• 検索結果がありません。

美術科教育のカリキュラムについて(1) : デザインの教材と系統性

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "美術科教育のカリキュラムについて(1) : デザインの教材と系統性"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 美術科教育のカリキュラムについて(1) : デザインの教材と系統性. Author(s). 山田, 一美; 福田, 隆眞. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 40(2): 139-151. Issue Date. 1990-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5127. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . . 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第40巻 第2号 I i ionIC) VO t ty ofEducat on(Sec JournalofHokkaido Universi .40 .2 ,No. 平成2年3月 March ,1990. 1 ) 美術科教育のカリキ ュ ラムについて ( -- デザインの教材と系統性 --. 田. 一. 美*・ 福. 田. 隆. .・ ●. .・. . ● . ・ ● ●● ●. 山. 真**. ●. ● . ● .. は じ め に. 平成元年3月15日, 文部省は, 幼稚園から高等学校に至るまでの学習指導要領を改訂, 告示した. ), 高等学校では11年ぶりのこ 前回の改訂から幼稚園では25年ぶり, 小学校・中学校では12年ぶ1 とである. また, このような一斉改訂は, 戦後は じめてということも加わって大いに注目をあびる とともに, 我が国の初等・中等教育の骨格を決定づけるこの内容と方向性について, 実際的, 具体 的指導の観点から, 今ま で以上に活発な論議を呼ぶものと思われる, 本稿では, 今回の学習指導要領の改訂に当た1 ), デザインの重要性が強調されたことに着目し, 教材化を図る上で重要な視点を幾つか取り上げる. そして小学校・中学校・高等学校におけるデザ インの意義を, 教材と系統性の観点に基づいて論じ, 実践レベルでの具体的な手がかりの柱として 位置づけたい.. 1. 美術科教育の教材 ( 1 ) 改訂に伴う学習内容の区分について 昭和22年 ( 1 947 ) の学習指導要領 (第1次試案) で, 図画工作教育の目標は, 「1. 自然や人工 物を観察し, 表現する能力を養う」「2. 家庭や学校で用いる有用なものや, 美しいものをつくる能 } また学習内容の領域に 力を養う」「3. 実用品や芸術品を理解し鑑賞する能力を養う」 であった1 . ついては, 第1学年の 児童から第9学年の生徒のものま で, ① 「描画」 ② 「粘土による表現」 ③ 「色 彩」 ④ 「形体」 ⑤ 「図案」 ⑥ 「製図」 ⑦ 「紙工」 ⑧ 「木竹工」 ⑨ 「金工」 ⑩ 「手芸」 ⑪ 「セメント 工」 ⑫ 「材料があり, その利用を考えて作る」 ⑬ 「目的がきまり, 材料や組み立て方を考えて作る」 ⑭ 「工具・備品の扱い方」 ⑮ 「美術常識」 ⑮ 「鑑賞」 の1 6項目が示されている. 「デザイ ン」 とい う用語はないが, 図案という用語で平面のデザイン領域を扱っている時代であ った. 昭和26年( 195 1 ) 改訂では, 小学校図画工作教育の目標として, 「1. 個人完成への助けとして」 「2 社会人およ び公民としての完成への助けとして」 が示されている 各学年における指導目標 . . と指導内容の項目を見ると, ② 「色彩」 ③ 「図案」 ④ 「工作」 ⑤ 「鑑賞」 となり, 昭和 . ① 「描画」 , ) 昭和26年改訂 中学校「図 22年の学習指導要領と比べ, かなり整理されるものの量的に増大する2 , . 「 画工作」 の指導内容は, 表現教材・鑑賞教材として① 描画」 ② 「色彩」 ③ 「図案」 ④ 「配置配合」 } また同年改訂の高等学校芸能科 「図画 では ⑤ 「工作」 ⑥ 「製図」 ⑦ 「鑑賞」 の7領域である3 」 , . 139.

