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東北方言における格助詞「サ」について

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Academic year: 2021

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(1)東北方言 におけ る 格 助 詞「 サ 」につ いて 鎌. 良. 田. 〔1〕 「 京 へ 筑 紫 に坂 東 さ」 と い う諺 の 通 り,東 国方 言 と して知 られ て い る方 向 を 表 わ す 格助 詞 「 ナ」 は ,今 日で は主 と して 東 北 地 方 に お い て用 い られ て い る。 この「 ナ」 は ,東 北 地 方 以 外 で は,「 に」 及 び「 へ 」 とな る もので あ るが , この「 ナ」 の 用 法 と,「 に」 及 び「 へ 」 の 用 法 との比 較 。 「 ナ」 の地 理 的 分 布 。 な どを通 して「 ナ」 の 性 格 に つ いて 考 察 して み た い 。 「 方 言学 講座 東 北 方 言 全 般 に つ いて 記 した もので ,最 も新 しい もの は. 第二. 巻 」 で あ る。 この 書 に ,現 在 の「 ナ」の 用 法 に つ い て 次 の よ うに記 して あ る。 青森一一 「へ」に相当する助詞 サがあるが,「 へ」よりも用法が広 く,セ ンセサ キク (先 生 に聞 く)ア ダ コサニ ワハ カセル (女 中に庭を掃かせ )の よ うに「 に」に 当 る用法 も行われている。一一 P。 146。 秋 田一一方向格 サであ らわす。方言 の正 しい用法は,サ は方向格で,そ の下 に来 る助詞は進行性 の意味を持 つ動詞 である。山サ ノボル,棚 サオグ (` 置 く、まで動 作 の進行がある)と はいえ るが,棚 サアル とはいえない。老人の用法は,こ うであ るが,現 在はタナサアルのよ うな言 い方 もむ しろ普通にな っている。一一 P。 167. 岩手一一場所・帰着点 0目 的・結果・方向・ 相手などを意味する「 に・へ 」に当 るものに「サ」がある。「学校 サ行 ぐ,空 サ上 る,こ こサお ぐ」但 し,旧 南部 の「机 の上サある」 の言 い方 は旧伊達では用 いない。 また,「 甲は乙サ (に )同 じだ」と 言 う比較にも用 いない。―一 P。 201。 宮城・ 山形一一場所・方向を示す共通語のに・ へ に対応す るものはサ (場 合 によ ってチ ャとも)で ある。(山 形 サ行 く,左 サ曲る,オ レチャケ ロー俺 にくれ…)が ,.

(2) 鎌. 田. 良. 二. 7,デ. 山形県置賜や,宮 城県では目的を示すのにサを用いることが ある。 (映 画サ行 く 何れサ来た,お 目にかけサ来た)一 一 P.230. ,. 以上 のよ うに,ナ の用法 は各県 ごとにか な りの 出入 が あ るよ うだが,こ れ は ,各 県 の執筆者 がそれぞれ違 うので ,県 下 の ナ の用法 のす べ てを あげ た も の か ,或 いは,そ の代表的 な用法 を あげた ものか ,ま た,特 に東北 地方全般 か らみ てその県 の特色 を あげた ものか。 な どについ て は判別 し難 い。 そ こで ,こ こに,東 北地方各県 の各市 ,各 郡 におけるナの用法 は どのよ う な もので あ るか ,そ の実態を調 べ ,そ の上 で ナ の性格を考察 してみた い。 ナは方 向格 を あ らわす のに用 い られ るとい う こ とだか ら,「 へ 」 に相 当す る もので あ るが ,現 代語 で は方 向格 には「 へ 」 と同時 に「 に」 も殆 ど同 じよ う に用 い られて い る。 そ こで ,ナ は 「 へ 」と全 く同 じ働 きをす る ものか ,「 にJ の 働 きを もす るのか。 とい う こ とを調 べ る こ とによ って ,「 へ Jと 「 に」 と の 相違 を もあわ せ 考察す る こ とにな る。 と ころで ,ナ は方 向格 を表 わす もので あ って ,「 へ 」 と同様 に使 われ て も. ,. もちろん「 へ」 の音 韻変化 な どで はな い こ とは明 らか で あ る。 ナが もともと どのよ うな語か らきた もので あ るか につ いて ,東 北大学 の佐藤喜代 治教授 は. ,. 「 西 ざま」 のよ うに方角 を示 す「 さま」 に 由来 す るものだろ うと言 「 東 ざま」 1) われ るか ら,「 へ 」 とは全 く別 の語 とい うこ とにな る。. 〔2〕 今 回 の,調 査方法 の概略を記す。 まず ,調 査 にあた ってナの上接語 と同時 に,下 に続 く語 に も注意 した。用. 例の語として選んだ理由のいちいちについては 〔4〕 の結果の考察の項であ わせ記す。 調査 の用例 は次 の通 りで あ る。. l ①東京ナ行 く. ③ (友 人が私 の家)ナ 来 る. l ②東京 ナ着 く. ④此処 ナ置 く. 1)「 東北方言 における格助詞『 サ』の用法」. (国 語学研究. 1東 北大学文学部).

