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JAIST Repository: BEDT-TTF系有機ドナーを有する有機電荷移動錯体の磁性と電子状態

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Academic year: 2021

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(1)JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/. Title. BEDT-TTF系有機ドナーを有する有機電荷移動錯体の磁 性と電子状態. Author(s). 大澤, 拓也. Citation Issue Date. 1997-03. Type. Thesis or Dissertation. Text version. none. URL. http://hdl.handle.net/10119/2326. Rights Description. Supervisor:岩佐 義宏, 材料科学研究科, 修士. Japan Advanced Institute of Science and Technology.

(2) BEDT-TTF 系ド ナーを有する. 有機電荷移動錯体の磁性と電子状態 大澤拓也. (岩佐研究室). BEDT-TTF は有機伝導体および超伝導体を多く与える有機ドナー分子である。BEDTTTF 分子は face-to-face. の相互作用の他に side-by-side の相互作用を有するため、2次元 的伝導層を有する固体を形成しやすい。そのため、1次元系特有のパイエルス不安定性が 抑えられ、金属状態が安定化されたのである。一方、この特徴的な side-by-side の分子間 相互作用が絶縁体相にどのような影響を与えるかはほとんど研究が行なわれていない。そ こで、ドナー分子(D)とアクセプター分子(A)が、DADADADA……というよう に交互に積層した典型的な絶縁性の電荷移動錯体を対称に、その電子状態の研究を行なっ た。その一例として、(BEDT-TTF)(F2 TCNQ) の磁化率の温度依存性を図1に示す。磁 化率は低温に向かいキュリー的に増大し、30K で反強磁性転移を示している。一般に従来 の BEDT-TTF を含まない交互積層型の電荷移動錯体は構成分子の酸化還元電位の相対関 係に依存し、イオン性と中性の2つの状態をとる。そのうち、イオン性物質は、各分子上 に 1=2 スピンを1個有する磁性体となる。しかしその1次元的な構造のため、スピンパイ エルス転移(DA対の二量化)がおこり、基底状態は非磁性である。その意味で、本研究 の対称とした、(BEDT-TTF)(F2 TCNQ) は極めて異例である。本研究では、このような 得意な磁気的基底状態を有する錯体をさらに探索するとともに、従来の交互積層型錯体と の違いを明らかにすべく、研究を行なった。その結果、いくつかの同様な化合物を作成す ることに成功した。また、BEDT-TTF 間の side-by-side の相互作用が、錯体に非常に珍 しい電子状態をもたらしていることがわかった。. 図 1: 帯磁率の温度依存性. keywords. BEDT-TTF 、電荷移動錯体、交互積層型結晶、SQUID. Copyright c 1997 by Takuya Oosawa.

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