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高知市方言文末詞「ゼ」「ゼヨ」の意味論的考察 

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高知市方言文末詞「ゼ」「ゼヨ」の意味論的考察

橋 尾 直 和

1 はじめに  先行研究において、方言終助詞・文末詞の意味記述に関するものとして、母方言の内省的 研究には、井上(1995・2002)、渋谷(2001・2003・2004・2005・2008・2016)、沖(2013・ 2015・2017)など、各地方言の終助詞・文末詞の特定の語をあげて詳細な意味分析を行う研 究には、上野(1984・1985)、佐藤(1990)、服部(1995)、舩木(2001・2012)、中村(2006)、 白岩(2008)、村中(2009)、江口(2010)など、包括的・体系的に論じたものには、丹羽(2003)、 沖(2015)、井上(2017)、宇野(2018)などがあげられる。すなわち、方言終助詞・文末詞 の包括的・体系的な記述的研究は少なく、これからの調査研究が急がれる分野である(注 1)  高知県の場合、方言終助詞・文末詞のみを扱った論文は極僅かで、過去において土居(1958・ 1982)などで、「添意表現」として断片的に解説されるのみであった。「ぜよ」にしぼって論 じたものには、上野(2017)がある。この論の中で、特筆すべき記述があるのであげておく。  上野(2017:2)は、次のように述べている。    土佐を舞台にした歴史小説などの文芸作品、映画・ドラマ・漫画など娯楽を目的とし た創作物、商品販売を意図した宣伝文句、いわゆるキャッチコピーは、いずれも高知県 方言を母語とする高知県出身者ないしは、何らかの形で制作にかかわった高知県にゆか りのある人々が作り出した言語作品である。研究対象として排除すべきではないが、創 作という方法による、自然発話資料にはない作者が背後に存在する事実は見逃せない。 たとえ、その作者が方言話者として信頼に足る資料提供者であっても、発話が作りださ れた事態であり、個々の言語事象が作者の内省というフィルターを一度ならず通過した、 言い換えれば、“創作という作為”が加わった言語現象であることを免れない。研究の 困難さは、実はこの点にある。耳から目から頻繁に飛び込んでくる、これら創作された 「ぜよ」の使用例は枚挙に暇がないのに、高知県出身の話者がふだん話している方言会 話のなかにはどうしたわけか姿を現さない。「「ぜよ」は使いますか」と言って実際には どのように使うのか、尋ねてみたいと思ったことはあるが、いまだに実行に移せないで いる。その理由は、上述した創作言語が日常生活の折節、一般の方言話者の脳裏にすり 込まれていて、実際の話ことばとは異なるあやまった内省のもとに説明されることを懼 れるからである(注 2)

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 筆者は、この内容を読み、違和感を覚えた。上記は、「ぜよ」を生活語として普段着のこ とばとして使っておられる話者に、ほとんど出会ったことがない研究者の言い分であって、 日常生活のことばを、創作言語のフィルターを通された言語と決めつけていることは、「ぜよ」 を使用している高知県民に対して、極めて失礼な見解であると言える。  「ぜよ」を使う人が少なくなっている昨今、「ぜよ」を語っているのは、創作言語に影響を 受けた話者でしかない、とも受け取れる発言である。筆者は、「ぜよ」を意識せず生活語と して使っておられる方を何人も存じ上げている。SNS などで、土佐の若者が「「ぜよ」なん て今は使ってないぜよ‼」と方言コスプレのごとく全国に発信している、誤解の上に成り立っ たこの意見に、迎合するがごとき発言である。普段着で使用する話者に出会う機会がなかっ たこと自体、大変残念なことである。「「ぜよ」は使いますか」という質問ではなく、「「ぜよ」 はどのように使われますか」という質問にならなければならない。  筆者の所属する土佐歴史資料研究会は、7、80 代の男性の高齢者のメンバーが多い会であ るが、よそ行きの「ぜよ」ではなく、普段着の「ぜよ」を日常会話で普通に使っておられる。 もっと地道に「ぜよ」を使っておられる話者を探すべきではなかっただろうか。  筆者は、この状況を考慮し、高知県の東ことばとしての高知方言(土佐弁)の中心地であ る高知市方言を対象とし、高年層の現在まだ伝統的方言を保持しているインフォーマントの 方々の方言文末詞の緊急調査を実施した。  一方、上野(2017:27 − 28)では、「「ぜよ」と言わずに「ぜ」という場合もあり、「ぜよ」 の方は強調の意がある」との示唆に富んだ解説がなされている(注 3)。したがって、本稿では、 「ゼ」「ゼヨ」を対比させる形で、論を進めていく(ここからは、共通語はひらがな、方言は カタカナ表記で統一する)。  本稿の目的は、方言文末詞の「ゼ」「ゼヨ」について、体系的に意味記述し、その意味・ 用法を明らかにすることである。調査対象は、インフォーマントである高知市方言話者を生 え抜きの男性 1 人にしぼり、調査方法は、質問票による面接調査法と自然傍受法を援用した。 本稿で用いた例文の判定は、すべて高知市上町在住の高年層方言話者である生え抜きのイン フォーマント(資料提供者)四ノ宮久雄氏(1934 年(昭和 9 年)3 月生まれで現在 86 歳) によるものである。言語調査は、予備調査を 2020 年 3 月、本調査を 2020 年 5 月と 6 月に行っ た。 2 文末詞の定義  藤原与一氏は、一般的に終助詞および間投助詞と言われるものを「文末詞」と呼び、「文 末における訴えの表現である」とした。

