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蛍光二重染色法を用いた,B型肝炎患者末梢血Tリンパ球サブセットの解析

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Academic year: 2021

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137 (40) 氏名(生年月日)

本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

ハ セ ガワ キヨシ

長谷川 潔(昭和3

医学博士 乙第1039号

平成元年9月22日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

Dual color f量uorescence analysis of peripheral T cell subsets in Hepatitis

Bvirus・induced liver disease

(蛍光二重染色法を用いた,B型肝炎患者末梢血丁リンパ球サブセットの解 析) (主査)教授 小幡 裕 (副査)教授 内山 竹彦,丸山 勝一

論文内容の要.旨

目的 ウイルス性肝炎の発症機序はいまだ明らかではない が,これまでの報告によれば,ウイルス抗原に対する T細胞を中心とする免疫応答がその発症に関与して いることが示唆されている.そこでB型ウイルス肝炎 患者の末梢血におけるT細胞サブセットを検索し,B 型肝炎の各病型,すなわち急性肝炎:(AH),慢性肝炎 (CH),劇症肝炎(FH)で比較検討を行なった. 対象と方法 対象はB型のAH 8例, FH 5例, CH 8例,正常 対照群13例である.方法は,患者末梢血よりFicolL

Conray法にてリンパ球を採取し, Fluorescein isoth・ iocyanate(FITC)ラベルLeu2a(CD8), Phycoeryth- rin(PE)ラベルLeu 15(CD 11)及びFITCラベル Leu 8, PEラベルLeu3a(CD4)で各々二重染色を行 ない,フローサイトメトリーで解析した. 結果 Leu2a+15+細胞は正常群では10.5±3.4%, AH群 7.6±3.7%,FH群3,2±0.6%, CH群8.3±5。1%, Leu2a+15一細胞は正常群19.3±4.1%, AH群18.0± 7,1%,FH群25.2±:6.5%, CH群14.0±4.4%とFH 群において統計学的に有意なLeu2a+15+細胞の減少 とLeu2a+15一細胞の増加を認めた.一方, Leu3a細胞 は正常群と患者群で有意差はみられなかった.この二 つのサブセットの異常はLeu2a+15一細胞/Leu2a+15+ 細胞比で表わすと更に明らかとなり,正常群では2.1± 0.8,FHでは8.0±1,6, AH 2.6±1.3, CH 1.7±1.3

とFHに有意に高値であった.またFHにみられた

Leu2a+15一/Leu2a+15+比の異常と臨床症状との関連 を調べると,症例1では急性期7.40,回復期1.69,症 例2で急性期9.22,回復期2.03と回復に伴い正常のパ ターンに復した. 考察 Tリンパ球サブセットのうちLeu2a+15一細胞はキ ラーT細胞を,Leu2a+15+細胞はサプレッサーT細胞 を含むと考えられている.B型劇症肝炎におけるLeu 2a+15一細胞の増加はウイルス抗原をtargetとするキ ラーT細胞の機能充進と病因との関連を,Leu2a+15+ 細胞の減少は,劇症肝炎早期にみられるHBs抗体へ のseroconversionとの関連を示唆している.また Leu2a+15一細胞/Leu2a+15+細胞比の異常は劇症肝炎 初期に現われるため劇症肝炎の早期診断に極めて有用 であると思われる. 結語 劇症肝炎の急性期ではLeu2a+15一細胞の増加, Leu 2a+15+細胞の減少がみられ臨床症状の回復につれい ずれも正常に戻った.この結果は,キラーT細胞の役 割を持つLeu2a+15一細胞がウイルス肝炎の発症に重 要な役割を果たしていることを示唆している. 一739一

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論文 審 査 の 要 旨

劇症肝炎の発生機序に関しては諸説があるが未だ解明されていない. 本論文はB型肝炎ウイルスによる劇症化の機序についてLeu2a+15一(Killer T)細胞が重要な役割りを果し ていることを明らかにしたものである.学術上価値ある論文と認める. 主論文公表誌

Dual co孟or fiuorescence analysis of peripheral T cell subsets in Hepatitis B viruS-induced liver disease(蛍光二重染色法を用いた, B型肝炎患者 末梢血Tリγ、パ球サブマットの解析)

Hepatology Vol。8 1134-1137頁(1988年 5月発行)

副論文公表誌

1)Effects of Xiao・Chai・Hu-Tang and Gui・Zhi- Fu・Ling-Wan on patients with chronic hep・ atitis(慢性肝炎患者に対する小柴胡湯と桂枝 淡苓丸の効果)

New Trends in Peptic Ulcer and Chronic Hepatitis Part II, Chronic Hepatitis, pp311-315, Excerpta Medica,(1987)

2)2例の肝細胞癌患者に対して経動脈的に投与さ

れたlymphokine activated.killer(LAK)細 胞とInterleukin-2(IL2)の臨床効果 肝臓 28(4):477-482,1987

3)Are Lyl B cells responsible for the IL2 hyper・

responsiveness of B cells in autoimmune-

prone NZB×NZW FI miceP(Lyl B細胞は

自己免疫を有するNZB×NZW F1マウスの B細胞のIL2高反応性を担っているか?)

Int Immunol 1(1):99-103,1989

4)Bcell hyperresponsiveness to Interleukin 2 and the age associated decline in Murine

Lupus(SLEモデルマウスにおけるB細胞の

インターロイキン2に対する高反応性と加齢

に伴う反応性の減退)

Clin Immunol Immunopatho151(2):

172-184, 1989

参照

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