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「被災地の通所サービス利用者と介護職員の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発」

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(1)公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団 2012年度在宅医療助成(後期)完了報告書. 研究テーマ 被災地の通所サービス利用者と介護職員の 触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発. 2014年5月1日提出. 研究代表者:小林美奈子 亀田医療大学看護学部 老年・在宅看護領域 講師 〒296-0001 千葉県鴨川市横渚462 1.

(2) 研究の背景 • 被災地では高齢者を支えていた地域コミュニ ティが崩壊し、生活環境の変化から精神的負 担が増えて在宅高齢者がうつになる恐れが 高い。 • 特に被災地域在住の高齢者デイサービスの 利用者のケアに従事している介護職員のトレ スの増大も懸念されるため、利用者と介護職 の双方に効果をもたらす「うつ予防プログラ ム」が必要。 2.

(3) 研究目的 1.被災地でデイサービスを受けながら在宅生 活している高齢者に対し、介護職員との触れ合 いを通したうつ予防プログラムを開発し<研究 Ⅰ・研究Ⅱ>その有効性を非無作為化比較試 験で検証する。<研究Ⅲ> 2.そのプログラムが、被災地のデイサービス 利用者と介護職員のメンタルヘルスの維持向 上につながるかについて検討する。 3.

(4) 研究の進捗状況 研究Ⅰ:うつ予防プログラム内容の検討. ・平成25年3月~9月:うつ予防プログラム内容の検討 つくば国際大学・研究協力施設へ研究倫理審査承認 ・平成25年8月~9月:亀田医療大学の研究倫理審査委 承認を得る。 ・平成25年10月:研究倫理審査委員会の承認後に職員 へ研究調査 ・説明会と利用者からの研究の同意を得る。 研究Ⅱ:重回帰分析による介入モデルの作成 研究Ⅲ:プログラムの実践・評価 非ランダム化比較試験. ・プログラム実施における介護職員対象へ研修(2回)。 ・平成25年10月~平成26年1月: ・平成26年 2月~3月:調査のまとめ 4.

(5) 研究の倫理的配慮 倫理的配慮の詳細は本完了報告書の添付 資料を参照 研究倫理審査申請承認機関 ・つくば国際大学(研究Ⅰ) ・医療法人 竜仁会 牛尾病院(研究Ⅰ) ・亀田医療大学 (研究Ⅱ・Ⅲ). 5.

(6) 研究Ⅰ:うつ予防プログラム内容の検討. 高齢者デイケア施設における利用者と職員の 双方向参加型アクティビティケアの開発と検討. 平成25年12月6日~7日に大阪国際会議場で開催 された 第33回日本看護科学学会 学術集会におい て口頭発表の原稿を加筆修正した。 6.

(7) 目的 • 高齢者デイケア施設において、利用者と職員 両者のストレス予防を目指した双方向参加型 デイケアプログラムを開発するための資とす る。 • そのために、静的なアクティビティケアである タッピングタッチと動的なラフターヨガを実施し、 心身への影響を検討した。. 7.

(8) 研究の背景 • 本研究の最終段階:被災地でデイサービスを 受けながら在宅で生活している高齢者に対し、 「介護職員との触れ合いを通したうつ予防プ ログラム」を開発し有効を検証する。 • ストレス軽減の効果があり、利用者と職員の 双方向参加型で実施できるアクティビティケ アを検討した。. 8.

(9) 実施内容 • タッピングタッチ:ゆったりとしたペースで、相 手の左右の肩を交互にやさしくタッチするケ ア。 • ラフターヨガ:ラフター(笑い)とヨガの呼吸法 を取り入れた体操。 • 両者とも緊張を取り除く等のストレス効果が 先行研究によって認められている。 • 1つのデイケア施設に所属する職員と利用者 に対し、別々に二つの介入を30分間行った。 9.

(10) 研究の実施手順 • 1つのデイケア施設に所属する職員と利用者に 対し、別々に二つの介入を30分間行う。 • 介入の前後で二次元気分尺度を用いて心の活 性度、安定度、快適度、覚醒度を測る。 • 介入の前後でVAS(Visual Analog Scale)を用いて、 痛み、不安感、気持ちの落ち込み、緊張感、罪 悪感・自責、ストレスといった主観的ストレスを測 定する。 • 前後差についてWilcoxonの符号順位検定を行 い、有意水準を5%未満とした。. 10.

(11) 調査項目 • 二次元気分尺度. • 主観的ストレス VAS(Visual Analog Scale)で 「0:全くなし」で「10:最高に ある」の 10段階評価 <痛み> <不安感> <気持ちの落ち込み> <緊張感> <罪悪感・自責> <ストレス> 11.

(12) タッピングタッチの実施の流れ ■タッピング・タッチの概要について説明 ■アンケート記入(事前調査) ①二次元気分尺度(TDMS-ST) ②タッピングタッチアセスメント ■基本型をデモストレーション(10分) ■タッピング・タッチ基本形を実施(10分間)交代 ■タッピング・タッチの実施(10分間) ■アンケート記入(事後調査) ①二次元気分尺度(TDMS-ST) ②タッピングタッチアセスメント 12.

(13) ラフターヨガの実施の流れ 西田元彦らによる「笑い筋体操と笑いヨガによる健康効果」林啓子の「笑み筋体操」を笑 いを使ったプログラムの参考とした、. ■アンケート記入(事前調査) ①二次元気分尺度(TDMS-ST) ②タッピングタッチアセスメント ■ラフターヨガの実施 呼吸法+笑み筋体操+作り笑いの動作「はひふへほ」(15 分) ■笑いのエクササイズ(20分間) ・あいさつ ・ミルクシェーキ ・静電気 ・ライオンラフター ・梅干しラフター ■アンケート記入(事後調査) ①二次元気分尺度(TDMS-ST) ②タッピングタッチアセスメント. 13.

