The purpose of the present research wsa to investigate the life image between university students (men=173,femal=281) and parents (men=58, femal=108). They were asked to select the morst fitting 3 wrds from 50 key words about 16 iteams. The frequency of each category calculated cross analysis among 4 groupus. The main results were as follows:
Self-image;The male students and fathers wished to be the selfrealization, but the female have some conflicts. It may be claimed to the enterprise that mothers find a value in a housewife.
Father;The male students and fathers image were“strict”which were correlated with the traditional paterfamilias system.
Mother;The female and mothers showed the symbiotic, dependent relathionship which were correlated with the system “Amae of Doi and maternal principle of Kawai”.
Society;The male students and fathers were eager for the harmony of the group which wsa the japanese a velue system based on groupism.
Work;The forties father had decreased“Sigoto Ningen”but increased a hoby behavior than the fifties.
Marriage ; The fathers were “ life and duty ” on the other hand female and mothers were“love and pice of mind”.There were the mental differentia so that it may became causes of young older divoce.
Old age;The students had not only high the ratio of“death”but also, the forties mothers were negative image as“angst and loneliness”but the fifties mothers were positive as to be“self-realization and hoby”.
*はしもと たいこ 文教大学人間科学部臨床心理学科
大学生と親世代におけるライフ・イメージの研究
橋
本
泰
子*
A Study of the Life Image:
University Students and Their Parents
時代の大きな変遷に伴ない、社会ではこれ までにない、さまざまな現象が生じている。 とくに、注目されることは、青・少年による 犯罪ではなかろうか。その社会的背景として は、経済の低迷、価値観の変容、少子、高齢 化、自然破壊、家庭の空洞化、地域社会での 対人関係の稀薄さ、教育など複雑に関連して いるものと考えられる。 そこで、将来の日本を担う大学生達がどの ようなライフ・イメージを描いているのか、 さらに親達との世代間にいかなる相違が認め られるのか比較検討を試みた。なお、親達の 世代は、日本の高度経済成長、学園紛争、四 無主義(無気力・無感動・無関心・無責任) しらけ等と激変の時代に、思春期・青年期を 過ごしている。すなわち、親子とも大きな変 革期に生きてきたことである。 このような流動的社会背景を有する二世代 の、ライフ・イメージを明確にすることは、 現代青年の特性を理解するためにも、意味を 有するものと考えられる。 まず、社会的背景から概観する。 ◎ 凶悪化する少年犯罪 97年の神戸における 「小学生連続殺傷事 件」を契機に、2000年上半期に殺人、強盗、 放火など凶悪事件で逮捕、補導された少 年 (14 ∼19 歳)は、1063 人で、4年連続して 1000人を超えたことが報告されている 。 ところで、神戸事件の加害少年と同じ17 歳の少年による愛知県の主婦殺害事件、高速 バス乗っ取り事件そして岡山県の金属バット 殴打事件、さらに、8月には15歳の少年に よる大分県の一家6人殺傷事件等、凶悪化が 一層深刻化している。 さかのぼると、高度経済成長が達成されて きた60年代に生まれた中・高生が、家庭内 暴力・校内暴力を引き起こし荒れ出したこと に端を発している 。 ◎ 現代家族の幻想 55年代に、出生率が2.0前後で、夫婦と子 ども2人という核家族が一般化した。父親は 「企業戦士」として早朝から深夜まで働き、 日曜日は接待ゴルフと走り回り、「燃えつき 症候群」が出始めた。それが現在の中高年男 性の「過労死」や3万人以上の自殺者 に 連鎖してきている。 一方、専業主婦の母親は、家事・育児に励 み、子ども達に、自分の実現できなかった夢 を託し、“お入学”と称せられる受験戦争に かり立てた。 ところで、73年の第一次オイルショック により、翌年にはこれまで高度経済成長を遂 げていた日本経済に翳りが出だし、すべての 価値観に変容が波及した。 ◎ 少子・高齢化現象 そこで、注目されたのが、 少子化で、71 ∼74年は第2次ベビーブームを迎え、 出生 率が高くなったものの、それ以降は減少の一 途をたどり、91年には、「1.5ショック」と呼 ばれさらに93年には東京では、「1.10」まで 低下している。原因の一つとしては、女子の 高学歴・晩婚・非婚化が指摘されている。一 方、50年には高齢者比率が4.9%であっだの が、20年後の70年には 7.07 %に増加した。 94年には65歳以上の高齢者人口は1749万人 で、14%に達し、要介護者が140万人とされ ている。なお、現時点での平均寿命 は、 男性が77.1歳、女性が83.9歳で世界一の長寿 を維持している。 この急激な高齢化のために、医療・福祉面 での対応の遅くれから痴呆老人の介護・虐待・ 独居老人等のさまざまな問題が浮上してきた。 平成12年4月から介護保険制度が導入され たが、「総額4兆3000億円のシルバービジネ ス」と注目されたものの、早くも大手の介護 サービス会社が、競争の激化により事業を縮 少 している。まだ、介護認定や金額の設 定、サービスの質等解決しなければならない 問題が山積しているのが現状である。
