平成
26年
度
運動能力 の向上 を 目指す 実践 プ ログラムの開発 と検 証
一狭い園庭での取 り組み 一
兵庫教育大学大学院修士課程
人間発達教育専攻
幼年教育 コース
ニ好
裕介
M12030K
目次
1問
題 と 目的(1)運
動能力 の低 下 とそ の要 因(2)幼
児期 に必要 な運 動能力 と獲 得す べ き動 き(3)運
動能力 に関す る研 究 (→園環境が運動 に能力に及ぼす影響
(5)本
研究の 目的
2研
究方法
(1)園
の実態
(2)対
象
(3)実
施期間
(4)実
践プログラム
(5)運
動能力測定
3結
果
(1)各
年度の運動能力測定の結果
(2)各
種 目別 の結果
(3)総
合判定の結果
(→サーキッ ト遊びプログラムの事例
4考
察
(1)実
践プログラムによる運動能力向上の効果
(2)今
後の課題
引用文献
謝辞
付録
付録
1 2012年
度運動指導プログラム
付録
2
運動プログラム表
付録
3
幼児運動能力判定基準表
1 12
3
4
6
6
77
8
10
12
14
15
・0
・19
0 0 020
・・・21
・・・22
1.問
題 と 目的(1)運
動能力の低下とその要因 近年、幼児期の子 どもの運動能力・体力の低下が問題にされている。1966年
か ら 2008 年までの幼児の運動能力測定結果の推移 を分析 した森(2011)は、1966年
か ら1973年
にか けて成績が向上 し、1973年
か ら1986年
にかけては停滞 していること、そ して、1986年
か ら1997年
にかけては成績が低下 し1997年
か ら2002年
にかけては低下の度合いが小 さく な り、2002年
か ら2008年
にかけては さらに低下の度合いが小 さくなつていることを報告 している。 このことか ら、現在の幼児の運動能力は、低下 したままの状態で安定 してきて いるのではないだろ うか と推測 され る。 運動能力の低下の要因 として文部科学省 (2012)は、都市化や少子化が進展 したことは、 社会環境や人々の生活様式を大 きく変化 させ、子 どもの遊ぶ場所、遊ぶ仲間、遊ぶ時間の 減少、そ して交通事故や犯罪への懸念な どが体を動か して遊ぶ機会の減少 を招いていると している。 さらに、現代の社会は、科学技術の発展な どで、生活が昔よ り豊かにな り便利 になつてお り、このよ うに、生活全体が便利 になつた ことは、また子 どもの体 を動かす機 会を減少 させてきているのではないだろ うか と考えられ る。 幼児期 とい う大切な時期に体 を動か さずに過 ごす ことは、運動不足につなが り幼児の健 全な発育発達を損な うだけではなく、体力低下や成長過程における心理的発達にも悪影響 をあたえ、大人になつてか らの健康の保持・増進 とも関連す ると考えられ る (官日2012).(2)幼
児期に必要な運動能力と獲得すべき動 き 幼児期に育ててい くべき運動能力やそのために獲得すべき動 きは どのよ うなものであろ うか。 は じめに運動能力 とは何かに触れてお く。『 学校保健用語辞典』(学校保健用語辞典 編集委員会、1998)に
よると、運動能力 とは、 自分の身体を自分の意志に基づき、随意的 に操作できる能力のことをい う。『 新版・ 現代学校体育辞典』(加賀、1981)で
は、 自分の 意図を実現す るために、 自分の身体諸部位 (または全体)を
随意的に使いこなす能力 とし ている。 よく運動能力 と似たことば として、体力 とい うことばもしば しば用い られ る。杉原(2010
は、体力を身体的要素で提 えると行動体力 と防衛体力に分けることができ、体を動か して 運動す る時に働 く行動体力 と病気に対す る抵抗力である防衛体力のことを指す としている。 また、行動体力は、形態 と機能か らなつてお り、機能 として筋力、敏捷性、持久力、パ ワ ー、平衡性、柔軟性、協応性に分けられ、運動能力 と対応す るとしている。前橋 (20041 は、行動体力の機能 として、筋力、瞬発力、持久力、協応性、平衡性、敏捷性、巧緻性、 スピー ド、柔軟性、 リズムを挙げている。塩 田(2007)は
、運動能力を筋力、瞬発力、持 久力、平衡性、敏捷性、巧緻性及び柔軟性など運動遂行に必要な身体上の多面的な能力の 総体 と定義 してお り、行動体力 と同義語であるとしている。また、村瀬(2012)は
、12の
測定項 目を因子分析す ることを通 して、幼児期の運動能力の構造を検討 し、瞬発力・柔軟 性・筋力 0平衡性・筋持久力の
5つ
の構成要素があることを明 らかに している。三宅 (2009) は、幼児期は筋力・持久力 よりも平衡性・敏捷性・巧緻性・協応性の調整力系の運動を獲 得す る大事な時期であると述べている。 幼児期に獲得すべ き動 きに関 して文部科学省 の幼児期運動指針策定委員会 (2012)は 、「動 きの多様化」 と「動 きの洗練化」の二つの方向性を挙げている。「動きの多様化」 とは、成 長 とともに獲得す る動きが増えることである。幼児期において獲得 しておきたい基本的な 動 きとしては、立つ、転がる、渡 るな どの 「体のバランスをとる動 き」、歩 く、走る、跳ぶ な どの「体を移動す る動 き」、投げる、捕 る、押す、持つなどの「用具な どを操作す る動 き」 が挙げ られ る。通常は、遊びや生活経験な どを通 して、多様な動 きを獲得 してい くことに なる。次に、「動きの洗練化」 とは、成長 とともに基本的な動 きや運動の仕方が上手 くなつ てい くことである。幼児期は、適切な運動経験 を積む ことで、年齢 とともに無駄な動 きや 過剰 な動きが減少 し動 きが滑 らかにな り、 目的に合つた動きができるよ うになると指摘 し ている。その上で、幼児期における運動発達の特性 を、3歳
∼4歳
ごろは、基本的な動 きが 未熟な初期段階か ら、 日常生活や体を使 つた遊びの経験をもとに、次第に動 き方が上手に できるようになつていく時期、4歳
∼5歳
ごろは、それまでに経験 した基本的な動 きが定着 しは じめる時期、5歳
∼6歳
ごろは、無駄な動 きや力みなどの過剰な動きが少なくな り、動 き方が上手になってい く時期であると述べている。 以上 を踏まえて本研究では、運動能力 を運動遂行に必要な身体上の多面的な能力の総体 として捉え、幼児期 には、瞬発力、スピー ド、敏捷性、巧緻性、平衡性、協応性、筋力、 持久力を重点 とし、これ らの総合的な能力が獲得 され ることが望ま しい と考える。(3)運
動能力に関する研究 運動能力の低下が問題視 されてか ら、運動能力に関する研究は数多 くなされてきている。 従来の研究は、大きく2つ
に内容 に分類 して考 えることができる。一つ 日は、運動能力の 発達に関連す る要因を扱っている研究である。例 えば山田(2011)は
、家庭における運動 遊び調査を行い、運動能力の高い子は、きようだい (兄 0姉)の
いる割合が高 く、家庭で も活発に活動 していることを報告 している。 さらに吉田・杉原・森(20001ま
、保育形態 と幼児の運動能力 との関連 を調査 し、一斉保育に比べて 自由保育あるいは 自由保育 と一斉 保育が半々の園の運動能力が有意に高 くなつた としている。また、田中(2009)は
、運動 能力の高得点の幼児 と低得点の幼児 を対象に保育時間内の身体活動量 との関係 を調査 し、 運動能力が高い子は、低い子 よ りも身体活動量が有意 に高いことを示 した。 さらに運動能 力が高い子の方がダイナ ミックに身体を使 つていることが示唆 されていた。 これ らの研究 か ら、家庭や園で活発 に活動 している子は運動能力が高いことが示 されている。 二つ 日は、運動能力の向上を目的 とした運動指導に関す る研究である。高見・涌井(2011) は、幼稚園の課外プログラムとして体育あそび と水泳あそびの2種
