宮市 γ 1
フォーラム\ !川 f
プログラムのパグ露見と部品の故障
一一似た現象はありませんか一一
日科技連の OR 教育コースでは,最近 f 課題研究 J の
名のもとに,受講生が身近かな問題をとりあげ,そのア
プローチを考える機会を設けています.そこでは,さま
ざまなテーマが提示され, OR の問題として興味つきな
いものも多いのですが,その中に次のような話もありま
し Tこ.
某社のオンライ γ システムでは常時 1000本ぐらいのア
プリケーションモジューノレがロードされています.それ
で,そのプログラム開発部門では常に新しいプログヲム
をつぎつぎにつくっているわけです.ですから,プログ
ラムを安<,確実にっくり上げることは,コスト低減と
いう見地から大切になります.ところで,開発ヨストは
テストに集中しており,テストの進捗状況が把握できる
とテストの資源配分が重点的に行なわれ,ひいてはテス
ト費用の軽減に役立つと考えられます.
とのため,潜在するパグがテストの繰返しにより,だ
んだんに発見されてゆく様子をグラフに画いてみまし
た.閣は,横輸にモジュールがリリースきれてから,テ
ストまたは稼動中にパグが発見されるまでの日数を対数
(log) 目盛でとり,縦軸に発見されたパグの累積数を
log log 目盛でとってあります.
これは, ワイプル確率紙と基本的には同じ目盛ですか
ら,ここで直線状になっていることからパグの露見まで
の時聞を故障発生までの“寿命"と見れば,寿命分布は
ワイプル分布とみなせそうです.そして,グラフが折線
になっているところから,いわゆる“初期故障"と“摩
耗故障"に対応するような 2 つの異なったタイプの
“故障"が混在しているものとみなせるでしょう.
このように,バグには大まかに言って 2 種類に分類
できるものがあり,その一方は比較的早い時期に見つけ
られ,それ自体なんらかの特徴をもっているのではない
かと想像できそうです.もし,その特徴を見つけること
ができれば,その種のバグを早自につぶすことは比較的
容易で,その方法の考案がヨスト低減に結びつくと左は
十分に期待できるのではないでしょうか.この解析をし
た某社では,開発部門の QC サークル活動等によって,
これにチャレンジされていると聞いております.
1
8
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酎;
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log[1 数
パグ露見累積数
きて,いま紹介した話題が日科技連の中に設けられて
いる rOR 部会j とし寸勉強会で披露されましたとこ
ろ, r このようなパグ露見と部品故障のように,一見関連
のない現象に類似の表現が与えられたときには,偶然そ
うなったのか,あるいは深い理由があるのかの見当をつ
けるために,もっと例を集める必要があろう.ついては
学会誌を利用して,そういう例の持ち合わせがないか伺
ってみたい J ということになりました.これがこの雑文
を草した動機です.
次のような点について,ご教示いただける方はぜひお
教えください.あるいは,こんな話も似ていそうだ左お
思いの方はさっそくためしてくださいませんか.
1
.
上の例は某社の某部門だけについておこった,ま
ったく偶然的なものでしょうか.パグ館見の性格につい
て,どんなことがわかっているのでしょうか.
2. 折線がワイプル確率紙の上で得られるような,部
品故障以外の例にはどんなものがあるでしょうか,ある
いは,このような現象はたぶんそうなるのではないか,
というご意見でも結構です.
3. この例がそうであったように,表現の上で,ある
いはモデルの上では大変似ているが,その深い理由はま
だ解明されていないという例にはどんなものがあるでし
ょうか.
お気つ'きの方は,ぜひ下記のいずれかにご一報くだき
し、.
千 151 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5 ー 10ー 11 日科技連
第 2 事業部青木一男 (Te l.03-352-2231 (代))
〒 152 東京都目黒区大岡山 2 ー 12-1 東京工大
震学部情報科学科森村英典 (Tel.03-726-1111)
干 223 横浜市港北区日吉 3-14ー 1 臨芯義塾大
工学部管理工学科柳井浩 (Te l.044-63-1141)
なお,上の図は矢沢郁夫氏が提供されたものです.
日科技連・ OR 部会(文責:森村英典)
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