◎ 現代の家族像 山村健氏 (93年)によれば、「現代の家 族は、これまであったさまざまの機能の多く を他の第二次集団にゆずり渡した。これと引 き換えに、ひとつの機能が肥大化した。現代 人とは、無数の第二次集団の氾濫の中を漂っ て生きていると言ってよい。それは、冷酷な 競争の原理が支配する世界である。父親は外 の世界での癒し、本来の自己を取り戻す唯一 の憩いの場として、家族に対して一層過大な 期待をかけることになった」。すなわち、父 親は競争社会で闘い、心の安らぎを家族に求 めるようになったと指摘しているのである。 その結果、つぎのような問題が生起している のである。 ◎ 父性の喪失 家庭内における父親は、早朝から深夜まで 働き、遠い郊外の家に疲れ切ってたどりつき、 日曜日は一日中パジャマ姿でテレビかゴロ寝 である。これでは存在していても、不在と同 じである。かつての父親のように子どもに対 し、社会的規範を教えたり、男子の積極的な 同一化のモデルになることは、困難になって しまった。父親の不在の状況においては、子 どもの自立は遅れて、次ぎの世代へと引き継 がれるのである。 この点に関し、林道義 氏はつぎのような 警鐘を発している。「父性喪失の結果、モデ ルとマナーを喪失した世代となり、他人を押 し退け、抜駆けをする競争ばかりが得意で、 責任感と礼儀の感覚を欠き、原理原則や理念 を持たない利己主義がはびこることは、人類 の未来にとって恐ろしいことであるが、もっ と恐ろしいことは『全体』という視点が欠如 していることである。人類全体の運命が自分 の運命でもあるという巨視的視点を持てない のも、戦中派以下の親子三世代の特徴である」、 すなわち、自己中心的な個人主義で、恥も外 聞も投げ捨てた経済的利益を追求する「エコ ノミックアニマル」に低落して、後進国で公 害をまき散し、自然破壊を起したこと等が、 その一端の表われではないかと考えられる。 ◎ 青年の病理 物質的な豊かさの中で、過保護に養育され た、男子は、仕事人間の父親から社会化もさ れずに成長してきた。発達課題である自我の 確立をはかる時に、関係の希薄な父親は、同 一化のモデルにはならず、将来に対する希望 もなく、家庭内で、暴力を振うか、パソコン にのめり込むか、あるいは刹那的快楽を求め て、麻薬やアルコールに溺れるか、無気力に 陥るほかない。女子の場合は、過食・拒食・ リストカットといった自己破壊的行動を繰り 返して、孤独感を埋め合せる。さらに、若者 の間で、爆発的に流行した携帯電話の背景に は、いつも、人と一緒にいたい愛情の乾きが 存在しているためと考えられる。なお、この 夏に、女子中高生の間でグロテスクな「顔黒・ 山姥ファッション」が都市を中心に流行した のは、否定的な母親イメージへの同一化と解 釈される。それだけ、育くむ、養育するといっ た、優しさ、温くもりが欠如しているのであ る。 ◎ オウム真理教の青年達 95年3月、 オウム真理教の信者達による 地下鉄サリン事件で散布したサリンを製造し たのが、国立大学の理工系の大学院の卒業生 達であることが、驚嘆させることであった。 60∼70年代に出生した青年達が、 多く関 係していた。山崎和正 氏による青年達の特 徴を要約すると、自由に生きられる反面、自 分で生きる目標を設定し、それを各自が成就 しなければならない。しかし、それをなし遂 げるだけの忍耐力、意欲、創造性も欠け、対 人関係の持ち方も培われていない。すなわち、 社会化が達成されていない。このような青年 の心理的脆弱性は、オウム真理教の青年達だ けでなく、広く浸透しているように、筆者の 臨床経験からも納得される。
対象は、 都内・近県の四年制大学の男子 173名、女子281名、父親58名、母親108名の 計620名である。(表1)調査法は水島恵一 氏が開発したイメージ的投影の一種であるカー ド式投影法を、集団用に修正・改訂したもの を用いた。ピラミット形の台形に、自然、社 会、友人などの単語が16個書いてあり、キー ワードの中から最も当てはまる言葉を各段に 1つずつ記入後、簡単な説明を書いてもらっ た。平成12年4月∼5月に実施した。親の 調査は学生に持参、回集してもらった。(図 1、キーワード) 男女学生と父母の4群間で、ライフ・イメー ジにどのような相違が認められるのか、親達 の説明を加えながら比較検討を試みた。結果 はクロス集計で 2検討をした。結果を表2、 3に示す。 1.自分:1∼3位まで各群間で有意差が認 められる。男子・父親とも「自己実現」の願 望が強い。これは一見好ましいようであるが、 激しい競争社会で目標達成が困難になってき て、自己不全感が強まっているための反動と も解釈される。 女子は「存在」ついで「葛藤」の順となっ ている。まず、自己イメージが確立していそ うだが、迷いがある。これは、大学で社会的 知識や女性の自立等を学び、一方母親のよう に家事・趣味で人生を終結してよいのか、し かし、現実には、超超氷河期と就職難で、ハー ドルが高い状況を前にして、困惑するのは当 然のことと考えられる。 ところで、母親は説明によると主婦の役割 に価値を見い出している。具体的には「経済 的に夫に依存し、趣味で楽しい」が、40代 の母親29.9%、50代21%を占めている。この ような現象に対して、江原由美子 氏は示 唆に富む見解を述べている。要点としては、 「男は仕事と家庭、女は家庭と趣味」という 「新・新性別役割分業意識」である。すなわ ち、「仕事の世界での自己実現が期待薄であ ることを察知した自己主張ではないか、仕事 で自己実現ができないのであれば、趣味に求 めるしかない。日本企業の性差別的体質に対 する精一杯の抵抗である」。すなわち、主婦 達は社会進出を望んでいるが、阻止されてい るので、家庭で、ガードニング・ブーム、静 かな花(女性イメージ)運動を繰り広げ、抵 抗していることを指摘している。 1∼3番まで男女子と親達との間に有意差 が認められた。 2.父親:男子、父、母親とも「厳格」、女 子は「仕事」が上位を占めている。ところで、 現代は「父親不在」、「厳しさの喪失」という ことが提唱されているが、この結果は、むし ろ反対になっている。これは、親達の年代に まだ、家父長制度の影響が残っていて、それ が、男子に引き継がれていると考えられる。 しかし、女子の場合は、「企業戦士」の父親 の姿が印象強い。これは、父親が男子と女子 に対する接し方が異なることが関係している のであろう。つぎに、4群とも父親が経済面 で大切であると認識していた。さらに、父親 達が説明で、「人生の教育者」と肯定的であっ たことから、自我同一化のモデルとして取り 入れていたと解釈される。そのことが、男子 にも引き継がれたと考えられる。 3.母親:男子と父親との間に有意差が認め られた。男子は「家事」で、朝から晩まで忙 がしく働いている母親の姿である。家事は視 点を代えると、代価の支払われない「シャド ウ・ワーク」であって、もしも結婚して、相 手に同じイメージを投影するならば、相手は 負担に感じるであろう。女子は「甘え」で依 存、共生関係が認められる。これは、祖母と 母親の共生関係が引き継がれエスカレートし たものと考えられる。なお、姉妹でも同様の 傾向が認められる。このような現象は、女子 のみならず、母親の方にもかなり問題がある ものと考えられる。すなわら、子育ても終り、 さりとて、中年から社会進出する積極性もな く、家で趣味の生活にもさほど生きがいを感
