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沖縄経済および商業環境の予測: 沖縄地域学リポジトリ

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Title

沖縄経済および商業環境の予測

Author(s)

平良, 朝男

Citation

沖大経済論叢 = OKIDAI KEIZAI RONSO, 16(2): 61-98

Issue Date

1992-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6843

(2)

沖縄経済および商業環境の予測

平良朝男

目次 はじめに 1.主旨(目的)および作業のプロセス 1.主旨(目的) 2.作業のプロセス 2.沖縄県および那覇市の経済構造の変遷と特徴 1.対外収支と経済基調の推移 2.沖縄の産業別生産所得の推移 3.沖縄の消費規模の推移 4.消費都市としての那覇市の成長 3.那覇市の都市システムの把握 1.那覇市の都市システムの因果関係 2.都市システム・モデルの構造方程式 (1)構造方程式および計算結果 (2)構造方程式の誘導型 (3)テストの結果 3.シュミレーションの結果 はじめに この稿は「那覇地域商業近代化地域計画報告書」(昭和50年3月、商業近 代化委員会那覇地域部会)の中で、著者が表題の報告書の中の作業で商業環境 の予測を行った部分の再稿である。 当時、那覇市は戦後の復興は続いていたもの畠、自然発生的に都市集積が進 -61-

(3)

み、行政、教育、交通通信、企業中枢機能が集中し、人口も全県の3割強が集 中する県下最大の中心都市になっていた。しかしながら、都市形成過程が自然 発生的に形成されて来たのに加えて社会資本の量的不足およびその質的劣悪さ のため都市機能の近代化は焦眉の急務となっていた。 このような時に、中小企業庁および日本商工会議所の配慮により、那覇市が 商業近代化計画策定地域に指定された。那覇商工会議所においては早速計画策 定のための地域部会を結成、専門ごとの四分科会において地域商業を取り巻く 環境の分析と予測を行うことによって、那覇地域商業近代化の方向性を策定し たのが上記の報告書である。

作業時期、予測年次はすでに過去のものとなっているが、那覇市の消費都市

としての構造的変化は変わっていないので、今後とも、このモデルの見直しを 行いつL、データーを再新しながら那覇市の都市構造の変遷について研究する 際の参考になるものと考え、ここに再稿した。 1.主旨(目的)および作業のプロセス 1.主旨(目的)

戦後における那覇市の都市形成と拡大の過程を見た場合、戦前の都市部がほ

とんど米軍の軍用地として接収されたため、当初は旧都市の外円部(現在の牧

志、神里原、壷屋周辺)を核として都市的集積が始まった。その後接収されて

いた部分が解放され、経済的な復興が進むにつれて都市形成と拡大は次第に経

済のメカニズムの影響を受けて来ている。つまり戦後の一時期においては、抑

制された都市形成の過程は見られたが、民政が安定し、経済活動が正常にもど

るにつれて本来的な成長の過程をたどって来たものと考えられる。

経済規模の拡大は、その拡大の過程で都市の諸施設・機能を通じて相互に経

済分野全般に影響を浸透させてゆくものである。従って経済の成長は必然的に

都市の拡大・成長を助長する。

本土における諸都市の一般的な都市成長のメカニズムは、製造業をペイシッ

-62-

(4)

ク・インダストリーとして発展して来たと云われている。これは都市の消費に よってつくり出される需要に答える形で製造業の設備投資が起こり、これによ って建設業・製造業の雇用が発生する。この雇用は都市周辺農村又は市町村の 労働人口を吸引し、都市人口の増加を持たらす。次に、このように吸引され増 加した都市人口が新たな消費需要を生み出し、サービス業の増加を生む。この ようなサービスの増加により都市は都市的便益を高め、諸企業・公的機関の集 積のみならず流行・ファッション等の新たな魅力をかもす。これらの集積がま た人間の諸活動を効率的にするため新たな企業投資を呼ぶ。このような投資お よび消費によって拡大されて来る需要に答えて製造業の設備投資が拡大される。 といった具合いで都市は常に投資と消費の場として、その消費規模の拡大のメ カニズムを内包して成長の過程をたどって来た。つまり、本土における一般的 な諸都市の場合には都市成長の過程で常に再生産のメカニズムを集積して来て いるのである。従って経済規模の拡大に応じて自立の機構が培養されて来てい る。勿論このメカニズムは都市の規模が大きい程強く働くため大都市程自立の 機構は強く、都市の規模が小さくなるにしたがって一般的に自立の機構も弱く なっており、農村部は一様にこれらの都市部へ若年労働者を吸収され過疎化を 余儀なくされてきている。 このような現象は沖縄全体においても相対的には同様なことが言えよう。 戦後、沖縄は本土への復帰を迎えるまで、曰本の潜在主権は認められながら、 米民政府の管理下におかれるという特異な体制下にあり、経済的には準独立国 の形態をたどって来た。 さらにこの様な状況下で、那覇市は政治・行政・経済・教育・文化等の諸活 動の中心になっている他、人および物の出入口である空港・港湾も那覇市に立 地している。このように那覇市には県下の諸機能・機関が集中的に集積してい ることから那覇市は必然的に県下最大の都市となり、那覇市の都市的施設・機 能は常に全県的な影響力を持つようになって来ている。このような事から、那 覇市の都市的成長は沖縄の経済成長と深くかLわり合って来ており、都市的成 長の過程で都市的要素を独占的に集積して来たため、35.68K㎡という狭い面 積に県下の全人口の約3割強の人口を引きつけている。 -63-

(5)

このように那覇市は本土の各都市に見られる以上に過密の弊害をかこってお り、那覇市に過度に集中しているこれらの諸機能を広域都市圏の中で適切に分 散させることが那覇市における都市問題の焦点とも言えよう。 しかし、ここでは ①沖縄の経済規模の拡大は民間消費規模の増大がリーディング・セクター となっているが、この消費規模の拡大を支えて来たのは米軍の基地需要と日米 両政府の援助の増大であったこと。 ②この経済規模の拡大は、その拡大の過程で那覇市に集中している諸機能 を通して那覇市の都市的成長を助長して来たこと。 ③特に消費規模の拡大は、沖縄の産業構造の中で第1次および第2次産業 部門、つまり「もの」をつくる部門が脆弱なため常に輸入を刺激して来ており、 これがまた港湾機能を持つ那覇市の都市拡大を助長する大きな原動力となって 来た。 ④このため沖縄全体の経済規模が拡大しても、その経済規模の拡大に応じ て「もの」をつくる部門が成長しなかったLめ再生産のメカニズムの蓄積がと もなわず沖縄経済全体として自立性を欠く結果となっている。 このような状況を問題意識の背景において、計量経済学的な考察から、

|;茎;二灘i鱸Ⅱ

の要素を組み合わせて、那覇市の都市システムモデルをつくり、那覇市の都市 的成長のメカニズムを把握し、都市政策の方途を探り出すことに努めた。 このプロゼクトは都市環境、なかでも商業規模の整備を通して、その近代化 を図ろうとするものであるため、都市施設としての商業施設、あるいはこれに 近い都市施設(例えば流通・交通施設等)の機能が計量化ざれこのシステムに 組み込まれなければならないが、適切ない時系列を持つデーターが得られず、 経済主体間の因果を主にしたモデルとなってしまっている感はいなめないもの となってしまった。 -64-

(6)

2.作業のプロセス 都市問題の中での商業の位置づけ o問題意識 oスポット o方法論、技術論 データーの収集、検討 oVisibledataの作成 O時系列dataの作成加工 F・ ̄-- 都市モデルの組立 o各経済主体、都市施設間の因果関連 o構造方程式体系 o構造 計算作業 oOLS o同時方程式体系 業L時 作O同 算00 計 no 検討 yes 都市環境の予測(シューミレーション) o人口 o産業別就業者数、所得 o消費規模、民間投資 o輸入etc -65-

