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【04】第2部 パネルディスカッション

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Academic year: 2021

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(1)ると、中学校の先生にも 3 年では短すぎるとい. フリースクールの事業の多文化スクール横浜. う声があります。ですから、この在県枠の制度. を 2009 年に立ち上げました。中卒で来日あるい. も改善すべき点もあります。. は義務教育年齢を超えて来日した子は、昼間学. 神奈川県には、40 ぐらいの中学校に国際教室. ぶ場所がほとんどありませんので、日本語と教. があり、神奈川県国際交流財団と協力して国際. 科の両方が学べて高校受験への準備ができる場. 教室在籍生徒の卒業生の進路調査を実施してい. 所として、週3日昼間に教室を行っています。. ます。在県枠に該当する生徒は国際教室に在籍. 毎年 30 名くらい在籍していてほとんどが高校に. する 26%でした。つまりこの段階で日本語指導. 進学しています。. が必要だけれども、在県枠に該当しない子が国. 多文化コーディネーターの派遣事業を 2006 年. 際教室の 4 分の 3 を占めている現実があります。. 度に開始し、現在県立高校 16 校に派遣していま. 神奈川県教育委員会との共催で、多言語によ. す。その主な活動は、学習支援、母語支援、聞. る高校進学ガイダンスを県内 6 ヵ所で実施して. き取り調査を元にした支援の組み立て、通訳翻. います。今年度は参加生徒が 267 名、一緒に来. 訳者の紹介、キャリア支援、進学や奨学金の書. た保護者の方が 227 名、300 人位のスタッフで. 類のサポートなどです。これらの活動で、特に. 運営しました。NPO 側は、地域で支援している. 大切なことは、親子間の問題解決です。親子間. 方々を含めて、子どもや保護者のニーズが見え. の言語のずれや情報量のギャップがある場合が. ています。一方、教育委員会は、入試制度につ. あり、学校での三者面談が非常に大事です。そ. いて責任ある説明ができます。そこが組み合わ. こに通訳が入って、親は本当はこういうことを. さることで、お互いに協力していいところを出. 考えていて子どもはこういうことを考えてる、. しあって、外国につながる子どもの支援ができ. さらに保護者に入っていない情報を伝えること. るのです。県教委からは、少しずつ協力をとり. は、高校生活を順調に送っていく上で大切だと. つけ、2003 年のガイダンス横浜会場で、在県枠. 思います。. の資格要件についての質問や帰国生枠・在県枠. 子どもたちは、 当たり前ですが、 成長する存. の制度に関わる質問ができるよう県教委による. 在です。その子どもたちの成長に対して一時点で. 相談コーナーをおきました。そして協働関係が. の支援でとどまらないで、伸びていくこれから先. 非常に進展したきっかけは、2006 年からの神奈. を常に意識した支援が必要だと思います。そして、. 川ボランティア活動基金 21 に応募し、助成へと. そのベースには、外国につながる子どもたちが自. つながったことです。5 年間の助成期間終了後も. らを肯定できるという力が大事だと思います。. 協力関係が継続しています。. (編集 船山千恵). 第2部 パネルディスカッション 宇都宮大学国際学部講師. 立 花 有 希. 第 2 部後半は、外国人生徒の進路保障に関す. 大学政経学部准教授) 、田巻松雄(宇都宮大学国. るパネルディスカッションを開催しました。パ. 際学部長)の 4 氏でした。本パネルディスカッ. ネリストは、吉田美穂(NPO 法人多文化共生教. ションの趣旨は、基調講演で吉田氏より紹介さ. 育ネットワークかながわ理事) 、横田能洋(. 城. れた神奈川県での取組を参照しながら、北関東 3. NPO センター・コモンズ)、小池亜子(国士舘. 県の現状分析や比較、課題の再認識をすること HANDS next. 5.

(2) するという適格者主義が薄れ、それが入学後の 支援の充実の背景にあるのではないかというも ので、そこから準義務教育化した高校教育と適 格者主義との整合性という論点が浮かびました。 また、実は. 城県には外国人生徒を対象とし. た高校入学の特別枠定員が神奈川県よりも多く ありながら、その利用は極めて少ないという興 味深い報告がなされました。その原因は、すべ ての高校に 2 名ずつという枠の設定が外国人の 多い地域ではむしろ倍率を高くしてしまうこと にあり、冒頭で田巻氏から当日配布資料につい. にあり、地域の実情に合った効果的な支援策に. ての説明があった後、横田氏には. 城県、小池. 改善される必要があると確認されました。これ. 氏には群馬県、田巻氏には栃木県の状況につい. ら外国人生徒に対する支援策と同時に考えられ. て御報告頂きました。. るべきは、学校が多様性を受け入れていくとい. 当日資料では、北関東 3 県の高校では日本語. う意識の変化が重要であるという小池氏の指摘. 指導を必要とする外国人生徒の数が神奈川県の. です。これに関して田巻氏からは、外国人生徒. それと比較して顕著に少ないというデータが示. に対する救済措置という面だけが注目されるが、. されました。その理由の一つに高校教員がその. 多様性というキーワードでも考えていくことが. 必要性を判断できていない可能性が考えられる. 必要であるとのコメントがありました。. との指摘が横田氏から出され、吉田氏は教員養. 他にも、関係諸機関の協働・連携、特別枠・. 成・研修の重要性について具体的な方策と共に. 特別措置の志願資格における在日年数の年限延. 説明されました。さらに、その背後に見え隠れ. 長、進路指導における情報交換の重要性、外国. する「適格者主義」にも話が及びました。すべ. 人生徒を対象とした大学入学の特別枠設置等々、. ての高校で定員内不合格を出さない方針の神奈. 多様な論点が短い時間の中で共有されました。. 川県では、学力要件を満たした生徒だけが入学. 御参加の皆様に、心より御礼申し上げます。. 感想・意見等アンケートより(抜粋) <第1部について> . タン・フィリピンと外国につながる学生が多. ・発表者の日本で学ぶ先輩の話は、進路を意識. いことに驚いた。そのかれらが、HANDS Jr. しなければならない中学生にたくさん聞かせ. となり、自分と同様の境遇である小中学校の. てあげたい。(40代、中学校教諭). 児童生徒に支援するという活動を展開し、そ. ・3名それぞれが成長過程で様々な問題を抱え. の活動が外国人児童生徒の学力向上、進学、. ていたことが分かった。もっと細かく聞きた. 就職に繋がることは意義があるのではと感じ. い部分もあった。(30代、幼稚園教職員). た。(20代、学生). ・純日本人として生きてきた自分にとっては、 想像できなかった生の話をたくさん聞けて、 本当に有意義だった。 (30代、小学校教諭) ・発表した学生たちのルーツが、中国・パキス 6 HANDSnext. <第2部(基調講演)について> ・学校現場の面だけではなく、行政面や教育委 員会の面からも外国人児童生徒の話が聞けて 良かった。(20代、学生).

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