1 2009年11月 横河電機株式会社 医療ソリューション本部
RIS
RIS
導入
導入
時の
時の
病院側作業に関して
病院側作業に関して
第2回中部放射線医療技術学術大会
第2回中部放射線医療技術学術大会
2
1
RIS更新事例
2
RIS導入における作業
3
RIS更新の標準化
本日の内容
本日の内容
3
4
HIS
HIS
,
,
RIS
RIS
の更新の必要性
の更新の必要性
病院の資産である医療情報システムは、多大な予算と時間をかけて構築しますが、そのシステムを永遠に 使用し続けることはできず、5年~8年程度で更新する必要があります。 そのため、システムを構築する場合、将来のシステム更新を考慮しておくことが重要です。(特に費用面) ここでは、システムのリプレース時に検討すべきことをご紹介します。
コンピュータハードウェア
コンピュータハードウェア
コンピュータソフトウェア
コンピュータソフトウェア
システムパッケージ
システムパッケージ
システム更新の技術的要因
システム更新の技術的要因
・ハードウェアの陳腐化 ・保守部品の入手困難 EOSL(EndOfSuportLife) ・代替機種の入手困難 (Windows95機等) ・OSの変更 (WindowsServer2008等) ・関連ソフトウェアの更新 データベース 開発言語 ・新機能への対応困難 運用の変化 医療機器の進歩 検査方法の変化 ・動作環境の変化 (Windows7等)5
HIS
HIS
,
,
RIS
RIS
更新
更新
HIS
HIS,,RISRISの同時更新事例では、マスターの整合性の確認との同時更新事例では、マスターの整合性の確認とHISHIS--RISRIS間の通信仕様の変更が必要と間の通信仕様の変更が必要と なります。 なります。 オーダリング システム
病院情報システム
HIS (A社) 医事会計 システム オーダリング システム病院情報システム
HIS (B社) 医事会計 システム RIS放射線部門システム
PACS RIS (RQ/RIS)放射線部門システム
(横河電機) PACS (SQ/Serv) 治療カルテ システム (TheraRIS) A社内部通信 B社通信仕様 電子カルテ システム6
HIS
HIS
,
,
RIS
RIS
更新
更新
HIS
HIS,,RISRISの同時更新においては、既存システムの仕様と新規システムの仕様の違いを確認し、病の同時更新においては、既存システムの仕様と新規システムの仕様の違いを確認し、病 院の運用にあわせてシステムを策定するとともに、各種マスター、データの移行を検討する必要があ 院の運用にあわせてシステムを策定するとともに、各種マスター、データの移行を検討する必要があ ります。 ります。
1.システム仕様の策定
・既存システムと新規システムの機能を比較し、病院の運用にあわせて機能を策定
します。このとき、既存システムの機能で不要な部分や新規システムの別機能で
代替できる部分を検討し、既存システムの機能にこだわらないことがコスト削減の
要となります。
2.システム移行
・マスター関連
: 旧システムのマスターを抽出し、新規システムに反映します。
このとき、
HISのオーダリング方法の変更や検査機器の更新等
の有無を検討する必要があります。
・オーダー
: システム移行前に移行後のオーダーを発行する場合、システム
の移行に伴いオーダーの移行が必要となります。オーダー移行
の方法や時期の検討が必要です。
・実績データ
: ベンダが異なる場合、
RISの実績データの移行は困難です。
旧システムのデータベースを保存し、統計ツール等で参照する
ことを検討します。
7
8 RISシステム開発の流れ RISシステム開発の流れ 教 育 ・リ ハ ー サ ル シ ス テ ム 設 計 基 本 仕 様 書 詳 細 機 能 設 計 社 内 テ ス ト 出 荷 現 地 調 整 現 地 総 合 テ ス ト 稼 動 客 先 K O M システム開発 システム開発 システム実装 システム実装 RISマスター作成 RISマスター作成 ハードウェア ハードウェア 工程、体制の確認 動作確認 マスターデータ確認。修正 参加 マスターデータの作成 機能の確認
システム開発の流れ
システム開発の流れ
