• 検索結果がありません。

低品位資源利用技術の高度化

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "低品位資源利用技術の高度化"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)2 主要な研究成果 重点課題 - 次世代電力需給基盤の構築. 低品位資源利用技術の高度化 背景・目的. 石炭火力におけるCO 2 排出量削減策のひ とつとして、バイオマスの混焼利用が進めら. 主な成果. え、自然発火抑制といった技術課題を克服す る必要がある。. れている。しかし、既 存 の 石 炭ミルでバイオ. 本課題では、低品位資源(未利用バイオマ. マスを粉砕すると、粉砕動力が増加する等の. スおよび褐炭等の非在来型化石燃料)の石炭. 課題から、その混焼率は数%程度に留まって. 火力での利用拡大を目的に、粉砕性や発熱量. いる。また、石炭火力の燃料種拡大策のひと. の改善が期待できる炭化燃料化技術、高効率. つとして、褐炭利用が想定されるが、水分の. な 脱 水 を 可 能とするジメチ ル エ ー テ ル(D. 高い褐炭は長距離輸送に適さず、これを乾燥. ME)脱水技術を開発するとともに、種々の低. させると強い自然発火性を示すため、褐炭を. 品位資源に対する改質燃料の評価技術を確. 輸入利用する場合、脱水工程の高効率化に加. 立する。. 1. 木質バイオマスの 炭化燃料化技術 の 開発. 既 設 石 炭 火 力 で の 混 焼 率 拡 大を想 定し、. の 炭 化 燃 料 化 実 験 設 備 を 開 発した( 図1)。. バイオマス炭化燃料化技術の開発に着手し. 木 質チップ( 1 4 0 k g / h 、日 量 約 3トン)を用. た。バイオマス炭 化 燃 料 の 実 際 の 発 電 所で. いて試 運 転を行った結 果 、炭 化 温 度 3 0 0 ∼. の 利 用 を 考 えた 場 合 、日 量 数 百トン規 模 の. 6 0 0 ℃で安 定 的に炭 化 燃 料 化できることを. 炭化燃料が必要となる。このため、大容量ク. 確認した(図2)。. ラスで実績のある間接加熱型キルン方式. 2. *1. 木質バイオマス炭化燃料 の 粉砕性評価.   木 質 バイオマスの 炭 化 燃 料は、処 理 温 度. 10%程度増加することがわかった(図3)。た. や時間により、燃料性状に大きな違いを生じ. だし、炭化度を大きくすると燃料中の揮発分. る。このため、炭化燃料評価指標の一つであ. は減少し、木質バイオマスが持っていたエネ. る粉砕性に着目し、当所設置のローラーミル. ルギーは有効に活用されないことになる。こ. を用い石炭との混炭条件での試験を行った。. のため、今 後はエネル ギー 利 用 効 率 の 視 点. その結果、炭化が進む(炭化度. *2. が大きくな. る)と粉 砕 動 力 は 減 少し、炭 化 度 5 8%程 度. も併せて適切な炭化度の考え方を確立する 必要があることがわかった。. での 粉 砕 動 力は、石 炭 単 独 の 場 合に比 べ 約. 3. DMEを用いた褐炭脱水技術 の 開 発. 褐炭の利用を拡大するためには、産炭地で. 水水分と褐炭水分の重量比)の関係を基礎実. の改質を想定した高効率な乾燥、脱水技術の. 験により明らかにした(図4)。実施した実験条. 開発が大きな課題であり、DMEを用いた高. 件の範囲では、褐炭を通過するDME流量を. 効 率 褐 炭 脱 水 技 術 の 開 発を進めている。本. 増加させても、脱水率は大きく変化しないこ. 技術の実用化における重要な設計データと. とから、脱水処理時間を短縮できる可能性が. して、褐炭を通過するDME流量と脱水率(脱. 見出せた。. *1 炭化方式には、加熱用熱風ガスを原料に直接吹き付ける直接加熱型と、炭化容器を外部から加熱する間接加熱型がある。間接加熱型は、 原料から発生する揮発ガスと炭化物を分離して取り出せる、炭化温度が制御しやすい、等の特徴がある。横置き円筒形の炭化容器をゆっ くり回転させ、原料を均一に加熱する方式をキルン方式という。 *2 無水無灰基準における燃料中の炭素含有率、炭化温度の上昇等にともない増加する。 50. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 50. 13/05/31 14:41.

(2) 図1 炭化燃料化実験設備. 図2 炭化物の発熱量、収率と炭化温度の関係. 乾燥機には2軸撹拌式の熱風乾燥機を採用し、脱水汚. 木質チップ (水分50%、供給量140kg/h) を原料とする炭. 泥300kg/hの乾燥処理が可能。高温連続炭化機の内筒. 化燃料化実験結果。炭化温度の上昇に伴い、炭化物の発. (炭化容器) には、耐熱、耐食性に優れたニッケル合金を. 熱量は向上し、収率は減少する。炭化温度500℃で、発熱. 採用し、高温(最高650℃) での連続炭化が可能。. 量は原料の約1.5倍となり、収率は原料の約1/3となる。. 重点課題. 図3 炭化燃料と石炭との混合粉砕試験結果の一例 石炭に炭化燃料を10%混合(混炭) し、ローラーミルによる粉砕試験を行った。粉砕動力は石炭単独の場合に比べ、木 質チップでは2倍以上となったのに対し、炭化が進むことにより粉砕動力は減少することが明らかとなった。. 次 - 世代電力需給基盤の構築. 図4 褐炭に対するDME通過流量と脱水率の関係 褐炭を通過するDME流量を増加させ、褐炭とDMEの接触時間を短縮しても、脱水率は大きく変化しないことから、 褐炭層を通過するDME線速度を10mm/s程度まで高めても、十分に褐炭の脱水が可能であることがわかった。. 51. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 51. 13/05/31 14:41.

(3)

参照

関連したドキュメント

熱源機器、空調機器の運転スケジュールから、熱源機器の起動・停止時刻

大気と海の間の熱の

These two kinds of oil behave similar characteristics, but it can be shown that the difference of the pressure increasing rate or P-T curves are come from the difference of

テナント所有で、かつ建物全体の総冷熱源容量の5%に満

事象発生から 7 時間後の崩壊熱,ポロシティ及び格納容器圧力への依存性を考慮し た上面熱流束を用いた評価を行う。上面熱流束は,図 4-4 の

事象発生から 7 時間後の崩壊熱,ポロシティ及び格納容器圧力への依存性を考慮し た上面熱流束を用いた評価を行う。上面熱流束は,図 4-4 の

核分裂あるいは崩壊熱により燃料棒内で発生した熱は、燃料棒内の熱

核分裂あるいは崩壊熱により燃料棒内で発生した熱は、燃料棒内の熱