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模型防風林の風洞実験(II)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 模型防風林の風洞実験(II). Author(s). 諸橋, 清一. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 25(1) : 35-47. Issue Date. 1974-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5980. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要(第2部 A) 第25巻 第1号 昭和49年8月. lof Hokka Journa ido Univer i ion (Sec i I A) Vol t t s tl974 on l y of Educat ,25 ,I Augus , No. 1 1 模型防風林の風洞実験 ( )井 諸. 橋. 清. 一. 北海道教育大学旭川分校物理教室. I Experiments on the Mode Wi IShel 1 工 t nd Tunne ) er ‐hedge ( Se i i i M【OROHAS]紅 ch - Depar i tmentof Phys ido Univer i ion c s t t s y of Educa , Asahikawa Branch , Hokka , Asahikawa. Abstract lti l l known thatt he wi i ing of the mean s we nd br eak hedge is eHect ve for the decreas Cons ider ing that the shel ty. t wind veloci er ‐hedge has the same e任ect on the amount of. i evaporat on f rom the water surface, experiments were carried outi nd tunnel n a wi . Us ing t he hedges wi l h h f evaporat ion wa t 2〇~40% c oseness,t e amount o s lessthani nthe fbo h .0O% closeness and no hedge, 工t can be considered that the case o th the hedge wi t. decrease o fturbulence i las the decrease of mean veloci s e賃ective forthe wi ty nd break as wel . ln thi h b f b l t i d h f s paper i d h mo r e e e r 1 t x me n s t t po n o vewan t e ur u ence ave een one rom t a p ,. int i ty was measured beh ens ind theshe l hedge t er ‐ ,. From t he resul i ts ob t ion t was found tha tthe decrease of the amount of evaporat ned a ,i f rom the water surface was due more to the decrease ofthe turbulence intensi ty than that of ty the wi nd veloci ,. 1 ,. 緒. 言. 風洞内に防風林の模型を設置し, その後方に水漕をおいて, 気流による水の蒸発と防風林の密閉 ) これは蒸発液面か らの乱流物質移動に関する筆者 度との関連を 調査した結果をさきに報告した1 . の一連の実験である. 防風林の機能については農業気象の見地より, また蒸発液面の乱流物質移動に関 して は 伝 熱 工. 学, 化学工学の部門で活発に研究されているテーマであるが, この両者を結びつけて, 主流気流の 乱れの大きさが蒸発液面からの物質移動に与える影響を明らかにするのが, この研究の 目 的 で あ る,. .. 気流の測定に関しては, 今回より熱線風速計を使用 できるようになったので, 風洞内気流の特性 や防風林の後方の乱れの状態を, データレコー ダや レベル計等を利用 して解析 した, 実験結果のデ ータ解析には相当の 日時を要するので, 今後順次報告を続ける予定である. 前報で報告した防風林後方の水槽からの蒸発量が, 防風林の密閉度と気流方向の水槽の長さによ. る理由としては, 防風林後方の乱れの分布状態が, 位置や防風林の型によって, 特色づけられるこ とがあげられる, 水槽か らの蒸発量は, 境界層の乱流域での乱れの強さ がその要 因であることが判 8回例会 (札幌, 19 73年12月) にて一部講演発表, 日本農業気象学会第2.

