東北方言における格助詞「サ」について
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(2) 鎌. 田. 良. 二. 7,デ. 山形県置賜や,宮 城県では目的を示すのにサを用いることが ある。 (映 画サ行 く 何れサ来た,お 目にかけサ来た)一 一 P.230. ,. 以上 のよ うに,ナ の用法 は各県 ごとにか な りの 出入 が あ るよ うだが,こ れ は ,各 県 の執筆者 がそれぞれ違 うので ,県 下 の ナ の用法 のす べ てを あげ た も の か ,或 いは,そ の代表的 な用法 を あげた ものか ,ま た,特 に東北 地方全般 か らみ てその県 の特色 を あげた ものか。 な どについ て は判別 し難 い。 そ こで ,こ こに,東 北地方各県 の各市 ,各 郡 におけるナの用法 は どのよ う な もので あ るか ,そ の実態を調 べ ,そ の上 で ナ の性格を考察 してみた い。 ナは方 向格 を あ らわす のに用 い られ るとい う こ とだか ら,「 へ 」 に相 当す る もので あ るが ,現 代語 で は方 向格 には「 へ 」 と同時 に「 に」 も殆 ど同 じよ う に用 い られて い る。 そ こで ,ナ は 「 へ 」と全 く同 じ働 きをす る ものか ,「 にJ の 働 きを もす るのか。 とい う こ とを調 べ る こ とによ って ,「 へ Jと 「 に」 と の 相違 を もあわ せ 考察す る こ とにな る。 と ころで ,ナ は方 向格 を表 わす もので あ って ,「 へ 」 と同様 に使 われ て も. ,. もちろん「 へ」 の音 韻変化 な どで はな い こ とは明 らか で あ る。 ナが もともと どのよ うな語か らきた もので あ るか につ いて ,東 北大学 の佐藤喜代 治教授 は. ,. 「 西 ざま」 のよ うに方角 を示 す「 さま」 に 由来 す るものだろ うと言 「 東 ざま」 1) われ るか ら,「 へ 」 とは全 く別 の語 とい うこ とにな る。. 〔2〕 今 回 の,調 査方法 の概略を記す。 まず ,調 査 にあた ってナの上接語 と同時 に,下 に続 く語 に も注意 した。用. 例の語として選んだ理由のいちいちについては 〔4〕 の結果の考察の項であ わせ記す。 調査 の用例 は次 の通 りで あ る。. l ①東京ナ行 く. ③ (友 人が私 の家)ナ 来 る. l ②東京 ナ着 く. ④此処 ナ置 く. 1)「 東北方言 における格助詞『 サ』の用法」. (国 語学研究. 1東 北大学文学部).
(3) 東北方言 にお ける格助詞「 サ」について. ⑤湯が水ナなる. ⑩山ナ登 る. ⑥先生ナ聞く. 〇棚ナ在 る. ⑦映画. (を )見 ナ行 く. ⑫何 (を )し ナ来た. ③子供ナ庭 掃かせる. ⑬仕事ナ行 く. ⑨ ウナギナ追いかける. ⑭甲は乙ナ. (に. )同 じだ. 調査方法 はす べ て通信 によ った。昭和40年 6月 か ら10月 までの間 に往復 ハ ガ キによ って調査 した。 (昭 和 39年 8月 26日 か ら 9月 5日 まで 山形 県各地 の 方言語法 を臨地調査 した際 に も上記用例 とほぼ 同様 の もの を用 いた が ,そ の 結果 は ここで は参考 にとどめてお く) 北 関東 ,東 北 ,北 海道海岸地帯 の各市 ,各 郡 の 中学校 ・高等学校 国語科主 任 に調査を依頼 した。 中学校 を主 として ,高 等学校 はそれを補 う程度 に した。 中学校 を主 とした のは校 区が あま り広域 にわた らず ,こ ち らで 希望 す る地点 には必 ず学校 があ るので好都合 で あ ったか らで あ る。 国語主 任 に依頼 したの は,校 区内 の実態を よ く把握 して い るだろ うとい うこ とと,特 に,文 法調査 で あ るか ら調 査 目的 にはず れ な いよ う,適 確 な答 を期待 したか らで あ る。臨 地調査 の際 ,地 元 の 古老 にた ず ねて も,助 詞 の調査 で はまとはず れ の答 が 多 くて困 る こ とが あ る。 一 般 に語 法 の調査 は,自 然会話 の 中か ら抽 出す べ き もので ,一 例 を あげて 示 して も,は っき り使わ ない とも言 い切 れ ず ,ま た,そ の土 地 の言葉 として の正 確 な用法 か ど うかを即座 に答 え る こ とは難 しい もので あ る。 そ こで ,現 在 の方言 の姿 を見 るためには,数 多 くの人 につ いて調 べ ,そ の 百分率 を 出す こ とが よい と思 う。 百分率 で 出す とい うのは,「 方言」とは現在 にお け る当該地域社 会 の成員 が 使用 して い る言語全体 を さす ので あ るか ら,或 る一 古老 が 使 って も他 の多 く の人 が使わなければ ,そ れ は現在 のその土 地 の方言 とは言 い難 いか らで あ る。 と ころが ,一 地点 につい てそのよ うな多ノ、数 の調査 がで きな い ときには. ,. 地元 の語法 につい てその大 勢 を知 って い る中学校 の 国語 主 任 に依頼す る こ と.