類のプログラムを専門の指導者のもとで実施 している。その上で、プログラムヘの参加状況 と幼児体カテス トの 結果 との関係 を検討 し、プログラムに参加 している子 どもの方が、参加 していない子 ども より幼児体カテス トの成績が良かつたことを報告 している。西田 (2011)の研究では、「か けつこ・ リレー」「大型器具を用いた遊び」「小型器具 を用いた遊び」「水遊び・プール遊び」 「集団遊び」によつて構成 されたプログラムを専門の指導員が年間を通 して実施す ること で、い くつかの運動能力において向上が見 られている。 山本幼稚園
(2011)は
、走・眺・ 投の三動作を軸に年間を通 した体力つ くリプログラムの作成 し実践を行つた結果、運動能 力が低い群の子 どもの割合が減少 したことを報告 している。三村 ら(2012)は
、実践プロ グラム として体操教室・親子体操・ び ょんぴ ょんチャレンジ・かけつこタイムを実践 し、 運動能力低い子 どもの割合が減少 したことを報告 している。文部科学省の幼児期運動指針 策定委員会(2012)の
調査では、幼児に望ま しい生活習慣、運動習慣の定着 を図るための 実践活動を行 つた幼稚園、保育所 においては、基本的動作 (走る、眺ぶ、投げる)な
どの 得点が、毎年その取組 を重ねるにつれていずれ も高まるとい う報告がある。 これ らの先行 研究か らもわかるよ うに、継続的な運動指導をす ることで幼児の運動能力は向上す ると考 えられる。 一方 、先に示 した よ うな意図的な運動指導 に関 しては、否定的な研究 もある。吉 田 ら(2000は
、運動指導を多 く取 り入れている園よりも自由遊びの時間を多 く取つている園 の方が、幼児の運動能力が高い とい う報告をしている。森(2011)は
、保育の中に自由遊 びを多 く含んでい る園ほど幼児の運動能力が高いことを調査結果か ら明 らかに している。 これ らのことか ら考えると、特別な運動指導を実施す ることで、常に幼児の運動能力の向 上が図 られ るわけではない と言 えよ う。幼児期にふ さわ しい運動指導を考えてい く必要が あると考えられる。(4)日
環境が運動能力に及はす影響 本研究では、幼稚園における園庭の広 さにも着 日したい。なぜなら運動能力 を高めてい くには十分な活動量が保障 され ることが大切だ と考えられ るか らである。 したがつて、狭 い園庭では、十分な活動量が保障 されているとは言い難 く、運動能力を向上 させ るために は、園庭の広 さは重要なポイン トになると考えられる。 園庭の広 さに関連す る研究 としては、次のよ うなものがある。杉原 ら(1999)は
、幼児 一人当た りの園庭の広 さによつて運動能力が異なるか どうか比較 した ところ、普通の園(5.0 ∼10。6ぽ
)が
狭い園(49ぽ
以下)や
広い園 (10.7ぽ 以上)よ
りも有意に運動能力が優れ ていた としている。森 ら (2011)は 、園庭の広い園(1282-5881ぽ
)の
方が、普通の園 (841-1163ポ
)、 狭い園(0-800ぽ
)に比べて運動能力が有意に高かったことを報告 している。 同様 に、園舎や遊戯室も 「広い園」が 「普通の園」、「狭い園」よりも有意に運動能力が高 かつたことか ら、園庭の広 さな どの園の物理的環境が幼児の運動発達に影響す る可能性が 示唆 された と述べている。また、北村・佐々木(2008)は
、幼児期の身体的活動量を歩数で調べ、園によつて違いが見 られたことか ら、歩数の多 さに園庭や遊戯室の広 さが影響 し てい ると推測 している。 これ らの研究に共通 していえることは、狭い園庭の下では十分な 活動量が得にくいため、子 どもの運動能力が十分に育つていない とい うことである。だか らこそ、狭い園庭な どの限 られた物理的環境にある園ほど、運動能力を向上 させ るための 運動プログラムを積極的に取 り入れてい く必要性があると考えられ る。 しか し、高見
,涌
井 (2011)、 西田 (2011)、 山本幼稚園 (2011)、 三村 ら(2011,2012)の
効果のあつた運 動プ ログラムで、実践 した園の物理的環境 (園庭の広 さ)に
考慮 した とは全 くふれ られて お らず、考慮 されていない。同 じよ うな運動プログラムを実施す るにあたつても限 られた 園の物理的環境の下では工夫が必要 となるのではないか と思われる。(5)本
研究の目的 本研究は、狭い園庭の中での子 どもの運動能力の向上を目指す具体的な実践プログラム (年間計画)を
開発 し、その効果 を検証す ることを目的 とす る。本研究で開発 した実践プ ログラムは、2つ
の下位プログラムか らなつている。一つは、運動プログラムであ り、もう 一つは、サーキッ ト遊びプログラムである。運動プログラムは、幼児期に必要な運動能力 をまんべんなく身 につけることを意図 したものである。サーキ ッ ト遊びプログラムは、教 具e遊
具の中か ら選び、 自由に組み合わせてサーキッ トメニューを作成 し、様々な運動経 験が 自発的に取 り組めるよ う意図 したものである。 この2つ
のプログラムを組み合わせた 実践プログラムによつて、必要な運動能力を確実に向上 させつつ 自発的な取 り組みを通 し て活動量を確保できると考えた。 運動プログラムの開発にあたつては、以下のように した。研究対象園であるA幼
稚園に おいて従来か らな されていた運動指導は、多様 な教具0遊具を使 つてそれぞれの動 きの上 達を考 えたものであ り、幼児期 に必要な動 きに関連づけて考えられていなかつた。また、 それぞれの教具、遊具を使 つた活動のみを行 うため、活動 中の待 ち時間 も多かつた。そ こ で、幼児期に必要な動 きでもある基本的動作の走・跳・投を軸に一人一人の基本的な運動 能力がまんべんなく向上できる点に重点をおいたプログラムを作成す ることとした。 サーキッ ト遊びプログラムは、 自分たちが したい活動を鉄棒、マ ッ ト、平均台、縄、三 輸車、巧技台などの教具・遊具の中か ら選び、 自由に組み合わせてサーキ ッ トメニューを 作成 し、 自発的に活動す るプ ログラムである。文部科学省 の幼児期運動指針策定委員会(2012)は
、幼児期の運動の在 り方について、①多様な動 きが経験できるよ うに様々な遊 びを取 り入れ ること、②楽 しく体 を動かす時間を確保す ること、③発達の特性に応 じた遊 びを提供す ることの3点
が重要であるとしている。 日本学術会議(2011)も
、子 どもの興 味・ 関心に基づいた 自発的な遊びのかたちでの運動経験の方が発達的特徴に適合 してお り、 子 どもの運動発達にとつてはるかに効果的であることを述べている。 しか し、園児数が多 く狭い園庭のA幼
稚園においては、 自発的な活動はできても、園庭の広い園に比べた ら十 分な運動経験ができにくい。だか らこそ、必要な運動経験が 自発的に取 り組 めるよ うなプログラムを提案す る必要性がある。それ らを踏まえて、 自発的な運動的活動がよ りできる よ うな環境 として、子 どもたち 自身が 自発的に取 り組 めるよ うな形のサーキ ッ ト遊び (サ ーキ ッ ト遊びプログラム
)を
導入す ることとした。 以上のことか ら、本研究では、年間を通 して決められた動 きを取 り入れて活動す る運動 プログラム と子 どもたちが 自由に決めて 自発的に活動す るサーキッ ト遊びプログラムを連 動 して実施す る実践プログラム (年間計画)を
開発 し、運動能力を向上させ る実践プログ ラムの効果があるかを検証す ることを目的 とす る。2.研
究 方 法(1)日
の実態 本研究の対象園であるA幼
稚園は全園児数約250名 (3歳児04歳
児05歳
児で各学年 3 クラス)で
、各クラスの担任は全員女性教諭である。園庭の広 さは約210ぽ
(約 10m×約21m)で
あ り、森 ら(2011)の
基準で判断すると「狭い」に分類 され、園の物理的環境か らいえば恵まれているとはいえない環境である。また、一人当た りの園庭の広 さにす ると 0.84ピ であ り杉原 (19991の狭い (4.9ぽ 以下)の