RISRISのシステム開発は、病院、のシステム開発は、病院、RISRISベンダ、ベンダ、HISHISベンダの共同作業です。この中でも、実際の検査業ベンダの共同作業です。この中でも、実際の検査業 務を行っている放射線技師の作業は重要であり、かなりの負荷がかかります。特に、 務を行っている放射線技師の作業は重要であり、かなりの負荷がかかります。特に、RISRISのマスターのマスター データの作成は、 データの作成は、RISRISの動作を決定するシステムの要となります。の動作を決定するシステムの要となります。 放射線技師の作業内容 運用・日常保守 導入するパッケージの機能を把握し、業務 に適用します。適用できない業務に関して カスタマイズ仕様を決定します。 RISのマスターデータを、RISベンダの協力の 下、依頼医、放射線科医、HIS担当と協力し、 作成する。 システムの運用に関して、検査業務、新人 教育、エラー監視、ハードウェア監視、不 足機能の把握などを行います。
9
RIS
RIS
マスターの概要
マスターの概要
RIS
RISマスターは、検査方法,薬剤,器材,施設情報など、病院様でしか作成できない情報で、マスターは、検査方法,薬剤,器材,施設情報など、病院様でしか作成できない情報で、RISRISにに よる検査内容を決定する重要なデータです。
よる検査内容を決定する重要なデータです。
マスターデータは、放射線技師さまが依頼医や放射線科医、
10
検査マスターの作成
検査マスターの作成
依頼医 放射線技師 放射線技師 検査依頼 撮影内容 離床診断を元に検査 内容を決定し、検査 依頼を行う 検査依頼内容から撮 影内容を決定する 撮影内容を検査装置 に設定し、検査する実際の検査の流れ
情報化(マスターデータ化)マスターデータ
検査方法マスター 検査部位マスター CR撮影マスター A社胸部単純正面コード A社胸部単純側面(R→L)コード A社胸部単純側面(L→R)コード 胸部単純 胸部単純正面 胸部単純側面(R→L) 胸部単純側面(L→R) 例) RIS RISのマスターとして、病院で行っている全検査で、“依頼時の検査指定方法”、“実際の検査方法”、のマスターとして、病院で行っている全検査で、“依頼時の検査指定方法”、“実際の検査方法”、 “装置への検査指定コード”を定義する必要があります。 “装置への検査指定コード”を定義する必要があります。11
RISデータの移行
RISデータの移行
RISのデータ構造は、システムパッケージにより異なります。また、検査実績データ内は、各種マス RISのデータ構造は、システムパッケージにより異なります。また、検査実績データ内は、各種マス ターコードが組み込まれており、RISパッケージ間のデータ移行には、かなりの制限が発生します。 ターコードが組み込まれており、RISパッケージ間のデータ移行には、かなりの制限が発生します。マスターデータ
マスターデータ
RISデータの移行
RISデータの移行
・既存マスターデータのCSV出力 ・CSVデータの編集 ・CSVデータのデータベース登録 既存RISベンダ作業 既存RISベンダ作業 新規RISベンダツール 新規RISベンダツール検査実績データ
検査実績データ
・既存RISベンダが検査実績データ構造を公開しないことが多い。 ・検査実績データの構造が複雑なため、データ編集量が過大 ・検査実績データ内のマスターコード変換作業が煩雑、かつ、過大12
13
RIS
RIS
更新の標準化
更新の標準化
RIS
RIS導入導入55年程度で年程度でRISRIS更新の必要があるため、更新の必要があるため、RISRISの導入時に、更新を意識しておく必要がありまの導入時に、更新を意識しておく必要がありま す。このとき、 す。このとき、IHEIHE--JJ、、JJ1017JJ1017を採用しておくと、システム更新に強いシステムとなります。を採用しておくと、システム更新に強いシステムとなります。 ただし、同一ベンダ間のシステム更新の場合は、現在のシステムを継承するほうが、楽にシステム更 ただし、同一ベンダ間のシステム更新の場合は、現在のシステムを継承するほうが、楽にシステム更 新することができます。 新することができます。 オーダリング システム
病院情報システム
HIS 医事会計 システム RIS放射線部門システム
PACS 治療カルテ システム IHE-Jトランザクション 電子カルテ システム DICOM通信規格 JJ1017指針 JJ1017指針更新に強いシステム
IHE-J統合プロファイル IHE-J統合プロファイル IHE-J統合プロファイル HL7通信14
IHE
IHE
-
-
J
J
統合プロファイル
統合プロファイル
HIS
HIS--RISRIS--検査装置の連携においては、検査装置の連携においては、IHEIHE--JJの必要な統合プロファイル(業務シナリオ)を選択するの必要な統合プロファイル(業務シナリオ)を選択する ことにより、
ことにより、RISRIS機能、および、機能、および、HISHISインターフェース等を規定できます。インターフェース等を規定できます。