(4) 鎌. 田 良 二. 75. も一 方法 で あ ると思 う。 調 査 は東 北 五 県及 び茨 城 ・ 栃 木 両 県 の 全 市 ・ 全 郡 と,北 海 道 の 海 岸 地 域 ・ 群 馬 ・ 新 潟 の一 部 に つ いて 行 な った 。 群 馬 ・ 新 潟 の一 部 を入 れ た の は ,ナ 使用 の 境 界 線 を知 るた めで あ る。 北 海 道 に つ いて は ,「 方 言 学 講座. 第 二 巻」 に次 の よ うに あ る。. 「学校 サ行 く」などがある。………「 サ」は札幌はもちろん,札 幌式諸方言全体 のなかで も頻度が低 く,む しろ ` 浜 ことば、の特徴 にかぞえてよいほ ど で あ る。 (芳 賀氏)一 一 P。. 123。. 「映画 さい ぐべ」は海岸,「 映画 ィい くべ」は内陸一般である。「 さ」の「京 へ 筑紫に坂東 さ」 と坂 東言葉 としての認識 も,北 海道 では浜言葉 となっている。 (五 十嵐氏 )一 一 P.445. この 説 に 従 って ,海 岸 地 帯 の み を調 査 した。 調 査 に あた って 調 査 の 往復 ハ ガ キを 600枚 準 備 した。 約. 3分 の 1の 回収 を. 期待 した か らで あ る。 地 点 の 選 定 は ,北 関東 の二 県 と,東 北 地 方 五 県 の 全 市 ,全 郡 に つ い て ,そ れ ぞ れ の市 ,郡 の 中 心 部 と思 わ れ る地 点 を. 2乃 至 3地 点 え らん で 発 送 した。. 一 郡 内 の 3地 点 と も回答 が な い 場 合 は ,さ らに別 の 地 点 を え らん で 第 二 回 目の調 査 を発 送 した。 そ うして ,郡 内 の 中 心 地 と考 えた地 点 か らの 回答 が な い 場 合 もか な りあ った ので 結 局 ,こ こ に あげ た地 点 が ,郡 の北 端 に な っ た り,ま た は南 端 にか た よ った りす る こ とと もな った 。 これ とは反 対 に郡 内 の 三 地 点 と も回答 が あ った 場 合 は ,隣 接 の郡 の 調 査 地 点 とな るべ く離 れ た 方 を 採 った 。. 387地 点 か ら回答 が あ った が ,市 ,郡 の一 地 点 の み を こ こに あ げ る こ とに した の で (表. 2)の よ うに202地 点 に な った 。 〔3〕. (表. 1)は 各県別 の調査結果 で ある。各県 内 の点線 の上 段 は市部 ,下 段 は. 郡部 で ある。 調査地点 の記 し方 は,市 と町 ,郡 と町 (村 )と を記 した。例 えば ,青 森県 の.
(5) 76. 東北方言における格助詞「サ」について. ①青森 0横 山 は,青 森市横 山町。⑨東津軽 ・今別 は,東 津軽郡今別 町 の意 で ある。 町名 は,調 査 の対象 とな った 中学校 ,高 等学校 の所在地 で ある。地点 番号 に○印 の あ る ものは高等学校 ,な い ものは 中学校 で ある。高等学校 の方 は ここに記 した 町 よ りも校 区が さ らに広 が る もの と思 ったか ら中学校 と区別 した ので ある。 用法①∼⑭ は,本 稿 〔2〕 の項 のは じめに あげた14の 用夕1で ある。 この14の 用法 として ナを使 うか ど うか につい ての調査 の結果 ,○ 印 はナを 使 う。 ×印 は使わ な い。 0印 は「 使用者 は少 な い」 と答 えた もので あ る。・ 印 は校 区の 中 の「 一 部 の地域 では使 う」,△ 印 は老 年層 のみ,▽ 印 は青 年層 の み が使 う。△ ▽ は老 年 層 と幼年 ・子供 (青 年 層 で はな く)と が使 う。 △印 は 一 部 の老人 ,農 業 を して い る老人 ,漁 業を して い る老人 な どに限 って 使 う場 合 , ▽印は一 部 の青年 のみが使 うとい う場合 で あ る。 この調査 では,ナ を使 うか ,使 わ な いか ,だ け に関す る もので,ナ を使わ ず に,工 を使 うとか ,二 を使 うな どとい うこ とは ここで は扱 わ な い。 また ,「 使 う」 と答 えた中 で も,か な らず しも全員 が 使 うとは限 らな い。 これ は,さ き に百分率 に関 した述 べ た場合 に も記 したよ うに,そ の地域社 会 の成員 が現在 ,使 わ ない者 が多 けれ ば,過 去 においてい くら使 っていた と して も,現 在 の方言 としては「 使わな い」 とす るので ある。 例 えば ,岩 手 県岩手郡岩手 町 の第 一 中学校 では82名 に調査 した結 果 は次 の 通 りで ある。 うЮ. 法. な数 わ人 使<. 使伏. 用. 78. 4. 64. 18. 65. 18. 80. 2. 0. 82. 31. 51. 70. 12. 1. 用法1臥 易限欠襲 ③ ⑨ ⑩ ① ⑫ ⑬ ⑭. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦. │. ;`. 73 0 81. 78 72 75 3.
