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精神科訪問看護を実施する訪問看護ステーションのケアの質向上のための取り組みとネットワーク構築の評価

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Academic year: 2021

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(1)公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 2017年度(後期) 一般公募「在宅医療研究への助成」完了報告書. 「精神科訪問看護を実施する訪問看護ステーションのケアの 質向上のための取り組みとネットワーク構築の評価」. 申請者:藤田茂治 所属機関:訪問看護ステーションりすたーと 提出年月日:2019 年 3 月 25 日.

(2) 目次 1.研究目的. 1. 2.研究方法. 1. 3.精神科訪問看護の実態調査結果の概要. 1. 4.埼玉県精神科訪問看護研修会1の開催概要. 12. 5.埼玉県精神科訪問看護研修会1の研修会前後のアンケート結果概要. 13. 6.埼玉県精神科訪問看護研修会2の開催概要. 22. 7.事例検討会(研修会2)の研修会後のアンケート結果概要. 23. 8.埼玉県精神科訪問看護研修会1の研修会 3 か月後アンケート結果概要. 25. 9.研究成果. 31. 10.感想. 33. 11.共同研究者. 34. 12.申請者連絡先. 34. 資料①精神科訪問看護の実態調査表. 35. 資料②埼玉県精神科訪問看護研修会1の研修会前後のアンケート. 41. 資料③事例検討会(研修会2)の研修会後のアンケート. 47. 資料④研修会 3 カ月後アンケート. 48.

(3) 1.研究目的 埼玉県内の精神科訪問看護を実施している訪問看護ステーションを対象に、精神科訪問看護の実態調査をおこ ない、その結果をもとにケアの質の向上を目指した埼玉県精神科訪問看護研修会 1(以下、研修会 1)と継続的 な事例検討会(以下、研修会 2)を開催した上で、研修会後に研修成果の評価をおこなうことを目的とした。. 2.研究方法 2018 年 5 月に埼玉県内の訪問看護ステーション 236 施設を対象に、精神科訪問看護の実態調査をおこなった。 調査に先立ち、埼玉県立大学倫理委員会の承認を得た(承認番号 29067) 。調査は 1 施設につき管理者 1 部、スタ ッフ 2 部郵送した。管理者の返信数は 67 件(回収率 28.4%)、スタッフの返信数は 111 件(回収率 23.5%)で あった。調査結果の概要は後述する。この結果をもとに、2018 年 9 月 15 日(土)埼玉県地域教育医療センター にてケアの質の向上を目指した研修会 1 を開催した。開催概要は後述する。研修会1の前後には精神科訪問看護 や困っていることなどについてアンケートを実施した。 さらに研修会1の参加者を対象に 2018 年 11 月 17 日(土) の 9:00-12:00 で埼玉県地域教育医療センターにて研修会 2 を開催した。開催概要は後述する。研修会 2 の後に は精神科訪問看護や困っていることなどについてアンケートを実施した。また、同意が得られた参加者には 3 か 月後にアンケートを郵送し、研修会の評価をおこなった。. 3.精神科訪問看護の実態調査結果の概要 1)調査対象 一般社団法人埼玉県訪問看護ステーション協会に登録されている訪問看護ステーション 236 施設 2)調査方法 一般社団法人埼玉県訪問看護ステーション協会に登録されている訪問看護ステーションの管理者とスタッフ 2 名へ郵送調査をおこなった。回収については同封した返信用封筒に調査表を封入し、返送してもらった。 3)調査期間 2018 年 5 月~2018 年 6 月 4)調査項目 管理者には精神科訪問看護の利用者数や利用者の疾患、年齢、研修会の参加状況、他のステーションとの交流 状況など、スタッフには訪問看護での支援内容や訪問看護で困っていることなどを調査した。調査表は資料①を 参照。 5)管理者集計結果 問 1. 精神科訪問看護の経験の有無 精神科訪問看護を経験したことのある管理者は 57 名(90.5%)であった(無回答 4 名) 。 問 2. 訪問看護ステーションの職員数 訪問看護ステーションの職員数の平均は 9.2±4.9 人(3-26 人) 、精神科訪問看護をおこなっている職員数は 4.8±3.1 人(0-12 人)であった。. 1.