(3) . 山 田 一. 美・福. 田 隆 真. ① 「絵画」 ② 「彫刻」 ③ 「図案」 ④ 「色彩」 ⑤ 「図法・製図」 ⑥ 「鑑賞」 ⑦ 「生活の美化」 ⑧ 「美 術概論」 の8項目 で, 高等学校芸能科 「工作」 では, ① 「工芸」 ② 「彫刻」 ③ 「建築」 ④ 「図案」 ) ⑤ 「色彩」 ⑥ 「図法・製図」 ⑦ 「鑑賞」 ⑧ 「生活の美化」 ⑨ 「工芸概論」 の9項目でくくられた4 . その後, 昭和31年 ( ) に高等学校学習指導要領芸能科書道が改訂され芸術科としてまとめられ 1956 るとともに, 芸術科美術・芸術科工芸 が誕生した, その芸術科美術の指導内容は, 第1・2・3年 次とともに① 「絵画」 ② 「彫刻」 ③ 「美術概論」 , 芸能科工芸 では, 第1・2・3年次とも① 「デザ イン」 ② 「製作」 ③ 「工芸概論」 となり, はじめて 「デザイン」 の用語が工芸のなかに取り入れら ) れ る5 .. 昭和33年 ( 1958 ) の改訂では, 小・中学校の学習指導要領は法的規 範性をも って示された この . 改訂で, 小学校図画工作の指 導内容は, ① 「 じ ・の中にあるものを絵で表現する」 ② 「外界を観察し ′ ながらそれを絵 で表現する」 ③ 「版画を作る」 ④ 「彫塑を作る」 ⑤ 「デザインする」 ⑥ 「役に立つ ものを作っ たり構成の練習をしたりする」 ⑦ 「機構的な玩具・模型の類を 作る」 ⑧ 「作品を鑑賞す る」の8項目にな っ た. 中学校では, 教科名 が図画工作から「美術」に改称され, 内容は 「A表現」 , (①印象や構想などの表現 ②色や形などの基礎練習③美術的デザイン) と 「B鑑賞」 の2本立てと ) この段階に至って 「デザイン という用語が 小・中学校の学習指導要領に 位置づけられ なっ た6 」 . , , 次第にデザインが内包 している新しい役割と方法を取り入れながら, 学習内容の柱のひとつとなっ て い っ た の であ る.. 次の昭和43年改訂の小学校学習指導要領図画工作は,内容について新しく領域を示した点 で画期 8 } ) 昭和33年の学習指導要領では内容の主な範囲が明確に示されていなか たの である 的であった7 っ . が, 各学年通し で内容を, 「A絵画」 「B彫塑」 「Cデザイン」 「D工作」 「E鑑賞」の5領域 でくくる 一 方, 各領域ごとの内容を, 学年をおって系統的 発展的に整理 した さらに 表現の内容を 質的 , , . に分類して①心象に基づく表現を主とした学習(心象表現) , ②目的をも っ た機能的表現を主とした 学習 (適応表現) , ③色や形など造形の基礎を主とした学習 (基礎練習) の3つに分け, 原理的な面 での内容の理解と整理統合を試みた こと で高く評価されるもの である. またそれは 「心象表現」 を 達成するために絵画・彫塑等が, 「適応表現」 を達成するために デザイン・工作が 「基礎練習」 の , ために デザインがそれぞれ主役を成すことを明確にしたもの であり, 図画工作における「デザイン」 学習について認識が高まりその地位が定着 した結果であ った. つまり, 小学校のデザイ ン学習が- 般社会 で見られる分業的な生産活動と 質的に異なることを見極め, 一貫した造 形活動の中で「飾る , 知 らせるなどのデザイ ンへの興味欲求を満足させる」「目的を持 った機能的表現の能力を高める」「色 や形などの基礎を培っ たりする」 ことの大切さを理解し, デザイ ン・ プロセスの教育的意義をす で に見い出していた 点に注目したい. さらに昭和44年( )改訂の中学校学習指導要領美術 では「工 1969 ) 小学校の内容と同じ5領域に編成し直して 小学校からの系統的 発展的つなが 芸」を復活させ9 , , , りを示している. しかし一方 で, 他教科との問題, つまり美術科のデザイン・工芸領域が技術・家 庭科の製図・木材加工・金属加工・住居などと密接に絡み 合い, その関連のしかた で多くの課題を その後に残す結果となっ た. 加えて, 内容の精選に関して は不十分 で, その課題は, 昭和53年の改 訂に持ち越されてしまうの である. 昭和45年 ( 19 ) 告示の高等学校学習指導要領 「芸術」 では, 科学技術・経済・社会・文化の急 70 激な進展など社会の変容が際だっ たことを背景として, 「芸術」の果たす役割が認識され科目の再編 成が行われる. 従来の1・1 1を付した科目を再編成し, 新たに1 1 1を付した科目をお いて, 科目の関 1 0 } 連が段階的, 系統的になるように内容を精選, 集約 していった . また普通科においては3単位を下 限とし, 履修の強化が図られた. 内容は, 美術は1・1 1・1 1 1とも 「A絵画」 「B彫塑」 「Cデザイン」 140.

