在宅医療廃棄物の適正処理へ向けた三位一体の方策
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(2) 補助団体名. 公益財団法人在宅医療助成勇美財団. 研究課題名. 在宅医療廃棄物の適正処理へ向けた三位一体の方策. 研究期間. 平成 26 年 8 月1日~平成 27 年 8 月 31 日. 研究代表者名. 池田行宏. 2.
(3) はじめに 少子高齢化は多くの先進国が直面している課題であります。特に日本においては平成 25 年 の総人口に占める 65 歳以上の高齢者割合が 25.1%と世界最高を示しました。この高齢者割合 は年々増加し、2025 年には 30%へと増加することが予想されています。また、同年の平均寿 命は男性 80.21 年、女性 86.61 年と世界のトップクラスにあります。こうした人口構造は医療や 社会保障制度を考えるうえで大きな影響を与えます。21 世紀の少子高齢化社会を健やかで豊 かな社会としていくためには、科学技術の成果をいかにして国民の生活、健康、福祉の向上に 役立てていくかが重要になってきます。国では超高齢化社会に先立って平成 12 年に介護保険 法が施行され、最近では平成 18 年、20 年に高齢者を対象とした医療制度の改革が行われてき ました。これらの改革によって看護・介護的要素の強い療養を自宅で行う高齢者すなわち在宅 医療患者が増加しています。在宅医療とは、地域で生活している疾病や障害を持つ人や、その 家族を対象に、主として医師・看護師・作業療法士・理学療法士などの医療職が、医学やその他 専門の知識を持って、対象者に医療を提供することです。在宅医療の目的は、医療費の削減と いうこともありますが、患者にとっては、住みなれた地域で、家族やその他親しい人たちと共に、 これまでの生活歴や、価値観を大切に、自分の生活リズムで暮らしながら、医療を受けることに より、QOL を向上させることです。こういった背景から訪問看護ステーションを利用する患者は 平成 25 年には約 41 万 9 千人にまで増加しています。私は今後も増え続ける在宅医療患者宅 より排出される廃棄物の適正処理は医療制度の改革と同様に重要だと考えています。特に廃 棄物処理法の整備は重要で、今回の研究対象となる在宅医療廃棄物については、「一般家庭 より排出される」という理由で一般廃棄物の扱いになっています。家庭から排出されるもので あっても、病院等から排出されるものと同じものもあるので、その扱いは特別の注意を要し、安 全・確実な処理ルートの確保は最重要課題であります。本研究がその一助となりうることを期 待します。. 平成 27 年 8 月 池田. 3. 行宏.
(4) 目次 はじめに. ……3. 本調査の背景と目的. ……6. 1. 背景. 2. 目的. 対象と方法 1. 調査対象. 2. 調査方法・内容. ……8. 結果 1. 全国調査事業所の基本的特性. ……9. 2. 解析対象事業所全体における結果. ……11. 設置主体・訪問形態別結果 3. 医療福祉系法人. ……16. 4. 株式会社・有限会社・社団法人. ……22. 5. 公共団体・NPO 法人・その他. ……28. 6. 主な訪問手段が自動車以外の事業所. ……34. 地域別結果 7. 北海道・東北. ……40. 8. 関東・甲信越. ……46. 9. 東京. ……52. 10. 東海・北陸. ……58. 11. 近畿. ……64. 12. 中国・四国. ……70. 13. 九州・沖縄. ……76. 14. 自由筆記. ……82. 15. 地域別比較. ……90. 16. 問題点は同じか. ……96. 考察. 4.
(5) 17 南河内地域調査. ……99. 18 全国調査との比較. ……105. 19 三位一体の方策. ……106. おわりに. ……116. 付録. ……117. 調査票. 5.
(6) ・本調査の背景と目的 1.背景 訪問看護ステーションは、介護保険や健康保険に基づく訪問看護事業を行っており在宅医 療を支援する重要機関である。訪問看護に伴い生じる在宅医療廃棄物は、法律上一般廃棄物 に該当することから、市町村が処理責任を負っているが、現実は小規模自治体を中心に多くの 市町村が在宅医療廃棄物のうち注射針を受け入れていないほか、それ以外の通常感染性が 考えられないビニールバッグ類等についても、感染性の可能性が皆無ではない等の理由によ り受け入れられていないケースが見受けられる。図 1 は在宅医療廃棄物の処理ルートを表した 図である。. 処理業者. 薬局. 医療機関. 訪問看護 ステーション. 在宅患者. 図1. 市町村. 在宅医療廃棄物の処理ルート. 現在の日本では、このように、在宅患者を取り巻く機関を通じて、様々な処理ルートが存在し ている。現状では様々な立場から研究が進められており、環境省からは原則として市町村が処 理することと通達が出ている 1)。それに従い、首都圏や大都市を中心に市町村による回収も進 められてきているが、十分進んでいるとは言い切れず、地方や小規模自治体にとってはまだま だ未解決の問題と言える。そこで今回、私が従来研究対象としている訪問看護ステーションを 対象に追跡調査を企画した。このルートは、在宅患者が唯一、自ら排出する労から解放される 手段である。在宅患者は QOL 向上のために在宅療法を選んでいるのだから、処置後の廃棄物 のことで悩まされていては、何のためにサービスを受けているかわからなくなる。当然発生す る廃棄物処理は、サービスを提供する側が考える必要がある。訪問看護ステーションの看護師 6.
(7) は当然のことながら、在宅患者宅を訪れるので、在宅医療廃棄物について患者と一緒に悩み、 指導する医療従事者として最良だと考える。一方首都圏を中心とした都市部では在宅医療廃 棄物に関する行政の理解が進んでいると考えられるので、逆に一般廃棄物への適切な排出ツ ール、排出方法を考えることが必要となる。今回全国規模での調査を行うことにより、地域に よって訪問形態、時間等が違っているということが浮かび上がる可能性がある。現在のところ 在宅医療廃棄物処理に関する訪問看護ステーションを対象とした研究では、費用負担や患者 の負担、患者教育といった項目が挙がっており、一定の成果が得られているものの、まだ決着 を見ていない。さらに、在宅医療患者の増加と共に訪問看護ステーションは年々増加し、最近で は設置主体が医療系法人以外の事業所も増えてきている。こうした背景から、在宅医療廃棄 物の適正処理ルート、処理マニュアルの提案は急務だと考えられる。これらの理由から在宅医 療廃棄物の適正処理を推進するためには排出源である在宅医療に直接かかわる訪問看護ス テーションを中心とした対策が最も効果的であると考え、今回の調査に至った。. 2.目的 本研究では訪問看護ステーションにおける感染性廃棄物の処理・訪問看護中の取り扱い等 問題となる点を抽出し、訪問看護ステーションにおける在宅医療廃棄物を適正に処理する方法 を検討する。さらに、特定の地域において行政、在宅医療従事者も巻き込んだ三位一体の方策 を提案するための取り組みを提示することを目的とする。. 7.
(8) ・調査対象と方法 1.調査対象 社団法人訪問看護事業者協会に登録されている訪問看護ステーションのうち 2009 年度調 査にて回答のあった 1279 事業所を対象に追跡調査を実施した。地域別事業所数は表 1 のよう になった。 表1. 対象事業所数 地区. 事業所数. 北海道・東北. 148. 関東・甲信越. 297. 東京. 129. 東海・北陸. 142. 近畿. 282. 中国・四国. 129. 九州・沖縄. 152. 計. 1279. 2.調査方法・内容 自記式アンケートを郵送により行った。回答は所長クラスの看護師が行うように案内をした。 質問項目は、訪問看護ステーションの開設時期、設置主体、看護師数、訪問件数、訪問手段、在 宅医療の種類、廃棄物の発生と誰が廃棄物を持っていくか、医療廃棄物の収納容器、回収した 廃棄物の行き先、処理費用負担、患者宅での医療廃棄物についての指導、在宅医療廃棄物処 理の改善点(問題点)、自由筆記であった。 回収したアンケートは順次電子化し、設置主体別、地域別、訪問形態別の分析を行った。. 8.
