端末(iPadmini や ASUS)を配布して ICT 教育を行っているが,教員の利用度が少なければ 情報端末を持ってくる学生が減るため,授業での利用 を如何に促進するのかが課題である。したがって,各 教員が実社会でこれらの情報端末をどのように使用さ れているのかを把握し,このような ICT を活用した 教育手法について,学生の視点からその重要性を認識 し,学生のコンピテンス育成の観点から教育手法を改 善していくことが重要である。Ⅴ.おわりに
ICT 教育はすでに世界各国で始まっており,遅まき ながら文部科学省も日本国内の ICT を活用した実践 事例集(平成 23・24 年度)を公表し,また総務省で も「教育分野における ICT 利活用推進のための情報 通信技術面に関するガイドライン」(平成 24 年度)を 策定した。しかしながら,両者とも小中高を対象とし ており,高等教育機関での ICT 教育についてはこれ から事例を集めてその有効性や課題について検討する 段階である。 他方,上述のように,欧州においてはすでにコンピ テンス・ベースの教育改革が進められており,知識が 経済・社会を駆動する知識基盤社会においては,イン ターネット上にある様々なデータを情報として認識し, これを知識として活用する能力が求められている。そ して,21 世紀の多文化共生社会においては,異文化 を理解し,異文化の中でも積極的に他者と関わりビジ ネスを成功させるようなコンピテンスの育成が不可欠 である。このような意味において,ICT を活用した反 転授業は,当該授業の理解や知識の習得に加えて,実 社会でより良く生きていくために有用なコンピテンス の育成の観点から大きな可能性を秘めた教育手法と考 えられる。それゆえ,本学の取り組みについても継続 してその有効性を検証し,グローバル人材育成に向け た教育手法として定着させていく予定である。 註 1) コンピテンスとは,「認知的・メタ認知的技能,知識と理 解,対人的・知的・実践的技能,および倫理的価値が有 機的に結合したもの」と理解されている。フリア・ゴン サレス,ロベルト・ワーヘナール編著,深堀聡子・竹中 亨共訳(2012 年)を参照。 2) 糸井(2014)を参照。 3) 反転授業研究会編(2014),15 ページ。 4) 同上書,37 ページ以下。 5) 平成 24 年 8 月 28 日の中央教育審議会答申『新たな未来 を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続 け,主体的に考える力を育成する大学へ~』の用語集では,アクティブ・ラーニングを,「教員による一方向的な 講義形式の教育とは異なり,学修者の能動的な学修への 参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的 に学修することによって,認知的,倫理的,社会的能力, 教養,知識,経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発 見学習,問題解決学習,体験学習,調査学習等が含まれ るが,教室内でのグループ・ディスカッション,ディ ベート,グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラー ニングの方法である」と説明している。 6) 「出席レポート」とは,授業内容を A4 一枚に整理して次 回の授業までに提出する事後学習でのレポートのことで, 学生は毎回このレポートを提出することで授業内容をよ り良く理解でき,他方で教員はこのレポートを添削する ことで学生の理解度に応じた授業を展開ことが可能とな る。この「出席レポート」の作成を通して学生は,メモ を取る力や傾聴力,文章力や読解力,図書館や ICT の活 用力,グループ学習による質問力や教える力を高めるこ とができ,さらには,より良く整理されたクラスメイト の「出席レポート」を情報端末で確認することで,当該 授業の内容を再確認するとともに自分の「出席レポート」 の改善に繋げることができる。他方で教員は,個々の学 生の問題点を把握することができ,学生からの質問やコ メント等を通して受講者一人ひとりに対するサポートが 可能になっている。この「出席レポート」の取り組みと, そ の 有 効 性 及 び 課 題 に つ い て は, 金 子・ 飯 塚・ 糸 井 (2011),並びに金子(2012)を参照されたい。特に,後 者は,「出席レポート」の取り組みを,コンピテンス(汎 用的能力)育成の観点から整理した論考であり,その有 効性を学生アンケート等により検証している。 7) 経済学教育での反転授業は始まったばかりであり,また 高校時代に反転授業を経験していない学生がほとんどな ため,1 年生の段階では反転授業に慣れることが重要とな るが,2 年生以降については徐々に映像での学習を充実さ せ授業中はディスカッション中心にしていくことも必要 であろう。これら学年の違いに応じた教育手法の改善に ついては今後の課題としたい。 8) 2013 年度前期の学生アンケートの結果では,「経済の基 礎」受講者の半数が授業外学習を 1 時間以上行っており, 30 分以上の受講者を含めると商学科は 90%以上,経営情 報学科では 80%以上の受講者が授業外学習を行っている。 これは,松本大学松商短期大学部での ICT や「出席レ ポート」を活用した教育手法により,“ 量的 ” に授業外学 習が増加したことを示したデータと考えているが,その 多くの時間は「出席レポート」作成に費やされていると 考えられる。したがって,今後は ICT を活用した事前学 習と事後学習など,各授業外学習の項目に応じた調査が 必要であろう。これらについては今後の課題としたい。 参考文献 [1] 糸井重夫(2014)「経済のグローバル化と高等教育改革― 欧州におけるコンピテンス・ベースの教育改革を中心に ―」『松本大学研究紀要』(第 12 号(通刊第 64 号))松本 大学 [2] 糸井重夫(2015)「グローバル社会における体系的キャリ ア教育」『松本大学研究紀要』(第 13 号(通刊第 65 号)) 松本大学 [3] 金子能呼,飯塚徹,糸井重夫(2011)「『出席レポート』 を活用した『就業力』と『学士力』向上の取り組み」『経 済教育』(第 30 号)経済教育学会 [4] 金子能呼(2012)「『出席レポート』の効果に関する一考 察」『経済教育』(第 31 号)経済教育学会 [5] 徳永保,籾井圭子(2011)『グローバル人材育成のための 大学評価指標―大学はグローバル展開企業の要請に応え られるか―』協同出版 [6] 反転授業研究会編(2014)『反転授業が変える教育の未来 ─生徒の主体性を引き出す授業への取り組み』明石書 店 [7] JuliaGonzalez,RobertWagenaar(2008),TuningEduca-tionStructuresinEuropeUniversities’contributiontothe BolognaProcess:Anintroduction(フリア・ゴンサレス, ロベルト・ワーヘナール編著,深堀聡子・竹中亨共訳 (2012 年),『欧州教育制度のチューニング─ボロー ニャ・プロセスへの大学の貢献』明石書店) [8] D.S.Rychen,L.H.Salganik(2003),KeyCompetenciesfora SuccessfulLifeandaWell-functioningSociety( ド ミ ニ ク・S・ライチェン,ローラ・H・サルガニク編著,立田 慶裕監訳(2006)『キー・コンピテンシー─国際標準の 学力をめざして』明石書店)