(4) . ( 1 ) 美術科教育のカリキュラムについて .. 1・ 「D鑑賞」である 一方 工芸1は「A構成と表示」「Bデザインと製作」「C鑑賞と理論」 , 工芸1 , . 「 「 「 1 1 1がそれぞれ, A表示」 Bデザインと製作」 C鑑賞と理論」 であった. 1 ) 1977 ) 改訂の小学校学習指導要領 では, 内容は徹底して精選され系統づけられた1 2年 ( 昭和5 . それは前回の学習指導要領が結果的に精選されず, その後の実際指導に多くの問題を積み残したか 3年と同様, 「A表現」「B鑑賞」に戻し, 大幅に削っていく. らであっ た. そして内容の区分を昭和3 また発展的, 系統的な指導の観点から, 幼稚園, 中学校へのつながりを重視する内容となった. デ ザインに関しては, 第5学年, 第6学年で「デザインしてつくる」として取り扱われ, 中学校の「色・ 形などの構成・伝達のデザイン」 と 「使うため飾るためのデザイン工芸」 につながるように工夫さ れる. 同年改訂の中学校学習指導要領もまた小学校と同様に 「A表現」 「B鑑賞」に戻され相互の関 2 1 3 ) ) さらに 昭和5 1978 ) 改訂の高等学校学習要領芸 術科美術・工芸の内容 3年 ( 連が図られていく1 . 「 「 1 も小学校及び中学校に準じて, A表現」 B鑑賞」 に整理統合される. その過程では, 美術1・1 1 4 1 5 ) ) の 内容 の 「デ ザイ ン」 は, 「伝 達 の た め の デ ザイ ン」 に 範 囲 を 狭 め て 精 選 さ れ て い っ た .. 2 ( ) 新しい学習指導要領に おけるデザインの位置づけ 教育課程審議会の 「審議のまとめ」 (昭和62年11月 27 日) にそって, 小学校図画工作, 中学校 美術の改善の具 体的事項が答申されている, その中で 「デザイン」 に関する改善の具体的事項は次 の 通 り で あ る.. 「デザインについては 構想力など表現製作の能力を高め, それを生活に生かすようにする 観 , 点から, 事柄や内容を視覚的に伝えること, 使うものを目 的, 色や形, 材料などを考えて計画 を立ててつくること及び身近な環境を楽しさや美しさを考えて 構成することなどを内容として 6 ) 明確に示すように する.」 (小学校図画工作)1 「また デザイ ン及び工芸について伝達のための デザイ ンや使う ためのデザイ ンと 工芸の製作, , 身近な環境を美的に構成するなどの能力を高めるとともに, その理解を深め, 生活に生かすよ 7 } うにする.・ (中学校美術)1 「 これらの 改善の具体的事項にそって,「用途や美しさを 考える」「構想を練ってつくる」 デザイン の能力や創造的な工作の能力を伸ばし高め る」 ことが, 小学校学習指導要領図画工作では 第3学年 8 ) また中学校学習指導要領にも 目標と内容に ) 0 こ指導事項とともに明示された1 3 以上に内容A表現( , . 9 ) とくに「身近な環境」について, 造形的に 美しく デザイ 「デザイン」 が具体的に位置づけられた1 . ンの構成を 練ることの 重視は,今まで以上に 内容が精選された今回の新学習指導要領の中にあって, 重要な意味をもつものと思われる. そして, このように デザイン教育の充 実が示されたこ とは, 変 化する社会の要求を強く 反映したものだったと考えてよい だろう. 高等学校における学習指導要領芸術科美術・工芸では, 「デザイン」 に関する改善の 項目が多い. 1一 では, 「伝達のためのデザインと製作」 を 「デザイン」 に改め, 題材な 例えば, 「美術1」 「美術1 1 1 1」 「工芸1 」 では, 工芸の特質を一層明 どを柔軟に 扱えるようにしてある. また 「工芸1」 「工芸1 「 確にする観点から, 「使用のためのデザインと製作」 「装飾のための デザインと製作」 及び 環境の ためのデザインと製作」 が, 「工芸のデザイン」 と 「工芸の制作」 に統合 整理され内容の精 選が図ら 0 ) 結果として デザインの扱いが一層明確になり, 重要視されたと受けとめたい. れた2 , .. 141.

(5) . 山 田 一. 美・福 田. 隆 真. 2. デザイ ンの 教 材 ( 1 ) デザインの意義 小・中学校の美術教育のなかに分野としてデザイ ンが正式に現われたのは, 昭和33年の学習指導 要領の改訂からである。 目的表現, あるいは機能表現の平面的な表 現活動をデザインの分 野と規定 したの である。 それは工作や工芸と対崎す る形で, 表現の分野として捉 えた結果である 美術の表 。 現分野を, 心象表現とか目的表現, あるいは平面, 立体といった次元によ って区別することは 学 , 習目標を設定するうえ では簡明 で理解しやすい特性をも っ ている。 しかし, 逆に言えば, 美術科の 教科特性の創造的活動という点からすれば, 達成目標 における表現形式の規定は より柔軟な創造 , 的表現を妨 げることになる。 したがっ て, 表現別, 次元別に表現活動を分類す ることは, 表現の結 果の作品の分類と同じ意味あ いとなり, 学習過程の理解としては不明瞭である。 しかしながら と , りあえず, 表現活動やその結果として, デザインという分野が公的に使用され 市民権を得たの で , あ る。. デザインの本来的な定義付けを考えてみると, 人間がものをつくるためのイメージの発想から , 1 ) 広義に捉えるならば ものづくりの全て 現実的実体の実現ま での プロセスの全てを意味している2 。 , に渡る行為を統合したものをデザイ ンと称することができる。 すなわち, 目的のためのイメージ化 , 材料の選択, 製作方法の決定, 実現化, とい った プロセスの全体を統合するもの である それは 。 , 生産活動全般を包括するイメージの具体化 である。 それと同時に 生産活動から生じた社会現象の , 結果として, 伝達活動を意味するデザインがある。 昭和33年の時点でのデザイ ンの位置づけは む , しろ, 伝達 デザインを想定したう えでの分類 であったと考えられる。 つまり, 伝達のための表現の 結果としての作品や その制作を示して, デザイ ンとしたの である。 当然そこには 従来までの構成 , の内容が包括されており, 構成もまた, その時点において, 平面的な特性を重視されるような結果 となっ たの である。 そこ で, 小・中学校でのデザインは, 平面的な伝達デザイン の分野で しかも , , 具体的目的を有しない構成の学習をも含んだ分野を包括 して, 絵画, 彫塑; 工芸と同じレベ ルで位 置づけられたのである。 その後, 昭和52年の改訂では, 「デザイ ンしてつくる」 という文章表現となり デザインが 単 , , なる作品の表現のための分野 ではなく, 制作のプロセ スを示すもの であることを重視しているb こ のことは, デザインの本来の意味に近くな1 ), デザインを生産や伝達のためのプロセスの総体であ る こ と を 示 して い る。. 2 ( } 視覚教育として の特性 構成を含めたデザイン学習の分野の特性のひとつとして 視覚学習が挙げられる 視覚学習とか , 。 視覚教育という言葉自体 が, 現在のところ意味内容の規定不足だとすれば それと同質的な内容と , して, 視覚言語を挙げることができる。 あるいは, 現在ではあまり使わ れないが 造形文法と いう , 言葉も, ここで言う視覚学習の内容の一部 を形成するもの であると考えられる 。 美術の表現は, 感覚器官の視覚にその重きを置いているから, 美術の教育それ自体 が全て視覚教 育に値するのであるが, ここでは, そのような広義の解釈 ではなく 視覚言語のように .造形表現 , , を分析的に捉え, それを再統合することによ って表現活動を可能に し 又 表現のための構造を明 , , 142.