じなくなった主婦達が、手取り早く自己満足 することは、女子学生のファッションに同調 し、ブランドの服やバッグ、靴等を共有しさ らに、姉妹の間でグッズの品定めをすること である。 すなわち、女性が自己確立を達成するので なく、成熟を拒否し、退行化して乙女に停滞 しているのである。ところでその心理的メカ ニズムは、まさに、最近、女子に多く発症し ている「思春期やせ症」と共通するのである。 つぎに、親達は「安らぎ」と肯定的である が、父親は「甘え」と本音の依存願望が出て いた。これは母親と同様に、未成熟性と関連 しているようである。一方父親に「社会性が なく、自分勝手」9%出現していた。自己中 心的な母親であるが、もしかすると、当時家 庭内におさまらない自立願望の強い母親であっ たのかもしれない。 4.兄弟:女子と父親間に、有意差が認めら れた。男子・父親は「友情・支え」で同性で あるためか結束が強い。しかし、女子・母親 は「仲間・連帯」と男性達ほどではない。つ ぎに父母達は、「独立」でいずれ別離がある ことを示している。 5.姉妹:女子と父親間に有意差が認められ た。男子は「支え・安らぎ」と兄弟と同様に 親和的である。女子、母親は「甘え・支え・ 楽」と依存・共生関係である。これは、兄弟 とは結婚し家庭を持つとそこで関係が薄くな るが、姉妹関係はずっと継続するのである。 その理由としては、土居健郎 氏が、「甘え」 について説明していることに一致すると考え られる。「他人に依存したい欲求を『甘え』 と呼び、子供の母親に対する依存心が強く、 大人になっても心理的な母子分離が困難な現 象を日本人特有の傾向である。甘えるという 行為は母子分離を心理的に否定しようとして いる」。すなわら、母子相互で、自立するこ とを拒否しているのである。 さらに、 河合隼雄 氏も同様の見解を提 唱している。「母性原理は『包含する』機能 で、すべてのものを絶対的平等性をもって包 みこむ、それは母子一体という根本原理であ る。母性原理は肯定的な面では生み育てるも のであり、否定的な面では、呑みこみ、しが みつき死に至らしめる」。母性原理には、表 裏一体の意味を有することを示唆しているが、 やはり、依存・共生関係は、個として自立す ることを阻止しているように考えられる。 6.友人:父親と3群間に有意差が認められ たが、4群とも友人に対し一応親和性を示し ている。ことに女子は「支え」と依存性が、 ここでも強い。現代は、人間関係が稀薄化し、 それが家族関係にも及び危険視されている。 その埋め合せを、いつも一緒の広く、浅い関 係が維持される急激な携帯電話の普及と、連 動しているようである。 なお、浅野智彦 氏によれば、親密な人 間関係を作り出す際に、男性と女性で違いが ある。男性は孤独の中で、あるいは、部屋と か金銭といったモノだけを媒介とする「物化 された」関係を、女性は親密な関係の中で生 きている。女性は関係志向、男性は個体志向 という構図が成立すると分析している。確か に、理解しやすい分析であるが、なぜ、この ような性差が生ずるのかについては、文化人 類学的、発達心理的な視点からの検討が必要 であろう。 7.学校:女子と親達との間に有意差が認め られた。男子は「仲間」で友人関係に関心が 強いのに対し、女子は「義務」と生真面目な 印象がする。親達は「学問研究」で受験競争 に子供達をかりたてたことが関係しているよ うである。最近、医学系大学でも女子学生が 増加し、成績も上位を占めているということ である。掘内かおる 氏によれば、98年度 の女子の大学、短期大学への進学率は49.4% で男子の47.1%を上回ったものの、教育期待 の相違がある限り進学に関するジュニダー・ バイアスが消減することは難しいと指摘がな されている。 ところで、40代の父親は、「社会生活の訓 練の場」63.6%と広く把えているのに対し、 50代の父親は「学問、学位習得、自己実現」
63%と勉強や成績へのこだわりが強い。も しも男子が期待に添えなかった場合には、親 からのプレッシャーが強く、危機的状況に陥 る可能性が予想される。一方、40代の父親 の場合には、バブル崩壊後、高学歴で輝やか しいエリートコースのサラリーマンの落ちぶ れた姿を見ているために、息子に期待をかけ なくなった表われと考えられる。 8.仕事:1∼3位まで、父親と3群間に有 意差が認められた。男子と父親は、「収入・ 責任・生活」に対し、女子・母親は「責任・ 収入」で収入の割合が高い。女子学生の仕事 への意識について、服部良子 氏はつぎの ように解説している。 まず、「適職性」 や 「自己実現」「趣味」に重きが置かれ「働くの が当然」とする層は必ずしも多くない。しか し、会社選択の際、勤務地や女性が働きやす い制度を重視する女子学生が多数である。す なわち、まだ仕事に対する意識の低くさ、条 件の多さが報告されている。 ところで、50代の父親が、「生活の糧のた め厳しい」 78%、 50代の母親も同様の傾向 があり、本音が表現されている。40代の父 親は、「役割、責任、自己実現」63.6%、母 親「好きなことで収入」9.1%出現していた。 このことは、仕事に対する意識が、変化し、 仕事一辺倒は、中高年層で半数を維持する程 度まで減少し「趣味をもち、のんびりと」と いう生き方を望む人が多数派となっていると いった報告に、 40代の親達が一致するもの と考えられる。 9.社会:父親群と女子群間に有意差が認め られた。男子「集団適応」、父親「連帯」と 日本の文化である和を重んじている。特別な、 集団構造が存在するためと考えられる。間庭 充幸 氏によれば、「日本人の集団には包摂 と排斥の構造がある。包摂とは一般には集団 が他者を集団規範になびかせて同質化し、自 らの内部に取り込むことである。日本の社会 は同質のもの同士の同調性が強いため、自分 だけが異端視されるのを極度に恐れる」と解 説している。その例として、企業一家主義、 組合家族主義、大国ナショナリズムを挙げて いる。なお50代の父親は「個人と全体」32 %、「理想と現実」6%といったように、個 人としてどのように適応するかを示唆してい る。一方、女子と母親は「責任」と、社会の 一員である自覚を挙げていた。 10. 恋愛:男子と父親群そして女子と母親 群間に有意差が認められた。50代の父親は、 「愛と安らぎ」が33%、同じく40代の母親56 %、 50代の母親54%で、情熱が消失してき ている。ところが、男子も女子も同様の傾向 を示している。近年、若者達が、失恋により 心が傷つくことを恐れ、恋愛をしなくなった と指摘されていることに一致するようである。 しかし、40代の父親は、「初恋・理想」47.7%、 母親は「楽しみと不安」14.3%、「生きてい る証し」10.4%さらに、少数であるが「愛と 性」 50代の父親12%、母親7%に出現して いる。一時流行した不倫が示すように、中高 年者の恋愛は存在するようである。 11.結婚:4群間に有意差が認められた。 男子は「共同」、父親は「生活」、「責任」と 具体的であるのに対し、女子と母親は「愛」、 「安らぎ」ついで「生活」とやや現実性に欠 ける。まず、男子は、父親と異なり平等志向 が強く、かってのように男性がリーダーであ るといった意識が変容してきている。ところ で、夏刈康男 氏によれば、配偶者選択の 諸条件は、男性よりも女性の方が厳しい、経 済面での男性依存の意識と同時により強い主 体的、自発的配偶者選択を指摘している。す なわち女性の方が結婚に対し、経済的・精神 的充実を求め、その条件に合わない場合には、 見つかるまで待つ、すなわち、晩婚、非婚へ と結果的になるようである。 つぎに、父親達は、「生活基盤、連帯」が 50%を越えているのに対し、母親達は、「愛、 安らぎ」が40代、58.8%、50代、82.8%と高 い。女子は、 20代で結婚に対して持ってい たイメージが、中年になっても変化しないと いうことである。最近話題になっている熟年 離婚の原因が「愛や安らぎ」を求めるといっ