(4) 問 3. 訪問看護ステーション所属の職種 訪問看護ステーション所属の職種として、看護師は 67 件(100%) 、作業療法士 23 件、介護支援専門員 10 件、 保健師 9 件、准看護師 7 件、精神保健福祉士 2 件であった。その他として、理学療法士が 19 件、事務員が 7 件、 言語聴覚士が 5 件、介護福祉士が 2 件、助産師が 1 件であった。. 訪問看護ステーション所属の職種 67. 80 60 件 数 40 20. 23. 19. 10. 9. 7. 7. 5. 2. 2. 1. 0. 問 4. 24 時間対応体制加算・連絡体制加算の有無 24 時間対応体制加算・連絡体制加算を取っている訪問看護ステーションは 63 件(94.0%)であった。 問 5. 精神科訪問看護を始めた理由 精神科訪問看護を始めた理由で最も多かったのは、 「精神科の研修を受けたことがある」が 27 件であった。次 に「看護師だからどの科でも関係なく看れると思っている」が 20 件、 「スタッフに精神科経験者がいる」が 18 件、 「やってみたいと思った」が 15 件と続いた。その他では、 「病院などから依頼があったから」が 8 件あった。. 精神科訪問看護を始めた理由 30. 27. 25. 20. 20. 18. 件 数 15 10. 18. 15. 12 8 3. 5 0 受 け た こ と が あ る. 精 神 科 の 研 修 を. 関 係 な く 看 れ る と 思 っ て い る. 看 護 師 だ か ら ど の 科 で も. 精 神 科 経 験 者 が い る. ス タ ッ フ に. や っ て み た い と 思 っ た. 経 営 が 厳 し い. 2. 介 護 保 険 の 訪 問 看 護 で は. 経 営 母 体 の 指 示. 事 業 所 で あ る. 精 神 科 に 特 化 し た. そ の 他.

(5) 問 6. 訪問看護利用者数と精神科訪問看護の利用者数 平成 30 年 4 月実績分で訪問看護利用者数の平均は 89.2±52.8 人(27-298 人)、精神科訪問看護の利用者数の 平均は 10.3±20.1(0-117)であった。 問 7. 精神科訪問看護を行っている利用者の疾患名 精神科訪問看護を行っている利用者の疾患名で最も多かったのは「統合失調症」が 51 件(85.0%)であった。 次に「うつ病」が 38 件(63.3%) 、 「双極性障害」が 28 件(46.7%) 、 「発達障害」が 21 件(35.0%)、 「認知症」 が 19 件(31.7%)と続いた。 「その他」では身体表現性障害が 4 件、てんかんが 3 件、器質性精神障害が 2 件な どであった。. 精神科訪問看護を行っている利用者の疾患名 60 50 40 件 数 30 20 10 0. 51 38 28. う つ 病. 統 合 失 調 症. 双 極 性 障 害. 21. 発 達 障 害. 19. 認 知 症. 17. 14. ア ル コ 症ー ル 依 存. 12. 知 的 障 害. 不 安 障 害. 15. 8. 7. 6. 6. 5. 4. パ ー ソ境 ナ界 性 リ …. パ ニ ッ ク 障 害. 解 離 性 障 害. 摂 食 障 害. 強 迫 性 障 害. 薬 物 依 存 症. そ の 他. 問 8. 精神科訪問看護を行っている利用者の年齢層 10-20 代が 0.7 人、30-40 代:2.3 人、40-60 代:4.6 人、60 代以上:4.3 人であった。 問 9. 精神科訪問看護の依頼元 精神科訪問看護の依頼元で最も多かったのは「病院」で 45 件(73.8%)であった。次に「クリニック」で 32 件(52.5%) 、 「相談支援事業所」で 29 件(47.5%) 、 「市役所、保健所などの行政機関」で 22 件(36.1%)と続い た。 「その他」では居宅介護支援事業所が 4 件、ケアマネージャーが 3 件などであった。. 50. 45. 40. 精神科訪問看護の依頼元 32. 件 30 数 20. 29 22 14. 10. 9. 0 病 院. ク リ ニ ッ ク. な ど の 行 政 機 関. 相 談 支 援 事 業 所. 3. 市 役 所 、 保 健 所. 本 人 ま た は 家 族. そ の 他.