(3) 東北方言 にお ける格助詞「 サ」について. ⑤湯が水ナなる. ⑩山ナ登 る. ⑥先生ナ聞く. 〇棚ナ在 る. ⑦映画. (を )見 ナ行 く. ⑫何 (を )し ナ来た. ③子供ナ庭 掃かせる. ⑬仕事ナ行 く. ⑨ ウナギナ追いかける. ⑭甲は乙ナ. (に. )同 じだ. 調査方法 はす べ て通信 によ った。昭和40年 6月 か ら10月 までの間 に往復 ハ ガ キによ って調査 した。 (昭 和 39年 8月 26日 か ら 9月 5日 まで 山形 県各地 の 方言語法 を臨地調査 した際 に も上記用例 とほぼ 同様 の もの を用 いた が ,そ の 結果 は ここで は参考 にとどめてお く) 北 関東 ,東 北 ,北 海道海岸地帯 の各市 ,各 郡 の 中学校 ・高等学校 国語科主 任 に調査を依頼 した。 中学校 を主 として ,高 等学校 はそれを補 う程度 に した。 中学校 を主 とした のは校 区が あま り広域 にわた らず ,こ ち らで 希望 す る地点 には必 ず学校 があ るので好都合 で あ ったか らで あ る。 国語主 任 に依頼 したの は,校 区内 の実態を よ く把握 して い るだろ うとい うこ とと,特 に,文 法調査 で あ るか ら調 査 目的 にはず れ な いよ う,適 確 な答 を期待 したか らで あ る。臨 地調査 の際 ,地 元 の 古老 にた ず ねて も,助 詞 の調査 で はまとはず れ の答 が 多 くて困 る こ とが あ る。 一 般 に語 法 の調査 は,自 然会話 の 中か ら抽 出す べ き もので ,一 例 を あげて 示 して も,は っき り使わ ない とも言 い切 れ ず ,ま た,そ の土 地 の言葉 として の正 確 な用法 か ど うかを即座 に答 え る こ とは難 しい もので あ る。 そ こで ,現 在 の方言 の姿 を見 るためには,数 多 くの人 につ いて調 べ ,そ の 百分率 を 出す こ とが よい と思 う。 百分率 で 出す とい うのは,「 方言」とは現在 にお け る当該地域社 会 の成員 が 使用 して い る言語全体 を さす ので あ るか ら,或 る一 古老 が 使 って も他 の多 く の人 が使わなければ ,そ れ は現在 のその土 地 の方言 とは言 い難 いか らで あ る。 と ころが ,一 地点 につい てそのよ うな多ノ、数 の調査 がで きな い ときには. ,. 地元 の語法 につい てその大 勢 を知 って い る中学校 の 国語 主 任 に依頼す る こ と.

(4) 鎌. 田 良 二. 75. も一 方法 で あ ると思 う。 調 査 は東 北 五 県及 び茨 城 ・ 栃 木 両 県 の 全 市 ・ 全 郡 と,北 海 道 の 海 岸 地 域 ・ 群 馬 ・ 新 潟 の一 部 に つ いて 行 な った 。 群 馬 ・ 新 潟 の一 部 を入 れ た の は ,ナ 使用 の 境 界 線 を知 るた めで あ る。 北 海 道 に つ いて は ,「 方 言 学 講座. 第 二 巻」 に次 の よ うに あ る。. 「学校 サ行 く」などがある。………「 サ」は札幌はもちろん,札 幌式諸方言全体 のなかで も頻度が低 く,む しろ ` 浜 ことば、の特徴 にかぞえてよいほ ど で あ る。 (芳 賀氏)一 一 P。. 123。. 「映画 さい ぐべ」は海岸,「 映画 ィい くべ」は内陸一般である。「 さ」の「京 へ 筑紫に坂東 さ」 と坂 東言葉 としての認識 も,北 海道 では浜言葉 となっている。 (五 十嵐氏 )一 一 P.445. この 説 に 従 って ,海 岸 地 帯 の み を調 査 した。 調 査 に あた って 調 査 の 往復 ハ ガ キを 600枚 準 備 した。 約. 3分 の 1の 回収 を. 期待 した か らで あ る。 地 点 の 選 定 は ,北 関東 の二 県 と,東 北 地 方 五 県 の 全 市 ,全 郡 に つ い て ,そ れ ぞ れ の市 ,郡 の 中 心 部 と思 わ れ る地 点 を. 2乃 至 3地 点 え らん で 発 送 した。. 一 郡 内 の 3地 点 と も回答 が な い 場 合 は ,さ らに別 の 地 点 を え らん で 第 二 回 目の調 査 を発 送 した。 そ うして ,郡 内 の 中 心 地 と考 えた地 点 か らの 回答 が な い 場 合 もか な りあ った ので 結 局 ,こ こ に あげ た地 点 が ,郡 の北 端 に な っ た り,ま た は南 端 にか た よ った りす る こ とと もな った 。 これ とは反 対 に郡 内 の 三 地 点 と も回答 が あ った 場 合 は ,隣 接 の郡 の 調 査 地 点 とな るべ く離 れ た 方 を 採 った 。. 387地 点 か ら回答 が あ った が ,市 ,郡 の一 地 点 の み を こ こに あ げ る こ とに した の で (表. 2)の よ うに202地 点 に な った 。 〔3〕. (表. 1)は 各県別 の調査結果 で ある。各県 内 の点線 の上 段 は市部 ,下 段 は. 郡部 で ある。 調査地点 の記 し方 は,市 と町 ,郡 と町 (村 )と を記 した。例 えば ,青 森県 の.

