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INtime利用におけるBIOS/Windowsパラメータ調整

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Academic year: 2021

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INtime 利用における BIOS/Windows パラメータ調整

株式会社マイクロネット

http://www.mnc.co.jp TEL: +81(0)299-90-1733 FAX: +81(0)299-92-8557

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目次

1 はじめに ... 5 2 アプリケーションシステムにおける弊害機能・要素 ... 5 2.1 周波数・倍率変動機能 ... 5 2.2 モード変動機能 ... 6 2.3 Hyper Threading 機能 ... 6 2.4 メモリアクセス(キャッシュ)機能 ... 7 2.5 セキュアブート機能 ... 9 2.6 OS ブート設定 ... 9 2.7 システム電源管理機能 ... 9 2.8 Windows Update 機能 ... 10 3 プラットフォーム構成・設定パラメータ ... 11 3.1 BIOS/UEFI 設定パラメータ ... 11 3.2 Windows システム設定パラメータ ... 11 4 BIOS/UEFI 設定 ... 12 4.1 CPU ... 12 4.2 Intel HD Graphics ... 14 4.3 PCI Express ... 15 4.4 ACPI ... 15 4.5 System Agent ... 16 4.6 Security ... 16 4.7 Boot ... 17 5 Windows 設定 ... 18 5.1 電源オプション設定 ... 18 5.1.1 電源プラン ... 18 5.1.2 シャットダウン設定 ... 20 5.2 Windows Update 設定 ... 21 5.2.1 グループポリシーエディタによる Windows Update 無効化 ... 21 5.2.2 レジストリ設定による Windows Update 機能の無効化 ... 23

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6 チェックシート ... 25

6.1 BIOS/UEFI ... 25

6.2 Windows ... 27

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本書で使用するマークについて

ノート: 操作方法や手順等の補足情報や注釈を説明しています。

情報: 製品を利用する上で有効な豆知識となる説明をしています。

警告: 製品仕様上注意が必要な事象について説明しています。

Windows、Visual Studio は、 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 INtime は、米国 TenAsys Corporation の登録商標です。

TenAsys®, INtime®, eVM® and iRMX® are registered trademarks in USA of the TenAsys Corporation.

Intel, Xeon Core, Atom 等の名称は、Intel® 社の商標です。その他、本書に記載されている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。 Intel SpeedStep, HyperThreading は、Intel 社の登録商標です。その他、本書に記載されている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。 Aptio® は、American Mega Trends(アメリカンメガとレンズ)の登録商標です

その他、本書に記載されている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。 本書の内容を無断で転載することは禁止されています。

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1 はじめに

INtime 製品(“INtime SDK”, “INtime for Windows”等)は、汎用 PC ハードウェア上の

Windows® OS と協調し、ハードリアルタイム制御を実現する製品として、さまざまな産業用アプリ ケーションシステムの基幹ソフトウェアとしてご利用いただいております。本ドキュメントでは、 INtime ソフトウェアをご利用いただくにあたり、プラットフォームシステム上で動作するプログラム の精度、効率を調整する項目、設定方法について説明しております。INtime 製品(INtime for Windows)を使用し、アプリケーションシステム配布におけるパラメータ調整にお役立てください。

2 アプリケーションシステムにおける弊害機能・要素

INtime 製品は、汎用 PC と Windows OS を搭載した非リアルタイムシステムに、リアルタイムカー ネルを組み込みハードリアルタイムな制御を可能とする製品ですが、汎用 PC の利用用途はリアルタイ ムカーネル動作環境だけではありません。設定パラメータや機能にはリアルタイム制御にとって有効 でないものがあります。これらの機能は、リアルタイムカーネル機能において様々な弊害をもたらす 可能性があり、システム要求に応じて無効化するなど調整することが推奨されます。

2.1 周波数・倍率変動機能

BIOS/UEFI 設定パラメータにおける省電力設定により INtime ソフトウェアを利用するにあたり 大きな影響があります。INtime ソフトウェアとして最も重要な要素となるタスクスケジューリング 機能は、ばらつきの少ない、安定したクロック配信から成り立ちます。しかし BIOS/UEFI におけ る省電力設定は、様々なコンポーネントにおいて、実行効率をつかさどる変更するモード、ステー ト、実行速度をつかさどる周波数や倍率を状態に応じて変動させます。 図 1. 周波数・倍率変動の影響