中でもかな り狭い方であるといえよ う。 自由遊びの時に、全園児が一斉 に園庭に出て、全力で走ることや ドッジボールやサ ッカー な どのボール遊びや縄眺びなどの遊びをす ることは、他の園児にぶつかるな どの安全面上 の関係でできない。そのため、園庭の使用 を学年や時間で分 け、少ない時間で も子 どもた ちが思い切 り遊べ る環境 を整 えなが ら遊んでいるのが実態である。また、 自由遊びの時間 で足 りない分は、保育者がクラスでの保育の中に集団で活動す る遊びを取 り入れた りす る 工夫 も行つている。A幼
稚園では時間を確保 して、すべての学年で年間を通 した運動指導を実施 しているが、 他の保育時間 との関係上、各クラス週に1回
、一回あた り30分
間で行つている。(2)対
象 4、5歳
児 を対象児 とし、運動能力測定を行 つた。各年度の在園児数は、表1に示す通 りである。 表1
各年 度 の4、5歳
児の園 児数2012年
5歳
児 男児66名
女児38名
4歳
児 男児43名
女児49名
2013年
5歳
児 男児43名
女児48名
4歳
児 男児44名
女児43名
2014年
5歳
児 男児44名
女児44名
4歳
児 男児34名
女 児 ″ 名 計104名
計92名
計91名
計87名
計88名
言+ 76ZL 6(3)実
施期間 実施期間は、2012年
4月 ∼2014年
6月 であつた。 指導を行つていた (付録1参
照)。2013年
度か らは、 施 した。各年度の運動指導 と運動能力測定の時期は、2012年
度は、A幼
稚園の従来の運動 新たに開発 した実践プログラムを実 図1に示す通 りである。→
測
定
醐
→
測
定
醐
→ 測 定 月 6 図1:各
年度の運動指導 と運動能力測定の時期 従来の運動指導が実施 された2012年
度から2013年
度にかけての運動能力の伸び と、実 践プログラムの実施 された2013年
度か ら2014年
度にかけて運動能力の伸びを比較す るこ とで新たに実施 した実践プログラムの効果をみ ることとした。(4)実
践プログラム 実践プログラムは、運動プログラム とサーキ ッ ト遊びプログラムからなつていた。 ・運動プログラム 運動能力をより明確にわかるよ うに育つ能力 (運動能力)で
表 し、限 られた時間(30分
/回
)と
場所 (狭い園庭)で
実施可能なもの とし、基本的な運動能力向上を目的 とす るも のである。 運動プログラムは、A幼
稚園の既存のプログラムに豊岡市教育委員会(2012)の
「豊岡 市運動遊びプログラム」、三村 ら (2011,2012)、 山本幼稚園 (2011)、 前橋(2004)等
の プログラム内容をA幼
稚園用に再構成 し作成 した (付録2参
照)。 運動プログラムのポイ ン トは、幼児期に必要な動 きでもある基本的動作の走・眺 0投を 軸に一人一人が基本的な運動能力がまんべんなく向上できる点に重点をおいた ことである。1年
間の流れ としては、1学
期は走を軸にしたプログラム、2学
期は跳を軸に したプログラ ム、3学
期は投を軸に したプログラムとなつている。具体的には、走で育つ能力 として、瞬 発力、スピー ド、敏捷性、巧緻性、持久力、跳で育つ能力 として、瞬発力、スピー ド、敏 捷性、巧緻性、持久力、平衡性、投で育つ能力 として、協応性、巧緻性、瞬発力が挙げ ら 実践 プ ログラム 実践 プ ログラムA幼
稚 園 従来 の運動指導れ る (付録
2参
照)。 実施時間 と頻度 は、各 クラス週 に 1回、1回あた り30分
間であつた。 ・ サー キ ッ ト遊びプ ログラム サー キ ッ ト遊びプ ログラムの内容 は、前橋 (2000、 三村 ら (2011,2012)、 豊 岡市教育 委員会(2012)等
のプ ログラム内容 を参考に しなが らも、A幼
稚 園の子 どもた ちが興味関 心 のあ る活動 を取 り入れて子 どもたち と一緒 に作 り上 げていった。A幼
稚 園で は、全 園児 が 一斉 に園庭 に出て、全力で走 るこ とや ドッジボールやサ ッカー な どのボール遊 びや縄眺び な どの遊び をす るこ とは、他 の園児 にぶつ か るな どの安全面 上 の関係 でで きなか つた。 そ こで、サーキ ッ ト遊 びプ ログラムのポイ ン トとして、自発的に子 どもたちが活動す ること、 活動 時 間 と活動量 と活動場所 を確保す る こ と、運動 プ ログラムでは補 い きれ ない よ うな多 様 な動 きを取 り入れ ることで ある。 サー キ ッ ト遊びの活動 日な どは、曜 日ご とに時間 を割 り振 り実施 した。 その際、子 ども たちが、いつサー キ ッ ト遊びが あるかがわか るよ うに園の玄関ボー ドにサー キ ッ ト遊び用 の看板 を設置 し、子 どもた ちが見て分か るよ うに した。遊びの時間 と頻度 は、各 クラス月 に3回
、1回
あた り30分
間で あつた。 サー キ ッ ト遊びで の活動場所 と しては、園庭 で はな く屋 上 のスペ ー ス を有効活用 して実 施 した。サー キ ッ ト遊びで使用す る教具 、遊具 は、鉄棒、マ ッ ト、平均台、眺び箱、ネ ッ ト、縄 、三輸車、スケーター、巧技台、 トランポ リンな ど幼稚 園にあるものを有効活用 し、 それ らを組 み合 わせ て使用 した。 また、活動 をす るにあた つて、各 クラスか ら事前 に子 ど もた ちや教師か ら興 味関心 のあ る活動 を聞 き出 し活動 内容 に反映す よ うに した。 そ うす る こ とで、子 どもた ちが積極的 に活動 に取 り組 める環境 に した。 その上で、 自分た ちでサー キ ッ トコースを自由に変 えた り、進み方 を決 めた り、休憩場 を作 り休みたい時 に体 め るよ うにす るな ど、子 どもた ちが 自発 的 に活動 で き るよ うに した。 したがつて内容 は、 クラス や 時期 によつて異 な るもの となつてい る。 実践 プ ログラムの指導 は、筆者 (フ リー の教諭 で運動指導 を主 に担 当)と
各 クラスの担 任 とが一緒 に行 つた。(5)運
動能 力測定1)測
定項 目 運動能力測定は、森(2011)が
実施 した文部科学省 が示す測定項 目6種
目(25m
走、立 ち幅眺び、テニスボール投 げ、両足連続跳び越 し、体支持持続時間、捕球) を行 つた。2)測
定時期 運動能力測定は2012年
6月 に1回
日、2013年
6月 に2回
目を実施 し、2014年
6 月 に3回
目の測定 を実施 した。3)測
定方法 森 (2011)が実施 した測 定方法で行 った。毎年 6月 に各学年 (5歳児・4歳
児)で
室 内種 日と室外種 目を 2日 間か けて測 定 した。4)測
定場所 室外種 目の25m走
、テニスボール投げ、捕球は、近 くのグラウン ドを借 りて行つ た。 また、室内種 目の両足連続眺び越 し、体支持持続時間、立ち幅跳びは、幼稚 園の保育室で行つた。5)実
施者 筆者 と各クラスの担任で実施 した。 93.結
果(1)各
年度の運動能力測定の結果A幼
稚園で実施 した各年度の運動能力測定の各年齢段階別の平均値、標準偏差 を及び全国 平均値 との比較 (t検 定)を 男女別に示 したものが表 1と 表2で
ある。全国平均値に比べ5%
水準で有意に優れている場合は 「+」 とし、有意に劣つている場合は 「―」 と表記 した。 全体 として、両足連続跳び越 しの結果は、全国平均値に比べて比較的優れていることが 多いが、それ以外の種 日は全国平均値 と同 じかやや劣つていることがわかる。また、2014
年度の成績は 「―」がやや少なくなっている。 表1