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 藤原(1990:11)では、山形県温海温泉の町での別れる際に、高齢の女性が語った「モッ ケデス ノー(気のどくですねえ)」を例として、「右に認められる「ノー」が、私の、文末 詞と言いたいものであります。文表現の末尾に立脚して、遊離独立し、文表現のそこまでの 意味作用を、発展的に集約するもの。これが文末詞であります」と述べ、さらに、「「ノー」は、 「モッケデス」や「モッケデガンス」を受容して、文表現の統括者になり、右に言う機能を 発揮しています。「ノー」は特定の文末成分と見ることができ、その遊離独立性にしたがって、 これを文末詞とよぶことができます」と定義している。  また、藤原(2004:286)においては、「文の全表現効果を、最後的に左右する」ものであ るとし、文末詞と称している。また、藤原氏は、「文末詞」には他品詞からの転用が多く見 られるとして、それらを「転成文末詞」と呼んでいる。  これらをまとめれば、藤原氏のいう「文末詞」とは、「文全体の意味作用を発展的に集約 する、遊離独立した特定の文末成分」と定義することができる。  これに対して、西川寛之氏は、西川(2009:17)において「文末詞」を、「自立語、付属 語の他、ポーズ、イントネーションとさまざまな形態をとる」機能語として捉え、「a.文を 終結させる機能を担う機能語」かつ「b.文に不可欠な要素」と定義している。  西川(2009:17)では、この定義に基づき、「あした来るよね。」における「ね」などの終 助詞のみならず、「これおいしそうだ。」における「だ」などの助動詞、「だって、高かった から。」における「から」などの接続助詞、「本当↑?」における「↑」などの上昇イント ネーションも分析対象としている。  筆者は、西川(2009:17)における「a.文を終結させる機能を担う機能語」という「文 末詞」の定義は、採用しない。冒頭に示した藤原氏の「文末における訴えの表現」というあ り方の方が、「文末詞」を研究する上で、重要ではないだろうか。すなわち、「文を終結させ る機能」ではなく、「聞き手あるいは自分に働きかける機能」として採用したい。その機能 を実現させるために、「自立語、付属語の他、ポーズ、イントネーションとさまざまな形態」 が使われるものと考える。  したがって、本稿における「文末詞」を、「キニ」「ケンド」などの転成文末詞の機能も考 慮し、「節・文全体の意味作用を発展的に集約し、遊離独立して聞き手あるいは自分に働き かける、特定の節・文末成分」と定義づける。ここでは、考察対象は、文末詞とその機能を 実現させる「イントネーション」も含めた節・文末成分としたい。この定義と考察対象に基 づいて、論を進めていくことにする(例文中に現れるガ行音・ダ行音に付加されているンは、 土佐ことば(高知県方言)の特徴である前鼻音を示す)。

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3 形態的特徴からみた高知市方言文末詞 3.1 文末詞と述語の接続形式  主として接続形態から考察した高知市方言の文末詞の文法体系についてまとめると、次の ように分類できる。なお、高知市方言の文末詞は、活用語過去形には、例外なく後接する。 A 類から J 類に分類することができる(次頁の表に「接続形式からみた主要な高知市方言文 末詞の分類」を掲げる)。 A 名詞可能・終止連体形可能・文末詞可能:カ・ゾ・ゼ・チ・ネ(ー)・ヤ・ヨ B 名詞可能・終止連体形可能・文末詞不可:φ C 名詞不可・終止連体形可能・文末詞可能:キニ・ケンド・ンガ・ニ・ト・エ・ノー D 名詞不可・終止連体形可能・文末詞不可:φ E 後接文末詞を必ずとる:φ F 後接文末詞をとれる:カ・ゾ・ゼ・チ・ネ(ー)・ヤ・ヨ・キニ・ケンド・ンガ・ニ・ト G 後接文末詞をとらない:エ・ノー H 動詞志向形シヨー可能:ネ(ー)・ヤ・ヨ・ノー I 動詞テ形可能:ネ(ー)・ヤ・ヨ・ノー J 動詞命令形・連用命令形可能:ヤ・ヨ  現在考察した段階での終助詞の語義を示す。紙幅の関係上、これらの語義分析の詳細な考 察は、別稿に譲ることにする。 カ:〈命題内容自体に、疑いを持っていることを示す〉 ゾ:〈命題内容を、現段階での順当な判断だとして示す〉 ゼ:〈命題内容を聞き手が認識するよう促す〉 チ:〈命題内容を聞き手に押し付ける〉 ネ(ー):〈命題内容を、規定の事実として示す〉 キニ:〈命題内容が、話し手の納得した判断であることを示す〉 ケンド:〈命題内容に対して、話し手が受け入れがたさを感じていることを示す〉 ンガ:〈命題内容(話し手の既成の認識)を、命題内容と同じ認識を持つと想定される聞き 手に確認する〉 ヤ:〈命題内容に、軽く受け止めていることを示す〉 ヨ(ー):〈命題内容を、話し手の見解として聞き手に投げかける〉 ニ:〈命題内容を、話し手の中では当然のことであるとして聞き手に押し付ける〉

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ト:〈命題内容を、伝聞として聞き手に示す〉 エ:〈命題内容を、話し手の見解として、強く聞き手に投げかける〉 ノー:〈命題内容について、話し手が考えている最中であることを示す〉 表 接続形式からみた主要な高知市方言文末詞の分類 後接形式 前接形式 後接終助詞をとれる 後接終助詞をとらない 名詞、活用語の終止連体 形に直接接続できる (過去形に接続する) 一部の終助詞に 接続できる カ・ゾ・ゼ・チ ネ(−)△(+) ヤ△(+)□ ヨ△(+)□ φ 終助詞に 接続できない φ φ 名詞に直接接続できない が、活用語の終止連体形 に直接接続できる (過去形に接続する) 一部の終助詞に 接続できる キニ・ケンド ンガ・ニ・ト エ ノー△(+) 終助詞に 接続できない φ φ  △ 動詞志向形シヨーに後接する (+)動詞テ形に後接する  □ 動詞命令形・連用命令形に後接する 3.2 文末詞間の相互承接  ここでは、名詞と動詞に後接する文末詞間の相互承接の具体的なパターンを示す。 【名詞+文末詞】 ・この本+カ、この本+カ+ヨー、この本+カ+ネー、この本+カ+ネ+ヤ、この本+カ+ ノー、この本+カ+ヤ、この本+カ+エ ・この本+ゾ、この本+ゾ+ネ ・この本+ゼ、この本+ゼ+ヨ ・この本+チ、この本+チ+ヤ  ・この本+ネー、この本+ネ+ヤ ・この本+ヨー、この本+ヨ+ネー、この本+ヨ+ネ+ヤ ・この本+ヂャ+キニ、この本+ヂャ+キニ+ヨー、この本+ヂャ+キニ+ヨ+ネー、この 本+ヂャ+キニ+ヨ+ネ+ヤ、この本+ヂャ+キニ+ヨ+エ、この本+ヂャ+キニ+ネー、 この本+ヂャ+キニ+ネ+ヤ、この本+ヂャ+キニ+ノー ・この本+ヂャ+ケンド、この本+ヂャ+ケンド+ヨー、この本+ヂャ+ケンド+ヨ+ネー、 この本+ヂャ+ケンド+ヨ+ネ+ヤ、この本+ヂャ+ケンド+ヨ+エ、この本+ヂャ+ケ

