うつ予防プログラム 8 回参加
⑰ おひとりずつに丁寧にごあいさ つしておしまい
45
調査に使用した尺度と分析
尺度
• SF-8™
:主観的健康感を測定
•
老年期うつ病評価尺度(
GDS):精神的健康を測定
• SOC13
日本語版:首尾一貫感覚(
Sense ofCoherence;
以下
SOC)≒健康保持能力を測定
分析
•
プログラム前後の尺度得点を、対応のあるt検定
および
Wilcoxonの符号順位検定で比較(対照群・
介入群とも)
•
プログラム前後の尺度得点の「変化量」を、
Mann-Whitney
の
U検定で両群比較
46
各群の変化量の平均値
47
の 検定
介入群 対照群
Whitney尺度および下位尺度
n変化量
※ SD n変化量
※ SDGDS-15
高齢者うつ
14 4 2.112 11 1.909091 1.9725 *SOC-13
首尾一貫感覚
14 -12.21 10.89 11 -11.5455 8.2263SF8
PF
:身体機能
14 -16.26 12.66 11 -11.2709 12.127 RP:日常役割機能(身体)
14 -18.24 10.81 11 -11.9 12.685BP
:体の痛み
14 -7.926 10.06 11 0.115455 9.828 * GH:全体的健康感
14 -9.729 13.11 11 -3.29818 6.968VT
:活力
13 -9.279 10.92 11 -2.28091 6.4493 *SF
:社会生活機能
14 -15.03 9.841 11 -6.31545 12.955 † RT:日常役割機能(精神)
14 -8.029 9.179 11 -4.83364 7.1954MH::
心の健康
14 -8.326 8.48 11 -3.75091 7.1926 † PCS:身体的サマリー
13 -15.31 11.61 11 -8.09884 11.31MCS:
精神的サマリー
13 -5.663 9.983 11 -2.06798 8.3908Mann-Whitney
の
U検定
**p<.01 *p<.05 †p<.10※変化量は尺度および下位項目
の平均値を、プログラム前からプロ
グラム後を差し引いた量
-5 0 5 10 15 20
GDS BP VT SF MH
介入群と対照群の変化量
*の比較 対照群 介入群
* *
高齢者うつ 評価
身体の 痛み
活力 社会生 活機能
心の 健康
**p<.01 *p<.05 †p<.10
*
※
)変化量=介入後-介入前
48結果
• 介入群と対照群を比較してみると、介入 群の方が GDS は大きく低下し、 BP 、 VT 、 SF 、 MH が大きく向上した。
• プログラムへ参加した高齢者は、うつ傾 向( GDS) ・身体の痛み( BP) が軽減し、活 力( VT) ・社会機能( SF )・精神的健康
( MH) が向上した。
49
プログラム終了後の対象者(介入群)の感想
•
ここで笑って帰ると一日がずっと楽しい
•
思い出し笑いを家でもする。
•
笑って帰ると身体もここもすっきりして一週間くらい続く
•
孫やひ孫に手をたたいて「あっはっはっ」と笑う
•
家族が今日は「おばあちゃん楽しいことあったね」と気づかれる。
•
仮設住宅にいるので、笑うことができないが、ここで笑うと気分が良い。
•
普段は眠れないが笑った日が安定剤なしで良く眠れる。
•
眠る前に、笑ったことを思い出したりやったりすると眠れる。
•
職員さんと一緒に身体を動かしながら笑うのはとても楽しい。
•
以前より孫と一緒に笑うようになった。
•
気持ちがすっきりする。
•
夜、ベットに入って「あー今日は笑いの日だったあ」と思いながら楽しく眠る。
•
食欲が出て食べられるようになる。
•
今までよりお笑い番組を選んで見るようになった。
•
笑えるような楽しい番組を選んで見るようになった。
•
家にいても誰もいないから笑えなかったが
1人でも思い出して笑う。
•
一週間に一回、職員さんと笑うのが楽しみだった
•
孫と同じくらい笑えるようになる。
50
介護職員へプログラム評価に関する
アンケートの結果 ①
N=10
51
質問
(1):デイサービスの利用者と触れ合 うことができた。
質問
(2):楽しく参加できました。
質問
(3):今回のプログラムの内容を普段 のデイサービスで今後も活用したい。
質問
(4):プログラムへの参加は職員同士 のストレスの軽減や解消作用になる。
質問
(5):プログラムへの参加は利用者の ストレスの軽減や解消作用になる。
質問
(6):プログラムはうつ予防(こころの 健康)に有用と思う。
質問
(7):震災をきっかけとしてストレスを 感じていた。
0 0 0
1 0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
2 0 0
0 0 0 0
4 4
4 4 5 3 2
3 3
5 5 4 3
4
1 3
1 0 1 4
4
質問(7) 質問(6) 質問(5) 質問(4) 質問(3) 質問(2) 質問(1)
無回答 そう思わない
あまりそう思わない どちらともいえない
ややそう思う そう思う
アンケート結果 ②
0 1 2 3 4 5 6
回答数
基本の笑いのエクササイズ
手拍子と拍手のリズムで ホホハハハ わらべ歌
ほめカードを使ったほめ笑い遊び 色布(スカーフ)用いた笑い
質問
(8):プログラムの内容で今後、レクリエーション等でやってみた
いと 思うものすべてに○をつけて下さい。(複数回答)
職員による自由記述(意見・感想)①
•
時々開催していただけると楽しいかと思います。
•
皆さんの楽しそうな笑い声が聞けてよかったです。
•
楽しかったです。
•
利用者も楽しめ、職員も一緒になって行えて良かったと 思います。ありがとうございました。
•
全体的に利用者・職員とも楽しめていたと思います。変 わった楽器を使った演奏はとても良かったです。