(6) . . ) 1 美術科教育のカリキュラムについて (. 言語による全身的な共通感覚の覚醒でもあっ た。 従来の造形表現の領域を超えた, あるいは全ての領域に 共通するような視覚言語は, ゲシュ タル ト心理学とも関連しながら, 新たな意味内容を形 成するために生産活動や伝 達行為などと結合し, デザイ ンとの関連をより深い ものとしてきたといえる。 これらは一方では, 造形要素, 視覚言語に ,での よる抽象化などの純粋感覚の表現であり, もう一方では, 現実の工業デザインや伝達デザイン 具体的意味内容を伴っ た表現へと向ってあるが, シュ プレマティ ズムと構 成主義の関係のように, それらは常に有機的な関係をも って, 変遷して来たといえる。 つまり, 美術科における教材において, 視覚言語を中心とする視覚教育は, それぞれの具体的な 表現領域と有機的な関係をも って組み込まれる 必要がある。 生産や伝達のデザインと結びつき易い が, 基本的には全ての領域に関与するものであると考えられる。 ( 3 ) 系統的学習 視覚言語の教育を 包括したデザインの学習方 法を考えると, 大別 して, 系統的学習と問題解決学 習の2つが想定できる。 美術科の特性としては 本質的に, 表現と鑑賞による習 得がなされるので, 例えば, 語学での文 法 とか, 数学における四則計算を習得するような明快さは 無いとしても, 基本的な習得内容を具体的 に題材化することは可 能である。 しかしながら, 視覚言語の内容は一義的ではなく, むしろ, 多義 的に受け手がイ メージを喚起することにおいて, 創造的価値を認めるものであるから, 表現活動や 鑑賞活動を目的とした題材の一部として考えられるものである。 そうしたなかで, 美術科教育の教 科の特性を明らかにし,.理解を得るために, 系統的な学習内容を明 示することが必要である。 系統的学習 では 一般的に易から難へ, あるいは単純なものから複雑なものへ, といっ た教材の順 次性が考えられるが, 美術科の場合, 技術的技法的内容 では 系統性を想定しやすいが, 題材そのも のの系統化は困難である。 例えば, 人物画とか風景画といった場合には, 小学校1年生が描いて も 143. ●. ・● ‘. ・ ● ● .・ . , . ・ ●● . .● . ・ .. ● .●. , . ● .・ J 、 ●. らかにして, コントロールするこ とをも可能とするような教育内容を想定している。 視覚教育の具体的教材は, 現在のところ, 直接的な形では設定されていないが, 視覚言語につい ては, 小学校の図画工作科においても, 色彩の心理的効果や, 形や色の バランスやリ ズムなどを学 習目標とした教材によ って習 得されている。 それらは, 概念的な理解を捉すために, 便宜的な教材 によ って習得をはかるようにすすめられている。 そもそも視覚言語の発生は, 美術の領域の不明瞭化から来たもので, 近代芸術の 遺産のひとつ で あるといってよい。 それは, 例えば, カンディ ンスキーが対象から離れても絵画の主題が存在する ことを主張したように, 具体的対象からの遊離によ って, 絵画, 彫刻は, 形態, 色彩などの純粋な 属性の表現へと向かう結果と なった。 同じく, 属性による表現と して, ヨハネス・イ ッテンの バウ ハウスを始めとする造形芸術教育の内容が在る。 しかし, イ ッテンの場合は, 属性による表現の教 2 ) それらの属性は 対象物から離れて, 特定の 育によ って, 領域を超えた基礎教育が目的であった2 。 , 具体的なものを意味す るのではなく, 色や形, あるいはテクスチュ ア一やマチエールといった純粋 な造形の要素にようて構成する 内容である。 それは受け手に解釈の 多義性を喚起するものであり, 「芸術が 一見機械観と同一視されうるような 点, 線, 面, 形, テクスチュア, 色などという記号 , のような点的な世界に向ったとはいっても, 技術が外なる自然を対 象化すること で, 人間身体を外 在化させ道具が機械を生みだし中心化としていったのに対して, 芸術は人間の内なる自然としての )と向井が指摘するように 造形要素や視覚 内面性あるいは生の再体験への方向に向ったといえる23 ,.