(7)

2.沖繩県および那覇市の経済構造の変遷と特徴 1.対外収支と経済調の推移 沖縄の経済規模とその体質を端的に表わしているものとして対外収支があげ られる。図2-1は1955~1971年までの対外収支を①輸出と海外からの所得 (商品輸出とその他サービス、軍関係受取り)、②海外からの移転(民間およ び政府)、③輸入と海外への所得に分けてその推移を示したものである。 この間の沖縄経済の基調的変化を工業概観(1969年版、P47~)で見ると下 記のように概かつしている。これによると特に1959~1967年の8年間のGNP の伸び率は14.9%と極めて高い値を示していることが特記される。 1970 1975 1965 1945(8/15)1950 1955 1960 終戦(ポシダム官一言受託)

r繭ii悪一口

本土政府特恵措置(製穂) 日米両政府の援鱸大

騨霊ブーム寧

和 条 約 締 結

;く ̄轟嚢1J瓦一I

-66-

(8)

なお'960年以降の経済基調の変化について、「金融経済」71.4は下記のように 要約している。 GNPの推移 「沖縄経済」 ̄7M 琉球銀行調査部 億ドル 12 10 8 6 4 2 60616263646566676869707172年 1.60~63年拡大期 軍用地代の大量受取り、砂糖、パインの好調な輸出増が主導因 Ⅱ64~65年調整期 対外収支の悪化に起因した金融引締めが原因 Ⅲ66~68年高度成長期 ベトナム特需や講和前補償の支払いが主因 Ⅳ、69年停滞期 革新ショック、復帰不安、財政支出の落ち込みが原因 V、70年成長期 民間投資及び曰政援助の大幅増加、対外収支の黒字が主導因 概略して上記のような過程を経てきたわけであるが、経済の「断面的構造」 -67-

(9)

を分析する限り従来指摘されてきた、対外収支構造の変則性、高い基地依存率、

第2次産業の脆弱性、異状に膨脹した第3次産業、砂糖・パイン以外に主力輸 出品が存しないこと等といった特質に変りはない、としている。 これらの事を参照しながら対外収支の推移を眺めてみると、

①対外収支規模は1955年で約0.75億ドル台だったものが17年後の1971年に

は約6.2ドル台と約8.3倍になっており、年平均14%の成長率となってい る。

②対外収支が黒字を記録したのは1955~1957年の3ヶ月間と1965年の1年

間である。 1955~1957年;この頃は終戦からの立ちなおりで、やっと正常な経済活動 が出来、質素な生活であった出め輸入に依存する度合いが 少なかった。

1965年;対外収支の赤字基調が続いたhめ金融が引き締められ、その結果

が現われた。

③輸出入のアンバランスを軍関係受取りと海外からの移転分でカバーして

来ている。

軍関係受取りは相対的には漸減しているとはいえ、沖縄の経済規模の拡大に

最も寄与して来ていることが分る。つまり沖縄の経済が基地依存型経済と云わ

れる所謂である。この傾向はこの時系列の前半において極めて顕著であり、後

半に移るにしたがって相対的に漸減して来てはいるが、沖縄経済の自立性を示

す商品の輸出及びその他サービス部門も相対的に増えて来ているとはいえ対外

収支規模の拡大分をカバーするには至らず、その不足分を海外からの移転が補

てんする形で推移し、この部分の増大が目立つ。 -68-

(10)

図2-1対外収支の推移 億ドル 7 6

JlIM1iIi

海外から の移嘱 5

I鶉

4 坐卿山山と準博帆布からの註、桓符 3  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ グ -------' ず ̄ 1 ● ̄ ̄ ̄ ̄■■ ̄ ̄■■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄の ̄ 軍閥係受取り 』4,1PIE----~~…… 19551956195719581959196019611962196319641965196619671968196919701971 2.沖縄の産業別生産所得の推移

県内における産業別の純生産額の推移を示したのが図2-2である。これに

よると、第1次産業部門の純生産額は1955年以来ほとんど増えておらず、第2

次産業部門は増えているとはいえ1971年度時点でその構成比は約20%程度で沖

縄で造出された需要に答える形で増大してはおらず、経済規模の拡大の要因に

なっているとはいえない。それに比べ、第3次産業部門は1955年以来構成比で

も72~75%台を維持して来ており、各業種とも経済規模の拡大に則した堅調の

伸びを見せている。なかでも都市的産業である卸・小売・金融及び不動産およ

びサービス自由業の第3次産業の中で占める比重は大きく、これも1955年以来

軍雇用と>も}こ常に主役的な伸びを示して来ている。 -69-

(11)

図2-2産業別国民純生産額の推移 億ドル 987 ■水運製鉱運公軍 Ⅲ1411111111 業・ 産婁 股典 道及 業 輸通信 益事業 園用 6 ' 5 4 3 公務 一ビス 由業

三三三三三三m三i三三臺三菫菫nJ「

1 19551956195719581959196019611962196319641965196619671968196919701971 3.沖縄の消費規模の推移 前期の生産者所得とは逆に総支出勘定の面からその内訳の推移を示したのが 図2-3である。これによると、支出面で沖繩経済の規模拡大を支えて来たも のは個人消費支出と民間固定資本形成部門であることが一目で分る。個人消費

支出の主役は飲食費、雑費、住宅費で特に飲食費、雑費は第1次、第2次産業

のぜい弱な沖繩では、いきおい輸入によってまかなわざるを得ず、輸入の増加 を刺激して来たといえる。また、民間固定資本形成の主なものは住宅、アパー ト、ホテル、店舗、事務所等が中心になっているものと思われるので、生産財

(建築用材料、建設機械等)の輸入を刺激してきた。このような事から沖繩に

おける経済規模の拡大は必然的に輸入の拡大を生み出して来ている。これらの

-70-

(12)

輸入は本土の他府県と異って海で隔絶されている沖繩では港湾および空港から しか行われないのは当然であり、これらの施設・機能が立地している那覇市は、 輸出と併せてこれ等の施設・機能から派生する需要と供給を独占して来ており、 これがまた那覇市の都市的成長に大きく寄与して来ているものと思われる。 図2-3沖縄県の総支出勘定の推移 億ドル 21098765432 111 府総固 資本形成 間固定 本形成 府財貨の -ビス 常鬮入 Pu 人梢質 出 19551956195719581959196019611962196319641965196619671968196919701971 4.消費都市としての那覇市の成長 これまでにも見て来たように、沖繩経済全体が米軍の基地需要に支えられて 拡大して来ている。それに伴って消費規模も拡大して来ている。この消費規模 の拡大には賃金の上昇による個人の可処分所得が増大したことや物価の上昇等 が寄与しているが、年代が進み本土との交流が増えるにつれ県民の消費性向も 本土のそれに平準化する傾向を示し始め、消費規模の拡大は旺盛なものになっ -71-

(13)