•
私達も初めてのことばかりでしたが、楽しく参加させてい
ただきました。自然に笑顔になっている様子も見られて
いたと思いました。ありがとうございました。
職員による自由記述(意見・感想)②
•
全体的に利用者・職員とも楽しめていたと思います。変わった楽器を使った 演奏はとても良かったです。
•
私達も初めてのことばかりでしたが、楽しく参加させていただきました。自然 に笑顔になっている様子も見られていたと思いました。ありがとうございまし た。
•
楽しかったです。ありがとうございました
•
たまに体操をする分には楽しくて良いかと思います。
•
利用の方々も楽しまれております。時々行っていただければと思います。
•
毎回元気一杯取組んで頂きありがとうございました。まだ笑いヨガというもの がどういうものか、どんな効果が出るのかわからない状態で参加させて頂き、
お手伝いできたかどうかわかりませんが、大変お世話になりました。
結論
本研究によるうつ予防プログラムは職員と利用者とで楽 しく触れ合いながら、心身の健康へ好影響を与えること ができた。
<利用者>
対象者はプログラムに参加することで心身の健康増進 が期待できる。
<介護職>
・笑いのスキルを身に着けることでレクリエーションのレ パートリーが広がる。
・大掛かりな道具も必要なく通常のデイサービスのレクリ エーションの時間内で利用者と共に楽しみながら心身の 健康増進が期待でき経済性にメリットがある。
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資料:スマイルブック2014年春号で研究協力者の恵美美紀様から本研究の紹介記事
56謝辞
本研究は、2012年度在宅医療助成(後期)公益財団法人 勇美記念 財団の助成金によって実施しました。以下の学会及び研究会等で報 告した内容を加筆修正しまとめました。この度、貴財団の研究助成を 受け、被災地の方々と共に地域の実情に見合ったうつ予防プログラム を創り、こうして研究成果を公表できたことに深く感謝を申し上げます。
研究Ⅰ:2013年12月6日 第33回日本看護科学学会(大阪)
「高齢者デイケア施設における利用者と職員の双方向参加型アクティビ ティケアの開発と検討」 (査読有)
研究Ⅱ:2014年2月15日 第18回日本心身健康科学学会(東京)
「デイサービス利用高齢者の心身の健康に影響する要因の検討」
(査読有)
研究Ⅲ:2014年2月26日 亀田医療大学研究交流会
「被災地の通所サービス利用者と介護職員の触れ合いを通したうつ予 防プログラムの開発」
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研究協力者の方々
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うつ予防プログラム実施・調査
伏見不二雄様:笑福仙人(日本笑い学会石巻市支部事務局 有限会社 飛翔閣代表)
竹中也寸志様(施設長)
湯田耕至様 (事務長)
菅原一徳様( 生活相談員)
小松美貴様(生活相談員)
他、法人理事および施設職員の皆様方
プログラム開発
恵美美紀様 (仙台笑いヨガクラブ)
初宮アイラ様 (東京白金ラフタークラブ・ 「ほめ笑いカフェ」ラフターヨガクラブ ) 生田孝夫様・田中由理子様 (早稲田ラフター笑いヨガクラブ)
中川恵子様(牛尾病院看護部長)他、デイケア職員の皆様方
調査集計・まとめ等
熊坂薫 様 (元つくば糖尿病センター川井クリニック看護師長)
小板玲音様 (亀田医療大学看護学部 助手)
上林中薫様(道玄坂アカデミア代表)
上記の皆様方には研究開始前の準備段階から多大なるお世話になりました。1年間と
いう短期間でしたが、かけがえのない体験をさせていただき大変感謝しています。おか
げ様で無事に研究を終了し完了報告書を提出することができました。皆様、ありがとう
ございました。今後も引き続きご指導とご鞭撻のほどをお願い致します。
1
平成 25 年 10 月吉日 社会福祉法人和仁会
石巻市大森デイサービスセンター 施設長 竹中也寸志殿
亀田医療大学看護学部 小林 美奈子
「被災地の通所サービス利用者と介護職の触れ合いを通したうつ予防プログラムの開発」
に関する調査へのご協力のお願い
拝啓 秋涼の侯、ますますご発展のほどお喜び申し上げます。先日の打ち合わせの会議の際 にはご多忙の中、多数の職員の皆様にお集まりいただきましてありがとうございました。
さて、一般高齢者の約 10%はうつ症状があるといわれています。うつは気力の低下や倦 怠感による活動性の低下から閉じこもりや筋力低下や認知症の発症や悪化を招く危険性が あります。うつを予防することは介護予防の視点からも非常に重要であります。被災地では 高齢者を支えていた地域コミュニティが崩れて生活環境の変化から精神的負担が増えて在 宅高齢者がうつになる恐れが高いと考えられます。被災地域在住の高齢者デイサービスの利 用者のケアに従事している介護職員のストレスの増大も懸念され、利用者と介護職の双方に 効果をもたらす「うつ予防プログラム」が必要とされます。しかし、「こころの健康」につ いて効果的なプログラムの効果を実証している研究はまだ数少ないのが現状です。そこで本 研究では、デイサービスに通っている高齢者と介護職員のへ双方向に効果をもたらす「うつ 予防プログラム」を導入し、その効果を検証して行きます。別紙の説明書をお読みいただき ご理解がいただけましたらご協力をお願い致します。
敬具 記
1.調査代表者 小林美奈子
2.調査期間 平成 25 年 3 月~平成 26 年 3 月 3.連絡先 亀田医療大学看護学部看護学科 老年看護学講師 小林美奈子
〒 296-0001 千葉県鴨川市横渚462
TEL:04-7094-5624 E-mail:[email protected]
以上 研究Ⅲ 資料1:<研究協力施設への依頼文書>