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現代の諸課題と倫理

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Academic year: 2021

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公民科(倫理)学習指導案

1 単元名 第2編 現代と倫理 第2章 現代の諸課題と倫理 2 単元設定の理由 〇単元観 本単元では、生命、環境、家族、文化と宗教などにおける倫理的課題を自己の課題とつなげて探 究する活動を通して、論理的思考力や表現力を身に付けさせるとともに、現代に生きる人間として の在り方生き方について自覚を深めさせることをねらっている。第1章「現代に生きる人間の倫理」 では、人間の尊厳と生命への畏敬、自己実現と幸福などについて学んだ。これを受けて、生徒が主 体的に課題を探究し、思索を深める学習へと発展させていきたい。このことは社会の変化や技術進 歩の著しい今日を生き、そして将来を担う生徒にとって重要な意義があるといえる。 〇生徒観 本クラスは文系で、自己の生き方や他者との関わりに対して関心を持つ生徒が多く、それらをめ ぐる先哲の思想について意欲的に学ぼうとする。また、授業に対して積極的に取り組む姿勢が見ら れ、毎時実施しているスピーチでは、それぞれが自分の関心がある事柄について生き生きと発表す る。授業で取り入れているペアでの話し合いも活発である。しかしながら、経験が不足していたり、 関心を持ってこなかったりした事項については、理解が表面的なものにとどまり、考えを深めてい くことが難しい。よって、現代の倫理的課題の中からテーマを設定するにあたっては、生徒が自己 の課題とつなげて主体的に探究する学習へと展開させるように工夫することが必要である。 〇指導観 本単元の指導にあたっては、論述したり討論したりするなどの活動を通して他者の意見にふれる ことにより自らの考えを深めさせる。その際、これまでの先哲や宗教の既習事項を基礎とし、諸事 象の関係づけや分析・総合などの思考活動を促すことで理解の深化を図るようにする。導入の段階 では、時事ニュースや身近な話題を取り上げたり、ロールプレイングを行ったりすることで諸課題 を自らの課題としてとらえさせる。展開の段階では、基礎事項の確実な定着を図るとともに、論点 を明確にした上で個人でじっくり考え記述する活動を行わせる。まとめの段階では、ペアあるいは グループで討議等を行い、クラス全体でその結果を共有したい。また、その結果を受けてさらに考 察を深められるよう振り返り活動を行わせる。 3 単元指導目標(到達目標) ・現代に生きる人間としての在り方生き方について他者と共に生きるという視点から考え、倫理的諸 課題に積極的に取り組んでいる。【関心・意欲・態度】 ・現代の倫理的諸課題を、論述したり討論したりするなどの活動を通して、多面的・多角的に考察し、 社会の変化や様々な立場、考え方を踏まえ公正に判断して、その過程や結果を適切に表現する。 【思考・判断・表現】 ・収集した資料の中から、現代の倫理的諸課題を自己の課題とつなげて探究する学習に役立つ情報を 適切に選択して活用している。【資料活用の技能】 ・現代に生きる人間としての在り方生き方に関わる諸課題を自己の課題とつなげて理解し、人格の形 成に生かす知識として身に付けている。【知識・理解】