て来た。このため、従来の米軍基地需要や商品輸出(主に砂糖・パイン)やそ の他のサービスだけでは終始のバランスを保つことが出来ず、曰米両政府の援 助の増大で収支のバランスを保って来ており、1968年以降は本土政府の援助分 が急増して来ている。 つまり、沖繩経済全体、中でも勤労者所得が本土のそれへの平準化をめざし 始め、このようにして上昇した賃金から生み出される可処分所得の増大が県民 の消費性向の本土への平準化を促進する、といった具合にある程度の本土との 格差を持ちながらも消費規模は旺盛に拡大して来た。 本来、一国の経済ならび、需要量=供給量という原則でしか経済規模も拡大 しないのが普通であるが、沖繩の場合は「本土との経済是正を図ろ」という意 識の援助分が、軍関係受取り、商品輸出とその他サービス部門で足りない需要 部分を補てんして来ている。 さらに一国の経済ならば、このように消費規模の拡大によってもたらされる 需要量に見合う供給量、つまり物をつくる部分が増大して来るし、あるいは育 つような政策的誘導が行われて来ているのが普通であるが、沖繩の場合は消費 者の趣好がすでにテレビ、新聞、その他のマスコミあるいは自己の本土での生 活経験を通して本土のそれに平準化が進んでいるため、県下の製造部門ではそ れらの消費需要を質・量の面で満たし切れず、いきおい輸入でこのニーズを満 たして来た。 元来都市は消費の場であり、那覇市には県下のあらゆる機関が集中的に集積 しているため、県下の消費活動の場として、消費規模の拡大は那覇市の都市的 拡大を助長して来た。なかでも、港湾・空港という輸出入の入口を持っている ため、この作用はより強力に働いたものと考えられる。 「← -72-

(14)

図2-4沖縄の主要指標の推移(沖縄県統計年鑑より作成) 億ドル 10 ' ’ ’ 8 ' ' ′ ′ ’ 7 且jq l ノ グ ノ グ ハ 6 ’ ’ ' 鱈輸入類 〆 / ’ ' 〆'W、 1固人消費支出 ' ’ 5 〃 〆 〆: 〆 ’  ̄ 4 〆 〆 〆 〆 3 二・ ̄ 〆 -.一・一・つ ■ ̄の ̄● ̄  ̄● ̄ 〆 ● ̄可 r-o- 2 --.--二上二二 -- 一~ 輸出類 ==百三二===二一一一一一一一 1 1960196119621963196419651966196719681969197019711973 -73-

(15)

図2-5沖縄県の輸入(消費財、生産財)の推移

資料:沖縄概観S49 600 559 500 477 400 374372 339 04 300 268 55 210

189196

芒[

200

83 72

"■

160 67 消費財生産材 22

100

196119621963196419651966196719681969197019711972 -74-

(16)

3.那覇市の都市システムの把握 1.那覇市の都市システムの因果関係 これまでに見て来たように、那覇市には県下の諸施設、機能が集中的に集積 しており、経済・社会活動の中心をなして来ているため、那覇市は県下におけ る最大の都市となっていた。なかでも人および物の出入口にあたる空港・港湾 の存在は那覇市の都市的拡大の大きな柱をなして来ている。 これは、物をつくる部門(第1次産業、第2次産業)の極めて脆弱な産業構 造を持った沖縄にあっては、県内で拡大する消費需要は県外からの移入又は輸 入に依存しなければならず、これらの物流の門戸にあたる港湾機能は県内の消 費規模の拡大、ひいては経済規模の拡大に大きく寄与して来たし、同時に港湾 に関連する流通、荷役、卸売等の企業を含めた業種がほとんど那覇市に集中し ていることから、この港湾の機能は沖縄の経済規模の拡大と密接にかかわりあ いを持ちながら、那覇市の都市的拡大を助けて来ているのである。 また、那覇市は県下最大の都市としての成長の過程で、都市的サービスの機 能を集積して来ている。下の表は昭和47年度における事業所統計報告書からの 抜すいによる作表である。電機、ガス、水道業を除く卸売業、小売業、金融、 保険業、不動産業、運輸、通信業、サービス業は極めて高い比率を占めている。 また、これらの業種に従事する従業員数においては5~6割を占めているこ とが分る。 表2-1第3次産業における県および那覇市の業種別比較単位:人 資料:昭和47年度事業所統計報告書より作表()内は%を表わす。 -75- 卸売業 小売業 金融・保険 不動産 運輸・通信 電気・ガス 水道業 サービス業 合計 事業所数 県計 那覇市 28,961 11,541 (39.9) 387 173 (44.7) 562 403 (71.7) 1.072 293 (27.3) 42 3 (7.2) 9.267 3,688 (39.8) 40.291 16,101 (40.0) 従業員数 県計 那覇市 84.114 40,551 (48.2) 6,236 3,912 (62.7) 1,847 1,172 (63.5) 16,395 10,139 (61.8) 2,201 326 (14.8) 36,904 17,809 (48.3) 147,697 73,909 (50.0)

(17)

これらの都市的サービス機能が集積しているため、都市的便益が高く、その 他の事業所も那覇市への立地傾向を強めて来ているのである。 こLではこのような事情を問題意識の背景において、6コの外性変数(政策 変数)と13コの内性変数との因果関係を1963年(S38)~1971年(S46)年の 9ヶ年のデーターを基に多元連立の同時方程式体系で組み立てた。 つまり、公共投資(県内総固定資本形式)(19)は那覇市に本社を持つ建 設業を刺激する。県の金融機関総融資量(B)は県全体の民間企業の設備投資

(Ip)に影響を与え、那覇市における製造業の出荷類(YzB)を刺激する。

勿論那覇市の製造業の出荷額は県全体の工業出荷額の多寡とも同時に関係して

いるのである。この部分を関係づけたのは、都市ないしは沖縄県全体の経済構

造の中に再生産のメカニズムを集積するための政策的な方途をつくりだそうと

いう意図からである。しかし、この場合においても従来の工業出荷額の大半が

砂糖、パイン関係であったことや那覇市に立地している製造部門が、みそ、し

ょう油、製めん等の食糧品、縫製業、出版、印刷、同関連産業、家具製造、紙

加工製品等といった都市立地型の業種が主であること等が勘案され、またこれ

らの業種が沖縄経済の体質や那覇市の都市的拡大と成長の過程で次第に変化し

てゆくことが前提として配慮されなければならないだろう。

建設業および製造業の生産額(Y2A、Y2B)が第2次産業の生産額(Y2)

を成しており、この部分は恒等式で結ばれる。通常は第2次産業部門は建設、

製造部門の区別をせずに取り扱われる場合が多いが、沖縄の場合は公共投資が

県全体の経済活動に及ぼす影響が大きいこと、製造部門は今後とも沖縄経済の

自立性を育てるための政策対象になること等の配慮からこの部門を分割した。

次に、この第2次産業の生産額(Yz)が第2次産業就職者数(E2)の規模

を規制する。つまり、第2次産業の生産額の増減によって就業者数も増減する

と考えた。

輸入部門が沖縄の消費規模の拡大を助長して来た事を前述したが、こ&では

輸入部門を生産財と消費財の2部門に分けた。理由は生産財とは主に原材料、

建設資材、建設機械等と地元では調達し難いものが多く、輸入代替が効きにく

いものが多い。従って沖縄の経済規模の拡大に応じて県外に依存しなければな

-76-

(18)