(6) 問 10. 精神科訪問看護で依頼を断ったこと 精神科訪問看護で依頼を断ったことがあると答えた人は 24 件(36.9%)であった。 問 11. 精神科訪問看護の人材育成で困っていること 精神科訪問看護の人材育成で困っていることがあると答えた人は 48 件(75.0%)であった。 問 11-1. 精神科訪問看護の人材育成で困っていることの具体的な内容 精神科訪問看護の人材育成で困っていることの具体的な内容で最も多かったのは「スーパーバイザーがいない」 で 22 件(44.9%)であった。次に「研修の機会が少ない」が 19 件(38.8%) 、 「ケースカンファレンスの時間がと れない」が 18 件(36.7%)と続いた。. 精神科訪問看護の人材育成で困っていることの 具体的な内容 25. 22. 20. 19. 18. 17. 15. 件 15 数 10. 4. 5 0 が い な い. ス ー パ ー バ イ ザ ー. 研 修 の 機 い会 が 少 な. ン ス の な時 い間 が と れ. ケ ー ス カ ン フ ァ レ. 任 せ っ てき い るり に な っ. 受 け た ス タ ッ フ に. 精 神 の 算 定 研 修 を. 出 す 余 裕 が な い. ス タ ッ フ を 研 修 に. 行 こ う と し な い. ス タ ッ フ が 研 修 に. 問 12. 他の精神科訪問看護をおこなっているステーションとの交流 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、他の精神科訪問看護をおこなっているステーションとの交流があっ たのは 23 件(34.8%)であった。 問 13. 精神科訪問看護の専門性を維持するための取り組み 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、精神科訪問看護の専門性を維持するために取り組みをおこなってい たのは 22 件(34.3%)であった。. 4.

(7) 問 14. 精神科訪問看護に関する研修会に参加状況 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に埼玉県主催の研修会に参加したことのある人は 8 名(12.7%)、所在地 市町村主催の研修会に参加したことのある人は 10 名(16.4%)であった。. 精神科訪問看護に関する研修会に参加状況 0% 埼玉県. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 有, 8. 所在地市町村. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 無, 55. 有, 10. 無, 51. 問 15. 精神科訪問看護に関する研修会や交流会の主催状況 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に精神科訪問看護に関する研修会や交流会を主催したことがある人は 7 名(10.6%)であった。 問 16. 精神に特化した事例検討会の主催状況 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、 精神に特化した事例検討会をおこなったことのある人は 17 名(27.0%) であった。開催頻度は月 5 回が 1 件、月 1 回が 1 件、年 7 回が 1 件、年 5 回が 1 件、年 4 回が 1 件、年 3 回が 3 件、年 2 回が 4 件、年 1 回が 6 件であった。 問 17. 65 歳以上の高齢者の精神症状で困っていること 65 歳以上の高齢者の精神症状で困っていることで最も多かったのは「本人が精神科受診を拒んでいる」で 21 件(31.8/%)であった。次に多かったのは「高齢で精神症状がある者についてのアドバイスがタイムリーに受け られない」の 16 件(24.2%)と「訪問のキャンセルや拒否等がある」の 13 件(19.7%) 、 「家族が精神科受診を拒 んでいる」の 12 件(18.2%) 「精神科治療を勧めるべきか、判断できない」の 11 件(16.7%)と続いた。. 65歳以上の高齢者の精神症状で困っていること 25. 21. 20. 16 13. 件 15 数 10. 12. 11 7. 6. 5 0 拒 ん で い る. 本 人 が 精 神 科 受 診 を. に 受 け ら れ な い. バ イ ス が タ イ ム リ ー. る 者 に つ い て の ア ド. 高 齢 で 精 神 症 状 が あ. 拒 否 等 が あ る. 訪 問 の キ ャ ン セ ル や. 拒 ん で い る. 家 族 が 精 神 科 受 診 を. 5. べ き か 、 い判 断 で き な. 精 神 科 治 療 を 勧 め る. 会 資 源 が わ か ら な い. る 者 が 利 用 で き る 社. 高 齢 で 精 神 症 状 が あ. る 者 に がつ ない いて の 知 識. 高 齢 で 精 神 症 状 が あ.

