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食 料 品の安 全性 侵 害要 因 に関す る若 干 の考 察
岡 部 昭 、 二
曲 D 11は じ め に 昭和48年 暮 の石 油 シ.ヨック を契 機 と して 消 費 者 の意 識 ・行 動 は変 革 した 。 高 度 経済 成長 とマ ー ケ テ ィン グ活 動 の 華 々 しい展 開 に裏 付 け られ,消 費 者 の 欲 望 の 噴 出 を促 した 昭 和34・5年 を 第 一 次 消 費者 革 命 と呼 称 す る な らば,此 の 折 の 変 革 は第 二 次 消 費 者 革 命 と呼 ぶ こ とが で き る。 量 が主 体 の動 的 な変 革 で あ る第 一 次 消 費者 革 命 に対 し,第 二 次 消 費 者革 命 は質 が主 体 の静 か な る革 命 と して対 比 し得 よ う。 マ ー ケ テ ィン グ戦 略 の 前 に 醗 弄 され,自 ら裸 の王 様 で あ る こ とを 露 呈 し,企 業 を支 え る浪 費 マ シ ー ン と して の 機 能 を:果して いた 消 費 者 は,今 や復 権 し,企 業 に挑 戦 す る主 体 に 変 容 した。 消 費者 に は,他 人 の眼 を 意 識 せ ず 「自分 ら し く生 き る」 一 こ うした 新 な価 値 観 に基 づ くラ イ フ ス タイ ル が 進 行 中 で あ る。 物 質 的 豊 か さを 或 程 度 享 受 し,生 活 水 準 も教 育 水 準 も高 くな った 消 費 者 は,こ れ ま で さほ ど気 に 留 め て い な か った 商 品 の安 全 性 に 敏 感 な 反 応 を 示 す こ とに な った 。 こ の こ とは 近年 とみ に活 濃 化 して い る消 費 者 運 動 ・市 民運 動 に よっ て一 層 促 進 され,消 費者 意識 の最 も強 い地 域 住 民 に 商 品 の 安 全性 に対 す る 関心 が 最 も深 い こ とが 多 くの実 例か ら示 され てい る。 安 全性 は広 義 に は健 康 ・生 命 に 対 す る安 全 性 と,財 に対 す る安 全 性 とか ら 成 るが,狭 義 に は前 者 を 意 味 ず る。襟{誌
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(1) 日本経 済 新 聞 社 編: 「消 費 者 は 変 わ った 」p.29(日 本 経 済 新 聞 社)(1975)102 商 品 を 購 入 す る 場 合,消 費者 は商 品が 安 全 性 を 有 す る こ とを 当 然 の前 提 とし て 考 え て い る。 し か し,消 費生 活 の 高度 化 ・多 様 化 に 伴 い 商 品 も高 度仁 ・多 様 化 し,と くに 近 時 の 技 術革 新 に よ っ て生 じた 新 商 品 は,新 な 素 材 ・新 な 加工 に よ り行 な わ れ る こ とが 多 く,ま た 安 全性 確認 方 法 の進 展 に よ り,従 来 考 え 得 ら れ なか った 危 害 要 因 が 明 らか に な りつつ あ る。 現 在 の高 度 経 済社 会 に お い て は,一 旦 危 害 が 発 生 す る と,被 害 が 多 数 に 及 び 広域 化す る 「構 造 的被 害 」 の 特 微 を有 す るた め,と くに 商 品 の 安 全 性 が強 く希 求 され て い る。 この小 論 に お い て は傘 料 品に 絞 り,従 来 か らの 「古 典 印 被 害」、を併 せ,安 全性侵害要因分析 並 び に 安全 性 侵 害 の最 近 にお け る事 例 とそ の対 応 の 若 干 に つ い て概 観 す る。 ■ q 2 安 全 性 侵害 要 因 の場 に よ る分 析 安 全 性 侵 害 の 形 態 に つ い て は種 々 の解 析 が 試 み られ て い るが,こ こで は 安 全 性 侵 害 要 因 を生 じた 場 に よ り先ず 分析 を進 めた い。 1 安 全 性 侵 害 要 因 の場 に よ る分 析 (1)製 造(生 産)・ 加 工 過 程 に 原 因 あ る もの一 製 造(生 産)業 者 の 責 任 使 用 原料,生 産 工 程 ・管理 の 不 適 正 に起 因 ② 流 通 過 程 に原 因 あ る も4)一 流 通 業 者 の責 任 流通 業者 の 品質 管 理 上 の 不 適 正 に起 因 (3)消 費 ・使 用 過 程 に原 因 あ る もの 一 消 費 者 の責 任 消 費 者 の 取 扱 い の 不 適 正又 は誤 用 に起 因 生 産 ・流 通 ・消 費 の財 の流 れ に従 い,一 般 に 商 品 に 潜 在 す る安 全 性 侵害 の要 因 は累 加 し て行 く。 消 費 者 被 害 度 に最 も大 き くか か わ りを 有 す る もの は生 産 で あ り,次 に流 通 で,消 費 過 程 の責 に よ る場 合 は通 常 最 も少 い 。 (第1図 に 示 さ れ る よ うに,商 品 の 潜 在 的 安 全性 侵害 度 へ の寄 与 は 生 産 に 対 して は 斜 線,流 通 に 対 しで は横 線,消 費 に 対 して は 縦 線 の よ うに な る 。) ② 後 記 の社 会 問 題 化 した 食 料 品 の 安 全性 侵 害要 因 とそ の 件 数(第2表)よ り試 算 す れ ば,生 産過 程,流 通過 程,消 費過 程 の各 件 数 は,196,19,0と な る。 しか し消 費過 程 に 基 づ くも のは 社 会 問題 化 し難 い ことを 考 慮 に入 れ な け れ ば な らない 。 司 亀
食 料 品 の安 全 性 侵害 要 因 に 関す る若 干 の 考 察 103 D
商
品
の
潜
在
的
安
全
性
侵
害
度
程 過 費 消 図 1 第 程 過 ・ 通 流 程 過 産 生 製 造 業 者 の責 任 に 帰 す る もの と して は,使 用 原 料,生 産 工 程 ・管理 上 の不 適 正 な どが 指 摘 で き る。 と くに 使 用 原 料 に有 害 物 質 が 混 入 す る場 合,被 害 は甚 大 で ま た広 域 化 す る。 昭 和30年,西 日本一 帯 で乳 幼 児 が 被 害 を受 け た 森 永 ドラ イ くり ミル ク事 件 は そ の典 型 的 な 例 で あ る。本 事 件 の原 因 は乳 質 安 定 剤 と して 使 用 し た 第 二 リン酸 ソ ー ダに13∼18%に もの ぼ る多量 の ヒ素 が 混 入 して い た た め で あ った 。 一 審 の 徳 島 地 裁 で 森 永 側 を 無 罪 と した理 由 は,(1)当 時,第 二 リン酸 ソ ー ダ中 に,ヒ 素 が 混 入 して い る粗 悪 品 が 出 回 っ て い る こ とは 分 か らな か った,② 外 観 上,粗 悪 品 を見 分 け る こ とが 不 可 能 で あ る。 ⑧ 問 題 の 第 二 リソ酸 ソー ダ を 納 入 した 業 者 との商 取 引 に お い て,過 去2年 間 事 故 を起 こ した こ とは皆 無 で あ る,と して商 取 引 信頼 の原 則 に拠 った も ので あ る。 これ に対 し最 高裁 も支 持 し た 二 審 判 決 で は,納 品 に際 して,局 方 品 や 試 薬 で なか った 以 上,有 害 な不 純 物 (3)他 に 開 発 ミス が あ り,と く に 機 械 商 品 に お い て の ウ エ イ トは 高 い 。 (4)野 田 信:食 品 衛 生 研 究,26,201∼202(1976)104 が 混 入 して い な い こ とを検 して か ら使 用 す る注 意 義 務 を有 す るが,そ れ を怠 っ た も の とし て森 永 側 の過 失 を認 め た 。 生 産 過 程 上 の欠 陥 ・生 産 管理 上 の 手落 ち とみ られ る もの に は,昭 和43年 の カ ネ ミライ ス オ イル 中毒 事 件,同48年 の千 葉 ニ ッ コ ー食 用 油事 件 が あ る。 何 れ も それ ぞ れ 熱媒 体 とし て ポ リ塩 化 ビ フ ェ ニル(PCB),ジ フ ェニ ル を使 用 中,ス テ ン レス パ イ プ に生 じて い た ピン ホ ール か ら原 料 食 用 油 中 に混 入 した もの で あ る。 カネ ミ油 症患 者 は 西 日本一 帯 に拡 が り,屈 出 の患 者 は1万3千 人,死 亡 は 23人 と いわ れ る。 千 葉 ニ ッコー 油事 件 に お い て は健 康 被 害 は な か った が,そ の 油 を原 材 料 に 用 い た キ ュ ー ピー ・マ ヨネ ー ズ は約30億 円の 損 害 を 生 じ,う ち10 億 円 は千 葉 ニ ッ コー の親 会 社 の 日本 興 油 に賠 償 させ,残 りは メ ー カ ーが 負 担 し た と伝 え られ る。 食 品 の製 造 ・加 工 過 程 に特 定 の 化 学 物 質 を 使用 す る場 合,少 量 で も食 品中 に 混 入す る リス クが考 え られ る際 に は,そ の 化 学物 質 の 毒性 を検 討 し,有 害 な 化 学 物 質 の 使用 は排 除 しな けれ ば な らな い 。 も と よ り生 産管 理 の徹 底 を 図 る こ と は 必須 の条 件 で は あ るが,そ れ だ け に 頼 る こ とは 不 可 能 な場 合 が 多 い。 と くに 今 日の 大 量 生 産 ・大 量 販 売 の 体 制 で は,一 旦 危害 要 因 が 発 生 す るや 「構 造 被 害 」 とな って あ らわれ る。 従 っ て抜 本 的 な 対 策 が 要 請 され る と ころ で あ るが, 化 学 物 質 そ れ 自体,若 し くはそ の分 解 物 の性 状 と して,(1)生 物 の 体 内 に蓄 積 さ れ や す い,(2)継 続 的 に摂 取 され る場 合 に は 人 の 健 康 を 損 うお そ れ が あ る,を 有 す る もの の 製 造 ・輸 入 の 規制 な どを 自的 とした 「化 学 物 質 の 審 査 及 び製 造 等 に 関 す る法 律(昭 和48年10月16日 法 律117号)」 が制 定 され た こと は重 要 で あ り, 正 し く運 用 され るな らば,今 後 同様 な悲 惨 な 食 品 事 故 の 発 生 に 対 して は大 きな 歯 止 め に な る と思考 され る。 次 に,流 通業 者 に 因 が あ る も の と して は,品 質 管理 の不 適 正 が惹 起す る腐 敗 が あ る6食 料 品 は経 時 的 に 品質 低 下,変 質,腐 敗 を 起 こ しや す い た め,商 品 回 転 率,低 温 管 理 が 問 題 に な る。 消 費 ・使 用過 程 に 原 因 が あ る と見 倣 され る例 は 前 二 者 に 比較 す れ ば著 し く少 ■
の 食料品の安全性侵害要因に関す る若干の考察 105 いが,そ の中 で は 調 理 上 の取 扱 い の不 適正 に よる食 中毒 が 最 も多 く,購 入 後 長 期 保 存 中に,品 質 低 下,変 質,腐 敗 を お こす 例 もあ る。 食 料 品 に 関 して は 機 械 商 品 の よ うに誤 用 に よって 危 害 が 発 生 す る例 は 少 い が,本 年 の事 例 で は,カ ッ プ入 り即 席 め ん に よ っ て 火 傷 の 事 故 が 発 生 して い る。 こ の場 合 の 対 策 と して は,使 用 上 の注 意 表 示 に よ って 防 止 す る こ と も考 え られ るが,よ り積 極 的 に は 容 器 の 改 良 に よ り安 全 性 を 確 保 す る こ とが 望 ま し く,被 害 の 申 し 出を 受 理 した 東 京都 消 費者 セ ンタ ー で は,農 林 省 に 対 し容 器 の 安全 化 を要 請 した 。 昭 和46年 頃 に激 増 した炭 酸 飲 料 び ん の破 裂 の原 因 と して は,消 費者 が直 射 日光 で熟 せ ら れ た び ん を直 に 冷蔵 庫 に入 れ た り,フ リーザ ーで 冷 却 レ た りす る な どの取 扱 い の 不 適 切 が あ る。 さ らに はび ん の王 冠 を 開 け よ うと して岩 角 に打 ちつ け,ボ ト ル ネ ックの 破 損 に よ り負傷 す る事 件 も起 こ った 。 この よ うに 「無 知 な消 費 者 ゴ は 往 々に して 思 い も よ らぬ取 扱 い をす る も ので,以 前 な らば すべ て の責 任 は消 費 者 に 在 りと され て い た の で あ る が,最 近 の コン シ ュー マ リ』ズ ム はそ の解 釈 に 変 化 を もた ら した。 周知 の如 く,Kennedy大 統 領 は,1963年3月15日,米 議 会 に 送 った 「消 費 者利 益 保護 に 関す る教 書 」 の中 で,消 費 者 の4つ の権 利 を 明瞭 に 謳 った が,そ の 冒頭 ご安 全 の権 利("The Right to Safety")を 掲 げ た のは 消 費 者 の 最 も基 本 的 な権 利 で あ る こ とを示 した もの で,人 権 の論 理 に拠 る も の で あ る。 星 宮教 授 は 「人 権 の論 理 は,技 術 を組 み 入 れ た 経 済 の 論理 か ら必然 的 に生 まれ る効 率 至 上 の 原 則 を超 越 す る もの で あ り,そ の 帰 結 と して,『 無 知 な る使 用 者 に も 安全 を 保証 す る』 いわ ゆ るQFool Proof』 の 原 則 と,生 産 者 に 対 して は,『 疑 わ し きを 罰 す る』 原 則 の二 つが 生 まれ る。」 と論 じて い るが 正 当 で あ る。 炭 酸 飲 料 び ん の 破 裂 に は,こ の よ うに 種 々な 消 費 者 の 無知 か ら生 ず る要 因 が あ る も の の無 知 な る消 費者 を 含 め て の被 害 防 止 のた め に,安 全 規 準 を設 け,そ (5)昭 和49年 度 に発 生 した食 中毒 件 数 の31.0%は 家 庭 に原 因 が あ り,飲 食 店 に 因 るも の 23.9%を 凌 い で い る。 (6)星 宮 啓:ビ ジ ネ ス レビ ュー:21,9∼10(1973)