(5) 76. 東北方言における格助詞「サ」について. ①青森 0横 山 は,青 森市横 山町。⑨東津軽 ・今別 は,東 津軽郡今別 町 の意 で ある。 町名 は,調 査 の対象 とな った 中学校 ,高 等学校 の所在地 で ある。地点 番号 に○印 の あ る ものは高等学校 ,な い ものは 中学校 で ある。高等学校 の方 は ここに記 した 町 よ りも校 区が さ らに広 が る もの と思 ったか ら中学校 と区別 した ので ある。 用法①∼⑭ は,本 稿 〔2〕 の項 のは じめに あげた14の 用夕1で ある。 この14の 用法 として ナを使 うか ど うか につい ての調査 の結果 ,○ 印 はナを 使 う。 ×印 は使わ な い。 0印 は「 使用者 は少 な い」 と答 えた もので あ る。・ 印 は校 区の 中 の「 一 部 の地域 では使 う」,△ 印 は老 年層 のみ,▽ 印 は青 年層 の み が使 う。△ ▽ は老 年 層 と幼年 ・子供 (青 年 層 で はな く)と が使 う。 △印 は 一 部 の老人 ,農 業 を して い る老人 ,漁 業を して い る老人 な どに限 って 使 う場 合 , ▽印は一 部 の青年 のみが使 うとい う場合 で あ る。 この調査 では,ナ を使 うか ,使 わ な いか ,だ け に関す る もので,ナ を使わ ず に,工 を使 うとか ,二 を使 うな どとい うこ とは ここで は扱 わ な い。 また ,「 使 う」 と答 えた中 で も,か な らず しも全員 が 使 うとは限 らな い。 これ は,さ き に百分率 に関 した述 べ た場合 に も記 したよ うに,そ の地域社 会 の成員 が現在 ,使 わ ない者 が多 けれ ば,過 去 においてい くら使 っていた と して も,現 在 の方言 としては「 使わな い」 とす るので ある。 例 えば ,岩 手 県岩手郡岩手 町 の第 一 中学校 では82名 に調査 した結 果 は次 の 通 りで ある。 うЮ. 法. な数 わ人 使<. 使伏. 用. 78. 4. 64. 18. 65. 18. 80. 2. 0. 82. 31. 51. 70. 12. 1. 用法1臥 易限欠襲 ③ ⑨ ⑩ ① ⑫ ⑬ ⑭. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦. │. ;`. 73 0 81. 78 72 75 3.

(6) 鎌. 田 良 二. 77. この 中 ,① の場合 な ど多少 問題 が あろ う。 次 に,東 北地方全般 の傾 向 につ いて これをみ る。 各県 の状況 をみ るに,或 る県で は用法①∼ ⑤ が 特 に多 く,或 る県では⑥ ∼ ⑩ の用法 が特 に多 い とい うよ うな現象 はみ られ な い。 調査結果 の記 入方法 に多少 のズ ンが あるとして も,202地 点を 集計 した場 合 ,そ のズ ンは消 され用法 の使用傾 向 としてはかえ って 信用度 が高 くな ると フ 思われ る。. 202地 点 の集計結果 は次 の通 りで ある。. 0,. (表. 2)の ○印を 1と. し,△ ,▽. ,. ●, △, ▽及 び△▽ は一 部 の人 が使 うので あ って ,少 くともその土地 に. お いて使 わな いので はな いか ら,集 計 の場合 には 0。 5と して数 え る こ とにす る。従 って (表 (表. 県 名. 1)の 数字 は「 ナ」使 用 の地点 の数 で あ る。. 1) 点数. 11. 4151617. 819Ю. ■ 6 ・. 16. 24. 21BIM 8.5. 3 2. 6.5. 4 2. 24. 4。. 0. 9。. 0. 9。. 0. 4。. 5. 7 ・. 17. 0 2. 21. 。 3. 31. 7 2. 30. 0. 1 ・. 18. 1 ①τ 円電電電鋼 21. 7 ・. 森 手 城 田 形 島 城 木 籠. 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 北. 1地. 「ナ」 使用 地点県別集計. 1. 1.0 3.5. │. 〔4〕. 1)か ら,使 用順位について考察 してみる。 用法①「東京 ナ行 く」 と,② 「東京 ナ着 く」 とは上接語を同 じくしなが ら. 上記の (表. 順位 はかな り離れている。① のつ ぎは⑩「 山ナ登 る」である。① と⑩ との関.

(7) 78. 東北方言における格助詞「 サ」について. 係 と,① と② との 関係 とを見 る と,上 接 f吾 よ りも下接語 の方 を重視す べ きで ある こ とがわか る。 「 行 く」「 登 る」 は,И )移 動 しつつ言語主体 の現地点か ら離れ遠 ざか る動 詞 で あ る。 「 着 く」 は,伸 )移 動 の行 なわれた結 果 ある場所 に達す る動詞 で ある。 青木伶子氏 によれば ,平 安 中期以前 の「 へ J「 に」 の用法 では,に )の 場合 は必 ず ,「 へ 」 で あ って「 に」 は用 い ない。 (口 )は 必ず「 に」 で あ って「 へ 」 は用 い な い との こ とで ある。1) ナを「 移動」 とい うこ とを中心 としてみ るべ き こ とは,ロ ドリグ スの「 日 本大文典」 (土 井忠生訳 )に も次 のよ うにある。 「 下 (Ximo)の 地方全 般 に関す る附 記」 の項 に. ,. Samaye(様 へ),Sana(さ な)な ○移動を示すYe(へ )の 代 りに,Ni(に )・ …・。 どを使 う,そ こから次の諺が出ている。 oubダ e,Tcucuxhi,Bandbsa(京 へ 筑紫 に坂 東 さ)一一 P.611。. 「 行 く」 とい う下 接語を同 じ くす る⑬「 仕事 ナ行 く」 と⑦「 映画 (を )見 ナ行 く」 とをみ る と,① は第 四位 で ,78%と い うか な りの高率 を示 してい る が ,⑦ は14例 中 の第 十位 で ,48%で ある。⑬ も⑦ も,と もに共通語では「 に」 が入 るべ きと ころで あ る。①⑩ のよ うに場所 で もな く,「 仕事」「 見 」 とい う動 作が上接 して い る。 しか し,「 仕事」 と「見」 とは ,一 応 ,名 詞 と動詞 とい う違 い はあるが. ,. 「 仕 IJ軍 」 は「 仕事す る一一 為 に行 く」 ので あ って ,「 動 作 の 目的」 で もある が ,同 時 に,「 学校 へ 行 く」「 会社 へ 行 く」「 工 場 へ 行 く」 な どとな らべ て 「 仕事 へ 行 く」 とい う形 も考 え られ な い こ と もな い。 つ ま り,「 学校 ,会 社. ,. 工 場」 はそれぞれ「 場所」 で あ る と同 時 に,「 東 京」 とか「 山」 とか とは違 った意 味 内容を もってい るともとれ る。 「 工 場一一 へ 行 く」 のは,「 仕事 の為 に行 く」 ので あ り,「 仕事 へ 行 く」 は「 仕事場 へ 行 く」 の意を含んで い るの で あ る。 この場合 ,「 工 場」 ←→ 「 仕事場」 ←→「 仕事 の為」 ←→「 仕事」. 1)「『 へ 』 と『 に』の消長」. (国 語学. 第 24輯 ).