(14) 結果(職員群) 1) 職員がタッピングタッチを行った場合 (n=15) 平均年 齢42.3±13.2歳 ケアの前後において、二次元気分尺度は安定度、快適 度で有意に上昇し、覚醒度で有意に下落した。主観的ス トレス評価では、全ての項目でストレス値は有意に下が り、有効性が認められた。 2) 職員がラフターヨガを行った場合 (n=11) 平均年齢 38.0±13.9歳 気分尺度では活性度と快適度が有意に上昇し、ストレス 評価では不安感、気持ちの落ち込み、緊張感、ストレス が有意に下落し、当ケアの有効性が認められた。 14.

(15) 結果 (利用者群) 3) 利用者がタッピングタッチを行った場合 (n=18) 平均 年齢 79.1±7.3歳 気分尺度では安定度が有意に上昇し、覚醒度が有意に 下落した。ストレス評価では痛み、不安感、緊張感、スト レスが有意に下落し、当ケアの有効性が認められた。 4) 利用者がラフターヨガを行った場合 (n=18) 平均年 齢 79.1±7.3歳 気分尺度では5%水準で有意となる項目はなかったが、 快適度の上昇に有意傾向が見られた。ストレス評価でも 有意となる項目はなかったが、痛みの上昇に有意傾向 が見られた。 15.

(16) デイケア職員×タッピングタッチ 二次元気分尺度. 10 8 6 4 2 0 -2 -4 -6. 事前 事後 *. *. 活性度. 安定度. 快適度. 覚醒度. 16.

(17) デイケア職員×タッピングタッチ 主観的ストレス 6 5 4 3 2 1 0. 事前 事後. **. ** *. ** ** *. **p<.01 *p<.05 †p<.10. 17.

(18) デイケア職員×ラフターヨガ 二次元気分尺度. 事前 事後. 1.5 1. *. 0.5. 0 -0.5. 活性度. 安定度. 快適度. 覚醒度. -1 -1.5 **p<.01 *p<.05 †p<.10. 18.

(19) デイケア職員×ラフターヨガ 8 主観的ストレス 7 6 5 4 3 2 1 0. *. *. 事前 *. 事後. *. **p<.01 *p<.05 †p<.10 19.

(20) 高齢者デイケア利用者×タッピングタッチ 二次元気分尺度 10 8 6 4 2 0 -2 -4 -6. 事前 事後. *. *. 活性度. 安定度. 快適度. 覚醒度. **p<.01 *p<.05 †p<.10 20.

(21) 高齢者デイケア利用者×タッピングッチ 主観的ストレス 4 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0. * *. *. *. 事前 事後 **p<.01 *p<.05 †p<.10. 21.

(22) 高齢者デイケア利用者×ラフターヨガ 二次元気分尺度 事前 事後. 10. †. 8 6 4 2. 0 -2 -4. 活性度. 安定度. **p<.01 *p<.05 †p<.10. 快適度. 覚醒度 22.

(23) 高齢者デイケア利用者×ラフターヨガ 4 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0. 事前. †. 事後. 23 **p<.01 *p<.05 †p<.10.

(24) 考察 • タッピングタッチについては職員・利用者双方にスト レス緩和に効果が認められた。. • 一方、ラフターヨガは職員に効果が認められたが利 用者については顕著な有意差は観測されなかった。 • これはデイケア利用者の平均年齢は79歳と高く、集 団で人前で笑うことに抵抗感があったとも考えられ る。 • ラフターヨガの後に痛みの増加傾向が見られたが、 快適度の上昇では有意傾向が認められ、段階的に 導入するなど、高齢者でも受け入れられるように工 夫すれば、より有効性を高められると思われる 24.

(25) 利用者と職員の双方向参加の アクティビティケアの開発として • タッピングタッチは利用者と職員の両者において効 果が見られた。しかし、身体的機能障害がある高齢 の利用者に対しては全員参加が困難である。職員 数も足りなく効果的にケアを全体に届けられない。 「笑い」も緊張軽減や快適さに影響があった。. 25.

(26) 研究Ⅱ:重回帰分析による介入モデルの作成. デイサービス利用高齢者の心身の 健康に影響する要因の検討 2014年2月15日 第18回日本心身健康科学学会 学術集会(東京)において口頭発表の原稿を加筆 修正した。 26.

(27) 研究目的 • 高齢者デイサービス利用者のこころと身体の 健康増進を目指したアクティビティプログラム を開発するために、心身の健康に関連してい る要因を検討した。. 27.

(28) 研究方法 I県のOデイサービス利用者32名。平成25年9 月に調査を実施した。調査内容は心身の健 康に関してはSF-8™、精神的健康に関しては 老年期うつ病評価尺度(GDS)、ソーシャルサ ポートに関しては日本語 版LSNS-6、Sense of Coherence(ストレス対処能力(首尾一貫感 覚;以 下 SOC)SOC13日本語版の4種類の尺 度を用いて調査した。. 28.

(29) 分析方法:統計的手法 •. 統計的手法としては、尺度間の相関分 析を行って相関が低いLSNS-6を削除した 重回帰モデルを構築した後、重回帰分 析を行い、SOCとGDSのSF-8™に与える影 響力を推定した。IBM® SPSS® Statistics 20 を用いて解析をした。. 29.

(30) 分析方法:使用した尺度 SF8のサマリースコアPCS(身体的側面の QOL)と下位尺度MH精神的側面のQOL) を従属変数とし、SOC,GDSを独立変数とし て回帰分析を行った。 尚、MCSを従属変数として重回帰分析を 実施したが、モデルの有効性示すF値が 有意ではなかったので、精神的サマリー スコアMCSの変わりに下位尺度の心の健 康MHを用いた。 30.

(31) 相関分析の結果 抑うつ GDS GDS LSNS SOC PCS. 社会的 首尾一貫 ネット 感覚. 健康関連QOL SF8. LSNS. SOC. PCS. MCS. -0.107. -0.288. -.538**. 0.006. 0.185. -0.04. 0.185. 0.09. 0.277 -0.277. **p<.01 *p<.05 31.

(32) 重回帰モデル図 健康保持能力 SOC13 精神的健康 GDS 社会的 ネットワーク LSNS-6. 心身の健康 SF8 相関が低いLSNS-6を 除外した 32.