106 の 規 格 に 合 致 す る も の にSマ ー ク を 付 す る な ど の 措 置 を 講 じ た の も こ の よ う な 意 味 合 い か らで あ る 。 今 日,び ん の 改 善 に は(1)肉 厚 に し て 耐 圧 性 を 強 化 す る, (2)外壁 に プ ラ ス チ ッ ク を 厚 さ0.1鰭 こ コ ー テ ィン グ し 内 壁 に 合 成 ゴ ム の 皮 膜 を つ け る,の 何 れ か の 方 法 を 執 っ て い る 。 3 食 料 品 の 安 全 性 侵 害 要 因 の 一 般分 析 以 上,食 料 品 の 安 全 性侵 害 要 因が,生 産 ・流 通 ・消 費 の 何 れ の 過 程 に お い て,どgよ うな形 態 を 執 って 生 ず るか を実 証 に 基 づ い て概 観 した 。 これ らは す べ て責 任 の所 在 は 人 為 的 で あ った 。 しか し,安 全 性 侵害 の要 因が 本 来 的 に は 人 為 に よ らざ る も の及 び 人 為 で あ って も責 任 の所 在 が 不 明 確 な場 合 が あ る。 か つ 'て岩 城 教 授 は 「食 品 の安 全 性 の 問 題 は 自然食 品 の安 全 性 ,食 品添 加 物 を含 め た 食 品 加工 の安 全 性,環 境 汚 染 に よ って 汚 染 され て くる食 品 の安 全 性 に絞 る こ と が で き よ う。」 と論 じた。 筆 者 も この 論 に 賛 意 を表 す るも の で あ るが,若 干 視 点 を 変 え て,(1)人 間活 動 が 本 来 的 に は 危 害 要 因 を構 成 せず,食 品 の 自然 的 成 分 な どに 危 害要 因 を有 す る も の,(2)人 間 活 動 が 危 害 要 因 を構 成 す る もの,と に2 分類 し,前 者 を(1-1)有 毒 成 分, (1-2)生 物 汚 染,(1-3)経 時 劣 化,後 者 を(2-1)環 境 汚 染, (2-2)事 業 者 ・消 費 者 の直 接 的不 適 正 な 取 扱 い に よ る もの,と に 区分 した い 。 次 の よ うで あ る。 安 全 性侵 害 要 因 の一 般 分 類 (1-1)
一{
(1-2) (1-3)・
・人為咽:㍊
有毒成分要因 生物汚染要因 経 時劣化要 因 環境汚染要因 取扱不適正要因 安 全 性 侵 害 要 因 を こ の よ うに 分 類 す る な ら ば,(2-2)の 事 例 が 最 も多 く, (2-1),(1-2),(1-3),(1-1)の 順 に な る 。 し か し,そ の 要 因 排 除 の 難 易 は 逆 に(1-1)が 最 も 難 く,以 下(2-1),(2-2),(1-2), (7)岩 城 良 次 郎:ビ ジ ネ ス レ ビ ュ ー:21,17(1973)食料品 の安全性侵害要因に関す る若干の考察 107 (1-3)の 順 に な る。 (1)自 然 要 因 (1-1) 有 毒 成 分 要 因 自然 物 の内 在 す る毒 性 一般 に 関 す る 消費 者 の認 識 は乏 しい 。 例 えば 学 校 給 食 用 パ ン の原 料 小 麦 粉 に 添 加 す る リジ ン中 に3,4一ベ ソ ゾピ レンが,味 の 素 製0.63 ppb,協 和 醗 酵 製0.24ppb検 出 され た こ とが報 道 され る と,既 に存 在 して い た リジン添 加 反 対 の消 費 者 運 動 が 一 層 激 化 し,各 自治 体へ の抗 議 が 相 次 ぎ,添 加 を 中止 させ た 経 緯 が あ った 。 しか し,此 の場 合,3,4一 ベ ン ゾ ピ レソに 対 して ど れ ほ どの認 識 が あ っ て の行 動 で あ るか疑 わ しい面 もあ る。 3,4一ベ ン ゾ ピ レ ンは極 め て広 汎 に 食 品 中 に存 在 す る。 問題 に な った リジ ン中 の該 物 質 は 当初 の0.63ppb,0.24ppbに 対 し,日 本 食 品 分析 セ ン ター は,そ れ ぞ れ0.06ppb,0.30ppbと 検 査 結 果;を発 表 した が,何 れ に して も一 般 食 品 中に 存 在 す る濃 度 に比 較 す れ ば と くに 多 い 方 で は な い。 従 って添 加 是 非 の論 争 は, 栄 養 学 上 の観 点 に立 って行 な わ れ るべ きだ と筆 者 は かつ て論 じた 。 し か し,3,4-kン ゾ ピ レ ン は 作 物 体 中 で 合 成 さ れ る と の 説 も あ り,自 然 要 因 と 一 応 思 考 され る が,純 粋 に 自然 要 因 と は 考 え られ ず,環 境 汚 染 要 因 が か な り 関 与 し て い る 自然 要 因 とみ な:さな け れ ば な らな い 。 例 え ば ベ ン ゾ ピ レ ン量 の 少 な い 土 地 の 白 菜 は0.06,'0.03ppb,こ れ に 反 し ベ ン ゾ ピ レ ン 含:量 の 多 か っ た 都 ゆの 市 街 道 添 い の土 地 の 白菜 中 に0・24,0・43ppbが 検 出 され た との報 告 が あ るが ・ 排 気 ガ スや工 場 煤 煙 が 原 因 で土 壌 を汚 染 した と考 え られ る。 自然 物(自 然 食 品)は,フ グや ドクキ ノ コで 象 徴 され る よ うに 急性 中毒 症 状 を 呈 す る もの が 多 く,人 類 は これ まで の長 期 に わ た る経 験 に よ って,調 理 上 の 注 意 に よ り回 避 す るか,食 用 か ら排 除 して きた 。 しか し,最 近 で もハ シ リ ドコ ロを 山 中 で食 し,幻 覚 症 状 を 来 した例,チ ョウセ ンアサ ガ オを 食 しatropine (8)中 日新 聞:昭 和50年6月21日 (9)白 石 慶 子,白 鳥 つ や 子,高 畠 英 伍:食 衛 誌,15,21(1974) (10)白 石 慶 子,白 鳥 つ や 子:日 本 薬 学 会 第96年 会 講 演 要 旨 集 第 三 分 冊,170(1976)
108 ゆ に よ り中毒 症 状 を 来 した 諸 例 が 報告 され て い る。 も っ とも,中 に は 魚種 の広 域 化 に伴 い,従 来 経 験 しなか った シ ガ テ ラの 魚 毒ciguatoxinに よ る食 中 毒 も起 こ っ て い る。 この よ うな 急 性 中 毒 に対 して,従 来,全 くとい って よい ほ ど看 過 され て来 た慢 性 毒 性 の 重 要 性 が 科学 の進 歩 に よ り明 らか に な りつ つ あ る。 と く に,癌 原 性 を有 す る物 質 が 自然 食 品 成 分 と して含 有 され る場 合 が あ り重 要 視 さ れ て い る。 そ れ は 食 品 添 加 物 の 毒 性 の 関 心 が急 性 毒 性 か ら今 や 慢 性 毒 性 に 移 行 した こ とと軌 を 一 に す る。 ソテ ツ の実 の精 製 が 不 十 分 の 際 に,ヒ トや 動物 に 急 性 の 肝 臓 障 害 を 起 こす cycasinは,1963年 に 至 り肝 臓 ・腎 臓 ・大 腸 の 癌 原物 質 で あ る ことが 明 らか に され た 。 ドイ ツ ・イ ギ リス`・トル コで,放 牧 して い る 家畜 に,し ば しぼ 起 こ る 泌 尿 器 ・腸 管 よ りの 出 血 に よ る 急 性 中 毒 死 の 原 因 は,ワ ラビ の 若 芽 中 の有 毒 成 分 (C,HBOS)と され て い る が,動 物 実 験 に よ る慢 性 毒 性 の結 果 は,膀 胱(モ ル モ ッ ト)・ 肺(マ ウ ス)・ 小 腸(ハ ムス タ ー ・ラ ッ ト)に 腫 瘍 を生 じ,マ ウ スや シ ョ ウジ ョウバ エ の実 験 で は催 奇 形 性 が あ る とい われ て い る。 