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省電力モード時にクロック周波数や倍率を低下させることにより電力消費を抑えることになりま す。しかし、クロック、倍率の変動はシステムクロックインタバルとして定常固定で動作すべきイ ンタバルを変動させることになるため、システムクロックインタバルとして固定設定したにもかか わらず、動的に変動させる結果となります。

2.2 モード変動機能

各コンポーネントは動作モードが定義され、モードに応じて挙動を変更するように構成されてい ます。コンポーネントによっては、あるモードから別のモードに遷移するモード遷移時、もしく は BIOS/UEFI がシステム管理モードに遷移する際、オペレーティングシステム層が処理する通知 機能の一切が無効化される状態となり、その結果として不安定なシステムクロックインタバルを もたらすことになります。 CPU においても省電力モードへの移行、省電力モードからの復帰の時間が安定しなくなる弊害 が診られます。

2.3 Hyper Threading 機能

Hyper Threading(ハイパースレッディング)は、Intel 社 CPU に搭載する機能で、一つのプロセ ッサコアを仮想的に二つのコアに見せかける技術です。命令解釈、スケジューリング回路を増加 させることにより命令実行状況判別にて回路使用を効率的に行い、二つの流れを平行実行するよ うにします。

INtime for Windows ソフトウェアは、Windows OS の制御する環境と同一環境で動作しま す。Hyper Threading 有効下では、論理的ハードウェアスレッドリアルタイムカーネルに割り当 てられます。論理的ハードウェアスレッドでリアルタイムカーネルが動作した場合、物理コアに 存在するもう一方の論理的ハードウェアスレッド上の処理にも影響を受ける可能性があります。

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2.4 メモリアクセス(キャッシュ)機能

ビルドされたアプリケーションコードは、メモ リに展開後、CPU に読み込まれ順次実行されま す。アプリケーションコードは、実行コンテキス ト毎に実行処理を含むコードメモリやデータメモ リへのアクセスを順次行いながら CPU に処理され ます。CPU からメモリへのアクセスには時間がか かるため、効率よく高速に処理するため CPU とメ モリ(RAM)の間には異なるレベルのキャッシュが あります。 Reg レジスタへのアクセスが最も高速で、次いで L1,L2,L3 となります。キャッシュミスにより RAM アクセスを行います。 図 3. Hyper Threading 機能

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一般的にレベル値の小さいキャッシュ程、CPU からのアクセスは高速になります。 CPU は、レジスタ、キャッシュ(L1,L2,L3 等)、メモリの順にデータ有無を検索します。キャッ シュ検索中、検索データを得られた場合(キャッシュにヒットした場合)、取得データを返却し処理 を継続します。キャッシュ検索中、キャッシュ内に検索データが存在しない場合(キャッシュミス した場合)、RAM(メモリ)にアクセスし、データを検索します。データ取得後、キャッシュにデー タを格納するとともに、取得データを返却し、処理を継続します。 キャッシュの状態が安定しない場合、カーネルのスレッド処理やクロック処理、アプリケーショ ン処理実行時間全般にばらつきが発生する可能性があります。 図 4.キャッシュミス、ヒット時 CPU 処理 図 5.キャッシュミス、ヒット時処理実行時間

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2.5 セキュアブート機能

Windows OS では UEFI ブートにて OS がセットアップされている場合、セキュアブート機能 が有効となります。セキュアブート機能は、PC 起動時に OS、ドライバに埋め込まれるデジタル 署名をチェックする機能です。INtime 製品(INtime for Windows、INtime SDK)は、セキュアブ ート機能と互換性がありません(2019 年 7 月現在)。セキュアブート機能が有効な場合、無効設定 とするまで INtime ソフトウェアをインストールしないでください。

2.6 OS ブート設定

UEFI ファームウェアによる OS 環境セットアップの導入以来、Windows OS は、UEFI システ ムブートと従来の Legacy BIOS ブート設定が可能となっています。

UEFI ファームウェア経由で Windows OS をセットアップすることにより、OS 起動前のシステ ム設定の可読性は高くなり、マウスの利用や表現豊かなグラフィックの提供が可能となりました が、反面、Windows OS からシステムボリューム領域(ハードディスク等)へのアクセスの際、 Windows から UEFI コードを実行するためには一時的にシステム管理モードに移行する状況が観 察されるようになりました。このモード移行処理による弊害は Legacy BIOS 設定にて Windows OS をセットアップすることで解消されます。