(3) . 諸 橋 清 一. 36. 明したので, それを報告する,. 2 . 実験装置および方法 n, 測定 部 は 40×40cm2 であ 使用 した 風 洞 は, 当研 究 室 の 循 環 型 ゲ ッ チ ソ ゲ ソ風 洞 で, 全 周 loi. る. ハー ドボー ド板を地表面と して測 定部の中央の位置に設置し, その先端に模型防風 林 を お い た. ハー ドボー ド板に埋めこんだ浅い水槽を, 防風林の後方において蒸発量を測定 した前回の場合 は, 防風林の前に乱れ発生のための山型をとり つけて実験を行なったが, 今回の実験ではそれを外 して実施 した. Fig .1 に概略図を示 す, 風洞測定部で物体をおかずに, 風洞内気流本来の乱れの強さを測定 した結果では, 乱れの強さは. 1~3%と比較的 大きい方であり, また測定部の領域内では乱れの減衰は問題にならぬ程なので, 特 に平板 の先端に乱れ発生のための山型をつける必要は認めなかった, )で測定 した前回の値と 熱線風速計 2~6 m・sec‐1 の風速での 風洞気流の乱れの強さを熱拡散法2 , l l T b a e に示す で読んだ 今回の値とを . ′ ′ ′ ′ ′ ′ ′ ′. /. 5 0 《←÷1 c m. }. . . . 0 5 0 m-- ( ---一一一4. う. . Zo -. 防離. . 水糟の位置. 乱れ発生オ 反. u」 LU且山 B , 防風林. 風洞測定部におかれる厳反 ,. Fi g .1 風洞および実験装置 Tablel 主流の乱れの強さ. 乱れの強さ 熱 20 2 , 2 30 , 40 3 , 95 3 , 30 4 , 5 40 ,. 拡. 散 0 029 .. 0 024 .. 法. / ! 瀞 … /▽ 1 熱. 線. 風 0 0090 , 0 0081 , 0 0083 , 0 0086 ,. 速. 計.

(4) . 模型防風林の風洞実験. 37. 2J 模 型 防 風 林 高 さ 3cm の薄板を風路の幅 40cm に た て た も の を 密 閉 度 100% の 防 風林 と し , アルミニュー. ム管や鉄線で径の数倍の間隔を空けて横に並 べたものを中間の密閉度の防風林として使用 した 今 , 回の実験では, その中から数個選んで実験に供し .気流中におかれたときの後方の境界層中の乱れ , の特 性 を み る こ と に した .. 前回の実験では, 水槽か らの蒸発量の測定を行な ったのであるが 今回は気流の乱れに主眼をお , いているので, 防風林の後方に水槽はおかず, 前回の蒸発量のデータと今回の実験で蒸発面の位置. に相当する領域で, その垂直方向の乱れの強さの分布のデータとを 一 緒にまとめて解析をした 防 . 風林の模型の規格を今一度 Table 2 にあげる, Tab le2. 模型防風林の型名 .. 密 閉 度 (%). ・. 棒の直径 α (mm). 棒の間隔 ”〆 (mm). 100 0 ,. α3 .A,. 20 O , 25 2 ,. ,A2 ,A3 ・. 模型防風林の規格. 3 2 , 3 2 ,. 33 8 ,. ,B, ,B2. 20 O , 25 2 ,. .B8. 8 33 ,. 5d 44. 3 2 , 2 5 , 2 5 ,. 5d. 2 5 ,. 3α. 3d 4d. は今回の実験で背後の乱れの分布を調べたもの, 高さはいずれも 3cm, 1列並べ,. 22 気 流 の 測 定. 風速計には. DISA 55 D0 5 定温度式熱線風速計を使用 した. . 熱線は太さ 5〆 , 長さ lmm で ′ は シ ンク ロ ある. 風速計の出力から, 平均風速 万 はディ ジタルボル トメーターで 変動風速 “ , ス コ ー プ で モ ニ タ 【 し, 実 効 値 は YHP 3400 A の真の実効値電圧計で読んだ この実効値電圧計 . は DC 出力端子を有する.. オフライ ン方式としては, 熱線風速計の DC, AC 出力を TEAC 410 の デー タ レコ ー ダ に 収 録 しておき, 再生時には変動風速の AC 成分を実効値電圧計につないで DC 変換したものを さき , の平均風速を表わす DC 成分と一緒に記録計に入れた また AC 成分は B & K の 1/3 オ ク タ ー , ブの周波数分析器を通して高速度 レベル計で実効値の周波数分析を した .. 記 録 計. しも-ダ 熱線風速計. 1加速度計 1 l増. 増幅器. 幅 器f. スペクトル. スペクトル1 l ノータ. 1レベル計1. Fi g ,2 測定装置のブロックダイヤグラム.