(8) 問 18. 自由記述 自由記述があったのが 37 件であった。 「悩みや課題」と「要望」の 2 つのカテゴリー分けされた。 ①悩みや課題 主に「利用者とのかかわり方」 、 「主治医との連携不足」、 「関係機関との連携不足」、 「相談する人や場所がない」、 「精神科訪問看護に自信がない」 、 「精神科訪問看護のスタッフがいない」などであった。 ②要望 主に「研修会の開催」 、 「精神科に特化した訪問看護ステーションとの交流」、 「スーパーバイザーが欲しい」、 「連 携機関や多様な施設の増加」などであった。. 6)スタッフ集計結果 問 1. 職種 回答者の職種で最も多かったのは「看護師」で 106 件であった。次に多かったのは「介護支援専門員」で 5 件、 「准看護師」と「作業療法士」が 2 件と続いた。介護支援専門員を選択した者は全員看護師も選択していた。. 職種 120. 106. 100 80 件 数 60 40 20. 5. 3. 2. 1. 介護支援専門員. 作業療法士. 准看護師. 精神保健福祉士. 0 看護師. 問 2. 精神科の経験の有無と経験年数 精神科で経験したことのあると答えた人は 33 人(29.7%)であった。精神科経験年数の平均は 5.5±5.1(1-17 年)であった。 問 3. 訪問看護の経験年数 108 名から回答があり、訪問看護の経験年数の平均は 8.2±6.7 年(1-25 年)であった。 問 4. 精神科訪問看護の経験年数 93 名から回答があり、精神科訪問看護の経験年数の平均は 5.2±4.6(1-21 年)であった。. 6.

(9) 問 5. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加状況 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修に参加をしたことがある人は 57 人(51.8%)であった。参加したこと のある人を対象に精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は実際の精神科訪問看護に十分な内容かどうかを問 うた。最も多かったのは「まあまあ十分である」が 38 件(66.7%)であった。次に「やや不十分である」が 8 件 (14.0%) 、 「十分である」が 8 件(14.0%) 、 「全く不十分である」が 3 件(5.3%)と続いた。不十分な点の具体 的な内容の記載があったのは 11 件で、主に「講義だけでは不十分」、 「グループワークのみならずシミュレーシ ョンも必要」などの意見があった。. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は 実際の精神科訪問看護に十分な内容か 8. 0%. 38. 10%. 20% 十分である. 30%. 40%. 8. 50%. まあまあ十分である. 60%. 70%. やや不十分である. 80%. 3. 90%. 100%. 全く不十分である. 問 6. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修以外の精神科看護に関する研修会の参加状況 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修以外の精神科看護に関する研修会に参加していると答えた人は 56 件 (50.9%)であった。研修内容で最も多かったのは「精神科看護全般に関する研修」が 44 件(78.6%)であった。 次に多かったのが「地域包括ケアや多職種連携に関する研修」が 23 件(41.1%)、 「家族看護に関する研修」が 13 件(23.2%)と続いた。. 研修内容 50. 44. 40 件 30 数 20. 23 13. 10. 6. 4. 6. 相 談 る支 研援 修に 関 す. 権 利 る擁 研護 修に 関 す. そ の 他. 0 に 関 す る 研 修. 精 神 科 看 護 全 般. 多地 職域 す種包 る連括 研 修携ケ にア 関や. 家 族 る看 研護 修に 関 す. 7.

