• 検索結果がありません。

中国における小城鎮建設に関する研究-吉林省における内陸型建制鎮を事例として-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "中国における小城鎮建設に関する研究-吉林省における内陸型建制鎮を事例として-"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

中国における小城鎮建設に関する研究-吉林省にお

ける内陸型建制鎮を事例として-著者

張 季風

37

発行年

1998

URL

http://hdl.handle.net/10097/14785

(2)

Zhang

Ji

Feng

学 位 の 種 類

士(経 済学)

学 位 記 番 号

経 博 第37号

学位授与 年月 日

平 成11年3月25日

学位授与 の要 件

学 位規則第4条 第1項 該当

研 究 科 ・専 攻

学 位 論文 題 目

論 文 審 査 委 員

東北大学大学院経済学研究科(博 士課程後期3年 の課程)

経済学専攻

中国 にお ける小 城鎮建設 に関す る研究

一吉林省 にお ける内陸型建 制鎮 を事例 と して 一

(主査)

現 状 の 中 国 で は 、 都 市 化 率 は低 い 。 ま た 農 村 に は 大 量 の 過 剰 労 働 力 が 存 在 して い る の み な らず、 都 市 の 失 業 問 題 も厳 しい。 こ れ らの 難 題 を乗 り超 え る た め に、 この 都 市 で もな く、 農 村 で もな い小 城 鎮(農 村 部 の 小 さ な 町)が 注 目 の 的 と な っ た。 現 在 、 農 村 の 過 剰 労 働 力 の 都 市 へ の 流 入 を 防 ぐた め 、 小 城 鎮 に よ って 吸 収 す る と い う戦 略 が ほ ぼ定 説 化 して い る。 しか も、 す で に 中 国 の 開 発 政 策 の 基 本 と して 実 際 の 行 政 に取 り入 れ られ て い る。 しか し、 これ は 効 果 的 で あ ろ うか 。 ま た、 問 題 は な い の で あ ろ うか 。 以 上 の よ うな 問 題 意 識 を 持 って 、 筆 者 は1998年 の4月 か ら6月 に か け て 、 中 国 の 中 央 、 省 、 県 の 関 係 宮 庁 と研 究 部 門 を訪 問 し、 特 に 内 陸 部 の 東 北 地 方 に お け る吉 林 省 の42の 鎮 を 重 点 的 に 現 地 調 査 した 。 本 論 は、 先 行 研 究 者 の 研 究 を踏 ま え 、 最 近 の 統 計 資 料 を 利 用 して 全 国 的 な 概 要 把 握 と上 記 の 現 地 調 査 の 結 果 を も と に 、 内 陸 部 に お け る小 城 鎮 建 設 の 実 態 と問 題 点 に つ い て 考 察 す る も の で あ る。 小 城 鎮 建 設 に 関 す る先 行 研 究 を 概 観 す る と、 ま ず 費 孝 通 、 朱 通 華 らの 江 蘇 省 小 城 鎮 研 究 グ ル ー プ に よ る一 連 の 研 究 に よ って 成 さ れ た 成 果 で あ る 「小 城 鎮 論 」 が 特 筆 され る。 これ は 中 国 の 改 革 政 策 に大 き な 影 響 を 与 え た もの で あ る。 今 ま で の研 究 に共 通 す る問 題 点 は、 大 部 分 が 経 済 発 展 の 進 ん で い る沿 海 部 の 小 城 鎮 を 研 究 対 象 に して お り、 内 陸 部 の 小 城 鎮 建 設 に 関 す る研 究 が ほ とん どな い こ とで あ る。 本 論 は 「内 陸 部 に お け る

(3)