(33) 重回帰モデルの想定 4変数(SF-8™、GDS、LSNS-6、SOC13)の相関 分析をしたところ、SOC,GDS,SF-8™の間には中 程度の相関があり、LSNS-6と他の変数の間に はほぼ相関が見られなかった。 これにより LSNS-6を除外した重回帰モデルを想定した。 SF-8™=β1SOC+β2GDS+ε. 33.

(34) 表2 MH(心の健康)を従属変数とした 重回帰分析の結果 •. SOCのみに有意傾向が見られた。. **p<.01 *p<.05 †p<.10. 34.

(35) 図3 MH(心の健康)を従属変数とし た重回帰分析モデルと結果. SOC. β=.242†. MH GDS. β=-.094. SOCの回帰係数のみが有意傾向がみられた 35.

(36) 表3 PCS(身体的側面のQOL)を 従属変数とした重回帰分析の結果 GDSの回帰係数のみが有意であった .293 5.812** -2.803*. -.070. **p<.01 *p<.05 †p<.10. 36.

(37) 図4 PCS(身体的側面のQOL)を 従属変数とした重回帰分析の結果. SOC. β=-.070. PCS GDS. β= -2.803 *. GDSの回帰係数のみが有意であった。 37.

(38) 考察 •. 高齢者の心身の健康を増進するために は、うつ傾向を軽減することが大事であり、 精神的健康を改善するには、ストレス対処 能力SOC(首尾一貫感覚)を高めればよい ことが判明した。うつを軽減し、首尾一貫感 覚を高めるプログラムを取り入れることが、 心身の健康増進に有効だと示唆される。 今後も様々な地域や規模で調査を継続し ていく必要がある。 38.

(39) 結論  うつ傾向が強い人は身体的に不健康 な傾向があることが分かった。  首尾一貫感覚が強い高齢者は精神的 健康が良好な傾向があることも分かっ た。  本結果から得られた知見を基に、心身 の健康増進プログラムを作成して行く。 39.

(40) 研究Ⅲ:プログラムの実践・評価 非ランダム化比較試験. 被災地の通所サービス利用者と介護者職員の触れ 合いを通したうつ予防プログラムの実践と評価. 2014年2月26日 亀田医療大学研究交流会 において口頭発表の原稿を加筆修正した。 40.

(41) 対象と方法 1.対象: 石巻市内の津波被害地域に建てられた 大規模仮設住宅に隣接する、高齢者デイサービス 施設の利用者と介護職員 2.方法: <利用者>:非無作為比較試験(RCT:randomized controlled trial)にてアンケート調査を実施する。. <介護職員>:うつ予防プログラムに参加した心 身の影響効果について、プログラム終了後にアン ケート調査をする 41.

(42) 研究計画の全体像 <デイサービス利用者> H25 年 9 月 介入群. 10 月~12 月. H26 年 1 月以降 評価. うつ予防プログラム 8 回 GDS、SOC、SF8. GDS、SOC、SF8. 事前調査. 2群間の比較. 事後調査. 評価ん. 通常のデイプログラム. 対照群. うつ予防プログラム. GDS、SOC、SF8. GDS、SOC、SF8. 事後調査. 事前調査. *通常のケアを受けている対照群については、後に介入群 同じプログラムを実施し公平性に配慮する。 <介護職員> H25 年 9 月 介護職. 研修. 10 月~12 月 プログラムへの参加. H26 年 1 月以降 評価・感想アンケート. ん. 42.

(43) 研究対象者の選出と属性 福祉法人のA、B、C、D 4 施設のデイーサービスから 無作為に対象施設を選出 (研究対象者約200名). A施設50名の利用者 研究同意が得られ、言葉による受け答えができる デイサービス利用者 32名が研究対象 研究期間に参加した利用者24名 (入院や体調不良により8名脱落). 介入群 14名 平均年齢87.7±4.7歳 水曜日利用者 うつ予防プログラム8回参加. 対照群(非介入群) 11名 平均年齢82.5±7.2歳 月・火曜日利用者通常デイサービス8回. 前後比較 対応のあるt検定 Wilcoxonの符号順位検定. **p<.01 *p<.05 †p<.10. 前後比較 対応のあるt検定 Wilcoxonの符号順位検定. 群間の比較 Mann-Whitney のU検定. 43.

(44) プログラムの内容 基本的なラフターヨガエクササイズの他、腹式 呼吸法、色・音の五感の活用、わらべ歌、表情 筋ストレッチ等の後へ笑いを組み入れる。さら に、肯定的な言葉を書いたカード用いた、ほめ 笑いゲームで段階的に自然な笑いが誘発でき るものとした。. 44.

(45) プログラムの実際 8回目1月29日(水)2:00~3:10 ➀ 歌『人生笑い節 笑福仙 人(伏見不二雄作)』 歌いな がら手拍子 途中でストップ ➁ あいさつ みなさんの名前を呼びながら 名札を渡す ③ 手拍子 拍手 リズム で ホホハハハ チキンダンス ④ 深呼吸 かけ声 ⑤ ナマステ 握手 ⑥ 基本のエクササイズ バナナ、ミックスジュース ⑦ 「いい顔いい顔えびす顔」 耳もみ・・・お話し ⑧リズムあそび または 色 布で・・・. ⑨手遊び「もしもしかめよ~」 手で胸または太ももをとんとん8 8 4 4 2 2 1 1 拍手 ハハハ ハハ ⑪ パ タ カ ラ 体操 パパパパ タタタタ・・・カエルの歌 表情筋 マッサージ ⑫ 表情筋マッサージ ひょっとこ お かめ ライオン 梅干し ⑬ 季節の歌「母さんのうた ゆりかご 等 」 ハミングで 身体を左右に揺らしながら・・・・ リラ グゼーション ⑭ 腹式呼吸 なが~~い火吹 き竹 普通に・・ ⑮ 波紋音でリラグゼーション・・・・・ ⑯ そのままの場所でほめカード ⑰ おひとりずつに丁寧にごあいさ 45 つしておしまい.

