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遺伝性ペルオキシソーム欠損症の発症に温度が関わる機序を解明する

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Academic year: 2021

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Title

遺伝性ペルオキシソーム欠損症の発症に温度が関わる機序

を解明する( はしがき )

Author(s)

下澤, 伸行

Report No.

平成15年度-平成16年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号15591100) 研究成果報告書

Issue Date

2004

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/756

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

研究成果の概要

これまでの科学研究によリベルオキシソームには脂質代計を中心に様々な生理的機能を尋 て、その代謝異常症の極型であるペルオキシソーム欠損症には遺伝的に1亭個の相補性群が それぞれの病因も遺伝子レベルで明らかにしている。さらに本研究者らは軽症型患者細胞I; 養温度の上昇により蛋白のベルオキシソームへの輸送が障害されてベルオキシソームが欠翁 感受性現象を遺伝子レベルで解明し、これらの患者では発熱を契機に発症、重症化する臨月 る症例があることも明らかにしている。そしてその機序の1つとして発熱により発症した貞 であるPex13タンjlクのSH3ドメイン内にあるアミノ酸置換変異の精製ペプチドを用いてj ドタンパクとの結合が温度により可逆的に変化することを証明した。また個体レベルでの角 ても温度感受性変異をもつモデルマウスの作成に成功し、このマウスでは肝細胞において] にべルオキシソームタンパクの輸送異常を呈していることを明らかにした。さらにべルオ土 欠損症において13春日の新規相補性群患者の発見、およぴその病因遺伝子PEX14の解明、 オキシソーム欠損症患者の網羅的解析を行っている。 本報告書ではベルオキシソーム欠損症の国内外の研究状況を概説し、申辞書らが行ったコ 的解析と温度感受性現象も含めた病態解明についての平成15,16年度研究成果を報告1 (1)ペルオキシソーム欠損症に関する国内外の研究状況 1964 1973 1992 1992 1995 1995一-6 1997 1997 1997一-る Ze"weger症候群が奇形症候群として報告された。 (Bowenetal:BuJI.JohnsHopkinsHosp) Zellwegel症候群でベルオキシソームの欠損が報告された。 (GoIdfischeretal:Science) ペルオキシソーム欠損症の病因遺伝子(F群におけるPAF-1/PEX2)が初めて れた。(ShimozawaetaI:Science) 3種類のCHO変異細胞とベルオキシソーム欠損症の相補性が明らかにされた (Shimozawaeta):JClinInvest) 酵母のベルオキシソーム形成遺伝子のヒトhomoJog(PXRl/PEX5)が2群の痛 手であることが報告された。(DodteItaI:NatGenet) ZP92よリラットPAF-2cDNA、C群の病因であるヒトPAF-2cDNAのクロー= 患者解析に成功した。(Tsukamotoetal:NatGenet,FukudaetaI:AmJHurT 酵母のPEX7のヒトhomoIogがRhizomeIicchondrodysptasiapunctataの病因て とが報告された。(BravermanetaI:NatGenet) Zellweger症候群のノックアウトマウスが作製された. (BaesetaI:NatGenet) PEX12が3群の病因であることが報告された。 (Changetal:NatGenet,OkumotoetaI:MoJCellBiof) ■ヽ■ヽ′■ 」L▲■ 靂l▲一-_■-H_■■t J′ ● ■■■ l_ 」」■・■■■■▲L■⊥l■ ▲一_ ■L

(3)

1998∼9 PEX16がD群の病因であることが報告された。 (HonshoetaI:AmJHumGenet,Southetal,JCellBiol) 1999 PEX19がJ群の病因であることが報告された。 (Matsuzonoetal:ProcNatlAcadSciUSA) 1999 日群の病因がPEX13であることが解明され、その軽症型患者のミスセンス変 受性を呈することが報告された。(Shimozawaetal:HumMoIGenet). 2000 2003 2004 PEX3がG群の病因であることが報告され、12の相補性群のうち11群まで 遺伝子が同定された。(Shimozawaetal:HumMoIGenet) 本邦におけるベルオキシソーム欠損症全患者をまとめ、最大の共通変異であ 遺伝子の2塩基欠失が日本人創始者変異である可能性を示唆した。 (Shimozawaetal:AmJMedGenet) ペルオキシソーム欠損症で13番目の相補性群となるPEX14遺伝子異常患者 明らかにした。(ShimozawaetaI:HumMutat)

(2)研究成果甲総括(平成15、16年度)

本研究はペルオキシソーム欠損症の遺伝子レベルでの病因・病態ならびに温度感受性捌 ついて検呵し、その成果を以下に要約し、報告書A∼Hを掲載した。 1)本邦における全ベルオキシソーム欠損症患者を臨床・遺伝・疫学的に検討し、最大≠ あるPEXlO遺伝子の2塩基欠失が日本人創始者変異である可能性を示唆した。 ( 2) ペルオキシソーム欠損症A群の病因遺伝子PEX26をクローニングして、患者における を行い、病因であることを明らかにした。 (報告B) 3) GC/MSを用いた血清脂肪酸一斉分析を行うことにより極長銀脂肪酸、フィタン醸、: ローゲン等の代謝異常を検出し、ペルオキシソーム欠損症をはじめとしたベルオキミ の診断システムを確立した。 (報告C) 4) ペルオキシソーム朕タンパクの抗体を用いたプロテオーム解析により、新規ベルオ⇒ タンパクであるLONproteaseを発見し、その局在や機能を解析した。(報告D) 5) F群ベルオキシソーム欠撮症患者におけるPEX2遺伝子変異を解析し、新規の変異を持 (報告E) 6) マウス小脳の神経細胞における発生成長に伴うベルオキシソームの局在の変化を噂】 組織化学的に明らかにした。 (報告F) 7)ベルオキシソーム欠損症13番目の新規相補性群の存在を明らかにして、その病因よ 伝子異常にあることを解明した。 (報告G) 8) 最も頻度の高いベルオキシソーム病であるadrenoIeukodystrophyの患者細胞にフラ; 導体を添付することにより極長銀脂肪酸代謝異常を正常化させ、新たな治療法開発( 示唆した。 (報告日)

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[Publications] Taniguchi, K., Yonemura, Y., Nojima, N., Hirono, Y., Fushida, S., Fujimura, T., Miwa, K., Endo, Y., Yamamoto, H., Watanabe, H.: "The relation between the