小 城 鎮 建 設 の 実 態 を 明 らか に し、 さ ら に そ の 問 題 点 を解 明 す る こ と」 を 課 題 に して お り、 考 察 の 便 宜 上 、 建 制 鎮 区 を 中 心 に 議 論 した い。 以 上 の 目的 と限 定 に 従 い、 本 論 の 構 成 に つ い て 示 せ ば以 下 の よ う に な る。 第 一 章 と第 二 章 で は、 小 城 鎮 建 設 に っ い て の全 国 的 な概 要 把 握 を 行 う。 第 一 章 で は新 中 国 が 成 立 して か ら の 建 制 鎮 の 発 展 史 を振 り返 って 、 「小 城 鎮 政 策 」 の 整 備 過 程 と 内 容 に っ い て 考 察 した 。 新 中 国 が 成 立 して か ら、 建 制 鎮 の 発 展 に は迂 余 曲 折 が 見 られ た。 改 革 開 放 前 、 経 済 発 展 の情 勢 と 国 の 政 策 転 換 につ れ て、 鎮 制 の基 準 が 何 回 も変 わ り、 小 城 鎮 は 衰 退 す る傾 向 に あ った 。80年 代 の半 ば 頃 か ら、 「人 ロ貯 水 池 」 と して 小 城 鎮 は急 速 な 発 展 が 見 られ た 。90年 代 の初 め か ら、 「民 工 潮 」 の 圧 力 もあ って 、 政 府 は 再 び 小 城 鎮 の積 極 的 役 割 を 強 調 し、 しか も政 策 と して い っ そ う整 備 を進 め た 。 そ の 政 策 の 内 容 と して は 、 「郷 鎮 企 業 が 適 度 に小 城 鎮 に集 中 す る よ う導 き、 小 城 鎮 を 建 設 し、 農 村 の 第 三 次 産 業 を 発 展 させ 、 農 村 の余 剰 労 働 力 の 移 動 を促 す 」 と い う も の で あ る。 第 二 章 で は 、 全 国 レベ ル の 小 城 鎮 建 設 の 実 態 に っ い て 、 主 に 文 献 、 統 計 資 料 を 用 い て 、 建 制 鎮 の 人 口状 況 、 分 布 状 況 、 土 地 と建 設 資 金 の 利 用 状 況 、 社 会 イ ン フ ラ整 備 状 況 等 の諸 項 目 を 明 らか に し た。 小 城 鎮 の 人 口規 模 、 分 布 及 び 建 設 事 業 の 展 開 は そ の 地 域 の 人 口 密 度 、 経 済 発 展 状 況 と正 の 相 関 関 係 を持 っ て い る。 沿 海 地 方 と、 大 都 市 周 辺 地 帯 で は 、 小 城 鎮 の 姿 は著 し く変 貌 し、 数 多 くの 小 城 鎮 は小 都 市 に 劣 らず に 発 展 して き た 。 しか し、 全 国 的 に見 れ ば小 城 鎮 の 質 的 水 準 は ま だ ま だ 低 い。 と く に人 口 ・労 働 力 ・商 業 の集 積 効 果 が そ れ ほ ど見 られ な か った 。 こ の小 城 鎮 建 設 を 阻 害 す る要 素 は資 金 問 題 や 、 戸 籍 問 題 、 土 地 管 理 制 度 な どで あ る と考 え られ る。 第 三 章 と第 四 章 は筆 者 の現 地 調 査 結 果 と そ の 分 析 で あ る。 第 三 章 で は、 筆 者 に よ る 吉 林 省42鎮 を 対 象 とす る小 城 鎮 の 現 地 調 査 に基 づ い て 、 先 行 研 究 者 が 触 れ な か った 内 陸 地 方 の吉 林 省 、 と く に 同 省 伊 通 県 の 調 査 対 象 時 期 の1990年 か ら1997年 ま で の8年 間 の 小 城 鎮 建 設 の 概 況 、 人 口 、 労 働 力 、 郷 鎮 企 業 、 個 人 商 店 、 飲 食 店 の集 中状 況 お よ び 小 城 鎮 建 設 の展 開 な ど に っ い て 明 らか に した。 まず 、 人 口集 中 状 況 に っ い て 得 られ た 結 論 は、 次 の通 りで あ る。 ① 鎮 区 の人 口増 加 は鎮 域 農 村 よ り速 いが 、 都 市 に は及 ば な い、 ② 人 口規 模 別 に鎮 区 人 口 の 増 加 率 を 見 る と、 大 規 模 鎮 の 鎮 区 人 口増 加 率 が 小 規 模 鎮 の そ れ よ り も大 き い 、 ③ 非 農 業 人 口 の増 加 は人 口 全 体 の 増 加 よ り も速 く、 こ の 傾 向 は鎮 の 規 模 が 大 き くな る ほ ど顕 著 で あ る、 ④ 鎮 区 の 昼 夜 人 口 比 率 が 鎮 域 農 村 の そ れ よ り も高 く、 し か も規 模 の 大 き い鎮 ほ ど この比 率 は大 き くな る。 次 に、 労 働 力 の集 中 に つ い て 明 らか に な った こ と は、 以 下 の 通 りで あ る。 ① 鎮 区 は鎮 域 農 村 に比 べ て 労 働 力 比 率 が 高 い 、 ② 人 口数 の 変 化 と同 様 に 、 規 模 の 大 き な 鎮 ほ ど労 働 力 の 増 加 率 が 高 い 、 ③ 就 業 構 造 か ら見 る と鎮 区 は第 二 次 産 業 ・第 三 次 産 業 中 心 で あ り、 と く に第 三 次 産 業 の 比 率 が 高 い。 そ の 理 由 と して は調 査 対 象 地 に お け る工 業 の 発 展 が 遅 れ て お り、 農 村 過 剰 労 働 力 が 商 業 ・飲 食 業 ・ そ の 他 イ ンフ ォ ー マ ル ゼ ク タ ー に参 入 した こ と、 お よ び 行 政 機 構 肥 大 化 な ど が 考 え られ る。 ④ 大 規 模 鎮 の 鎮 区 に お け る就 業 構 造 は小 規 模 鎮 よ り も第 二 次 産 業 の 比 率 が 高 くな り、 第 三 次 産 業 の 比 率 が 低 くな る。 次 に、 郷 鎮 企 業 に っ い て 明 らか に な っ た こ と は、 ① 調 査 地 に お け る郷 鎮 企 業 は92年 以 降 急 速 に 発

