組み込みソフトウェア開発技術:5.組み込みプラットフォームの動向
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(2) 特集 組み込みソフトウェア開発技術. 1000万行以上 0.4% 500万∼1000万行未満 0.7% 100万∼500万行未満 5.6%. 不明 12.0%. 1000行未満 3.1% 1000∼1万行未満 18.9%. 50万∼100万行未満 5.8%. 1000万行以上 0.3% 500万∼1000万行未満 0.0% 100万∼500万行未満 1.0% 50万∼100万行未満 3.1%. 不明 12.2%. 1000行未満 4.3%. 1000∼1万行未満 33.1%. 10万∼50万行未満 11.9%. 10万∼50万行未満 17.1%. 5万∼10万行未満 9.8%. 1万∼5万行未満 25.2%. 5万∼10万行未満 11.1%. (a). 1万∼5万行未満 24.3%. システム全体の規模. (b) 新規開発の規模. 図 -2 組み込みソフトウェアの規模(出典:経済産業省 2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査). ITRON仕様 Linux Windows CE以外のWindows 自社独自 Windows CE DOS系 Linux以外のPOSIX/UNIX仕様 T-Engine仕様 ITRON仕様・T-Engine仕様以外の TRON仕様 その他 搭載していない 0%. 5%. 10%. 15%. 20%. 25%. 30%. 35%. 40%. 45%. 図 -3 組み込みシステムで使われている OS(オペレーティングシステム)(出典:経済産業省 2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査). 鍵となることが予想されている.具体的には組み込み向. 様を公開して,組み込みシステムで使用されるほとん. けOSとその上で動作するミドルウェアにより構成される. どすべてのマイクロプロセッサに対応した.この頃か. プラットフォーム(開発共通基盤) の導入,利用である.. ら,従来,ハードウェア上に直接アプリケーションソ フトウェアを構築していた組み込みシステムも,ハー. ITRON 仕様 OS で始まったプラット フォーム化. ドウェアにまずリアルタイム OS を搭載し,その上にア プリケーションソフトウェアを構築していく開発スタ イルが主流となってきた.その後も,プラットフォー ムとして単一の仕様で 8 ビットマイクロプロセッサから. 我が国の組み込みシステムのプラットフォーム化は. 32 ビット/ 64 ビットマイクロプロセッサまでをカバー. ITRON 仕様 OS によって始まったと言っても過言ではな. できるμ ITRON3.0 仕様を 1993 年に,実装ごとの差異を. い.1987 年に最初の ITRON 仕様を公開した後,1989 年. 少なくして,より標準のレベルを高めたμ ITRON4.0 仕. には 32 ビットマイクロプロセッサ向けの ITRON2 仕様と. 様を 1999 年に公開している.現在では,組み込みシス. 8 ビットマイクロプロセッサへも適用可能なμ ITRON 仕. テム開発の 4 割以上で ITRON 仕様 OS が使用され(図 -3) ,. 700. 45 巻 7 号 情報処理 2004 年 7 月.
(3) 5. 組み込みプラットフォームの動向. ITRON仕様 ITRON仕様・T-Engine仕様以外のTRON仕様 Linux以外のPOSIX/UNIX仕様 Windows CE以外のWindows 自社独自 使用していない. T-Engine仕様 Linux Windows CE DOS系 その他. 10万行以上. 1∼10万行未満. 1万行未満. 0%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 図 -4 組み込みシステムで使われている OS(システム全体の規模別)(出典:経済産業省 2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査). 不明 9.7% 20個以上 4.6%. 1個 24.7%. 10∼19個 4.5%. セッサで構成する例が,その典型である.現在では,組 み込みシステムの約 3/4 は複数のプロセッサを使用して おり(図 -5),各プロセッサに割り当てられる特性の異 なる処理に応じて,プラットフォームとしての組み込み. 5∼10個 13.9%. OS が選択される.たとえば,制御型の処理には ITRON 仕様 OS ,情報処理型の処理には組み込み向け Linux と いった選択である. 2個 21.9%. 4個 5.8%. 複数のプロセッサで,異なる組み込み OS が使用され るのと同様な理由で,1 つのプロセッサ上でも処理の特. 3個 14.9%. 性に応じて複数の OS − API が使用され始めている.た とえば,ITRON 仕様 OS と JAVA を混載する JTRON 仕様. 図 -5 組み込みシステムに使用されるプロセッサの数 (出典:経済産業省 2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査). 10 万行を超える組み込みシステム開発では,9 割以上で. は携帯電話などで広く使用されている.. ミドルウェアと組み込みソフトウェアの ライフサイクル. リアルタイム OS が使用されるに至っている(図 -4). プラットフォームの構成要素のもう 1 つがミドルウェ. 処理の特性に応じて選ばれるプラット フォーム. アである.近年の組み込みシステムで要求されるさまざ まな機能は,それらの実現のために高度な専門知識が要 求されることも少なくない.これら高度な機能を効率的 に実現するため,これらをミドルウェアとして導入する. 組み込みシステムが制御型と情報処理型などの特性の. のが一般的となっている(図 -6).組み込み向け OS と同. 異なる複数の処理を要求するのに対応するため,1 つの. 様に,大規模な開発ほどミドルウェアが導入されている. 組み込みシステムでも複数のマイクロプロセッサが使用. (図 -7).導入したミドルウェアをプラットフォームに組. される.携帯電話で,通信処理用のプロセッサとユーザ. み込み,プラットフォームの機能として提供することに. インタフェースや各種アプリケーションを処理するプロ. よって,アプリケーションの開発者は本来のアプリケー IPSJ Magazine Vol.45 No.7 July 2004. 701.