Windows OS インストール時に、UEFI/Legacy BIOS 設定を選択可能であるならば Legacy BIOS 状態で Windows OS をセットアップすることを推奨しています。 ⚫ 本状況は 2019 年 9 月現在も調査中です。 ⚫ UEFI ブート設定環境の全てで本症状が診られるわけではありません。

2.7 システム電源管理機能

Windows OS は接続されるハードウェアの電源状態を制御し、一時的にシステムバス上の電力 を停止、再開することが可能です。この機能は電源管理機能と呼ばれ、Windows 8、Windows 10 以降では電力管理機能が大きく向上しましたが、本機能はリアルタイムカーネル上で動作する アプリケーションにとって弊害となる可能性があります。 Windows OS 上の電力管理機能は、Windows の負荷状態、電力消費状態、パフォーマンス状態 に応じてハードウェアバスへのアクセスを調整しアクセス無効とします。本状況が発生した場 合、非同期的に動作する INtime for Windows ソフトウェアでは特定のデバイスに対し電力モー ド復帰時のイベント処理を実行することができません。

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二つの OS が同時に PCI/PCI Express バスの制御を行うことができないため、INtime for Windows ソフトウェアでは Windows OS により初期化されるデバイスをリアルタイムアプリケ ーションからアクセスするための仕組みを提供しています。

INtime Device Manager により、電力管理も 含め Windows デバイスとして動作するためのデ バイスドライバに対しダミーのデバイスドライ バ(RTDRM:Realtime Device Resource Management Driver)をインストールします。 本ドライバには電力管理イベントに対する制御 コードが存在しないため、PCI/PCI Express バ スの電力状況に応じた対応ができません。

2.8 Windows Update 機能

Windows Update 機能そのものはリアルタイム制御に影響を与えるわけではありませんが、シ ステム稼働中に Windows 機能の更新が行われた場合、アプリケーションシステム全体に影響を及 ぼす可能性があります。

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3 プラットフォーム構成・設定パラメータ

プラットフォーム上で構成可能な設定パラメータは大きく二つの分野に分かれます: ⚫ BIOS/UEFI 設定パラメータ ⚫ Windows 設定パラメータ アプリケーションシステムにおける弊害機能の全てが調整可能とならない場合があ ります。

3.1 BIOS/UEFI 設定パラメータ

汎用 PC はさまざまなベンダーからリリースされますが、ベンダー毎の特長を生かした構成・設 定項目を設けている場合があります。 汎用 PC がシステムブート、電源投入時 に起動する BIOS(Basic Input/Output System)や、BIOS に代わる OS とファー ムウェアのインタフェース仕様となる UEFI(EFI) には、PC における基本動作、 CPU、メモリ、周辺 I/O 機器等のハードウ ェア取扱やポリシーを設定する項目が含ま れています。設定項目の種類や表示名、機 能の有無も提供するベンダーにより決定さ れるため、設定の可不可、調整の度合いも BIOS/UEFI を提供するベンダーにより異 なる傾向があります。

3.2 Windows システム設定パラメータ

通常 BIOS/UEFI により PC は起動をはじめ、そ の後オペレーティングシステムに制御が移ります。 そのため制御を引き継いだ Windows OS は実装さ れるすべてのハードウェアを制御しようとします。 図 8. Windows の設定 図 7. BIOS/UEFI 設定画面

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Windows OS はエディションやグレードだけでなく、様々なプラットフォームのタイプにも合わ せて様々な設定項目や設定ポリシーが可能とされており、これらの設定の中には、リアルタイム処 理を行うべくリアルタイムカーネル設定において必ずしも有効でないものがあります。

4 BIOS/UEFI 設定

BIOS、UEFI の設定パラメータは、ご利用になる PC のベンダー、プラットフォームのバージョン や CPU、チップセットのバージョン、機能により多岐にわたり、且つ表現方法もそれぞれにより大き く異なります。同じメーカーの BIOS であっても、表示項目や設定の仕方に違いがあります(設定項 目の有無だけでなく同じ項目でも表現が異なる等)。そのため、機能に対し固定的な名称で表現する ことができませんが、機能、カテゴリに分類し、その項目の主な呼称や表示名を例に挙げ説明します (2020/12/02 現在)。 BIOS/UEFI にはコンポーネント毎に設定項目がみられます: ⚫ CPU ⚫ Intel HD Graphics ⚫ PCI Express ⚫ ACPI ⚫ System Agent ⚫ Security ⚫ Boot