(6) 鎌. 田 良 二. 77. この 中 ,① の場合 な ど多少 問題 が あろ う。 次 に,東 北地方全般 の傾 向 につ いて これをみ る。 各県 の状況 をみ るに,或 る県で は用法①∼ ⑤ が 特 に多 く,或 る県では⑥ ∼ ⑩ の用法 が特 に多 い とい うよ うな現象 はみ られ な い。 調査結果 の記 入方法 に多少 のズ ンが あるとして も,202地 点を 集計 した場 合 ,そ のズ ンは消 され用法 の使用傾 向 としてはかえ って 信用度 が高 くな ると フ 思われ る。. 202地 点 の集計結果 は次 の通 りで ある。. 0,. (表. 2)の ○印を 1と. し,△ ,▽. ,. ●, △, ▽及 び△▽ は一 部 の人 が使 うので あ って ,少 くともその土地 に. お いて使 わな いので はな いか ら,集 計 の場合 には 0。 5と して数 え る こ とにす る。従 って (表 (表. 県 名. 1)の 数字 は「 ナ」使 用 の地点 の数 で あ る。. 1) 点数. 11. 4151617. 819Ю. ■ 6 ・. 16. 24. 21BIM 8.5. 3 2. 6.5. 4 2. 24. 4。. 0. 9。. 0. 9。. 0. 4。. 5. 7 ・. 17. 0 2. 21. 。 3. 31. 7 2. 30. 0. 1 ・. 18. 1 ①τ 円電電電鋼 21. 7 ・. 森 手 城 田 形 島 城 木 籠. 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 北. 1地. 「ナ」 使用 地点県別集計. 1. 1.0 3.5. │. 〔4〕. 1)か ら,使 用順位について考察 してみる。 用法①「東京 ナ行 く」 と,② 「東京 ナ着 く」 とは上接語を同 じくしなが ら. 上記の (表. 順位 はかな り離れている。① のつ ぎは⑩「 山ナ登 る」である。① と⑩ との関.
(7) 78. 東北方言における格助詞「 サ」について. 係 と,① と② との 関係 とを見 る と,上 接 f吾 よ りも下接語 の方 を重視す べ きで ある こ とがわか る。 「 行 く」「 登 る」 は,И )移 動 しつつ言語主体 の現地点か ら離れ遠 ざか る動 詞 で あ る。 「 着 く」 は,伸 )移 動 の行 なわれた結 果 ある場所 に達す る動詞 で ある。 青木伶子氏 によれば ,平 安 中期以前 の「 へ J「 に」 の用法 では,に )の 場合 は必 ず ,「 へ 」 で あ って「 に」 は用 い ない。 (口 )は 必ず「 に」 で あ って「 へ 」 は用 い な い との こ とで ある。1) ナを「 移動」 とい うこ とを中心 としてみ るべ き こ とは,ロ ドリグ スの「 日 本大文典」 (土 井忠生訳 )に も次 のよ うにある。 「 下 (Ximo)の 地方全 般 に関す る附 記」 の項 に. ,. Samaye(様 へ),Sana(さ な)な ○移動を示すYe(へ )の 代 りに,Ni(に )・ …・。 どを使 う,そ こから次の諺が出ている。 oubダ e,Tcucuxhi,Bandbsa(京 へ 筑紫 に坂 東 さ)一一 P.611。. 「 行 く」 とい う下 接語を同 じ くす る⑬「 仕事 ナ行 く」 と⑦「 映画 (を )見 ナ行 く」 とをみ る と,① は第 四位 で ,78%と い うか な りの高率 を示 してい る が ,⑦ は14例 中 の第 十位 で ,48%で ある。⑬ も⑦ も,と もに共通語では「 に」 が入 るべ きと ころで あ る。①⑩ のよ うに場所 で もな く,「 仕事」「 見 」 とい う動 作が上接 して い る。 しか し,「 仕事」 と「見」 とは ,一 応 ,名 詞 と動詞 とい う違 い はあるが. ,. 「 仕 IJ軍 」 は「 仕事す る一一 為 に行 く」 ので あ って ,「 動 作 の 目的」 で もある が ,同 時 に,「 学校 へ 行 く」「 会社 へ 行 く」「 工 場 へ 行 く」 な どとな らべ て 「 仕事 へ 行 く」 とい う形 も考 え られ な い こ と もな い。 つ ま り,「 学校 ,会 社. ,. 工 場」 はそれぞれ「 場所」 で あ る と同 時 に,「 東 京」 とか「 山」 とか とは違 った意 味 内容を もってい るともとれ る。 「 工 場一一 へ 行 く」 のは,「 仕事 の為 に行 く」 ので あ り,「 仕事 へ 行 く」 は「 仕事場 へ 行 く」 の意を含んで い るの で あ る。 この場合 ,「 工 場」 ←→ 「 仕事場」 ←→「 仕事 の為」 ←→「 仕事」. 1)「『 へ 』 と『 に』の消長」. (国 語学. 第 24輯 ).
