(1)
1-2
3
3
ドラム缶 No.41 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.41 は、全体が錆びてやや大きな穴が開いて変形した状態であった。錆びのため色調は不明だが、ドラム缶上面蓋
に赤い字手書きの数字と文字があった。臭気は油臭が確認された。ドラム缶内側の付着物を分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 1,000pg-TEQ/g であった。農薬類は、2,4,5-T が 1.3mg/kg、2,4,5-TCP
が 100mg/kg、PCP が 0.2mg/kg であった。全砒素は 23mg/kg、全ふっ素は 180mg/kg で。これらは自然界に存在する濃度のレベ
ルであり、人為的な影響は考えられない結果であった。油分(TPH)は、4,700mg/kg であり、軽油に分類される炭素数の C12
~C28が約 8 割を占め 3,800mg/kg であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、直鎖炭化水素化合物、ベンゼン・ナフタレン誘導体、多環芳香族類が確認され、中でもナフタレン誘導体が非
常に多く確認された。これらは化石燃料由来であると考えられる。また、トリクロロフェノール類及び塩素系殺虫剤のひとつ
である DDT の分解生成物が確認された。
DDT 類を定量分析した結果、DDD(o,p’-DDD+p,p’-DDD)が 1.0mg/kg であり、DDE(o,p’-DDE+p,p’-DDE)及び DDT(o,p’
-DDT+p,p’-DDT)は検出されなかった。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(1000pg-TEQ/g)に対する 2,3,7,8-TeCDD の毒
性等量の占める割合が大きく、1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 57%、②PCP 由来の寄与割合が 6%、③PCB 成
分由来の寄与割合が 0%であったダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成分が約 6 割を
占めることがわかった。また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが、上記 3 つの起源によって説明できないた
め、その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている。PCB 由来の寄与割合が 0%となっているが、ダイオキシン類分
析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)は検出されており、0%という数値が「存在しない」ことを意味するものではない。
PCB 含有量は不検出であったが、少ないながらも PCB は存在している。
2,4,5-TCP が 100mg/kg と本調査の中でも高い値が検出され、また 2,4,5-T も検出されている。定性分析において 2,4,5-T に
由来すると考えられるトリクロロフェノール類が比較的多く存在すること(5 段階評価で++)が確認されている。2,4,5-T、
PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、2,4,5-T、
2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは、比較的多く存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられていた可
能性が考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.41 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP、PCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及
び油(軽油)を含む汚泥が存在していた。また DDT の分解生成物が存在し、少ないながらも PCB が存在していた。
41
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 10
砂分(0.075~2mm、目視による) % 10
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 80
- 油臭4
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 内側のみ
付着物としての採取量 kg 8
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 1000
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg 1.3
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 100
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg 0.2
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 23
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 2.5
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 180
油分(TPH) mg/kg 4700
C6~C12 mg/kg 600
C12~C28 mg/kg 3800
C28~C44 mg/kg 300
直鎖炭化水素化合物 5段 階評 価
-ベンゼン誘導体 5段 階評 価 +
ナフタレン誘導体 5段 階評 価 +++++
多環芳香族類 5段 階評 価 +++
トリクロロフェノール類 5段 階評 価 ++
塩素系殺虫剤 5段 階評 価 +
備 考: 結果欄 の不 等号は 、示 された 数値 未満を 表す 。
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
農
薬
類
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
(2)
1-2
3
4
ドラム缶 No.42 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.42 は、全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった。錆びのため色調は不明だが、上部・下
部側面に「DOW」の文字表記が確認できた。臭気はなかった。ドラム缶内側の付着物を分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 79pg-TEQ/g であった。農薬類は、2,4,5-T が 0.2mg/kg、2,4,5-TCP
が 0.7mg/kg であった。全砒素 10mg/kg、全ふっ素 480mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的な影
響は考えられない結果であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析ではベンゼン・ナフタレン誘導体が確認された。これらは化石燃料由来であると考えられる。油分(TPH)が不検出
であったことから存在量は少ないと思われる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(79pg-TEQ/g)に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性
等量の占める割合が大きく、6~8 塩化物の 1,2,3,4,6,7,8-HpCDD 及び OCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 31%、②PCP 由来の寄与割合が 49%、③PCB 由
来の寄与割合が 1%であった。ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成分が約 5 割を占め、
2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成分が約 3 割を占めることがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは、分解されずに残っていたものが検出されたと考えられる。