(5) . 諸 橋 ・清 一. 38. 熱線 プロー ブは風洞の外部より トラバースして点測定を実施した, 測定器の ブロックダイ ヤグラ ムを Fig .2 に示す. ,. 2 3 風洞壁面の振動 , 風洞を運転 しているとき, 胴体壁面の僅かな振動でも, 中を流れる主流の乱れに影響を与えるも のか否かを検するために, 胴体の壁面に加速度計 プロー ブをと りつけ, レベル計につないで分析 を した,. 2 4 水槽からの蒸発 . 前報で述べたように, 水槽からの蒸発量は風洞内に設置する前後の重量を直示天秤 で計量 してそ の 差 か ら求 め た 水 槽 は 深 さ lcm 幅 15cm で 気流 方 向 の 長 さ が, 3 , 12, 24cm の 4種類で ,6 ,. .. ある. 癌紙を重ねて つめ, 水を充分含ませて蒸発面とし, 恒率乾燥の条 件から外れぬように注意 し た.. ,. 3 , 実験結果 および考察 風洞内気流の本来の乱れをみ るために, 測定部の中心に障害物をおかず, 流れ方向に熱線を移動 してそ の 値 を読 み と っ た. Fig ,3 にそれを示す, 測定部の範囲では, 乱れの強さの値は全く一様 とみな してよいことが前の実験からいえる. 前回, 熱線を測 定部において, 後流の一点で気流の温 L L I . U=3 4m , e c一 s .. I U=5 ‐ 4m, e c s .. Uニヨ, 3m, s e c一. U;2 l 3m・ c‐ s e .. 凡 人一 二 聾 i. L. . 1 2 0 0 ,. >1 0抄< (a}. d}. (c). (b). 8 1%, 9%,( b ) は0 ) は0 a , Fig . .3 風洞気流の平均風速と乱れの実効値の記録.( 強さ 8 d 0 6 8 %の乱れの ( ) は0 c . ,3%,() は , Tab le3 主流の乱れの強さ. 乱れの強さ ゾ 扉/▽ 熱 13 2 , 1 12 ,. 拡. 散 0 070 .. 9 O , 8 8 ,. 072 0 ,. 6 O , 4 4 .. 0 075 ,. ‘ )の デー タ に よ る, S2. 法. 熱. 線. 風. 鰍 皿 溺. 速. 計.

(6) . 模型防風林の風洞実験. 39. 度分 布を熱電対で測定した値と, 熱線風速計で測定 した今回の値とを比較すると 熱拡散法によっ , た前回の測定値は2~3倍も今回の値よ り大きくなっている , 熱電対の起電力を電位差計で測定し, 較 正した温度目盛に変換 して後流の温度分 布を図形化し , それから幾何学的に乱れの強さを求める熱拡散法では 技術的な困難とそれに伴う誤差の累積があ , るとして ′も, 両者の違いは大きい, 熱拡散法で使用された熱電対線の周波数特性や電位差計を含む 回路の時定数と, 熱線風速計の回路の中で乱れの強さを求めるために使用される実効値電圧計の応. 答時間にも問題点があるものと考えられる 両者の違いについては更に検討 して報告を したい 参 . )の実験で観測された両者の値をまとめて Table3 に 示 す こ れ に よ る と 9 m・sec「 の 考として谷2 . 1 で は 逆 に 小さ 目に な っ て い る そ の 理 風 速 ま で で は 熱 線 風 速 計 に よ る 値 の 方 が 大 き く 12 m・sec- , ,. 由としては送風機の回転か らくる風速の脈 動を原因の一つと してあげているが 熱電対と熱線風速 ,. 計の応答性に問題点があるものと考える.. 3 1 主流の乱れの特性 , 熱線風速計の出力は無風時の DC 電圧を Vo とし, 風速があるときの DC 電圧を V そのとき , の変動風速を表わす AC 電圧を, 真の実効値電圧計に入れてその値を V脳β とす る とメ King3 )の / ;罪/▽ は 次 の よ う に表 わ せ る 法則をもとに して, 乱れの強さ , .. 1 ( ) 0%を乗ずればよい, 0 %表示にするときは両辺に1 DISA の熱線風速計は , トランジスタ回路で 50KHz までの周波数特性を有してい るが, 周波. むく 1伽s e c-(室内気流). 1 U=3 9 5憎s e c- ,. ( a ). d ( ). Hz. ‐ 3 0. 1 - ・ t j=2 2 . om e c s .. b ( ). 『0. U=4 3 0m s e c一 , , 5 0…. Hz ,. ( e ). Hz. ′ - 2 ぬ 0 ‐ 3 0. , 汀;3 4 0卿s e ,. ) ( c . . U=5 4 ・ 0m s e c一 , . Hz ・. Fig もの周波数分析(RMS 表示) .4 風洞気流の乱れ. ( / ). ,.