た精神的なずれによるのではないかと推察さ れる。善積享子 氏によれば、80年代以降、 熟年夫婦の離婚が増えて離婚申し立ては妻か らが7割と多い。この背景には、女性の経済 的、精神的自立志向、長寿化、人生観の変容 が関係していると指摘している。以前よりも、 離婚が容易になされる条件が整ってきたとい うことである。 ついで、40代の母親は、「家事、育児の葛 藤」28.6%、50代では「責任、役割の分担、 忍耐」14%、と日頃の不満の表明がなされ ていた。40代の父親は、中間管理職として 多忙なため、家事、育児は、母親にまかせて いるためであろう。そのことについて、江原 由美子 氏は、的を射た説明をしている。 「子育ての負抱は圧倒的に母親に集中してい る。母親まかせの子育てを正当化する『子ど もが小さいうちは母親は仕事を持たずに家に いるのが望ましい』といった母性神話に基づ く社会意識も根強い。また、母親たちにも根 強く存在する。しかしながら『子どものため に、自分が犠牲になる』のではなく、『子育 ても大事だが、自分の生き方も大切にしたい』 と現代の母親たちは、子育てによって『犠牲』 や『無理』を強いられるべきでないと考えて いる」すなわち、従来の子育てに対し、母親 の意識変容が生じている、それなのに、一方 的に母親に押しつけられていることに対する 申し立てなのであろう。 12.共稼ぎ:4群間で有意差が認められな かった。男子と親達は「金銭・生活・収入」 と経済面を多く上げているのに対し、女子は 「共同」と平等志向である。男子は「共同」 が2位になっている。つぎに女子は、「収入」 と「仕事」、男子は「育児」と、男女間に意 識の相違が窺がわれる。まず、男子に「育児」 があるのに対し女子にはない。筆者 が96 年に大学生と母親を対象にした調査で、「夫 が台所の手伝いや子守をするのは、当然であ る」に対し、学生の約9割と母親の7割が役 割分担否定の同等志向が強く、伝統型が少数 であった。NHKの世論調査(79年) によ れば、当時、女性の7割、男性の8割が性に よる役割分担に賛成していると報告されてい た。この十数年来に、大きな意識変革がなさ れたということである。さて、最近、働く女 性に代り、男性が育児休暇をとり子育てをし て、いかに心身共にストレスであるか、「公 園デビュー」の大変さなどが話題になってい た。やっと欧米に近づいてきたようで、多く の男性の意識変化が望まれる。 一方、女子は、高学歴、晩婚、非婚化傾 向が認められる。 結婚しても、 いわゆる 「DINKS型」が増加するのではなかろうか。 ここでも、母親達は、「生活が大変」20.8%、 「女性に負担」10.5%とこの年代では、家事、 育児が、共稼ぎでも、女性の肩に重くかかっ ていたことを物語っている。 13. 子育て:父親と男子女子群間に有意差 が認められた。男女子とも「責任と不安」が 多い。これは少子化のために、弟妹の育児体 験がないことや、最近の少年事件や登校拒否、 いじめ等を見聞し、子育てに自信が持てない ようである。「責任・義務・愛」が40代の父 親58.3%、50代の母親67.8%に対し「責任・ 楽しみ・愛情」が40代の母親60.5%となって いる。40代の母親は「母性神話」から少し 開放されてきているようである。50代の父 親 「 楽しみ と苦し み」 18%、 50 代 の母親 「幸わせと葛藤」21%と40代の母親よりは、 子どもに期待をかけ、それが思い通りに達成 されない場合は落胆するようである。父親達 に少数であるが、「安らぎ」が出現している。 子どもに対して、心の癒しを感じ、明日への 仕事のエネルギー源になっているようである。 このような関係は、視点を代えると、「父親 らしさ」に欠けた過保護の親になりがちで、 男子の同一化モデルになりにくいと考えられ る。 14.老後:4群間に有意差が認められた。 男子、女子とも「死」が高い割合を占めてい る。その理由の一つとして、核家族により、 祖父母の死の看取りを直接体験していないこ と、同居していても「死」が近づくと入院さ
せたり、葬式を業者に託し、死から遠ざける ために、余計に不安が強いのであろう。40代 の父親は、「安らぎ、趣味、楽しみ」47.7% に対し、40代の母親は「経済・健康・死の 不安・淋しい」44.1%、40代の父親は働き盛 りで、体力もあり、停年退職してから趣味の 生活に期待をかけている。しかし、母親の方 は、夫は仕事人間、教育費、住宅ローン、さ らに、親の介護・更年期障害等さまざまな問 題が多いため、心身疲労からか、暗いイメー ジである。50代の母親は、「不安だが趣味・ 自己実現・安らかな死」39.6%、子どもが独 立し、夫の退職後は、自己実現に励むといっ た第二の人生の設計をしっかりと立ている。 中高年の女性達の登山、旅行ブームなどがそ れなのであろう。秋山登代子 氏によれば、 妻の求める老後生活のイメージが、 93年で は「子どもと孫と暮らす生活」から「夫婦二 人の生活」や「趣味をもつ生活」へと変化し、 夫の方も「仕事をもち続ける生活」から、妻 の変化を後追いする形で変ってきている。さ らに趣味を広げ、新しい人間関係を育てるこ とに関心が向っている背後には、「自分であ ること」「自分らしさ」を求める気持が強い ことと関係があると女性達の意識の変容を指 摘している。 50代の母親達はまさに、自己 実現への道を歩んでいるのである。なお、40 代の母親達が暗いイメージは、 行天良雄 氏が、「長寿者の激増が予想され、団塊世代 が痛烈な打撃を受け、二十代の人々は惨たん たる老後しかない」と警告していること等も 関係しているのではなかろうか。各自が、老 後の生活設計をも含めた、死の取り組みを、 さまざまなアイデアを持ち寄り準備すること が必要になってきていると考えられる 。 15.人生:父親と他の3群間に有意差が認 められる。男子は「自己実現」「不安」で、 将来自己実現が達成できるか不安に感じてい るようである。女子は「生」と「死」で、直 接、生殖や介護に携わることから、この二語 に収斂されているようである。父親は「生活」 と「死」で、家族を養いそして死に至ると淋 しい限りである。