4.1 CPU

CPU には、周波数変動に関する設定項目と、モード・状態変動に関する設定項目があります: 機能 カテゴリ 推奨設定 説 明 Intel Enhanced SpeedStep(EIST) 周波数・倍率変 動機能 Disabled (無効) CPU 負荷が低い場合に動作周波数と駆動電圧を動的 に低下させて省電力を図る機能です。

Intel Turbo Boost Mode 周波数・倍率変 動機能 Disabled (無効) ⚫ CPU の発熱上限に余裕があるとき、動的に動 作周波数を引き上げます。 ⚫ 機能 CPU に高い負荷が発生した際に、負荷が 集中している特定コアの動作周波数を引き上 げます。 [EIST]の拡張機能。

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機能 カテゴリ 推奨設定 説 明 Intel Speed Shift 周波数・倍率変

動機能

Disabled (無効)

CPU 負荷が低い場合に動作周波数と駆動電圧を動的 に低下させて省電力を図る機能です。 [EIST]は OS から制御をするのに対し、[Intel Speed Shift technology]ではハードウェア(CPU)から制御を行 います。 C States モード変動機能 Disabled (無効) アイドル状態時における CPU の電力管理機能。 C ステートには省電力レベルが存在します(C0~)。 深いレベルほど省電力性が高いが、機能の解除に要 する時間が増加。 P States モード変動機能 Disabled (無効) アクティブ状態時における CPU の電力管理機能。 P ステートには省電力レベルが存在します(C0~)。 深いレベルほど省電力性が高いが、機能の解除に要 する時間が増加。 T States モード変動機能 Disabled (無効)

ROM-BIOS の持つ CPU Thermal Monitor 機能に よって、CPU 温度が設計上の上限を超えた場合に、 CPU 保護の目的で動作クロックを低下させる場合が あります。 HWP(Hardware controlled Performance State) モード変動機能 Disabled (無効) 自動的にパフォーマンス状態を設定する機能。 HWP 有効時、プロセッサは負荷に応じ自動的にパ フォーマンス状態を変更します。 EIST は周波数監視制御のための機能を OS に提供 するものであるのに対し、HWP は ACPI 定義プロ セッサパフォーマンス制御機能として実装されてい ます。

Hyper Threading Hyper

Threading 機能 Disabled (無効) 一つの物理コア上で二つの論理的処理を切り替えな がら処理を行う機能です。 一方の論理処理の流れに影響を受ける可能性があり ます。

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機能 カテゴリ 推奨設定 説 明 CPU Thermal Configuration DTS モニタ Disabled (無効)

CPU の温度センサ(DTS: Digital Thermal

Sensors)は、CPU 温度情報を MSR(Model Specific Register)に格納する機能で、この機能そのものに 弊害はありませんが、DTS と連動し有効となる機能 による SMI が発生するシステムはあります。

4.2 Intel HD Graphics

Intel HD Graphics(グラフィック機能)には、モード・状態変動に関する設定項目があります: 機能 カテゴリ 推奨設定 説 明 RC6 (Render Standby) モード変動機能 Disabled (無効) Intel Processor に統合されたグラフィックコアの持つ 省電力機能であり、コンピュータがスリープ状態遷移時 に省電力モードに移行する機能。 Gfx(Graphics) Low Power Mode

モード変動機能 Disabled (無効) グラフィックデバイスの低電力モード。 GT Frequency GT Freq モード変動機能 最低 Lowest 内部グラフィック機能の描写性能周波数。 本機能の周波数が高い場合、グラフィック機能が向上す る反面、グラフィック機能による影響が大きくなる。

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4.3 PCI Express

PCI Express バスはシステムの電源管理機能と連動しバスのアクティブ状態制御機能を備え ています: 機能 カテゴリ 推奨設定 説 明 ASPM (Active-State Power Management) モード変動機能 Disabled (無効)

ASPM(Active State Power Management)は、PCI Express バスハードウェアにおける自主的電力管理機 能で、バス通信において送信・受信双方(エンドポイ ント間リンク)に節電モード設定が可能となっていま す。本機能が有効に設定されており、節電モードにて 動作する場合、PCI Express バスデバイスアクセス処 理におけるデターミニスティック性に影響がありま す。 (PCI Express バージョン 2.1 以前のシステムでは ASPM サポートオプションにて無効化できない場合が あります。)

