• 検索結果がありません。

Studies on the Roles of MicroRNA-145 in Canine and Human Cancers

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Studies on the Roles of MicroRNA-145 in Canine and Human Cancers"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Title Studies on the Roles of MicroRNA-145 in Canine and HumanCancers( 内容と審査の要旨(Summary) ) Author(s) 山田, 名美 Report No.(Doctoral Degree) 博士(獣医学) 甲第403号 Issue Date 2013-09-24 Type 博士論文 Version ETD URL http://hdl.handle.net/20.500.12099/47367 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本(国)籍) 山 田 名 美(岐阜県) 主 指 導 教 員 名 岐阜大学 教授 丸 尾 幸 嗣 学 位 の 種 類 博士(獣医) 学 位 記 番 号 獣医博甲第403号 学 位 授 与 年 月 日 平成25年9月24日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第3条第1項該当 研 究 科 及 び 専 攻 連合獣医学研究科 獣医学専攻 研究指導を受けた大学 岐阜大学

学 位 論 文 題 目 Studies on the Roles of MicroRNA-145 in Canine and Human Cancers (MicroRNA-145 のイヌおよびヒト悪性腫瘍における機能解析 に関する研究) 審 査 委 員 主査 岐 阜 大 学 教 授 柳 井 徳 磨 副査 帯 広 畜 産大 学 教 授 大 石 明 広 副査 岩 手 大 学 教 授 宇 塚 雄 次 副査 東 京 農 工大 学 教 授 渋 谷 淳 副査 岐 阜 大 学 教 授 丸 尾 幸 嗣 学位論文の内容の要旨 本学位論文は,悪性腫瘍のうちイヌ口腔内メラノーマおよびヒト大腸癌を取り上げ,それ ら に 対 す る microRNA ( miRNA ; miR ) -145 の 役 割 に つ い て 検 討 し て い る 。 最 近 , microRNA(miRNA)はヒト腫瘍のメカニズム解析のために注目され,活発に研究が行われてい る機能性低分子である。ヒトの miRNA は現在 1500 種類以上存在するといわれており,しか もその多くが種をこえて広く保存されている。miRNA は mRNA の翻訳を負に制御することで, 遺伝子発現を調節している。最近の研究では,ヒト腫瘍における各種 miRNA の発現異常と その機能が明らかになりつつあり,それに伴い miRNA は腫瘍の診断や治療,予後因子とし て有用であるという報告が多数みられている。今回検討した miR-145 はヒトの様々な腫瘍 で発現が顕著に低下しているがん抑制性 miRNA の一つであり,そのがん抑制メカニズムと して,miR-145 によるfasin-1,c-Myc などのがん遺伝子の発現抑制が報告されている。前 記のように miRNA が広く種を越えて保存されていることから,ヒトで用いられている研究 手法がイヌにおいても応用可能であると考えられる。しかも,イヌの腫瘍における miRNA 研究はほとんど進んでいない。したがって,本研究では miR-145 の標的遺伝子に着目し, その遺伝子の機能解析を通してイヌおよびヒト悪性腫瘍における miR-145 の役割について 解明している。 第1章では,イヌ口腔内メラノーマにおける fascin-1 と腫瘍の悪性度,罹患犬の臨床ス テージ,予後との関連を解析している。これまでの報告から,イヌ正常口腔粘膜と比較し て,イヌ口腔内メラノーマ細胞株,臨床組織でともに miR-145 が有意に発現低下している こと,細胞株に miR-145 を導入すると有意な抗がん活性が認められることが示され,その メカニズムとしてイヌにおいても miR-145 がfascin-1 と c-Myc を標的遺伝子としている可 能性を報告している(Noguchi et al. 2011)。そこでイヌメラノーマの臨床病理検体を用

(3)

いて fascin-1 の発現を免疫組織化学的に評価した。その結果,fascin-1 の発現は非進行 がん症例 stageⅡⅠ+群と比較すると,進行がん症例 stageⅢ+Ⅳ群で有意に高かった。また, 症例の原発巣のサイズ(T1-T3)で分類し,骨浸潤像(X-ray,CT 所見),リンパ節転移所 見(細胞診),遠隔転移所見(X-ray,CT 所見)といった浸潤がん所見の有無との関連を調 べたところ,T2 群において,浸潤がん所見がある症例で有意に高かった。さらに,fascin-1 強発現群は低−中発現群と比較して有意に生存期間が短かった。これらの結果から,miR-145 の標的遺伝子であるfascin-1 は,イヌメラノーマの悪性動態に深く関与している可能性が 示された。 第2章では,すでに Akao らによってヒト大腸癌マウス移植モデルに対してin vivo で抗 がん活性が報告されている miR-145 を用いて,そのメカニズムについてヒト大腸癌細胞株 DLD-1 および WiDr を用いて in vitro で詳細に検証した。ヒト大腸癌は発癌初期における Wnt/β-catenin シグナルの恒常的活性化がイニシエーターとなって癌化が進行する。また, miR-145 の発現低下は発癌初期から認められていることも報告されている。しかし, miR-145 の発現低下と Wnt/β-catenin シグナルの活性化との関連は不明である。そこで, miR-145 の Wnt/β-catenin シグナルにおける役割に着目し検証した。その結果,miR-145 を導入した DLD-1,WiDr 細胞で有意な細胞増殖抑制を示し,その原因としてβ-catenin の 核内移行の抑制および下流のc-Myc,CyclinD1 の発現低下にあることを明らかにした。さ らに,β-catenin の核内移行抑制メカニズムとして,catenin δ−1 の制御を介した間接的 制御メカニズムの存在が示唆された。miR-145 はcatenin δ-1 を標的とすることで大腸癌 の Wnt/β-catenin シグナルを抑制し,抗がん活性を示すことを明らかにした。 以上より,イヌおよびヒト悪性腫瘍において miR-145 の発現低下は腫瘍の進行や悪性度, 発癌に重要な役割を果たしていることを明らかにした。現在 miR-145 の補充療法の臨床応 用に向けて,ヌクレース耐性を獲得させた人工 miR-145 の作製と,in vitro および in vivo での抗がん活性を検証する研究が進行中である。