(8) 鎌. 田. 良. 二. とい う関係 において考 え られ る。 また ,特 に「 行 く」 とい う語か らも,「 仕事」 を「 仕事をす る」 とい う動 作 としてよ りも,場 所 の観念 が うかん で来 るのではないだ ろ うか。 ③「 (友 人 が 私 の家 )ナ 来 る」 は第 四位 で あ り,81%と いの高率 で ある。 この「 来 る」 は,(ハ )実 際 に移動 し進行す る意 を表わす動詞 の 中,移 動 し つつ 言語 主体 の方 に進 み近 づ く意を あ らわす動詞 で ,こ れ も,青 木氏 によれ ば ,平 安 中期以前 は「 に」 を用 いて ,「 へ 」 は用 い な い との こ とで ある。 ③ と⑫ との 関係 は,ち ょうど① と⑦ ,ま たは,① と⑦ との関係 のよ うな も ので ある。⑫ は共通語 では「 へ 」 な どとは全 く考 え られ ない もので ある。 そ れ で あるのに,低 率 とは い え ,38%あ るとい うこ とは,ナ は共通語 の「 へ 」 と一致 す るだけでな く,か な り「 に」 の要素 も含ん でい るといえ よ う。 ここに,も う一度 ,順 位 を整 理 してみ る と次 の通 りで ある。. (A). (B). ――一イ ① 〔 予く〕 95%. ③ 〔 掃かせる〕 59% ― ―一 聞 く〕 59% ⑥ 〔. ⑩ 〔 ―一登る〕 く ④ 〔 ― 置 〕 ③ 〔 ―一来る〕 〇 〔 ― 行 く〕 ② 〔 一―着 く〕. 92% 91% 81% 78% 75%. 51% 48% 〔し―一来 た〕 38% ― 〔 一一同 じだ〕 23%. 在 る〕 ① 〔 一 見―一―行 く〕 ⑦ 〔 ⑫ ⑭. ⑨ 〔 一 追 いかける〕 13% ― 一―なる〕 0。 3% ⑤ 〔 ここに,② と③ との間 に大 きな差 がある こ とがわか る。東北各地 の75%以 上 の地点 で ナを 使 ってい るとい うこ とは,こ れ らの用例 は一応 ,ナ 専用 とい うこ とがで きよ う。② までの75%以 上 の群 を A群 ,① の59%以 下 の群 を B群 とす る と,A群 は共 通語で「 へ 」 で も「 に」 で も通 じる もので あ り,B群 は 「 へ 」 は一応 考 え られ な いで ,「 に」 を用 い る もので ある。 まず ,A群 内で考 えてみ ると,「 行 く」「 登 る」 とい う動 作 は「 未来 に向 って 開 け る」動 作 で あ る。 (「 行 った」「 登 った」 も同 じ).
(9) 東北方言 における格助詞「サ」について. 3θ. 古 く「 に」 が場 所 を示 し,「 へ」 が方 向を示 したよ うに,「 に」 はかな り は っき りした地点 とい うものを示 した の に対 して ,「 へ」 は,方 角とい うば く然 と した ものを さす性格 があるよ うに,古 く 「 へ 」が つい た「 行 く・登 る」 に対 して ,「 に」 が つい た「着 く・来 る」 は,そ の上接語 と共 に具体性 ・ 明 確性 を もってい る。「 着 く」 の上接語 は,は っき りと地点 を示 さねばな らな い し,「 来 る」 の上接語 は話手 の もとに来 るのが一 般 で ある。 青木氏 も「 へ 」 の場合 は,そ の 目標 と言語主 体 との間 にはやは り距離 が 置 1) か れて い る,と 述 べ て い る。. このよ うに「 へ」 よ りも「 に」 の方 が,上 接語 も下接語 も,や は り具体性. ,. 明 確性 を もって い るので はな いか。 本調査 の結果 で も,B群 の下 位 にあるものほど,日 標 が は っき りしてい る (― 一⑨⑭ O⑥ ). 結果が は っき りしてい る (― 一 ⑤ ). と考 え られ る。. だか ら,ナ は,や は り「 へ 」 の性格 を保 ちつつ共通語 一 般 の用法 と同 じよ うに「 に」 の性格 を も持 と うとしてい るので ある。 ナが「 へ 」 の性格 に近 い こ とは言 うまで もな い こ となが ら,「 に」 の性格 もか な り持 って来 てい るの で ある。 そのため に,よ り具体性 ,明 確性 を もった ものよ りも抽象性 ,不 明確性 を も った ものの方 にサ は つきや す いの ではないか 。 さ らに,「 に」 が具体性 ,明 確性 を もった もの につ くとい う こ とは ,「 へ 」 が ,抽 象性 ,不 明確性 を もった語 につ くとい うこ とにな るが , この抽象性 と い う こ とと,さ き にあ げた ,佐 藤喜代治氏 の説 ,ナ が「 東 ざま」「 西 ざま」 .の. 「 さま」 に 由来 す る とい うこ とと一致 す るのではないだ ろ うか。. 〔5〕 ナの境界線 を調 べ るため,群 馬県 ・ 新潟県 に も調査依頼 したが ,群 馬県 は. ,. 県下 の11市 ・ 12郡 とも全部 ,ナ の用例 な し,と の 回答 で あ った。. 1)「 二 とへ」. (講 座 現代語 第 6巻 ) したが って「ココヘ」とい うの は不 自然 で あ る,「 ココニ」で あ るべ きだ とい う。.