(10) 問 7. 精神科訪問看護の支援内容 精神科訪問看護の支援内容で最も多かったのは「活動性・生活リズムに関する援助」が 93 件(84.5%)であっ た。次に多かったのは「服薬行動援助」が 83 件(75.5%) 、 「生活環境の整備に関する援助」が 79 件(71.8%) 、 「身 体症状の観察と対処」が 78 件(70.9%) 、 「患者との関係性の構築」が 76 件(69.1%) 、 「精神症状に関する援助」 が 74 件(67.3%)と続いた。. 精神科訪問看護の支援内容 0 活動性・生活リズムに関する援助 服薬行動援助 生活環境の整備に関する援助 身体症状の観察と対処 患者との関係性の構築 精神症状に関する援助 薬物療法の副作用の観察と対処 生活習慣に関する援助 食生活に関する援助 家族への支援 関係機関との連絡調整 整容に関する援助 他者との関わりに関する援助 睡眠の援助 対象者を力づける援助(エンパワメント) 趣味・余暇活動に関する援助 排泄の援助 コミュニケーション能力を高める援助 サービスの調整・ケア会議のコーディネート その他. 10. 20. 30. 40. 件数 50. 60. 70. 80. 90. 100 93. 83 79 78 76 74 73 72 71 69 61 56 53 48 42 37 34 32 26 7. 8.

(11) 問 8. 精神科訪問看護で困っていること 精神科訪問看護で困っていることがあると答えた人は 93 件(84.5%)であった。困っていることの具体的な内 容で最も多かったのは「精神症状のへの対応」と「主治医との連携」で 36 件(38.7%)であった。次に多かった のは「事務所等への電話が頻回」で 31 件(33.3%)、 「地域の社会資源とのネットワークが少ない」で 28 件(30.1%) と続いた。. 精神科訪問看護で困っていること 0. 5. 10. 件数 20. 15. 25. 30. 35. 精神症状のへの対応. 36. 主治医との連携. 36. 事務所等への電話が頻回. 31. 地域の社会資源とのネットワークが少ない. 28. 利用者のペースにまきこまれる. 27. アドバイスがタイムリーに受けられない. 26. 精神科訪問看護経験豊富なスタッフがいない. 25. 自殺、他者を傷つける等の訴えをされた時の対応. 20. 訪問へのキャンセルや拒否. 19. 精神科訪問看護の情報を得る機会が少ない. 19. 大声、暴言. 15. 何をしたらいいかわからない. 13. 身体症状への対応. 12. 怖い. 9. 利用者に受け入れてもらえない. 7. 家族に受け入れてもらえない セクハラ. 40. 5 3. 問 8-2. 困っていることを解決するためのサポート 困っていることを解決するためのサポートの希望内容で最も多かったのは「相談窓口の設置」で 62 件(66.7%) であった。次に多かったのは「研修会の開催」で 52 件(55.9%)、 「コンサルテーション」で 33 件(35.5%)であ った。その他は 8 件あり、 「関係機関との連携」や「緊急時の連携」や「地域連携」など連携体制を整えること について多く挙がっていた。. 困っていることを解決するためのサポート 80. 59. 60. 51. 件 数 40. 33. 20. 8. 0 相談窓口の設置. 研修会の開催. コンサルテーション. 9. その他.