(9) ・結果 1.. 調査事業所の基本的特性. 郵送 1279 事業所のうち追跡できた事業所は 851 事業所であった(66.5%)。閉鎖または業務を 行っていない事業所は 201、統合した事業所は 3 であった(表2)。開設時期の平均は 1998 年、 常勤看護師数は 3.78 人、非常勤看護師数は 2.88 人、1 か月当たり延べ訪問件数は375件であ った(表3)。 表2. 調査対象事業所 内容. 回収された数 内、閉鎖・業務を行っていない事業所 内、統合した事業所. 割合(%). 851. 66.5. 201 3. 内、結果解析対象事業所. 表3. 度数. 647. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1998.7 ±0.3. 常勤看護師数. 4.53 ±0.96. 非常勤看護師数. 3.39 ±0.15. 訪問軒数/1か月. 453.4 ±12.3. 9.
(10) 地方公共団体 3%. その他 11%. 社団法人 17%. 医療法人 49%. 有限会社 6% 福祉法人 9%. 株式会社 5%. 図 2 設置主体別割合. 設置主体は医療法人が 302 事業所(46.7%)、福祉法人が 57 事業所(5.3%)、株式会社・有限 会社等が 71 事業所(11.0%)、社団法人が 104 事業所(16.1%)、地方公共団体が 17 事業所 (2.6%)、その他が 67 事業所(10.4%)であった(図2)。. 主な訪問手段は 92.6%が自動車、26.3%が自転車であった(表4)。 表4. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 599. 92.6. 自転車. 170. 26.3. バイク. 59. 9.1. 公共交通機関. 14. 2.2. 10.
(11) 2. 解析対象事業所全体における結果 以下は今回調査した訪問看護ステーション全体における結果である。設置主体ごと、地域別 の結果は第3章以降に示される。. 2.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 90.6%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(16.8%)や血液透析(16.8%)は実施割合が少なかった。(表 5) 表5. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 465. 71.9. 成分栄養経管栄養. 462. 71.4. 悪性腫瘍. 446. 68.9. 人工呼吸. 377. 58.3. 持続陽圧呼吸. 298. 46.1. 自己注射. 523. 80.8. 酸素療法. 586. 90.6. 腹膜透析. 109. 16.8. 自己導尿. 370. 57.2. 人工肛門. 542. 83.8. 自己疼痛. 166. 25.7. 血液透析. 109. 16.8. 2.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 6 である。表中の数字は割 合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれの 廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で看護師や主治医が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。 11.
(12) 表 6 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 50.7. 64.0. 1.7. 14.5. 2.0. 使用済み注射器(薬剤のみ). 42.3. 60.3. 2.3. 19.6. 5.6. 注射針. 52.7. 66.6. 1.9. 13.3. 0.9. 点滴針. 50.9. 65.5. 1.9. 11.0. 0.8. ペン型自己注射針. 28.1. 28.9. 4.5. 58.1. 1.4. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 28.1. 53.0. 3.1. 28.0. 10.0. 輸液ポンプ. 25.0. 20.6. 3.1. 5.4. 0.9. 中心静脈カテーテル. 35.2. 27.2. 1.7. 11.6. 4.3. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 31.8. 25.8. 0.3. 38.9. 9.7. 7.7. 14.5. 1.7. 62.8. 12.4. 31.7. 16.2. 10.4. 3.4. 0.6. 人工呼吸器マスク. 8.2. 10.0. 0. 28.6. 5.4. 気管内吸引カテーテル. 9.1. 18.4. 0. 58.9. 12.7. 43.3. 12.7. 0. 25.5. 7.3. 6.8. 5.3. 0.2. 20.9. 5.1. 12.2. 30.9. 0. 55.5. 13.6. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 気管カニューレ CAPD バッグ 導尿用カテーテル、バッグ. 2.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 138 事業所(21.3%)が業者委託、406 事業所(62.8%)が母体等に持 参していた(表7)。その他で最も多かったのは主治医に返納であった。. 表7. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 138. 21.3. 母体等に持参. 406. 62.8. 12.
(13) 2.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 86 件(13.3%)、母体負担が 422 件(65.2%)、自治体負 担は 13 件(2.0%)であった(表 8)。その他では主治医が負担が一番多かった。. 表8. 処理費用負担は. ステーション 設置母体 自治体. 度数. 割合(%). 86. 13.3. 422. 65.2. 13. 2.0. 2.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 54 件(8.3%)が廃棄物が 重い、197 件(30.4%)が自分がケガをしないか心配、84 件(13.0%)が患者がケガをしないか 心配、160 件(24.7%)が臭い、286 件(44.2%)が次の訪問先まで持っていかないといけないと いう内容であった(表 9)。その他の回答では「呼吸器のルートの廃棄についてどこが持ち帰る か困ったことがある」。「針やチップ等を回収するが、病院になかなかもって行けずステーショ ンにたまってしまう」。というものであった。. 表9. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 54. 8.3. 自分がケガをしないか心配. 197. 30.4. 患者がケガをしないか心配. 84. 13.0. 臭い. 160. 24.7. 次の訪問先までもっていかないといけない. 286. 44.2. 廃棄物が重い. 2.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 97.2%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。指導内容では排 出先が一番多く、次いで家庭内での保管方法、分別方法であった(表 10)。. 表 10. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 516. 79.8. 分別方法. 506. 78.2. 排出先. 532. 82.2. 13.
(14) 患者宅における分別状況は表 11 のようになった。全く分別されていないはごく少数(1.2%) で、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 11. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 410. 63.4. 分別されていないときがある. 201. 31.1. 2. 0.3. 22. 3.4. まったく分別されていない 把握していない. 2.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 3-図 8)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて まったく重要でない 0% 普通 11%. とても重要 63%. 図3. あまり重要で ない 1%. まったく重要で ない 0%. まあ重要 25%. とても 重要 50%. 容器. 図4. 14. あまり重要で ない 5% 普通 10%. まあ重要 35%. 訪問時取扱い.
(15) まった く重 要で ない 2%. あまり 重要で ない 6%. まったく重要でない 1%. あまり重要でな い 1% 普通 18%. とても重要 37%. 普通 31%. とても 重要 48% まあ重要 32%. まあ重要 24%. 図5. 費用負担. 図6. 訪問時以外の取り扱い. 「とても重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認は他の項目と比較 して重要であると答えた看護師の割合は低かった。 まった く重 要で ない 2%. とても 重要 29%. まった く重 要で ない 0%. あまり 重要で ない 6%. 普通 35%. 普通 11%. とても重要 58%. まあ重要 28%. 図7. 処理確認. 図8. 15. マニュアル. あまり 重要で ない 1%. まあ重要 30%.
(16) ・設置主体、訪問形態別結果 3. 設置主体が医療福祉系法人の結果 以下はステーションの設置主体が医療・福祉系法人の事業所の結果である。回答の確認でき. た事業所のうち医療福祉系法人が主体の事業所は 359 事業所で全体の 55.5%にあたる。開 設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 12 に示される。. 表12. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1998.1 ±0.4. 常勤看護師数. 4.47 ±0.11. 非常勤看護師数. 2.77 ±0.15. 訪問軒数/1か月. 441.4 ±16.3. 主な訪問手段は 93.6%が自動車、28.1%が自転車であった(表 13)。. 表 13. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 336. 93.6. 自転車. 101. 28.1. バイク. 41. 11.4. 5. 1.4. 公共交通機関. 16.