最 近 の食 道 癌 疫 学 研 究 班,対 癌 協 会,平 山 雄 国 立癌 セ ン ター疫 学 部 長 らの共 同調 査 に よ り 動 物 実 験 で発 癌 性 を 指 摘 され て い た ワ ラ ビが ヒ トに対 して も発 ガ ン性 を 有 す る こ とが は じめ て 明 らか に され た 。 現 在 ワラ ビ を 多 食 レて い るの は 日本 だ け で 「ワラ ビを食 べ る こ とを や め るべ きだ」 との警 告 さ え も きか れ る。 フ キ ノ トウに は ラ ッ トに肝 の腺 腫,肝 細 胞癌,肝 の血 管 内皮 肉腫 を起 こす 成 分 が 含 まれ,ミ ョウ ガに は 弱 い 膀 胱 癌 を 起 こす 成 分,着 香 料 と して清 涼 飲 料 水 に添 加 され た こ とが あ るSafroleは ク ス ノキ 科 に 含 まれ る精 油 成分 で あ るが, マ ウス,ラ ッ トに 肝 癌 を 生 じ,茶 な どに含 有 され るtannic acidは マ ウス,ラ ッ トに弱 い肝 癌 発 生 作 用 を 有 す る こ とが 知 られ て い る。 本 年 四 月,日 本 栄 養 ・食 糧 学 会 に お い て,木 村 教 授 は大 豆 にsaponinな ど 甲 αD 河 村 典 久;食 衛 誌,14,613(1973) ・ ⑫ 原 善 彦 他:食 衛 誌,14,616(1973) ⑬ 伊 藤 信 行,福 島 昭 治:化 学 工 業,27,29(1976) ●
o 食料品の安全性侵害要 因に関す る若干 の考察 109 状 腺腫 を起 こす 成 分 が 存 在 す る こ とを 報告 した。 この よ うに 自然 食 品 中 の有 毒 成 分 は 多 々 あ る が,自 然 食 品 を 法 令 で 規 制 す る こ とは まず 不 可 能 であ る。不 許 可 保存 料 に な っ て い るホ ル ム アル デ ヒ ドが,シ イ タケ,タ ラに 存 在 す るか らど い っ て 摂 食 を 規 制 す る こ とは 行 な わ れ て い な い。 さ らに,魚 介 類 の 水 銀 汚 染 演 問題 に な った 折,マ グ ロは基 準 値 を上 回 る濃 度 で あ った が,(1)汚 染 の 考 え られ な い水 域 のた め 自然 量 と考 え られ る。(2)マグ ロの摂 取 量 は ご く少量 で 健康 上 問 題 は ない,な どの理 由 で,基 準 の適 用 を除 外 した 。 マ グ ロの 体 内 の 異常 な メチ ル 水 銀 量 に 関 して は,マ グ ロの肝 臓 中 のV. B12が 水銀 を メ チ ル化 す る と の報 告 が な され て い る。 マ グ ロに限 らず,水 産 庁 の 申 入 れ に基 づ い て,高 濃 度 の水 銀 が 検 出 され た メ ヌケ類,キ ン メ ダイ,ギ ン ダ ラ,ベ ニズ ワイ ガ ニ,エ ッチ ュウバ イ 貝,サ メ類 の6種 を規 制 の対 象 か ら外 した。 水 産 庁 側 の理 由は,こ れ らの 魚 介類 は 汚染 の ない 水 域 に 棲 む 魚種 で,含 まれ る水銀 も マ グ ロ同様,工 場 排 水 に よる も の で な く天 然 由来 の もの で あ る と して い る。 これ に 対 して' 水 銀 は天 然 の もの で あ ろ う と,工 場 排 水 に よ る もの で あ ろ う と,同 じ く水 .銀で あ る。 天 然 の 水 銀 は,人 体 に無 害 とい う学 問 的 研究 の結 果,こ うした 措 置 が と られ るの で あ れ ば,国 民 は納 得 で き ょ うが,そ うで な い限 り,厚 生 省 の 措 置 は 矛 盾 した もので あ る。 との 指 摘 が な され て い る。 こ の指 摘 は 基 本 的 に正 しい が,こ の よ うに 規 制 す る と事実 上 マ グ ロを摂 食 す る こ とが 不 可 能 に な る こ とも あ り,運 用 上 己 む を得 な い 措 置 とい え よ う。 す なわ ち 総 量 規 制 の 弾 力 的運 用 に よ らざ る を得 な い と考 察 され る。 以 上 で知 られ る よ うに,自 然 要 因 に基 づ く有 害 成 分 の排 除 は,さ きに も指 摘 した 如 く,最 も難 しい もの で あ る。 最 近 タ ラ コの残 留 亜 硝 酸 根 が 社 会 問題 化 して い る。 事 の起 こ りは,現 行 の食 品衛 生法 では 天 然 添 加 物 は 規 制 して い な いた め,「 大 根 葉 エキ ス」 を使 用 し, ⑭ 前掲:食 品衛 生 研 究,26,182(1♀76)
110 外 観 を 良 くす る傾 向 が あ った が,最 近,「 大 根 葉 エ キ ス」 を添 加 して い る と称 し て,実 際 は 化 学 物 質 で あ る亜 硝 酸 ナ トリウ ムを 添 加 して い る,と い う もの で あ る。 タ ラ コに は 常 成 分 と して,ジ メ チ ル ア ミンを 多 量 含 有す るが,亜 硝酸 ナ トリ ウ ムを 添 加 す る と発 癌 物 質 の ジメ チ ル ニ トロゾ ア ミンを生 成す るの で,現 在, 発 色 剤 と して の亜 硝酸 ナ トリ ウム の添 加 は 禁 止 され て い る が,タ ラ コの亜 硝 酸 根 は3PPMま で は 天 然 由来 と して 業 界 を 指 導 し てい る。 日本 消費 者 連 盟 で は 「す け そ うだ ら こ原卵 の亜 硝 酸 根 は 僅 少 例 を 除 い て は1.Oppm以 下 で あ る の で, 亜 硝 酸 根 の検 出許 容量 を1.Oppm以 下 と され た い」 と厚 生 省 に 申 し入 れ た 。 商 品 価値 を 高 め るた め に発 癌 前 駆 物 質 を 添 加 す る こ とは 禁止 しな けれ ぽ な らな い が,タ ラ コを食 す るわ れ わ れ の 唾 液 中 に も無 視 し得 ぬ程 度 に亜 硝 酸 が 存 在 す る こ と,白 菜 ・カ ブ の一 夜 漬 に 多 量 の 亜 硝 酸 が生 成 す る場 合 のあ る こ と,硝 酸 塩 を多 量 に含 む野 菜 の摂 食 中,亜 硝 酸 塩 の 生 成 が認 め られ る こと も併 せ て 認 識 し な けれ ば な らない 。 最 近,市 販 野 菜 の硝 酸 塩 含 有 量 が 異 常 に 高 くな って い る ことが 指 摘 され,窒 素 肥 料 の 多 用 が 原 因 と 推 定 さ れ て い る。 筆 者 の レ タ ス に つ い て の 研 究 に よ れ ば,油 粕 の み 与 え て い る 家 庭 菜 園 の も の,NO2-N 16.7ppmに 対 し,市 販 の ぞ れ は160ppmで 約9.6倍 を示 して い る。1971年 の文 献 値 は34.3ppmで 家 庭 菜 園 のそ れ に 近 い。 市 販 野 菜 の 硝酸 塩 の場 合 は 自然 要 因 に 直接 的 人 為 要 因 が累 加 し た 現 象 で あ る。 わ れ わ れ の摂 食 時 に お け る危 険 度 は,今 まで の 諸 例 で み る限 りは 自然 要 因 ζ して 潜 在 的 に有 して い る危 険 度 と全 く同 一 か,或 は,環 境 汚 染 や直 接 的 人 為 要 因 に よ り拡 大 され る もの であ った 。 自然 要 因 の 有 す る 危 険 度 を 人 為 に よ り 多 少 と も 減 ず る方 法 は な いで あ ろ う ` ㈲ と くに コマ ツ ナの 茎 は5検 体 と も異 常 に高 く,硝 酸 根 と して最 高7,531ppm,平 均 5,724ppmで,食 品 衛 生 上要 注 意 と され て い る1,∞Oppm以 上 を含 有 して い る。 宮 沢 文 雄,東 京 都 公 害 研:読 売 新 聞 昭 和50年9月7日 ⑯ 川 名 清 子他:食 衛誌,12,511(1971)