PCB 含有量は不検出であったが、ダイオキシン類分析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)が検出されている。
形態別砒素の分析において砒酸が検出されたが、砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である。砒素全体として人為的な影響が
認められなかったため、自然由来のものであると考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.42 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び PCB
を含む汚泥が存在していた。
(3)
1-2
3
5
ドラム缶 No.43 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.43 は、全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった。上部側面に白い塗装があり、下部側面
に「DOW」の文字表記が確認できた。臭気はわずかに油臭が確認された。ドラム缶内側の付着物が 0.5kg しか採取できなかっ
たため、外側の付着物 1.5kg を混合し分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 280pg-TEQ/g、PCB 含有量は 2.4mg/kg であった。農薬類は、2,4,5-T
が 0.4mg/kg、2,4,5-TCP が 0.5mg/kg、PCP が 0.1mg/kg であった。全砒素 22mg/kg、全ふっ素 260mg/kg で、これらは自然界に
存在する濃度のレベルであり、人為的な影響は考えられない結果であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。油臭
は確認されたが、油分としての分析結果は不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認された。これらは化石燃料由来であると考えられる。
油分(TPH)が不検出であったことから存在量は少ないと思われる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(280pg-TEQ/g)に対して 6~8 塩化物の HxCDD
~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きく、2,3,7,8-TeCDD 及び PCB(#126)の毒性等量の占める割合も大き
いことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 18%、②PCP 由来の寄与割合が 59%、③PCB 由
来の寄与割合が 14%であった。ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成分が約 6 割を占め、
2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成分が約 2 割を占めることがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-T、2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは、分解されずに残っていたものが検出されたと考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.43 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP、PCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及
び PCB を含む汚泥が存在していた。
43
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 10
砂分(0.075~2mm、目視による) % 10
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 80
- 油臭2
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 0.5+1.5
付着物としての採取量 kg 0.5
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 280
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg 2.4
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg 0.4
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 0.5
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg 0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 22
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 2.3
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 260
油分(TPH) mg/kg <100
C6~C12 mg/kg <100
C12~C28 mg/kg <100
C28~C44 mg/kg <100
直鎖炭化水素化合物 5段 階評 価
-ベンゼン誘導体 5段 階評 価 +
ナフタレン誘導体 5段 階評 価 +
多環芳香族類 5段 階評 価 +
トリクロロフェノール類 5段 階評 価
-塩素系殺虫剤 5段 階評 価
-備 考: 結果欄 の不 等号は 、示 された 数値 未満を 表す 。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
(4)
1-2
3
6
ドラム缶 No.44 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.44 は、全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった。上部側面に「DOW」の文字があった。臭気はわずか
に油臭が確認された。ドラム缶内側の付着物を分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 160pg-TEQ/g であった。農薬類は、2,4,5-T が 0.6mg/kg、2,4,5-TCP
が 0.6mg/kg であった。全砒素 18mg/kg、全ふっ素 180mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的な影
響は考えられない結果であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。油臭は確認されたが、油分としての分析結果は
不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認された。これらは化石燃料由来であると考えられる。油
分(TPH)が不検出であったことから存在量は少ないと思われる。また、塩素系殺虫剤のひとつである DDT の分解生成物が確
認された。
DDT 類を定量分析した結果、DDE(o,p’-DDE+p,p’-DDE)が 0.18mg/kg、DDD(o,p’-DDD+p,p’-DDD)が 0.40mg/kg であり、
DDT(o,p’-DDT+p,p’-DDT)は検出されなかった。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(160pg-TEQ/g)に対して 6~8 塩化物の HxCDD
~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きく、2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 20%、②PCP 由来の寄与割合が 61%、③PCB 由
来の寄与割合が 8%であった。ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成分が約 6 割を占め、