(7) . . チ 諸 . 40. ・ 橋 一 湾. 数 領 域 を 拡 げ る こ と は ノ イ ズ レベ ル を 増 す こ と に もな る. バ ン ドフ ィ ル タ や シ ソク p ス コ ー プ, レ ベル計等で変動風速分の AC 出 力 を 分 析 した 結 果, 6 m・sec‐1 ま で の 実 験 範 囲 の 風 速 で は, 100O HZ 以上の成分を c通 しても差支えないことが判明 したので, 以後はこの条件で風速測定を行な っ ′ た Fig 4 は各風速での熱線風速計の AC 成 分 {”) を 1/3 オク タ ー ブ フ ィ ル タ ー で 分 析 した も. . . のである. 周波数の下限は 40Hz であるので, 乱れの成分の要因をなすと思われる 40Hz より低 ベ い周波数成分 ・は確かめられなか った. 縦軸はフィ ルタ を通した AC 成分を実効値電圧の値で レ ル計と連動して分析 したものである.. ( ) は風洞のモーターが停止状態で, 室内気流の静穏なときである. 風速は較正はできなかった a が cm,sec「 の オ ー ダ 【 で あ ろ う こ の よ う な 低 風 速 の 室 内 気 流 で, 60HZ に ピークが生ずる原因 .. ′ 0 4. 、. C o冨n i 雪 美 ;. も. H 励 o n e c o y. 匂. l ) に よ る) i r r s s t 風 洞 (Bradshaw, Fe t×9f Fig,5 N,P,L. の 13f B ー equenc ade f r e6 l 1 2 ;4 Wi dmi l l n 1 r l 2. i1廟 ”. ′F) (. n / \ ハ. b i t a r r r a y l e s c a. ノ\ L. 1. Sp d 1 4 1/ソ ee s ec Fans 5 4 0 r P ,m, . l 122 3 Wi ndmi r m P , ・・. \. \. .. 4 ) による) i Br haw,Fe s s r r ads Fig,6 13f t×9f t 風洞の変動風速のスペクトラム ( ,. 縦軸は乱れの強さを表わす因子..

(8) . 模型防風林の風洞実験. 41. U=4 2m・ s e c一 ,. 滋 o 4 , . 0 2 ,. 1K O 8 .. 1K Hz. Fig ,7 風洞気流の変動風速の帯域周波数レベル, 各周波数帯域で 熱線風速計の DC, AC の電圧から乱れの強さを求めた値,. については解明できなかった. b f ( ) より ( ) までは, 風洞の ファ ンを駆動させて風速を順次あげて分析 したものであ る. 一様な 周波数特性を示し, 風速に比してその周波数域が広がるのは 熱線風速計の特性通りであるが 実 , , 験に供した当研究室の風洞の特性も, 40Hz より 10 0OHZ ま で 一 様 な こ と が い え る Bradshaw と ,. 4 ) Ferr i ss. i I Phys がイ ギ リ ス の Nat i I Laboratory の低速風洞について測定した結果では Fig ona ca . 5 の 13f tx9f t 風洞に関する Fig .6 の デ ー タ が あ る, そ の結 果 は, フ ァ ンや 風 車 の ブ レー ドの 影. 響が 20HZ. 以 下 の 周 波 数 に は っ きり 認 め られ る Na i ILabora i t tory の 風 洞 の 乱 れ の 強 onaI Phys ca , 0 5~0 1 8 さは0 % の 囲 範 で 者 筆 一 の 洞 よ ダ 風 り は 桁 オ が ー ー 小 さ い, 従 っ て, フ ァ ンの 低 速 運 転 . , ,. 時には, 乱れの成分は低周波数に特に顕著に表われるものであろう 筆者の使用 した周波数分析器 , では 40HZ 以 下 の 低 周 波 数 成 分 は 測 定 す る こ と が で き な い の で, 別 に バ ン ドフ ィ ル タ ー を 通 して. 