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ンド+ネー、この本+ヂャ+ケンド+ネ+ヤ、この本+ヂャ+ケンド+ノー ・この本+ヂャ+チ、この本+ヂャ+チ+ヤ ・この本+ヂャ+ネー、この本+ヂャ+ネ+ヤ ・この本+ヂャ+ニ、この本+ヂャ+ニ+ネー、この本+ヂャ+ニ+ネヤ ・この本+ヂャ+ト ・この本+ヂャ+ノー 【動詞+文末詞】 ・行く+カ、行く+カ+ヨー、行く+カ+ネー、行く+カ+ネ+ヤ、行く+カ+ヤ、行く+ カ+エ、行く+カ+ノー、 ・行く+ゾ、行く+ゾ+ネ ・行く+ゼ、行く+ゼ+ヨ ・行く+チ、行く+チ+ヤ ・行く+ネー、行く+ネ+ヤ ・行く+ヨー、行く+ヨ+ネー、行く+ヨ+ネ+ヤ ・行く+ニ、行く+ニ+ネー、行く+ニ+ネ+ヤ、行く+ニ+ノー ・行く+ト ・行く+ノー ・行く+キニ、行く+キニ+ヨ、行く+キニ+ヨ+ネー、行く+キニ+ヨ+ネ+ヤ、行く+ キニ+ヨ+エ、行く+キニ+ネー、行く+キニ+ネ+ヤ、行く+キニ+ノー ・行く+ケンド、行く+ケンド+ヨー、行く+ケンド+ヨ+ネー、行く+ケンド+ヨ+ネ+ ヤ、行く+ケンド+ヨ+エ、行く+ケンド+ネー、行く+ケンド+ネ+ヤ、行く+ケンド +ノー ・行く+ンガ、行く+ンガ+カ、行く+ンガ+カ+エ、行く+ンガ+カ+ノー、行く+ンガ+ゾ、 行く+ンガ+ゾ+ネ、行く+ンガ+ゼ、行く+ンガ+ゼ+ヨ、行く+ンガ+チ+ヤ、行く+ン ガ+ヨー、行く+ンガ+ヨ+ネー、行く+ンガ+ヨ+ネ+ヤ、行く+ンガ+ヨ+エ、行く+ ンガ+ネー、行く+ンガ+ネ+ヤ、行く+ンガ+ニ、行く+ンガ+ニ+ネー、行く+ンガ+ニ +ネ+ヤ、行く+ンガ+ニ+ノー、行く+ンガ+ト、行く+ンガ+ノー ・行く+ンガ+ンヂャ、行く+ンガ+ンヂャ+キニ、行く+ンガ+ンヂャ+キニ+ヨ、行く+ン ガ+ンヂャ+キニ+ヨ+ネー、行く+ンガ+ンヂャ+キニ+ヨ+ネ+ヤ、行く+ンガ+ンヂャ +キニ+ヨ+エ、行く+ンガ+ンヂャ+キニ+ネー、行く+ンガ+ンヂャ+キニ+ネ+ヤ、 行く+ンガ+ンヂャ+キニ+ノー ・行く+ンガ+ンヂャ+ケンド、行く+ンガ+ンヂャ+ケンド+ヨ、行く+ンガ+ンヂャ+ケン

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ド+ヨ+ネー、行く+ンガ+ンヂャ+ケンド+ヨ+ネ+ヤ、行く+ンガ+ンヂャ+ケンド+ ヨ+エ、行く+ンガ+ンヂャ+ケンド+ネー、行く+ンガ+ンヂャ+ケンド+ネ+ヤ、行く +ンガ+ンヂャ+ケンド+ノー ・行け+チ、行け+チ+ヤ ・行け+ヤ、行け+ヤ+ト ・行け+ヨ、行け+ヨ+ネー、行け+ヨ+ネ+ヤ ・行き+チ、行き+チ+ヤ ・行き+ヤ、行き+ヤ+ト ・行き+ヨ、行き+ヨ+ネー、行き+ヨ+ネ+ヤ 4 文末詞「ゼ」「ゼヨ」の意味・用法 4.1 平叙文における「ゼ」「ゼヨ」  小畠(2016)では、「岡山市方言における終助詞「デ」」の詳細な意味分析を行っている。 ここでは、井上(1997)の共通語「よ」の分析により、上昇調の「P よ↑」と下降調の「P よ↓」では機能が異なり(P は命題)、「よ」がもたらす心的操作がイントネーションによっ て異なるものとして論を進めている。  筆者が確認したところ、この岡山市方言の終助詞「デ」の意味・用法が、高知市方言の 「ゼ」に近いものであることが分かった。本稿では、小畠(2016)を参照しながら、「ゼ」と 「ゼヨ」においても、イントネーションの違いによる意味・用法の差に着目し、意味分析を 行うことにする(なお、例文中のガ行音・ダ行音の前に現れる「ン」は前鼻音、タ行音の 「トウ」は共通語の「つ」、↑は上昇調、↓は下降調、→は高平調のイントネーションを指す)。  平叙文においては、ゼ↑/ゼ↓、ゼヨ↑/ゼヨ↓ともに、⑴∼⑷、⑴ ∼⑷ のように動 詞述語文、イ形容詞述語文、ナ形容詞述語文、名詞述語文全てで使用できる。ナ形容詞文の 「静かだろう」は「シズカナロー」となり、連体形が語幹化するが、「ゼ」「ゼヨ」は語幹に 直接接続する、⑶⑷、⑶ ⑷ のように、ナ形容詞述語・名詞述語に接続する場合は、「ゼ」「ゼ ヨ」はコピュラ「ンヂャ」を介さず、直接接続する(*は非文、φは該当語なしを表す)(注 4)。 ⑴ ソロソロ バスンガ クル {ゼ↑/ゼ↓}。    (そろそろバスが来るよ。) ⑴  ソロソロ バスンガ クル {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (そろそろバスが来るぞ。) ⑵ キョーワ マッコト アトウイ {ゼ↑/ゼ↓}。

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   (今日は、本当に暑いよ。) ⑵  キョーワ マッコト アトウイ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (今日は、本当に暑いぞ。) ⑶ ヨルワ ショー シズカ {ゼ↑/ゼ↓}。    (夜は、とても静かだよ。) ⑶  ヨルワ ショー シズカ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (夜は、とても静かだぞ。) ⑷ アシター ハレ * ンヂャ/φ {ゼ↑/ゼ↓}。    (明日は、晴れだよ。) ⑷  アシター ハレ *ンヂャ/φ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (明日は、晴れだぞ。)  高知市方言における「ゼ」「ゼヨ」は、基本的に聞き手が十分に認識していない情報を認 識させる場合に用いる。⑴では、「そろそろバスが来る」という情報を提示し、聞き手にバ スに乗る準備を促している。ゼ↑は聞き手が当該情報を知らない状況において、それを認識 させ【注意喚起】を表す。これに対し、ゼ↓は聞き手が当該情報を認識しているにも関わら ず、それに沿った行動をしていない状況において、改めてその事実を認識させ、【行動催促】 を表す。「ゼ」は共通語の「よ」に相当する。⑴∼⑷の「ゼ」に対して⑴ ∼⑷ の「ゼヨ」 を用いた場合は、それぞれの意味を強調することになり、共通語の「よ」に対して「ぞ」に 相当する。 ⑸ A:ワシンクノオキャク ヨンダラ クルカエ?      (俺の家の宴会、呼んだら来るかい?)   B:モチロン イク {ゼ↑/ゼ↓}。      (もちろん行くよ。)  ⑸のBのゼ↑は、「行くとしたら、呼んでくれる?」といった心的操作を聞き手に投げか ける【心的操作喚起】を表し、ゼ↓は、「行く」という話し手の判断を聞き手に認識しても らう【認識要求】を表す。この場合の「ゼ」も共通語の「よ」に相当する。 ⑸  A:ワシンクノオキャク ヨンダラ クルカエ?      (俺の家の宴会、呼んだら来るかい?)   B:モチロン イク {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。