らないものが多いと思えるからである。勿論、なかにはセメント、鉄筋、合板、 パラス等と地元でもある程度の供給がきくものもある。これに対して消費財 の輸入はある程度輸入代替が効くものが多く、地元の製造業部門の対応次第で ある程度の改善が期待出来ると考えられる、という配慮からである。 相互作用としては、県の財貨サービス経常購入(Cg)と県観光収入(Tp) が消費財の輸入額(Mc)を刺激し、生産財の輸入額(Mp)は県の民間の設 備投資(Ip)と那覇市内の商店販売額(CS)によって影響を受けると考え た。県の消費財の輸入額(Mc)は直接的には県全体の消費規模によって影響 を受けていると考えられるが、此処ではMcに直接的に働く外生変数を使いた かったこと、このモデルが沖縄経済全体をとらえるのをねらいとしたものでは なく、那覇市の都市拡大の柱をなしていると考えられる輸入部門に政策的な力 の及ぶ外生変数を直接働かせることによって都市システム的モデルとしたいと いう工夫からである。また、観光収入(Tp)を外生変数としてMcに働かせ たのは、上記の配慮と同時に観光需要に対して供給施設としてのホテルやお土 産品店、バス等の集中している那覇市の都市拡大に輸入部門を通してどの程度 寄与しているかという関心からである。 このような事から、輸入部門は県の輸入額(M)=県の消費財の輸入額(M c)+県の生産税の輸入額(Mp)という恒等式になっている。この県の輸入 額(M)が那覇市の第3次産業生産額(Y3)の多寡に影響し、このY3の多寡 が那覇市の第3次産業就業者数の多寡を決めると考えた。 このように第2次産業部門と輸入部門を柱にした第3次産業部門の2つの流 れから規制されて来る那覇市の第2次産業就業者数(E2)および第3次産業 就業者数(E3)を加えたものが那覇市の就業人口(E)(ただし第1次産業 就業者数を除く)であり、この就業人口の多寡が那覇市の人口の多寡を規制す ると考える。これは雇用機会を求めて那覇市へ集まった人々は、現在その家族 をも扶養しており、単身で那覇へ来て職を得た者は那覇市での生活の基盤がとh のい次第その家族を呼び寄せるように働き、独身の者は結婚して子供が増える とい形で那覇市の人口の増加をもたらすからである。このように増加した人口 が那覇市の商店販売額(Cs)を増加させ、このCsの増加が又生産財の輸入 -77-

(19)

(MP)を刺激するといった具合にこの部分はループを形成している。 那覇市の商店販売額(Cs)には政策変数として那覇市の商店軒数(SA) を働かせた。この那覇市の商店販売額(CS)や商店軒数(SA)は正確な時 系列を備えた統計資料があった分ではなく、復帰の年(昭和47年度)に初めて 実施された「沖縄の商業」(昭和47年度)の実績から諸事情を勘案しながら類 推したものである。このモデルが都市システム・モデルであり、とりたて出商 業部門の近代化を図るためのものであることから都市商業施設としての商店の 売場面積(業種別、地区別等)、駐車場面積、単位面積当りの販売額等の推移 等が必要と思われるが、これらの統計が得られないため上述の範囲にとどまら ざるを得なかった。 また、那覇市の商店販売額(Cs)に作用する外生変数としての那覇市の商 店軒数(SA)も商店の軒数を増やせば商業的サービスは向上し、商店販売額 も増えるという単純な形でのとらえ方にとどまっているが、マチヤーグワー (小規模よるずや)形態の多い沖縄では商店の軒数が多いという事が必ずしも 商業サービスが高まるとはいえない面もあるが、小型スーパーの出現、専門店 化の傾向により従来のマチヤーグワーが自然に淘汰されてゆく傾向からマクロ 的には商店数の増加は商業的サービスの向上に連がると見倣してもよかろう。 勿論、ミクロ的には経営の問題、業種別に特有の事情があることも考えられる ことは云うまでもない。 -78-

(20)

図2-6都市システムの因果関係

○内線変数('3ケ)

□外線変数(6ケ)

@-@

こつ←Ⅲ

GフーーCs

④←⑤←CD

変数名 内生変数 P;那覇市の総人口 E;那覇市の産業就業者数(第 1次産業就業者数は除く) E2;那覇市の第2次産業就業者数 E3;〃の第3次産業就業者数 Y2Wの第2次産業純生産所得 Y2AWの建設業純生産所得 YzB;〃の製造業純生産所得 Y3;〃の第3次産業純生産所得 Cs;〃の商店販売額 M;県の輸入額 ;県の消費財輸入額 ;県の生産財輸入額 ;県の民間企業設備投資額 外生変数 ;県の総固定資本形成 (公共投資) ;県の工業出荷額 ;県の金融機関総融資量 ;県の財貨サービス経常購入 ;県の観光収入 ;那覇市の商店数 CD《p MM1 19 ・1 9pA pLnb(しm1〔、 -79-

(21)

表2-2は前述の都市システム、モデルの所要のデーターで、1963年(昭和 38年)~1971年(昭和46年)の9年間のドル表示の名目値を1ドル=305円の換 算レートで換算したものである。 沖縄の経済諸統計は沖縄が本土に復帰する1972年(昭和47年)迄は通過とし て米国のドルが使用されていたhめ、金額の表示がドル表示となっていること、 経済諸統計が米国式会計年度(7月~6月)に準拠して年間の集計がなされてい ること等の事情があり本邦の総理府統計局の基準と若干の差異がある。 復帰後に公表されている諸統計では、昭和47年以降のデーターは勿論本邦の 会計年度(4月~3月)で総理府統計局の基準に則して行われているが、復帰前、 つまり昭和47年(1972年)以前のデーターの円表示は換算レートが1ドル=305 円~360円とまちまちであり統一を見ていない。一般に公的な予算等は復帰時 点の変動相場制でのフローティング・レートの1ドル=305円で換算されている が、実質的に生活に結びついている物価に関するデーターは1ドル=360円で換 算されている。こういった事情を勘案し、本邦の統計基準にH1」して編集された ものとして昭和49年3月に公表された「沖縄概観」がある。これには-統計表 中「年次」、「年」とあるのは歴年、「年度」の西暦年度の表示は米国式会計 年度(7月~6月)を邦歴年度の表示は曰本式会計年度(4月~3月)を、また、 「学年度」とあるのは当年4月~翌年3月を意味する-と記され、復帰前と復帰 後のデーターのつなぎに対する配慮がなされている。また、県民所得統計につ いても-琉球政府時代の会計年度(7月~6月)から曰本の会計年度(4月~3月) に組み替えるとともに、時系列比較を可能にするため昭和40年度までさかのぼ り必要な改訂を加えた-とある。しかし、この改訂も昭和40年度までしか行わ れておらず、それ以前の昭和38~39年のデーターが得られないため、沖縄にお いて従来から一貫して毎年発刊されている「沖縄統計年鑑」から必要な期間の データーをひろい、1ドル=305円で換算、時系列データーを作成した。 那覇市のデーターは「那覇市統計書」による。なお、那覇市の商店販売額の データーは、沖縄においてはこの種の商業統計調査が実施されていなかったL め時系列データーから得られないので、復帰後始めて実施された「沖縄県の商 業」(昭和47年)から類推して作成したものである。 -80-

(22)