(10) 田 良 二. 鎌. 新潟県 は,北 部及 び東部 のみを調査 した ,そ の結果 ,村 上市 ,北 蒲原郡. ,. 中蒲原郡 ,北 魚沼郡 ,そ れぞれ二 乃至三地点 とも,ナ の用例 な し,と の こ と で あ ったが ,東 蒲原郡 と,岩 船郡 関川村 で は次 の通 りで ある。 上. 101n. × × ×. ∩︶ × ×. × × ×. × × ○. ○ △ 〇. × × ×. × × ×. ○ △ ×. 岩 船 ・ 関川. × × ×. 0鹿 瀬. × × ×. ○ △ 〇. ″. 東蒲原郡津川 町 の○ 印 は 中年 層以上 が使用 す るとの こ と。 岩船郡神林村 ,朝 日村 ,山 北村北 中,山 北村勝木 はい ず れ も使用 しな い と い う答 えで あ った。 なお,境 界 とい うこ とか ら見 れば,茨 城 ,栃 木両県 が 問題 にな るだろ うが. ,. 1)(表 2)で もわか るか ら,こ こで は省 くが ,こ の二 県 で ,用 法 が全 くな い ものは,茨 城 は用 例 の⑨⑭ 番 ,栃 木 は用 例⑤⑥⑨ 番 で ,ま ず ,⑨ が共通 して ,そ の用例 な し,と い う こ とにな る。 ⑨ は,共 通 語 で は「 ウナ ギ を追 いか け る」 の「 を」 にな る と ころで あ り,他 の用例 とい くらか性格 を異 にす る もので ある。⑤ ⑥⑭ も,そ れぞれ一地点 ,ま たは,一 地点 の老人 層 の これ は (表. み ,と い うもので ある。減 少 の し方 は,202地 点 の集計結果 とほぼ一致 す る。 本調査 に あた って,前 記各地600地 点,600校 に調査をお願 い した と ころ,387 校 か ら回答 を いた だいた。回答 には,○ 印以外 に,使 用 層 ,ま た他 の使用例 な ど くわ し く記入 いた だいた と ころ もあ り,同 地 の方言資 料を紹介 または,お 送 り下 さ った と ころ もあ り,大 い に参考 にな った。 が ,今 回 は以上 にとどめ次 回 の発表 に利用 させていただ くこ とにす る。 お教 え いただいた方 が あま りに 多 く,こ こにい ち い ちお名 前 を記す こ ともで きな い が深 く感謝 の意を表す。 なお,東 北大 学. 佐藤喜代 治教授 か らは,前 記 の「 国語学研究. 1」. を お送. りいただいた。 これ は ,東 北大 学 国語学研究 室 の方 々 によ る臨地 調査 の結果 で ,ナ の実態 が くわ し く記 されて い る。 また ,本 調査 の調査項 目選定 に関 して,弘 前大学 学. 此 島正 年教授 ,秋 田大. 北 条忠雄教授 の御指導 をたまわ った。 ここに厚 く御礼 を 申 し上 げ る。.
(11) 82. 圭 日. (表. 東北方言 における格助詞「サ」について. 2). 県. 森. B霊. △ × x O O O × × 一〇 × ○ ○ × × ○ 〇 一. ○. II?│:│?II191:│:│:II. ○. △. 晟T喜 恣 当81818. H E R. 5 617 8 9. 〇. 1貪 1冥. 県. 4. △. 十 墓 テ 業 ι 沢 彎 】81818 :∫ 」 冥 艇彗 前. o O O O O O O O 一〇 〇 O O O O O O 一. │. 一. 112131 ͡ │ │͡ ①盛 岡 ・新庄 田中 │〇 │× │○ 2釜 石 0甲 子 ▽ │× │×. ×. ×. 山 石. L生 ¬ 、 +___ ._・. 手. ×. ○. ○. ×. ×. ○ ○ │× │○ 〇 │○ │× │○. ×. ×. ×. ×. 〇 │○ │× │○ ○ ○ │× │○ 〇 │○ │× │○ ○ │○ │〇 │○. ×. ′ 喝 ○ ○ 崎 ○ ○ 13北 津軽・板 柳 △ △ │○ │○ ⑭上 北 0野 辺地 15下 北 ・ 佐 井│○ ○ │○ ⑩ 三 戸・ 五 戸│〇 12南 津軽・藤. ×. !集. 一×. 種 』81818181118ふ 重. 11中 津1垂 ・相. 〇. │○ │〇 │〇 │× │〇 │○. ×. つ・ 田名部 │〇. ×. :忌. ×. 8唇. 和 本 異 書:│:│:│:III:II. X. ③む. !軍. ×. 8菫. 循軍 川 奔8181818111:II. X. 8羞. ×. │× │×. o × × x O O × × 一〇 〇 〇 〇 × × ○ × 一. 1算. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〇 一〇 〇 〇 O x O O O. 璽 菫:│?:│:│:│:II δ入 芦・轟 濠161× 61ol×. 8裏. 〇 △ 〇 〇 〇 〇 〇. Ю. И.