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4 指導計画(単元の配当時間) 第1次……生命の問題と倫理的課題について考える 4時間 1……生殖医療と末期医療について現状と課題をまとめる (2時間) 2……再生医療と脳死臓器移植について話し合う (2時間)本時(2/2) 第2次……環境の問題と倫理的課題について考える 2時間 1……自然との共生に向けた多様な取組を調べる (1時間) 2……世代間倫理の観点から持続可能な開発について話し合う (1時間) 第3次……家族・地域社会と倫理的課題について考える 2時間 1……少子化に関する新聞記事をもとに解決法を考える (1時間) 2……地域の高齢者福祉に関わる取組を調べる (1時間) 第4次……宗教・文化と倫理的課題について考える 2時間 1……第1編で学習した宗教から1つ選びレポートを作成する (1時間) 2……作成したレポートをもとに多文化共生について話し合う (1時間) 5 本時 (1) 本時の指導目標(到達目標) ・脳死と臓器移植をめぐる倫理的課題を自らの課題として探究し、社会として今後どうあるべきか 思索を深め、それを表現することができる。【思考・判断・表現】 (2) 本時の手立て ・脳死と臓器移植をめぐる倫理的課題について、ロールプレイングやペアでの話し合いを通して生 徒自身の生と死についての自覚的な問いかけを促し、さらに社会の在り方を考えさせる。 (3) 本時の授業仮説 ・脳死と臓器移植について、ロールプレイングやペアでの話し合いを行うことで、自らの課題とし て探究し、社会として今後どうあるべきか思索を深め、それを表現することができる生徒が育つ であろう。 (4) 教 材 〔教師・生徒〕 ①教科書「高校倫理」(実教出版) ②資料集「最新図説倫理」(浜島書店) ③プリント ④リーフレット「いのちの贈りもの あなたの意思で救える命」(厚生労働省 公益社団法人 日 本臓器移植ネットワーク) ⑤ドナーカード付きリーフレット (厚生労働省 公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク) ⑥プリント (資料1・資料2 「最新図説現社」(浜島書店)より抜粋)

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(5) 学習の展開(学習指導過程) 学習内容・活動 教師の支援 指導上の留意点 教 材 時間 配当 学習 形態 評 価 導入 ○前時の復習 ・臓器移植法改正のポ イントについて確認す る。 ① ② ③ 5分 一斉 展開 ○臓器提供の現状と課 題について理解する。 ・被虐待児からの臓器 提供 ・レシピエントの公正 な選定 ・ドナー不足 ・脳死は「人の死」か ・ドナーカードを持っているか と問いかける。 ・既習事項である宗教や先哲の 思想が現代社会と密接につなが っていることに気付かせる。 ① ② ③ ④ ⑤ 10 分 一斉 ○脳死は「人の死」か、 について考える。 ①ロールプレイングを 代表者が行う。 ②脳死を「人の死」とす ることについて、主張 の異なる2つの資料を 読む。 ・資料1 「長期脳死」 ・資料2 「つなぐ命」 ③ペアで話し合う。 ○考えを文章にしてま とめる。 ○代表者が発表する。 ・「家族が脳死の状態になったと き、臓器提供に同意できるか」と 問いかける。 ・心臓が動き、体も温かい患者を 「死んでいる」と家族が納得す ることの難しさにふれる。 ・「自分や家族が臓器提供を待っ ている立場だったらどうか」と 問いかける。 ・脳死からの臓器移植が他人の 死によって生きるという生命倫 理の根本問題にふれることに気 付かせる。 ・脳死からの臓器移植の今後の 在り方にまで考えを深めるよう 促す。 ・机間指導を行い、適宜声かけを する。 ⑥ ③ 8分 5分 5分 7分 5分 一斉 個人 ペア 個人 一斉 ・脳死と臓 器移植につ いて、社会 として今後 どうあるべ きか主体的 に考え、そ の結果を文 章にまとめ 表現するこ と が で き る。 【思考・判 断・表現】 まとめ ○本時のまとめ ○リフレクション (振り返り) ・本時の活動について の振り返りをワークシ ートに記入する。 ・臓器移植をめぐる倫理的課題 を熟慮したうえで、臓器提供の 意思表示をすることの大切さを 指摘する。 ・今後も考え続けてほしい課題 であること、家族と話をしてお く重要性にふれる。 ③ ⑤ 5分 一斉 MQ 脳死からの臓器移植は今後どうあるべきか。

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(6) 板書計画 <今後の課題> ・ドナー不足 欧米との差 キリスト教の伝統 デカルト以来の心身二元論 一律に脳死は「人の死」とする法律 医療の整備 ・脳死は「人の死」か? MQ 脳死からの臓器移植は今後どう あるべきか?

参照

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