(12) 問 9. 精神科訪問看護において大切にしている支援のあり方 精神科訪問看護において大切にしている支援のあり方で最も多かったのは「利用者・家族中心」 で 67 件(62.0%) であった。次に多かったのは「自己決定」で 51 件(47.2%)、 「全人的視点」で 46 件(42.6%)、 「ストレングス」 で 36 件(33.3%)と続いた。. 精神科訪問看護において大切にしている支援のあ り方 80 70 60 50 件 数 40 30 20 10 0. 67 51. 46 36 28 18 8. 8. 7. 2. 2. 問 10. 精神科看護への思い 「精神疾患患者と関わりたい」は 2.8±0.8、 「精神科訪問看護に関心がある」は 3.0±0.8、「精神科訪問看護 について相談者がいる」は 2.5±0.9、 「精神科看護について学びたい」は 3.1±0.7 であった。. 精神科看護への思い 0%. 10%. 精神疾患患者と関わりたい. 8. 精神科訪問看護に関心がある. 6. 精神科訪問看護について相談者がいる. 精神科看護について学びたい. 1. 全く当てはまらない. 20%. 30%. 50%. 29. 60%. 70%. 80%. 90%. 56. 16. 46. 12. 2. あまり当てはまらない. 10. 25. 34. 63. 3. 少し当てはまる. 100%. 17. 63. 12. 4. 40%. 18. 31. 4. 非常に当てはまる.

(13) 問 11. 自由記載 自由記載は 34 件(30.6%)あった。 「悩みや課題」と「要望」の 2 つのカテゴリー分けされた。 ①悩みや課題 主に「利用者とのかかわり方」 、 「精神科訪問看護に自信がない」、 「相談する人や場所がない」、 「関係機関との 連携不足」などであった。 ②要望 主に「研修会の開催」 、 「他職種との連携」 、 「精神科医師の往診」、 「地域資源や関係機関との連携」などであっ た。. 11.

(14) 4.埼玉県精神科訪問看護研修会1の開催概要 日時:2018 年 9 月 15 日(土)13:30-17:00 場所:埼玉県地域医療教育センター 出席者数:48 名 スケジュール 第一部(40 分). 基調講演「精神科医療における国の動向と今後の精神科訪問看護への期待」. 第二部(45 分). 交流会「みんなでお悩みを出してみよう」グループワーク. 第三部(60 分). 「あなたのお悩み解決します。ベテラン精神科訪問看護師による Q&A コーナー」. 研修会概要:第一部は藤井委員より基調講演をおこなった。第二部では 8 グループに分かれて、精神科訪問看 護の悩みを出してもらった。第三部では藤田会長と安保委員進行で、第二部で出てきた精神科訪 問看護についての悩み「電話が頻回」 「夜間の電話や緊急性がないのに電話がくる」 「死にたいと 言われた時どうするか」「家の中が汚い、臭い」「何でもやって欲しいと言われる」「引きこもっ ている」 「ゴールが見えない」 「家族間でうまくいっていない」などについて、片山委員、生山委 員、川本委員、菊池ゆかりさんで意見交換をおこなった。. 12.

(15) 5.埼玉県精神科訪問看護研修会1の研修会前後のアンケート結果概要 1)調査対象 埼玉県精神科訪問看護研修会1に参加した 48 名 2)調査方法 研修会の受付時にアンケートを配布し、研修会が始まる前約 10 分間で、研修会前アンケートに回答してもら った。研修会終了後には研修会後アンケートに回答してもらい、研修会会場出口横の回収 BOX にて回収した。 3)調査項目 研修会前では精神科訪問看護の経験年数、訪問看護での支援内容、精神科看護への思い、訪問看護で困ってい ること、困っていることの解決方法などを調査した。研修会後では研修会の満足度、精神科看護への思い、精神 科訪問看護において支援のあり方の活用などを調査した。調査表は資料②を参照。 4)研修会前集計結果 参加者 48 名のうち回答者 47 名であった(回収率 97.9%) 。 問 1. 職種 回答者の職種で最も多かったのは「看護師」で 42 件であった。次に多かったのは「介護支援専門員」で 4 件、 「作業療法士」が 3 件と続いた。その他には「相談支援員」、 「心理士」も 1 件ずつあった。. 職種 50. 42. 40 件 30 数 20 10. 4. 3. 1. 1. 1. 介護支援専門員. 作業療法士. 准看護師. 精神保健福祉士. 保健師. 0 看護師. 問 2. 精神科の経験の有無と経験年数 精神科で経験したことのあると答えた人は 17 人(37.0%)であった。精神科経験年数の平均は 7.8±8.7(1-31 年)であった。. 精神科の経験の有無 研修会. 有, 17. 実態調査. 無, 29. 有, 33 0%. 10%. 無, 78 20%. 30%. 40%. 50%. 13. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%.