DMI Link ASPM, Delay Enable DMI ASPM, Native ASPM 等含む

4.4 ACPI

電源管理機能 ACPI では、システムの電源管理機能です。スリープ状態やスリープからの復 帰等の設定が可能です:

機能 カテゴリ 推奨設定 説 明

ACPI S3 Support モード変動機能 Disabled (無効)

ACPI S3 の状態は、CPU、チップセットへの電力供給 を OFF とするスリープステートです。消費電力は少 なくなり、状態はメモリ上に保持されます。

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4.5 System Agent

Intel は、CPU 内コアに含まれない機能を称して、非コア(Uncore)もしくは、システムエー ジェント(System Agent)と呼ばれ、主に CPU の足回りを支える役割を果たします。System Agent においても省電力機能があります:

機能 カテゴリ 推奨設定 説 明

System Agent モード変動機能 Disabled (無効) System Agent 部には、L3 キャッシュとメモリコン トローラ、グラフィックメモリインタフェース、 QPI(QuickPath Interconnect)を統合しています(QPI は CPU とチップセットをポイント間で接続するイン タフェース)。電力消費低下制御を行った場合、シス テムバス動作への影響が考えられます。 SA GV (メモリコントローラに関する設定)においては、周波数(Freq Low-High)の 設定が考えられます。周波数設定は固定とし選択可能な高周波設定が推奨されます。

4.6 Security

Windows OS は、Secure Boot 機能により起動時、署名登録されていないデバイスドライバ のローディングを許容しなくなります。INtime 製品には署名登録されていないデバイスドラ イバコンポーネントが存在するため、Secure Boot 機能を無効とする必要があります (2020/12/02 現在): 機能 カテゴリ 推奨設定 説 明 Secure Boot セキュア ブート機能 Disabled (無効)

Secure Boot は Key Management 項目としてロード を許容するドライバリストを管理します。

Secure Boot を単純に Disabled に設定できない場 合、Key Management から、登録されているキーを 無効化することで無効化できる場合があります。

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4.7 Boot

Windows OS ブート前のシステム構成として旧来の BIOS 方式(Legacy BIOS)か UEFI 方式 を選択できる場合があります。UEFI 選択時には OS と連携したセキュリティ機能や、ユーザ フレンドリなインタフェースやブートレコード領域の拡張等の利点がある反面、Windows OS からシステム機能へのアクセス時にリアルタイム制御に影響を与える場合があります(Legacy Boot 設定)。

2020/12/02 現在 UEFI には Windows 上から UEFI 環境変数にアクセスする際に SMM に移行し SMI が発生するという構造上の問題があります。本問題の対策を行っ ているシステムもありますが、すべての OEM ベンダーが行っているわけではありま せん。DELL、HP 等の民生利用で使われる PC では SMM 移行による弊害はそれほど 大きくないため対策をしていない可能性が高いといえます。

BIOS/UEFI のブート高速化(Fast Boot)により、BIOS/UEFI 段階の初期化処理シーケンスを スキップすることで起動を早くすることが可能です。しかしこの設定により BIOS 段階でのデ バイス初期化が行われないことに起因し INtime ソフトウェア上で把握する静的情報が生成さ れない場合がありますます(Fast Boot)。

Legacy Boot 設定:

本設定は Windows OS インストール前に設定する必要があります。仮に Windows OS が UEFI モードでインストールされた場合、インストール後に Legacy BIOS モ ードに設定してもブートさせることはできません。

機能 カテゴリ 推奨設定 説 明

Boot OS ブート設定 Legacy BIOS UEFI/Legacy BIOS の他、双方をサポートすることを 示す項目が診られる場合があります。

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5 Windows 設定

Windows OS は汎用 PC の機能を最大限に利用した機能を提供するため、様々なプラットフォーム に対応しています。Windows OS と協調動作を行う INtime for Windows プラットフォームでは、 Windows 上で設定される各設定項目によりデターミニスティックなリアルタイム制御を妨げられる 可能性があります。 また適切に設計されたシステム構成が動的に変更された場合、アプリケーション動作に意図せず変 化する可能性があります。Windows OS 上で推奨する変更設定には概ね以下のような設定項目があ ります: ⚫ 電源オプション設定 ⚫ Windows Update 設定