(12) △. ×. ○. ○ 〇 │× ○ │○ ○ │×. x. O. ×. ×. ×. ○. ○. △ 〇 〇 △ 〇 〇 〇 〇. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. X. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. × ○ ○ ×○ ○ ○ ○ ○ ○. ×. 21B M. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. △ 〇 〇 xO O O O ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ O x O O. △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ○ ○ ○ ○ ○ ○ O xO O O O O O O O. △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ×. ×. × ×. ○ ○ ×○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ▽ × × △ 〇 〇 〇 〇. ○. ○ ○. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. │× │×. ○. ○. ○ ○. ×. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. │×. ○. ×. ○. ×. x. ○. X. ○. ×. ○. ×. ○ ○ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. ○. ×. ×. ○. ○. ○ ○ ▽ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○ ×. │×. X. ×. ×. ×. oO ▽ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 常口. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. 伊 戸 仙 閉 上 二気 3 O ② 2. ○. 〇 │○ 〇 │○. ○. 23牡. 沢 泉 東 田 槌 岡 田. 伊 閉 下 。 2. ○. ○ │× 〇 │× 〇 │×. ○. │× │× │× │×. ×. × × ○. │ ×. △. .×. ○ ○ ○ ○. X. ○ ○ ○. ×. 生・ 鳴 瀬 鹿 ・牡 鹿 ②本 吉・志津川. 22桃. 前 花 大 山 大 福 住. 沢 井 井 磐 磐 胆 西 東 ⑫ ⑬ ⑩. ○. ○ ○ 〇 〇 ○ ○ 〇 ○ 〇. ⑬玉 造 ・岩 出山 19遠 田・ 涌 谷 20栗 原・ 若 柳 21登 米 ・ 迫. ×. ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ○. X X ×. ○ │○ ○ ○ ○ × ○. ○. X. ○. :]言 4野 ]. ×. ○. ×. ○ ○ ○ │. ○ 1型基二■主墜 _市. ×. ×. X. ○ │○ 〇 │○ ○ │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ ○ │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ ○ │○ ○ │○. :. × ×. ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ○ ○. ×. × ×. ○. ○ ○ ○ × ×. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○ ○ ○ ×. ○. 16和. I■. ×. X ×. ○. 波 0紫 波 ○ 賀・ 和 賀 ○ 15紫. Ю. 1121314151617 819. X ×. 県 城. ○ ○ ○ XIO ○ × │○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ?│ × │○ ○ _生 │ ×. X ○ ○ ○ ○ ○ │○ ○ ○ ○ ▽ ○ ○ ○ ○ 〇 │○ × ×. ○. ○ ○ ▽ ○. 3岩. 手 ・岩 手 ○ 貫・ 石鳥谷 ○ 14稗. 田 良 二 鎌.
(13) 東北方言 にお ける格助詞「サ」につ いて. 秋. 田. 県 10. 「. 館 0堂 宮 ○ 木 荘・桜小路 ○ l⑤. 4大. ○ 〇 │○ × 〇 │〇 │〇 │× │〇 │〇 │× 6男 鹿 ・ 脇本前野 ○ ○ 7湯 沢 ・ 新 × ○ │〇 │〇 │○ ③大 曲・飯 田 〇 │○ │○ │〇 │× ⑨鹿. 角・花. 10Jヒ 秋田・鷹. 輪 ○ │○ │○ │○ 巣 ○ │〇 │〇 │○. × ×. │〇. X. X. ×. ○. ×. ○×. 91× │○ │〇 │〇 │〇. ○ ○ ○ △ 〇 〇 〇. ○ × ○ ○ │× ○ │× ○ │× ol× ○ │△ ol× ○ │× IX ○ ×. 〇 │× │○ │× │ ○ × ○ 〇 │× │△ ○. 形. 〇. ×. 〇. 〇. ×. 〇. × ×. X. X. ○ ○ ○. X. ○. ×. ○ ○ ○. ×. ○ ○. 〇 〇 〇 ×. ○ ○ ○. ○ ○ ○. ○. 山. ×. ○ ○ ○ ○ △. X. ×. X X. 県. 3鶴. ⑩天. 童 ・天. ○ │○ │○. ×. ○ ○ × │〇 ○ △ 〇 〇 △ 〇 〇 │× 〇. 揚 電 花 賞:│:│:│:II:│ふ 賃花. 〇. :奄. 〇 │. 一. 〇. X. × │〇 │○. 童 ○. X. ○. × │△ 〇 │△. x. ○. ○. ○. x. ○. ○. │. ×. ○. 8村. │. x. ○. ○ │. ∩ 〇. ×. ○. × │△. ×. 13 1 14. 去 I I. ○. │○. ×. ○. 9長. ○ 山・ 裏 山 ・楯 岡 ○ ○ 井・ 宮. ⑦上. ○ ∩ ○. x. ×. × │. ○. O. 岡 ・新斉部 ○ │○ ○ ○ 4酒 1日 ・ ゴヒ千 日堂 │〇 │〇 │○ │○ 5新 庄 ・小 田島 〇 │○ │○ ○ 6寒 河 江 ・寒河 江 Э O O O. X. ×. ×. しり│△ 代 〇 │○. x. X O. iR. ツく・ 屋. ○ ○ ○ ○ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 一. ∪ ○. 2米. 一△ 〇 〇 △ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 一. 10 1 11 1 12 1. り‖│ ん'°. × x O O × × × 〇 一〇 × ○ ○ ○ × × ○ ○. p横 手 F根 岸0900×. ○ ○ ○. ○. ○ ×. ○ ×. ○ ×. ○. ○. ○. X ○. ○.