(16) 問 3. 訪問看護の経験年数 38 名から回答があり、訪問看護の経験年数の平均は 9.5±6.6 年(1-22 年)であった。実態調査では 8.2±6.7 年(1-25 年)であった。 問 4. 精神科訪問看護の経験年数 38 名から回答があり、 精神科訪問看護の経験年数の平均は 6.3±6.0 (1-31 年)であった。 実態調査では 5.2±4.6 (1-21 年)であった。 問 5. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加状況 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修に参加をしたことがある人は 28 人(60.9%)であった。参加したこと のある人を対象に精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は実際の精神科訪問看護に十分な内容かどうかを問 うた。最も多かったのは「まあまあ十分である」が 17 件(60.7%)であった。次に「やや不十分である」が 8 件 (28.6%) 、 「全く不十分である」が 2 件(7.1%) 、 「十分である」が 1 件(3.6%)と続いた。不十分な点の具体的 な内容の記載があったのは 10 件で、主に「具体的な事例が知りたかった」 、「実際の訪問看護と合っていない」 などの意見があった。. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加状 況 研修会. 有, 28. 実態調査. 無, 18. 有, 57 0%. 10%. 20%. 無, 53. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は 実際の精神科訪問看護に十分な内容か 研修会. 1. 実態調査. 17. 8. 8. 0%. 38. 10% 十分である. 20%. 30%. 40%. まあまあ十分である. 50%. 8. 60%. やや不十分である. 14. 2. 70%. 80%. 90%. 全く不十分である. 3. 100%.

(17) 問 6. 精神科訪問看護の支援内容 精神科訪問看護の支援内容で最も多かったのは「活動性・生活リズムに関する援助」が 43 件(95.6%)であっ た。次に多かったのは「食生活に関する援助」が 40 件(88.9%)、 「服薬行動援助」が 39 件(86.7%) 、 「患者との 関係性の構築」が 39 件(86.7%) 、 「生活環境の整備に関する援助」が 38 件(84.4%) 、「身体症状の観察と対処」 が 37 件(82.2%)と続いた。. 精神科訪問看護の支援内容 件数 0 活動性・生活リズムに関する援助 食生活に関する援助 患者との関係性の構築 服薬行動援助 生活環境の整備に関する援助 身体症状の観察と対処 生活習慣に関する援助 精神症状に関する援助 家族への支援 薬物療法の副作用の観察と対処 関係機関との連絡調整 他者との関わりに関する援助 整容に関する援助 睡眠の援助 コミュニケーション能力を高める援助 趣味・余暇活動に関する援助 対象者を力づける援助(エンパワメント) 排泄の援助 サービスの調整・ケア会議のコーディネート その他. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 40. 45 43. 40 39 39 38 37 36 35 35 34 33 32 31 30 26 25 25 17 16 3. 15.