(7) . 山 田 一. 美・福 田 隆 真. 中学校3年生が描いても人物画 であ1 ), 風景画 であって, 題材そのもの は, いわば特殊的内容 であ 4 ) したがっ て 題材の中心的内容は 具 本的表現の結果そのものではなく り, 補助的内容 である2 。 , , , そこに現われる認識のレベ ルにあるといえる。 つまり, 色や形などの造形要素と視覚言語の内容的 な認識のレベ ルでの系統的学習である。 中学校美術科の構成や小学校図画工作科にみられる造形の 基礎的内容は, 色や形などの認識のための系統的学習であると考えられる。 ( 4 ) 問題解決学習 造形要素と視覚言語の認識に加えて, デザイ ンの学習では造形以外の社会 的認識が必要となる 。 デザインの学習 では, 常に対象となる相手が必要であり, 対社会との関係において 具体的なデザ , イ ン プ ロ セ ス が 生 じて く る。. 中学校美術科の構成の分野では, 造形上の問題, つまり, 表現としての 問題解決の学習 である 。 「自然物 人工物から構成へ とか「抽象形の平面構成 「立体感のある平面構成 とい た題材は 」 」 っ , 」 , 造形上の認識に 限られる学習 であるが, 視覚伝達のデザインや 工芸に関わる製作のプロセスにお , いては, 造形以外の他の条件が加わってくる。 本来のデザイン ,の発生は, 社会生活上の必要性か ら 来るもの であるから, 問題設定の段階からデザイ ン プロセスが始まる。 しかしながら 学校教育に , おける教科としての学習の場合, 問題解決の方法論の習得にも目標があり 問題の発見 設定に つ , , いては, モデルを設定している場合が多い。 問題解決学習は, 児童, 生徒の身近な日常に目を向けることから始まるので, 実践的であるが , 具体的な実践に偏向して, 特殊的内容の習得のみに終わる可能性がある。 また 題材の結果だけを , 重要視すると, 事例 的な学習に陥1 ), 普遍性を欠く結果ともなり かねない。 したがって, デザイン 学習における問題解決学習 では, デザインプロセスの習得が中心 的内容となるべき であり それに , 附随する個々の題材は特殊的内容としてとらえ, 教材の構造を明ら ●かに しておく必要がある。. 3. デザイン教材の事例と系統性 前章においてデザイ ンの教材の一般的特性について述べて 来たが, ここでは具体的な題材がどの ように取り扱わ れているか, そして個々 の題材間の関連性や系統性についての特徴を 小学校図画 , 工作, 中学校美術, 高等学校美術の教科書を例 に見て行く。 ( 1 ) 小学校におけるデザイン教材 図 1. 2は, 小学校図画工作科におけ る構成とデザインの内容を含む題材をあげ. , 学習内容の系 統化を図示したもの である。 図1では, 第1・2学年の造形的な遊 びの題材を併記している 造形 。 的な遊びは, 特に構成や デザインの内容を包括するわけ ではないが, 材料体験 創意工夫といっ た , 造形表現に おける基礎能力の育成を含むものである。 デザイ ンの題材は 伝えるもの 飾るもの , , , 使うものに分類さ れ, それぞれのなかに構成の内容を 含む形で題材の構造が成り立っている 視覚 。 言語や造形要素と いった系統性のある内容が題材そのものと して出て来るのは中学年以降であり , このことは, 児童の知的発達と相応するものである。 そして, それらの基礎的系統的内容は 従来 , のいわゆる工作の領域に応用されるよう に組み込まれている。 図2においては デザインの題材と , 144.

(8) . . く第1学年〉. 〈第2学年〉. はる の あそ び. 木のはであそぶ. ふゆ の あ そ び. だんポ一期言 こであそぶ. すな で あ そ ぶ. かみぶくるであそぶ. 〈第3学年〉. 〈第4学年〉. 〈第5学年〉. 〈第6学年〉. マ ー クと ばた ・. 明るい色、暗い色. 絵本 を 作る. ポ ス タ ー. か み で あそ ぶ )のしる し かか1. わたしのおくりもの ) (手紙 わたしのおくりもの (敬老の日) たのしいかざり. ひかりのもよう. かぶるもの きるもの 、. ステンドグラス. こ ども のひ. すてきなばう し. お 話 工 作. お 話 工 作. おはなしこうさく. おはなしこうさく. すんでみたいヘや. う 嚇 し靴は よ こ も ■. つ づ き 絵. ぼくたちの町. .小刀 で つく る うかべてあそぶ. ゆ ぴ 人 ぎょ う. とびだせロケット. は し る ふ ね. ま よ い 道 ・ グライ ダー. どうぶっのさんぽ. と り のか ざ車. 紙ばねのおもちゃ. 羅 宅 の. けんだまあそび 生活に生かすもの) (. もようのあるいれもの. ぶ 板 で 作 る ゴ蜘の “ ) ( ス リ ”ぼる ク ユ 板 で 作 る , ‘ - ひもで回るおもちゃ. 六角形のもよう. 六角形のはこ 1 L 画用紙の 『 / , i じょうぶないす. だんポールで作る. 糸のこぎりを使って (パズル) ケ ー ブル カ ー. 動く お もちゃ (ふりこ) 動く おもちゃ ー、 ラン ド ヨット. ブ ン ブ ン ごま 立て ゎたし つ ク 増えた えんび. 糸のこぎりを使って. 1まいの板で作る. 楽しい貯金ぱこ. 焼き 物 の つ ぼ. 焼 き 物 のす ず. 図1 小学校図画工作におけるデザインの題材 (日本文教出版社の教科書昭和6 3年度による). )明確になるように, 分類されている。 しかし, いずれにしても, 構成の内容は具 構成の内容がよ1 体性をも ったデザインの題材と有機的に関係 づけておく 必要がある。 更に低学年においては, 遊び の行為のなかに, 構成やデザインの発想のよりどころを認め, 必ずしも, 結果としての作品を重視 する必要はない。. 145. ・ . .・ . ●. . .. ・.. . ● ● 1. 1 ) 美術科教育のカリキュラムについて (.