次に、表2-3は前述の名目値を昭和46年(1971年)の値を基準年度として 実質化したものである。 表2-2都市システム・モデル゜データー (名目) 表2-3都市システム・モデル・データー (実質) -81- 変数名 記号 単位 1963S38 196439 196540 196641 196742 196843 196944 197045 19746 11 商店販売iii(】鰯市) 市’@人口 市全産業就業人口 市第21l(産業就業人口 市第3次産業就業人口 市第2次産業純生産者所得 製造業 建設業 市第3次産業純生産者所得 県輸入額 県輸入額(生産財) 〃〃 (消費財) 県民間企業設備投資 (政府部門) 8 ?▲・2【&『名?』1nFnLnuC CPEEEYYYYMMMl 県偲固定資本形成|Ig 県財貨サービス怪常購入 県金融機関融資量 県工業出荷額 那iW市の商店数 県観光収入 cg B Pi SA Tp A8 円人 円 軒円 万〃〃〃筋〃〃〃〃 〃〃〃〃m山筋 百千 24 523 17617 25231 49 n℃〃』、h皿Ud几皿司 戸坑nUnさmU 22●00943794550181702 6昼002661174486039624 92 27306236360593 j j 720022430980l55733878 P0n00U9a7‐、加蜘幽卵仰叩釦叩山師加夘加弧山、凪Ⅱい、Ⅲ町棚、Ⅲ叩山肌w9』 32 ,,‐,,‐,,,2,‐‐,l 0 n廿八〕 、仇mUn刀凡UへjnUn〃凡UへⅢ■U、仇叩U内切nUnunUP出泪U●□■Ⅱ▲〔叩ノ■■■Ⅱ△〔咄〃]8月■□●ⅡⅡ△ nwJ巴 へⅢ〃■PnLUn叱正■|n4mUQⅡⅡ凸 。■Ⅱ△P句皿U□Ru□ く ! 0(UnMUnnU.Ⅱ价P公UnII▲ⅡU▲nUn〃し、J1、ごUl:月00句I 11△nHU(ⅡU⑪ダム可・I庁01口几砠一hJ△N1nnUnkU(ⅡUnⅡU、くり nnUn〃△1■1 ,くリロ川咄、nUnuUnuUnnUnnUnuUnDL 7 5 15043二j8l3 415541 1 P【■u〔叩7■、hⅢUP尻ⅡUP氏皿u、農mvnhmvP仇皿U4月剤C、Ⅲ可U〔叩引U(Ⅲ■U〔叩〃■ハツyu Pn皿U〔vnU八皿叩〕(叩〃■内■80,仇叩Udn“・日月仏ら、品叩〕▲川mUn叩汕U、汕町UnmⅡU■〔血u Pn■U(叩Jud■Ⅱa nMJ』nmMUnⅢⅢv八尻mvn丑、U■曰Ⅱ▲1Ⅱ凸、品叩UnUnU 0 000000010 0 046631219 5 1 30554 1 、孔U1I4〔叩〃』11▲■民■U0p巳0円刀10(皿ⅡリハUnUnhⅢURUnU内URU(叩J■『〃00 1IJR0■I▲、ⅢvnwJLnl0ハリハリハU八UDnu8n仇mUnhmUn皿■Un曲MU(ⅢMU0n“C 、仇叩U《叩〃と11J 、10(叩Ⅸ■(叩〃Bn〃■0,品mU0■48月■DPnU内j00 2 4 845 11745 38343 【1m 09324944355009 45027100561591 821 164426676 5 734646736 3 26232 1 1 4几必anuUnJ■nJ■nhU10上nnU BnlIlnuU2n⑭。PhUnUnU0 1N粥onUnunvQIJnⅡUDRqDnhU n4U00P001Ⅱ△ 1ILnJa6n“。、ノ■1IL-nMUqI△ n1UdILn0l01Ⅱ▲ fUIh。Ⅱ几 く 、11J 、ⅡI〃 |nJし、くUn4U1ILn1UdILnvnU 。〔UnUqIL1IA-nJとnuU0 円10,屯Un几U4月“C、ⅡU、印可UjnⅥ nJ■0000Pn1U dⅡLnnU0I△1川制qIJdxUqIL nJ』nⅢUnnv 11 1 J J A川MUnuUnHU庁l0nⅢU、ⅡvへⅡv ・onUn的mUnⅡvnmⅡvnl0g 『10,7と、くU、ⅢU、}ⅢvPnv1l△ ql801000,〃白 くl▲1ILqJ臼、孔U0I▲PnUd■口上 〔叩〃し、■几UPR皿U ! ! 、I0J n1lノ ハ」nU0八Unlln0I〔Unvn〃』、仇mU 011上、、ⅡvnJしnhU1ILo n二-0,くUnhU0ⅡLnⅡUPhUへ叩〃』 nJ■00001Ⅱ△ 1-▲nnUn》ⅡU1I上←『U』8Ⅱ△ dIJPnUFhpU I I % 142619 ’一別冊Ⅲ卿 nm可Unm可U、仇叩v〔叩J』11▲nvJ』ぬ叩00●『皿UqⅡI△【。■0(川■U←内田U Pn皿〕〔UnUへ卯叩Unv〃巴〔UmUnII0nURUnUへUln4叩〕nl00ln4狐URⅡ可U n町〃』、my』。■Ⅱ△〔Ⅲ可U〔叩〃■、仇MUnzLUP【皿UmUnUnPJ0 0 0010000 8 3679027 8 1 句J0,,1,凶Un0l l 2 6 1 1 1 418490049 40.?6148・ 562745114 32胸82118M 925101 I21 1 1 26721704294480816962 69028肌閲ⅡⅡ弧ⅡⅡⅢⅡiⅡ川ⅡⅡⅡ 521 ,,,,,,,‐,0’‐‐‐, 7 257632014191311 6 1 5156613371 1 !1 1 6 0 0 1 I 変敷名

|認

号 単位 1963S38 196439 196540 196641 196742

wlv

197045 197146 商店lIi売鯛(NBiil市) 市総人口 市全産業就業人口 市第21j(産業就業人口 市第3次産業就業人口 市第2i(圃撲ドゼ生産者所得 製造業 建設業 市第3》(産業l姓産者所得 県輸入額 県輸 人 〃ノノ 開Gも産肘) (消費財) 県民間企業設備投資 (i剛)県聡固定資本形成 県財貨サービス経常購入 県金融機関融資量 県エ業出荷額 那嗣市の商店数 県観光収 人 A8 S Pぢコグ内〃の?▲内〃●コジ・町PC CPEEEYYYYMM C M 088・1A0 llC8P8T 円人 円 円 軒円

莇千〃〃〃筋〃〃〃〃〃〃〃前〃〃〃Ⅱ筋

叫朋陥川Ⅱ剛川汕細川加川剛脚棚Ⅲ捌川Ⅲ32 0 0000001000000 8 6230283058006 3 36232185 0(Un〃LnuJ(Ⅱvn〃△9‐In4U△ⅡⅡPhU00nⅡU〔ⅡU勺OInJLn『UnnUn『UnXUへⅡU 10人nnUnuUn〃白、01〔XUPnUnくUPhUnH)nHunⅢU▲、U万jInnUnhU句00,〃凸句JI PhUnロム 1■LnuUnクムn屯UnWU4j殻・hJ00PhUnXUDn割nロLnuU11 1 4 000000900900I nWI0n刃、Uへ叩く由Uへ叩〃と’一月必BnvnUnhmUnmⅢUnhMvn川ⅢvPn沮unUnUnll0 n凡un出汕UnMJ■n鉦Ⅷ〕(叩〃』、Ⅷ〃■庁000F【エリ 8932484455230376082 9502700040916476368 22’ 04690907223595 0 0りり00001000p0 0 8434081686377 4 37042286 3101570793405326403 2702,1皿別別ⅢN川脇ⅡⅢⅡⅡMⅡ閲021 0 9O PO 0●0 5 437978028618 戸08343306 1 ⅡⅡⅡ別冊Ⅱ別Ⅱ刈岨Ⅱ川狗別冊別n冊M 121 0640220583030厚0 9 0 26581924437412 00000000000680 6 1 ,出mUnM〃しか、出)、由mv2n“△。ⅡⅡ凸1月⑭Cn矼皿unUnU●00△ 1 1 3 6 肌Ⅱ朋乃川咽鮒師別咽Ⅱ岨ⅡM冊Ⅱ別冊 2l lnuUnⅢUnuUnxUn7白FnUnIIPnU0IJn〃と、10nⅢUnⅢUn4U 00000990000 064804壼04177 1 51554132 1 1 811 71 2903304685961483682 4712888984121670424 721 80758唇035020118 0 0 2iiiⅡⅢl050L012 8 1 8477715781 1 1 8672144044059543264 80028門Ⅱ冊旧Ⅱ朋岨閉り〃冊ⅡⅡⅡ621 6 7 00010000,00010 27595313479113 1 1156614481 1 1 996212・’504954140004 唇0802878846394076148 221 92673875674511 8 8 00pI0099000100 36780273282115 1 八叩可vnJ00nm印URl■0hM円U〔叩ノ】P、皿UdⅡⅡ凸、ⅡⅡU0ⅡⅡ▲ 1 21 %850唐078 一一川旧旧82Ⅲ