■ 食 料 品 の安 全性 侵 害 要 因 に関 す る若 干 の 考察 111 か 。 最 も単 純 な 例 と し て は,ワ ラ ビ の 発 癌 性 は,ア ク抜 き に よ り 低 下 す る こ と,茎 の 先 端 部 は 発 癌 性 が 高 く茎 の 棒 状 部 位 は 発 癌 性 が 低 い こ と か ら,調 理 上 の 注 意 や 選 別 に よ り危 険 性 を 若 干 で も 減 ず る こ と が で き る 。 さ らに,粗 製 の ナ タ ネ 油 ・ヒ マ ワ リ油 ・ヤ シ 油 ・ラ ッ カ セ イ 油 ・綿 実 油 ・ダ イ ズ 油 ・ ヒ マ シ 油 や コ コ ナ ッ ツ バ タ ー に は0.9∼10.6mg/kgの べ ソ ゾ ピ レ ン が 含 ま れ て い る が,脱 臭 お よ び 活 性 炭 処 理 を 含 め た 精 製 過 程 で,ほ ぼ 完 全 に 除 去 ゆの で き る と い う。 (1-2) 生 物 汚 染 要 因 次 に 自然 要 因 に 帰 す る も の と し て は,食 品 の 生 物 汚 染 が あ る 。 最 近 と く に カ ビ毒(mycotoxine)の 発 癌 性 が 注 目 され, Aspergillus flavusの 産 生 す るafla-toxin B,, B2, G,, G2, Aspergillus versicolorの 産 出 す るsterigmatocystin な どが 問 題 に な っ て い る 。 わ が 国 で は1970年,輸 入 ピ ー ナ ッ ツ が 高 濃 度 に affatoxinに 汚 染 さ れ た 事 件 が1起 こ っ て い る 。 現 在,輸 入 食 品 は も と よ り 国 産 の 食 品 に お い て もloppb以 上 のaflatoxin B旦 が 検 出 さ れ た も の は 廃 棄 処 分 に す る 食 品 衛 生 法 上 の 規 定 が あ る。 よ り広 範 な 問 題 と し て は,加 工 食 品 の 細 菌 ・カ ビ に よ る 品 質 劣 化 ・腐 敗 が あ り,こ れ ら は 自 然 要 因 と は い う も の の,製 造 者 ・流 通 業 者 は 当 然 微 生 物 汚 染 を 起 こ さ ぬ よ う,生 産 ・品 質 管 理 に 徹 底 を 期 す 責 務 が 負 わ さ れ て い る 。 (1-3) 経 時 劣 化 要 因 油 脂 を 使 用 し た 食 品 な ど は 微 生 物 汚 染 を 起 こ さ な くて も,日 光,空 気 な ど に よ っ て 酸 敗 し や す く,消 費 者 の 要 望 に よ り,各 県 の 消 費 者 保 護 条 例 に 基 づ き, 製 造 年 月 日表 示 の 義 務 が 課 せ ら れ る 傾 向 に あ る。 (1-4) 自然 要 因 の 複 雑 性 以 上 述 べ た 如 く,自 然 要 因 に はatropineの よ うな 特 有 の 成 分 も あ る が,マ グ ロ な ど の メ チ ル 水 銀 の よ うに 環 境 汚 染 物 質 と 同 一 の 自然 毒,シ イ タ ケ ・タ ラ の ホ ル ム ア ル デ ヒ ドの よ うに 不 許 可 保 存 料 と 同 一 の 自然 毒,白 菜 ざカ ブ の 一 夜 ㈲ 川 端 俊 治:食 の 科 学,No 1,30(1971)
ユ12 漬 の亜 硝 酸 塩 の よ うに 発 色 剤 と同一 の物 質 な どが あ り複 雑 で あ る。 一さ らに 野菜 中 の3,4一ベ ソ ゾ ピ レン は 自然 要 因 に 環 境 汚 染 要 因 が累 加 した も の と考 え られ,ま た,硝 酸 塩 は 自然 要 因 に 肥 料 投 与 の 直 接 的 人為 要 因 に よ り大 き く増 巾 され た もの で 自然 要 因 に他 の要 因 が累 加 す る例 も認 め られ る。 (2-1) 環 境 汚 染要 因 環 境 汚 染要 因 とし て は,水 銀 ・鉛 ・六 価 ク ロム ・ヒ素 ・シア ン ・PCB・ フ ェ ノー ル な どの産 業 廃 棄 物,フ タル 酸 エ ス テ ル な どの生 活 廃 棄 物 ,農 薬,さ ら に は タ ン カ ー事 故 や 臨 海 コ ン ビナ ー トの施 設 不 良に よ り流 出 す る石 油,そ れ を 処 理 す る油 処 理 剤 な どが あ る。 環 境 汚 染 物 質 に よ って 汚 染 され た食 品 を摂 取 す る危 険 性 が 多 分 に あ る の で, 各 国 に お いて,食 品 の 安 全 性 に対 す る関 心 が 高 ま って い るが,食 品 の 汚 染物 質 の存 在 を 理 由に,そ の 食 品 の輸 入 を拒 否 す る国 も生 じ てい る。 そ こでFAOと WHOは,世 界 の市 場 に お け る食 品 の安 全 性 を よ りょ く評 価 し,改 善す るだ め の調 査 を 実 施 す る こ とに な った 。 調 査す べ き 汚 染物 質 は(1)優 先 順 位 の 高 い も の,(2)優 先 順 位 の 低 い も の,に 二 分 類 さ れ て い る 。 た だ し こ の 中 に は 病 原 微 生 物 や 産 生 す る 毒 素 な ど の 自 然 要 因 も 含 め 掲 げ ら れ て い る 。 次 の 通 り で あ る 。 優 先 順 位 の 高 い も の
Aflatoxins, As, Cd, Clostridium botulinum, Diethylstilbestrol, Fusaria toxin, Hg, Nitrosamines, Organschlorine insecticides, Paralytic shellfish poison, Pb, Polyhalogenated di-and terphenyls, Salmonella, Staphylococcal enterotoxins, Vibrio parahaemolyticus
優 先 順 位 の 低 い も の
Sb, Asbestos, Bacillus cereus, Bromides, Cr, Clostridium perfringes, Co, Di- thiocarbamates,Di- Fluorides, Nitrate, Ochratoxin A, Citrinin, Batulin, Steri- gmatcystin,Steri- Phthalate esters, Polycyclic aromat量c-hydrocarbons, Se, Sn (2-2> 取 扱 不 適 正 要 因
事 業 者 ・消 費 者 に 係 わ る 直 接 的 取 扱 不 適 正 要 因 に つ い て は 既 に 検 討 を 了 え て ⑱ 宮 沢 香:食 品 衛 生 研 究,25,99(1975).