(17) 3.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 90.3%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(16.7%)や血液透析(16.7%)は実施割合が少なかった。(表 14) 表 14. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 257. 71.6. 成分栄養経管栄養. 254. 70.8. 悪性腫瘍. 248. 69.1. 人工呼吸. 186. 51.8. 持続陽圧呼吸. 166. 46.2. 自己注射. 287. 79.9. 酸素療法. 324. 90.3. 腹膜透析. 60. 16.7. 自己導尿. 196. 54.6. 人工肛門. 295. 82.2. 自己疼痛. 90. 25.1. 血液透析. 60. 16.7. 3.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 15 である。表中の数字は割 合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれの 廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で看護師や主治医が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 17.
(18) 表 15 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 46.8. 70.8. 1.7. 11.4. 1.9. 使用済み注射器(薬剤のみ). 40.4. 67.1. 2.2. 15.0. 4.7. 注射針. 49.0. 73.5. 1.9. 11.1. 0.8. 点滴針. 46.5. 71.3. 2.2. 9.2. 0.8. ペン型自己注射針. 25.3. 35.1. 6.1. 54.6. 1.1. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 24.8. 60.2. 3.1. 25.6. 7.8. 輸液ポンプ. 23.7. 21.7. 3.1. 4.5. 0.8. 中心静脈カテーテル. 35.4. 30.4. 2.2. 8.6. 3.9. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 35.7. 30.6. 0.3. 35.7. 7.0. 7.8. 17.5. 0.8. 61.6. 10.9. 32.0. 17.8. 8.6. 3.1. 0.6. 人工呼吸器マスク. 7.8. 10.6. 0. 27.3. 5.0. 気管内吸引カテーテル. 8.9. 22.3. 0. 55.7. 10.9. 46.0. 14.2. 0. 21.2. 5.8. 5.8. 6.7. 0.3. 18.9. 3.9. 10.9. 37.0. 0. 49.9. 11.4. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 気管カニューレ CAPD バッグ 導尿用カテーテル、バッグ. 3.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 69 事業所(19.2%)が業者委託、266 事業所(74.1%)が母体等に持 参していた(表 16)。自治体回収は 7 件(1.9%)であった。. 表 16. 回収した医療廃棄物は. 方法 業者委託 母体等に持参 自治体. 18. 度数. 割合(%). 69. 19.2. 266. 74.1. 7. 1.9.
(19) 3.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 31 件(8.6%)、母体負担が 282 件(78.6%)、自治体負 担は 7 件(1.9%)であった(表 17)。その他では主治医負担が一番多かった。. 表 17. 処理費用負担は. ステーション 設置母体 自治体. 度数. 割合(%). 31. 8.6. 282. 78.6. 7. 1.9. 3.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 35 件(9.7%)が廃棄物が 重い、114 件(31.8%)が自分がケガをしないか心配、51 件(14.2%)が患者がケガをしないか心 配、108 件(30.1%)が臭い、178 件(49.6%)が次の訪問先まで持っていかないといけないとい う内容であった(表 18)。. 表 18. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 廃棄物が重い. 35. 9.7. 自分がケガをしないか心配. 114. 31.8. 臭い. 108. 30.1. 次の訪問先までもっていかないといけない. 178. 49.6. 51. 14.2. 患者がケガをしないか心配. 3.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 96.9%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。指導内容では 家 庭内での保管方法が一番多く、次いで排出先、分別方法であった(表 19)。. 表 19. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 287. 79.9. 分別方法. 276. 76.9. 排出先. 285. 79.4. 19.
(20) 患者宅における分別状況は表 20 のようになった。全く分別されていないはごく少数(1.2%) で、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 20. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 221. 61.6. 分別されていないときがある. 117. 32.6. 2. 0.6. 14. 3.9. まったく分別されていない 把握していない. 3.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 9-図 14)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて 「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認は他の項目と比較して重要 であると答えた看護師の割合は低かった。 まったく重要 でない 0% 普通 11%. あまり重要で ない 1%. まったく重要でない 0%. あまり重要でない 0% 普通 9% まあ重 要 19%. まあ重要 21% とても重要 67%. 図9. とても 重要 72%. 容器. 図10. 20. 訪問時取扱い.
(21) まった く重 要で ない 1%. あまり 重要で ない 5%. まったく重要でな い 1%. あまり重要 でない 1%. 普通 19% とても 重要 46%. 普通 32%. とても重要 38%. まあ重要 33%. まあ重要 24%. 図11. 費用負担. まった く重 要で ない 2%. 図12. あまり 重要で ない 6%. 訪問時以外の取り扱い. まったく重 要でない 0%. あまり重要 でない 0% 普通 13%. とても重要 27% 普通 37%. とても 重要 56%. まあ重要 28%. 図13. 処理確認. 図14. 21. マニュアル. まあ重要 31%.
(22) 4. 設置主体が株式会社・有限会社・社団法人の結果 以下はステーションの設置主体が株式会社・有限会社・社団法人の事業所の結果である。回. 答の確認できた事業所のうち設置主体が株式会社・有限会社・社団法人の事業所は 175 事業 所で全体の 27.0%にあたる。開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 21 に示される。. 表21. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 2000.0 ±0.4. 常勤看護師数. 4.26 ±0.19. 非常勤看護師数. 4.38 ±0.27. 訪問軒数/1か月. 459.1 ±21.4. 主な訪問手段は 90.9%が自動車、25.7%が自転車であった(表 22)。. 表 22. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 159. 90.9. 自転車. 45. 25.7. バイク. 11. 6.3. 公共交通機関. 6. 3.4. 22.
(23) 4.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 90.3%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(16.7%)や血液透析(16.7%)は実施割合が少なかった。(表 23) 表 23. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 130. 74.3. 成分栄養経管栄養. 123. 70.3. 悪性腫瘍. 119. 68.0. 人工呼吸. 113. 64.6. 81. 46.3. 自己注射. 144. 82.3. 酸素療法. 155. 88.6. 腹膜透析. 30. 17.1. 自己導尿. 107. 61.1. 人工肛門. 147. 84.0. 自己疼痛. 42. 24.0. 血液透析. 30. 17.1. 持続陽圧呼吸. 4.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 24 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 23.
(24) 表 24 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 58.3. 49.7. 1.1. 18.9. 3.4. 使用済み注射器(薬剤のみ). 46.9. 46.3. 1.1. 25.1. 7.4. 注射針. 62.3. 52.6. 1.1. 16.0. 1.7. 点滴針. 60.6. 51.4. 0.6. 15.4. 1.1. ペン型自己注射針. 31.4. 14.3. 1.7. 63.4. 2.3. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 33.7. 38.3. 2.3. 34.3. 15.4. 輸液ポンプ. 30.9. 14.9. 3.4. 7.4. 1.7. 中心静脈カテーテル. 36.6. 19.4. 0.6. 16.6. 5.7. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 28.0. 16.0. 0.6. 45.7. 13.7. 9.1. 9.7. 2.3. 64.0. 15.4. 32.0. 8.0. 13.7. 5.7. 1.1. 9.7. 8.0. 0. 32.0. 6.3. 気管内吸引カテーテル. 10.3. 15.4. 0. 62.3. 16.0. 気管カニューレ. 41.1. 7.4. 0. 32.6. 9.1. CAPD バッグ. 7.4. 2.9. 0. 20.6. 7.4. 14.9. 20.0. 0. 62.9. 16.0. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ 携帯型注入器(モルヒネ注入用) 人工呼吸器マスク. 導尿用カテーテル、バッグ. 4.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 69 事業所(19.2%)が業者委託、266 事業所(74.1%)が母体等に持 参していた(表 25)。自治体回収は 7 件(1.9%)であった。. 表 25. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 48. 27.4. 母体等に持参. 71. 40.6. 5. 2.9. 自治体. 24.