5.1 電源オプション設定

一般的に Windows OS は省電力機能を最大限に生かす設定にてセットアップされます。 Windows OS 上で設定された設定項目がシステム全体に影響する場合、リアルタイムカーネルの実 行状況に影響を及ぼす可能性があります。

5.1.1

電源プラン

コントロールパネル-システム とセキュリティ-電源オプション 高パフォーマンス

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電源プランとしては「高パフォーマンス」設定を推奨します。 詳細電源設定 ハードディスク 次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る 設定: 0 分 スリープ 次の時間が経過後スリープする 設定: なし ハイブリッドスリープを許可する 設定: オフ 次の時間が経過後休止状態にする 設定: なし スリープ解除タイマーの許可 設定: 無効 インテル(R) グラフィックスの設定 インテルグラフィックスの電源プラン 設定: 最大パフォーマンス 電源ボタンとカバー 電源ボタンの操作 設定: シャットダウン スリープボタンの操作 設定: 何もしない PCI Express リンク状態の電源管理 設定: オフ ディスプレイ 次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る 設定: 0分 自動輝度設定を有効にする 設定: オフ

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5.1.2

シャットダウン設定

シャットダウン設定から、「高速スタートアップ」の有効化・無効化、スリープ、休止状態のメ ニュー表示設定が可能です。これらの設定は無効化を推奨します: 高速スタートアップを有効にする 高速スタートアップは推奨しません。 本設定により BIOS/UEFI にて行うべきデバイス状態のチェック を省略化します。この影響によりリアルタイム制御デバイスを 正しく判別できない状況が発生する可能性があります。 スリープ 休止状態 「スリープ」「休止状態」の利用を推奨しません。Windows OS はこれらの省電力モード突入時、デバイス・バスの電源制御 を行います。省電力モード前後のバス電源制御によりリアルタ イムデバイス制御が不能となる可能性があります。 [電源ボタンの動作を選択する] -[電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化] -[現在利用可能ではない設定] □ 高速スタートアップを有効にする □ スリープ □ 休止状態 チェックを外します

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5.2 Windows Update 設定

Windows Update の機能そのものがリアルタイム制御に影響を与えることはありませんが、 INtime for Windows システムとして一部の機能が更新されることによりアプリケーション動作挙 動に弊害を生む可能性があります。以下の無効化をすべて適用し Windows Update 機能を無効化 します。

5.2.1

グループポリシーエディタによる Windows Update 無効化

1) グループポリシーエディタを起動します Windows キー + R キーで[ファイル名を指定して実行]アプレットに、

GPEDIT.msc

と入力して[OK]をクリックします。 図 10. ローカルグループポリシーエディタ

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2) [コンピュータの構成]-[管理者用テンプレート]-[Windows コンポーネント]-[Windows Update]から、以下設定項目を選択し、無効設定とします: ・ Windows Update の電源管理を有効にして、システムのスリープ状態が自動的に解除さ れ、スケジュールされた更新がインストールされるようにする ・ スケジュールされた時刻に常に自動的に再起動する ・ 自動更新を構成する

Windows Update に定義されたポリシーは、Windows エディション、バージョン により構成が異なる場合があります。

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5.2.2

レジストリ設定による Windows Update 機能の無効化

1) レジストリエディタを起動します Windows キー + R キーで[ファイル名を指定して実行]アプレットに、

regedit

と入 力して[OK]をクリックします。 2) 以下レジストリキーに示される値を変更します

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Wind

owsUpdate\AU\NoAutoUpdate

REG_DWORD 0x00000001(1)

上記キーが存在しない場合、キーを生成し値を設定します。 図 12. レジストリエディタ

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5.2.3

サービスによる Windows Update 無効化

1) サービスアプレットを起動します

[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]

Windows Update

を選択し、全般タブ スタートアップの種類を[無効]に設定します。

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6 チェックシート

6.1 BIOS/UEFI

BIOS/UEFI 名称 バージョン カテゴリ 機能・表記例 実施 設定内容 OS ブート方式 UEFI/Legacy BIOS 推奨設定: Legacy BIOS [Boot Mode] [Fast boot]

例:

Boot.Boot Mode=Legacy Mode

セキュアブート設定 セキュアブート機能と互換性があ りません(2020/12/02 現在) 必須設定: 無効 [Secure Boot]

Hyper Threading 機能 論理スレッド間の影響があります 推奨設定: 無効 [Hyper Threading]