(4) 特集 組み込みソフトウェア開発技術. 通信プロトコル ファイルシステム メディア圧縮/伸長 ユーザインタフェース 応用ソフトのモジュール 画像処理・認識 セキュリティ機能 日本語処理 音声認識・合成 数学ライブラリ その他 購入していない 0%. 5%. 10%. 15%. 20%. 25%. 30%. 35%. 40%. 45%. 図 -6 組み込みシステムで使われているミドルウェア(出典:経済産業省 2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査). 通信プロトコル 画像処理・認識 日本語処理. セキュリティ機能 音声認識・合成 応用ソフトのモジュール. ユーザインタフェース ファイルシステム その他. メディア圧縮/伸長 数学ライブラリ 購入していない. 10万行以上. 1∼10万行未満. 1万行未満. 0%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 図 -7 組み込みシステムで使われているミドルウェア(システム全体の規模別)(出典:経済産業省 2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査). ションの実現に専念できるわけである.. 1. 個別アプリケーションの一機能. また,個別アプリケーションの一部として実現された. 2. アプリケーション開発組織の標準部品(開発組織の標. 機能が,再利用を目的に他のアプリケーション開発でも 利用されるようになり,次第にミドルウェア化してきた ものも多く,近年では下記に示すライフサイクルを意識 してプラットフォーム化が進みつつある.. 702. 45 巻 7 号 情報処理 2004 年 7 月. 準ライブラリ) 3. アプリケーション開発組織体のプラットフォーム部 品 4. アプリケーション分野特化のプラットフォーム部品.
(5) 5. 組み込みプラットフォームの動向. 要求仕様. アプリケーション開発 開発プロセス 資産化支援. 開発プロセス ベンダ. 開発プラットフォーム構築. 開発プラットフォー厶 ・実行環境 ・開発環境 ・開発プロセス. 開発ツール ツール ツール ベンダ サプライヤ サプライヤ 開発ツール 統合開発環境. 実行プラット フォーム仕様. 実行プラットフォーム構築 実行プラッ トフォーム 特定用途向け流 通ミドルウェア 汎用流通ミドル ウェア. ミドルウェア ベンダ. ��ベンダ. オペレーティン グシステム デバイスドライバ. 図 -8 組み込みプラットフォーム構築のサプライチェーン. (特定用途向け流通ミドルウェア) 5. 汎用のプラットフォーム部品(汎用流通ミドルウェ ア) 6. オペレーティングシステム上位層の標準部品. 妨げ, プラットフォーム構築を妨げる原因となっていた. ITRON 仕様 OS の登場で機器内部でのローカルなプラッ トフォーム化は可能になったが,ハードウェア性能など の未成熟もあり強く仕様を規定したかたちでの標準化は できなかった(これを弱い標準化と呼んでいる) .最近. 実行プラットフォームから開発プラット フォームへ. のトロンプロジェクトの中核となっている T-Engine で はその反省に立ち,ハードウェアに弱い標準化を持ち込 み,ITRON 仕様 OS に相当する T-Kernel に強い標準化を 持ち込むことにより,グローバルなプラットフォームの. 組み込みシステムでは,アプリケーションソフトウェ. 実現を目指している.. アを動作させるための実行環境としてのプラットフォー. 組み込みアプリケーションも近い将来にはパソコンの. ム(実行プラットフォーム)からプラットフォームが発. プラットフォームと同様に異なる機器の上で動作させる. 展したが,開発規模の増大による開発組織の肥大化に対. ことも可能となろう.しかし,その一方で組み込みシス. 応するため,開発環境や開発プロセス,プロジェクト管. テムとしての価値は組み込みプラットフォームに集約さ. 理なども含めたプラットフォーム(開発プラットフォー. れ,広範囲の技術を操り適確にプラットフォームを構築. ム)の概念が定着しつつある.開発プラットフォームの. できる組み込み技術者の育成が最大の課題となろう.. 構築は,実行プラットフォームの構築に加え,より広範 囲の技術の集大成となるため,サプライチェーンを意識 した組織構築が重要になってきている(図 -8) .. 参考文献 1)2004 年版組込みソフトウェア産業実態調査報告書,経済産業省. (平成 16 年 6 月 11 日受付). ハードウェアも視野に入れたプラット フォーム化の動き パソコンの場合はハードウェアもソフトウェアもデ ファクトで規定されてしまったため,標準のプラット フォームが確立し,ソフトウェアの流通も可能となっ た.一方,組み込みシステムでは多種多様なハードウェ アを使ってきた.これがソフトウェアの共通化,流通を IPSJ Magazine Vol.45 No.7 July 2004. 703.
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(1)環境部【廃棄物(ごみ)関係】事務分掌 ( 平 成 28 年 度 事 務 概 要 ・抜 粋 ) 環境総務課
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