(46) 調査に使用した尺度と分析 尺度 • SF-8™:主観的健康感を測定 • 老年期うつ病評価尺度(GDS):精神的健康を測定 • SOC13日本語版:首尾一貫感覚(Sense of Coherence; 以下SOC)≒健康保持能力を測定 分析 • プログラム前後の尺度得点を、対応のあるt検定 およびWilcoxonの符号順位検定で比較(対照群・ 介入群とも) • プログラム前後の尺度得点の「変化量」を、MannWhitney のU検定で両群比較 46.

(47) 各群の変化量の平均値 介入群 尺度および下位尺度 GDS-15 高齢者うつ SOC-13. SF8. n. 変化量※. MannWhitney. 対照群 SD. n. 変化量※. SD. 14. 4 2.112 11. 1.909091. 1.9725. 14. -12.21 10.89 11. -11.5455. 8.2263. PF:身体機能. 14. -16.26 12.66 11. -11.2709. 12.127. RP:日常役割機能(身体) BP:体の痛み GH:全体的健康感 VT:活力 SF:社会生活機能 RT:日常役割機能(精神) MH::心の健康 PCS:身体的サマリー. 14 14 14 13 14 14 14 13. -18.24 10.81 -7.926 10.06 -9.729 13.11 -9.279 10.92 -15.03 9.841 -8.029 9.179 -8.326 8.48 -15.31 11.61. 11 11 11 11 11 11 11 11. -11.9 0.115455 -3.29818 -2.28091 -6.31545 -4.83364 -3.75091 -8.09884. 12.685 9.828 6.968 6.4493 12.955 7.1954 7.1926 11.31. MCS:精神的サマリー. 13. -5.663 9.983 11. -2.06798. 8.3908. 首尾一貫感覚. Mann-Whitney のU検定 **p<.01 *p<.05 †p<.10. ※変化量は尺度および下位項目 の平均値を、プログラム前からプロ グラム後を差し引いた量. *. * * † †. 47.

(48) 介入群と対照群の変化量* の比較 20 15. *. *. 10. 対照群 介入群. 5 0 -5. GDS. *. 高齢者うつ 評価. BP. VT. SF. MH. 身体の 痛み. 活力. 社会生 活機能. 心の 健康. ※ )変化量=介入後-介入前. **p<.01 *p<.05 †p<.10 48.

(49) 結果 • 介入群と対照群を比較してみると、介入 群の方がGDSは大きく低下し、BP、VT、 SF、MHが大きく向上した。 • プログラムへ参加した高齢者は、うつ傾 向(GDS)・身体の痛み(BP)が軽減し、活 力(VT)・社会機能(SF)・精神的健康 (MH)が向上した。 49.

(50) プログラム終了後の対象者(介入群)の感想 • • • • • • • • • • • • • • • • • •. ここで笑って帰ると一日がずっと楽しい 思い出し笑いを家でもする。 笑って帰ると身体もここもすっきりして一週間くらい続く 孫やひ孫に手をたたいて「あっはっはっ」と笑う 家族が今日は「おばあちゃん楽しいことあったね」と気づかれる。 仮設住宅にいるので、笑うことができないが、ここで笑うと気分が良い。 普段は眠れないが笑った日が安定剤なしで良く眠れる。 眠る前に、笑ったことを思い出したりやったりすると眠れる。 職員さんと一緒に身体を動かしながら笑うのはとても楽しい。 以前より孫と一緒に笑うようになった。 気持ちがすっきりする。 夜、ベットに入って「あー今日は笑いの日だったあ」と思いながら楽しく眠る。 食欲が出て食べられるようになる。 今までよりお笑い番組を選んで見るようになった。 笑えるような楽しい番組を選んで見るようになった。 家にいても誰もいないから笑えなかったが1人でも思い出して笑う。 一週間に一回、職員さんと笑うのが楽しみだった 孫と同じくらい笑えるようになる。 50.

(51) 介護職員へプログラム評価に関する. アンケートの結果 ① N=10. 無回答. そう思わない. あまりそう思わない. どちらともいえない. うことができた。. ややそう思う. そう思う. 質問(1):デイサービスの利用者と触れ合 質問(2):楽しく参加できました。. 0 質問(1) 0. 2. 4. 4. 質問(3):今回のプログラムの内容を普段 のデイサービスで今後も活用したい。 質問(4):プログラムへの参加は職員同士 のストレスの軽減や解消作用になる。. 質問(2) 0. 3. 3. 質問(3) 0 質問(4). 4. 5 1 0 0. 4 4. 1 5. 0. 質問(5):プログラムへの参加は利用者の ストレスの軽減や解消作用になる。. 質問(6):プログラムはうつ予防(こころの 健康)に有用と思う。 質問(7):震災をきっかけとしてストレスを 感じていた。. 質問(5) 0. 4. 質問(6) 0. 4. 質問(7) 0. 2. 5. 1. 3 4. 3 3. 1. 51.

(52) アンケート結果 ② 質問(8):プログラムの内容で今後、レクリエーション等でやってみた いと 思うものすべてに○をつけて下さい。(複数回答). 回答数. 0. 1. 2. 3. 4. 基本の笑いのエクササイズ 手拍子と拍手のリズムで ホホハハハ わらべ歌 ほめカードを使ったほめ笑い遊び 色布(スカーフ)用いた笑い. 5. 6.

(53) 職員による自由記述(意見・感想)① • 時々開催していただけると楽しいかと思います。 • 皆さんの楽しそうな笑い声が聞けてよかったです。 • 楽しかったです。 • 利用者も楽しめ、職員も一緒になって行えて良かったと 思います。ありがとうございました。 • 全体的に利用者・職員とも楽しめていたと思います。変 わった楽器を使った演奏はとても良かったです。. • 私達も初めてのことばかりでしたが、楽しく参加させてい ただきました。自然に笑顔になっている様子も見られて いたと思いました。ありがとうございました。.

(54) 職員による自由記述(意見・感想)② • 全体的に利用者・職員とも楽しめていたと思います。変わった楽器を使った. 演奏はとても良かったです。 • 私達も初めてのことばかりでしたが、楽しく参加させていただきました。自然 に笑顔になっている様子も見られていたと思いました。ありがとうございまし. た。 • 楽しかったです。ありがとうございました • たまに体操をする分には楽しくて良いかと思います。 • 利用の方々も楽しまれております。時々行っていただければと思います。 • 毎回元気一杯取組んで頂きありがとうございました。まだ笑いヨガというもの がどういうものか、どんな効果が出るのかわからない状態で参加させて頂き、 お手伝いできたかどうかわかりませんが、大変お世話になりました。.