特定の周波数域毎での乱れの強さを求めてみた Fig .7 にみ られるように 80HZ 以下の成 分が大 . きく影響していることがわかる, さきに 1 3 オ ク タ ー ブ 分析 で は 40HZ 附近に ピーク値が表われ / 8Hz~40HZ の間に ピーク値が存在するのであろう 風洞の フ ン動力 ぬ こ と か ら考 え て み て, 0 , ァ ,. であるモーターは変速機と直結 していて, その回転数は 14 10rpm で最低速は 311rpm で あ る .. フ ァ ンは羽 根 を 4 枚 有 して お り, フ ァ ンの シ ャ フ トや ブ レー ドの 回 転 数 と ピッ チ を 考 える と 5 6 , , Hz と 23 5Hz の周波数成分が有力な要 因と考えてよかろう ,. , 3 2 風洞胴体の振動 . 風洞の胴体部の振動の様子をみるため, 内部の壁面に加速度計ピックアッ プをおいて そのエネ , ル ギ ー ス ペ ク トラ ム を 調 べ て み た Fig .8 にみ られるように主要成分の周波数は 200HZ 以下で ,. あ り, 風 速 に よ る ス ペ ク トラ ム の 形 の 違 い は な い モ ー タ ー の 回 転 数 の 増 加 に応 じて 全 体 に レベ . ,. ルが上が ってはくるが, 風洞内気流の乱れを左右する程の大きさとは考えられない 本来そのよう .. 弾5 0. ). 0 0 Hz. 5 0 0. 1 0 0 0. Fi g .8 風洞壁面の振動スペクトラム. 2 U 0 0. 5 0 0 0.

(9) . 諸 橋 、清 一. 42. なことがないように設計されていなければならない, この問題は振動する平板の境界層の様 子とし て別にとりあげて研究されるべ きものである. ただ, 熱線 プロー ブを保持するときに, 胴体の振動 ・ は 特に上 で が直接伝わ らぬように留意しなけれ ばいけ ・ない, 低速 気流乱れの小さな流れのときに , 述の条件が肝要である, 3 3 防風林 後方の水 槽からの蒸発 , 前報の実験 データを防風林の型と関連 して Fig,9 に ま と め て み た. 高 さ 3cm の模型防風林の 5cm, 気流方向に長さが防風 林の高さの 1 後方に幅 4 . ,2 , 4, 8倍長の水槽を底板に埋め, 防風林. E として E/Eoの値を のない状態で水槽全面からの蒸発量を Eo , 防風林をおいたときの蒸発量を 求めて蒸発抑制の効果の目途 とする. 丑短o の値が1であれば効果はなく, 1より大であれば逆効. 果となる, 防風林の後方で水槽の長さが増せば水槽の蒸発面上の流れは次第に主流の流れの状 態 に 復 し, E/Eo の値は防風林の型に よらず全般的に1に近付く筈である, 密閉度 100%の場合は, 防風林に 近い距離の範囲 内では乱れも速度 もかなり減衰しているので, 蒸発抑制の効果がは っきりと認 めら れる. また密閉度が20~35%程度の防風林では 減速効果は100%の密閉度の防風林より劣っていて 00%の防風林 も, 乱れを比 較すれば小さく, やはり蒸発量は Eo より小さくなっている. 密閉度1 ではその直後では乱れの小さい 範囲が あるが, 後方では大きな乱れ となり, その強さは減衰しない. まま影響をかなりの距離に 及ぼすので, 蒸発量は却 って増大すると前回の報告に おいては推 論をし た,. l - U=5m e c s ,. . 繭, e s c A. ○ , A 2 , △ . A3 ロ. ●, B , ▲, B2 B3 1 1, X α3. \/. 灘 . 0 ・. \ゞ…も. ・. h 8. h 4. L 嫌 . “. 4 h. 水槽の長さ( ネ 本高単位). 高単位 矛 k ) 水槽の長さ( . - D =4m s e c一 ,. ン. /ノ. ×. 合. × . /塔. // /;. ) t高単位 キ 水槽の長さ(. O. Q . h 4. L. U= 2 s e ソ m ・ l. 8 h. 0 7 ・. 4h. h 8. 水橋の長さ(林高単位). べて / -= Fi g ,βo は防風林の有無による蒸発量を表わす, 林高はす .9 水槽からの蒸発量の比較, β 3cm, 水槽は幅 15cm, 横の長さは林高の1 ,4 , 8倍の4種類, ,2.