男児の運動能力測定の結果 年 齢 勘 稚園2012年 働 稚園2013年 駒 稚園2014年 全国2008年 全国との差 ■こJ撃コ SD N 平均 SD N 平 均 SD N 平均 SD N ml癖 2tl:鮮 2014年 25m走 (秒) 牛歳前半 は 後半 5歳前半 5歳後半 B圭節輩 784 078 5 736 066 11 702 059 3コ 715 085 鋼 636 052 1C 819 077 1` 702 083 2 080 075 1` 6ИЮ 0 34 1( 650 045 1( 784 051 7 755 000 21 696 052 16 650 046 20 073 058 6 all 1 03 001 733 087 98( 092 032 1,12( 048 009 1,12〔 612 071 1,16( 立ち幅跳 (cm) 職 前半 :歳後半 5歳前半 う歳後半 ヽ歳前半 752 148 ( 35 2 12 1 lC 931 133 31 971 147 よ 1149 143 〔 603 214 1( 805 103 2( 890 170 12 1041 152 2 1059 128 1( 821 192 フ 853 104 21 903 183 1( 1051 133 2( 967 114 ( 703 195 60( 865 195 1071 930 "0 1,22 1031 180 1,251 1114 185 1,271 テニス ボール投 (m) │●前半 1歳後半 5歳前半 5歳後半 B轟前半 59 25 t 55 21 1〔 58 15 31 00 24 3 ■7 32 1( 28 12 1: 47 17 2Z 64 29 1: 60 16 21 71 21 1( 40 08 7 40 17 21 49 12 17 71 19 20 50 11 0 41 17 40C 52 22 09( 01 26 77( 72 29 76( 38 30 77( 珂足連続 義び越し 秒) 康 前半 職 鮮 ,歳前半 ,歳後半 〕歳前半 675 145 ( 028 115 1( 571 102 31 553 077 ま 513 055 1 880 240 1C 654 122 χ 639 137 14 571 081 2( 546 1厠膊 1( 054 092 7 671 162 21 542 050 15 483 1(Ю 20 ■8 056 6 814 305 581 009 268 92C 038 215 1m 572 170 105〔 525 139 1(Bl + + + + 十 体支持 持続時間 (1ロト) l歳前半 :歳後半 5歳前半 ,歳後半 〕歳前半 117 104 6 183 150 19 い_6 215 37 358 388 33 274 150 8 86 57 1( 203 211 2 213 193 1Z 444 352 1〔 450 445 1( 89 120 フ 184 137 21 433 285 15 430 265 20 513 360 G 182 180 057 241 203 1,055 388 285 1,211 448 337 1,231 577 03 1,250 捕球 (回) 職 前半 :歳後半 ,歳前半 5歳後半 〕歳前半 30 16 t 34 27 1〔 40 27 3〔 45 27 3 76 22 1( 00 08 11 27 24 24 51 32 11 54 19 1( 03 29 1( 17 17 ワ 32 19 21 50 25 1〔 60 25 2( 50 11 ( 31 26 661 42 28 1`45 55 30 1,219 67 28 1223 77 25 1,252 一 一 一 一 一 一 10表
2
女児の運動能力測定の結果年齢 A幼 稚園2012年 A幼 稚園2013年 A幼 稚園2014年 全国2008年 全国との差 平均 SD N 平均
SD N
111旬 SD N 耳a'旬 SD N 2012年 2013年 2014年 25m走 (秒) :歳前半 職 後半 5歳前半 5歳後半 5歳前半 788 000 801 084 731 065 685 059 648 075 1 780 096 12 770 078 24 703 067 12 698 064 29 656 056 11 828 101 C 765 083 22 715 079 19 705 060 2コ 700 046 こ 844 121 601 757 099 921715 083 1,7
660 068 1,7《 638 059 1ρ7〔 + 一 一 一 立ち幅跳 (om) 唸 前半 :歳後半 5歳前半 ,歳後半 〕歳前半 708 177 1 723 149 3C 814 181 18 999 140 2( 1073 110 4 739 136 12 700 110 20 909 171 13 915 133 28 959 76 11 768 158 C 772 135 2″ 947 140 1C 991 121 2ラ 1002 89 〔 717 178 69フ 797 177 1,035 860 183 1,181 960 171 1,170 1028 161 1,188 + テニス ボール投 (m) 1歳前半 唸 後半 5歳前半 5歳後半 〕歳前半 38 14 〔 33 13 2嘔 40 17 1( 50 14 2〔 48 13 4 35 12 12 39 11 24 49 17 12 48 12 2C 52 18 11 29 12 1 32 10 2` 44 12 1C 57 15 21 64 19 〔 31 11 479 38 13 675 43 14 758 49 16 70フ 57 18 711 + 両足連続 跳び越し (秒) 牛歳前半 噛 後半 5歳前半 5歳後半 D歳前半 694 138 〔 677 123 3C 587 055 1〔 569 066 2( 495 071 Z 662 084 12 726 112 23 593 110 13 593 098 28 541 054 11 657 123 ( 601 095 2( 516 075 2` 486 042 2( 480 044 t 817 280 018 693 222 880 640 189 1ユ6 503 127 991 535 118 1.028 + + + + + + 体支持 持続時間 (秒) 備 前半 犠 後半 5歳前半 5歳後半 6歳前半 123 84 〔 162 201 3( 276 239 1〔 363 344 2( 670 487 Z 132 89 12 240 190 23 250 221 13 482 403 28 477 320 11 236 266 ( 176 158 2〔 324 195 2` 413 224 2( 342 189 1 166 167 6劉 263 228 1(Ю〔 319 265 1,15( 452 342 1,13( 538 390 1,13( 捕球 (回) 牛歳前半 4歳後半 5歳前半 5歳後半 6歳前半 39 33 〔 19 16 2` 28 14 1( 46 29 2( 63 39 J 13 14 12 26 23 24 46 24 12 39 23 29 56 21 11 26 26 9 38 29 20 53 28 22 62 24 2G 76 21 5 28 25 68〔 39 28 1100〔 48 29 1,1黎 61 28 1,ly 72 25 1,1《 二 一 一 一 一 一 ■ ■(2)各
種 目別の結果 本研究は、実践プログラムの効果を検証することを 目的 としていた。そこでA幼
稚園の 従来の運動指導を実施 していた2012年
の4歳
児 (2013年の5歳
児)を
統制群 とし、実践 プログラムを実施 した2013年
の4歳
児 (2014年の5歳
児)を
実践群 として扱つた。以下 では、いずれの群 も2年
連続 して全6種
目の運動能力測定を行つた幼児を分析の対象に し た。対象 となつた人数は、統制群75名 (男児33名 女児42名)、 実践群70名 (男児34 名 女児36名)で
あつた。4歳
児 か ら5歳
児への測定値 の変化量 (5歳児 の測定値 か ら4歳
児の測定値 を引いた 値)を