(55) 結論 本研究によるうつ予防プログラムは職員と利用者とで楽 しく触れ合いながら、心身の健康へ好影響を与えること ができた。 <利用者> 対象者はプログラムに参加することで心身の健康増進 が期待できる。 <介護職> ・笑いのスキルを身に着けることでレクリエーションのレ パートリーが広がる。 ・大掛かりな道具も必要なく通常のデイサービスのレクリ エーションの時間内で利用者と共に楽しみながら心身の 健康増進が期待でき経済性にメリットがある。 55.

(56) 資料:スマイルブック2014年春号で研究協力者の恵美美紀様から本研究の紹介記事. 56.

(57) 謝辞  本研究は、2012年度在宅医療助成(後期)公益財団法人 勇美記念 財団の助成金によって実施しました。以下の学会及び研究会等で報 告した内容を加筆修正しまとめました。この度、貴財団の研究助成を 受け、被災地の方々と共に地域の実情に見合ったうつ予防プログラム を創り、こうして研究成果を公表できたことに深く感謝を申し上げます。  研究Ⅰ:2013年12月6日 第33回日本看護科学学会(大阪) 「高齢者デイケア施設における利用者と職員の双方向参加型アクティビ ティケアの開発と検討」 (査読有)  研究Ⅱ:2014年2月15日 第18回日本心身健康科学学会(東京) 「デイサービス利用高齢者の心身の健康に影響する要因の検討」 (査読有)  研究Ⅲ:2014年2月26日 亀田医療大学研究交流会 「被災地の通所サービス利用者と介護職員の触れ合いを通したうつ予 防プログラムの開発」 57.

(58) 研究協力者の方々  うつ予防プログラム実施・調査 伏見不二雄様:笑福仙人(日本笑い学会石巻市支部事務局 有限会社 飛翔閣代表) 竹中也寸志様(施設長) 湯田耕至様 (事務長) 菅原一徳様( 生活相談員) 小松美貴様(生活相談員) 他、法人理事および施設職員の皆様方  プログラム開発 恵美美紀様 (仙台笑いヨガクラブ) 初宮アイラ様 (東京白金ラフタークラブ・ 「ほめ笑いカフェ」ラフターヨガクラブ ) 生田孝夫様・田中由理子様 (早稲田ラフター笑いヨガクラブ) 中川恵子様(牛尾病院看護部長)他、デイケア職員の皆様方  調査集計・まとめ等 熊坂薫 様 (元つくば糖尿病センター川井クリニック看護師長) 小板玲音様 (亀田医療大学看護学部 助手) 上林中薫様(道玄坂アカデミア代表) 上記の皆様方には研究開始前の準備段階から多大なるお世話になりました。1年間と いう短期間でしたが、かけがえのない体験をさせていただき大変感謝しています。おか げ様で無事に研究を終了し完了報告書を提出することができました。皆様、ありがとう ございました。今後も引き続きご指導とご鞭撻のほどをお願い致します。 58.

(59) 研究Ⅲ. 資料1:<研究協力施設への依頼文書>. 平成 25 年 10 月吉日 社会福祉法人和仁会 石巻市大森デイサービスセンター 施設長. 竹中也寸志殿 亀田医療大学看護学部 小林. 美奈子. 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発」 に関する調査へのご協力のお願い. 拝啓. 秋涼の侯、ますますご発展のほどお喜び申し上げます。先日の打ち合わせの会議の際. にはご多忙の中、多数の職員の皆様にお集まりいただきましてありがとうございました。 さて、一般高齢者の約 10%はうつ症状があるといわれています。うつは気力の低下や倦 怠感による活動性の低下から閉じこもりや筋力低下や認知症の発症や悪化を招く危険性が あります。うつを予防することは介護予防の視点からも非常に重要であります。被災地では 高齢者を支えていた地域コミュニティが崩れて生活環境の変化から精神的負担が増えて在 宅高齢者がうつになる恐れが高いと考えられます。被災地域在住の高齢者デイサービスの利 用者のケアに従事している介護職員のストレスの増大も懸念され、利用者と介護職の双方に 効果をもたらす「うつ予防プログラム」が必要とされます。しかし、「こころの健康」につ いて効果的なプログラムの効果を実証している研究はまだ数少ないのが現状です。そこで本 研究では、デイサービスに通っている高齢者と介護職員のへ双方向に効果をもたらす「うつ 予防プログラム」を導入し、その効果を検証して行きます。別紙の説明書をお読みいただき ご理解がいただけましたらご協力をお願い致します。 敬具 記 1.調査代表者. 小林美奈子. 2.調査期間. 平成 25 年 3 月~平成 26 年 3 月. 3.連絡先. 亀田医療大学看護学部看護学科 老年看護学講師 小林美奈子 〒 296-0001 千葉県鴨川市横渚 462 TEL:04-7094-5624 E-mail:[email protected]. 以上 1.