(10) . 模型防風林の風洞実験 マロ 、靭、 、. 43. 今回の実験 では上記の考えを確めるべく, 熱線風速計で防風林の後方, 水槽の位置に 相当する範 困で流れに垂直方向の気流の特性をべた. 3 4 防風林後方の流れ . 模型防風林と しては, 前回水槽からの蒸発の研究の際作成 したものの中 から, α 3 ,.B2 ,.B3 の 3 1 べ 種をとりあげて実験を した. 2 蒸発量に関 に述 た如く しては前回の実験値を 利用 し , , , 今回の 実験では気流の特性だけに注目 して, 両方のデータをまとめて論究す ることにする 実験条件は殆 . ど変 わ っ て い な い,. 防風林の後方でその中心線上流れ方向に 5cm, 防風林をおいた底板に垂直方向に lcm それぞれ 5cm~10 間隔をとって気流の測定点と した. 垂直方向は底板上 3 5cm ま で, 流 れ 方 向 は 防 風 林 の , ,. 後方 5cm~70 及至 80cm の距離までとった. また垂直方向で底板面上 3 5cm より上の高さで測 .. 定点をとっ たのは, 底板面上 lcm 以内の高さの範囲で l mm の精度で熱線を移動させることに , 難点があったからである. この点は更に改良して引き続き実施するつもりである ,. 5cm の高さの点 を流れ方向に5cm 間隔 防風林の後方 5cm から 70cm の距離まで, 底板上 3 , で, 平均風速と変動風速の実効値とを記録 したのが Fig.10 である. ( ) は密閉度 100%, 林高 3 a b 8 3 cm の α3 型の後方の様子であり, ( の ) は密閉度33 % 林高 c m .B3 型についての記録であ . , 「 6 2 る. 気流主流は風速 ~ m・ s e c で乱れの強さは1%程度であるが, 防風林によ って新 しく増大 された乱れがかなり後方 @舵=20 ) まで, あまり減衰されていないことがわかる . 密 閉 度 100% の α8 では, 実効値は防風林の後方 5cm に舵キ1 7 ) で極小で, 林高の1 5 倍附近の .. 8% の ,B3 型の後方 5cm で は α 点 で 極 大 と な っ て い る. 密 閉 度 33 , , 3 の場合と違 って実効値 は極. 大を示 し, 一度小さくなった値が僅かなが ら増加の気配を示 して後方に及んでいる α ,,B3 の二 . 3 つ の 型 に 共 通 に い え る こ と は, 実 効 値 の レベ ル が 定 常 な 値 を と らぬ こ と で あ る こ の こ と は 防 風 . ,. 林を越える, または通りぬける気流の乱れの状態が定常なものでなく, 程度の違いはあれ絶えず時 間的に変動 していることを示すものである. 0 倍 長 の 地 点 で も ま だ 実 効 値 の レ ベ ル の 日uc α3 の 後方 で は, 林 高 の 2 i tua t on が 大 き い よ う で あ. る. 乱れの状態の目途となる実効値の レベルは .B8 の型の後方では, どの点を比較 してみても α 8 1 ) 式によって乱れの強さを計算 (実効値の平均をとる) して表わ した に比べ て小さい値を示す. (. のが Fig.11 で あ る, 底 板 上 3.5cm の 高 さ で は, α8 ,.B3 のどちらも平均風速は殆ど変 化がない にもかかわ らず, 乱れの強さが変化していることが注目される. ,B8 型では乱れの強さ は α 3 に比 べてどの点で も小さく, 場所によ っては半減している点もある. α 4 5 cm ( 尤肋 = 3 型ではその後方. 5 1 ) 附近まで一方的に増加 し, 更にその方では風速が増す傾向をみせるとともに, 乱れの強さは減 衰 さ れ て い る, 一 方, .B3 型ではすぐその後方では一時乱れの強さは大きくなるが 1 , 5cm に肋= 5 ) 附近では逆に減少 し, 更にその後方では僅かなが ら増 していることがわかる , 今回の実験では底板上 lcm 以内まで気流の特性を調べることは しなかったが 境界層の底層近 , くまでは上に述べ たような傾向にあるものと思われる.. ) Re数が10 蒸発液面上の境界層内の乱れの強さを風洞実験で測定 した筆者の別の実験では5 4の , オーダで風速 4 m・sec-1 程 度 の と き, 底 板 上 2mm まで乱れの強さは増大する一方であった 植 , )は葉の平板模型について風洞実験を行なった それによるとRe 物の光合成の問題から矢吹, 西岡6 , 4以下で主流の乱れの強さが 5~8%のときでも葉面境界層は 層流とみなしてよい と してい 数が 10 る,. ただし実験値か ら乱れの垂直分布をみると乱流状態にあるとも思われるが, 平均風速の垂直分布. i us 型 に 近 い と して い る. は B1 as.