(4)

展 した が 、 全 国 的 に 見 れ ば 遅 れ る状 態 が 変 わ って い な い 、 ② 郷 鎮 企 業 の鎮 区 へ の 集 中 度 は相 対 的 に 低 下 す る傾 向 が あ る 、 と い う2点 で あ る。 次 に、 個 人 商 店 ・個 人 飲 食 店 の集 中 状 況 に っ い て は、 ① 個 人 サ ー ビ ス業 の 成 長 は 都 市 ほ どで は な い が 、 鎮 域 農 村 よ り急 速 に成 長 した 、 ② 規 模 の 大 き な鎮 ほ ど成 長 速 度 が 速 い傾 向 が あ る。 ③ 個 人 商 店 ・個 人 飲 食 店 は郷 鎮 企 業 と異 な り鎮 区 へ の集 積 が 圧 倒 的 に 高 い 、 と い う諸 点 を 明 らか に した。 っ ま り、 内 陸 部 に お け る小 城 鎮 は現 時 点 に お い て 農 村 地 域 の 伝 統 的 商 業 的 中 心 と い う性 格 を 強 く有 し て お り、 工 業 の集 積 は緩 慢 で 、 この 傾 向 は小 さ な鎮 ほ ど顕 著 で あ る。 最 後 に 、 小 城 鎮 建 設 の進 展 に つ い て 、 ① 小 城 鎮 に お け る建 設 事 業 は個 人 に よ る住 宅 建 設 を主 と し、 社 会 イ ンフ ラ の形 成 は遅 れ て い る、 ② モ デ ル鎮 で あ る か ど うか 、 規 模 の大 き さ に よ っ て 格 差 が 大 き い、 ③ 資 金 不 足 が 建 設 を制 約 す る大 きな 要 因 と な って い る、 な どが 明 らか に な った 。 調 査 結 果 を 簡 単 に ま とめ て み る と、 人 ロ、 労 働 力 、 商 工 業 の集 積 及 び社 会 イ ン フ ラの 整 備 程 度 な ど か ら見 て 、 建 制 鎮 の 鎮 区 は 都 市 に劣 る も の の 、 鎮 域 の 平 均 水 準 よ りか な り進 ん で い た。 と くに、 県 城 鎮 と人 口1万 人 以 上 の 大 規 模 鎮 の 鎮 区 は、 鎮 区 全 体 の 平 均 水 準 以 上 に良 好 な状 態 に あ る。 県 城 鎮 と大 規 模 鎮 は商 業 の 中 心 で あ りな が ら、 工 業 もか な り進 ん で お り、 小 規 模 鎮 よ りよ い 経 済 パ フ オ ー マ ン ス を 示 して い る。 しか し、 小 規 模 の鎮 は成 長 が 鈍 く、 社 会 イ ンフ ラ も整 備 され な い ま ま で あ る。 と く に、 産 業 構 造 の面 で は工 業 の展 開 が 遅 れ て お り、 ま だ 伝 統 的 商 業 中心 地 か ら脱 皮 して い な い。 鎮 区 へ の 人 口 ・労 働 力 ・商 工 産 業 の 顕 著 な集 積 効 果 は も た らさ れ な か った 。 第 四 章 で は 、 第 三 章 の調 査 結 果 を 踏 ま え 、 小 規 模 鎮 の 現 段 階 の 発 展 特 質 を 分 析 した 上 で 、 調 査 事 例 と統 計 資 料 を利 用 して、 小 規 模 鎮 に 人 口 ・労 働 力 が な か な か集 中 しに くい 原 因 と建 設 資 金 不 足 の 主 因 、 お よ び 郷 鎮 企 業 が鎮 区 へ の 集 中 し に くい 理 由 を掘 り下 げ て 分 析 した 。 結 果 は以 下 の3点 で あ る。 ① 人 口 ・労 働 力 の 鎮 区 へ の 集 中 しに くい要 因 に っ いて は、 工 業 を 中心 と す る郷 鎮 企 業 の 展 開 が 遅 れ て い る た あ、 人 口 、 労 働 力 の 吸 収 が 制 約 され て お り、 ま た、 自 営 業 を 主 体 とす る 農 村 部 第 三 次 産 業 の雇 用 が か な り限 られ て い る。 そ れ ゆ え、 鎮 域 農 村 の 出 稼 ぎ者 の 多 くは都 市 に向 か っ た。 ② 建 設 資 金 の不 足 が 大 い に 小 城 鎮 建 設 の 制 約 と な って い る。 国 か らの 援 助 金 が 期 待 で き な い以 上 、 建 設 資 金 の 供 給 は 郷 鎮 企 業 に頼 らな け れ ば な ら な い 。 調 査 鎮 の 小 城 鎮 、 と くに 小 規 模 鎮 の 建 設 が 進 ま な い原 因 は 資 金 不 足 で あ る が 、 実 質 的 な 原 因 は郷 鎮 企 業 の 発 展 が 遅 れ た こ と に あ る と い え る。 ③ 郷 鎮 企 業 が 鎮 区 に 集 中 しに くい 要 因 に っ い て は、 村 に散 在 して い る既 存 の 郷 鎮 企 業 の業 種 か らみ て 、 採 掘 業 や 農 産 物 加 工 な ど の移 動 不 能 な 企 業 が 多 い こ と と、 農 村 地 方 財 政 制 度 及 び 移 転 の コ ス トな ど の 制 限 な ど が 考 え られ る。 終 章 で は、 小 城 鎮 建 設 に 必 要 な前 提 条 件 、 つ ま り、 多 数 の 郷 鎮 企 業 の存 在 と大 都 市 の 波 及 効 果 の 必 要 性 を 示 した 上 で 、 「小 城 鎮 政 策 」 は 効 果 的 で あ る か と い う問 題 に答 え る。 結 論 か らい え ば 、 小 城 鎮 政 策 は、 す で に費 らの研 究 成 果 で 明 らか な よ う に、 沿 海 地 方 と大 都 市 周 辺 の よ う な 条 件 の 整 っ た 地 方 で は効 果 的 で あ る。 筆 者 の調 査 した 内 陸 部 、 吉 林 省 に お け る42鎮 に お い て も、 人 口1万 人 以 上 の大 規 模 鎮 は基 本 的 に上 記 の 条 件 が 満 た され て お り、 そ れ 自体 も周 辺 都 市 の経 済 的 波 及 効 果 を 受