示 した ものが表3で
ある。 表3条
件別の変化量の平均値と標準偏差 25m走(秒) 立ち幅跳び(cm)テニスポール 両足連続 体支持 投 げ(m) 飛 び 越 し(秒) 持 饉 時 間 (秒 〕 男 児 平均値-097
標準偏差 (055) 平均値-114
標準偏差 (059) 1909 (1372) 2050 (1300 1.71 (173) 158 (147) -082 (130) -088 (113) 2877 (3756) 2886 (2826) 271 (287) 210 (305) 男 児 平均値-061
標準偏差 (060) 平均値-060
標準偏差 (050) 2338 (1222) 2269 (746) 196 (182) 124 (1.13) …226 (155) -210 (102) 2321 (1715) 2061 (1567) 356 (256) 394 (229) 分散分析結果 君羊 2342** 性 065 交 互 作 用087
271 003 028 003 266 135 4038** 005 030 251 008 010 892** 006 121 ネ* pく 01 *・pく052(群
)×
2(性
)分
散分析を行 つた ところ、「25m走
」「捕球」「両足連続跳び越 し」に おいて群の主効果が有意であつた。「捕球」お よび 「両足連続跳び越 し」は、実践群 の変化 量が統制群 に比べて有意に大きく、捕球の回数の増加、両足連続跳び越 しの時間の短縮が 示 された。 しか し、「25m走
」は、統制群の変化量が実践群の変化量に比べて有意に大 き く、25m走
の時間の短縮が示 された。なお、「テニスボール投げ」「立ち幅跳び」「体支持 持続時間」においては、有意な主効果及び交互作用が見 られなかつた。 なお、両群の4歳
児の時点の記録について示 したものが表4で
ある。「捕球」「両足連続眺 び越 し」は、群の主効果 が、また、「テニスボール投 げ」「立ち幅跳び」では、群 と性 の 交互作用が有意であ り、4歳
児 の時点で成績 の差がみ られた。そ こで、4歳
児時点の測 12定値 を共変量 として、
5歳
児 の測定値 を従属変数 とした共分散分析 も行 つたが、結果 は、 変化量の分析結果 とほぼ同 じであつた。 表4条
件別の記録の平均値と標準偏差 25m走(秒) 立ち輌跳び(cm)テニスボール 面足連続 体支持 機lf(m) 薇11譲し(秒) 持1腱酔蘭(秒) 男児 739 (064) 789 (077) 平均値 標準偏差 平均値 標菫優差 8526 554 (1146) (182) 7331 340 (1556) (122) 639 1618 (134) (1601) 070 1771 (125) (2163) 335 (239) 233 (212) 男児 730 (091) 769 (080) 709 (181) 695 (107) 1950 (2083) 1886 (1550) 194 (220) 208 (175) 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 7676 417 (1710) (168) 7597 394 (1198) (111) 分散分析結果 群 性 交互作 用123 152 291
1145** 723** 2344** 015 555* 1533** 477* 022 123 051 002 012 557* 155 272 ** pく〔01 ネ pく05 13(3)総
合判定の結果 統制群 と実践群 の総合判定の結果 を表5に
示 した。総合判定 とは、森(2011)に
よ る月齢別の幼児 の運動能力判定基準表 に従い各種 目の記録 の評定点 を算 出 し、全6種
目 の評定点を合計 した総合評価 を5段
階で判定す るものである(運動能力研究会,2012, 付録3参
照)。 本研 究では、5段
階評価 を高い順 か らA・BeceDOEと
表記 してい る。 表5
総合判定の結果 総合判定1年
目 (4歳 児) 2年
目 (5歳 児) 男児A l
③B 6 (18)
C 13 00
D l1 00
l ③6 (19
13 09
12 00
E 2 0 1 0
計33人(100%) 計33人(100%) 女児A l
ωB 6 (10
0 10 00
D 21 60
E 4 (10
l ②l1 00
8 (19
19 C45) 3 r7b 計42人 (1(Ю%) 計42人 (100%) 男 児 A B C D 0 《》5 (lD
ll eD
14
復1) E 4 (19 2 《)9 00
12 05)10 09
1 (3) 計 ヽ1人 (1000/。) 計 34人 (1000/。 ) 女 児 計36人 (100%) 計 36人 (100%) 各群 の総合判定の変化 を比較す る と、統制群 の1年
目のDE判
定の割合 は、男児 39%、 女児60%で
、2年
目のDE判
定の割合 が男児 39%、 女児52%で
あつたのに対 し、実践A 2
⑥B 7 (19
C 15 C42)
D 10 09
■2 (0
4 (11)13 00
9 09
10 00
o (0) 14群の
1年
目のDE判
定の割合 は、男児 53%、 女児34%で
、2年
目のDE判
定の割合 は 男児 32%、 女児28%と
減少 していた。4歳
児か ら5歳
児 にかけての総合判定の変化 の方 向を各群別 に示 した ものが表6で
あ る。群 によつて変化 の方 向に差があるか どうかを検討す るために、男女合 わせ た人数 で2(群
)×3(変化の方 向)χ 2検定 を行 つた ところ有意であ り(χ 2→.81,d卜 2,p<.01)、 実践群 が統制群 よ りも上昇す る者 の数 が多い ことが示 された。 表6
変化 の方 向 下 降 変化 無 上 昇 統制群 男児4名 22名
女児2名 30名
計6名 52名
7名 10名 17名 実践群 男児3名 13名
女児2名 19名
計5名 32名
18名 15名 33′名(4)サ
ーキ ッ ト遊 びプログラムの事例A幼
稚園では、実践プログラムの一つ としてサーキ ット遊びプログラムを行つていた。サ ーキ ッ ト遊びのポイ ン トとしては、 自発的に子 どもたちが活動す ること、活動時間 と活動 量を確保す ること、運動プログラムでは補いきれないような多様な動 きを取 り入れ ること であつた。子 ども達が興味関心のある活動 を取 り入れて、子 どもたちとともに遊びを作 り 上げていったので、サーキ ッ ト遊びにおいて、子 どもたちが どのよ うに教具や遊具を実際 に活用 したのかについて、以下に主な事例 を挙げた。 ① 平均台 子 どもたちの活用例 としては、2本
の平均が最後には1本
の道になつた り、クネクネ道や クネ クネ道が途中で交差 した り、 さらに平均台の上に障害物 をお くなどをして活動 してい た (写真 1、 2、 3)。 また、平均台の上をただ歩 くのではなく、友達 と手をつなぎなが ら歩 いた り、地面に手足がつかないよ うに しなが らお腹や背中をつけて進んだ りす るな どの姿 が見 られた。 写真2
クネクネ道 15 写真1 -本
道 写真3
障害物② 巧技台 巧技台は、いろんな組み合わせ により、登る・掴む・ 滑る・リヒぶ 0潜るな どの幅広い活 動ができるのが特徴である。慣れて くると、子 どもたちで組み合わせを自由に変えること ができるので、組み合わせが様 々であつた。例 えば、滑 り台のように使つた り、登つて跳 び降 りた り、は しごのようにして渡つた りしていた (写真4、 5、 61。 また、異なるコース を作 り選べるようにもしていた (写真7、 8)。 ③ 鉄棒 鉄棒 もただぶ ら下がるだけの使い方でなく、いろいろな活動に利用 されていた。例 えば、 鉄棒の下をくぐつた り、マ ッ トを押 して進んだ り、ネ ッ トの下をくぐつた りしていた (写 真9、 10、 11)。 また、鉄棒の上を乗つた り、またいで進んだ り、縄にぶ ら下がつた りな ど、 鉄棒 を利用 してダイナ ミックな活動 もしていた (写真12、 13)。 マ ッ トを押 して進む 写真