(25) 4.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 40 件(22.9%)、母体負担が 67 件(38.3%)、自治体負 担は 4 件(2.3%)であった(表 26)。. 表 26. 処理費用負担は 度数. 割合(%). ステーション. 40. 22.9. 設置母体. 67. 38.3. 4. 2.3. 自治体. 4.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 11 件(6.3%)が廃棄物が重 い、48 件(27.4%)が自分がケガをしないか心配、31 件(17.7%)が臭い、56 件(32.0%)が次の 訪問先まで持っていかないといけない 20 件(11.4%)が患者がケガをしないか心配という内 容であった(表 27)。. 表 27. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 11. 6.3. 自分がケガをしないか心配. 48. 27.4. 臭い. 31. 17.7. 次の訪問先までもっていかないといけない. 56. 32.0. 患者がケガをしないか心配. 20. 11.4. 廃棄物が重い. 4.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 96.6%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。指導内容では 排 出先が一番多く、次いで家庭内での保管方法、分別方法であった(表 28)。. 表 28. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 142. 81.1. 分別方法. 138. 78.9. 排出先. 148. 84.6. 25.
(26) 患者宅における分別状況は表 29 のようになった。全く分別されていないはごく少数(1.2%) で、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 29. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 125. 71.4. 42. 24.0. まったく分別されていない. 0. 0. 把握していない. 5. 2.9. 分別されている 分別されていないときがある. 4.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 15-図 20)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱い、訪問時以外の 取り扱いについて「とても重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認は 他の項目と比較して重要であると答えた看護師の割合は低かった。 まったく重要でな い 1%. あまり重要でな い 2% 普通 9%. まったく重要でない 1% 普通 7%. まあ重要 27% とても重要 57%. 図15. とても重要 65%. まあ重要 31%. 容器. 図16. 26. 訪問時取扱い.
(27) まった く重 要で ない 3%. あまり 重要で ない 7%. まったく重要で ない 1%. 普通 15%. 普通 25%. とても重要 40%. あまり重要でな い 3%. とても 重要 53%. まあ重要 28%. まあ重要 25%. 図17 まった く重 要で ない 2%. 費用負担. 図18 あまり 重要で ない 6%. とても 重要 28%. 訪問時以外の取り扱い. まった く重要 でない 1%. 普通 9%. 普通 28% とても重要 57%. まあ重要 36%. 図19. あまり 重要で ない 1%. 処理確認. 図20. 27. マニュアル. まあ重要 32%.
(28) 5. 設置主体が公共団体・NPO 法人・その他の結果 以下はステーションの設置主体が公共団体・NPO 法人・その他の事業所の結果である。回答. の確認できた事業所のうち設置主体が公共団体・NPO 法人・その他の事業所は 175 事業所で 全体の 27.0%にあたる。開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 30 に示される。. 表30. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1998.6 ±0.6. 常勤看護師数. 5.12 ±0.38. 非常勤看護師数. 3.56 ±0.63. 訪問軒数/1か月. 501.8 ±44.54. 主な訪問手段は 94.0%が自動車、20.2%が自転車であった(表 31)。. 表 31. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 79. 94.0. 自転車. 17. 20.2. バイク. 6. 7.1. 公共交通機関. 3. 3.6. 28.
(29) 5.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 96.4%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(17.9%)や血液透析(19.0%)は実施割合が少なかった。(表 32) 表 32. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 61. 72.6. 成分栄養経管栄養. 64. 76.2. 悪性腫瘍. 63. 75.0. 人工呼吸. 59. 70.2. 持続陽圧呼吸. 37. 44.0. 自己注射. 70. 83.3. 酸素療法. 81. 96.4. 腹膜透析. 15. 17.9. 自己導尿. 48. 57.1. 人工肛門. 77. 91.7. 自己疼痛. 28. 33.3. 血液透析. 16. 19.0. 5.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 33 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 29.
(30) 表 33 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 51.2. 67.9. 1.2. 19.0. 1.2. 使用済み注射器(薬剤のみ). 40.5. 63.1. 2.4. 27.4. 7.1. 注射針. 50.0. 70.2. 1.2. 15.5. 0. 点滴針. 50.0. 73.8. 1.2. 8.3. 0. ペン型自己注射針. 31.0. 31.0. 2.4. 65.5. 1.2. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 29.8. 56.0. 2.4. 22.6. 9.5. 輸液ポンプ. 19.0. 27.4. 2.4. 4.8. 0. 中心静脈カテーテル. 29.8. 29.8. 1.2. 10.7. 4.8. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 25.0. 27.4. 0. 39.3. 14.3. 4.8. 13.1. 2.4. 66.7. 15.5. 31.0. 22.6. 10.7. 0. 1.2. 人工呼吸器マスク. 8.3. 14.3. 0. 27.4. 7.1. 気管内吸引カテーテル. 9.5. 11.9. 0. 61.9. 14.3. 38.1. 20.2. 0. 26.2. 10.7. 9.5. 7.1. 0. 31.0. 8.3. 14.3. 32.1. 0. 61.9. 17.9. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 気管カニューレ CAPD バッグ 導尿用カテーテル、バッグ. 5.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 14 事業所(16.7%)が業者委託、53 事業所(63.1%)が母体等に持参 していた(表 34)。自治体回収は 4 件(4.8%)であった。. 表 34. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 14. 16.7. 母体等に持参. 53. 63.1. 4. 4.8. 自治体. 30.
(31) 5.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 13 件(15.5%)、母体負担が 54 件(64.3%)、自治体負 担は 1 件(1.2%)であった(表 35)。. 表 35. 処理費用負担は 度数. 割合(%). ステーション. 13. 15.5. 設置母体. 54. 64.3. 1. 1.2. 自治体. 5.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 7 件(8.3%)が廃棄物が重 い、25 件(29.8%)が自分がケガをしないか心配、18 件(21.4%)が臭い、41 件(48.8%)が次の 訪問先まで持っていかないといけない 10 件(11.9%)が患者がケガをしないか心配という内容 であった(表 36)。. 表 36. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 7. 8.3. 自分がケガをしないか心配. 25. 29.8. 臭い. 18. 21.4. 次の訪問先までもっていかないといけない. 41. 48.8. 患者がケガをしないか心配. 10. 11.9. 廃棄物が重い. 5.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 98.8%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。指導内容では排 出先が一番多く、次いで分別方法、家庭内での保管方法であった(表 37)。. 表 37. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 65. 77.4. 分別方法. 68. 81.0. 排出先. 75. 89.3. 31.
(32) 患者宅における分別状況は表 38 のようになった。全く分別されていないと答えた看護師は おらず、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 38. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 51. 60.7. 分別されていないときがある. 29. 34.5. まったく分別されていない. 0. 0. 把握していない. 3. 3.6. 5.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 21-図 26)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認は他の項目と比較して重要 であると答えた看護師の割合は低かった。. まったく重要でない 0%. まったく重要でない 0%. あまり重要でない 0%. あまり重要でない 0%. 普通 11%. 普通 16%. まあ重要 16% とても重要 59%. 図21. まあ重要 25% とても重要 73%. 容器. 図22. 32. 訪問時取扱い.