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     (もちろん行くぞ。)  ⑸ の「ゼヨ」を用いた場合は、それぞれの意味を強調することになり、共通語の「よ」 に対して「ぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。 ⑹ A:キョーワ マッコト アトウイ ネヤ。      (今日は、本当に暑いね。)   B:オー マッコト アトウイ {*ゼ↑/ゼ↓}。      (うん、本当に暑いよ。)  ⑹のBのゼ↓は、話し手は聞き手が持つ認識に対しての【同意表明】を表す。ゼ↑が使え ないのは、「本当に暑い」ということは自明のことであり、話し手が聞き手に対して喚起さ せることと共起しないからである。この場合の「ゼ」も共通語の「よ」に相当する。 ⑹  A:キョーワ マッコト アトウイ ネヤ。      (今日は、本当に暑いね。)   B:オー マッコト アトウイ {*ゼヨ↑/ゼヨ↓}。      (うん、本当に暑いぞ。)  ⑹ の「ゼヨ」を用いた場合は、【同意表明】の意味を強調することになり、共通語の「よ」 に対して「ぞ」に相当する。ゼヨ↓はゼ↓の強調である。 ⑺ A:イマ ナンジ?      (今何時?)   B:サンジ {ゼ↑/ゼ↓/φ}。      (3 時だよ。) ⑺  A:イマ ナンジ?      (今何時?)   B:サンジ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ}。       (3 時だぞ。) ⑻ ワシノカイニ ハイッテクレン? クモンサンモ オル {ゼ↑/ゼ↓}。     (俺の会に入ってくれない?公文さんもいるよ。) ⑻  ワシノカイニ ハイッテクレン? クモンサンモ オル {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。

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   (俺の会に入ってくれない?公文さんもいるぞ。)  ⑺⑻のゼ↑は、話し手が「3 時である」ことと、「公文さんも入会している」ことの情報 から聞き手に推論・判断させる【心的操作喚起】を表し、ゼ↓は、話し手が聞き手に当該情 報がないと知っており、聞き手に自らの発話内容である「3 時である」ことと、「公文さん も入会している」ことを認識してもらおうとする【認識要求】を表す。この場合の「ゼ」も 共通語の「よ」に相当する。  ⑺ ⑻ のゼヨ↑とゼヨ↓は、それぞれの意味を強調することになり、共通語の「よ」に 対して「ぞ」に相当する。 ⑼ A:ンドーイテ オコッタンガ?      (どうして怒ったの?)   B:オコッチャーセン {ゼ↑/ゼ↓}。      (怒ってなんかないよ。) ⑼  A:ンドーイテ オコッタンガ?      (どうして怒ったの?)   B:オコッチャーセン {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。      (怒ってなんかいないぞ。)  ⑼のBのゼ↑は、聞き手の有する情報に反論し、修正させる【修正要求】である。それに 対しゼ↓は、話し手が聞き手に当該情報がないと知っており、聞き手に自らの発話内容を認 識してもらおうとする【認識要求】となる。この場合の「ゼ」も共通語の「よ」に相当する。  ⑼ の「ゼヨ」を用いた場合は、それぞれの意味を強調することになり、共通語の「よ」 に対して「ぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。 4.2 「のだ」文における「ゼ」「ゼヨ」  ⑽⑽ ⑾⑾ のように、非関係づけの対事的「のだ」において、ゼ↑・ゼ↓、ゼヨ↑・ゼ ヨ↓を使用できる。⑽⑾のゼ↑は、⑺⑻のゼ↑と同様、話し手の持っている情報から聞き手 に推論・判断させる【心的操作喚起】を表し、ゼ↓は、⑺⑻のゼ↑と同様、話し手が聞き手 に当該情報がないと知っており、聞き手に自らの発話内容を認識してもらおうとする【認識 要求】を表す。⑽ ⑾ の「ゼヨ」を用いた場合は、それぞれの意味を強調することになり、 共通語の「よ」に対して「ぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。

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⑽ アシタ カイシャ ヤスミンヂャッタンガ {ゼ↑/ゼ↓/ンヂャ}。    (明日会社休みだったんだ。) ⑽  アシタ カイシャ ヤスミンヂャッタンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/ンヂャ}。    (明日会社休みだったんだ。) ⑾ A:ンドーイテ コンナニ オクレタンガ?      (どうして、こんなに遅れたの?)   B:バスンガ オクレタンガ {ゼ↑/ゼ↓/ヨ}。ショーンガナイロー。      (バスが遅れたんだよ。しょうがないだろう。) ⑾  A:ンドーイテ コンナニ オクレタンガ?      (どうして、こんなに遅れたの?)   B:バスンガ オクレタンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/ヨ}。ショーンガナイロー。      (バスが遅れたんだぞ。しょうがないだろう。)  ⑿⑿ のように、話し手が提示する情報が聞き手にとって既知であるにも関わらず、それ に呼応した行動をとっていない、関係づけの対人的「のだ」を用いた「のだ」文の場合でも、 ゼ↑・ゼ↓、ゼヨ↑・ゼヨ↓が使える。ゼ↑は、聞き手の有する情報に反論し、修正させる 【修正要求】を表す。それに対しゼ↓は、話し手が聞き手に当該情報がないと知っており、 聞き手に自らの発話内容を認識してもらおうとする【認識要求】を表す。この場合の「ゼ」 は共通語の「だよ」、「ゼヨ」は共通語の「だぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓ の強調である。 ⑿ A:オマンガ タベル ユータンガ {ゼ↑/ゼ↓}。チャント タベヤ。      (お前が食べると言ったんだよ。ちゃんと食べろよ。) ⑿  A:オマンガ タベル ユータンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。チャント タベヤ。      (お前が食べると言ったんだぞ。ちゃんと食べろよ。)  ⒀⒀ も同様に、ゼ↑は、聞き手の有する情報に反論し、修正させる【修正要求】を表す。 それに対しゼ↓は、話し手が聞き手に当該情報がないと知っており、聞き手に自らの発話内 容を認識してもらおうとする【認識要求】を表す。この場合の「ゼ」は共通語の「だよ」、「ゼ ヨ」は共通語の「だぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。 ⒀ A:ジロー タオレタ ユーンガワ ホンマカヤ?      (次郎が倒れたと言うのは本当かね?)