母親は「生」と「自己実現」 と肯定的である。「人生は無情」と見きわめ て、どのように折り合いをつけるかは、一人 一人の生き方に委任されるのであろう。 ところで、山田邦男 氏によれば、人間 とは「人生の意味」を問う存在である。ここ に人間が他の動物から区別される人間の本質 的特徴がある。60年代からの高度経済成長 によって、わが国の物質的生活は飛躍的に向 上したが、時を同じくして精神的ないらだち や空しさも増大してきた。すなわち、物質的 に豊かになったものの、生きがいのある人生 を見失ってしまったことを指摘している。 これと同じ現象がNHK世論調査 結果 にも認められる。すなわち、70年代から、 若年層は、衣食住の満足感は、大幅に増えた が、「生きがい」の満足感は増えてない。物 質面の満足感と精神面のいずれかが目立つ。 その原因として豊かな社会の中で、煩わしさ を避け、自分の生活だけに目を向け、社会や 他者とのつながりや摩擦を避けた生活が、情 熱を傾ける対象を失わせてしまったのではな いかと、解説している。生きがいを失った親 達の姿を見て育った世代は当然の結果として、 将来に対して希望を持てるはずもないのであ る。 16.自然:4群間に有意差が認められなかっ た。男子は「生命」他の3群は「大地」、つ ぎに親達は「山」、女子は「生命」となって いる。説明では、「生命の原点」で、神が宿 り心が安らぐと大いなる神の存在を自然に対 しイメージしている。これまでは自然と共存 し守られて生活してきたが、自然破壊により、 その安らぎの寄り所も消滅した。その損失は 大であり、すぐには取り戻せないのである。 ところで、自然に対し日本人独特の認識の仕 方があることを広井脩 氏はつぎのように 説明している。 自然と人間の関係は三つある。1、自然の 優美さが心を慰める「救済者」と見なす。2、 自然の残酷さを強調し人間と社会の「断罪者」 とする。3、優美さと残酷さという自然の二
面性に着目する。人間の無力さを自覚する態 度が流れている。自然を対象化し、征服しよ うとするのでなく、自然と一体となりこれに 服従しようとする態度である。これこそが、 日本人の自然観の中核と言えるのではないか。 この特性は、説明の中にも多く認められた。 大学生と親世代におけるライフ・イメージ について比較検討を試みた結果を要約する。 1.自分:男子・父親は「自己実現」の願望 が強い。自己不全感の反動の表われではない か。女子は、自己イメージが確立しているよ うに見えるが、「葛藤」がある。母親は主婦 の役割に価値を有しているが、企業に対する 静かな抵抗と解釈される。 2.父:男子と親達は「厳格」と家父長制度 の影響が引き継がれている。女子は「仕事」 と「企業戦士」のイメージが強い。これは、 父親の子どもへの接し方の相違によるものと 解釈される。一般に父親の家庭での影の薄さ が指摘されていることと異なるため検討が必 要と考えられる。 3.母:男子は「家事」、女子と母親とには、 共生・依存関係が認められる。この現象は、 成熟回避・自立拒否これは、女子に発症して いる「思春期やせ症」に共通する心理的メカ ニズムと考えられる。 4. 兄弟:男子・父親は同性であるためか 「友情・支え」と結束が固い、女子・母親は それほどでもない。 5.姉妹:女子・母親は「甘え・支え・楽」 と依存、共生関係であるのに対し、男子・父 親は、親和的であるが女性ほどではない。こ れは、土居氏の「甘え」の構造から解釈する と、母子相互で、自立することを拒否してい るという状況である。このことは、河合氏の 母性原理からも納得され、日本人の独特の構 造によるものと考えられる。 6.友人:4群とも親和的であるが、特に女 子の場合は、「支え」とここでも依存願望が 強い、家族関係の希薄さによる愛情欠乏の埋 め合わせをいつも一緒といった携帯電話の流 行と連動しているようである。なお、女子は 関係性志向、男子は個体志向といった特性も 考えられる。 7.学校:男子「仲間」、女子「義務」と差 が認められる。父母とも「学問研究」で、子 供達を受験競争にかりたてたことに関係する ようである。40代の父親は、子供に対する エリートコースへの期待が減少してきている。 これは、バブル崩壊後に出世コースから落下 した人達を現実に見ているからであろう。 8.仕事:男子・父親は「収入・責任・生活」 と現実的であるのに対し、女子・母親は「収 入」の割合が高い、これは、仕事に対する意 識が低い割には、条件が多いといった指摘に 一致するようである。一方、40代の親達は、 「趣味を持ち、のんびり」といったように、 仕事一辺倒ではなくなってきている。 9.社会:男子・父親は、「集団適応」「連帯」 と集団構造から逸脱しないように気遣いをし ている。これは、日本の社会は同調性が強い ため、仲間はずれになると仕事がやれないと いった恐れもあるためであろう。女子と母親 は、それほど集団適応を気にしていない。 10.恋愛:「愛と安らぎ」が、男女、親達 ともほぼ同じ傾向を示している。最近、若者 達が、心が傷つくのを恐れ、恋愛をしなくなっ てきたことに一致を示す。親達に、「生きて いる証し」「愛と性」が少数であるが出現し ている。中高年の恋愛は存在するようである。 11.結婚:男子は「共同」で平等志向が強 い。女子と母親は「愛、安らぎ」で、一般に 女子の方が、配偶者選択の条件として、経済 的、精神的充実を求めるために、晩婚、非婚 化になるようである。さらに、母親達の場合 には、夫との間で精神的ズレが生じて、熟年 離婚に至るようである。 12.共稼ぎ:男子は、経済面と、「共同、育 児」であるのに対し、女子は「共同、収入、 仕事」と、意識の相違が多少認められる。男 子に育児があるのに女子には無いということ は、最近、役割分担否定の同等志向が強く、
伝統型が少数になったことの表われではない か。さらに、女子は、結婚しても「DINKS 型」を選択するのではと推察される。母親の 代は家事、育児の負担が、共稼ぎでも母親に かかっていた。すなわち、「母性神話」が根 強く存在していたようである。 13.子育て:男女とも、子育てに対しては、 「不安」が強いようである。これは、少子化 のために、弟妹の子守りの経験不足や、最近 の少年犯罪やいじめ、不登校などを見聞して いれば、当然のことかとも考えられる。50 代の親達は、子供に期待をかけそれが達成さ れない場合には、落胆するようである。少数 であるが、父親が子どもに心の安らぎを求め ている。視点を代えると、過保護のために、 子供の同一化モデルになりにくく、自立を遅 くらせるようである。 14.老後:男女とも「死」の出現が高い。 これは、核家族になり、祖父母の「死」の看 取りをしていないことや、同居していた場合 も死が近づくと入院させ、葬式を業者に託す るといったこと等から、不安が高いためであ ろう。ところで、40代の父親は、趣味の生 活に期待をかけているのに対し、母親の方は、 「死の不安・淋しい」と暗いイメージである。 まさに、教育費、住宅ローン、更年期障害そ して親の介護等、心身のストレスが多いため であろう。50代の母親は、夫の退職後は、 自己実現に励むといった第二の人生の設計を しっかり立ている。