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ストレス体験についての思考・自己開示・聞き手の反応がトラウマ反応・外傷後成長に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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(1)ストレス体験についての思考・自己開示・聞き手の反応がトラウマ反応・外傷後成長に及ぼす影響                                         人間発達教育専攻                                         臨床心理学コース                                            M11064D                                             林 麻由         【問題と目的】.  トラウマティック・ストレス体験はトラウマ反 応と外傷後成長(PTG;Post Traumatic Growth). の相反する反応を引き起こす。これまで,トラウ マ反応は改訂出来事インパクト尺度(IES・R)によ. って,外傷後成長は外傷後成長尺度(PTGI)を用. いて検討されてきた。先行研究では,トラウマ反 応と外傷後成長は, 「ストレス体験についての思 考(Rumination)」, 「自己開示」, 「聞き手の反. 応」, 「ソーシャル・サポート満足度」, 「対処. することが大変だった出来事の経験回数」, r広 義・狭義の外傷体験」, 「苦痛度」などの要因と 関連することが示唆されている(e.g.,Takuet a1.,. 2009)。しかし,上記の複数の要因がどのように. 関連し,IES・RとPTGIに影響を及ぼすかについ ては,先行研究で十分な検討がなされたとは言い 難い。また,Takueta1.(2009)は,出来事の直後. と最近の2時期において,要因の程度が異なるこ とを明らかにしているが, 「思考」の一要因しか. 考慮されておらず,かつ,2時期での振り返り法 であったため,時系列的プロセスの分析はまだ不 十分と考えられる。そこで,本研究では,上記の. 全ての要因に着目し,各要因がIES・RとPTGIに 及ぼす影響を検討することとする。さらに,思考, 自己開示,ソーシャル・サポート満足度の各要因. 7段階の階層的重回帰分析を実施し,IES−Rと PTGIに関連する諸要因を見出す。次に,共分散 構造分析を行いr全分析対象者」, r狭義の外傷 体験」,「近親者の死」のストレス体験別に,PTG とIES−Rモデルの構築および比較検討を行う。          【方法】. 分析対象者 大学生・大学院生359名(男性78名,. 女性280名,性別不明1名)。平均年齢23.87歳 (SD=8.40)。. 調査内容 ①最も大変だった出来事の設定;「スト. レス体験18項目」から1つを選択。②ストレス 体験からの経過時間(1ヶ月単位)。③PTSD診断基. 準A基準に関する4項目(長江・増田地,2004), 回答形式は2件法。④当時の苦痛度(SUD),11件 法。⑤Rumination Sca1e日本語翻訳版(Taku et a1.,2008),7項目,4件法。同じ質問文によって 出来事直後(1ヶ月以内),中間(出来事を経験して. 1ヶ月後∼最近1ヶ月前までの期間),最近(ここ1 ヶ月間)の3時期での思考について問う。⑥自己開 示の程度を間う3項目(3時期を測定),4件法。⑦ ソーシャル・サポート満足度1項目(3時期を測定),. 4件法。⑧聞き手のポジティブな反応尺度,聞き 手のネガティブな反応尺度,4件法。⑨日本語版 外傷後成長尺度(PTGI−J),6件法。⑩IES−R(改訂 出来事インパクト尺度),5件法。. については,時系列的プロセスを考慮して,スト.           【結果】. レス体験の直後,中間,最近の3時期での程度を. ストレス体験の内容および対象者の属性. 回顧的に測定し,IES−RとPTGIに及ぼす諸要因.  r人生で最も大変だった出来事」として選択さ. とその関連を明らかにすることを目的とする。. れた各ストレス体験の人数(%)は,人間関係のこと.  分析に際しては,3時期を考慮して想定される. 101名(28.1%)が最も高く,次いで近親者の死73.