(33) まったく重要でない 3%. まったく重要でない 0%. あまり重要でない 5%. あまり重要でない 0%. 普通 20%. とても 重要 35% 普通 35%. とても重要 47% まあ重要 33%. まあ重要 22%. 図23. 費用負担. まったく重要でない 1%. 図24. あまり重要でない 6%. 訪問時以外の取り扱い. あまり重要でない 0%. まったく重要でない 0%. 普通 12% とても重要 34%. 普通 37% とても重要 61%. まあ重要 22%. 図25. 処理確認. 図26. 33. マニュアル. まあ重要 27%.
(34) 6. 主な訪問手段が自動車以外の事業所. 以下は主な訪問手段が自動車以外の事業所の結果である。回答の確認できた事業所のうち主 な訪問手段が自動車以外の事業所は 48 事業所で全体の 7.4%にあたる。数は少ないが、これ は訪問形態が違うことにより問題点が同じでよいか把握するためである。開設時期、人員、1か 月あたり延べ訪問件数は表 39 に示される。. 表39. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 2000.1 ±0.8. 常勤看護師数. 4.87 ±0.35. 非常勤看護師数. 3.32 ±0.42. 訪問軒数/1か月. 527.7 ±47.5. 主な訪問手段は 89.6%が自転車、16.7%がバイクであった(表 40)。. 表 40. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自転車. 43. 89.6. バイク. 8. 16.7. 公共交通機関. 2. 4.2. 34.
(35) 6.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 87.5%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(14.6%)や血液透析(12.5%)は実施割合が少なかった。(表 41) 表 41. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 38. 79.2. 成分栄養経管栄養. 30. 62.5. 悪性腫瘍. 37. 77.1. 人工呼吸. 25. 52.1. 持続陽圧呼吸. 20. 41.7. 自己注射. 37. 77.1. 酸素療法. 42. 87.5. 腹膜透析. 7. 14.6. 自己導尿. 26. 54.2. 人工肛門. 37. 77.1. 自己疼痛. 10. 20.8. 血液透析. 6. 12.5. 6.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 42 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 35.
(36) 表 42 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 68.8. 45.8. 4.2. 12.5. 4.2. 使用済み注射器(薬剤のみ). 54.2. 39.6. 6.3. 14.6. 8.3. 注射針. 72.9. 47.9. 6.3. 10.4. 2.1. 点滴針. 72.9. 52.1. 6.3. 4.2. 2.1. ペン型自己注射針. 37.5. 16.7. 4.2. 54.2. 2.1. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 43.8. 29.2. 8.3. 22.9. 16.7. 輸液ポンプ. 31.3. 6.3. 12.5. 0. 2.1. 中心静脈カテーテル. 41.7. 12.5. 2.1. 8.3. 10.4. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 33.3. 6.3. 0. 43.8. 10.4. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ. 12.5. 6.3. 0. 54.2. 18.8. 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 45.8. 6.3. 14.6. 2.1. 2.1. 人工呼吸器マスク. 10.4. 6.3. 0. 35.4. 4.2. 気管内吸引カテーテル. 10.4. 8.3. 0. 50.0. 12.5. 気管カニューレ. 52.1. 2.1. 0. 16.7. 8.3. CAPD バッグ. 12.5. 2.1. 0. 14.6. 6.3. 導尿用カテーテル、バッグ. 18.8. 16.7. 0. 47.9. 14.6. 6.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 14 事業所(29.2%)が業者委託、20 事業所(41.7%)が母体等に持参 していた(表 43)。自治体回収は 0 件であった。. 表 43. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 14. 29.2. 母体等に持参. 20. 41.7. 0. 0. 自治体. 36.
(37) 6.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 9 件(18.8%)、母体負担が 22 件(45.8%)、自治体負担 は 0 件であった(表 44)。. 表 44. 処理費用負担は. ステーション 設置母体 自治体. 度数. 割合(%). 9. 18.8. 22. 45.8. 0. 0. 6.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 4 件(8.3%)が廃棄物が重 い、13 件(27.1%)が自分がケガをしないか心配、6 件(12.5%)が臭い、24 件(50.0%)が次の訪 問先まで持っていかないといけない 3 件(6.3%)が患者がケガをしないか心配という内容で あった(表 45)。. 表 45. 訪問時の回収で困っていることは. 内容 廃棄物が重い 自分がケガをしないか心配 臭い 次の訪問先までもっていかないといけない 患者がケガをしないか心配. 度数. 割合(%). 4. 8.3. 13. 27.1. 6. 12.5. 24. 50.0. 3. 6.3. 6.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 97.9%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。家指導内容では 庭内での保管方法が一番多く、次いで分別方法、排出先であった(表 46)。. 表 46. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 34. 70.8. 分別方法. 33. 68.8. 排出先. 33. 68.8. 37.
(38) 患者宅における分別状況は表 47 のようになった。全く分別されていないと答えた看護師は おらず、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 47. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 31. 64.6. 分別されていないときがある. 13. 27.1. まったく分別されていない. 0. 0. 把握していない. 1. 2.1. 6.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 27-図 32)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認、訪問時以外の取り扱いは 他の項目と比較して重要であると答えた看護師の割合は低かった。. まったく重要でない 0%. まったく重要でない 2%. あまり重要でない 0%. 普通 11%. 普通 13%. とても重要 58%. 図27. あまり重要でない 0%. まあ重要 29%. とても重要 65%. 容器. 図28. 38. 訪問時取扱い. まあ重要 22%.
(39) あまり重要 でない 2%. まったく重要でない 2%. あまり重要 でない 2%. とても 重要 38%. 普通 26%. とても 重要 41%. まったく重要 でない 2%. まあ重要 29%. 図29. まあ重要 29%. 費用負担. 図30. あまり重要で ない 5%. まったく重要 でない 2%. 普通 29%. 訪問時以外の取り扱い. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0% 普通 14%. とても重要 34%. 普通 27%. とても重要 50%. まあ重要 32%. 図31. 処理確認. 図32. 39. マニュアル. まあ重要 36%.
(40) 7.地域別結果(北海道・東北) 以下は北海道・東北地域(北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県)におけ る事業所の結果である。調査対象事業所のうち北海道・東北の事業所は 79 事業所で全体の 12.2%にあたる。開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 48 に示される。. 表48. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1998.6 ±0.5. 常勤看護師数. 4.47 ±0.28. 非常勤看護師数. 2.67 ±0.34. 訪問軒数/1か月. 410.7 ±29.7. 主な訪問手段は 97.5%が自動車であった(表 49)。. 表 49. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 78. 97.5. 自転車. 2. 2.5. バイク. 0. 0. 公共交通機関. 0. 0. 40.
(41) 7.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 87.5%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(14.6%)や血液透析(12.5%)は実施割合が少なかった。(表 50) 表 50. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 53. 67.1. 成分栄養経管栄養. 51. 64.6. 悪性腫瘍. 50. 63.3. 人工呼吸. 43. 54.4. 持続陽圧呼吸. 28. 35.4. 自己注射. 60. 75.9. 酸素療法. 64. 81.0. 腹膜透析. 12. 15.2. 自己導尿. 35. 44.3. 人工肛門. 62. 78.5. 自己疼痛. 14. 17.7. 血液透析. 7. 8.9. 7.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 51 である。表中の数字は割 合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれの 廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 41.