これは、「自分らしさ」 を求める女性達の意識の変容と関係している ようである。 15.人生:男子は、「自己実現」と「不安」、 女子は 「生」 と「死」、 父親は 「生活」 と 「死」でこの3群は、やや否定的であるのに 対し、母親は「生」と「自己実現」と肯定的 である。この原因としては、物質的な豊かさ と裏腹に、精神的な脆弱さ、すなわら、生き がいを見失ってしまった、情熱を傾ける対象 を失ったということである。このような親の 姿を見て育ってきた若者達が、将来に対して、 明るい希望を持つことは容易ではない。これ は、父親と男子が、母親・女子よりも顕著な のではないかと考えられる。 16.自然:4群とも共通して、「生命の原点」 で心が安らぐ、大いなる神の存在をイメージ している。自然と共存し、守られて、生活し てきたが、自然破壊によりその安らぎも消滅 し、すぐには取り戻せない心の寄り所をどこ に求めたらよいのであろうか。これが現代の 若者達の共通する心のイメージではなかろう か。この情緒的不安定さが、さまざまな問題 行動に関与しているものと考察される。 引用・参考文献 毎日新聞 2000.8.4. 三浦展 講談社現代親書 1999. 毎日新聞 2000.8.18. 毎日新聞 2000.8.19. 毎日新聞 2000.8.28. 平井信義編、山村健:新・父親の事典 P319∼ P320 ぎょうせい 1993. 林道義:父性の復権P5 中公親書1300 1996. 山崎和正:朝日新聞 論壇 1995.5.19. 水島恵一:人間性心理学大系第3巻 大日本図 書 1985. 江原由美子編他:女性のデータブック、第3版 P54 有斐閣 1999. 土居健郎:甘えの構造第2版 弘文堂 1981. 河合隼雄:母性社会日本の病理 中央公論社 1976. 高橋勇悦監修、浅野智彦:都市青年の意識と行 動恒星社厚生閣 1995. 江原由美子編他、掘内かおる:前掲書 P138. 江原由美子編他、服部良子:前掲書 P102. 間庭充幸:日本的集団の社会学 河出書房新社 1990. 夏刈康男:現代日本文化の家族 日本大学総合 科学研究所 1992. 江原由美子編、善積享子:前掲書 P16. 江原由美子編:前掲書 P22. 橋本泰子:青年における生活態度の研究 城西 大学女子短期大学部紀要 第13巻第1号 P90 1996. NHK世論調査部:現代日本人の意識構造 日 本放送出版協会 1991. 江原由美子編、秋山登代子:前掲書 P25. 行天良雄:「自宅で看取るシンポジウム」朝日 新聞 1994.
橋本泰子:現代大学生における高齢者認識の研 究 城西大学女子短期大学部 平成5年学長所管研 究報告書 P12 1995. 山田邦男:生きる意味への問い P1 佼成出版 社 1999. 広井脩:災害と日本人 時事通信社 1986.
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1 大地 19 責任 37 金銭 2 山 20 義務 38 醜 3 海 21 役割 39 甘え 4 木 22 地位 40 安らぎ 5 交わり 23 収入 41 依存 6 独立 24 愛 42 独立 7 安心 25 恋人 43 協同 8 不安 26 家事 44 生 9 連帯 27 生活 45 死 10 支え 28 性 46 存在 11 集団適応 29 育児 47 無 12 学位取得 30 仕事 48 倦 13 事業 31 理想 49 生命 14 学問研究 32 自己実現 50 神 15 教師 33 厳格 16 仲間 34 葛藤 17 友情 35 楽 18 自由 36 趣味社会 友人 学校 自然 説明 説明 説明 説明 仕事 人生 恋愛 結婚 共稼ぎ 子育て 父 母 自分 兄弟 姉妹 老後 説明
表1 対 象 人数(名) 平均年令(才) range(才) 男 子 173 19.2 18−21 女 子 281 18.9 18−21 父 親 58 46.7 40−50 母 親 108 43.1 40−50 総 数 620 表2 4群間におけるライフイメージの結果 1.自 分 有意差 1 位 青 年 男 子 自己実現(25) 青 年 女 子 存在(60) ** 父 親 自己実現(12) 母 親 存在(16) 2 位 青 年 男 子 理想 (18) 青 年 女 子 葛藤(26) ** 父 親 存在 (12) 母 親 趣味(9) 3 位 青 年 男 子 自己実現(19) 青 年 女 子 存在(26) * 父 親 独立 (7) 母 親 存在(13) 2.父 親 有意差 1 位 青 年 男 子 厳格(36) 青 年 女 子 支え(37) * 父 親 厳格(16) 母 親 仕事(17) 2 位 青 年 男 子 厳格(20) 青 年 女 子 仕事(48) ** 父 親 厳格(8) 母 親 厳格(13) 3 位 青 年 男 子 収入(19) 青 年 女 子 仕事(30) ** 父 親 存在(10) 母 親 厳格(15) 3.母 親 有意差 1 位 青 年 男 子 家事 (38) 青 年 女 子 甘え (34) ** 父 親 甘え (9) 母 親 安らぎ(24) 2 位 青 年 男 子 家事 (30) 青 年 女 子 甘え (43) 父 親 安らぎ(10) 母 親 家事 (20) 3 位 青 年 男 子 家事 (26) 青 年 女 子 家事 (34) 父 親 甘え (9) 母 親 安らぎ(18) 4.兄 弟 有意差 1 位 青 年 男 子 友情 (17) 青 年 女 子 仲間 (32) ** 父 親 支え (11) 母 親 連帯 (18) 2 位 青 年 男 子 協同 (19) 青 年 女 子 安らぎ(19) 父 親 安らぎ(5) 母 親 友情 (21) 3 位 青 年 男 子 仲間 (12) 青 年 女 子 楽 (26) 父 親 独立 (4) 母 親 独立 (8) 5.姉 妹 有意差 1 位 青 年 男 子 協同 (17) 青 年 女 子 甘え(25) 父 親 支え (9) 母 親 甘え(19) 2 位 青 年 男 子 協同 (19) 青 年 女 子 協同(22) 父 親 仲間 (6) 母 親 支え(17) 3 位 青 年 男 子 安らぎ(13) 青 年 女 子 楽 (27) ** 父 親 生活 (5) 母 親 楽 (12)