システムリプレース時は、必要な統合プロファイルをサポートするベンダであれば、特にベンダに縛ら システムリプレース時は、必要な統合プロファイルをサポートするベンダであれば、特にベンダに縛ら れる必要はなくなります。 れる必要はなくなります。 IHE-Jホームページ http://www.ihe-j.org/material/index.htmlより
15
IHE
IHE
-
-
J
J
コネクタソン
コネクタソン
IHE
IHE--JJコネクタソンの結果から、コネクタソンの結果から、IHEIHE--JJ統合プロファイルの接続性を確認することにより、システムリプ統合プロファイルの接続性を確認することにより、システムリプ レース時に、必要な統合プロファイルを満足するベンダを確認することができます。
レース時に、必要な統合プロファイルを満足するベンダを確認することができます。
IHE-Jホームページ
16
IHE
IHE
-
-
J
J
システムリプレース時の注意点
システムリプレース時の注意点
IHE IHE--JJは、統合プロファイル(業務シナリオ)を規定することにより、業務の流れとシステム間連携の種類は、統合プロファイル(業務シナリオ)を規定することにより、業務の流れとシステム間連携の種類 (トランザクション)を規定します。 (トランザクション)を規定します。 ただし、システムの操作性や詳細機能を規定するわけではありませんので、システムリプレースにおい ただし、システムの操作性や詳細機能を規定するわけではありませんので、システムリプレースにおい てベンダが変わる場合、画面構成、操作性、帳票、病院固有の機能等でカスタマイズが必要となります。 てベンダが変わる場合、画面構成、操作性、帳票、病院固有の機能等でカスタマイズが必要となります。 それに伴い、リプレース後の運用や操作教育等の検討が必要となります。 それに伴い、リプレース後の運用や操作教育等の検討が必要となります。 弊社 AR-RIS 検査画面 弊社 RadiQuest/RIS 検査画面システムリプレースによる操作性の変更
17
JJ1017
JJ1017
指針
指針
HIS,RIS,PACS HIS,RIS,PACS--モダリティ間の連携に関して、モダリティ間の連携に関して、JJ1017JJ1017指針により、病院で行っている全検査の、“依指針により、病院で行っている全検査の、“依 頼時の検査指定方法”、“実際の検査方法”、“装置への検査指定コード”を標準化することができま 頼時の検査指定方法”、“実際の検査方法”、“装置への検査指定コード”を標準化することができま す。 す。18
JJ1017
JJ1017
コードと検査マスター
コードと検査マスター
依頼医 放射線技師 放射線技師 検査依頼 撮影内容 離床診断を元に検査 内容を決定し、検査 依頼を行う 検査依頼内容から撮 影内容を決定する 撮影内容を検査装置 に設定し、検査する実際の検査の流れ
情報化(マスターデータ化)マスターデータ
検査方法マスター 例) JJ1017コードにより、“実際の検査方法”、“装置への検査指定コード”を標準化します。 JJ1017コードにより、“実際の検査方法”、“装置への検査指定コード”を標準化します。 このとき、 このとき、JJ1017JJ1017コードの頻用コード集から選択し、頻用コード集に無い場合は、コードマスターからコードの頻用コード集から選択し、頻用コード集に無い場合は、コードマスターから コードを作成します。また、コードが不充分な場合は、コードを拡張します。 コードを作成します。また、コードが不充分な場合は、コードを拡張します。 検査部位マスター (JJ1017-32) CR撮影マスター (JJ1017-16M) X線単純胸部立位正面(A→P)JJ1017コード X線単純胸部立位側面(R→L)JJ1017コード X線単純胸部立位側面(L→R)JJ1017コード 胸部単純正面 胸部単純側面(R→L) 胸部単純側面(L→R) JJ1017コード JJ1017コードを採用すると、検査部位マスター、CR撮影マ スターが、RISベンダ、CRメーカに依存しないため、マス ターデータ移行時に、コード変換の必要がなくなります。 胸部単純19
JJ1017
JJ1017
コードと検査マスター
コードと検査マスター
JJ1017コードにより、“実際の検査方法”、“装置への検査指定コード”を標準化します。 JJ1017コードにより、“実際の検査方法”、“装置への検査指定コード”を標準化します。 これにより、検査種別、方向、左右、検査方法、部位、器材・手技区分のマスターが これにより、検査種別、方向、左右、検査方法、部位、器材・手技区分のマスターがJJ1017JJ1017コードでコードで 決定します。 決定します。20
まとめ
21