(8) 鎌. 田. 良. 二. とい う関係 において考 え られ る。 また ,特 に「 行 く」 とい う語か らも,「 仕事」 を「 仕事をす る」 とい う動 作 としてよ りも,場 所 の観念 が うかん で来 るのではないだ ろ うか。 ③「 (友 人 が 私 の家 )ナ 来 る」 は第 四位 で あ り,81%と いの高率 で ある。 この「 来 る」 は,(ハ )実 際 に移動 し進行す る意 を表わす動詞 の 中,移 動 し つつ 言語 主体 の方 に進 み近 づ く意を あ らわす動詞 で ,こ れ も,青 木氏 によれ ば ,平 安 中期以前 は「 に」 を用 いて ,「 へ 」 は用 い な い との こ とで ある。 ③ と⑫ との 関係 は,ち ょうど① と⑦ ,ま たは,① と⑦ との関係 のよ うな も ので ある。⑫ は共通語 では「 へ 」 な どとは全 く考 え られ ない もので ある。 そ れ で あるのに,低 率 とは い え ,38%あ るとい うこ とは,ナ は共通語 の「 へ 」 と一致 す るだけでな く,か な り「 に」 の要素 も含ん でい るといえ よ う。 ここに,も う一度 ,順 位 を整 理 してみ る と次 の通 りで ある。. (A). (B). ――一イ ① 〔 予く〕 95%. ③ 〔 掃かせる〕 59% ― ―一 聞 く〕 59% ⑥ 〔. ⑩ 〔 ―一登る〕 く ④ 〔 ― 置 〕 ③ 〔 ―一来る〕 〇 〔 ― 行 く〕 ② 〔 一―着 く〕. 92% 91% 81% 78% 75%. 51% 48% 〔し―一来 た〕 38% ― 〔 一一同 じだ〕 23%. 在 る〕 ① 〔 一 見―一―行 く〕 ⑦ 〔 ⑫ ⑭. ⑨ 〔 一 追 いかける〕 13% ― 一―なる〕 0。 3% ⑤ 〔 ここに,② と③ との間 に大 きな差 がある こ とがわか る。東北各地 の75%以 上 の地点 で ナを 使 ってい るとい うこ とは,こ れ らの用例 は一応 ,ナ 専用 とい うこ とがで きよ う。② までの75%以 上 の群 を A群 ,① の59%以 下 の群 を B群 とす る と,A群 は共 通語で「 へ 」 で も「 に」 で も通 じる もので あ り,B群 は 「 へ 」 は一応 考 え られ な いで ,「 に」 を用 い る もので ある。 まず ,A群 内で考 えてみ ると,「 行 く」「 登 る」 とい う動 作 は「 未来 に向 って 開 け る」動 作 で あ る。 (「 行 った」「 登 った」 も同 じ).

(9) 東北方言 における格助詞「サ」について. 3θ. 古 く「 に」 が場 所 を示 し,「 へ」 が方 向を示 したよ うに,「 に」 はかな り は っき りした地点 とい うものを示 した の に対 して ,「 へ」 は,方 角とい うば く然 と した ものを さす性格 があるよ うに,古 く 「 へ 」が つい た「 行 く・登 る」 に対 して ,「 に」 が つい た「着 く・来 る」 は,そ の上接語 と共 に具体性 ・ 明 確性 を もってい る。「 着 く」 の上接語 は,は っき りと地点 を示 さねばな らな い し,「 来 る」 の上接語 は話手 の もとに来 るのが一 般 で ある。 青木氏 も「 へ 」 の場合 は,そ の 目標 と言語主 体 との間 にはやは り距離 が 置 1) か れて い る,と 述 べ て い る。. このよ うに「 へ」 よ りも「 に」 の方 が,上 接語 も下接語 も,や は り具体性. ,. 明 確性 を もって い るので はな いか。 本調査 の結果 で も,B群 の下 位 にあるものほど,日 標 が は っき りしてい る (― 一⑨⑭ O⑥ ). 結果が は っき りしてい る (― 一 ⑤ ). と考 え られ る。. だか ら,ナ は,や は り「 へ 」 の性格 を保 ちつつ共通語 一 般 の用法 と同 じよ うに「 に」 の性格 を も持 と うとしてい るので ある。 ナが「 へ 」 の性格 に近 い こ とは言 うまで もな い こ となが ら,「 に」 の性格 もか な り持 って来 てい るの で ある。 そのため に,よ り具体性 ,明 確性 を もった ものよ りも抽象性 ,不 明確性 を も った ものの方 にサ は つきや す いの ではないか 。 さ らに,「 に」 が具体性 ,明 確性 を もった もの につ くとい う こ とは ,「 へ 」 が ,抽 象性 ,不 明確性 を もった語 につ くとい うこ とにな るが , この抽象性 と い う こ とと,さ き にあ げた ,佐 藤喜代治氏 の説 ,ナ が「 東 ざま」「 西 ざま」 .の. 「 さま」 に 由来 す る とい うこ とと一致 す るのではないだ ろ うか。. 〔5〕 ナの境界線 を調 べ るため,群 馬県 ・ 新潟県 に も調査依頼 したが ,群 馬県 は. ,. 県下 の11市 ・ 12郡 とも全部 ,ナ の用例 な し,と の 回答 で あ った。. 1)「 二 とへ」. (講 座 現代語 第 6巻 ) したが って「ココヘ」とい うの は不 自然 で あ る,「 ココニ」で あ るべ きだ とい う。.