(11) . . た. ヱ=5伽. 1 0. 1 5. 2 0. 2 5. 0 3. 3 5. 4 0. 4 5. 5 0. 0 6. 5 5. 6 5. 7 0. . 風速54m・ s e c.. 謙. 防風林後方の各位議( z 2 0 ′. 1r一 ÷ へ ′. 3 5 { 「・. . 1‘. ^ ー ‘′. 、. J. ヘ. ート. 模型防風林, B 3 密閉度3 3 8% . ‐ 風速5 1 4m・ s e c .. 防風林後方の各位置(“ 5cm 高での平均風速と変動風速を 5cm 間隔で記録したもの‐ Fi g .10 防風林後方の乱れの分布. 底板上 3‐. .

(12) . 模型防風林の風洞実験. 45. 2 5 3 0 3 5 4 0 4 0 5 5 6 0 6 0m 5 5 5 7. 防風林後方の位置 b ( ) B 3 ,. 0 1 5 3 5 1 5 2 0 2 0 3 5 4 0 4 5 5 0 5 5 6 0 6 50 m 防風林後方の位置 Fig.1I Fig %) で表わした値 ,10 を乱れの強さ ( Uのキ4m/s c e Z=3圃. Umキ2m/s e c Z=3圃. N 2 3 Q. N 2 2 Q. N )o, ヨ 5 . N 2 1 Q. u N Q 5 . ;。 〆 ‘ eel. ゑ綴 喜 罰. 0. 5. 努ん. 1 0. 0. 5. %ん. 1 0. )による) Fi g .12 防風林後方での乱れのエネルギーの変化 (小平ほか7 , 縦軌は主流の乱れのエネルギーと防風林後方のそれとの比,. 筆者の場合は面上近くまで測定 していないので, この問題は後日の課題とするが, 蒸発面に対す る拡散抵抗は面上に近い薄い境界層の役割を認めると同時に, その上層の中の 過動拡散係数の大き. さにも大きく左右されるものと考え られる.. )の実験では平板 網 棒立て等の背後の乱れに 防風柵 (林) に関する小平, 根本, 三寺, 徳値7 , , 関 して, Fig ,12 の結果がある, 実験条件は筆者の場合とあまり変わりはない, それによると乱れ の エ ネ ル ギ ー は 平 板 で は 高さ の 7~8 倍 の と こ ろ か ら ず っ と 大 きく な るが , 網の場合がエネ ル ギー. の減少の割合 が最 も大きいと している,. 小平ほかの Fig.12 は底板面上 3 mm での乱れのエネルギーの主流に対する比である, 高さを 増すとこの傾向はより前方, 即ち柵 (林) の背後に近い場所で著 しくなってくるものと 考 え ら れ る..