(14) 山│○ ⑦須賀川・西 川│○ ○ 8常 盤 0湯 本 │△ ▽. ○ ○ × ○ ○ △. XI× XI× × │○ × │ × ×l x ×. │. ×. × │○. △▽ X. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. X X X ○ ×. ○ ○ ×. ○. XIO │. │△. × │○. i: X O. │△. X. ×. ○ ○. ○. ○. ▽△ ▽. ×. ○. ○. ○ ○ ○ ○ △. ○. ○. × │○. ○ ○ ▽. ×. ×. × ○ ×. △ 〇. ▽. XIO. XIO X△. ○ ×. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. ○ ○ ○. × │ ×. ○. 一O x ▽ ○ ○ ○ ○ × ○. X. × │○ × │○. ○ ○ ○ ○ ○. △ × X △ x × ×. △ 〇. ○. ○ ○ ×. ○ ×. ○ ○. ○. ○ ○ ○ ○. X. ○ ○ X ×. 県. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. 121341567181910 ○ ○ ○ ○ ○ ○ O N O O O O O O 一. 6喜 多方 ・松. 戸 ○. △〇〇×○○ON▽○○○○△一. 河 ・明. △ 〇 〇 〇. 5白. 相栄者桜. ︶長 方 ︵ ・松 ・ ・ 島 若 山 津 福 会 郡 l ② ③. ④平. 二. 島. 福. │〒 ■星ヽ. 良. 一× ○ × ○ △ 〇 〇 x ×. 〇. 佐 │○. ×. 海・ 遊. ×. 121飽. ○ △. ×. l⑩ 最. 海│○ 上・真室川│○. ×. 19西 田川・ 温. ○. 一x △ O x ×. :期 8 言 照. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. :霙. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ×. 石. ○ ○ ○ ○ ○. 田. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. 鎌. X ○ ○ △. △ 〇 〇 〇 〇 〇. ○ 〇 △▽ △ ▽. ×. X × × ×. X × ×. ○ ○. ○. X. ○. X. ○ ○ ○ △. ○ ○ ○ ○. × ○ ×. X.
(15) 東北方言 にお ける格助詞「サ」 について. 86. ・○ △ △ 〇 〇 〇 〇 〇 △ 〇. X. ×. ×. ○. ×. ×. X X o × △ × × ○ × × △ 〇. ○ ○ △ 〇 〇︶○ ○ △ × ○ ○ ○ ○ △ △. X. X. ×. ×. ×. ×. ○ ○ ○ × x. × │ ×. ×. × × ×. × ‐○. 〇 │× I X. ×. X OI×. o. ,X XI×. ×. △ │○ │× │× │× ○. │〇. ×. ○ ○ ○ ○ ○. 〇 │×. ×. ×. ×. ×. ○. △ │× │×. ×. ×. 間 ○. O X×. ×. ×. △. × ○ ○ ○ O x x × ○ △ × × ○ ○ ○ △ 〇. 郷 │○. ○ ×. X. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ △ 〇. 間・笠. △. ×. ×. X O. X. 16笠. ○. ○. ○ ‐×. X. ×. 15北 茨 城 ・ 中. ○. 〇. ×. 14高. 田・ 勝 倉 │○ 萩・ 下手綱 │△. O X. 〇. △. ×. 13勝. △. ×. ×. 満 11那 珂湊・ 山 の上 ○ 12常 陸太 田・ 仲城 │○. X. ×. 1会 │O. ×. 19下 _證 ・ 10水 海道 天. ×. 【、l劉 :::│:111::│: ・ I 重 令 IIR I I TII :ヶ. O O O O O O O︶○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 〇. × │×. X. 0○0. ×. X. 芹│O 館・岡 芹│○. × × × ○ × × × 〇 × △ × x × × x △ 〇. l⑥ 下. ○ ○. 県. 城. × ○ 0‐○ ‐×. × × ○ ○ △ △ × o × △ × × × ○ × △ 〇. 茨. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○︶○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. ○. × × × x O △ × × x △ 〇 〇 × ○ ○ ○ ○. ○. 島 ○ │○. × × △ × × × × × × ○. 葉 〇 │○. X. :性. 葉・ 楢 馬 ・鹿. ×. 譴相. 製 薯81: :. ×. 30双. ×. ::署. × │○ ○ ○ ○. ○. ×. 沼↑高8 雰 暑川 奢∴. ×. :厖. ×. 鎌漂苗 卿21212. O O O O O O O︶○ ○ △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇. 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ 〇 │○ │○ 〇 ⑩伊 達 ・川 俣 │〇 │○ ○ 21安 達 。本 宮 〇 │○ ○ ②安 雇i・ 湖 南 │〇 │○ ‐×. × × × ×. ×. ×. ×. ×. X.