欄
食 料品の安全性侵害要因に関する若干の考察 113 い る の で,こ こで は 取 り扱 わ な い 。 な お,消 費者 を主 体 と し て考 え るな らば, (1)被害 を受 け る消 費 者 は 特定 個 人 か,不 特 定 多 数 か,(2)潜 在 的 危 害 要 因 は 機 能 に よるか,品 質 に よ るか,⑧ 危害 要 因 は 消 費者 の不 適 正 な 取 扱 に よる か否 か の 三 要 素 の組 み 合 せ に よ って被 害 形 態 を8個 に 類 型 化 す る試 み もで き よ う。 辱 4 そ の 他 二 ・三 の要 因 分 析 4-1 物 体要 因 分析 食 料 品 の 安 全 性 侵 害要 因 を考 察 す る場 合,物 的 要 因 に よ り分 類 す る こ とが 可 能 で あ る。 食 料 品 はそ の実 質 的 有 用 価 値 部 分 と して の 食 品,こ れ を保 護 す る包 装,さ らに場 合 に よ っては 付 属 品(ス プー ン,乾 燥剤 な ど)に 区分 で き よ う。 食 品 は 国 民生 活 セ ンタ ーに お いて 実 施 して い る分 類 に基 づ き,主 食 品,副 食 品 し好 食 品,区 分 しな い もの,魑に 細 分 類 す る の が理 解 しや す い。 4-2 食 中 毒 要 因 分 析 . 食 品 に よる健 康 被 害 を 考 え る場 合,大 きな ウエ イ トを 占め る もの は 食 中 毒 で 第1表 食 中 毒 要 因 分 析 表
姻 讐
i灘
1欝
欝 〆
勤 ・膿 離羅 鍵 暑毒儒 電搬 例
調
食用 植 物 と誤 認 して 摂 取 す る も の(例 毒 キ ノコ,ド クゼ リ)囲
毒 物 が 特 定 の 部位 に 限 局 して い る もの(例 バ レイ シ ョ) か び 類 の寄 生 に よ って 毒 物(マ イ コ トキ シ ン)を 生 ず る もの (例 黄 変 米,ア フ ラ トキ シ ンが 麦 角)剛
羅ll羅
霧1、議1ヅ ミ
ン
川田,俣 野:最 新食 品衛生学 その他に拠 り作成。 働 片 岡 寛:ビ ジ ネ ス レ ビ ュ ー,21,25(1973)114 あ るσ 一 般 に食 中毒 の多 くは化 学 物 質(生 体 成分 も含 め る)に よる急 性 中 毒 と 考 え られ,食 品衛 生 上重 要 な対 象 と な っ てい る。食 中 毒要 因 につ い て は一 般 の 食 品 衛 生 学 書 に 詳 しい の で,こ こで は分 析 例 を 示 す に 止 め る(第1表)。 な お, 健 康 被 害 で一 般 に食 中 毒 の範 疇 に含 まれ ない もの と して は,火 傷 の よ うな物 理 的 要 因 な らび に 慢 性 毒 性要 因 を考 え る こ とが で き よ う。 5 最 近 にお け る安 全 性 侵 害 の実 態 ンタ ー の 情 報 源 とし て は, (1)消費生 活 セ ン タ ー等 公 的 機 関,(2)ア ス コ ミが あ る が,国 民 生 活 セ ン タ ー よ り刊 行 され る 「生 活 行政 情 報,に は 全 国 の主 要 な新 聞 記 事 の テ ー マが掲 載 され, 商 品 ・サ ー ビス関 係 と して は,安 全 ・衛 生 ・品 質,規 格 ・表 示 ・広 告,販 売 方 法 ・ そ の他 な ど の諸 項 目に よ り 分 類 され て い る。 小 論 に お い て は安 全 ・衛 生 ・品 質 の 項 目中,食 料 品 の安 全 性 に 関 す る もの を摘 出 し,一 般 要 因分 析 の手 法 に基 づ き分 類 し,各 項 目に 該 当 す る件 数 を調 査 し,そ の 頻 度 を 求 以 上種 々 の要 因 分 析 を 試 み た が,そ の実 証 的 裏 付 け と して 安 全性 侵害 の実 情 を展 望 した い。 国 民 生 活 セ 第2表 社会問題化 した食:料品の安全性侵害要 因: とその件数(昭 和50年度) 安 '全 性 一 般 食 品 200 食 器 17 付属品 自 然 要 因 23 有毒成分 生物汚染 .経 時 劣 化 人 為 要 因 200 環境汚染 生産過程 成 分物質 の食品へ の移染 素 材 化学物質 是 キ ラ1ノ ゴ 細 力 酵 吸 菌 ビ 母 虫 油 の 変 質 水 銀 フタル 酸 エ ス テ ル 放 射 能 農 薬 物 物 入 塩 ク ロ ミ ロ カ ノ 力 添 混 ン
解
.物
きほ 食 不 異 硝 微 リ カ ル ズ 素 ド [ ル ル飛
マ
詑
ル ノ ェ チ げ モ 職 ・ ー ル ビ 殉 リ ア 鉛 ス 色 ホ 塩 フ ポ 破 火 裂 傷 乾 燥 剤 9 1 1 nj 4 1 1 1 2 2 1 1 2 8 FO 4 1 3 り σ 1 1 1 1 4 2 1 1 4 1 1 1 1 6 国民生活 セン ター 「生活行政情報」に拠 り作 製。 ⑳ 木 野 良象:日 本 商 品 学 会 第27回 全 国 大 会':26(1976) ■り め た 。 調 査 対 象 は 昭 和50年 4月1日 よ り昭 和51年3月 31日 に 至 る も の と し た(第 2表)。 環 境 汚 染 要 因 件 数 髄 は 漸 く減 少 し て 来 て し一・る が 生 産 過 程 要 因 の ウ エ イ トは 高 く73.7%に 達 し て お り, 、 そ の ほ と ん・どが 食 品 添 加 物 問 題 で あ る 。 そ こ で 食 品 添 加 物 お よび 不 許 可 食 品 添 加 物 を と り 出 し,、さ らに 細 分 類 した(第3表)。 こ の 中 て 件 数 の 最 も 多 か っ た3例 に つ き 概 観 す る 。 (1)リ ジ ン(Lysine)学 食料品の安全性侵害要因 に関す る若干 の考察 115 .第3表 社会問題化 した食品添加物関連品 目の安 全性侵害要因(被 疑安全性侵害要因を も 含む)と その件数 般 2 午 二 = 口 可 136 不 許 可 15 天然 合 成 150 着 色 料 着 色 料 保 存 料 漂 白 剤 甘 味 料 強 化 割 殻 菌 料 保 存 料 劇 ・ タ ー ル 色 素 一 般 「2 食 用 赤 色2引 … 食:用 赤 色104号1 1 ベ ソ ガ ラ 1 各 種12
亜 硫 酸
刹3
サ ・ カ ・ リ ソ121 リ ジ.ン195 A F一.212 0 P P1・ ・3 なお,違 反添加物はペソガラ及び保存料,亜硫酸系漂白 剤の各2件計5件 である。国民生活センター 「生活行政情 報」に拠り作成 校 給 食 用 パ ンに栄 養 強 化 の 目的 で,リ ジ ン(必 須 ア ミノ酸 の一 つ)を 添 加 す る こ とを,未 実 施 の東 京 都 な どへ 文 部 省 が 指示,東 京 都 側 が そ の必 要 な し と して 反 撥 した こ とボ 契 機 とな り,当 初 は 添 加物 を使 用 す る不 当性,催 奇 憐 の 疑惑 が 絡 み添 加に 反 対 す る消 費 者 運 動 が 起 こ った が,高 橋 暁正 講 師 の分 析 で,リ ジ ン 中 に発 癌 物 質 で あ る3∫4一ベ ン ゾ ピ レンが 検 出 され た こ とが 発 表(昭 和50年6月 1日 朝 日).さ れ るや 運 動 は 激 化 し,各 地 方 自治 体 に対 し,消 費 者 の 添加 禁 止 の 抗 議 が 続 いた 。 文 部 省 は 安 全 性 に つ い て 確信 あ り としつ つ もそ の取 り扱 い に苦 慮 し,添 加 の判 断 は 各 地 方 自治 体 に 委任 す る との通 達 を 出 レ(同8月27日)各 県 は 添 加 を 中 止 し て 一 応 リ ジ ン 問 題 は 解 決 を 見 た 。 (2)サ ジ カ リ ン(Saccharin)米 国 の サ ッ カ ・リ ン の 研 究 報 告 ・規 制 の 動 向 に 基 づ き,厚 生 省 は 昭 和48年4月28日,サ ジカ リ ン の 一 般 食 品 へ の 使 用'を禁 止 し た が,そ の 後,サ ッ カ リ ン 中 の 木 純 物 質o一 トル エ ソ ス ル ホ ン ア ミ ドに 癌 原 性 を 認 め た こ と な どか ら 同 年12月27日,暫 定ADL(一 日摂 取 許 容 量)と し て116 1㎎/勿(体 重)に 緩和 す る と告 示 した 。 次 い でWHOの 新 しい 評 価, FDA 見 解,国 立 衛 試 の実 験 報 告(Wistar系 ラ ッ トに2.59/髭g/dayを 混 合 食 餌 と し て28月 連 続 投 与 した 結 果,膀 胱腫 瘍 の 発 現 を認 め なか った とす る報 告)に 基 づ き,昭 和50年5月 食 品 衛 生 調 査会 はWHOの5"〃 勿 体 重 まで 緩 和 す る結 論 に 達 した。 これ に 対 し て,サ ッカ リンに は発 癌 補 助 性,変 異 原 性 な どの 有 害 性 の 疑 惑 が あ る とし て緩 和 に 反 対 す る消 費 者運 動 が起 こ り,量 販 店 か らサ ッカ リン 含 有 食 品 を排 除 す る運 動 の成 果 に よ り,全 国漬 物 協 同組 合 連 合 会 は8月1日, 全 国業 者 に サ ッカ リン の使 用 を 回 避 す る よ う通 達 す る ま でた 至 っ た 。 た だ し厚 生 省 は7月25日 既 定 方 針 通 り緩 和 す る告示 を行 な っ た。 (3)ナ ル トフ ェニ ル フ ェノ ール(o-phenylphenol)昭 和50年4月4日,米 国 フ ロ リダ産 グ レー プ フル ー ツに,わ が 国 で は許 可 され てい な い保 存 料(防 ば い 剤)オ ル トフ ェニル フ ェ ノール(OPP)が 検 出 され た 旨報 道 され た こ とに 端 を発 し,グ レー プ フル ー ツ ・レモ ン ・オ レ ン ジの 出荷 一 時 停 止 の 措 置 が 執 られ レモ ン は急 騰 した 。 本 事 件 は 食 品 添 加 物基 準 の 国際 的不 統 一,自 主 検 査 と行 政 検 査 の結 果 の相 違,輸 入 食 品 の 検 査体 制 の 不 備,輸 入 業 者 の 無 関 心 と 行 政 指 導 ・監 視 の不 徹 底 な ど幾 多 の 問題 を提 起 した 。 米 国側 はOPPの 使 用 を 求 め て きて い るが,国 内 の 柑 橘 業 者 は反 対 し,変 異 原 性 を認 め た 最 近 の 研 究 報 告 な ど か ら消 費者 も反 撥,厚 生 省 も変異 原性 に関 す る実 験 結 果 が 出 る まで は 米 国 側 の 要 請 に は応 じ られ な い との 態 度 を執 って い る。 この他,1付 属 物 と して は,菓 子 袋 中 の乾 燥 剤 が 入 って い る袋 を い じ って い る うち に破 け,生 石 灰 の粉 末 が 目に 入 り2歳 の幼 児 が 失 明す る事 件 が あ った。' 6 消 費者 の食 料 品 の安 全 性 に対 す る関 心 度 以上 社 会 問 題 と して 顕 在 化 した 事件 につ い て概 観 した が,そ の 底 辺 の 拡 が り は大 き い。 食 料 品 の 安 全 性 に つ い て 消 費者 意 識 は どの程 度 で あ るか は,消 費 者 行 政 担 当課,国 民 生 活 セ ン タ ー,消 費生 活 セ ン タ ー,消 費 者 団 体 へ の 相 談依 頼
aU WId Hlth Org. techn. Rep. Ser. No.557,26(1974) O R.M. Hicks etal:Nature:243,347∼349(1973)
, 馳 食料品の安全性侵害要因に関する若干の考察 117 件数 か らそ の一 端 を覗 うこ とが で き よ う。 相 談 件数 の全 商 品 に対 す る食 料 品 の ウエ イ・ト,食 料 品 の各 項 日中 に 占め る安全 性 の 位置 につ い て の調 査 結 果 を 次 に 示す(第4表 ∼ 第8表)。 この 充 分 な 解 析 に つ い て は紙 数 が 許 さ ない が,滋 賀 第4表 昭 和48年 度 役 務 生 活一般 5 .9% 2 .9% その他の商 品 6.5% 食 料 品 25.9% 雑品 項 目別 16・096 96.723"事 被服品 住 居 品 8・4% 2ご.5% 光熱水品 9.9% その 買物4.4%5.3% 販売 方法 ・ e 契約 ・サ ー ビス6.4% 安全 ・衛生 表示・ 広 告 ・包装 30・5% 7 .4% 食料 品 価格 ・料金 8.4% 興 揚 目 顯 ・機能 規格 33 .4% 2 .6% 全機関の消費者相談受付件数 昭 和49年 度 竃甥 土 地 ・住 宅 1.9% 販 買 方 法 契 約 サ ー ビ ス 8.1% 価 格 料 金 5.5% 2.1% 生 活 一般 7.7% 役務 5.9劣 食料 品 29.1% 雑 項 目別 i品 13.2% 119 .529fト
朧
笥 蹴
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蓉
1
7,8% 安全 衛生 31.7% 表ボ ・広告 包装7.8% 食 料 品 計量 ・量目 品質機能 32,1% 規格 1.9% 出典:国 民 生 活 セ ン ター:全 国 消費 者 生 活 相談 統 計 年 報 第5表 各 機 関 に お け る食 料 品相 談 件数,お よび そ の全 消 費生 活 相 談 件 数 に対 す る百 分 率,な お相 談 件 数 とは一 般 相 談 件数 に苦 情 相 談件 数 を 加 え た もので あ る。 全 機 関 滋 賀 県 消費 生 活 セ ン タ ー 愛 知 県消 費 生 活 セ ン タ ー 名 古屋:市消 費 生 活 セ ン タ ー 昭 和48年 度 1・5・45(25・ ・%) 125(31.9%) 231(21.5%)1 236(34.3%) 1昭 和49鞭 1・・785(294%) 237(38.9%) 239(21.8%) 264(29.3%) 昭 和50年 度 261(36.1%) 199(19.2%) 433(24.9%) 国 民 生 活 セ ン ター 「全 国 消 費生 活 相談 年 報 」,各 消 費 生 活 セ ン ター 「事 業 実 績 」 に拠 り・作 製 。118 第6表 各機関におけ る食料品の苦情相談件数, 苦情相談件数に対する百分率 お よび そ の全 昭 和48年 度 昭 和49年 度 昭 和56年 度 全 機 関 ・0,865(24・ ・%)1…98(26・ ・%)1
灘 県瀕 生活 ・■
68(34・2%)1 ・66(・…%)1 23(15.8%) 蜘 県 瀕 生 活 セ ソ ・ 一1'99(・7・ ・96)【 74(・3・・%)1 69(13.1%) 名古屋市消甦 活センタ■ 61(26・ ・%)1 ・4・(28・7%)1 182(20.9%) 国民生活セ ンター 「全 国消費生活 相談年報」,各消費生 活セン ター 「事業 実績 」に拠 り作製。 第7表 食料 品の項 目別一般相談件数な らびにその百分率 上欄:件 数,下 欄:百 分率 ● 年度 受付件数 安全衛生 品質機能 規格 計量量 目 料 金価格 表示広告 包装 販売方法 契約 。サ ービ ス 買物 そ の他 計 全 機 関 昭48 14,180 5,148 29.2 6,156 35.0 656 3.7 163 0.9 1,121 6.4 1,165 6.6 3.9 685 1,057 1,45217,603 6.0 8.2 100 昭49 21,587 8,33730.7 9,06033.3 6002.2 3821,150 1.4 4.2 1,697 6.2 1,888 6.9 ・ 1,1802,88327,177 4.3 10.6 100 昭48 57 22 43.1 26 51.0 0 0 0 0 0 0 ・ 2 3.9 1 2.0 0 0 0 51 0 100 滋 セ 賀 ン 県 タ 消1 費 生活 昭49 71 50 59.5 22 26.2 2 2.4 7 8.3 0 0 3 3.6 0 0 0 84 0 0 0 100 昭50 238 66 27.3 141 58.3 9 3.7 1 0.4 2 0.8 1 0.4 3 1.2 0 0 19 7.9 242 100 9 昭48 132 57 40.1 58 40.8 0 0 2 1.4 5 3.5 5 3.5 0 0 0 0 10 7.0 142 100 愛 セ 知 ン 県 タ 消1 費 生 活 昭49 165 57 32.8 50 28.7 0 01.3