(23)

2.都市システム・モデルの構造方程式

(1)構造方程式および計算結果

前述のような経済的、都市的、商業的要素を計量経済学的手法により内性変

数部門13コと外性変数(政策変数)6コ部門に分けて、これらの相互の因果関

係をフロー・チャートの形で表したものが図2-6である。

このモデルの構造方程式は式の数が13コの多元連立の同時方程式体系で、か

つ線形体系で、内生変数が13コであるから完結している。表2-4がこの多元

連立同時方程式体系の計算結果である。この計算はIBMのFAMS(FOR-CASTING

ANDMODELINGSYSTEM)によって行った。

各式の係数の下の()は各係数の不偏分散値、Sは各表の分散値、Rは自

由度による修正済決定係数、nWはダービン、ワトソン比であり、各式の統

計学的評価の基準を示すものである。つまり、一般的には各係数の不偏分散値

は係数の1/2以下、Sは出来るだけ小さく、Rは1に近い値、nWは2前後が

望ましい評価基準であるが、こ〉.では同時方程式体系を組み立てることに重点

を置いたため、各式は必ずしもこれらの評価基準を満たしているとは言い難い。

つまり、特定の分野に焦点を絞って単一方程式で現象を説明する場合において

は、これらの統計学的評価基準も厳密に追求されやすいが、同時方程式体系の

場合は各式が符号条件を満足し、かつ統計学的評価基準をも満足させる形での

計算結果は得られ難い。このため此処ではモデルの構造方程式全体が同時方程

式体系として符号条件を満足したものである事を前提としたLめ、統計学的な

評価基準は多少ゆるめられた形となっている。これは、このような同時方程式

体系の場合は、個々の方程式の厳密な統計学的評価よりも、モデルとして組み

立てられた同時方程式体系が総体として過去の現象をよく説明しているかどう

かによって評価することの方が優れていると思われるからである。このよう

な考え方と計算作業の結果、同時方程式体系として計算された結果が表2-4

である。これによると、那覇市における人口と雇用者数(第1次産業は除く)

との関係を表わす式では、雇用者数Eが1単位(1人)増加することによって

人口Pが約2.53人増加することを意味している。

-82-

(24)

次に各産業純生産所得(Y)と各産業別就業者数(E)との関係を見ると、

統計学的な評価基準は大体満足しており、経済学的な観点に立ってみても、相

互の因果関係はかなり緊密といえる。これは例えば第2次産業純生産所得(Y2) の1単位(百万円)の増加は第2次産業就業者(E2)の1単位(0.376人)の増 加をもたらし、第3次産業純生産所得(Y3)の1単位(百万円)の増加は第3

次産業就業者数(E3)のl単位(0.243人)の増加をもたらすことを意味して

いる。これは各産業純生産所得(Y)の増加が敏感に各産業就業者数の増加に 反映されていることを意味していると受止められよう。第3次産業就業者数と

輸入の関係を見ると、県の輸入(M)1単位(百万円)の増加は那覇市の第3

次産業生産所得の1単位(約45万円)の増加をもたらすことを意味している。

県の公共投資(19)と那覇市の建設業純生産所得(Y2A)の関係を見ると、

県の公共投資(19)の1単位(百万円)の増加は那覇市の建設業純生産所得

(Y2A)の1単位(22万円)の増加を持たらすことを意味している。

製造業純生産所得(Y2B)、県の民間企業設備投資額(Ip)およびび県

の工業出荷額(Pi)との関係では、県の工業出荷額(Pi)が変わらないと

言う条件で、県の民間企業設備投資額(Ip)の1単位(百万円)の増加は那

覇市の製造業純生産所得(Y2B)の1単位(1.25万円)の増加を持たらし、

また、県の民間企業設備投資額(Ip)が変わらないという条件で、県の工業

出荷額(Pi)の1単位(百万円)の増加は那覇市の製造業純生産所得(Y2

B)の1単位(7.84万円)の増加を侍たらす。県の金融機関総融資量(B)と 県の民間企業設備投資額(IP)との関係では、県金融機関総融資量(B)の

1単位(百万円)の増加は県の民間企業設備投資額(Ip)に約55万円の有効

需要を生み出していることを意味している。

県の消費財の輸入額(Mc)、県の観光収入(Tp)、県の財貨サービス経

常購入(Cg)が一定であれば、県の観光収入(Tp)1単位(百万円)の増

加は県の消費財の輸入(MC)の1単位(57万円)の増加を持たらし、また、 県の観光収入(Tp)が一定であれば県の財貨サービス経常購入(Cg)の1 単位(百万円)の増加が県の消費の輸入(Mc)に約79万円の増加を持たらす ことを意味している。 -83-

(25)

県の生産財の輸入(Mp)、那覇市の商店販売額(Cs)、県の民間企業設 備投資額(Ip)の関係においては、県の民間企業設備投資(Ip)が一定 であれば、那覇市の商店販売額(Cs)の1単位(百万円)の増加は県の生産 財の輸入(Mp)の14.6万円の増加を持たらし、また那覇市の商店販売額(C s)が一定であれば、県の民間企業設備投資(Ip)の1単位(百万円)の増 加は県の生産財の輸入(Mp)の77.6万円の増加を持たらす。最後に那覇市の 商店販売額(Cs)、那覇市の総人口(P)および那覇市の商店数(SA)の 関係を見ると、那覇市の商店数(SA)が一定であれば、那覇市の人口千人の 増加は約19億円の販売増を持たらし、那覇市の総人口が一定であれば那覇市の 商店数10商店の増加は約18億の販売増を持たらすことを意味する。 都市システム、モデルの構造方程式 定義式 E=E2+E3 M=Mc+Mp Y2=Y2A+Y2B 構造式 P=a,+az・E E2=a3+a4・Y2 E3=as+a6・Y3 Y3=b,+b2・M Y2A=c1+c2・Ig y2B=Ca+c4.1p+Cs・Pi lp-d,+bっ・B MC=e,+e2・Cg Mp=e3+e4.1p+e5・CS CS=f,+f2・P+f3・SA -84-

(26)

~2

- 4

imm~ATL., -cT)v_~15mJ:tO)~t_*5m JE_~

E=E

z

+E

3

M=Mc+Mp

Y

z

=Y

z

A+Y

z

B

~~A

P =27.99 +2,528

E

(60. 99) (0. 619)

8=16.61

R=0.898

D. W=1,613

E

z =18,207+0.000376Yz

(1,898)

(0.0000177)

8=1,691

R=0,523

D.

W=1,613

E

3

=64,195+0. 000243Y

3

8 =4,603

R =0.925

D. W=1,754

Y3

=2221,21 +0. 4486M

(4501.81)

(0.040)

8=17447.12

R=0.985

D.

W=0.918

Y

z

A

=2021. 11 +0.2205

I

g

(412.77)

(0.0316)

8=1267.39

R=0.935

D. W=1.19

Y

2

B

=

-785,405 +0.0125

I

p +0. 0784P

i

(1521,81)

(0.018)

(0.030)

8=1549.1

R=0.965

D.

W=1.467

I

p =

-21765.3 +0.545

B

(4715.85)

(0.035)

8 =25482. 09

R=0.985

D. W=1.785

-

-Mc=11838.2 +0.57Tp+0.792 Cg

(3748.21) (1.305)

(0.290)

8=15327.45

R=0.993

D.