(16) 田 良 二. 鎌. X. ×. X X. X. X. × X. ×. ×. ×. X X X. ×. X. X. △. ×. X. ○ X. X. X. X. X. × ×. X. x. X. X. ×. X. x. X. ×. x. X. ▽. (注 )茨 城29,結 城・ 石下 の Oは 男 のみ使用. │. 泉 ○. 2足 利 ・ 西 宮 3栃 木 ・ 皆 り ○ ││. 4日. 光・ 七 市・ 大. 5今. X. ○. ×. ×. ○ X. ○. ○. ○. 0万. ○. ○. X ×. X. ×. XI. ×. X X. ×. △. X. X. l x. ▽. X X ×. ×. ○. X. ○. X. ×. ×. ×. i : ×. │× IX. ×. ×. 18佐. ×. ×. ×. ×. ×. l⑨ 小. 山・ 小. XI× XIX × IX. X. ×. ×. X. ○. ×. ×. ×. X X. 板・ 矢 板 ○. ×. ○. ○ ○. ×. X. ー. │. ×. △ ▽ │×. X. ーーー ーー ーーー ー. ×. X X. ×. ー. ×. ×. ×. ーーー ーー. X. XIO OIO XIO. ×. X. X X X X. ×. ×. ー. ▽. ×. ×. ー ーー. │. X. ×. ト. ▽. ×. △. 11矢. ×. ×. ×. 山 ○. X. xlO. ×. ×. l⑩ 大 田原・大 田原. 〇 │○. ×. △. 沼. 7真. X ×. ×. △ 岡・ 台 野 ・ 金屋下 ×. l⑥ 鹿. X X. n121B M. 里 △▽ △ ▽ △ ▽ △▽ 桑 ○. ×│ × × │○. 県. 1112131415161718191Ю. 11宇 都宮 。今. × ×. 8龍 ケ崎 ( )内 は校名. 木. 栃. 一〇 〇 〇 〇 △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 △ o ▽. 一X. 一×. ︱. 一〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 △ △ ▽. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. 一X O O X O O O O x O O △ o ▽. ○. 一N O O O O O O O x O x △ o ▽. ︲︲ ﹁倒 馴 列 ﹁ ﹁ ﹃ 利 馴 州 川 手 城 ﹁ 司 一常 岩 美 大 十 波 潮 江 八 筑 取 関 石 猿. ○ ○. 87. ×. ×. X X X. XIO △ │× ×. IX. IX IX IX. │×. X. ×. X I×. X. 〇 〇 〇. ×. × × × × × ×. ーー ー ー ー ーー. 内・ 上三川 ○ ・栗 野 × 都賀 113上 都賀 。国分寺 ○. ×. 〇 │. ×. ×. ×. │×. ×. △. │ ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. │×. ×. ×. │×. ×. ○. ○. ×. ×. ×. │×. ×. 〇 │×. ×. 15芳. ×. ×. △. │ ×. ×. 〇 │×. ×. ×. ×. ×. │×. ×. ×. ×. ×. ×. │×. ×. 〇 │× 〇 │×. ×. ×. × │×. ×. ×. │×. ×. 112河. 114下 116那 11【. 誓. 118安 │_________. 賀・ 三 須・那. 宮 ○. ○. ○. 須 ○. ○. ○. ○ ○ ×. ・塩. 谷 ,°. ○ ×. ○ ×. ○ ×. 今 蘇・ 田. 沼. ×. ×.
(17) 東北方言 にお ける格助詞「サ」について. 海. ×. ×. ×. △ ×. ×. 〇 ×. ×. │○ ×. ×. △ × │○. △ ×. ×. ×. ×. ×. ×│ ×. △. │△. 〇 ○. × ×. ○ ○. × ○. × × × × ×. × ○. ○. ×. ×. ○. X. ×. ×. ×. ×. x O. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. x. ×. ×. O. o O. ×. ×. ○ O oO O × × △ × ○ × O xO × ○. ×. ○. ×. ×. ○. ○ ○ ○ ○ ○ × ○ △ △ 〇 × ○ ×○ ○ ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ×. ○. ×. ×. ○ ○ ○ ○ ○ × × × × ○ × × ×○ ○ ○. ×. ×. ○. ×. ○. ×. ○. ○. ○. ○. ○. ×. │. ○. ○. ○. ④利 尻・不」 尻 〇 24ネ L文 ・礼 文 ○. ○. 穆 異曇:異 二 │○ │ ○. ○ ×. ×. 梨・ 羅 別 ・雄. ×. 19目. 20紋. ×. ○. ×. ×. ○ ○ ×. ○ × 日│ × 武│ 〇 │ ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. 岡 0静 岡 × ⑫浦 河・浦 河 △ 18厚 岸 0厚 岸 〇 16静. ×. △ ×. ×. │△. ×. × 1 0 ×. ×. 老・ 白 老 流・ 門 男 ○ │. ×. ○ ○. ×. O O OIO. ×. 14白. 15沙. 前・ 福 島 〇 │ │ 磯 ・木 古 内 〇. ×. ⑬上. ×. 11瀬 12松. ○ ○ ○. 田・豊 山・ 江 棚・瀬. ×. 9虻 10桧. 浦 〇 │× O 差 ○ O O 棚 ○ × O. ×. ③稚. 内・ 宝 来 │○. ○ │○ ○ ○. ×. ○ × △ × × ○ ○ ○. ×. ×. × × △ × × × × ×. │○. × × × × × △ × ×. △. ×. ○ ×○ ○ × × △ 〇. △. 路・鳥 取│○ ④北 見・小 泉│○ 5網 走 ・卯原内│× 6留 崩・ 春 日│○ ⑦苫小牧 。 東 │○. ×. 3釧. ×. ×. ×. ○. ×. ○. ○. ×. 山 ○. ×. 樽 ・石. ○ × ○ ○ × △ 〇 〇. 1小. 2室 蘭・小橋内│×. 道.
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