ヒ 12 6.9 0 0 0 0 46 26.4 174 100 昭50 130 31 24.0 54 41.9 0 0 3ト 6 12 .3 4.7 10 7.8 5 2 3.9 1.6 28 21.7 129 100 昭48 150 72 41.1 48 27.4 0 0 1 0.6 16 9.1 18 10.3 10 5.7 0 0 10 5.7 175 100 名 生 古 活 歴 セ 市 ン 消 タ R1 昭49 134 39 44 2 31.5 35.5 1.6 1 0.8 5 4.0 17 13.7 6 4.8 0 0 10 8.1 124 100 昭50 251 102 68 39.2 262 6 2 15 2.3 0.8 5.8 27 10.4 17 6.5 8 3.1 15 5.8 260 100 国民生活 センター 「全国消費生活相談年報」,各消費生 活セ ンター 「事業 実績」 に拠 り作製。食料品の安全性侵害要 因に関す る若干 の考察 119 第8表 食料品の項 目別苦情相談件数な らびにその百分率 上 欄:件 数,下 欄:百 分率 全 機 関 セ ン タ ー 滋 賀 県 消 費 生 活 セ ン タ ー 愛 知 県 消 費 生 活 生 活 セ ン タ ー 名 古 屋 市 消 費 年度 昭48 昭49 昭48 昭49 昭50 昭48 昭49 昭50 昭48 昭49 昭50 質 能 品 機 全 生 安 衛 付 数 受 件 10,865 13,198 4,352 32.1 5,080 33.4 4,255 31.4 4,529 29.8 0 2 n∠ ● 2 2 9 00 3 ● 3 4 8 ρ O C U だ U 1 166 Qゾ 2 4 。 6 2 6 0 1 ● 1 2 6 23 99 74 69 61 140 182 9 6 39.1 26.1 30 37 25.9 31.9 Q ゾ 4 2 ・ 5 3 ∩ ン 2 1 9 3 2 ρ 0 8 9 白 . 3 3 Q ︾ 7 2 ・ ・ 7 3 0 0 ∩ 0 1 ● 1 2 3 り 0 1 ● 1 2 3 7 ﹂4 ・ 0 3 6 0 ρ0 6 0 ' 3 2 9 4 ﹁0 ・ 0 3 4 0 ρ0 ・ 3 3 規格 0 2 6 ・ 1 1 Q り 4 1 . 2 1 1 1 1 4 1 2 0 0 0 0 法 サ 方 ・ ス 売 約 ビ 販 契 一 示 告 装 表 広 包 格 金 他 科 量 目 計 量 n j 戸 D 3 . 3 2 4 り e O ・ ﹁ O n δ 1 1 1 0 3 1 ■ 5 1,488 11.0 1,186 7.8 つ ﹂ ∠ 1 1 ・ 4 1 -だ0 0 3 0 3 1 2 7 8 4 7 2 噸 0 2 rO 3 4 0' 4 5 0 4.9 6.1 0 ∩ V ハ δ O ﹂ 3 4 9 臼 5 1,144 8.4 1,589 10.5 ρU 7 6 ρ 0 ワ 臼 3 1 3 4 -﹁ D - ・ 9 1,313 9.7 1,564 10.3 ﹁0 ρ 0 5 -にU O 2 7 8 買 物 ・ O n δ - . り 0 り 臼 その 他 十 き ロ 20813,563 1.5 100 110 414 0.7 2.7 15,189 100, 0 5 90 0 5.6 100 0 0 187 0 0 100 of 23 0 0 1∞ 6 11 00 1 0 0 0 0 9 00 7 8 15 1 9.8 18.3 1.2 715 9・116・5 2 8 00 1 1 2 1 -ρ0 1 1 7 0 2 0 1 O J 9 4 5 14 11 8,2 23.0 18.0 0 3 77 0 3.9 100 0 1 61 0 1.61100 4 ー ワ ﹄ ・ 7 1 ρ 0 4 1 の 1 1 ー ワ ● 0 ρ0 1 3 14 7.2 ﹁ D O ゾ 2 ・ 2 1 22 0 0 140 15.7 0 0 100 24 12.4 0 0 194 0 0 100 国民生活センター 「全国消費生活相談年報」,各消費センター 「事業実績」に拠 り作製。 県 消 費生 活 セ ン タ ーに お け る食 料 品相 談件 数 比 率 は各 年 共 大 であ った 。 な お 全 国 的 に は消 費者 相 談 件 数 のお よそ4分 の1件 が食 料 品関 係 で 最 も多 い 。 全 般 的 に食 料 品 の苦 情 相 談 比 率 は そ の 一 般 相 談 比 率 よ りも少 い傾 向 を示 して い る。 ま た,食 料 品 の各 項 日中,安 全 ・衛 生 の 比率 は,一 般 苦 情 共 滋 賀 県 消 費 生 活 セ ン タ ー に お いて 各 年 度 共 極 め て 高 い が,他 の機 関 では 何 れ も30%前 後 で あ った 。 7む す び 今 日の 消 費者 被 害 は技 術 革 新,大 量 生 産,マ ス メデ ィア を利 用 した 大 量 販 売 ●
120 とい う経 済 機 構 の 下 で発 生 し,被 害 が 容 易 に 発 生 しや す い環 境 に あ り,一 旦 被 害 が 発 生 す るや,多 数,広 範 囲 に及 び,し か も生 産 ・流 通過 程 の 複雑 化 と事 業 者 ・消 費 者 間 の 情 報 隔差 の た め,責 任 の所 在 を 究 明 す る こ とが容 易 で な く 「構 造 的 被 害」 の特 徴 を有 して い る。 拙 論 では 商 品 の欠 陥 が直 接 的に 健 康 被 害 とな って生 じや す い た め 消費 者 の最 も関 心 が 高 い 食 料 品 につ い て種 々 の安 全 性 侵 害 要 因 の分 析 を試 み た 。 安 全 性 侵 害 が発 生 した場 合,生 産 ・流 通 ・消 費 の 奈 辺 に 原 因が あ るか を 把 握 す る こ どが被 害発 生 後 の対 策 と して 最 も望 まれ る こ とで あ り,従 っ て本 論 では 安 全 性 侵 害要 因 を先 ず 生 産 ・流 通 ・消 費 に3分 類 して考 察 した。 次 いで 此 等 人 為 要 因 も含 め 広 く安 全 性 侵 害 要 因 を 一 般 的 に 論 じ,若 干 の 問 題 点 を 指 摘 した 。 また,安 全 性 侵害 の実 態 を識 るた め,昭 和50年 度 に 生起 し た 社 会 問 題 化 した 事 件 を摘 出 し如 上 の要 因 に従 って 分 類 した 。 さ らに よ り広 範 に 消 費 者 の 安全 性 意 識 を譏 る た め各 機 関 に お け る最 近3年 間 の 一般 ・苦 情 相 談 件 数 を 調査 した 。そ の結 果,人 為 要 因 中,製 造 過 程 の と くに食 品添 加 物 に問 題 が 集 中 して い る こ と,消 費 者 相 談 は 商 品 中 食 料 品 が最 も高 く,そ の安 全 ・衛 生 面 に 消 費者 の深 い関 心 が 在 る こ とが 明 確 に示 され た。 鯉 ウ F 地 口