2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成分が 2 割を占めることがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-T、2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは、分解されずに残っていたものが検出されたと考えられる。
PCB 含有量は不検出であったが、ダイオキシン類分析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)が検出されている。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.44 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び PCB
を含む汚泥が存在していた。また DDT の分解生成物が存在していた。
44
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 20
砂分(0.075~2mm、目視による) % 10
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 70
- 油臭2
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 内側のみ
付着物としての採取量 kg 9.5
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 160
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg 0.6
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 0.6
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg <0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 18
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 2.0
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 180
油分(TPH) mg/kg <100
C6~C12 mg/kg <100
C12~C28 mg/kg <100
C28~C44 mg/kg <100
直鎖炭化水素化合物 5段階評価
-ベンゼン誘導体 5段階評価 +
ナフタレン誘導体 5段階評価 +
多環芳香族類 5段階評価 +
トリクロロフェノール類 5段階評価
-塩素系殺虫剤 5段階評価 +
備考 :結果欄の不等号 は、示された数値 未満を表す。
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
農
薬
類
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
(5)
1-2
3
7
ドラム缶 No.45 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.45 は、全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった。錆びのため色調は不明だが、上部側面
に白いひし形と下部側面に判読不能な文字があった。臭気はなかった。ドラム缶内側の付着物を分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 500pg-TEQ/g であった。農薬類は、2,4,5-T が 0.3mg/kg、2,4,5-TCP
が 1.7mg/kg であった。全砒素 16mg/kg、全ふっ素 290mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的な影
響は考えられない結果であった。油分(TPH)は 200mg/kg であり、軽油に分類される炭素数の C12~C28が全量と同じ 200mg/kg
であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認された。これらは化石燃料由来であると考えられる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(500pg-TEQ/g)に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒
性等量の占める割合が大きく、1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 65%、②PCP 由来の寄与割合が 6%、③PCB 由
来の寄与割合が 0%であった。ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成分が約 7 割を占
めることがわかった。PCB 由来の寄与割合が 0%となっているが、ダイオキシン類分析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)
は検出されており、0%という数値が「存在しない」ことを意味するものではない。PCB 含有量は不検出であったが、少ない
ながらも PCB は存在している。また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが、上記 3 つの起源によって説明でき
ないため、その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは、存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられていた可能性が
考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.45 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び油(軽
油) を含む汚泥が存在していた。また少ないながらも PCB が存在していた。
45
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 20
砂分(0.075~2mm、目視による) % 20
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 60
- なし
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 内側のみ
付着物としての採取量 kg 2.5
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 500
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg 0.3
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 1.7
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg <0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 16
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 4.4
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 290
油分(TPH) mg/kg 200
C6~C12 mg/kg <100
C12~C28 mg/kg 200
C28~C44 mg/kg <100
直鎖炭化水素化合物 5段階評価
-ベンゼン誘導体 5段階評価 +
ナフタレン誘導体 5段階評価 +
多環芳香族類 5段階評価 +
トリクロロフェノール類 5段階評価
-塩素系殺虫剤 5段階評価
-備考:結果欄の不等号は、示された数値未満を表す。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
(6)
1-2
3
8
ドラム缶 No.46 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.46 は、全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった。錆びのため色調は不明で、文字等の表
記も確認できなかった。臭気は油臭が確認された。ドラム缶内側の付着物が 1.6kg しか採取できなかったため、外側の付着物
0.4kg を混合し分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 160pg-TEQ/g であった。農薬類は、2,4,5-T が 0.7mg/kg、2,4,5-TCP