(13) . 言 諸. 46. 底板面上. . 3. 5cm. - 橋 ” 清 一. の高さで測定 した筆者の場合から, より底板面に接近する層内の状態を類推す. れば, 乱れの強さの分布は防風林の更に後方にずれてきて且傾向は似た形をとるものと思う. 防風林背後の水槽か らの蒸発量に注目 した前回の実験データの Fig,9 と乱れの分布を調べ た今 回 の デ ー タ Fig .10 とをまとめて考えてみると, 防風林の高さの 2倍長の水槽では風速の小さい. とき, 平板状の α 3 型よりは柵型の ,B8方が面上の乱れが一時増加 しているために, 蒸発量では平 増すと, この違いはそれ程 板状の後方にあるときより却って増加気味にあるといえる. 少 し風速を, でもなくなる. 風速が 5 m・sec‐1 のときは, 柵型の iB8 の後方では, 林高の5倍の 15cm の距離. で乱れの強さは小さく落ちこんでおり, 林高の 4倍長である 12cm の水槽からの蒸発量は, その 水面の後半で面上の乱れの強さが小さくなっているため, 水面 全体からの蒸発量も少なくなったも. のと思われる. 平板状の α 3 については, 水槽の長さに比例 して蒸発量は増加は しているが, 風速を増すにつれ てその傾向がゆるくなっているのは, 後方の乱れの分布状態が同傾向で, 風速を増すにつれて全体 的に レベルが下ってくるものと考えることもできるが, 全風速について乱れの分布の比較を してい ないので確言することはできない. 実験に供 した水槽や底板上で乱れの分布を測定 した範囲, 風速の大きさ等から Re 数 は 104 の オ ー ダで あ る,. 4 .. 結. 風洞内に模型防風林を設置 し, その後方に水槽をおいて, 防風林の型と蒸発量との関連をさきに 調べた. 今回の実験では同一条件の下で, 防風林後方の乱れの分布を測定し, 両方の結果をまとめ て考察 し, さきの蒸発量に関する実験結果の分析を行なった,. その結果をまとめると, 1 ( ) 平板状の密閉度100%の防風林の背後では防風林を設置しないときに比 べて, 水槽からの蒸 発量が減るのは林高に比 して 4倍長の 範囲である, それ以上長さを増すと, 面全体からの蒸発量は. 増加する. その理由と しては, 防風林の直後の狭い範囲では, 確かに風速や乱れの強さは減 じてはいるが, 後方全体に関 しては乱れの強さが大きく増加の傾向にあり, その影響がかなり後方まで及んでいる. ことがあげられる. 2 ) 柵状の密閉度30%程度の防風林では, 水槽からの蒸発量は, 防風林をおかないときに比べ ( て減少す る傾向にある, 防風林直後の狭い範囲では乱れの強さの大きいところはあ っても直ちに減. 衰し, 且全体に乱れの強さは平板状の防風林の背後の値に比べて小さい. るのは 当然であ 3 ( ) 防風林の後方に長く水槽がのびていれば, 蒸発量の減少効果も薄 らいでく・ るが, 棚状の防風林では8倍長まではその効果はあるものと考えられる.. 以上のことか ら更に蒸発液面からの物質移動に関 して, 主流の乱れが境界層内部の状態に与える. 影響を調べていきたい.. この研究に関 しては, 北大工学部池田郁雄教授にいろいろと御世話になり, 関 信弘教授には貴 重な機器を使用させて いただく上で御便宜を与え られた. ここに両先生に対し厚く感謝の意を表す る.. 本実験の遂行にあた って, 本学学生上牧裕明, 松本美智子両君の 助力を得たことに感謝する..

(14) . 模型防風林の風洞実験. ● ●. 献 文 ・ , IA,2 3 1972 諸橋清-; 北海道教育大学紀要 1 )p .1( , No ,24 . 1 958 谷 信輝: 農業技術研究所報告 A,No )p ,6て , ,1 ion No J .14 ,21 , ,E1snerand w,R, Gundlach: DISA 1nformat ,p ,1973 Bradshaw, P.and D, H. Feぱi s: N,P,L,R, & M,3317 s ,January , ,1962 ・. 1 ) 2 ) 3 ) 4 ). 5 ) 諸橋清一: 未発表. 1973 )p 73 6 ) 矢吹・西岡・ : 農業気象, 29 ,3( .1 , , No 196 3 7 )p ) 小平・根本・三等・徳植: 農業気象, 18 ,4( , No ,133 ,. 〉. ,. 1. r47・ f. .. ● 47.

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参照

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