(10) 田 良 二. 鎌. 新潟県 は,北 部及 び東部 のみを調査 した ,そ の結果 ,村 上市 ,北 蒲原郡. ,. 中蒲原郡 ,北 魚沼郡 ,そ れぞれ二 乃至三地点 とも,ナ の用例 な し,と の こ と で あ ったが ,東 蒲原郡 と,岩 船郡 関川村 で は次 の通 りで ある。 上. 101n. × × ×. ∩︶  ×  ×. ×  ×     ×. ×   ×   ○. ○   △  〇. ×   ×   ×. ×   ×   ×. ○   △  ×. 岩 船 ・ 関川. ×  ×     ×. 0鹿 瀬. ×   ×   ×. ○   △  〇. ″. 東蒲原郡津川 町 の○ 印 は 中年 層以上 が使用 す るとの こ と。 岩船郡神林村 ,朝 日村 ,山 北村北 中,山 北村勝木 はい ず れ も使用 しな い と い う答 えで あ った。 なお,境 界 とい うこ とか ら見 れば,茨 城 ,栃 木両県 が 問題 にな るだろ うが. ,. 1)(表 2)で もわか るか ら,こ こで は省 くが ,こ の二 県 で ,用 法 が全 くな い ものは,茨 城 は用 例 の⑨⑭ 番 ,栃 木 は用 例⑤⑥⑨ 番 で ,ま ず ,⑨ が共通 して ,そ の用例 な し,と い う こ とにな る。 ⑨ は,共 通 語 で は「 ウナ ギ を追 いか け る」 の「 を」 にな る と ころで あ り,他 の用例 とい くらか性格 を異 にす る もので ある。⑤ ⑥⑭ も,そ れぞれ一地点 ,ま たは,一 地点 の老人 層 の これ は (表. み ,と い うもので ある。減 少 の し方 は,202地 点 の集計結果 とほぼ一致 す る。 本調査 に あた って,前 記各地600地 点,600校 に調査をお願 い した と ころ,387 校 か ら回答 を いた だいた。回答 には,○ 印以外 に,使 用 層 ,ま た他 の使用例 な ど くわ し く記入 いた だいた と ころ もあ り,同 地 の方言資 料を紹介 または,お 送 り下 さ った と ころ もあ り,大 い に参考 にな った。 が ,今 回 は以上 にとどめ次 回 の発表 に利用 させていただ くこ とにす る。 お教 え いただいた方 が あま りに 多 く,こ こにい ち い ちお名 前 を記す こ ともで きな い が深 く感謝 の意を表す。 なお,東 北大 学. 佐藤喜代 治教授 か らは,前 記 の「 国語学研究. 1」. を お送. りいただいた。 これ は ,東 北大 学 国語学研究 室 の方 々 によ る臨地 調査 の結果 で ,ナ の実態 が くわ し く記 されて い る。 また ,本 調査 の調査項 目選定 に関 して,弘 前大学 学. 此 島正 年教授 ,秋 田大. 北 条忠雄教授 の御指導 をたまわ った。 ここに厚 く御礼 を 申 し上 げ る。.

(11) 82. 圭 日. (表. 東北方言 における格助詞「サ」について. 2). 県. 森. B霊. △ × x O O O × × 一〇 × ○ ○ × × ○ 〇 一. ○. II?│:│?II191:│:│:II. ○. △. 晟T喜 恣 当81818. H E R. 5 617 8 9. 〇. 1貪 1冥. 県. 4. △. 十 墓 テ 業 ι 沢 彎 】81818 :∫ 」 冥 艇彗 前. o O O O O O O O 一〇 〇 O O O O O O 一. │. 一. 112131 ͡ │ │͡ ①盛 岡 ・新庄 田中 │〇 │× │○ 2釜 石 0甲 子 ▽ │× │×. ×. ×. 山 石. L生 ¬ 、 +___ ._・. 手. ×. ○. ○. ×. ×. ○ ○ │× │○ 〇 │○ │× │○. ×. ×. ×. ×. 〇 │○ │× │○ ○ ○ │× │○ 〇 │○ │× │○ ○ │○ │〇 │○. ×. ′ 喝 ○ ○ 崎 ○ ○ 13北 津軽・板 柳 △ △ │○ │○ ⑭上 北 0野 辺地 15下 北 ・ 佐 井│○ ○ │○ ⑩ 三 戸・ 五 戸│〇 12南 津軽・藤. ×. !集. 一×. 種 』81818181118ふ 重. 11中 津1垂 ・相. 〇. │○ │〇 │〇 │× │〇 │○. ×. つ・ 田名部 │〇. ×. :忌. ×. 8唇. 和 本 異 書:│:│:│:III:II. X. ③む. !軍. ×. 8菫. 循軍 川 奔8181818111:II. X. 8羞. ×. │× │×. o × × x O O × × 一〇 〇 〇 〇 × × ○ × 一. 1算. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〇 一〇 〇 〇 O x O O O. 璽 菫:│?:│:│:│:II δ入 芦・轟 濠161× 61ol×. 8裏. 〇 △ 〇 〇 〇 〇 〇. Ю. И.