が 17mg/kg、PCP が 0.1mg/kg であった。全砒素は 18mg/kg、全ふっ素は 160mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベ
ルであり、人為的な影響は考えられない結果であった。油分(TPH)は 70,000mg/kg であり、軽油に分類される炭素数の C12~
C28が約 7 割の 48,000mg/kg であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され、中でもナフタレン誘導体および多環芳香族類が非
常に多く存在していた。これらは化石燃料由来であると考えられる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(160pg-TEQ/g)に対して PCB(#126)の毒性
等量の占める割合が大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 9%、②PCP 由来の寄与割合が 35%、③PCB 由
来の寄与割合が 56%であった。ダイオキシン類の起源として PCB に由来する成分が約 6 割を占めることがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-T、2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは、多く存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられてい
た可能性が考えられる。
PCB 含有量は不検出であったが、ダイオキシン類分析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)12 異性体の実測濃度合計は
73,000pg/g (0.073mg/kg)であり、PCB 全体を集計しても PCB 含有量の定量下限値(0.5mg/kg)に満たないと推測される。そ
のため PCB 由来の寄与割合が大きいものの PCB 含有量は不検出となったと考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.46 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP、PCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物、
PCB 及び油(軽油) を含む汚泥が存在していた。
46
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 80
砂分(0.075~2mm、目視による) % 10
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 10
- 油臭4
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 1.6+0.4
付着物としての採取量 kg 1.6
表示の有無 - なし
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 160
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg 0.7
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 17
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg 0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 18
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 4.7
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 160
油分(TPH) mg/kg 70000
C6~C12 mg/kg 18000
C12~C28 mg/kg 48000
C28~C44 mg/kg 4000
直鎖炭化水素化合物 5段階 評価
-ベンゼン誘導体 5段階 評価 +++
ナフタレン誘導体 5段階 評価 +++++
多環芳香族類 5段階 評価 +++++
トリクロロフェノール類 5段階 評価
-塩素系殺虫剤 5段階 評価
-備 考:結果 欄の不等 号は、 示された 数値未満 を表す。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
(7)
1-2
3
9
ドラム缶 No.47 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.47 は、全体が錆びて小さな穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった。錆びのため色調は不明だが、上面の小
蓋や上部側面に「DOW」の文字が確認でき、下部側面にも白い文字がみられた。臭気は油臭が確認された。ドラム缶内側の付
着物を分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 850pg-TEQ/g であった。農薬類は 2,4,5-TCP が 95mg/kg、PCP が
0.2mg/kg であった。全砒素は 9.8mg/kg、全ふっ素は 350mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的な
影響は考えられない結果であった。油分(TPH)は 6,800mg/kg であり、軽油に分類される炭素数の C12~C28が約 8 割の 5,400mg/kg
であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され、中でもナフタレン誘導体が非常に多く存在してい
た。これらは化石燃料由来であると考えられる。また、トリクロロフェノール類が確認された。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(850pg-TEQ/g)に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒
性等量の占める割合が大きく、1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 72%、②PCP 由来の寄与割合が 0%、③PCB 由
来の寄与割合が 0%であった。ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成分が約 7 割を占
めることがわかった。また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが、上記 3 つの起源によって説明できないため、
その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている。PCP 由来及び PCB 由来の寄与割合が 0%となっているが、ダイオキ
シン類分析において 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF、ダイオキシン様 PCB(DL-PCB)は検出されており、0%と
いう数値が「存在しない」ことを意味するものではない。PCB 含有量は不検出であったが、少ないながらも PCB は存在してい
る。
2,4,5-TCP が 95mg/kg と本調査の中でも高い値が検出されているが、定性分析において 2,4,5-T に由来すると考えられるトリ
クロロフェノール類が多く存在すること(5 段階評価で++++)が確認されている。2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類
や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは、
多く存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられていた可能性が考えられる。
形態別砒素の分析において砒酸が検出されたが、砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である。砒素全体として人為的な影響が
認められなかったため、自然由来のものであると考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.47 には、農薬類(2,4,5-TCP、PCP)、2,4,5-T の製造過程における不純物及び油(軽油)を含む