(60) 研究Ⅲ. 資料2:<利用者:介入群>への説明文書. 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発」 へご協力いただく方への説明書 1. 研究の概要について この研究は、デイサービスセンターおよびデイケアセンターで通っている高齢者へ「うつ 病予防プログラム」を導入し、その実践効果を検討するために行うものです。 研究題名: 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログムの開発 研究期間:亀田医療大学倫理審査委員会承認後から平成 26 年 3 月 31 日 実施責任者:亀田医療大学看護学部老年看護学. 講師. 小林美奈子. 2.研究の意義・目的について 一般高齢者の約 10%はうつ症状があるといわれています。うつは気力の低下や倦怠感 による活動性の低下から閉じこもりや筋力低下や認知症の発症や悪化を招く危険性があり ます。うつを予防することは介護予防の視点からも非常に重要であります。被災地では高 齢者を支えていた地域コミュニティが崩れて生活環境の変化から精神的負担が増えて在宅 高齢者がうつになる恐れが高いと考えられます。被災地域在住の高齢者デイサービスの利 用者のケアに従事している介護職員のストレスの増大も懸念され、利用者と介護職の双方 に効果をもたらす「うつ予防プログラム」が必要とされます。しかし、 「こころの健康」に ついて効果的なプログラムの効果を実証している研究はまだ数少ないのが現状です。 3.研究の方法について 1)「笑い」を用いた介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの内容 ◆うつ予防プログラムの内容は、腹式呼吸法、リズム体操、表情筋ストレッチ、肯定的ス トロークを与えるほめ笑いゲーム、ラフターヨガによる笑いのレッスンと段階的に自然 な笑いを日常生活に取り入れられるようにして行きます。 平成 25 年 10 月から平成 26 年 1 月までに 8 回実施する計画です。 ◆「ラフターヨガ(笑いヨガ)」は笑いとヨガの呼吸法を組み合わせたエクササイズです。 笑うことで多くの酸素を自然に体に取り入れることで、心身共にすっきりし元気になる ことができます。だれでもすぐにでき、冗談、ユーモア、コメディーに頼らない「ただ 笑うだけ」の画期的なエクササイズです。 「ラフターヨガ」の「Laughter ラフター」は、 「笑い」という意味です。 2)研究の方法と調査内容について ◆通常のデイサービスのレクリエーションの時間の範囲でうつ予防プログラムを実施い たします。これまで同様に入浴や歩行練習のリハビリテーションサービスを受けること ができます。レクリエーションの時間に介護職員と共に「笑い」を用いたうつ予防プロ グラムに参加していただき、プログラムの開始する前と終了した後に各 1 回づつ同じ自 2.

(61) 記式のアンケートの記入をお願いいたします。 アンケートの内容はストレス対処能力(SOC)、心の健康度(GDS)、主観的健康観(SF8) の3種類のアンケートに記入していただきます。全部で 30 項目程度です。記入時間は 約 10 分です。 ◆介護・看護記録から性別、年齢、家族構成、既往歴、要介護度、認知機能等の情報を収 集いたします。 4.試料等の保管と、他の研究への利用について 個人情報は、個人が特定されることがないように厳重に管理します。調査票等のデータ を入力したパソコンは鍵のかかる書庫に厳重に保管します。本研究で入手したデータを他 の研究へ利用することはありません。 5.予測される結果(利益・不利益)について 1)個人への利益:うつの傾向(GDS)がわかります。その結果、気分が沈んでいるなど の徴候が認められた場合には施設の職員と連携しすぐに適切な対応をとらせていただきま す。 <不利益> 1)「笑い」は身体的・精神的な健康に有益であるとこれまでの研究で明らかにされていま す。しかし、うつや他の疾病に対して治療の代わりになるものではありません。笑うこと により身体の緊張や腹部の圧迫を伴うことで身体的な苦痛が生じる危険性もあります。プ ログラム中に痛みや不快を生じた場合は速やかに申し出て下さい。 2)自記式アンケート記入のための時間を拘束され、記入により疲労を感じることが予測さ れます。アンケート記入により不快な気持ちになる可能性があります。 【危険や不利益に対する対応】 調査の時間等について最大限の配慮を行います。調査実施中に不快感などを感じた場合 には、研究協力に同意した場合であっても、いつでも中断、協力拒否できます。また、調 査の結果、気分が沈んでいるなどの状態について何らかの対応が必要と看護師や介護職員 が判断した場合には、施設内の看護・介護職らと連携して適切な対応を行います。 6.研究協力の任意性と撤回の自由について 本研究への参加は任意です。本研究への参加・協力の同意をいただいた場合であっても、 いつでも途中でやめることが出来ます。研究の参加・協力をやめることによって不利益を こうむることは一切ありません。遠慮なく研究代表者や生活相談員にお伝え下さい。 7.個人情報の保護について この研究にご協力いただける場合、プライバシーは必ず守ります。得られた結果は、本 研究の目的以外に用いることはありません。プログラム実施中の様子をビデオで録画させ ていただく場合もありますが、介護職員の教育に活用するものであり研究データには使用 3.

(62) することはありません。録画データは研究が終了した時点で消去・破棄を致します。 8.研究成果の公表について 研究成果は学会や専門雑誌に公表する場合がありますが、施設および個人を特定するよ うな情報は一切公表されません。 9.費用について 本研究は在宅医療の調査研究を助成【公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団】の助 成を受けて実施します。研究にご協力頂く方の費用の負担は一切ありません。また、大変 恐縮ですが、本研究に参加していただくことへの謝礼はございません。何卒、ご了承くだ さい。 10.問い合わせ等の連絡先 この研究の期間中および終了後でも、この研究に関する質問がありましたら、いつでも 下記の連絡先にお問い合わせ下さい。 (問い合わせ等への対応可能時間)平日 9:00~17:00 亀田医療大学看護学部看護学科 老年看護学講師 小林美奈子 〒 296-0001 千葉県鴨川市横渚 462 TEL:04-7094-5624 E-mail:[email protected]. 4.