6.友 人 有意差 1 位 青 年 男 子 仲間(44) 青 年 女 子 支え(75) ** 父 親 安心(9) 母 親 友情(36) 2 位 青 年 男 子 友情(38) 青 年 女 子 支え(53) 父 親 仲間(13) 母 親 仲間(27) 3 位 青 年 男 子 友情(24) 青 年 女 子 支え(41) 父 親 友情(11) 母 親 安心(16) 7.学 校 有意差 1 位 青 年 男 子 仲間 (27) 青 年 女 子 義務 (20) 父 親 学問・研究(14) 母 親 学問・研究(31) 2 位 青 年 男 子 学問・研究(30) 青 年 女 子 集団適応 (46) * 父 親 教師 (13) 母 親 教師 (29) 3 位 青 年 男 子 集団適応 (21) 青 年 女 子 教師 (37) * 父 親 学問・研究(10) 母 親 集団適応 (11) 8.仕 事 有意差 1 位 青 年 男 子 収入(40) 青 年 女 子 責任(107) * 父 親 収入(20) 母 親 責任 (50) 2 位 青 年 男 子 責任(28) 青 年 女 子 収入 (69) * 父 親 生活(9) 母 親 収入 (30) 3 位 青 年 男 子 生活(26) 青 年 女 子 収入 (69) * 父 親 責任(7) 母 親 収入 (29) 9.社 会 有意差 1 位 青 年 男 子 集団適応(23) 青 年 女 子 責任(80) 父 親 連帯 (11) 母 親 責任(32) 2 位 青 年 男 子 役割 (21) 青 年 女 子 責任(54) * 父 親 義務 (14) 母 親 役割(17) 3 位 青 年 男 子 義務 (17) 青 年 女 子 役割(21) 父 親 役割 (8) 母 親 協同(13) 10.恋 愛 有意差 1 位 青 年 男 子 支え (6) 青 年 女 子 愛 (116) * 父 親 愛 (25) 母 親 恋人 (48) 2 位 青 年 男 子 安らぎ(24) 青 年 女 子 恋人 (75) ** 父 親 愛 (24) 母 親 恋人 (33) 3 位 青 年 男 子 性 (22) 青 年 女 子 愛 (24) 父 親 性 (10) 母 親 甘え (17) 11.結 婚 有意差 1 位 青 年 男 子 協同(22) 青 年 女 子 愛 (95) ** 父 親 生活(10) 母 親 愛 (38) 2 位 青 年 男 子 協同(27) 青 年 女 子 生活 (65) ** 父 親 責任(5) 母 親 安らぎ(15) 3 位 青 年 男 子 責任(16) 青 年 女 子 生活 (27) * 父 親 生活(11) 母 親 生活 (19)
12.共稼ぎ 有意差 1 位 青 年 男 子 金銭(25) 青 年 女 子 協同(43) 父 親 生活(11) 母 親 収入(35) 2 位 青 年 男 子 協同(23) 青 年 女 子 収入(47) 父 親 家事(9) 母 親 家事(20) 3 位 青 年 男 子 育児(15) 青 年 女 子 仕事(22) 父 親 収入(23) 母 親 協同(22) 13.子育て 有意差 1 位 青 年 男 子 育児(60) 青 年 女 子 愛 (63) ** 父 親 育児(23) 母 親 育児(39) 2 位 青 年 男 子 責任(22) 青 年 女 子 責任(37) ** 父 親 義務(6) 母 親 愛 (18) 3 位 青 年 男 子 不安(12) 青 年 女 子 不 * 父 親 責任(8) 母 親 責任(17) 14.老後 有意差 1 位 青 年 男 子 死 (29) 青 年 女 子 安らぎ(39) * 父 親 安らぎ(8) 母 親 趣味 (16) 2 位 青 年 男 子 死 (31) 青 年 女 子 死 (39) * 父 親 趣味 (9) 母 親 趣味 (19) 3 位 青 年 男 子 死 (45) 青 年 女 子 死 (76) * 父 親 死 (15) 母 親 安らぎ(11) 15.人 生 有意差 1 位 青 年 男 子 自己実現(26) 青 年 女 子 生 (65) ** 父 親 生活 (5) 母 親 生 (30) 2 位 青 年 男 子 不安 (16) 青 年 女 子 死 (34) ** 父 親 死 (7) 母 親 自己実現(17) 3 位 青 年 男 子 死 (32) 青 年 女 子 自己実現(24) 父 親 生 (7) 母 親 死 (22) 16.自 然 有意差 1 位 青 年 男 子 生命(35) 青 年 女 子 大地(77) 父 親 大地(23) 母 親 大地(39) 2 位 青 年 男 子 海 (34) 青 年 女 子 生命(44) 父 親 山 (20) 母 親 山 (32) 3 位 青 年 男 子 大地(30) 青 年 女 子 木 (29) 父 親 海 (14) 母 親 海 (31) ・括弧内は人数を表わす。 **…P<.01 *…P<.05
表3 親の内容分析 1.〔自分〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 理想・自己実現 10 24 25 12 40代 50代 40代 自立・役割 6 0 0 0 父親 50代 * 生きている証 0 6 0 0 母親 40代 n.s. n.s. 家庭・依存・趣味 0 0 23 6 50代 n.s. n.s. * 仕事 2 2 0 0 **…P<.01 生き方・葛藤 0 0 10 6 *……P<.05 他人に厳しい 1 0 0 0 存在感が無い 0 0 9 0 命を世代へ 0 0 0 2 その他 0 1 5 2 計 19 33 72 28 2.〔父親〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 厳格 12 25 64 20 40代 50代 40代 人生の教育者・師 5 5 0 0 父親 50代 n.s. 理想の人 0 0 7 6 母親 40代 n.s. n.s. 現実と理想 1 0 0 0 50代 n.s. n.s. ** 男の悲しさ 0 2 0 0 昔の思い出 0 0 1 0 海が好き 0 0 0 1 自由な心 1 0 0 0 むかつく 0 1 0 0 無記入 0 0 0 1 計 19 33 72 28 3.〔母親〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 安らぎ・支え・愛 17 27 67 24 40代 50代 40代 生命をもたらす 2 1 0 0 父親 50代 * 社会性無く自分勝手 0 3 0 0 母親 40代 * n.s. 厳しい・役割 0 0 3 0 50代 * * n.s. 家族のため 0 0 0 1 愛・独立を願う 0 1 1 0 母親を見守る 0 1 0 0 反抗した 0 0 0 1 無記入 0 0 1 2 計 19 33 72 28 計 19 33 72 28
4.〔兄弟〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 助け合い・協力・仲間 14 21 58 21 40代 50代 40代 対立関係 3 0 0 0 父親 50代 n.s. * 最終的に独立・距離 0 5 8 0 母親 40代 n.s. n.s. 支え・葛藤 0 3 4 0 50代 n.s. n.s. n.s. 兄は理想 1 0 0 0 連帯・孤立 0 0 0 3 難しい 0 0 0 1 存在感 0 1 0 0 無記入 1 3 0 3 その他 0 0 2 0 計 19 33 72 28 5.〔姉妹〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 親しい・仲間・支え 13 23 0 0 40代 50代 40代 気楽・安らぎ・楽しい 0 0 68 25 父親 50代 n.s. 責任感が強い 2 0 0 0 母親 40代 n.s. n.s. 姉妹とは独立 0 3 1 0 50代 n.s. n.s. * 難しい存在 0 3 3 1 理想 0 0 0 1 よく分からない 2 0 0 0 異性として 1 0 0 0 存在感 0 1 0 0 無記入 1 3 0 1 計 19 33 72 28 6.〔友人〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 友情・支え・安らぎ 17 27 62 27 40代 50代 40代 支えを求める 1 0 0 0 父親 50代 n.s. 一生の財産 0 3 2 0 母親 40代 n.s. n.s. 趣味・人間関係 0 0 8 0 50代 * n.s. n.s. 支えだけではない 0 0 0 1 友人への願い 1 0 0 0 独立と支え 0 1 0 0 支えと葛藤 0 2 0 0 計 19 33 72 28