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カテゴリ 機能・表記例 実施 設定内容 周波数・倍率変動機能 負荷状況等、状況に応じ、動的に 周波数・倍率を変動します 推奨設定: 無効 [Intel SpeedStep] [EIST]

[Intel Turbo Boost] [Turbo Mode]

[Intel Burst Technology] [Intel Speed Shift]

例: Power.EIST=Disabled Power.Turbo Boost=Disabled Power.Speed Shift=Technology=Disabled モード変動機能 処理助教に応じて省電力モードや システム管理モードに変更します 推奨設定: 無効 [C States][C1E] [P States] [T States] [System Agent] [ASPM(Active-State Power Management)] [RC6(Render Standby)] [HWP(Hardware controlled Performance State)] [SA GV] [GT Freq](Lowest)

[DMI spine clock gating] [Gfx Low Power Mode] [PCH Cross Throttling]

[Legacy IO Low Latency](Enabled)

例:

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カテゴリ 機能・表記例 実施 設定内容

[Delay Enable DMI ASPM] [DMI Link ASPM]

[Aggressive LPM Support] [USB Periodic SMI] [ACPI S3 Support] [Native ASPM]

CPU Thermal Configuration [DTS]

6.2 Windows

Windows エディション バージョン カテゴリ 機能・表記例 実施 設定内容 電源プラン Windows の電源管理オプション設 定(省電力)により影響を受ける可能 性があります 推奨設定: 高パフォーマンス 電源プラン 高パフォーマンス

コントロールパネル.電源オプション =高パフォーマンス

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カテゴリ 機能・表記例 実施 設定内容 詳細電源設定 電源プランに基づく詳細な設定。 Windows 側電源管理設定によりシス テム全体として影響を受ける場合が あります。 ハードディスク スリープ グラフィックス 電源ボタン・カバー PCI Express ディスプレイ ハードディスク 次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る 設定 0 分 スリープ 次の時間が経過後スリープする 設定 なし ハイブリッドスリープを許可する 設定 オフ 次の時間が経過後休止状態にする 設定 なし スリープ解除タイマーの許可 設定 無効 インテル(R) グラフィックスの設定 設定:最大パフォーマンス 電源ボタンとカバー:電源ボタン操作 設定: シャットダウン 電源ボタンとカバー:スリープボタン操作 設定: 何もしない PCI Express リンク状態の電源管理 設定: オフ ディスプレイ 次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る 設定: 0 分 自動輝度設定を有効にする 設定: オフ

コントロールパネル.電源オプション. プラン設定の変更.詳細設定

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カテゴリ 機能・表記例 実施 設定内容 シャットダウン設定 高速スタートアップ、スリープ、休 止状態のサポート設定。 推奨設定: 無効化 高速スタートアップを有効にする : チェックを外す スリープ : チェックを外す 休止状態 : チェックを外す

コントロールパネル.電源オプション. 電源ボタンの動作を選択する Windows Update 設定 Windows Update 機能がリアルタイ ム制御に影響を与えることはありま せんが、アプリケーションシステム として動作挙動に弊害を生む可能性 があります。 推奨設定: 無効化 グループポリシーエディタによる Windows Update 無効化 レジストリ設定による Windows Update 無効化 サービスによる Windows Update 無効化

グループポリシーエディタ - Windows Update の電源管理を有効にして… -スケジュールされた時刻に常に自動的に再… -自動更新を構成する レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\ Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU\NoAutoUpdate REG_DWORD 0x00000001(1) サービス [コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]- [管理ツール]-[サービス] Windows Update -> 停止

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7 改定履歴

版数 発行日 改定内容

第 1 版 2019 年 8 月 12 日 初版発行

第 2 版 2019 年 9 月 27 日 Windows Update 無効化グループポリシー設定項目 スケジュールされた自動更新のインストール・・・項目削除 BIOS boot - Fast Boot 無効化推奨 項目追加

第 3 版 2019 年 10 月 11 日 無断転載禁止追記

第 4 版 2020 年 7 月 13 日 ACPI 項目追加、BIOS/UEFI チェックシート項目追加

第 5 版 2020 年 12 月 2 日 CPU Thermal Configuration-DTS 追加、Legacy BIOS, UEFI 関連 追加

図 2.モード移行中はハードウェアタイマ割り込みもマスク
図 6. INtime Device Manager
図 11. Windows Update ポリシー変更
図 13. Windows Update 機能の無効化

参照

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