汚泥が存在していた。また少ないながらも PCP の製造過程における不純物及び PCB も存在していた。
47
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 10
砂分(0.075~2mm、目視による) % 80
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 10
- 油臭4
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 内側のみ
付着物としての採取量 kg 19
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 850
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg <0.1
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 95
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg 0.2
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 9.8
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 1.8
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L 0.004
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 350
油分(TPH) mg/kg 6800
C6~C12 mg/kg 900
C12~C28 mg/kg 5400
C28~C44 mg/kg 500
直鎖炭化水素化合物 5段階評価
-ベンゼン誘導体 5段階評価 +
ナフタレン誘導体 5段階評価 +++++
多環芳香族類 5段階評価 +
トリクロロフェノール類 5段階評価 ++++
塩素系殺虫剤 5段階評価
-備考:結果欄の不等号は、示された数値未満を表す。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
(8)
1-2
4
0
ドラム缶 No.48 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.48 は、全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった。錆びのため色調は不明であったが、側面に白い塗装
に黒い文字がみられた。臭気はなかった。ドラム缶内側の付着物を分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 120pg-TEQ/g であった。農薬類は 2,4,5-T が 1.0mg/kg、2,4,5-TCP
が 0.1mg/kg であった。全砒素は 20mg/kg、全ふっ素は 200mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的
な影響は考えられない結果であった。油分(TPH)は 200mg/kg であり、軽油に分類される炭素数の C12~C28が半分の 100mg/kg
であった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され、これらは化石燃料由来であると考えられる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(120pg-TEQ/g)に対して 6~8 塩化物の HxCDD
~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 7%、②PCP 由来の寄与割合が 72%、③PCB 由
来の寄与割合が 4%であった。ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成分が約 7 割を占める
ことがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは、存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられていた可能性が
考えられる。
PCB 含有量は不検出であったが、ダイオキシン類分析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)が検出されている。
形態別砒素の分析において砒酸が検出されたが、砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である。砒素全体として人為的な影響が
認められなかったため、自然由来のものであると考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.48 には、農薬類(2,4,5-T、2,4,5-TCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物、PCB 及
び油(軽油)を含む汚泥が存在していた。
48
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 10
砂分(0.075~2mm、目視による) % 20
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 70
- なし
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 内側のみ
付着物としての採取量 kg 7.5
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 120
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg 1.0
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 0.1
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg <0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 20
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 3.5
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L 0.009
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 280
油分(TPH) mg/kg 200
C6~C12 mg/kg <100
C12~C28 mg/kg 100
C28~C44 mg/kg <100
直鎖炭化水素化合物 5段階評価
-ベンゼン誘導体 5段階評価 +
ナフタレン誘導体 5段階評価 +
多環芳香族類 5段階評価 +
トリクロロフェノール類 5段階評価
-塩素系殺虫剤 5段階評価
-備考:結果欄の不等号は、示された数値未満を表す。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
(9)
1-2
4
1
ドラム缶 No.49 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.49 は、全体が錆びて大小の穴が開いてやや変形した円筒形の状態であった。錆びのため色調は不明だが、上部側
面に白い塗装があり、下部側面には白い文字がみられた。臭気はなかった。ドラム缶内側の付着物が 0.1kg しか採取できなか
ったため、外側の付着物 1.9kg を混合し分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 250pg-TEQ/g であった。農薬類は 2,4,5-TCP が 0.2mg/kg であった。
全砒素は 20mg/kg、全ふっ素は 280mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的な影響は考えられない
結果であった。油分(TPH)は 400mg/kg であり、軽油に分類される炭素数の C12~C28が半分の 200mg/kg であった。これら以外
の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され、これらは化石燃料由来であると考えられる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(250pg-TEQ/g)に対して 6~8 塩化物の HxCDD