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  B:ワシャー ヤスメ ユータンガ {ゼ↑/ゼ↓/ヨ}。     ケンド ジローワ ヤスモート セザッタンガンヂャ。      (俺は休めと言ったんだよ。それなのに、次郎は休もうとしなかったんだ。) ⒀  A:ジロー タオレタ ユーンガワ ホンマカヤ?      (次郎が倒れたと言うのは本当かね?)   B:ワシャー ヤスメ ユータンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/ヨ}。     ケンド ジローワ ヤスモート セザッタンガンヂャ。      (俺は休めと言ったんだぞ。それなのに、次郎は休もうとしなかったんだ。)  次の⒁⒁ のように、ゼ↑・ゼヨ↑は【聞き手にとって未知であると話し手が想定してい る情報の提示】を表す。それに対して、ゼ↓・ゼヨ↓は【認識要求】を表す。この場合の「ゼ」 は共通語の「だよ」、「ゼヨ」は共通語の「だぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑の強調である。 ⒁ A:ンドーイテ カサ モッテキチューンガ?      (どうして傘を持ってきているの?)   B:シランガ? キョー シケニ ナルンガ {ゼ↑/ゼ↓}。      (知らないの?今日は暴風雨になるんだよ。) ⒁  A:ンドーイテ カサ モッテキチューンガ?      (どうして傘を持ってきているの?)   B:シランガ? キョー シケニ ナルンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。      (知らないの?今日は暴風雨になるんだぞ。)  非関係づけの対人的「のだ」を用いた、行動要求ではなく、【前もって注意を与える言い 聞かせ】の「のだ」文でも、このイントネーションの違いとなって現れる。⒂⒂ において、 ゼ↑・ゼヨ↑は使えて、ゼ↓・ゼヨ↓は使えない。これは、共通語の命令の「のだ」に「よ」 が付いた「のだよ(んだよ)」の上昇イントネーションと同じである。この場合の「ゼ」は 共通語の「だよ」、「ゼヨ」は共通語の「だぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑の強調である。 ⒂ ンヂーチャンク イッタラ オトナシュー シヨルンガ ゼ↑/ * ゼ↓。    (お爺ちゃんの家に行ったら、おとなしくしているんだよ。) ⒂  ンヂーチャンク イッタラ オトナシュー シヨルンガ ゼヨ↑/ *ゼヨ↓。    (お但ちゃんの家に行ったら、おとなしくしているんだぞ。)

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 また、非関係づけの対人的「のだ」を用いた、【自慢】の意を含意する「のだ」文でも、 このイントネーションの違いとなって現れる。 ⒃ イマカラ オンセン イクンガ ゼ↑/ * ゼ↓ エイロー。    (今から温泉に行くんだよ。いいだろう。) ⒃  イマカラ オンセン イクンガ ゼヨ↑/ *ゼヨ↓ エイロー。    (今から温泉に行くんだぞ。いいだろう)  ⒃⒃ におけるゼ↑・ゼヨ↑の場合、【自慢】の意を含意しているが、これらが示す事態 から相手される事態とその後に示す情報の間にあるギャップを提示し、聞き手に推論させ、 驚きや羨望などの反応を促している。この場合の「ゼ」は共通語の「だよ」、「ゼヨ」は共通 語の「だぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑の強調である。 4.3 独話における「ゼ」「ゼヨ」  「ゼ」「ゼヨ」は、次のように独り言において、【発見】【決意】を表す際に用いられるが、 ゼ↑とゼ↓、ゼヨ↑とゼヨ↓でニュアンスが異なる。独話の場合、「ゼ」「ゼヨ」はすべて共 通語の「ぞ」に相当する。 (17a) マッコト ワカッタ {ゼ↑/*ゼ↓}。 ソーヤリャー エインガンヂャ。     (本当にわかったぞ。そうやればいいんだ。) (17a) マッコト ワカッタ {ゼヨ↑/*ゼヨ↓}。 ソーヤリャー エイ ンガンヂャ。     (わかったぞ。そうやればいいんだ。) (17b) ソーカ チックト ワカッタ {*ゼ↑/ゼ↓}。     (そうか。少しわかったぞ。) (17b) ソーカ チックト ワカッタ {*ゼヨ↑/ゼヨ↓}。     (そうか。少しわかったぞ。)  【発見】を表す場合は、(17a)(17a)のように、その内容が確かに想定される場合は、ゼ↑・ ゼヨ↑が使えるが、不確かな場合にはゼ↓・ゼヨ↓の方は使えない。(17b)(17b)のように その内容が不確かな場合は、ゼ↓・ゼヨ↓が使えて、ゼ↑・ゼヨ↑が使えない。ゼ↑の方は、 「わかった」という事態が規定のものとなったことを示しており、ゼ↓の方は「何を発見し たのか」という推論の余地が生まれる。すなわち、ゼ↑は【確かな発見】、ゼ↓は【不確か な発見】を表す。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。

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 【決意】を表す場合は、話し手自身を聞き手に想定し、認識すべき情報を自分に提示して いると考えられ、自分自身の行動を促すことにつながっている。 ⒅ ヨシ ヘンシモ ヤル {ゼ↑/ゼ↓}。    (よし、急いでやるぞ。) ⒅  ヨシ ヘンシモ ヤル {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (よし、急いでやるぞ。)  ⒅⒅ のように、ゼ↑・ゼヨ↑は、自分自身が「やる」という事態が発話時に規定のもの となったことを明示するニュアンスを伴い、ゼ↓・ゼヨ↓は、自分自身に「やる」ことを言 い聞かせるニュアンスを伴う点で異なっている。すなわち、ゼ↑は【確固たる決意】、ゼ↓ は【言い聞かせの決意】を表す。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。 4.4 疑問文における「ゼ」「ゼヨ」  疑問文におけるゼ↑・ゼヨ↑は、疑問詞疑問文に現れた場合、【疑問】を表すが、ゼ↓・ ゼヨ↓は、【非難】を表す。⒆⒆ のように真偽疑問文では使われない。また、動詞述語文、 イ形容詞述語文では「のだ」文でしか使われず、非「のだ」文では使うことができない。 ⒆ コノテンガミ ヨム { * ゼ↑/ゼ↓/ンガ→/φ↑}?    (この手紙、読む?) ⒆  コノテンガミ ヨム {*ゼヨ↑/ゼヨ↓/ンガ→/φ↑}?    (この手紙、読む?)  名詞述語文では⒇⒇ のように名詞に直接接続する。この他、名詞に「なの」に相当する「ナ ンガ」が接続する。疑問文の場合、「ゼ」「ゼヨ」は、すべて「だよ」に相当する。  疑問詞疑問文に現れた場合、ゼ↑は【疑問】、ゼ↓は【非難】を表す。ゼヨ↑はゼ↑の強 調である。 ⒇ キョー ンダレノバン {ゼ↑/ゼ↓/ナンガ→/ * φ}?    (今日は誰の番だよ?) ⒇  キョー ンダレノバン {ゼヨ↑/ゼヨ↓/ナンガ→/ *φ}?    (今日は誰の番だよ?)