(9) . 山 田 一 各学年の内容 〈第1学年〉. 美・福. 田 隆 真. く第3学年〉. まちつきの ふくろ. 木で電車を つくる 全学年を通して 形を中心とした橘成 ) 同形のものを組み 合わせる. 異形を2つ以上組 み合わせる. 色を中心とした構成 ). 好きな色を選んで 配色する. 用途をもつもの ). 左右対称. アクセント 組み合わせて変化 をつける. ポスターをつくる 袋をつくる. 動くおもちゃをつ くる. 絵本をつくる. おもちゃをつくる. 図2 小学校図画工作におけるデザインの題材 4年度による) (現代美術社の教科書昭和6. ( 2 ) 中学校における構成とデザイ ン 中学校美術科においては, 構成とデザインの内容の関係は, より直接的になり, 構成の概念を明 確にする余り, 平面的な題材に限定される傾向がある。 平面性という次元に限定して, 構成とデザ イ ンの関係を関連づけることは, 両者の関係の理解を捉すことができる。 図3・4 では, 構成とデ ザイン の関係を便宜的に図示したもの であるが, 本来, 構成の学習内容は, 同じ平面性を特性とす る絵画や版画の分野にも関係するもの である。 このように, 平面的な分野に限定してみると, 構成 の基礎的, 系統的学習内容と, 視覚伝達デザイ ンの問題解決学習との連係が明快である。 この関係 と同じく, 工芸や彫刻との関係を視覚言語の観点から明らかにした題材が必要であろう。 更に, 視 覚言語や造形要素の学習内容は, 表現の領域だけに留まらず, 鑑賞活動におけるものの 見方までに 及ぶことが必要であり, 視覚教育としての系統的内容を拡大する必要がある。. 146.

(10) . . ) 1 美術科教育のカリキュラムについて (. (導入). デザ イ ン の の心 り. 自然物や人工物の 構成と色彩. 〈第3 学 年〉. 〈第2 学 年〉. 〈第 1 学年〉. 拡 がり り1 製 作 デ ザイ イ ン の 拡が ア イ デ ア と 製作Hデザ 1アイ キ宅 響. 抽象形による平面構成. 立体感のある平面構成. ●観察・構成のくふう. ●かたちの分割配置. .図法. ・画面の組み立て. ●リズム・バランス. ・ふしぎな見え方 (錯視). .色の三要素. ●色とかたちの グラデーション. 構 成). (色の面積・配置). ・色の類似・対照. ・色の対比 (明度・色相・彩度). 寒暖・軽重 ●色の進出・後退・ 膨張・収縮. デザイ ン) (. イ ラ ス ト レー シ ョ ン. 〕 蹴 っ状 ・文字のかき方. . ポ. ス. タ. ー. 文 字 のテザ の デ ザイ/ イ ン 文字. . 視 覚伝達 の デザイ ン レ コー ドジ ャ ケ ッ ト. E. 図3 中学校美術における構成, デザインの題材 3年度による) (日本文教出版社の教科書昭和6. ( 3 ) 高等学校 美術のデザイン 高等学校においては, 美術教科は美術と 工芸に分かれており, デザイン プロセスの観点からすれ ば, 工芸の製作分野に含まれる 内容である。 工芸教育におけるデザイ ンの考察は 次の機会に 述べる ことにして, 今回は, 美術の分野に含ま れる デザイ ンの教材について 述べる。 図5では, デザインの教材は, 視覚伝達デザインに限定されており, しかも, 個々の題材は, マー ク, ポスター, パッケージ等, 題材は視覚伝達デザインの基本と応用という 分類になっており, 視 覚 伝 達 の た め の 要 素 の 学 習 と して, イ ラ ス ト レ ー シ ョ ン, マ ー ク, レ タ リ ン グな ど が 取 り 扱 わ れ て. いる。 図6では, 全体の教材は視覚伝達デザイ ンの分野であるが, 個々の題材のなかには, 構成の 内容が解りやすい 形で包括されていて, 構成と視覚伝達デザインとの関連が明快である。. 147.

(11) . . 山 田 一 〈第1 学 年〉. 美・福 田 隆 真 〈第2 学 年〉. 〈第 3 学 年〉. (自然の色や形から学ぶ) . (整った色や形の美しさ). 十1 1 ‐ 1 1 1 1 1 十. ●色の類似・対照 寒暖・軽重・強弱. ●色の面積差・ 配置による 感じのちがい. 効果的な配色をする 1 . ‐ . .‐ 1 1 十 十 1 . ‐ ・. ‐ 1 1 十十十. ●色の三要素. 調和のある配色をする. ●色の進出・後退・ 膨張・収縮 ●色の対比 (明度・色相 ・彩度). 、 .. . ・. 色を中心とした構成 ) ( 形を中心とした構成 ) デザイ ン) “( ←(. 色の感じを生かして 配色をする. (造形感覚の拡がり). 造形の秩序を考えて 構成する. 警 も 孝 幸 に. 造形の冒険をする ●錯視の効果. 組み合わせ. (色や形で伝える). 視覚によるコミュニケーション) ↓ ポス ター をつく る. ●明朝体 ゴシック体 ローマン体 サンセリフ体 ●文字のバランス 図4 中学校美術における構成, デザインの題材 (開隆堂出版, 教科書昭和63年度による). 148.