W=2.954

(27)

-85-Mp=5304.45+O146CS+0.7761p (15762.6)(0.493)(0.342) S=228347R=0.984,.W=2.78 Cs=-176890.0+189.427P+l8209SA (5460.74)(39.659)(8.105) S=17623.8R=0.996,.W=2394 (2)構造方程式の誘導型 誘導型係数行列は前述の構造方程式群の各内生変数を非説明変数とし、各外 生変数を説明変数にする形に置き換えたものである。 表2-5誘導型係数行列 111崩而の商店販売鰯 lllii市の産業就襲者勘 の弟Z灰産璽励藁者困 jlj朝市の第3次産業就業者勘 i鰯市の第2J【産j繊牛産所闇 1M 鳥の氏聞企菜設榴投資3M この表2-5より各外生変数の各内生変数に対する効果を概括すると次のこ とが云える。

先ず、県の総固定資本形成(19)が各内生変数に及ぼす効果を見ると、最

-86- 常激 県偲固定 資本形成 (19) 県liti当iサービス ス経常購入 (cg) 県金鬮繩i 総融資量 (8) 県工業 出荷iii (Pi) jill闇市の 商店数 (SA) 県観光収入 (TP) iWl覇市の商店販売噸(Cs) 那iW市の職人ロ(P) 那覇市の産業就業者散(E) 那iii市の第2次産業就業者数(E2) 那覇市の第3次産業就業者散(E3) 】鰯市の第2雄灘i生産所得(Y2) 建設業純生産所得(Y2A) 製造業純生産所得(V2B) 第3次産業純生産所得(V3) 県の輪 人 額(M) 生産財輸入額(MP) 消費財輪 人 lIli(MC) 県の民間企業設備投資iii(IP) -132699.0 233,287 81,2159 18,5699 626460 964204 -1056,9 2021,11 -6381,94 -19174,4 -3101216 11838,2 -21765Ⅲ3 2596 ⅡⅡ肥Ⅱ 肌ⅡⅡⅡ 40000 00000 00000 ●0●00 33 513 66 251 44 688 00 255 22 000 02000000 05,0口、●0 00000000 56 6 96 6 戸、四U凸皀月旦●■ⅡⅡ▲、院叩U n氏mU〈Ⅲ皿U 、ⅢⅢ) 旬JI0nhM〕〔UnU〈Ⅲ『U (叩〃臼。ⅡⅡ凸 1 3267 5NⅡ 0 9941 0 3777 0000000040090 ●p●●●CD●●●●PC 0000000000000 20OPDP30 00 849269 二033 冊ⅢⅡⅡⅡⅡ 555 1 8611 4 脳ⅡⅡⅡⅡⅡ

MMMⅡMMMⅧ川Ⅲ川ⅡⅢ

5 4 3 9←0 9 9 8519 0 03 1722 剛 53 2000 39 4000 80 ⅢⅡⅡⅡ00000 7 70 000●00■●0 000000000 5・0 99 77 00 22 00 0000 0000 P、UPnU Fn皿U nlInJ■ nJ山 内10nxU、叩〃■ 、}ノ臼 nuUn4UnuU lnuU 1月⑭●町J1へ叩J山 一①J⑨ 0,ⅢUnmⅢU -nⅢU 30000000 8.....・・ 10000000 5 1 4 0 2 1 77 77 33 88 0000 2200 626 6 7 ,仇vnXUnJし nJ■ 可10向くUnJ△、ⅡU 冊旧冊 、いU PnU、ⅡUnXUnrL nⅡU nXU、J1n瓠U向くU nuJ、旧UnⅢU nwU 7440 200 0 5707 000000002-0050 0●0●白0●●0■●■● 0000000000000

(28)

も影響を受けるのは那覇市の建設業純生産所得で、県の総固定資本形成(19) の1単位(百万円)の支出は那覇市の建設業純生産所得を約22万円高め、那覇 市の商店販売額(Cs)を4万円高め、那覇市の第2次産業純生産所得を2万 円高めることを意味している。 県の財貨サービス経常購入(cg)が各内生変数に及ぼす影響を見ると、最 も影響を受けるのは県の輸入(M)、つまり消費財の輸入(Mc)、次いで那 覇市の第3次産業純生産所得商店販売額(Cs)の11頂になっている。これは県 の財貨サービス経常購入(Cg)の1単位(百万円)の支出は県の輸入(M)、 つまり消費財の輸入(Mc)を約98万円高め、那覇市の第3次産業純生産所得 (Y3)を約44万円、県の生産材の輸入(Mp)を1万円、那覇市の商店販売 額(Cs)を5万円高める。 県金融機関総融資量(B)が各内生変数に及ぼす影響について見ると、最も 影響を受けるのが県の民間企業設備投資(Ip)で、県の金融機関の百万円の 貸出しが54万円の増、次いで県の輸入(M)の約43万円の増、那覇市の第3次 産業純生産所得(Y3)の19万円の増を生み出すことになる。 県の工業出荷額(Pi)の1単位の増加、つまり県の工業出荷額(Pi)を 百万円増すことにより最も影響を受けるのは那覇市の第2次産業即ち製造業で あるがその影響はそれ程大きくはなくたかだか8万円程度である。沖縄経済の 自立性を高めるための戦略的な手段としようとする悪意的な意図があった部門 であるが、意に反して政策的効果があまり期待出来ない結果になっている。 那覇市の商店数(SA)が各内生変数に及ぼす影響を見ると、最も影響を受 けるのは那覇市の商店販売額(Cs)であり、次いで県の輸入(M)、つまり 生産財の輸入(Mp)、那覇市の第3次産業純生産所得となっている。 最後に県の観光収入(TP)が各内生変数に及ぼす影響を見ると、最も影響 を受けているのは県の輸入(M)、つまり消費財の輸入(Mc)で、次いで那 覇市の第3次産業純生産所得(Y3)、那覇市の商店販売額(CS)の順とな っている。これは観光収入百万円の増加は消費財(Mc)の57万円の輸入の増 加を持たらし、那覇市の第3次産業純生産所得(Y3)の26万円の増加を、那 覇市の商店販売額(Cs)の3万円の増加を持たらす。 -87-

(29)

(3)テストの結果 この都市システム・モデルを確定するまでに都市システム、モデルの要因を なしている各主体間の関係を単一方程式でとらえ、各係数およびその他のチェ ック指標の統計学的評価を加えつ、、その式の良非を判定し、統計学的評価に耐 えるもの■みを残していった。この作業が部分テストに該当する。 全体テストは上記の部分テストでチェックを受け、統計学的評価でパスした ものだけを対象にして都市システム、モデル構造方程式として確定したものが、 多元連立方程式体系でかつ同時方程式体系としても各式で符合条件および統計 学的な評価基準を満足し、総体としても経済現象を説明しているかどうかのテ ストを行う。 最終テストとしては、全体テストの結果確定された多元連立同時方程式体系 を構成する各式について、各式の過去の実績値と理論値がどの程度フィットし ているかをチェックするためのテストである。 このような観点から最終テストは最も厳格なテストであると同時にモデルの 予測力の判定にとって最も有効なテストであるということが出来る。 図2-7CS(那覇市の商店販売額) 百億円 90 80 70 60 50 40 30 一一 ( 〆 ニン = ラン ろ〆 -s  ̄ = 乙 グ2 ---ジ 38年3940414243444546 -88-

(30)

図2-8P(市総人口) 万人 098765 322222 〆 ' / ----  ̄  ̄ = 38年3940414243444546 図2-9Y2(那覇市の第2次産業純生産所得) 百万円 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 1.1 10 0.9 q8 0.7 06