(42) 表 51 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 36.7. 69.6. 0. 24.1. 2.5. 使用済み注射器(薬剤のみ). 27.8. 62.0. 0. 24.1. 12.7. 注射針. 34.2. 75.9. 0. 21.5. 0. 点滴針. 32.9. 73.4. 0. 16.5. 0. ペン型自己注射針. 19.0. 25.3. 0. 60.8. 0. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 20.3. 57.0. 1.3. 26.6. 16.5. 輸液ポンプ. 20.3. 31.6. 0. 10.1. 1.3. 中心静脈カテーテル. 29.1. 31.6. 0. 13.9. 6.3. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 30.4. 31.6. 0. 35.4. 12.7. 3.8. 15.2. 1.3. 51.9. 17.7. 20.3. 17.7. 8.9. 5.1. 1.3. 人工呼吸器マスク. 11.4. 11.4. 0. 13.9. 10.1. 気管内吸引カテーテル. 2.5. 12.7. 0. 58.2. 17.7. 38.0. 16.5. 0. 27.8. 8.9. CAPD バッグ. 5.1. 6.3. 0. 20.3. 7.6. 導尿用カテーテル、バッグ. 3.8. 29.1. 0. 44.3. 17.7. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 気管カニューレ. 7.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 11 事業所(13.9%)が業者委託、56 事業所(70.9%)が母体等に持参 していた(表 52)。自治体回収は 2 件(2.5%)であった。. 表 52. 回収した医療廃棄物は. 方法 業者委託 母体等に持参 自治体. 42. 度数. 割合(%). 11. 13.9. 56. 70.9. 2. 2.5.
(43) 7.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 1 件(6.3%)、母体負担が 58 件(73.4%)、自治体負担 は 2 件(2.5%)であった(表 53)。. 表 53. 処理費用負担は. ステーション 設置母体 自治体. 度数. 割合(%). 1. 6.3. 58. 73.4. 2. 2.5. 7.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 11 件(13.9%)が廃棄物が 重い、20 件(25.3%)が自分がケガをしないか心配、22 件(27.8%)が臭い、32 件(40.5%)が 次の訪問先まで持っていかないといけない 9 件(11.4%)が患者がケガをしないか心配という 内容であった(表 54)。. 表 54. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 11. 13.9. 自分がケガをしないか心配. 20. 25.3. 臭い. 22. 27.8. 次の訪問先までもっていかないといけない. 32. 40.5. 9. 11.4. 廃棄物が重い. 患者がケガをしないか心配. 7.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 98.7%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。家指導内容では 排出先が一番多く、次いで分別方法、家庭内での保管方法であった(表 55)。. 表 55. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 60. 75.9. 分別方法. 60. 75.9. 排出先. 64. 81.0. 43.
(44) 患者宅における分別状況は表 56 のようになった。全く分別されていないと答えた看護師は おらず、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 56. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 55. 69.6. 分別されていないときがある. 18. 22.8. まったく分別されていない. 0. 0. 把握していない. 3. 3.8. 7.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 33-図 38)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認は他の項目と比較して重要 であると答えた看護師の割合は低かった。. まったく重要でな い 0%. あまり重要で ない 1%. まったく重要 でない 0%. あまり重要で ない 0% 普通 5%. 普通 8%. まあ重 要 20%. まあ重要 17%. とても重要 74%. 図33. とても 重要 75%. 容器. 図34. 44. 訪問時取扱い.
(45) あまり重 要でない 5%. まったく重要 でない 1%. あまり重要 でない 3%. まったく重要 でない 1%. 普通 13%. とても 重要 41%. 普通 35%. とても 重要 52%. まあ重要 31%. まあ重要 18%. 図35. 費用負担. まったく重要 でない 1%. 図36. あまり重要で ない 7%. 訪問時以外の取り扱い. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0% 普通 10%. とても 重要 32% 普通 37% とても 重要 62%. まあ重要 23%. 図37. 処理確認. 図38. 45. マニュアル. まあ重要 28%.
(46) 8.地域別結果(関東・甲信越) 以下は関東・甲信越地域(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、山梨 県、長野県)における事業所の結果である。調査対象事業所のうち関東・甲信越地域の事業所 は 150 事業所で全体の 23.2%にあたる。開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 57 に 示される。. 表57. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1999.0 ±0.4. 常勤看護師数. 4.46 ±0.20. 非常勤看護師数. 3.38 ±0.27. 訪問軒数/1か月. 449.1 ±21.8. 主な訪問手段は 98.7%が自動車であった(表 58)。. 表 58. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 148. 98.7. 自転車. 36. 24.0. バイク. 8. 5.3. 公共交通機関. 4. 2.7. 46.
(47) 8.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 94.0%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(12.7%)は実施割合が少なかった。(表 59) 表 59. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 113. 75.3. 成分栄養経管栄養. 118. 78.7. 悪性腫瘍. 110. 73.3. 人工呼吸. 90. 60.0. 持続陽圧呼吸. 80. 53.3. 自己注射. 117. 78.0. 酸素療法. 141. 94.0. 腹膜透析. 19. 12.7. 自己導尿. 81. 54.0. 人工肛門. 129. 86.0. 自己疼痛. 40. 26.7. 血液透析. 30. 20.0. 8.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 60 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 47.
(48) 表 60 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 54.7. 60.0. 2.7. 12.0. 0.7. 使用済み注射器(薬剤のみ). 46.7. 54.0. 3.3. 18.0. 5.3. 注射針. 56.7. 61.3. 2.7. 12.0. 0. 点滴針. 55.3. 60.7. 3.3. 12.0. 0. ペン型自己注射針. 31.3. 29.3. 6.0. 54.0. 0.7. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 28.7. 46.7. 4.7. 29.3. 10.7. 輸液ポンプ. 24.0. 14.0. 4.0. 6.7. 0. 中心静脈カテーテル. 33.3. 22.0. 3.3. 15.3. 4.7. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 36.0. 23.3. 0.7. 39.3. 10.0. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ. 10.0. 12.0. 1.3. 68.0. 12.0. 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 34.0. 13.3. 15.3. 4.0. 0. 8.0. 8.0. 0. 29.3. 6.0. 気管内吸引カテーテル. 12.7. 18.7. 0. 62.7. 10.0. 気管カニューレ. 45.3. 13.3. 0. 25.3. 7.3. 7.3. 4.0. 0. 16.7. 3.3. 15.3. 30.7. 0. 54.0. 12.7. 人工呼吸器マスク. CAPD バッグ 導尿用カテーテル、バッグ. 8.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 34 事業所(22.7%)が業者委託、95 事業所(63.3%)が母体等に持参 していた(表 61)。自治体回収は 4 件(2.7%)であった。. 表 61. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 34. 22.7. 母体等に持参. 95. 63.3. 4. 2.7. 自治体. 48.
(49) 8.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 25 件(16.7%)、母体負担が 98 件(65.3%)、自治体負 担は 2 件(1.3%)であった(表 62)。. 表 62. 処理費用負担は 度数. 割合(%). ステーション. 25. 16.7. 設置母体. 98. 65.3. 2. 1.3. 自治体. 8.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 11 件(7.3%)が廃棄物が重 い、40 件(26.7%)が自分がケガをしないか心配、34 件(22.7%)が臭い、55 件(36.7%)が次の 訪問先まで持っていかないといけない 17 件(11.3%)が患者がケガをしないか心配という内容 であった(表 63)。. 表 63. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 11. 7.3. 自分がケガをしないか心配. 40. 26.7. 臭い. 34. 22.7. 次の訪問先までもっていかないといけない. 55. 36.7. 患者がケガをしないか心配. 17. 11.3. 廃棄物が重い. 8.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 98.0%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。家指導内容では 排出先が一番多く、次いで家庭内での保管方法、分別方法であった(表 64)。. 表 64. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 120. 80.0. 分別方法. 119. 79.3. 排出先. 125. 83.3. 49.