(12) . . 美術科教育のカリキュラムについて ( 1 ) 〈第 2 学 年〉. 〈第1 学 年〉. イラストレーション① L. 〈第3 学年〉. デザインの伝統と現代. --. 鰹. ;;濁鴎 鰐 イラ幻元ニシヨン 匡ラメE;. 人間の心を深める ⑥. をボス ,壌 義 糟. で. 自 然と の 対 応 ② レ ロ. タ ゴ. リ タ. ン イ. ー. マ. ボ. ツ. ク. ≦ ‐ポ. タ. ス. L′ぐ. 自然保護のポスターの 鑑賞. グ プ. ケ. タ. ス. ー. ク. マ. ー. 、 ÷」F →′ぐ ン. 美と用. ツ. ケ. ー. . ン コ. 構 造と 形態 ’ } . L i - , i l 』 - - - ●- - -. Lデ ザ イ ン の 統 一I 企業のデザインによる ア ンテヨ ン ブイ ブイ. 図5 高等学校美術におけるデザインの題材 (日本文教出版の教科書昭和6 3年度による) 〈第1 学 年〉. 〈第 2 学年〉. ーを 1画集のカバ デザイ ンす る1. デザイ ン の ノー ト. iデ ザ イ ン へ の ヨ. 「起絵図」 に 鋳 イン. 1ポ. 置. ス タ ー の 面 面 目1. く. レイアウト. 区. ー 1 11 1 I L 「 ト L , . - - ●‐ ・ - - ●- -. 条件に即したデザイン. 〈第3 学 年〉. ーイ メ ー ジ の 表 現ー. 切. る. レイアウト.分割. 組 み 合 わ せ る. 文様にみる表現の整理. 1ア イ デ ア と はー. デ ザイ ンの 功 罪. 遠. 大. な. 道. 具. デ ザイ ン を 考 え る. 強弱・バランス等. から 1紙のテープ 何 が でき るか, -. 麟 。. 道具のデザイン ふ 形態と機能. -デザインとは何だろう.. ーベン.シ ーしに学んで1. 図6 高等学校美術におけるデザインの題材 (現代美術社の教科書昭和6 3年度による) 149.

(13) . 山 田 一. ま. と. 美・福. 田 隆 真. め. ( 1 ) 「デザインの能力」 と学校教育 児童の 造形活動の実態を見ていると, 身近な材料を使ってものをつくること がとても好き である ), その要求 ことに気づく。 児童は, 手を使い働かせてつくりたいという潜在的な欲求をもってお1 にみ合っ た場所と励ましを提供すれば自発的につくりはじめるの である。 児童は, 自ら創意工夫す る力を持 っている。 この 主体性を保障した造形活動は, よりよいものや楽しいものをつくり出す学 習 であり, その効力感から自己の存在を確かめ向上しよ うとする自己教育力に 結びつく。 このよう な造形活動の プロセス, すなわち自分で考えること, 想像すること, 工夫して構想をねること, 持 ち味を生かした 造形感覚を発揮すること, そして, これらの活動を一貫して創造的に 手を働かせる ことはまさ しく デザイン・ プロセスに見られる問題解決能力に相当する。 したがって, 小学校図画 工作科における今回の改訂で示された 「デザイ ンの能力」 を育てることの意図は, 単なるデザイン 技法に関する表面 的な学習を押し進めるということでなく, 自己教育力という人間の 成長発達に欠 かせない問題解決能力の育成を意味しているのである。 このよう な観点から, デザインの能力を高 めることと造形的な遊びが, 小学校中学年に 位置づけられたことに大きな意義を見いださなければ な ら な い。. 2 ( ) デザイ ン教材の系統的視点 小学校低学年 では, 形や色に対する 感覚などは, このような過程の 中で自然に高められる 必要が ある。 材料や用具に関しては, 児童の持 っている自発的な問題解決能力を十分に 生かし, 身近にあ る自然物や紙, その他人工の材料を使う。 つくり たいものをつくれる楽しい学習を通して, その使 い方を身につける学習経験でありたい。 小学校中学年では, 基本的には, 心身の発達とともに造形上の発達課題も異なってくる。 活動範 囲も広がり, 周囲への興味・関 心も一段と高まる。 また, つくり方にも工夫が見られ, 加えて自分 の意 志や考えを造形面に発揮できるよ うになる。 友達関係へのつ ながりや一般社会への足がかり を 保障する 「デザインの能力」 が発達に応じて伸ばせる 内容を教材化すべき である。 小学校高学年では, 造形的な感覚の発達とともに, 先を見通す計画性などが身についてくる。 ま た巧ち 生も高まる。 こうした能力 を一層高める学習活動を 設定し, 教材開発を進め たい。 さらに, 小学校高学年は, 中学校 「美術」 への橋 渡しの段階であり, 中学校第1学年の目標, 内容と関連に 配慮が必要となる。 中学校第1学年では, 題材としての 「環境のデザイ ン」 に注意が向くが, その教室内での学習に 終わること なく, さらに実践的, 具体的, 発展的な課題として, 身近な学習環境・生活環境に目を 向け, 造形的に美しく整えること を考えたい。 廊下や人の集まる空間における展示作品, 学級内の 掲示物, 委員会・クラ ブの掲示物等を見やすく 美的に構成して 活用するなど, 学習や生活を質の面 から豊かに していく視点の発 想と具体化が必要である。 中学校2・3学年では, 自己や他の生徒に目を向ける力が高まり, 家庭のことや社会一般のこと にも強く関 心を示す傾向が見られる。 生活や学習を取り巻く 環境に自ら積極的に参加 でき, 学校行 事や身近な 地域社会に目を向けた, より公共性の高い課題へと発展させたい。 150.