38年3940414243444546

-89-

(31)

図2-10YzA(建築業純精算所得) 億円 0000000 7654321 ’ ' ノ フーーーーーーユ 〆 〆  ̄  ̄ ) 38年3940414243444546

図2-11Y2B(製造業純生産所得)

億円 0000000 9876543 38年3940414243444546 -90-

(32)

図2-12Y3(第3次産業純生産所得) 百億円 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 38年3940414243444546 図2-13M(県の輸入額) 百億円 765432109876 11111111 ノ ノ / 例 ' / 〆 〆 〆 ' / / / ' Z ' ' ′ ′ /」 死 一 一 一一 38年3940414243444546 -91-

(33)

図2-14MP(生産材輸入額) 百億円 0000000 ●●●●●●● 9876543 38年3940414243444546 図2-15Mc(消費財輸入額) 百億円 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 〆 〆 〆  ̄  ̄  ̄  ̄ 〆 〆 〆 = 〆 -■-- 38年3940414243444546 -92-

(34)

図2-161P(県の民間企業設備投資額) 百億円 0000000 ●●■●●●● 9876543 38年3940414243444546 3.シュミレーションの結果 これ迄の作業で那覇市の都市システム、モデルが内生変数13コ、外生変数 (政策変数)6コの線型で多元連立の同時方程式体系としてし確立された。 こ狂では3つのケースについて外生変数をいろいろと変えてシュミレーショ ンを行ってみた。 まず、ケース1は日本経済全体が高度成長型から安定成長型へと移行してお り、特に昨今のように有効需要を生み出さないための総需要抑制策が取られて いる現状からしてこれから先これらの外生変数が従来のような拡大基調は支持 出来ないことを考慮し、外生本数の実質的な伸び率を5%程度に見積もった場合 の値である。しかし、この場合においてもこれら6コの外生変数(政策変数) の種類によってそれぞれの妥当な値が想定されるのが自然であろう。 ここでは県内総固定資本形成(公共施設)(19)、県財貨サービス経常購 入(Cg)、金融機関総融資量(B)等は本土政府の予算編成および予算規模 の影響を直接に受けやすいという考え方から日本経済規模の実質的な成長率と 考えられる5%程度の伸び率を想定した。 県の工業出荷額(Pi)は過去9年間における年平均の名目の伸び率は13.6 -93-

(35)

%、実質の伸び率は8.5%であるが、これは前にも述べたように沖縄経済の自立

性を高める政策変数と考えるべきであるという認識には立っているが、こきで

は他の外生変数の伸び率に比べても低いことから5%程度においてみた。

次に那覇市における商店数は過去9ケ年間の増加率が年平均で2.7%程度であ

った事から質的な自浄作用を見込んで従来と同程度とした。

最後に観光収入(Tp)は過去9ヶ年間の年平均増加率は名目で16.9%、実

質で10.8%であるが、復帰後の増加率はめざましく、今後観光部門は沖縄の経

済に大きな影響を持たせる必要があるという政策的配慮から安定成長型の中で

も10%程度の伸び率を期待し、想定した。

たざし、これらの伸び率は原則的には昭和50年以降の年についてであり、昭

和47年(1972年)~昭和49年(1974年)についてはすでに実績値として得られ

るデーターは極力その実績地を挿入することに努めた。表中()内の数値は

実績値である。また観光収入のように海洋博の開催される年度およびその前後

には確実にある程度の確からしさの数値が期待されるというものについては窓

意的に想定される数値を入れた。*印の値がそれである。

以上のような外生変数の想定で推計された結果が表2-7-7である。

ケース2は日本経済が高度成長型から安定成長型への移行を前提としながら

も、沖縄の場合は本土との格差是正という政策的配慮が貫かれていることを勘

案して県内総固定資本形成(19)、県財貸サービス経常購入(cg)、金融

機関融資量(B)および県工業出荷額(Pi)を10%程度とし、那覇市の商店

数の増加率を3%、観光収入(Tp)の伸び率を15%程度とした。

以上のような外生変数の想定で推計された結果が表2-9である。

ケース3は各外生変数が従来通りの実績成長を維持した場合の想定である。

つまり県内総固定資本形成(19)は18.8%、県財貸サービス経常購入(Cg)

は、15.5%、県金融機関融資量(B)は13.0%、県工業出荷額(Pi)は8.5%、

那覇市の商店数は2.7%、観光収入(Tp)は10.8%という想定である。勿論こ

の場合においても昭和47年~昭和49年迄の値はケース1と同様な処理がなされ

ている。

これは先にも見たように曰本経済全体が高度成長型から安定成長型へと移行

-94-

(36)

している現状からすると強気の想定と云えよう。つまりケース1がミニマムの

想定とするならばこのケース3はマクシマムの想定と云える。

以上のような外生変数の想定で推計された結果が表2-11である。

以上3ケースの外生変数の想定で推計されたシュミレーションの結果を概括

すると、那覇市の人口はケース1の想定で37.7万人で、ケース3の想定で45.2

万人であるからマクシマムとミニマムで約8万人程度の幅を持つことになる。

同様に那覇市の第2次および第3次産業の就業者数も13.6~16.7万人で約3.1 万人程度の幅を持つ。 表2-6シュミレーションCasel(安定成長型) 注DIg、CgのS49年までの値は「沖縄国際海洋博の効果」から TpのS48年までの値は「観光要覧」(S39年)から BのS47年の値は「沖縄県経済統計年報」(S47年)から SAのS47年Ohlt「jli鵬0鱗」(S47年)から 注2)()内は実績値 注3)19、Cg、B、Piは実績値以降年平均増加率5%とした。(但しBのS48 年度は10%の伸び) 注5)SAは増加率は従来通りとした。 注6)TpのS49年以降の値は窓意的、S51年以降は年平均増加率を10%とした。 -95- 外生変数名 i8号 単位 1972 S47 1973 48 1974 49 1975 50 1976 51 1977 52 ・1978 53 1979 54 1980 55 県偲固定資本形成 県馳iサービス怪常購入 金勵胤関融資Ⅱ 県工業出荷Ni 那覇市の商店数 県ii光収入 88’1 l C8F AP 8 7 円 筋”” 軒 0 1 円 筋 捌汎剛既卿隅剛胴川棚 ⅡJ11Jj

側ⅧⅢⅧⅧⅢ肌121

(6M30) (120%) (7MOO) (120%〕 *260,6W (110%) 111,915 L176 (45,761) (141%) (72,520) (120%) (8MOO) (115%) 273,679 117,510 1,208 $M,523 (141%) 1 6 0 3 6 0 6% 4 肌珊冊別Ⅱ0 1 ,hWn屯Ⅶ”IⅢ001m0,ⅢU 、(凶、(wn〃□ 1 9 8 2 1 1 1く 3 2 5 別 1 4 冊刊脇〃5 5 9 0 0 0 0 0 0 0 1 1 9 1 4 7 9 0 2 桁 3 1 1 1 8 3 8 5 5 0 Ⅱ加川 1 9 1 8 0 Ⅱ仙砒弧1川 1 3 1 9 1 0 5 3 3 4 3 脳別Ⅱ 5 1 0 6 0 0 9 0 0 0 8 7 2 2 1 8 8 0 3 4 1 1 3 1 6 4 1 6 0 0 閃渕別Ⅲ鮒肌 0 0 0 O i 0 2 3 0 0 1 9 1 4 4 3 1 3 1 M0別冊ⅣⅡ Ⅱ7444 1 1 0 I114 1 0 0 1 6 5 0 1 3 1 2.7% 10%

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