5
高 い所 か ら跳ぶ 写真4
滑 り台 として使 う 写真6
は しごを渡 る 写真7
コースを選ぶ 写真8
コースを選ぶ 写真9
くぐる 写真 10写真
11
ネットの下をくぐる
16写真
12
上 を進む 写真13
縄 にぶ ら下が る ④ ボールA幼
稚園では、ボールを投げて遊ぶ場所が限 られ、そ うい う場を設 けなければなかなか行 う機会のないのが現状であつた。限 られた場所で も行 うことができるよ うに工夫をし、子 どもたちだけで活動できるよ うに した。例 えば、ボールを的に投げた り、入れた りす るこ とや滑 り台か ら落ちて くるボールを捕 るなどを していた (写真 14、 15、 161。 また、ボー ルを使 わずに投げる動作を経験できるもの として、ペ ッ トボ トルを使 つた 「ロケ ッ トシュ ーター」のよ うな活動 もみ られた (写真 17)。 子 どもたちは、ゲーム感覚で活動 しているこ とが多かった。 写真16
落ちてきたボールを捕 る写真
17
ロケ ッ トシューター いくつかの活動事例 を挙げたが、他にも縄や跳び箱、マ ッ ト、キ ックボー ドな どもサー 写真14
的に投げる 写真15
的に投げて入れる 写真16
落 ちて きたボール を捕 る 17キッ ト遊びの中に取 り入れて活動を行つていた。
4.考
察(1)実
践 プログラムによる運動能力向上への効果 本研究は、狭い園庭 とい う限 られた環境のもとで子 どもの運動能力の向上を目指す具体 的な実践プログラム (年間計画)を
開発 し、その効果 を検証す ることが 目的であつた。今 回の結果 を見 ると、総合判定では全体的 に実践 プ ログラムを行 つた実践群 において、運 動能力 が向上 してい ることが示 された。また、各種 目の統制群 と実践群 の変化量の比較 では、「捕球」 と「両足連続眺び越 し」 において実践群 の伸びが大 きかつた ことが示 さ れた。 以上の ことか ら、本研究で行 つた実践 プ ログラムは、運動能力 の向上に一定の効果 を もつていた と判断で きる。十分な活動量が取 りに くい狭い園庭であつて も、本研究で行 つた よ うな工夫を加 えた実践プ ログラムを実施す ることに よつて、幼児 の運動能力 をあ る程度 向上 させてい けるのではないか と考 え られ る。しか しなが ら、その効果 は限定的 な ものであった こ とは留意 してお く必要 があ る。測定種 目の中で効果 が示 されたのは 「捕球」 と「両足連続跳び越 し」のみであ り、「テニスボール投げ」「立ち幅跳び」「身 体支持持続時間」の3種
目は、成績 の伸びに差が示 されず、「25m走
」に関 しては、統 制群 の方が実践群 よ りも伸びが大 きかつた。 「捕球」「両足連続跳び越 し」のみに伸びが示 されたのは、運動プ ログラムに含 まれ ていた短い距離 を跳ぶな どの細かい活動やボール をい ろんなや り方で捕 る活動な どが、 運動能力 向上に結びついたのではないか と考 え られ る。さらに、サーキ ッ ト遊びプ ログ ラムに関 しては、子 どもたちが選 んで活動す るため、人気 だつた平均台や巧技台や捕球 す るボール滑 り台な どの活動が多 くなつた ことが、成績 の向上に影響 してい るのか も し れない。 しか し、「25m走
」に関 しては、統制群 の方が成績 の伸びが大 きかつた とい う結果 と なっていた。なぜ このよ うな結果 が示 されたのかについては、はつき りとした理 由は不 明であるが、運動プ ログラムで短い距離 を走 ることは経験できていたが、長い距離 を走 るとい う経験ができていなかつた ことや、サーキ ッ ト遊びで も長い距離 を走 るとい う内 容の ものがなかつた ことな どが関連 しているのかも しれない。 「テニスボール投 げ」「立ち幅跳び」「体支持持続時間」の3種
目は、統制群 と間に変 化量 に差が見 られ なかつた。す なわち、実践 プ ログラムに関 して、遠 くに投 げる能力、 遠 くに跳ぶ能力、静的筋力 または、筋持久力 を発達 向上に結びつ けるよ うな内容や方法 の検討 が必要だ といえる。 本研究で開発 した実践 プ ログラムが、限定的な効果 しか示 さなかつた原 因 としては、 他に もい くつか考 え られ る。ひ とつに運動プ ログラムの活動時間が挙 げ られ る。運動能 力向上に効果 があつた先行研究 の高見・ 涌井(2011)の
運動 プ ログラムは、体育遊び を月に2か
ら3回
、水泳遊び を月 に3か
ら4回
の頻度で してお り、1回
あた り45分
間 19であ り、西 日
(2011)の
運動プ ログラムでは、週 に1回
、1回
あた り50分
間であつた。 本研究対象園のA幼
稚園の活動時間は、週 に1回
、1回
あた り30分
間であつた。 この よ うに高見・涌井(2011)や
西 田(2011)の
運動プ ログラム との活動時間の差 がある とい うことか ら、活動時間の短 さも少 なか らず運動能力向上に影響 があるのではないか と思われ る。次に、活動内容 の偏 りである。運動プ ログラムにおいて、天候 が悪い場合 は、園庭 よ りもさらに狭い保育室での活動にな り、また園行事 な どで活動時間が確保 で きないな どの影響 に よ り活動 内容 に偏 りが出て しまい運動能力 向上 に結びつ かなかつ た点 も考え られ る。(2)今
後の課題 上述 の考察 を踏 まえる と、本実践プ ログラムを発達 向上 に結びつ くよ うに活動内容や 方法 の改善 を更に加 えてい くことが必要であると思われ る。運動 プ ログラムでは、一つ 一つの活動 を深 めてい くための十分な活動時間の確保 が大切 である。 また、「25m走
」 や 『テニスボール投 げ」の2種
目は、測定時に広い場所で行 つたため、狭 い場所で しか 活動経験がない子 どもたちに とつては、少 なか らず影響があつた と思われ る。広い場所 で も本来の力 が発揮 できるよ うに狭い園庭の中で工夫す ることが考 え られ る。例 えば、 「25m走
」の よ うな長い距離 がない場合 には、短い距離で も全力で走れ るよ うに壁 な どに ソフ トマ ッ トの よ うなク ッシ ョン性 のあるものを準備 し、最後までス ピー ドを落 と さない よ うに走 りきることができるよ うに した り、テニスボール投げでは、的な どを高 くしボール の軌道 を上にす るな どし、狭 い場所 で も広 い場所 をイ メー ジできるよ うにす るな どである。一方、サーキ ッ ト遊びプ ログラムでは、当初 よ りも子 どもたちの動 きに ダイナ ミック さが見 られ るよ うにな り、またルール を決 めることや友達 を応援す るな ど の変化 が見 られた。しか し、子 どもたちが楽 しみなが ら自発 的に活動 を してい るのだが、 活動 に偏 りが出て しま う傾 向もあつたので、活動の幅 を広 げるために 自発性 を守 りなが らも、さま ざまな動 きを補 うよ うな活動 を教師か ら提案す ることも必要であつたのでな いか と思われ る。 20引用 文 献
運動能力研究会
HP yo可
卜undOu nifs―k.acjp(2012年
8月)加賀秀夫
(1981)運
動能力 新版 0現代学校体育辞典 大修館書店P10
北村潔和・佐 々木ひか り(2008)園
庭や遊戯室の広 さと園生活 中の5歳
児 の身体活 動量の関係 富山大学人間発達科学部紀要 第2巻
第2号
PP195∼
200
学校保健用語辞典編集委員会(19981
学校保健用語辞典・改訂増補版 東山書房P40
塩 田桃子 (2007)日本における幼児体育研究の動向 と課題 大阪健康福祉短期大学紀要 第5号
PP61∼
69 杉原 隆(2010幼