(50) 患者宅における分別状況は表 65 のようになった。全く分別されていないは1件(0.7%)とご く少数で、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 65. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 95. 63.3. 分別されていないときがある. 46. 30.7. まったく分別されていない. 1. 0.7. 把握していない. 6. 4.0. 8.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 39-図 44)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、費用負担や処理確認は他の項目と比較して重要 であると答えた看護師の割合は低かった。 まったく重要 でない 0%. あまり重要で ない 2%. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0% 普通 11%. 普通 15%. とても 重要 63%. 図39. まあ重要 20%. まあ重要 20% とても 重要 69%. 容器. 図40. 50. 訪問時取扱い.
(51) まったく重要で ない 0%. あまり 重要で ない 8%. まったく重 要でない 1%. あまり重要で ない 1% 普通 19%. とても 重要 32%. とても 重要 44%. 普通 31%. まあ重要 36%. まあ重要 28%. 図41. 費用負担. まった く重要 でない 1%. 図42. あまり 重要で ない 4%. 訪問時以外の取り扱い. まったく重要で ない 0%. 普通 12%. とても 重要 25% とても 重要 51%. 普通 43% まあ重 要 27%. 図43. あまり重要で ない 1%. 処理確認. 図44. 51. マニュアル. まあ重要 36%.
(52) 9.地域別結果(東京) 以下は東京都における事業所の結果である。調査対象事業所のうち東京の事業所は 68 事 業所で全体の 10.5%にあたる。開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 66 に示される。. 表66. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 2001.2 ±0.7. 常勤看護師数. 4.26 ±0.26. 非常勤看護師数. 3.44 ±0.34. 訪問軒数/1か月. 468.2 ±31.0. 主な訪問手段は 70.6%が自転車、63.2%が自動車であった(表 67)。. 表 67. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 43. 63.2. 自転車. 48. 70.6. バイク. 6. 8.8. 公共交通機関. 4. 5.9. 52.
(53) 9.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 91.2%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(13.2%)は実施割合が少なかった。(表 68) 表 68. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 54. 79.4. 成分栄養経管栄養. 53. 77.9. 悪性腫瘍. 54. 79.4. 人工呼吸. 39. 57.4. 持続陽圧呼吸. 32. 47.1. 自己注射. 58. 85.3. 酸素療法. 62. 91.2. 腹膜透析. 9. 13.2. 自己導尿. 38. 55.9. 人工肛門. 56. 82.4. 自己疼痛. 16. 23.5. 血液透析. 16. 23.5. 9.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 69 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 53.
(54) 表 69 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 82.4. 45.6. 4.4. 11.8. 4.4. 使用済み注射器(薬剤のみ). 61.8. 35.3. 5.9. 17.6. 8.8. 注射針. 85.3. 48.5. 5.9. 8.8. 1.5. 点滴針. 77.9. 50.0. 4.4. 5.9. 1.5. ペン型自己注射針. 47.1. 19.1. 13.2. 57.4. 1.5. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 38.2. 29.4. 2.9. 36.8. 14.7. 輸液ポンプ. 39.7. 10.3. 5.9. 5.9. 1.5. 中心静脈カテーテル. 44.1. 11.8. 2.9. 16.2. 7.4. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 36.8. 13.2. 0. 51.5. 13.2. 11.8. 7.4. 2.9. 67.6. 17.6. 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 42.6. 7.4. 10.3. 2.9. 1.5. 人工呼吸器マスク. 10.3. 5.9. 0. 50.0. 7.4. 気管内吸引カテーテル. 10.3. 11.8. 0. 63.2. 13.2. 気管カニューレ. 48.5. 5.9. 0. 32.4. 10.3. CAPD バッグ. 11.8. 4.4. 0. 27.9. 7.4. 導尿用カテーテル、バッグ. 16.2. 19.1. 0. 63.2. 14.7. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ. 9.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 23 事業所(33.8%)が業者委託、28 事業所(41.2%)が母体等に持参 していた(表 70)。自治体回収は 2 件(2.9%)であった。. 表 70. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 23. 33.8. 母体等に持参. 28. 41.2. 2. 2.9. 自治体. 54.
(55) 9.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 14 件(20.6%)、母体負担が 33 件(48.5%)、自治体負 担は 1 件(1.5%)であった(表 71)。. 表 71. 処理費用負担は 度数. 割合(%). ステーション. 14. 20.6. 設置母体. 33. 48.5. 1. 1.5. 自治体. 9.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 4 件(5.9%)が廃棄物が重 い、17 件(25.0%)が自分がケガをしないか心配、13 件(19.1%)が臭い、33 件(48.5%)が次の 訪問先まで持っていかないといけない 4 件(5.9%)が患者がケガをしないか心配という内容 であった(表 72)。. 表 72. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 4. 5.9. 自分がケガをしないか心配. 17. 25.0. 臭い. 13. 19.1. 次の訪問先までもっていかないといけない. 33. 48.5. 4. 5.9. 廃棄物が重い. 患者がケガをしないか心配. 9.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 97.1%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。指導内容では 分 別方法が一番多く、次いで排出先、家庭内での保管方法であった(表 73)。. 表 73. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 56. 82.4. 分別方法. 59. 86.8. 排出先. 57. 83.8. 55.
(56) 患者宅における分別状況は表 74 のようになった。全く分別されていないと答えた看護師は おらず、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 74. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 47. 69.1. 分別されていないときがある. 19. 27.9. まったく分別されていない. 0. 0. 把握していない. 1. 1.5. 9.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 45-図 50)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、処理確認は他の項目と比較して重要であると答 えた看護師の割合は低かった。. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0%. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0%. 普通 9%. とても 重要 63%. 図45. 普通 10%. まあ重要 28%. とても 重要 66%. 容器. 図46. 56. 訪問時取扱い. まあ重 要 24%.
(57) まったく重要で ない 0%. あまり重要で ない 3%. 普通 21%. 普通 24%. とても 重要 44%. とても 重要 47% まあ重要 29%. 図47. まあ重要 30%. 費用負担. 図48. まったく重要 でない 2%. あまり重要で ない 2%. まったく重要で ない 0%. 訪問時以外の取り扱い. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 3%. あまり重要 でない 0% 普通 16%. 普通 23%. とても 重要 34%. とても 重要 54%. まあ重要 38%. 図49. 処理確認. 図50. 57. マニュアル. まあ重要 30%.
(58) 10.地域別結果(東海・北陸) 以下は東海・北陸地域(富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)における 事業所の結果である。調査対象事業所のうち東海・北陸地域の事業所は 75 事業所で全体の 11.6%にあたる。開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 75 に示される。. 表75. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1998.4 ±0.7. 常勤看護師数. 4.35 ±0.23. 非常勤看護師数. 3.36 ±0.28. 訪問軒数/1か月. 427.2 ±35.9. 主な訪問手段は 98.7%が自動車であった(表 76)。. 表 76. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 74. 98.7. 自転車. 8. 10.7. バイク. 1. 1.3. 公共交通機関. 0. 0. 58.
(59) 10.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 90.7%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(14.7%)は実施割合が少なかった。(表 77) 表 77. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 割合(%). 中心静脈栄養. 61. 81.3. 成分栄養経管栄養. 51. 68.0. 悪性腫瘍. 53. 70.7. 人工呼吸. 50. 66.7. 持続陽圧呼吸. 39. 52.0. 自己注射. 64. 85.3. 酸素療法. 68. 90.7. 腹膜透析. 11. 14.7. 自己導尿. 50. 66.7. 人工肛門. 68. 90.7. 自己疼痛. 27. 36.0. 血液透析. 12. 16.0. 10.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 78 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 59.