~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きく、2,3,7,8-TeCDD 及び PCB(#126)の毒性等量も大きいことがわか
る。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 12%、②PCP 由来の寄与割合が 58%、③PCB 由
来の寄与割合が 19%であった。ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成分が約 6 割を占め
ることがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
2,4,5-TCP が検出されたことは、存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられていた可能性が考えられる。
PCB 含有量は不検出であったが、ダイオキシン類分析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB)が検出されておいる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.49 には、農薬類(2,4,5-TCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物、PCB 及び油(軽油)
を含む汚泥が存在していた。
49
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 10
砂分(0.075~2mm、目視による) % 10
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 80
- なし
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 0.1+1.9
付着物としての採取量 kg 0.1
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 250
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg <0.5
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg <0.1
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg 0.2
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg <0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 20
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 2.5
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 280
油分(TPH) mg/kg 400
C6~C12 mg/kg <100
C12~C28 mg/kg 200
C28~C44 mg/kg 100
直鎖炭化水素化合物 5段階評価
-ベンゼン誘導体 5段階評価 +
ナフタレン誘導体 5段階評価 +
多環芳香族類 5段階評価 +
トリクロロフェノール類 5段階評価
-塩素系殺虫剤 5段階評価
-備考:結果欄の不等号は、示された数値未満を表す。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気
(10)
1-2
4
2
ドラム缶 No.50 調査結果
①ドラム缶の状況
ドラム缶 No.50 は、全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった。錆びのため色調は不明だが、上部・下部側面に判別
できない白い文字の表記が確認できた。臭気はなかった。ドラム缶内側の付着物が 0.25kg しか採取できなかったため、外側
の付着物 1.75kg を混合し分析試料とした。
②調査結果
調査結果は左表に示したとおりである。ダイオキシン類は 240pg-TEQ/g、PCB 含有量は 1.0mg/kg であった。農薬類は PCP が
0.1mg/kg であった。全砒素は 21mg/kg、全ふっ素は 430mg/kg で、これらは自然界に存在する濃度のレベルであり、人為的な
影響は考えられない結果であった。油分(TPH)は定量下限値と同じ 100mg/kg であり、炭素数毎に確認した結果はすべて不検
出となった。これら以外の項目は、全て不検出であった。
定性分析では、直鎖炭化水素化合物、ベンゼン・ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され、これらは化石燃料由来であ
ると考えられる。
③調査結果の解析・考察
ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図(棒グラフ)に示した。毒性等量(240pg-TEQ/g)に対して 6~8 塩化物の HxCDD
~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる。
重回帰分析の結果を下図(円グラフ)に示した。①2,4,5-T 由来の寄与割合が 8%、②PCP 由来の寄与割合が 73%、③PCB 由
来の寄与割合が 2%であった。ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成分が約 7 割を占める
ことがわかった。
2,4,5-T、PCP 等の農薬類はダイオキシン類や PCB のように難分解性ではなく、環境中において分解されやすい性質があるが、
PCP が検出されたことは、存在する油分に農薬類が溶け込んでいたために分解が抑えられていた可能性が考えられる。
④ドラム缶の付着物
以上のことから、ドラム缶 No.50 には、農薬類(PCP)、2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物、PCB 及び油(軽油) を含
む汚泥が存在していた。
50
単位\採取日 1月31日
礫分(2mm以上、目視による) % 10
砂分(0.075~2mm、目視による) % 20
細粒分(0.075mm以下、目視による) % 70
- なし
試料の内訳(内側kg+外側kg) - 0.25+1.75
付着物としての採取量 kg 0.25
表示の有無 - あり
ダイオキシン類(土壌調査測定マニュアルで分析) pg-TEQ/g 240
ポリ塩化ビフェニル(土壌) 土壌溶出量 mg/L <0.0005
含有量 mg/kg 1.0
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) mg/kg <0.1
2,4-D ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4,5-T ブチルエステル mg/kg <0.1
2,4-ジクロロフェノール(2,4-DCP) mg/kg <0.1
2,4,5-トリクロロフェノール(2,4,5-TCP) mg/kg <0.1
ペンタクロロフェノール(PCP) mg/kg 0.1
mg/L <0.002
ピクロラム mg/kg <0.1
全砒素(含有量) mg/kg 21
砒素(含有量) (土壌汚染対策法による含有量) mg/kg 1.8
砒酸(5価の砒素濃度として) mg/L <0.002
亜砒酸(3価の砒素濃度として) mg/L <0.002
モノメチルアルソン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
ジメチルアルシン酸(砒素濃度として) mg/L <0.002
アルセノベタイン(砒素濃度として) mg/L <0.002
全ふっ素(含有量) mg/kg 430
油分(TPH) mg/kg 100
C6~C12 mg/kg <100
C12~C28 mg/kg <100
C28~C44 mg/kg <100
直鎖炭化水素化合物 5段階評価 +
ベンゼン誘導体 5段階評価 +
ナフタレン誘導体 5段階評価 +
多環芳香族類 5段階評価 +
トリクロロフェノール類 5段階評価
-塩素系殺虫剤 5段階評価
-備考:結果欄の不等号は、示された数値未満を表す。
形
態
別
砒
素
(
溶
出
液)
油
分
定
性
分
析
カコジル酸+カコジル酸ナトリウム(砒素濃度として)
農
薬
類
試料(ドラム缶付着物)番号
調査項目
現
地
記
録
目
視
性
状
臭気