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 疑問詞疑問文において、 のように、ゼ↓・ゼヨ↓は単に不明な情報を問う補充疑問 文であっても、ゼ↑・ゼヨ↑は、【疑問】を表すが、ゼ↓・ゼヨ↓は、【非難】を表す。ゼヨ ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調である。    イマ ナニ ミユーンガ {ゼ↑/ゼ↓/φ→}?    (今何を見ているの?)  イマ ナニ ミユーンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}?    (今何を見ているの?)   においても、ゼ↑・ゼヨ↑は、【疑問】を表すが、話し手あるいは社会一般に とって好ましくない状況に限られる際、ゼ↓・ゼヨ↓は、【非難】の意味が含意される。こ の場合の「ゼ」は共通語の「のだ」、「ゼヨ」は共通語の「んだ」に相当する。ゼヨ↓はゼ↓ の強調である。  ナニ ミユーンガ {ゼ↑/ゼ↓/φ→}? ソンガイナモン ミタラ イカンローンガ    (何を見ているのだ?そんなものを見てはいけないだろうが)  ナニ ミユーンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}? ソンガイナモン ミタラ イカンローンガ    (何を見ているんだ?そんなものを見てはいけないだろうが)  A:ンガッコーンデ ラクンガキンガ ミトウカッタ。      (学校で落書きが見つかった。)   B:ンダレンガ ソンガイナコトー シタンガ {ゼ↑/ゼ↓/φ→}?      (誰がそんなことをしたのだ?)  A:ンガッコーンデ ラクンガキンガ ミトウカッタ。      (学校で落書きが見つかった。)   B:ンダレンガ ソンガイナコトー シタンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}?      (誰がそんなことをしたんだ?)   におけるゼ↓・ゼヨ↓は、【驚き】や【呆れ】などを表す場合である。この場 合も「ゼ」は共通語の「のだ」、「ゼヨ」は共通語の「んだ」に相当する。ゼヨ↓はゼ↓の強 調である。  オーノ ンドーイタンガ { * ゼ↑/ゼ↓/φ→}? ソンガイニ ヨンゴレテ。    (まあ、どうしたのだ?そんなに汚れて。)

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 オーノ ンドーイタンガ { * ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}? ソンガイニ ヨンゴレテ。    (まあ、どうしたんだ?そんなに汚れて。)  オマン ンドーイタンガ { *ゼ↑/ゼ↓/φ→}? ソノ カオワ。    (お前、どうしたのだ?その顔は。)  オマン ンドーイタンガ {*ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}? ソノ カオワ。    (お前、どうしたんだ?その顔は。)   4.5 勧誘文における「ゼ」「ゼヨ」  勧誘文においてもゼ↑・ゼ↓、ゼヨ↑・ゼヨ↓の両パターンが現れる。文末に何も付かな い場合は、動詞の語末のアクセントが高いままイントネーションも高平調となる。「ゼヨ」 を用いた場合は、ややぞんざいな言い方か強調となり、共通語は「や」に相当する。 のゼ↑・ゼヨ↑の場合、話し手の聞き手に対する評価を伴わない【勧誘】を表す。 これに対して、ゼ↓・ゼヨ↓の場合、聞き手に強く働きかける【心的操作強制】の意を含む。 この場合の「ゼ」は共通語の「よ」、「ゼヨ」は共通語の「ぜ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、 ゼヨ↓はゼ↓の強調である。  ソロソロ ハシロー {ゼ↑/ゼ↓/φ→}。    (そろそろ走ろうよ。)  ソロソロ ハシロー {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}。    (そろそろ走ろうぜ。)  イッショニ イコー {ゼ↑/ゼ↓/φ→}。    (一緒に行こうよ。)  イッショニ イコー {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}。    (一緒に行こうぜ。)  アシター ンガッコーニ イカントコー {ゼ↑/ゼ↓/φ→}。    (明日は学校に行かないでおくよ。)  アシター ンガッコーニ イカントコー {ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}    (明日は学校に行かないでおくぜ。)   のゼ↓・ゼヨ↓の場合は、【不満】や【非難】といった否定的評価を伴う。「ゼ」は 共通語の「よ」、「ゼヨ」は共通語の「ぜ」に相当する。ゼヨ↓はゼ↓の強調である。  ユックリ カンガエテカラ コーンドーシヨー {*ゼ↑/ゼ↓/φ→}。

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   (ゆっくり考えてから行動しようよ。)  ユックリ カンガエテカラ コーンドーシヨー {*ゼヨ↑/ゼヨ↓/φ→}。    (ゆっくり考えてから行動しようぜ。) 4.6 命令文における「ゼ」「ゼヨ」   のように、「ゼ」「ゼヨ」は「のだ」文と結びつくことによって、【命令】の意味に なり、動詞の命令形に直接接続することはない。ゼ↑の場合は、【心的操作喚起】を表し、 ゼ↓の場合は、【心的操作強制】の意を含意している(注 5)。「ゼ」は共通語の「だよ」、「ゼヨ」 は共通語の「だぞ」に相当する。「ゼヨ」が強調の意となる。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓ の強調である。  カエッタラ スングニ テー アラウンガ {ゼ↑/ゼ↓/ヨ↑/ヨ↓/φ}。    (帰ったらすぐに手を洗うのだよ。)  カエッタラ スングニ テー アラウンガ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (帰ったらすぐに手を洗うのだぞ。)   のように、「ゼ」「ゼヨ」は動詞の命令形には接続せず、連用形と接続する。その後 には何も接続しないか、「ヨ」「ヤ」が高平調のイントネーションで接続する。  ハヨー ンガッコー イキ {*ゼ↑/*ゼ↓/ヨ→/ヤ→/φ}。    (早く学校へ行きなさいよ。)  ハヨー ンガッコー イキ { *ゼヨ↑/ゼヨ↓/ヨ→/ヤ→/φ}。    (早く学校へ行きなさいよ。)   のように動詞の終止形に接続して【命令】の意味になる。 と同様、ゼ↑とゼ↓では、 用法が異なる。ゼ↑の場合は、【心的操作喚起】となり、ゼ↓の場合は、【心的操作強制】の 意を含意している)。この場合、「ゼ」は共通語の「よ」に相当する。 の場合は、「ゼヨ」 が強調の意となり、共通語の「よ」に対して「ぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ ↓の強調である。  ハヨー ンガッコー イク {ゼ↑/ゼ↓/ヨ↑/ヨ↓/φ}。    (早く学校へ行くよ。)  ハヨー ンガッコー イク {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。