(63) 研究Ⅲ 資料3:<利用者:対照群>への説明文書. 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発」 へご協力いただく方への説明書 1.研究の概要について この研究は、デイサービスセンターおよびデイケアセンターで通っている高齢者へ「うつ 病予防プログラム」を導入し、その実践効果を検討するために行うものです。 研究題名: 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログムの開発 研究期間:亀田医療大学倫理審査委員会承認後から平成 26 年 3 月 31 日 実施責任者:亀田医療大学看護学部老年看護学. 講師. 小林美奈子. 2.研究の意義・目的について 一般高齢者の約 10%はうつ症状があるといわれています。うつは気力の低下や倦怠感に よる活動性の低下から閉じこもりや筋力低下や認知症の発症や悪化を招く危険性がありま す。うつを予防することは介護予防の視点からも非常に重要であります。被災地では高齢 者を支えていた地域コミュニティが崩れて生活環境の変化から精神的負担が増えて在宅高 齢者がうつになる恐れが高いと考えられます。被災地域在住の高齢者デイサービスの利用 者のケアに従事している介護職員のストレスの増大も懸念され、利用者と介護職の双方に 効果をもたらす「うつ予防プログラム」が必要とされます。しかし、 「こころの健康」につ いて効果的なプログラムの効果を実証している研究はまだ数少ないのが現状です。そこで、 アンケート調査により現在の皆様のこころと身体の状態を調べ、デイサービスにおける「う つ予防のプログラム」を開発する上で参考にしたいと思います。どうぞご協力をお願い致 します。 3.研究の方法について デイサービスに通所している時間内で、あなたの都合の良いときに、自記式のアンケー トの記入を 2 回お願いいたします。アンケートの内容はストレス対処能力(SOC)、心の 健康度(GDS)、主観的健康観(SF8)の3種類のアンケートに記入していただきます。 全部で 30 項目程度です。記入時間は約 10 分です。 調査場所は、デイサービス内の、静かでプライバシーが保たれるところとします。 介護・看護記録から性別、年齢、家族構成、既往歴、要介護度、認知機能等の情報を収 集いたします。 4.試料等の保管と、他の研究への利用について 個人情報は、個人が特定されることがないように厳重に管理します。調査票等のデータ を入力したパソコンは鍵のかかる書庫に厳重に保管します。本研究で入手したデータを他 の研究へ利用することはありません。 5.

(64) 5.予測される結果(利益・不利益)について 1)個人への利益:うつの傾向(GDS)がわかります。その結果、気分が沈んでいるなど の徴候が認められた場合には施設の職員と連携しすぐに適切な対応をとらせていただきま す。 <不利益> 自記式アンケート記入のための時間を拘束され、記入により疲労を感じることが予測さ れます。アンケート記入により不快な気持ちになる可能性があります。 【危険や不利益に対する対応】 調査の時間等について最大限の配慮を行います。調査実施中に不快感などを感じた場合 には、研究協力に同意した場合であっても、いつでも中断、協力拒否できます。また、調 査の結果、気分が沈んでいるなどの状態について何らかの対応が必要と研究遂行者が判断 した場合には、施設内の看護・介護職らと連携して適切な対応を行います。 6.研究協力の任意性と撤回の自由について 本研究への参加は任意です。本研究への参加・協力の同意をいただいた場合であっても、 いつでも途中でやめることが出来ます。研究の参加・協力をやめることによって不利益を こうむることは一切ありません。遠慮なく研究代表者や生活相談員にお伝え下さい。 7.個人情報の保護について この研究にご協力いただける場合、プライバシーは必ず守ります。得られた結果は、本 研究の目的以外に用いることはありません。 8.研究成果の公表について 研究成果は学会や専門雑誌に公表する場合がありますが、施設および個人を特定するよ うな情報は一切公表されません。 9.費用について 本研究は在宅医療の調査研究を助成【公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団】の助 成を受けて実施します。研究にご協力頂く方の費用の負担は一切ありません。また、大変 恐縮ですが、本研究に参加していただくことへの謝礼はございません。何卒、ご了承くだ さい。 10.問い合わせ等の連絡先 この研究の期間中および終了後でも、この研究に関する質問がありましたら、いつでも 下記の連絡先にお問い合わせ下さい。 (問い合わせ等への対応可能時間)平日 9:00~17:00 亀田医療大学看護学部看護学科 老年看護学講師 小林美奈子 〒 296-0001 千葉県鴨川市横渚 462 TEL:04-7094-5624 E-mail:[email protected]. 6.

(65) 研究Ⅲ. 資料4:<介護職員用の説明文書>. 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発」 の研究に関する介護職員への説明書 2. 研究の概要について この研究は、デイサービスセンターおよびデイケアセンターで通っている高齢者へ「うつ 病予防プログラム」を導入し、その実践効果を検討するために行うものです。 研究題名: 「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログムの開発 研究期間:亀田医療大学倫理審査委員会承認後から平成 26 年 3 月 31 日 実施責任者:亀田医療大学看護学部老年看護学 講師 小林美奈子 2.研究の意義・目的について 一般高齢者の約 10%はうつ症状があるといわれます。うつは気力の低下や倦怠感による 活動性の低下から閉じこもりや筋力低下や認知症の発症や悪化を招く危険性があります。 うつを予防することは介護予防の視点からも非常に重要であります。被災地では高齢者を 支えていた地域コミュニティが崩れて生活環境の変化から精神的負担が増えて在宅高齢者 がうつになる恐れが高いと考えられます。特に被災地域在住の高齢者デイサービスの利用 者のケアに従事している介護職員のストレスの増大も懸念され利用者と介護職の双方に効 果をもたらす「うつ予防プログラム」が必要とされます。本研究は、デイサービスに通っ ている高齢者が、 「笑い」を用いた介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの効果を 検証することを目的としています。 3.研究の方法について 1)「笑い」を用いた介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの内容 ◆うつ予防プログラムの内容は、腹式呼吸法、リズム体操、表情筋ストレッチ、肯定的ス トロークを与えるほめ笑いゲーム、ラフターヨガによる笑いのレッスンと段階的に笑い を誘発する構成となっております。平成 25 年 10 月から平成 26 年 1 月までに 8 回実施 する計画です。まず、研究の開始前に研究説明会の他に「うつ予防プログラム」の共通 理解のために介護職員の皆様に研修を2回受けていただきます。 1 回目は「笑い」の理論的理解でメカニズムや心身の健康効果に関する内容です。 2 回目は実際に「笑い」を誘発しやすくする表情筋体操やラフターヨガを体験しても らいます。その後に、実際に「うつ予防プログラム」をデイサービスで実施すること を想定しロールプレイによる演習を行います。 ◆「ラフターヨガ(笑いヨガ)」は笑いとヨガの呼吸法を組み合わせたエクササイズです。 笑うことで多くの酸素を自然に体に取り入れることで、心身共にすっきりし元気になる ことができます。だれでもすぐにでき、冗談、ユーモア、コメディーに頼らない「ただ 7.