(2) 名(20.3%),学業・進路に関すること57名(15.9%). 果,「全分析対象者」,「狭義の外傷体験」,「近親者. と続いた。次に,A基準の回答から狭義と広義の. の死」という出来事の性質の違いによってモデル. 外傷体験に分類したところ,狭義の外傷体験に分. 内の諸要因が異なることが見出された。PTGモデ. 類された者は92名であった。全対象者のIES・R. ルではいずれも,語りに対する聞き手のポジティ. 得点の平均値は14.65(SD=15.77),PTSDが疑わ. ブな反応と,ストレス体験についての建設的思考. れるカットオフ値25点を上回った者は19.50%. が重要な要因となっていた。一方,IES・Rモデル. (70名)存在した。PTGI−J得点の平均値は41.11. では,最近の侵入的思考がIES−Rの増大に寄与し. 点(SD=20.98,得点範囲O・108)であった。. ていた。本研究の結果は,反猫思考がトラウマか. R㎜lnatl㎝Scaleの因子分析結果. らの回復を妨げるとする余語(1997)や,聞き手の.  Rumination Sca1eに対して,因子分析(主因子. 反応の重要性を述べたHamey(2000/2002)の知. 法,Promax回転)を行った結果,「侵入的思考」. 見と一致するものであり,解釈可能であった。以. とr意図的思考」の2因子が抽出された。直後・. 上のことから,ストレス体験に直面された人々の. 中間・最近の3時期におけるそれぞれの2因子の. トラウマ反応を減じるには,まず,ストレス体験. Cronbachのα係数は.78∼.92の範囲内であった。. についての侵入的思考の緩和と建設的思考の促進. 信頼性分析. を目指した支援をする必要があると考える。さら. ①自己開示の3項目. に,ストレス体験の開示者が,話を良く聞いても. 直後(α=.90),中間(α=.89),最近(α=.93)。. ②聞き手のポジティブな反応尺度得点(α=.95)。. らえたと思えるような援助的関わりをすることが. ③聞き手のネガティブな反応尺度得点(α=.80)。. PTGの促進に重要であることが見出された。 ・.H’. 口握血リーシャル・サポー旧坦度. ④日本語版外傷後成長尺度得点(α=.93)。. 当^ω昔’目. {1. τ・“. 間き事の柵肝イラな丘葭. .一皿・・. .H“. 1目…. .!}’. ⑤InS・R得点(α=.94)。なお,分布の正規性に疑. .旧‘・. 一. 問がもたれたためルート変換した値が用いられた。. .1‘・・. ●oω■9曲・量。曲目寺. コ優。自己■示. ○ヨ. 由. .H・ .‘”}. .]}}. .蛆‘・’. 」ヨ1・・. 申聞。日目調示. 申聞⑦■田曲・富田舳里宥. ■‘. ・.oヨ. PTGモデル、lES−Rモデルの構築. .珊’’. 一. ・.1}・. .“.}. .1}. ・.m. .μ’. ■田。日目,■示. ■近。■聞出・量目曲皿。.  本研究では,まず階層的重回帰分析によって. 一. .H}. .1o}’ .!“’ .1コ’‘. .1”. PTGIとIES−Rに関連する要因の検討を行った。. ■田。o工由囲著. ■. p・・. 郁. 次に,関連が認められた要因について共分散構造. 昇●O虚■{PTON]. 散皿一全分析対表者におけるPTOモデル  ■ ・けヒ旧世目は信。o回冊睡黎を示す、. 分析を行いr全分析対象者」,r狭義の外傷体験」,.  帥 ・・『昨。□皿1一・巾』1.ヤ、旧. 討果す呂ことが大自だrた. r近親者の死」での出来事の内容別にPTGモデ. 出^■o羅胴回目                        当略。苦‘眉. ■き手。中ガテイラな臣由. ルとIES−Rモデルの構築を行った。その結果,い. iooo入山蛆宥. ずれのモデルにおいても適合度は概ね高く採択可. 中間。,入山題竈. 能であると判断した。全分析対象者のPTGモデ. □植田自己”示. 口近。優五曲蛆。    曲. ルとIES−RモデルをFigure1,2に示す(「狭義の 出票■から蜆組‘舳間. 外傷体験」と「近親者の死」においてのPTGモ.    心的外■硅ユトしス‘咄.     {1而昌・刷. デルとIES−Rモデルは書面の都・合上,省略する)。.           【考察】.  PTGモデルとIES−Rモデルの構築を行った結. 亭1目u1七1生分新対魚者iこおける冊咀一冊‘心的外傷性刈・し;碗渕丁デ札   ’11パ^上田抽植1主標事。回帰岳畦苗示す。   } 一},π11..、{●1,ヤ山.       主任指導教員 市井雅哉.       把措挑目 土井雌地       佃等微只一1』亦他眺.

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参照

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