7.〔学校〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 社会の訓練の場 12 0 4 0 40代 50代 40代 学問・学位・自己実現 0 21 0 0 父親 50代 n.s. 学問・友情・仲間 4 0 63 24 母親 40代 n.s. n.s. 共同生活 0 10 0 0 50代 n.s. n.s. * 教師と葛藤 0 0 0 1 責任を果たす 2 0 0 0 懐かしい 1 2 0 0 時代と変化を 0 0 0 1 その他・無記入 0 0 5 2 計 19 33 72 28 8.〔仕事〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 役割・責任 12 3 15 0 40代 50代 40代 生活の糧 0 26 46 10 父親 50代 n.s. 生活、葛藤 2 2 0 0 母親 40代 * * 役割・収入・仲間 0 0 0 5 50代 n.s. n.s. n.s. 社会の一員 2 0 0 0 好きなことで収入 0 0 7 0 人生を占める 0 0 0 2 一生の勉強 2 0 0 0 収入と自己実現 0 2 0 1 その他 1 0 3 0 計 19 33 71 18 9.〔社会〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 役割・責任・連帯・義 12 22 40 20 40代 50代 40代 交わりと思いやり 4 0 19 0 父親 50代 * 個人と全体 0 4 0 0 母親 40代 * n.s. リストラ・不安 0 0 3 3 50代 n.s. n.s. * 自己実現 2 3 0 0 社会生活のため必要 0 0 0 3 社会人の自立 1 0 0 0 理想と現実 0 2 0 0 長いものにはまかれろ 0 0 0 1 21世紀を創造 0 2 5 0 その他 0 0 5 1 計 19 33 72 28
10.〔恋愛〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 初恋・夢・理想 9 0 8 0 40代 50代 40代 愛と安らぎ 4 11 40 15 父親 50代 n.s. 愛・理想・不安 0 0 0 7 母親 40代 n.s. n.s. 恋人が必要 0 8 0 0 50代 n.s. n.s. n.s 楽しみと不安 0 0 11 0 現実と責任 3 0 0 1 現実までの理想 0 6 0 0 愛と性 1 4 0 2 迷い・葛藤 2 0 0 0 生きている証 0 0 8 0 その他 0 4 5 3 計 19 33 72 28 11.〔結婚〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 連帯・協同 12 18 0 0 40代 50代 40代 愛・安らぎ・協同 0 8 42 23 父親 50代 n.s. 愛と性 3 0 0 0 母親 40代 n.s. n.s. 家事・育児・葛藤 0 0 22 0 50代 n.s. n.s. n.s. 責任・役割分担・忍耐 0 0 0 4 自己実現 2 0 0 0 現実生活 0 4 0 0 愛と理解 0 0 5 0 不安 0 0 0 1 終着駅でない 1 0 0 0 生命を残す 0 1 0 0 その他 1 2 3 0 計 19 33 72 28 12.〔共稼ぎ〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 収入のため 11 25 17 4 40代 50代 40代 役割・家事の分担・育 5 4 35 14 父親 50代 * 人生の目標 2 2 0 0 母親 40代 n.s. n.s. 女性は大変 0 0 16 3 50代 n.s. * n.s. 互いに独立の生活 0 0 0 5 豊かさと葛藤 1 0 0 0 収入・趣味 0 1 0 0 女、仕事、生活に張り 0 1 0 2 仕事優先 0 0 4 0 計 19 33 72 28
13.〔子育て〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 責任・義務・愛情 11 14 44 19 40代 50代 40代 安らぎ 3 6 0 0 父親 50代 n.s. 次の世代を育む 0 7 13 0 母親 40代 * ** 幸せと葛藤 0 0 0 6 50代 n.s. n.s. n.s. 理想に向かって 2 0 0 0 楽しみと苦しみ 0 6 0 0 成長に不安 1 0 12 0 環境作り 2 0 0 0 子への夢 0 0 0 2 無記入 0 0 0 1 計 19 33 69 28 14.〔老後〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 安らぎ・自由 9 10 0 0 40代 50代 40代 経済・死の不安・淋しい 5 9 32 3 父親 50代 n.s 不 安 だ が 趣 味 ・自 己 表現 4 0 13 11 母親 40代 n.s n.s 健康・趣味・死 0 0 23 0 50代 n.s n.s * 理想・趣味・楽しく 0 0 0 10 晴耕雨読 0 6 0 0 趣味・やすらかな死 0 5 0 0 収入があれば安心 0 0 0 3 神にささげる 1 0 0 0 残りの人生 0 3 0 0 その他・無記入 0 0 4 1 計 19 33 72 28 15.〔人生〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 生と死の葛藤 7 8 10 14 40代 50代 40代 理想と葛藤 0 14 21 0 父親 50代 n.s. 理想に向かって生きる 4 0 25 7 母親 40代 n.s. * 生きた証 5 0 0 0 50代 * n.s. * 楽しみと自由 0 0 13 4 仕事と趣味 0 5 0 0 責任・愛 2 0 0 0 独立と支え 0 4 0 0 禍福さまざま 1 0 0 3 その他 0 2 3 0 計 19 33 72 28
16.〔自然〕 父40代 父50代 母40代 母50代 有意差の検定 N N N N 父親 母親 生命の原点 11 16 19 11 40代 50代 40代 大地・雄大 0 0 27 7 父親 50代 n.s. 自然と共存 2 0 0 0 母親 40代 n.s. * 安らぎ 0 0 16 7 50代 n.s. n.s. * 宗教発生・宇宙の神 1 8 6 2 人間が及ばない 2 0 0 0 生命を創造 0 5 0 0 環境問題 0 2 4 0 人工は自然でない 0 0 0 1 その他 3 0 0 0 計 19 31 72 28