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Microsoft Word - 6相続対策.doc

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無断転載禁止 吉 田 正 一 税 理 士 事 務 所

相続対策と事業承継税制

相続対策と事業承継税制

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無断転載禁止 は じ め に こ ん に ち は 税 理 士 の 吉 田 正 一 で す 経 営 承 継 円 滑 化 法 が 成 立 し て 2 0 年 1 0 月 か ら の 自 社 株 の 相 続 対 策 が 大 き く 変 わ り ま す 。 さ ら に 相 続 税 の 計 算 方 式 も 変 わ る 予 定 で 広 く 相 続 税 を 徴 収 す る 増 税 の 可 能 性 が 高 い で す 。 土 地 、 黒 字 会 社 の 自 社 株 、 金 融 財 産 を お 持 ち の 富 裕 層 の 相 続 対 策 が 今 後 一 層 必 要 に な る と 思 い ま す の で 今 回 は 基 本 的 な 相 続 対 策 を 整 理 し ま し た 。 平 成 2 0 年 7 月 平 成 2 3 年 7 月 改 訂 目 次 1. 相続対策とは 2. 相続税納税資金捻出策 3. 相続税引下げ策 4. 不動産評価引下げ策 5. 事業承継税制のあらまし(1) 6. 事業承継税制のあらまし(2) 7. 事業承継税制のあらまし(3) 8. 相続税を延納・物納で払うには

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無断転載禁止 1. 相続対策とは 相続対策と相続税対策の違い 1. 相続対策は 争いを起こさないための対策で 遺言書 制度、生前贈与活用、成年後見制度の3つ 2. 相続税対策は 財産評価引下策、納税資金捻出策、納 税方法の3つ 相続対策のポイントは遺言書作成と生前贈与 1. 相続が生じた場合 遺言書があれば 被相続人の意思 により 遺産が分割できる 2. 遺言書の効力は 遺言書が法的に有効であり 遺留分 を侵害していなければ 原則保証される 生前贈与により 生前に財産移転するのも効果的 1. 贈与がされれば 贈与税が 贈与される側に課税 2. 贈与税には 暦年制度(非課税枠110万円)と相続時 精算課税制度(非課税枠2500万円)の2種類 3. 相続対策を行う場合 相続税と贈与税の試算も必要 遺言書作成・生前贈与を考える前のチェックポイント 1. 相続財産は何か→不動産、未上場株はあるか 2. 相続人は誰か→相続人以外で財産を分配したい人はい るか→養子縁組するか 3. 生前贈与はあるか→各相続人の遺留分はいくらか 4. 誰に何を分配するか 5. 相続税はいくらか→生命保険金はあるか

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無断転載禁止 2.相続税納税資金捻出策 相続税は原則金銭納付であり、次による納税資金が必要 1. 被相続人を被保険者とする終身保険などの生命保険金 2. オーナー会社(不動産管理会社含む)の場合 退職金 による納税資金捻出も可能 3. 保険金、退職金とも 相続税の非課税枠があるため 納 税資金捻出策として 優先活用すべき 4. 金銭納付が困難な場合のみ 延納または物納が可能 5. 延納とは 年1の分割払い制度。物納とは 相続財産の 現物納付制度 6. 相続財産を売買して 相続税の納付も可能(相続税評 価額が 売買対価より高い場合 物納検討) 7. 金融機関からの借入により 相続税の納付も可能(金利 が 延納利子税率より低ければ有利) オーナー会社の退職金を利用した納税資金捻出策 1. 被相続人を被保険者として、受取人を法人とする保険 に加入して、退職金原資(相続税原資)とする 2. 法人税法上 役員退職金の社会通念上妥当な金額は 月役員給与×功績倍率(代表取締役3倍など)×役員 在位年数×功労加算金(1.3など) 生命保険を利用した納税資金捻出策 1. 契約者、被保険者、受取人を子とした生命保険契約に より、相続時に解約する方法で 納税資金捻出できる 2. 契約者を父、被保険者・受取人を子とする個人年金保 険に加入し 相続時解約する方法も有効

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無断転載禁止 3. 相続税引下げ策 相続人の拡大(養子縁組) 1. 相続税の非課税枠・保険金・退職金の非課税枠は、実 子がいる場合 養子1人まで加算できる 2. 後妻の連れ子に相続権はないが 養子になると養子制 限にかからない(実子と同じ) 相続人の拡大(配偶者) 1. 内縁の妻に相続権はない。戸籍妻になると配偶者非課 税枠が利用できる 暦年贈与制度(非課税枠110万円)の利用 1. (贈与額-110万円)×税率=贈与税を 贈与を受け た人が 翌年2月~3月15日まで申告納付する 2. 贈与された財産は 相続税課税なし(3年以内贈与加算 除き) 贈与税率が相続税率より低い範囲内で節税 配偶者贈与税制度(非課税枠2110万円)の利用 1. 婚姻期間20年以上の配偶者へ居住用不動産(購入資 金)を贈与した場合 贈与を受けた人が申告納付 相続時精算課税制度(非課税枠2500万円)の利用 1. 適用財産は相続時に 相続財産に加算するので 値上 がり財産の場合のみ 節税効果あり 2. 一人の親から1度のみしか適用できず 適用後 上記暦 年贈与制度は適用できないことに要注意