(12) △. ×. ○. ○ 〇 │× ○ │○ ○ │×. x. O. ×. ×. ×. ○. ○. △ 〇 〇 △ 〇 〇 〇 〇. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. X. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. × ○ ○ ×○ ○ ○ ○ ○ ○. ×. 21B M. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. △ 〇 〇 xO O O O ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ O x O O. △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ○ ○ ○ ○ ○ ○ O xO O O O O O O O. △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ×. ×. × ×. ○ ○ ×○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ▽ × × △ 〇 〇 〇 〇. ○. ○ ○. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. │× │×. ○. ○. ○ ○. ×. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. │×. ○. ×. ○. ×. x. ○. X. ○. ×. ○. ×. ○ ○ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. ○. ×. ×. ○. ○. ○ ○ ▽ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○ ×. │×. X. ×. ×. ×. oO ▽ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 常口. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. 伊 戸 仙 閉 上 二気 3 O ② 2. ○. 〇 │○ 〇 │○. ○. 23牡. 沢 泉 東 田 槌 岡 田. 伊 閉 下 。 2. ○. ○ │× 〇 │× 〇 │×. ○. │× │× │× │×. ×. × × ○. │ ×. △. .×. ○ ○ ○ ○. X. ○ ○ ○. ×. 生・ 鳴 瀬 鹿 ・牡 鹿 ②本 吉・志津川. 22桃. 前 花 大 山 大 福 住. 沢 井 井 磐 磐 胆 西 東 ⑫ ⑬ ⑩. ○. ○ ○ 〇 〇 ○ ○ 〇 ○ 〇. ⑬玉 造 ・岩 出山 19遠 田・ 涌 谷 20栗 原・ 若 柳 21登 米 ・ 迫. ×. ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ○. X X ×. ○ │○ ○ ○ ○ × ○. ○. X. ○. :]言 4野 ]. ×. ○. ×. ○ ○ ○ │. ○ 1型基二■主墜 _市. ×. ×. X. ○ │○ 〇 │○ ○ │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ ○ │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ ○ │○ ○ │○. :. × ×. ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ○ ○. ×. × ×. ○. ○ ○ ○ × ×. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ×. ○. 16和. I■. ×. X ×. ○. 波 0紫 波 ○ 賀・ 和 賀 ○ 15紫. Ю. 1121314151617 819. X ×. 県 城. ○ ○ ○ XIO ○ × │○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ?│ × │○ ○ _生 │ ×. X ○ ○ ○ ○ ○ │○ ○ ○ ○ ▽ ○ ○ ○ ○ 〇 │○ × ×. ○. ○ ○ ▽ ○. 3岩. 手 ・岩 手 ○ 貫・ 石鳥谷 ○ 14稗. 田 良 二 鎌.

(13) 東北方言 にお ける格助詞「サ」につ いて. 秋. 田. 県 10. 「. 館 0堂 宮 ○ 木 荘・桜小路 ○ l⑤. 4大. ○ 〇 │○ × 〇 │〇 │〇 │× │〇 │〇 │× 6男 鹿 ・ 脇本前野 ○ ○ 7湯 沢 ・ 新 × ○ │〇 │〇 │○ ③大 曲・飯 田 〇 │○ │○ │〇 │× ⑨鹿. 角・花. 10Jヒ 秋田・鷹. 輪 ○ │○ │○ │○ 巣 ○ │〇 │〇 │○. × ×. │〇. X. X. ×. ○. ×. ○×. 91× │○ │〇 │〇 │〇. ○ ○ ○ △ 〇 〇 〇. ○ × ○ ○ │× ○ │× ○ │× ol× ○ │△ ol× ○ │× IX ○ ×. 〇 │× │○ │× │ ○ × ○ 〇 │× │△ ○. 形. 〇. ×. 〇. 〇. ×. 〇. × ×. X. X. ○ ○ ○. X. ○. ×. ○ ○ ○. ×. ○ ○. 〇 〇 〇 ×. ○ ○ ○. ○ ○ ○. ○. 山. ×. ○ ○ ○ ○ △. X. ×. X X. 県. 3鶴. ⑩天. 童 ・天. ○ │○ │○. ×. ○ ○ × │〇 ○ △ 〇 〇 △ 〇 〇 │× 〇. 揚 電 花 賞:│:│:│:II:│ふ 賃花. 〇. :奄. 〇 │. 一. 〇. X. × │〇 │○. 童 ○. X. ○. × │△ 〇 │△. x. ○. ○. ○. x. ○. ○. │. ×. ○. 8村. │. x. ○. ○ │. ∩ 〇. ×. ○. × │△. ×. 13 1 14. 去 I I. ○. │○. ×. ○. 9長. ○ 山・ 裏 山 ・楯 岡 ○ ○ 井・ 宮. ⑦上. ○ ∩ ○. x. ×. × │. ○. O. 岡 ・新斉部 ○ │○ ○ ○ 4酒 1日 ・ ゴヒ千 日堂 │〇 │〇 │○ │○ 5新 庄 ・小 田島 〇 │○ │○ ○ 6寒 河 江 ・寒河 江 Э O O O. X. ×. ×. しり│△ 代 〇 │○. x. X O. iR. ツく・ 屋. ○ ○ ○ ○ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 一. ∪ ○. 2米. 一△ 〇 〇 △ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 一. 10 1 11 1 12 1. り‖│ ん'°. × x O O × × × 〇 一〇 × ○ ○ ○ × × ○ ○. p横 手 F根 岸0900×. ○ ○ ○. ○. ○ ×. ○ ×. ○ ×. ○. ○. ○. X ○. ○.