(60) 表 78 廃棄物の種類と誰が持っていくか(%) 種類. 主治医. 看護師. 薬剤師. 患者. 行政. 使用済み注射器(血液付着). 61.3. 49.3. 2.7. 24.0. 0. 使用済み注射器(薬剤のみ). 50.7. 49.3. 4.0. 37.3. 2.7. 注射針. 66.7. 52.0. 1.3. 22.7. 1.3. 点滴針. 66.7. 49.3. 1.3. 18.7. 0. ペン型自己注射針. 41.3. 24.0. 2.7. 56.0. 1.3. 輸液用バッグ、チューブ、カテーテル. 36.0. 44.0. 4.0. 40.0. 10.7. 輸液ポンプ. 34.7. 22.7. 2.7. 4.0. 1.3. 中心静脈カテーテル. 42.7. 29.3. 1.3. 18.7. 2.7. 経鼻チューブ、胃ろうカテーテル. 40.0. 16.0. 0. 40.0. 10.7. 6.7. 8.0. 1.3. 68.0. 10.7. 携帯型注入器(モルヒネ注入用). 40.0. 17.3. 13.3. 5.3. 0. 人工呼吸器マスク. 10.7. 6.7. 0. 37.3. 1.3. 気管内吸引カテーテル. 10.7. 14.7. 0. 68.0. 17.3. 気管カニューレ. 48.0. 10.7. 0. 32.0. 9.3. 9.3. 2.7. 0. 24.0. 6.7. 12.0. 25.3. 0. 70.7. 14.7. 経腸栄養剤、栄養調整食の容器、栄養チューブ. CAPD バッグ 導尿用カテーテル、バッグ. 10.3 回収した在宅医療廃棄物の行先 回収した医療廃棄物は 13 事業所(17.3%)が業者委託、37 事業所(49.3%)が母体等に持参 していた(表 79)。自治体回収は 1 件(1.3%)であった。. 表 79. 回収した医療廃棄物は. 方法. 度数. 割合(%). 業者委託. 13. 17.3. 母体等に持参. 37. 49.3. 1. 1.3. 自治体. 60.
(61) 10.4 処理費用負担 処理費用負担はステーション負担が 9 件(12.0%)、母体負担が 38 件(50.7%)、自治体負担 は 3 件(4.0%)であった(表 80)。. 表 80. 処理費用負担は. ステーション 設置母体 自治体. 度数. 割合(%). 9. 12.0. 38. 50.7. 3. 4.0. 10.5 在宅医療廃棄物回収時の問題点 訪問時の回収について困っていること(複数回答可)については 3 件(4.0%)が廃棄物が重 い、24 件(32.0%)が自分がケガをしないか心配、16 件(21.3%)が臭い、27 件(36.0%)が次の 訪問先まで持っていかないといけない 13 件(17.3%)が患者がケガをしないか心配という内容 であった(表 81)。. 表 81. 訪問時の回収で困っていることは. 内容. 度数. 割合(%). 3. 4.0. 自分がケガをしないか心配. 24. 32.0. 臭い. 16. 21.3. 次の訪問先までもっていかないといけない. 27. 36.0. 患者がケガをしないか心配. 13. 17.3. 廃棄物が重い. 10.6 患者宅での指導と在宅医療廃棄物の分別状況 97.3%が訪問時に患者宅で医療廃棄物について指導・助言を行っていた。指導内容では 排 出先が一番多く、次いで家庭内での保管方法、分別方法であった(表 82)。. 表 82. 患者宅での指導内容 度数. 割合(%). 家庭内での保管方法. 63. 84.0. 分別方法. 63. 84.0. 排出先. 67. 89.3. 61.
(62) 患者宅における分別状況は表 83 のようになった。全く分別されていないと答えた看護師は おらず、分別されていないときはあるものの多くの家庭で正しく分別されていた。. 表 83. 患者宅での医療廃棄物分別状況. 状況. 度数. 割合(%). 分別されている. 49. 65.3. 分別されていないときがある. 25. 33.3. まったく分別されていない. 0. 0. 把握していない. 1. 1.3. 9.7在宅医療廃棄物処理における改善点 在宅医療廃棄物処理についての改善点を 5 点満点(重要度高→重要度低)でつけた。(図 51-図 56)。廃棄物処理容器、医療廃棄物取扱いマニュアル、訪問時の取り扱いについて「とて も重要である」とする回答が多かった。一方、処理確認は他の項目と比較して重要であると答 えた看護師の割合は低かった。. まったく重 要でない 0%. あまり重要で ない 1%. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0% 普通 9%. 普通 11%. まあ重 要 20% とても 重要 59%. 図51. まあ重要 29%. とても 重要 71%. 容器. 図52. 62. 訪問時取扱い.
(63) まったく重要 でない 3%. あまり重要 でない 4%. まったく重 要でない 0%. あまり重要 でない 0%. 普通 22%. とても 重要 35%. とても 重要 46%. 普通 38%. まあ重要 32%. まあ重要 20%. 図53. 費用負担. まったく重要 でない 1%. 図54. あまり重要 でない 10%. 訪問時以外の取り扱い. まったく重要 でない 0%. あまり重要 でない 0% 普通 9%. とても 重要 30%. まあ重要 27% まあ重要 21%. 図55. 普通 38%. とても 重要 64%. 処理確認. 図56. 63. マニュアル.
(64) 11.地域別結果(近畿) 以下は近畿地域(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)における事業所の結 果である。調査対象事業所のうち近畿地域の事業所は 286 事業所で全体の 22.3%にあたる。 開設時期、人員、1か月あたり延べ訪問件数は表 84 に示される。. 表84. 対象事業所の基本的特性 平均値±標準誤差 開設時期. 1998.3 ±1.0. 常勤看護師数. 4.88 ±0.27. 非常勤看護師数. 4.09 ±0.43. 訪問軒数/1か月. 534.2 ±38.1. 主な訪問手段は 88.2%が自動車であった(表 85)。. 表 85. 主な訪問手段. 種類. 事業所数. 割合(%). 自動車. 120. 88.2. 自転車. 56. 41.2. バイク. 36. 26.5. 3. 2.2. 公共交通機関. 64.
(65) 11.1 在宅医療の種類 在宅酸素療法はほとんどの多くの事業所(全体の 94.9%)で実施されていた。一方、腹膜透 析(13.2%)は実施割合が少なかった。(表 86) 表 86. 在宅医療の種類. 種類. 度数. 中心静脈栄養. 割合(%) 102. 75.0. 成分栄養経管栄養. 94. 69.1. 悪性腫瘍. 98. 72.1. 人工呼吸. 81. 59.6. 持続陽圧呼吸. 68. 50.0. 自己注射. 115. 84.6. 酸素療法. 129. 94.9. 腹膜透析. 18. 13.2. 自己導尿. 87. 64.0. 人工肛門. 117. 86.0. 自己疼痛. 31. 22.8. 血液透析. 24. 17.6. 11.2 発生する廃棄物と回収状況 発生する廃棄物とその廃棄物を誰が回収するかを示したのが表 87 である。表中の数字は 割合(%)を示している(複数回答なので合計 100%を超えている箇所もある)。また、それぞれ の廃棄物で最も多く回答のあった個所は赤字で示している。 注射器や注射針、点滴針は多くの事業所で主治医や看護師が持ち帰っていた。一方、栄養チュ ーブや気管内吸引カテーテル、バッグ、栄養剤といった非鋭利なものは患者自身や市のごみ として廃棄されていることがわかった。. 65.
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