審 査 結 果 の 要 旨

本論文は,イヌ口腔内メラノーマおよびヒト大腸癌における microRNA-145 の機能解析に 関するものである。本論文は2章からなっており,第1章はイヌ口腔内メラノーマにおけ る fascin-1 と腫瘍の悪性度,罹患犬の臨床ステージ,予後との関連を解析した。なぜなら, fascin-1 はこれまでの報告から,miR-145 がfascin-1 と c-Myc を標的遺伝子としている可 能性が示唆されているからである。そこでイヌメラノーマの臨床病理検体を用いて fascin-1 の発現を免疫組織化学的に評価した。その結果,miR-145 の標的遺伝子である fascin-1 は,イヌメラノーマの悪性動態に深く関与している可能性が示された。

第2章では,ヒト大腸癌細胞株 DLD-1 および WiDr を用いて,miR-145 の Wnt/β-catenin シグナルにおける役割について検証した。その結果,miR-145 を導入した DLD-1,WiDr 細 胞で有意な細胞増殖抑制を示し,その原因としてβ-catenin の核内移行の抑制および下流 のc-Myc,CyclinD1 の発現低下にあることを明らかにした。さらに,β-catenin の核内移 行抑制メカニズムとして,catenin δ−1 の制御を介した間接的制御メカニズムの存在が示 唆された。miR-145 は catenin δ-1 を標的とすることで大腸癌の Wnt/β-catenin シグナ ルを抑制し,抗がん活性を示すことを明らかにした。

以上より,イヌおよびヒト悪性腫瘍において miR-145 の発現低下は腫瘍の進行や悪性度, 発癌に重要な役割を果たしていることを明らかにした。

(4)

文として十分価値があると認めた。 基礎となる学術論文

1)題 目:Fascin-1 expression in canine cutaneous and oral melanocytic tumours 著 者 名:Yamada, N., Mori, T., Murakami, M., Noguchi, S., Sakai, H., Akao, Y.and Maruo, K.

学術雑誌名:Veterinary Comparative Oncology 巻・号・頁・発行年:10(4):303-311,2012

2)題 目:Tumor-suppressive microRNA-145 targets catenin δ-1 to regulate Wnt/β-catenin signaling in human colon cancer cells

著 者 名:Yamada, N., Noguchi, S., Mori, T., Naoe, T., Maruo, K. and Akao, Y. 学術雑誌名:Cancer Letters

巻・号・頁・発行年:In press (Available on line 7 March 2013) 既発表学術論文

1)題 目:MicroRNA-143 functions as a tumor suppressor in human bladder cancer T24 cells

著 者 名:Noguchi, S., Mori, T., Hoshino, Y., Maruo, K., Yamada, N., Kitade, Y., Naoe, T. and Akao, Y.

学術雑誌名:Cancer Letters

巻・号・頁・発行年:307 (2) : 211-220, 2011

2)題 目:Comparative study of anti-oncogenic microRNA-145 in canine and human malignant melanoma

著 者 名:Noguchi, S., Mori, T., Hoshino, Y., Yamada, N., Nakagawa, T., Sasaki, N., Akao, Y. and Maruo, K.

学術雑誌名:The Journal of Veterinary Medical Science 巻・号・頁・発行年:74 (1) 1-8, 2012

3)題 目:Microvesicles released from hormone-refractory prostate cancer cells facilitate mouse pre-osteoblast differentiation

著 者 名:Itoh, T., Ito, Y., Ohtsuki, Y., Ando, M., Tsukamasa, Y., Yamada, N., Naoe, T. and Akao, Y.

学術雑誌名:Journal of Molecular Histology 巻・号・頁・発行年:43 (5) 509-515, 2012

4)題 目:Replacement treatment with microRNA-143 and -145 induces

synergistic inhibition of the growth of human bladder cancer cells by regulating PI3K/Akt and MAPK signaling pathway

著 者 名:Noguchi, S., Yasui, Y., Iwasaki, J., Kumazaki, M., Yamada, N., Naito, S. and Akao, Y.

学術雑誌名:Cancer Letters

参照

関連したドキュメント

にて優れることが報告された 5, 6) .しかし,同症例の中 でも巨脾症例になると PLS は HALS と比較して有意に

 仮定2.癌の進行が信頼を持ってモニターできる

 その後、徐々に「均等範囲 (range of equivalents) 」という表現をクレーム解釈の 基準として使用する判例が現れるようになり

子どもが、例えば、あるものを作りたい、という願いを形成し実現しようとする。子どもは、そ

例えば、EPA・DHA

現行アクションプラン 2014 年度評価と課題 対策 1-1.

・マネジメントモデルを導入して1 年半が経過したが、安全改革プランを遂行するという本来の目的に対して、「現在のCFAM

現在、電力広域的運営推進機関 *1 (以下、広域機関) において、系統混雑 *2 が発生