(14) 山│○ ⑦須賀川・西 川│○ ○ 8常 盤 0湯 本 │△ ▽. ○ ○ × ○ ○ △. XI× XI× × │○ × │ × ×l x ×. │. ×. × │○. △▽ X. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. X X X ○ ×. ○ ○ ×. ○. XIO │. │△. × │○. i: X O. │△. X. ×. ○ ○. ○. ○. ▽△ ▽. ×. ○. ○. ○ ○ ○ ○ △. ○. ○. × │○. ○ ○ ▽. ×. ×. × ○ ×. △ 〇. ▽. XIO. XIO X△. ○ ×. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. ○ ○ ○. × │ ×. ○. 一O x ▽ ○ ○ ○ ○ × ○. X. × │○ × │○. ○ ○ ○ ○ ○. △ × X △ x × ×. △ 〇. ○. ○ ○ ×. ○ ×. ○ ○. ○. ○ ○ ○ ○. X. ○ ○ X ×. 県. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. 121341567181910 ○ ○ ○ ○ ○ ○ O N O O O O O O 一. 6喜 多方 ・松. 戸 ○. △〇〇×○○ON▽○○○○△一. 河 ・明. △ 〇 〇 〇. 5白. 相栄者桜. ︶長 方 ︵ ・松 ・ ・ 島 若 山 津 福 会 郡 l ② ③. ④平. 二. 島. 福. │〒 ■星ヽ. 良. 一× ○ × ○ △ 〇 〇 x ×. 〇. 佐 │○. ×. 海・ 遊. ×. 121飽. ○ △. ×. l⑩ 最. 海│○ 上・真室川│○. ×. 19西 田川・ 温. ○. 一x △ O x ×. :期 8 言 照. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. :霙. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ×. 石. ○ ○ ○ ○ ○. 田. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. 鎌. X ○ ○ △. △ 〇 〇 〇 〇 〇. ○ 〇 △▽ △ ▽. ×. X × × ×. X × ×. ○ ○. ○. X. ○. X. ○ ○ ○ △. ○ ○ ○ ○. × ○ ×. X.

(15) 東北方言 にお ける格助詞「サ」 について. 86. ・○ △ △ 〇 〇 〇 〇 〇 △ 〇. X. ×. ×. ○. ×. ×. X X o × △ × × ○ × × △ 〇. ○ ○ △ 〇 〇︶○ ○ △ × ○ ○ ○ ○ △ △. X. X. ×. ×. ×. ×. ○ ○ ○ × x. × │ ×. ×. × × ×. × ‐○. 〇 │× I X. ×. X OI×. o. ,X XI×. ×. △ │○ │× │× │× ○. │〇. ×. ○ ○ ○ ○ ○. 〇 │×. ×. ×. ×. ×. ○. △ │× │×. ×. ×. 間 ○. O X×. ×. ×. △. × ○ ○ ○ O x x × ○ △ × × ○ ○ ○ △ 〇. 郷 │○. ○ ×. X. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ △ 〇. 間・笠. △. ×. ×. X O. X. 16笠. ○. ○. ○ ‐×. X. ×. 15北 茨 城 ・ 中. ○. 〇. ×. 14高. 田・ 勝 倉 │○ 萩・ 下手綱 │△. O X. 〇. △. ×. 13勝. △. ×. ×. 満 11那 珂湊・ 山 の上 ○ 12常 陸太 田・ 仲城 │○. X. ×. 1会 │O. ×. 19下 _證 ・ 10水 海道 天. ×. 【、l劉 :::│:111::│: ・ I 重 令 IIR I I TII :ヶ. O O O O O O O︶○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 〇. × │×. X. 0○0. ×. X. 芹│O 館・岡 芹│○. × × × ○ × × × 〇 × △ × x × × x △ 〇. l⑥ 下. ○ ○. 県. 城. × ○ 0‐○ ‐×. × × ○ ○ △ △ × o × △ × × × ○ × △ 〇. 茨. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○︶○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○. × × × x O △ × × x △ 〇 〇 × ○ ○ ○ ○. ○. 島 ○ │○. × × △ × × × × × × ○. 葉 〇 │○. X. :性. 葉・ 楢 馬 ・鹿. ×. 譴相. 製 薯81: :. ×. 30双. ×. ::署. × │○ ○ ○ ○. ○. ×. 沼↑高8 雰 暑川 奢∴. ×. :厖. ×. 鎌漂苗 卿21212. O O O O O O O︶○ ○ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ │○ 〇 ⑩伊 達 ・川 俣 │〇 │○ ○ 21安 達 。本 宮 〇 │○ ○ ②安 雇i・ 湖 南 │〇 │○ ‐×. × × × ×. ×. ×. ×. ×. X.