(14) 1 ) 美術科教育のカリキュラムについて (. 高等学校芸術科美術・工芸のデザイ ン教材は中学校第2・3学年の学習内容を受けて, より社会 参加の度合を高め, また小学校・中小校・高等学校の系統的学習の総決算の段階として教材の具体 化を図りたいものである。. 註 1) 文部省 「学習指導要領図画工作編 (試案)」 昭和2 2年度版 東京書籍 昭和2 2年 2) 文部省 「小学校学習指導要領図画工作編 (試案)」 昭和2 9年 6年改訂版 東洋館出版 昭和2 7年 3) 文部省 「中学校高等学校学習指導要領図画工作編 (試案)」 昭和26年改訂版 東洋館出版 昭和2 4) 前掲 5) 文部省 「高等学校学習指導要領芸術科編」 昭和3 1年 1年度改訂版 日本文教出版 昭和3 6) 田原輝夫・高山正喜久・斉藤清 「中学校学習指導要領の展開 美術科編」 明治図書 昭和33年 7) 西田藤次郎編 「改訂小学校学習指導要領の展開 図画工作科編」 明治図書 昭和4 3年 8) 文部省 「小学校指導書図画工作編」 日本文教出版 昭和4 4年 9) 文部省 「中学校指導書美術編」 開隆堂出版 昭和45年 ) 文部省 「高等学校学習指導要領解説芸術編一 束洋館出版 昭和4 1 0 7年 1 1 ) 高山正喜久・樋口敏夫編 「改訂小学校学習指導要領の展開 図画工作編」 明治図書 昭和5 2年 12 ) 真鍋一男・新川昭一 「改訂中学校学習指導要領の展開 美術科編」 明治図書 昭和5 2年 1 ) 文部省 「中学校指導書美術編」 開隆堂出版 昭和5 3 3年 1 4 ) 新川昭一 「改訂高等学校学習指導要領の展開 芸術科美術, 工芸編」 明治図書 昭和5 3年 1 ) 文部省 「高等学校学習指導要領解説芸術編音楽編美術編一 束洋館出版 昭和5 5 4年 16 ) 文部省小学校課.幼稚園課編 「初等教育資料」 No 3-8 4 09 .8 .5 , 東洋館出版 昭和63年 pp ) 文部省中学校課・高等学校課編 「中等教育資料」 No 21 1 7 大日本図書 3年 1 1 9 5 3 1 昭和6 p p . -1 . , 1 8 ) 「文部省告示小学校学習指導要領」 ぎょうせい 平成元年 1 ) 新川昭一・遠藤友麗 「美術科の解説と実践」 小学館 平成元年 9 2 ) 「文部省発表高等学校学習指導要領」 明治図書 平成元年 0 2 1 ) 川添 登 「デザインとは何か」 角川書店 19 71年 2 ) ヨハネス・イッテン著 手塚又四郎訳 「造形芸術の基礎」 美術出版社 19 2 70年 1 5 7 2 3 ) 向井周太郎 「かたちのセミオシス」 思潮社 1 9 86年 p . 2 4 ) 高久清吉 「教科教育の内容と方法」 (伊坂行男編 「教育学研究全集第9巻 現代の教育方法」 収録) 第一法規出版 社 1976 年. 参考文献 「問題解決学習としてのデザイン教育の考察」 (美術教育学第8号収録) 美術科教育学会 1 98 6 「美術科教育における構成・デザインの意義」 日本教科教育学会誌 第1 89 3巻 第3・4号 19 9 7 ・ピーター・グリーン 「デザイン教育」 ダヴィ ド社 19. ・福田隆真 ・福田隆真. *本 学講 師 函 館分 校) ( (“ 山口大 学 教育 学 部助 教 授). イ 寸記 本稿の 執 筆は, は じめに ・ 1・ まと め を 山 田, 2 ・ 3 を福田が担当した。 また資料作成にあたり次の方々の協力を得 た。. 福岡千賀 (北海道伊達市伊達小学校教諭) 三浦知佳子 (秋田県秋田市東小学校教諭) 永井久美子 (北海道南茅辺町臼尻中学校教諭) 佐々木宰 (北海道音威子府村音威子府高等学校教諭) 151. 1 . 1 . 1 1 ′ 」 ’ 1 J ・ . ● ● . ・ ●:. 11 ・ 1 ・ 1 1 1 1 ・ 1 1: .1・ ・1 1 . ・1 ●. ● . ● . ・1 、 ・ . . ● . ・ . .: ● ● ● ・ 1 1 1 ● . : 1 ・ . . ー・ ●. . .

(15)

参照

関連したドキュメント

工学部の川西琢也助教授が「米 国におけるファカルティディベ ロップメントと遠隔地 学習の実 態」について,また医学系研究科

副校長の配置については、全体を統括する校長1名、小学校の教育課程(前期課

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

これを踏まえ、平成 29 年及び 30 年に改訂された学習指導要領 ※

社会教育は、 1949 (昭和 24