(5)

け な が ら、 一 定 の 集 積 効 果 を あ げ っ っ あ る。 しか し、 人 口1万 人 未 満 の 小 規 模 鎮 に お い て は、 「小 城 鎮 政 策 」 は 効 果 的 で あ る と は い え な い。 郷 鎮 企 業 の 発 展 不 足 に 由 来 す る資 金 不 足 で小 城 鎮 建 設 が 遅 遅 と して 進 ま な い現 状 で は、 これ ら の小 規 模 鎮 は 、 小 城 鎮 建 設 にカ を 入 れ る よ り も、 む しろ、 先 に 郷 鎮 企 業 を 発 展 さ せ る ほ うが 有 効 で あ る と思 わ れ る。 郷 鎮 企 業 の 発 展 が 一 定 の 水 準 に達 し、 建 設 資 金 問 題 が 解 決 さ れ れ ば 、 自然 に 小 城 鎮 建 設 の 段 階 に入 る こ とが 可 能 に な る と思 わ れ る。 小 城 鎮 の 将 来 の 発 展 に 関 して 、 筆 者 は、 広 域 的 な視 点 で 産 業 発 展 を と らえ る こ とが 重 要 で あ る と 考 え て い る 。 例 え ば 、 今 後 、 農 村 地 域 経 済 活 性 化 の一 環 と して 、 県 城 鎮 と大 規 模 鎮 を重 点 的 に発 展 させ る こ と を提 言 す る。 なか で も と く に条 件 に恵 ま れ た鎮 を小 都 市 規 模 に成 長 させ 、 地 方 圏 の活 性 化 の拠 点 と位 置 づ け て 、 日本 の 四全 総 に お け る地 方 中 核 都 市 や 地 方 中 心 都 市 の よ うな 「高 次 都 市 機 能 の 積 極 的 な 整 備 を 推 進 」 し、 十 分 な人 口 や 産 業 の 集 積 を 達 成 した上 で、 そ の 波 及 効 果 で 周 辺 小 規 模 鎮 の成 長 を 促 す こ とが 有 益 と考 え る も の で あ る。 小 城 鎮 建 設 の 今 後 の課 題 は 国 か らの援 助 金 の 提 供 と い か に鎮 人 ロ規 模 の拡 大 な ど が 上 げ られ る。