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無断転載禁止 4.不動産評価引下げ策 貸家建付地なら21%減(借地権割合70%の場合) 1. 貸家建付地とは 所有アパート等の土地のこと(所有者 は土地建物とも 被相続人) 2. 更地だと100%評価なのに アパートを建てると その 土地は 79%評価になり、21%評価が下がる 3. さらに アパートとして貸付している土地の200㎡まで、 50%評価減できる(小規模宅地の特例) 不動産管理会社へ不動産を売却(または現物出資)するこ とにより節税する方法 1. 株式を 暦年贈与制度か相続時精算課税制度により、 生前贈与する 2. 不動産割合を保険積立などで低く抑え、株式について 経営承継円滑化法による 相続税猶予制度を受ける 3. 配偶者などを不動産管理会社の役員にして、給与とし て支給することで、所得を分散する 4. 不動産管理会社から退職金を支給し、退職金の非課税 枠を利用する 5. 借地権を生じさせず、建物のみ管理会社へ売却する (貸家建付地の21%評価減を受けるように) 不動産管理会社へ転貸する場合の留意点 1. 貸家建付地の21%評価減可 2. 管理会社は 被相続人に賃料を払い 家賃収入を得る 3. 管理会社から 被相続人などに給与支給し所得分散 4. 業務内容と職務対価の妥当性を検討

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無断転載禁止 5. 事業承継税制のあらまし(1) 非上場株式等の相続税・贈与税は 一定条件のもと 納税 猶予される 1. 納税猶予とは 一定条件のもと納税しなくていいという 意味(一定条件を充たさなくなった時に納税する) 2. 非上場株式に係る相続税の80%または贈与税全額の 納税が猶予される 事業承継税制(相続税)適用の流れ 1. 先代社長の生前に経済産業省の確認を受ける 2. 先代社長の相続時に経済産業省の認定を受ける 3. 相続税申告書等を税務署に提出し担保を提供する→相 続税が猶予される 4. 相続後5年間毎年 税務署に継続届出書を提出する 5. 相続5年後から3年ごとに税務署に継続届出書を提出 6. 後継者の相続時に税務署に免除届出書を提出→相続 税が免除される 事業承継税制(贈与税)適用の流れ 1. 贈与前に経済産業省の確認を受ける 2. 贈与税申告期限までに経済産業省の認定を受ける 3. 贈与税申告書等を税務署に提出し担保を提供する→贈 与税が猶予される 4. 贈与後5年間毎年 税務署に継続届出書を提出する 5. 贈与5年後から3年ごとに税務署に継続届出書を提出 6. 先代社長の相続時に税務署に免除届出書を提出→贈 与税が免除される

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無断転載禁止 6. 事業承継税制のあらまし(2) 事業承継税制の適用要件ポイント 1. 対象者(先代社長、後継者、会社)要件を満たす 2. 先代社長相続前に 経済産業省の確認を受ける 3. 先代社長相続後に 事業継続要件を満たす 先代社長の適用要件ポイント 1. 会社の代表者 かつ 筆頭株主であった 2. 先代社長等の株主グループが50%超保有 後継者の適用要件ポイント 1. 先代社長の親族であり、現在 会社の代表者である 2. 後継者等の株主グループが50%超 かつ 筆頭株主 会社の適用要件ポイント 1. 中小企業基本法に定義された中小企業であり、未上場 会社であること 2. 一定の資産管理会社等に該当しないこと 先代社長相続後5年間の事業継続要件ポイント 1. 先代社長の相続後5年間 後継者が代表者であること 2. 雇用の80%を維持していること 3. 株式を保有していること 先代社長の相続前に経済産業省の確認不要のケース 1. 先代社長が60歳未満のケース 2. 公正証書遺言等により50%超保有となったケースなど