(66) 笑うだけ」の画期的なエクササイズです。「ラフターヨガ」の「Laughter ラフター」は、 「笑い」という意味です。 2)研究の方法と調査内容について ◆通常のデイサービスのレクリエーションの時間の範囲でうつ予防プログラムを実施いた します。利用者および介護職でうつ予防プログラムに参加していただいた方にプログラムの 開始する前と終了した後に各 1 回、自記式のアンケートの記入をお願いいたします。 <利用者> ・非無作為比較試験(NRCT:Non randomized controlled trial)にて実施する。うつ 予防介入群と対照群においてプログラムの開始前と終了後に高齢者うつ評価(GDS)、 ストレス対処能力(SOC)主観的健康(SF8)の尺度を用いた同じ質問紙調査を実施し、 2群間で統計的に比較検討します。 <介護職員> ・プログラム終了後に全体の評価としてアンケート調査のご協力をお願いします。 ○. 調査の全体像. <デイサービス利用者> H25 年 9 月 介入群. 10 月~12 月. H26 年 1 月以降 評価. うつ予防プログラム 8 回 GDS、SOC、SF8. GDS、SOC、SF8. 事前調査. 2群間の比較. 事後調査. 評価ん. 通常のデイプログラム. 対照群. うつ予防プログラム. GDS、SOC、SF8. GDS、SOC、SF8. 事後調査. 事前調査. *通常のケアを受けている対照群については、後に介入群 同じプログラムを実施し公平性に配慮する。 <介護職員> H25 年 9 月 介護職. 研修. 10 月~12 月 プログラムへの参加. H26 年 1 月以降 評価・感想アンケート. ん. 4.試料等の保管と、他の研究への利用について 個人情報は、個人が特定されることがないように厳重に管理します。調査票等のデータを 入力したパソコンは鍵のかかる書庫に厳重に保管します。本研究で入手したデータを他の 8.

(67) 研究へ利用することはありません。録画データは調査票への転記が済んだ時点で、調査票 はすべて研究が終了した時点で消去・破棄を致します。 5.予測される結果(利益・不利益)について <利用者>プログラムに参加することで心身の健康の向上が期待できる。 <介護職>・笑いのスキルを身に着けることでレクリエーションレパートリーが広がる。 ・準備に大掛かりな道具も必要なく通常のデイサービスのレクリエーションの 時間内で実施できるため経済性にメリットがある。 【危険や不利益に対する対応】 研修日を平日に設定することや事前調査には協力者を依頼する等で、施設の職員方に負 担がかからない最大限の配慮を行います。 6.研究協力の任意性と撤回の自由について 本研究への参加は任意です。本研究への参加・協力の同意をいただいた場合であっても、 いつでも途中でやめることが出来ます。研究の参加・協力をやめることによって不利益を こうむることは一切ありません。遠慮なく研究代表者や生活相談員にお伝え下さい。 7.個人情報の保護について この研究にご協力いただける場合、プライバシーは必ず守ります。得られた結果は、本 研究の目的以外に用いることはありません。教育目的に録画したビデオ録画は、本研究専 用のハンディタイプのビデオカメラを用いて行い、AVCHD 形式で内蔵 HDD に録画を行う。 録画後は直ちに亀田医療大学個人研究室に持ち帰り、外部と接続していない本研究専用の パソコンにデータを移し、ビデオカメラの内臓 HDD のデータは直ちに消去する。パソコン は亀田医療大学個人研究室内の鍵のかかる部屋のみで使用し、録画データは研究が終了し た時点で、すべて消去する。 8.研究成果の公表について 研究成果は学会や専門雑誌に公表する場合がありますが、施設および個人を特定するよ うな情報は一切公表されません。 9.費用について 本研究は在宅医療の調査研究を助成【公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団】を受 けて実施します。研究にご協力頂く方の費用の負担は一切ありません。また、大変恐縮で すが、本研究に参加していただくことへの謝礼はございません。何卒、ご了承ください。 10.問い合わせ等の連絡先 この研究の期間中および終了後でも、この研究に関する質問がありましたら、いつでも 下記の連絡先にお問い合わせ下さい。 (問い合わせ等への対応可能時間)平日 9:00~17:00 亀田医療大学看護学部看護学科 老年看護学講師 小林美奈子 〒 296-0001 千葉県鴨川市横渚 462 TEL:04-7094-5624 E-mail:[email protected]. 9.

(68) 研究Ⅲ. 資料5:<利用者および介護職員用> 同意書. 亀田医療大学学長 研究総括責任者. クローズ幸子. 殿. 小林美奈子(亀田医療大学看護学部)殿 同. 意. 書. 私は「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開 発」について、別紙説明文書を用いて下記の説明を受け、その方法、危険性、研究結果の取 り扱い等について十分理解しましたので、自らの自由意思で研究協力に同意しました。 説明を受け理解した項目(□の中にご自分でチェック(レ印)をつけてください。) □ □ □ □ □ □ □ 平成. 研究の目的・方法について 試料等の保管と、他の研究への利用について 予想される結果(利益・不利益)について 研究協力の任意性と撤回の自由について 個人情報の保護について 研究成果の公表について 費用について 年. 月. 日. 署名 (または記名・押印) □ 同意書の控えを受け取りました 代諾者 署名 (または記名・押印) 代諾者 住所. 説. 説 明 者署 名. 10. 明. 日. 平成. 年. 月. 日.

(69) 研究Ⅲ. 資料6:<利用者および介護職員用>同意撤回書. 亀田医療大学学長 研究総括責任者. クローズ幸子. 殿. 小林美奈子(亀田医療大学看護学部)殿. 同 意. 撤. 回. 書. 私は「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの 開発」について、参加に同意しましたが、同意を撤回します。 今後、データについては解析に使用しないようにお願いいたします。. 同意撤回日:平成. 年. 月. 日. 署名 (または記名・押印). 代諾者 署名 (または記名・押印). 代諾者 住所. 実施責任者確認日:平成 確認者署名. 11. 年. 月. 日.

(70)

図 3 MH (心の健康)を従属変数とし た重回帰分析モデルと結果 35 SOC GDS MH β=.242† β=-.094 SOC の回帰係数のみが有意傾向がみられた
図 4 PCS (身体的側面の QOL )を 従属変数とした重回帰分析の結果 37 SOC GDS PCS β=-.070 β= -2.803 * GDSの回帰係数のみが有意であった。

参照

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