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   (早く学校へ行くぞ。) 4.7 禁止文における「ゼ」「ゼヨ」  【禁止】を表す場合、 のように、動詞の単純な禁止形には「ゼ」「ゼヨ」は直接接続 せず、「ヤ」「ヨ」が高平調のイントネーションで接続する。    ヨーンダイバッカリ イーナ { * ゼ↑/*ゼ↓/ヤ→/ヨ→/φ}。    (文句ばかり言うなよ。)  ヨーンダイバッカリ イーナ { *ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (文句ばかり言うなよ。)   のゼ↑・ゼヨ↑の場合は、【忠告】のニュアンスが伴うが、 のゼ↓・ゼヨ↓の 場合は、否定的評価が強調されて、【警告】のニュアンスを伴う。どちらの場合も、「ゼ」は 共通語の「よ」、「ゼヨ」は共通語の「ぞ」に相当する。ゼヨ↑はゼ↑、ゼヨ↓はゼ↓の強調 である。  コレワ ゼッタイニ サワラレン {ゼ↑/ゼ↓/ヨ↑/ヨ↓/φ}。    (これは、絶対に触ってはいけないよ。)  コレワ ゼッタイニ サワラレン {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (これは、絶対に触ってはいけないぞ。)    これは、 のような平叙文における場合も、パラレルな関係にあると言える。  コンママ サキョー ヤメザッタラ シンデシマウ {ゼ↑/ゼ↓/ヨ↑/ヨ↓/φ}。    (このまま酒を止めなかったら、死んでしまうよ。)  コンママ サキョー ヤメザッタラ シンデシマウ {ゼヨ↑/ゼヨ↓}。    (このまま酒を止めなかったら、死んでしまうぞ。) 5 おわりに  本稿では、高知市方言文末詞のうち「ゼ」「ゼヨ」にしぼって意味論的考察を行った。また、 冒頭では高知市方言の文末詞について、形態・意味・構文の点から概観し、記述考察した。 今後は、ムード・モダリティ・文末詞の語用論的方法も含めた表現形式との意味の関連を問

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う研究へと発展させることが考えられる。 謝辞  インフォーマント(資料提供者)の四ノ宮久雄さんには、コロナ禍の大変な時期に、調査 にご協力いただき、イントネーションによる意味・機能の違いについて、熱心にご教示いた だきました。広島大学大学院人間社会科学研究科人間社会科学専攻人文学プログラム(比較 日本文化学)の高永茂先生には、拙稿に対して貴重なご意見・アドバイスをいただきました。 ここに記して、感謝申し上げます。 注 ⑴ モダリティと文末詞の関係を論じたものに高永(1993)がある。文末詞のみ考察するの ではなく、モダリティとの対照による語用論を展開する必要性を指摘している。筆者もこ の論を参考に、ムード・モダリティ・文末詞の関連性による語用論を進めている。 ⑵ 現在の土佐ことば(高知県方言)が、このような「創作言語」のフィルターがかかった 言語で研究が困難とするならば、共時態の意味論的研究は成り立たないことになる。果た してそうであろうか。これでは、話者の内省を確認することを、研究者自ら放棄すること になる。それとも、過去の文字言語こそが、信頼できる研究対象であるとでも言うのであ ろうか。 ⑶ これは、高知市のネイティブで、『龍馬伝』の土佐ことば指導をされた方の内省である。 ⑷ 共通語「よ」とは異なり、コピュラを介さず直接接続する特徴は、岡山市方言と同様で ある。 ⑸ 命令文の場合、イントネーションの上昇調が、「心的操作」の「喚起」となり、下降調 が「強制」の意味となり、さらに「ゼヨ」はその意味を強調する意となる。 〈引用・参考文献〉 井上 優(1993)「発話における「タイミング考慮」と「矛盾考慮」命令文・依頼文を例に」 『国立国語研究所報告 105 研究報告集 14』pp.333 − 360 井上 優(1995)「富山県砺波方言の終助調「ゼ」の意味分析」『東北大学言語学論集』 第 4 号 東北大学言語学研究会 pp.11 − 21 井上 優(1997)「「もしもし、切符を落とされましたよ」−終助詞「よ」を使うことの意味 −」『月刊言語』第 26 巻第 2 号 pp.62 − 67

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井上 優(2002)「方言終助詞の記述研究のために」『日本語学』212 pp.48 − 57 井上 優(2017)「終助詞の意味の体系性に関する試論−富山県井波方言の場合−」『言語と 文明』論集第 15 巻 麗澤大学大学院言語教育研究科 pp.101 − 112 岩崎 卓(1995)「ノデとカラ−原因 理由を表す接続助詞−」宮島達夫・仁田義雄編『日 本語類義表現の文法(下)複文・連文編』くろしお出版 上野智子(1984)「阿波方言の文末詞デ(ー)」『方言研究年報』26 巻 上野智子(1985)「阿波方言の断定辞「ダ」「ジャ」「ヤ」」『方言研究年報』28 巻 上野智子(2017)「「ぜよ」はどこから−出自と動向を探る−」『高知人文社会科学研究』第 4 号 pp.1 − 30 宇野朔子(2018)「愛知県豊川市方言終助詞の記述的研究」『ことばと文化』9 pp.21 − 57  長野・言語文化研究会 江口 正(2010)「大分市方言の終助詞「エ・デ」とその関連表現」『福岡大学研究部論集. A 人文科学編』第 10 巻第 7 号 pp.207 − 212 沖 裕子(2013)「終助詞を用いた推量表現−談話論による松本方言の分析−」『人文科学論 集文化コミュニケーション学科編』47 信州大学人文学部 沖 裕子(2015)「松本方言終助詞の文法体系−談話研究の基礎−」『信州大学人文科学論集』 2 信州大学人文学部 沖 裕子(2017)「談話論からみた松本方言の判断終助詞と通知終助詞」『方言の研究』3  ひつじ書房 小田佐智子(2016)「岐阜方言の原因・理由に表れるモンデ」『阪大社会言語学研究ノート』 14 大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室 北野浩章(1993)「日本語の終助詞「ね」の持つ基本的な機能について」『言語学研究』 vol.12 京都大学言語学研究会 pp.73 − 88 許 夏玲(2004)「語用論の観点から見た文末表現の使用−『ケド』を例にして−」『東京学 芸大学紀要 第 2 部門 人文科学』第 55 集 東京学芸大学 pp.59 − 65 小畠裕将(2016)「岡山市方言における終助詞「デ」」『広島大学大学院教育学研究所紀要』  第二部 第 65 号 pp.119 − 128 小林賢次(1992)「原因 理由を表す接続助詞−分布と史的変遷−」『日本語学』pp.11 − 6 峪 口 有 香 子・ 岸 江 信 介・ 仙 波 光 明(2015)「 阿 南 市 の 方 言 」『 阿 波 学 会 紀 要 』 第 60 号  pp.163 − 173 佐藤虎男(1990)「大阪弁の文末詞ヤンカについて(大阪府方言の研究 11)」『学大国文』33  pp.1 − 25 渋谷勝己(2001)「山形市方言における確認要求表現とその周辺」『阪大社会言語学研究ノー