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無断転載禁止 7.事業承継税制のあらまし(3) 事業承継税制を受けられない資産保有会社とは 1. 特定資産の簿価/総資産の簿価が70%以上の会社 2. 特定資産とは 現預金、有価証券、会社自ら使用してい ない不動産、ゴルフ会員権、同族者への貸付金等 3. 資産運用会社に該当する場合 原則 事業承継税制を 受けられない 事業承継税制を受けられない資産運用会社とは 1. 特定資産の運用収入/総収入が75%以上の会社 2. 特定資産は 資産保有会社と同じ 3. 資産運用会社に該当する場合 原則 事業承継税制を 受けられない 資産保有会社・資産運用会社であっても 次の要件をすべ て満たせば、事業承継税制を受けられる 1. 相続日まで3年以上 継続して商品販売・資産貸付・役 務提供を行っていること 2. 相続日に役員以外の使用人が5人以上いること 3. 相続日に事務所・店舗等を所有・賃借していること 不動産管理会社・持株会社の事業承継税制適用ポイント 1. 事業実態(3年以上の商品販売等、5人以上の社員)の 整備 2. 特定資産を 特定資産以外の資産へ組み換え 3. 子会社がある場合 子会社が事業承継税制の要件を満 たすこともポイント

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無断転載禁止 8.相続税を延納・物納で払うには 延納するには 1. 延納とは 相続税の分割払い(年1回)制度 2. 相続税が10万円超で 金銭納付が困難と認められる 場合のみ 3. 土地などの担保を提供すること 4. 延納申請書を期限内に提出し 税務署長の許可を受け ること 延納した場合 1. 延納期間は不動産割合により決まる(75%以上の場合 最大20年まで分割可) 2. 利子税を合わせて納付する。(不動産割合75%以上の 場合年利3.6% 公定歩合0.1%の場合 2.0%の 特例あり) 物納するには 1. 物納とは 相続財産で相続税を現物納付する制度 2. 延納によっても 金銭納付できない事由があること 3. 物納申請書を期限内に提出し 税務署長の許可を受け ること 物納できる財産 1. 国債 不動産などが 第一順位(物納したい財産が 物 納できるかは 事前の検討が必要)

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無断転載禁止 小 冊 子 バ ッ ク ナ ン バ ー 相 続 承 継 ・ 財 産 運 用 カ テ ゴ リ ー 1 相 続 手 続 4 事 業 承 継 6 相 続 対 策 1 0 夫 婦 贈 与 1 7 不 動 産 1 9 遺 産 整 理 2 4 不 動 産 オ ー ナ ー 2 7 遺 言 ・ 成 年 後 見 2 9 承 継 マ ニ ュ ア ル ① 3 0 承 継 マ ニ ュ ア ル ② 3 1 貸 地 ・ 貸 ア パ ー ト 3 4 相 続 税 計 算 3 7 確 定 申 告 3 8 株 と 信 託 4 2 不 動 産 承 継 4 5 住 宅 税 金 4 9 相 続 と 遺 言 5 5 承 継 税 制 5 7 退 職 プ ラ ン 5 8 住 宅 借 入 6 1 金 融 商 品 医 療 機 関 カ テ ゴ リ ー 1 4 医 療 法 人 1 8 医 療 法 対 策 2 2 開 業 医 ① 2 3 開 業 医 ② 2 6 医 療 法 人 再 生 2 8 個 人 医 開 業 3 2 医 療 法 人 運 営 3 5 医 療 消 費 税 4 4 医 療 保 険 4 7 院 長 経 営 5 1 小 売 計 数 5 4 社 会 医 療 法 人 5 6 介 護 参 入 5 9 診 療 所 計 数 6 0 運 営 キ ー ワ ー ド 6 2 分 院 院 長 6 3 コ ン サ ル 6 4 介 護 事 業 6 7 M S 法 人 医 療 経 営 ・ 中 堅 企 業 ・ M & A カ テ ゴ リ ー 2 在 庫 管 理 3 経 理 入 門 5 法 人 設 立 7 決 算 書 8 M & A 9 関 連 会 社 1 1 決 算 分 析 1 2 組 織 改 善 1 3 飲 食 店 1 5 法 人 税 1 6 資 金 調 達 2 0 合 併 税 金 2 1 経 理 定 型 2 5 会 社 法 M & A 3 3 在 庫 管 理 2 3 6 会 計 ソ フ ト 3 7 確 定 申 告 3 8 株 と 信 託 3 9 企 業 再 生 4 0 中 小 企 業 4 1 税 務 調 査 4 3 内 部 統 制 4 6 法 人 清 算 4 8 M & A 改 正 5 0 資 金 調 達 2 5 2 持 株 会 社 5 3 税 金 ル ー ル 6 5 会 社 分 割 6 6 地 域 金 融

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無断転載禁止 相続対策 吉田正一税理士事務所 〒332-0012 埼玉県川口市本町 3-12-4-101 電話 048-225-1463

Email zeiriyoshidama102090@auone.jp

http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/index.html

参照

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