児期の運動能力、体力の捉え方 杉原 隆 0河邊貴子 幼児期にお ける運動発達 と運動遊びの指導 ミネル ウ゛ァ書房PP3∼
11 杉原 隆・ 近藤充夫・森 司朗・ 吉田伊津美(1999幼
児の運動能力判定基準 と、園・ 家庭環境および遊び との運動発達の関係PP427∼
434
高見京太・ 涌井忠昭(2011)幼
稚園における任意の運動あそびプログラムヘの参加状況 と幼児体カテス トの結果 との関係法政大学スポーツ健康研究
2 PPl∼
6 田中沙織(2009)幼
児 の運動 能力 と身体活動 にお け る関連 につ いて 保 育学研 究 第47巻
第2号
PP8∼
16 豊 岡市教育委員会 こ ども育成課(2012)
豊 岡市運動遊び事業 指導 の手 引きPP39∼
75 西 日明史(2011)運
動遊びの定期的な実践が幼児の運動能力に及ぼす影響 西九州大学 短期大学部紀要 第43巻
PPl∼
10 日本学術会議 健康・ 生活科学委員会 健康・ スポーツ科学分科会(2011)子
どもを元 気にす る運動・スポーツの適正実施のための基礎指針 広島県広島市 山本幼稚園 みんなでチャレンジ(2011)
文部科学省 「体力向上の 基礎 を培 うための幼児期における実践活動の在 り方に関す る調査研究 報告書」PP56
-59
前橋 明(2000運
動あそび指導百科 ひか りのくに 三村寛一・ 高木信良 。安部恵子・ 三村達也・秋武 寛(2011)幼
児期における体力向上 の基礎に関す る研究[Ⅱ]‐K市
における取 り組み 大阪教育大学紀要 第60巻
第1号
PP195-204
三村寛一・三村達也・ 高木信良・安部恵子0織田修輔(2012)幼
児期における体力向上 の基礎に関す る研究[Ⅲ]‐K市
における取 り組み 大阪教育大学紀要 第60巻
第2号
PP127-136
三宅一郎(20091運
動発達の科学 大阪教育図書PP3∼
12 宮 日和義(2012)運
動遊びの意義 宮 口和義・春 日晃章・村瀬智彦 (編)幼
児のか らだ とこころを育てる運動遊び 杏林書院PP93∼
103村瀬智彦 (2012)幼児の体力や運動能力を正 しく理解す るための測定 と評価 官 口和義・ 春 日晃章・村瀬智彦 (編
)幼
児のか らだ とこころを育て る運動遊び 杏林書院PP25
-36
森 司朗(2011)幼
児の運動能力における時代推移 と発達促進のための実践介入 平成 20∼22年
度文部科学省科学研究費補助金 (基盤研究B)研
究報告書 2011 文部科学省(2011)体
力向上の基礎 を培 うための幼児期における実践活動の在 り方に関 す る調査研究 報告書 文部科学省 幼児期運動指針策定委員会(2012)幼
児期運動指針ガイ ドブ ックPPl∼
60
山田志麻(2011)幼
稚園児 の運動能力 と運動遊び との関連 九州女子大学紀要 第4
7巻
2号
PP37∼
49
吉田伊津美 0杉 原 隆・森 司朗(20041保
育形態および運動指導が運動能力に及ぼす 影響 日本保育学会大会発表論文集(57)PP526∼
527 翻辞 本研究を進めるにあた り、ご協力 してくださつたA幼
稚園の園長先生、職員の皆様に心か らお礼を申し上げます。また、論文の作成にあた りご指導 してくださいました兵庫教育大 学大学院の横川和章先生に深 く感謝いた します。 22付録
1 2012年
度A幼
稚園4歳
児 運動指導プログラム 2012年度A幼
稚園5歳
児 運動指導プログラム 月 運動領域 内 容 ね らい 4月 集団行動 隊列移動 (2・ 3人 組) 整列・挨拶 。ルール 集団遊び 新 しい友達となれる 協応性を身につける 5月 マ ッ ト 隊列移動 マット遊び 前転 後転 基本的なマット運動を獲得す る 6月 ボール 突く 。転がす 。投げるなどの基本動作を身 に付け、遊びに取 り入れる ボールの特性を理解する グループで一つのポールを使 うことで連帯感や協力する気 持ちを養 う 7月 プール 潜る 。浮 く 。キックなどを しなが らピー ト 板な どの用具を使いながら泳ぎにつなげる 着衣水泳 水に慣れ る 水の危険性を知る 8月 夏季保育 9月 運動会あそび ☆運動会遊び 同じ目標に向か うことで協応 性を養い、競争意欲を向上す る 10月 なわあそび 模倣遊び(縄で色々なものを作つてみる) 小波・横波をジャンプ して越えていく 縄の楽 しみを十分に経験 してから縄跳びヘ とつなげていく 縄で様々な遊びをして縄の魅 力を理解する 創造性・ 協調性を養 う 11月 跳び箱 (平均台) 跳び箱遊び 両足踏み切 り 開脚 とび 跳び箱での基本的動作を身に 付ける 12月 平均台 (跳び箱) 模倣 しながら渡る 障害物をよけながら渡る バランス感覚を養 う 1月 鉄 棒 握 り方の理解 ぶ ら下がる 。登るなど鉄俸に親 しむ 足抜き 。跳び付き 。前回り降 り。逆上がり 身近な遊びの中で取 り入れ握 り方な どを教え安全で楽 しく 遊べるようにする 支持力を養 う 2月 なわあそび(鉄紛 前跳び 。後ろ跳びの導入 リズム感を養 う 協応性を身につける 3月 なわとび 大縄 目標を定め・個人にあつたカリキュラムを 用意する 個々にあつた目標を設定し、 達成感が味わえるようにする 月 運動領域 内 容 ね らい 4月 集団行動 隊列移動 (2・ 3ス悧巳) 整列・挨拶 。ルール 集団あそび 新 しい友達となれる 協応性を身につける 5月 マ ッ ト 隊列移動 マット遊び 前転 。開脚前転 後転 。開脚後転 基本的なマ ッ ト運動を獲得す る 6月 ボール ボールになれ る (投・ 捕・ 助 ボールゲーム ボール を使用 した基本動作 を 身につける 7月 プール 模倣 (わに 。ラッコ等) 顔付け けのび∼パ タ足 着衣水泳 水 に慣れ る けのびを身につける 水あそびの危険性を知る 8月 夏季保育 9月 運動会あそび かけつこ ☆運動会あそび (組体操・資u道) 様々な走 り方を身につける クラスの団結力を養 う 10月 なわあそび 前跳び 。後跳びの導入 運動会ごつこ 基本的な動作の獲得をする リズム感を養 う 11月 跳び箱 (平均台) 跳び箱あそび 両足踏み切 り 開脚 とび 開脚跳びができる喜びにする 跳躍力を養 う 12月 マ ッ ト・ 跳び箱 1学期の応用 更なるチャレンジ 1月 鉄棒 鉄棒遊び 前回 り降 り 脚抜き 。しり上が り 逆上が り 支持力を養 う 2月 なわあそび(翻
前跳び 。後ろ跳び 綾眺び 。大縄 ☆そ り遊び 協調性をや しなう 集日で飛ぶことを楽 しむ リズム感を養 う 3月 なわとび 大縄 連続とび ☆縄眺び大会 自己目標を設定し目指す付録2 運動プログラム 2013・2014年 度 勁 稚口 4曲児 運動プログラム 1学期のねらい D様々な動作やあそびを知り、獲得する。 D新しいことに対して、歯向きな姿勢で取り組めるようになる。 D友遺と協力することの楽しき、大切きを体を動かす中で整綺する。 学 翔 月 単 元 育つ鮨力(運職鮨力) ねらい 活動内害 指導上の口意点 1 4・ 5・6 走 る 疇発力巧緻性・スピード・持久カ・敏機性・ ・走る(体を動かす)ことが楽しいと感じる。 ・体をバランスよく保ちながら走る。 ・体を動かしながらいるんな走り方を経験す る。 :跛 L(最大開脚、前後最大硼脚呻 ′ラ ン ス、日.四つん違い片手足上げ、四つん通い、片手 足交互上げ、手押し車) ・先生とかけっこ'、ジグザグ大回転、いるんな色 タッチかけつこ、走つてピョン1 ・サーキット (転がる。ぶら下がるなども取り入れる) '競争などを初めからな議させるのではなく、個人C ヾ―スを大切にする。 1直線だけでなく、方向を変えたり、止まつたりなど、 eる環境をまえる。 ,走る地 の運動を取り入れるなど、走ることばかり こ偏らないようにする。(サーキット形式) ,走るから、ルール遊びやゲーム形式の内容に発■ ´ていくと遊びの時間にも繋がる。
琳
み