論 文 審 査 結 果 の 要 旨

本 論 文 は 、 「小 城 鎮 建 設 」 政 策 の実 情 と問 題 点 を 独 自の 実 態 調 査 に も と つ い て 明 らか に し、 さ ら に 政 策 提 言 を お こ な お う と した もの で あ る。 小 城 鎮 建 設 は農 村 振 興 策 お よ び余 剰 労 働 力 対 策 と して .中国 政 府 が 推 進 して い る政 策 で あ る。 本 論 文 は 、 ま ず 従 来 の研 究 動 向(序 章)を ふ りか え っ た の ち、 小 城 鎮 の 定 義 と そ の 由 来 お よ び小 =城鎮 建 設 政 策 の 内 容(序 章 ・第1章)、 小 城 鎮 建 設 の 全 国 的 実 情(第2章)、 吉 林 省42鎮 を 対 象 と す る独 自 の 現 地 調 査 の 結 果(第3章)を 明 らか に し、 そ こか ら重 要 な 結 論(第4章 ・終 章)を 導 い て い る。 本 論 文 に お け る著 者 の 結 論 は 次 の と お りで あ る。1)小 城 鎮 建 設 政 策 が 効 果 的 で あ る た め に は発 展 した郷 鎮 企 業 の 存 在 と大 中 都 市 との 連 繋 が 必 要 で あ る 、2)そ う した 条 件 を満 た して い る の は沿 海 部 と一 部 の 内 陸 地 域 の み で あ る、3)吉 林 省 を 含 む 内 陸 部 で は小 城 鎮 を一 律 に 扱 うべ きで は な く、 県 城 鎮 な ど人 口1万 人 以 上 の 小 城 鎮 と そ れ 未 満 の小 規 模 人 口 の 小 城 鎮 に 分 けて 政 策 を 実 施 す べ きで あ り、 小 城 鎮 建 設 は前 者 に 集 中 す べ きで あ り、 後 者 につ いて は財 政 的 に も郷 鎮 企 業 の 実 情 か ら も小 城 鎮 建 設 は不 可 能 か っ 不 利 益 で あ って ま ず 郷 鎮 企 業 を 発 展 させ る政 策 が 必 要 で あ る。 著 者 の こ れ らの 結 論 、 と くに 第3点 は重 要 な 提 起 で あ り、 著 者 は こ う した 結 論 を詳 細 な文 献 研 究 と独 自 の広 範 か っ 詳 細 な 実 地 調 査 に よ って説 得 的 に導 い て い る。 しか も そ の 論 述 の 過 程 に お い て は、 大 規 模 な 実 地 調 査 の 立 案 ・組 織 化 ・実 施 や 、 農 業 部 作 成 の 単 純 な住 所 録 か ら工 夫 と丹 念 な手 仕 事 に よ り郷 鎮 企 業 上 位3000社 の小 城 鎮 分 布 状 況 を 明 らか に した 表4-8な ど に 見 られ る よ う に 、 創 意 とね ば りつ よ さ が 発 揮 さ れ 、 著 者 の 自立 した研 究 者 と して の 優 れ た 能 力 が 示 さ れ て い る。 以 上 に よ り、 本 論 文 を博 士 論 文 と して 合 格 と判 定 す る 。

参照

関連したドキュメント

It is inappropriate to evaluate activities for establishment of industrial property rights in small and medium  enterprises (SMEs)

このように資本主義経済における競争の作用を二つに分けたうえで, 『資本

[r]

(注)

本案における複数の放送対象地域における放送番組の

小・中学校における環境教育を通して、子供 たちに省エネなど環境に配慮した行動の実践 をさせることにより、CO 2

小学校における環境教育の中で、子供たちに家庭 における省エネなど環境に配慮した行動の実践を させることにより、CO 2

バッテリー内蔵型LED照 明を作業エリアに配備して おり,建屋内常用照明消灯 時における作業性を確保し