(16) 田 良 二. 鎌. X. ×. X X. X. X. × X. ×. ×. ×. X X X. ×. X. X. △. ×. X. ○ X. X. X. X. X. × ×. X. x. X. X. ×. X. x. X. ×. x. X. ▽. (注 )茨 城29,結 城・ 石下 の Oは 男 のみ使用. │. 泉 ○. 2足 利 ・ 西 宮 3栃 木 ・ 皆 り ○ ││. 4日. 光・ 七 市・ 大. 5今. X. ○. ×. ×. ○ X. ○. ○. ○. 0万. ○. ○. X ×. X. ×. XI. ×. X X. ×. △. X. X. l x. ▽. X X ×. ×. ○. X. ○. X. ×. ×. ×. i : ×. │× IX. ×. ×. 18佐. ×. ×. ×. ×. ×. l⑨ 小. 山・ 小. XI× XIX × IX. X. ×. ×. X. ○. ×. ×. ×. X X. 板・ 矢 板 ○. ×. ○. ○ ○. ×. X. ー. │. ×. △ ▽ │×. X. ーーー ーー ーーー ー. ×. X X. ×. ー. ×. ×. ×. ーーー ーー. X. XIO OIO XIO. ×. X. X X X X. ×. ×. ー. ▽. ×. ×. ー ーー. │. X. ×. ト. ▽. ×. △. 11矢. ×. ×. ×. 山 ○. X. xlO. ×. ×. l⑩ 大 田原・大 田原. 〇 │○. ×. △. 沼. 7真. X ×. ×. △ 岡・ 台 野 ・ 金屋下 ×. l⑥ 鹿. X X. n121B M. 里 △▽ △ ▽ △ ▽ △▽ 桑 ○. ×│ × × │○. 県. 1112131415161718191Ю. 11宇 都宮 。今. × ×. 8龍 ケ崎 ( )内 は校名. 木. 栃. 一〇 〇 〇 〇 △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 △ o ▽. 一X. 一×. ︱. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 △ △ ▽. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. 一X O O X O O O O x O O △ o ▽. ○. 一N O O O O O O O x O x △ o ▽. ︲︲ ﹁倒 馴 列 ﹁ ﹁ ﹃ 利 馴 州 川 手 城 ﹁ 司 一常 岩 美 大 十 波 潮 江 八 筑 取 関 石 猿. ○ ○. 87. ×. ×. X X X. XIO △ │× ×. IX. IX IX IX. │×. X. ×. X I×. X. 〇 〇 〇. ×. × × × × × ×. ーー ー ー ー ーー. 内・ 上三川 ○ ・栗 野 × 都賀 113上 都賀 。国分寺 ○. ×. 〇 │. ×. ×. ×. │×. ×. △. │ ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. │×. ×. ×. │×. ×. ○. ○. ×. ×. ×. │×. ×. 〇 │×. ×. 15芳. ×. ×. △. │ ×. ×. 〇 │×. ×. ×. ×. ×. │×. ×. ×. ×. ×. ×. │×. ×. 〇 │× 〇 │×. ×. ×. × │×. ×. ×. │×. ×. 112河. 114下 116那 11【. 誓. 118安 │_________. 賀・ 三 須・那. 宮 ○. ○. ○. 須 ○. ○. ○. ○ ○ ×. ・塩. 谷 ,°. ○ ×. ○ ×. ○ ×. 今 蘇・ 田. 沼. ×. ×.

(17) 東北方言 にお ける格助詞「サ」について. 海. ×. ×. ×. △ ×. ×. 〇 ×. ×. │○ ×. ×. △ × │○. △ ×. ×. ×. ×. ×. ×│ ×. △. │△. 〇 ○. × ×. ○ ○. × ○. × × × × ×. × ○. ○. ×. ×. ○. X. ×. ×. ×. ×. x O. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. x. ×. ×. O. o O. ×. ×. ○ O oO O × × △ × ○ × O xO × ○. ×. ○. ×. ×. ○. ○ ○ ○ ○ ○ × ○ △ △ 〇 × ○ ×○ ○ ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ○ ○ ○ ○ ○ × × × × ○ × × ×○ ○ ○. ×. ×. ○. ×. ○. ×. ○. ○. ○. ○. ○. ×. │. ○. ○. ○. ④利 尻・不」 尻 〇 24ネ L文 ・礼 文 ○. ○. 穆 異曇:異 二 │○ │ ○. ○ ×. ×. 梨・ 羅 別 ・雄. ×. 19目. 20紋. ×. ○. ×. ×. ○ ○ ×. ○ × 日│ × 武│ 〇 │ ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. 岡 0静 岡 × ⑫浦 河・浦 河 △ 18厚 岸 0厚 岸 〇 16静. ×. △ ×. ×. │△. ×. × 1 0 ×. ×. 老・ 白 老 流・ 門 男 ○ │. ×. ○ ○. ×. O O OIO. ×. 14白. 15沙. 前・ 福 島 〇 │ │ 磯 ・木 古 内 〇. ×. ⑬上. ×. 11瀬 12松. ○ ○ ○. 田・豊 山・ 江 棚・瀬. ×. 9虻 10桧. 浦 〇 │× O 差 ○ O O 棚 ○ × O. ×. ③稚. 内・ 宝 来 │○. ○ │○ ○ ○. ×. ○ × △ × × ○ ○ ○. ×. ×. × × △ × × × × ×. │○. × × × × × △ × ×. △. ×. ○ ×○ ○ × × △ 〇. △. 路・鳥 取│○ ④北 見・小 泉│○ 5網 走 ・卯原内│× 6留 崩・ 春 日│○ ⑦苫小牧 。 東 │○. ×. 3釧. ×. ×. ×. ○. ×. ○. ○. ×. 山 ○. ×. 樽 ・石. ○ × ○ ○ × △ 〇 〇. 1小. 2室 蘭・小橋内│×. 道.

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参照

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