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ト』3 pp.20 − 32 渋谷勝己(2003)「山形市方言における命令形後接の文末詞ナ・ネ・ヨ」『阪大社会言語学研 究ノート』5 pp.114 − 127 渋谷勝己(2004)「山形市方言の文末詞バ―ヨと対比して―」『阪大社会言語学研究ノート』 6 pp.170 − 18 渋谷勝己(2005)「山形市方言のモダリティ形式『ッダ』」『阪大社会言語学研究ノート』7  pp.51 − 61 渋谷勝己(2008)「山形市方言の文末詞ジェ―ヨ・ズ・バと対比して―」『阪大社会言語学研 究ノート』8 pp.1 − 13 渋谷勝己(2016)「山形方言の文末詞の相互承接」『阪大日本語研究』28 pp.1 − 12 白川博之(2009)『「言いさし文」の研究』くろしお出版 白岩広行(2008)「福島方言のノダッケ−実は俺、まだ学生なんだっけ−」『阪大社会言語学 研究ノート』8 pp.14 − 29 高永 茂(1993)「モダリティと文末詞」『広島文化女子短期大学紀要』第 26 号 pp.11 − 19 丹羽一彌(2003)「日本語『終助詞』の分類」『人文科学論集 文化コミュニケーション学科 編』37 pp.27 − 44 信州大学人文学部 土居重俊(1958)『土佐言葉』高知市立市民図書館 土居重俊(1982)「土佐の方言」『高知の研究』6 方言・民俗篇 pp.1 − 40 清文堂 中村純子(2006)「長野県上伊那地方の方言終助詞「ニ↑」の意味言己主」『信州大学留学生 センター紀要』7 信州大学留学生センター 西川寛之(2009)『日本語の文末詞の研究 文構成要素としての機能を中心に』凡人社 野田春美(1997)『日本語研究叢書 9「(の)だ」の機能』くろしお出版 橋尾直和(2016)「高知市方言における文末のモダリティ形式『ニカーラン』の意味論的考察」 『語文と教育』第 28 号 pp.77 − 96 蓮沼昭子(1996)「終助詞「よ」の談話機能」上田功他編『言語探究の領域 小泉保博士古 稀記念論文集』pp.383 − 395 大学書林 蓮沼昭子(1997)「「終助詞「よ」の談話機能⑵」編集委員会編『日本語教育論文集−小出詞 子先生退職記念−』pp.581 − 599 凡人社 服部 匡(1995)「終助詞の機能について―伊勢方言のニの用法の記述と「よ」との比較」『言 語学研究』14 pp.199 − 212 京都大学言語研究会 丹羽一彌(2003)「日本語『終助詞』の分類」『人文科学論集 文化コミュニケーション学科 編』37 pp.27 − 44 信州大学人文学部 樊  冰(2012)「終助詞「よ」「ね」「よね」の機能と運用に関する一考察−中国語を母語

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とする日本語学習者に向けて−」(第 45 回日本語教育学講座定例研究会レジュメ) 朴 仙花(2008)「現代日本語における接続助詞で終わる言いさし表現について−「けど」「か ら」を中心に−」『言葉と文化』第 9 号 pp.253 − 270 藤原与一(1982)『方言文末詞〈文末助詞〉の研究(上)』春陽堂書店 藤原与一(1985)『方言文末詞〈文末助詞〉の研究(中)』春陽堂書店 藤原与一(1990)『文末詞の言語学』三弥井書店 藤原与一(2004)『日本語における文末詞の存立』三弥井書店 舩木礼子(2001)「山口方言の文末にみられるジャについて−断定辞のジャと文末詞のジャ −」『阪大社会言語学研究ノート』第 3 号 pp.94 − 109 舩木礼子(2007)「京都市方言の原因・理由表現」方言文法研究会編『全国方言文法辞典《原 因・理由表現編》』科学研究費補助金研究成果報告書 舩木礼子(2012)「京都市方言の接続詞・終助詞「シ」の用法」『論究日本文学』96 号(彦 坂佳宣教授退職記念号)pp.11 − 28 方言文法研究会(2010)『全国方言文法辞典資料集⑴原因 理由表現』科学研究費基盤研究 「『全国方言文法辞典』の諸方言の文法に関する対照研究」(課題番号 19520403)研究 成果報告書 堀池尚明(1999)「「シ」を用いた原因 理由表現について」『筑波日本語研究』4(筑波大学 文芸・言語研究科日本語学研究室) 松丸真大(2017)「要地方言の活用体系記述 高知県宿毛市方言」『方言文法研究会編 2017  全国方言文法辞典資料集⑶活用体系⑵』(2014 − 2018 年度 科学研究費補助金 基盤研究 「日本語の時空間変異対照研究のための『全国方言文法辞典』の作成と方法論の構築」 研究成果報告書) 嶺田明美(2004)「愛知県東部方言における文末詞についての研究⑶−ニの用法について−」 『学苑』762 号 pp.70 − 77 昭和女子大学近代文化研究所 三宅知宏(1996)「日本語の確認要求的表現の諸相」『日本語教育』89 号 pp.111 − 122 三原嘉子(1995)「接続助詞ケレドモの終助詞的用法に関する一考察」『横浜国立大学留学生 センター紀要』第 2 号 pp.79 − 89 村中淑子(2009)「徳島方言の文末助詞ダについて−文法的性質と意味−」『国際文化論集』 41 号 pp.1 − 33 桃山学院大学総合研究所 室山敏昭(1966)「岡山県美作地方方言の文末詞について」『生活語研究』第 1 号 pp.127 − 145 (はしお なおかず・高知県立大学)

参照

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