7・3 プール 体力・筋力・持久力・ 調整カ ・ホの中でも楽しく活動できることを体感す る。 ・水中での活発な活動を通して水に対する 抵抗感を小さくする。 ・リズム体操 ・体つけ、顔付け、かけあいつこ、浮く、ポビング. ジャンプ、走る、ビート板で遊ぶ(ラッコ、ロケット発 射、サーフィン、ざぶとん) ・洗II機、おみこし、 "―ボール玉入れ、大玉ゴム ボール '泳ぎ方よりも水中でいるんな動きを経験させる。 :水の中でしかできない動きなど) ,…つ一つの活動をT寧し、段臓をしつかりと踏んだ うえで泳ぎに繋1チていく。 2学 期のねらい Dイ‐ ジを体で具体的に表現する。 D新 しいことに対して、前向きな姿勢で取り組めるようになる。 D友選と協力することの楽しき。大切さを体を動かす中で獲得する。 9・10 走る・跳 ぶ 瞬彙力 ・スピード・敏籠性 巧緻性・持久力・平衡性 ・自分のイメージ通りに走る。 ・競争意臓をもつて走る。 ・いろんなジャンプを経験する。 ・リズム体操 ・ケンケン、グージヤンプ、回転ジャンプ、高い所から ジャンプ、アプラハム、ケンケン♪ ・ジグザグ大回転、撮り向き反応ダッシュ、なわとび フラッグス ・サーキット (転がる。ぶら下がるなども取り入れる) 。一人一人に目標を持たせる。(順位・タイム・競争 心など) 簡単なジャンプから始めて、自信を持つて取り組め るようにする。 ・走る●跳ぶをサーキット形式でする。(障害物をよ1サ ながら、スピードに変化をつけて走つたり、跳んだリ する) 11・12 Fatぶ 瞬発力・敏掟性・巧緻性・ 持久力・平衡性 'ジヤンプを通していろんな動きを経験す 6。 ,遺く・高く。素早くなど、自分のイメージした 詢作を実践する。 ・リズム体操 ・ケンケン・グージヤンプ・回転ジャンプ。高い所から ジャンプ・トランポリンジヤンプ・遠くヘジヤンプ: ・アプラハム、ケンケン♪ ・サーキット (転がる。ぶら下がるなども取り入れる) ・いろんな状況からのジャンプカ彙せるようにする。 (高い。斜め・走りながら・′ウ ンスをとりながらなど) ・ジヤンプだけの活動ではなく、他の活動と交えて発 臓していく。(サーキット形式) ・着地などは、しつかりと足の事で着地する。 3学 期のれ い Dイメージを体で具体的に表現する。 D自 主性をもつて活動する。 D友 遠と協力することの楽しき・大切さを体を動かす中で獲得する。 1・ 2・3 投げる 協応性・巧撤性・瞬発カ ,投げることを楽しむ。 'バランスを保ちながら投げる。 自分のイメージした所に投げれる。 ・リズム体操 ・いるんな投げ方をする(片手、薔手、後ろ投げ、 ジヤンプしながら、回転しながら、横投げ、上手投げ など) ・いるんな捕り方をする(お腹、手、お尻、足など) ・玉入れ、ロケットシューター、的当てゲーム、転がL ドッジ、ドッジボール ・サーキット (転がる・ぶら下がるなども取り入れる) ・ボールにこだわらずに身近にあるいろんな素材を 使つて投げる。(新口紙、手裏剣、紙飛行機、組ほ ど) ・投げる日相として、わかりやすい的などを準備す る。 ・投げ方などは自由でいい。 ・投げれるようになつてきたら、投げて補るまでを一 凛の動きとしてする。 ※クラスという一つのチーム・組織において体を動かすと共に挨拶ができる・励ます・助け合うなどの社会性が身につけられるようになる。 ※運動遊びを通じて、体を動かすことが好きになり、体力向上にもつながる。 ※リズム体操では、育つ鮨力〈運動籠力)として柔軟性とリズムが入る。20132014年 度 A幼稚口 5餞児 運動プログラム 年 目 のね らい Э体 操 の 時口 に期 待 をもつて,加し、身体 を動 かす ことの心 地 よさや桑 しさを味 わう。 1学期のわらい D薇々 な 口 停 や あ そ ひ 琶四 り、栗 しむ ことが で 雷● 。 D身近な友違と一緒に身体をうごかすことが好きになる。 Dゲームや活動を通して、それぞれの目標をもつて取り組めるようになる。 学 期 月 単 元 青つ籠力(運助鮨力) ねらい 活動内書 指導上の日意点 1 4・ 5・6 走 る 瞬発力・スピード・敏籠性・ 巧籠性・持久カ 走る(身体を動かす)ことが楽しいと感じ る。 ・身体のパランスを確待しながら走る。 ・色々な走り方を、競争心をもって楽しむ。 'リズム体操 バランス運動(線踏み、熊歩き、マットくぐり、四つ ん違い、プリッジ、V字パランス、手押し率、人間跳 び箱なめ 、マット運び、人間回転ローラー ・先生と競争、コーンタッチ他、ジグザグ、つま先競 争、色々なコースを整え、競争する。 ・サーキット (転がり、ぶら下がりなども取り入れる) 人のやる気を大切にし、それぞれの活動を 、飢角、くねくね遭、方向転換、止まる、スピー 琳 み ブール 体力・筋力・持久力・ 田壺カ ,水中の中で楽しく活動け ることが出来 6. 基本のけのびが出来るようになる。 'リズム体操 '歩く、走る、スキップ、ジャンブ、カニ歩き、へそつ け、競付け、胸つけ、口までつける、先生くぐり、輸 ` かくぐり、友違までけのび他、パタ足 ,自探し、ポール入れ、おみこし、洗濯機、ロケット、 タベリ台、ビート振押し合い 。日常の活動を水の中で遊び、徐々に恐怖心を取り 除けるようにする。 ・一つ…つの動きをT事に伝えていき、時には子ど も違と話つて考える時間を作る。 ・けのびが十分できるように、遊びの段階から取り 入れ、ビート板へ繋げていく。 2申期のねらい Э友逸と―備に身体を動かす中で、支え合うことの大切きに気付く。 Dそれぞれの目標をもつことや、責任感をもつて取り組めるようになる。 2 9・10 跳 る. ぶ 走 瞬斃力・スピード・敏籠性` 巧緻性 持久力・平衡性 自分のイ‐ ジ通りi●遇 。 複数の仲間と競争心を共有して走る。 '色々なジャンプを子どもが考える。 ・リズム体操 ・ケンケン、グージャンブ、足首もつて走る。片足ず つ、回転ジヤンプ ・障害物競争 (構子、平均台、なわなど) ・‐ キット (転がり、ぶら下がりなども取り入れる〉 走るイル ジを友達にも伝えられるようになる。 ・個人だけでなく、仲間と一織に支え合いながら、館 争することができるようにする。 ・一学期より0幅広い教具を使い、様々な動きが饉 時できるように配置や伝え方を工夫する。 11・12 跳 ぶ 瞬発力。持久力・平●敏掟性・巧緻性・ I性 。ジャンプを通して色々な動きを経験する。 ・自分のイ‐ ジした動作を他者と共有して 選ぶ。 ・リズム体操 ・ケンケン、グ…ジャンプ、足首もってジャンプ、片足 ずつ、回転ジヤンプ.けンポリンのうえて同様にす る ・ケ キット (転がり、ぶら下がりなども取り入れる) ・跳ぶ、着地する、身体を支えることが確実にできる ようになる。 ・色々なジャンプを経験し、自分なりの跳びかたを組 時する。 (■い所から高い所、リズム.時間など) 。ジャンプ活動から、他の活動を変えて発展させて いく。(サ‐ ッ形 式〉 3中 期のねらい D友違と薔し合い、工夫することや●Iしいルールを作ることが出来るようになる。 D個人や友違と目相を共有し、それに向かつて全力で取り組むことが出来るようになる。 3 1・2・3 投げる 協応性・巧緻性・瞬発カ ・投げることを楽しむ。 ・相手と意思の疎通をしながら、遊ぶ。 ・自分のイ‐ ジしたところへ、確実に投げ られる。 '投げる、受ける、捕る、ポールに合わせて動くこと が出来るようになる。 ・ポールだけでなく、投げるものを多様化させ。投げ るタイミングや力加減ができるようになる。 ・投げる目籠を一つから複数に増やし、應続して役 げるなど、ゲームヘ黎1ザ宅いく。 禾フヤツト理01`:`、 マット●十り百・摯僣・ “ 凛爾`トフン不リン7Jこリタ, ※タラスという一つのチーム・組織において体を動かすと共に検修ができる。 ※運動遊びを記 て、体を■かすことが好きになり^小学校以饉の基礎とな` ※リズム体操では、育つ鮨力(運動籠力)として柔軟性とリズムが入る。
付録3 幼児運動能力判定基準表 (運動能力研究会) 児 の 運 到 籠 刀 ■l囁基 準 表 (男 児i2008年, 種 目 評定点 男 児 4歳前 半 4歳後 半 5歳前 半 5歳後 半 6歳前 半 6歳後 半