(18) 問 7. 精神科訪問看護において支援のあり方の活用 精神科訪問看護において支援のあり方で最も活用されていたのは「利用者・家族中心」であった。次に多かっ たのは「全人的視点」 、 「自己決定」 、 「権利の代弁者」と続いた。. 精神科訪問看護において大切にしている支援のあ り方 0% 利用者・家族中心 全人的視点 自己決定 権利の代弁者 ストレングス エンパワメント リカバリー WRAP レジリアンス. 1 1 1 1 1 1 1 1 1. 10%. 20%. 30%. 件 数 50%. 40%. 5. 60%. 70%. 80%. 90%. 34 10 12. 全くできていない. 4 3 4. 30 28 15. 100%. 27 20 20. 22 24 24. 17 26. 6 26. あまりできていない. 5 少しできている. 1 1 0 1 1 0. 非常にできている. 問 8. 精神科看護への思い 「精神疾患患者と関わりたい」は 3.3±0.5(実態調査 2.8±0.8)、 「精神科訪問看護に関心がある」は 3.5±0.5 (実態調査 3.0±0.8) 、 「精神科訪問看護について相談者がいる」は 2.9±0.8(実態調査 2.5±0.9)、 「精神科看 護について学びたい」は 3.5±0.5(実態調査 3.1±0.7)であった。実態調査より精神科看護への思いが高い傾 向にあった。. 精神科看護への思い 0%. 10%. 20%. 30%. 精神疾患患者と関わりたい 0 2. 精神科看護について学びたい 0. 全く当てはまらない. 50%. 60%. 80%. 10. 22. 23. 21. 2. あまり当てはまらない. 16. 90% 14. 24. 2. 70%. 30. 精神科訪問看護に関心がある 0. 精神科訪問看護について相談者がいる. 40%. 11. 25. 3. 少し当てはまる. 4. 非常に当てはまる. 100%.

(19) 問 9. 精神科訪問看護で困っていること 精神科訪問看護で困っていることがあると答えた人は 44 件(93.6%)であった。困っていることの具体的な内 容で最も多かったのは「キーパーソンがいないなかでの援助」であった。次に多かったのは「自殺、他者を傷つ ける等の訴えをされた時の対応」 、 「精神科訪問看護への自信」と続いた。. 精神科訪問看護で困っていること 0%. 件数 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%. 8 16 16 キーパーソンがいないなかでの援助 1 10 14 14 自殺、他者を傷つける等の訴えをされた時の対応 1 10 24 9 精神科訪問看護への自信 0 0 12 17 11 精神症状悪化時(緊急時)の対応 10 25 8 地域の社会資源の不足 0 11 20 11 訪問看護終結への見極め 1 9 20 11 事務所等への頻回な電話への対応 2 1 12 16 11 家族が疾患を理解していない 13 14 13 精神科訪問看護経験豊富なスタッフの確保 2 14 17 10 アドバイスをタイムリーに受けること 1 14 13 12 大声、暴言への対応 2 16 17 9 ケアの効果(看護としてのエビデンスが見えにくい) 0 12 17 10 不衛生な生活への対応 3 0 14 22 6 利用者のペースにまきこまれた時の対応 13 19 7 精神科に関する専門的知識の習得 2 16 21 5 利用者に対するマイナス感情への対処 0 15 19 7 精神科訪問看護の情報を得る(学ぶ)機会 2 16 20 5 家族のストレスの軽減のための援助 1 17 20 4 主治医との連携 2 2 18 16 5 合併症(糖尿病など)への対応 20 15 4 訪問のキャンセルや拒否への対応 1 1 19 19 2 利用者の受け入れ(関係困難やクレーム等含む) 18 20 2 医師以外の専門職・他機関と連携 2 6 12 18 4 利用者(本人)の子どもへの援助 5 18 11 7 家族に受け入れてもらえない 26 14 3 援助の仕方(何をしたらいいかわからないなど) 0 5 16 17 3 服薬への支援 6 17 14 5 一人で訪問する不安や危険(を感じる) 6 19 13 3 セクハラ行為への対応 21 15 1 精神科以外(内科・ターミナル期など)の知識の… 5 4 23 15 0 利用者とのコミュニケーション 1. 困難ではない. 2. あまり困難ではない. 17. 3. 少し困難. 4. 非常に困難.

(20) 問 9-2. 困っていることを解決するためのサポート 困っていることを解決するためのサポートの希望内容で最も多かったのは「研修会の開催」で 26 件(70.3%) であった。次に多かったのは「相談窓口の設置」で 17 件(45.9%) 、 「コンサルテーション」で 14 件(37.8%)で あった。その他は 3 件あり、 「タイムリーなケースカンファ」や「医師との話し合い」や「スーパーバイズ」な どが挙がっていた。. 困っていることを解決するためのサポート 30. 26. 25 20. 17 14. 件 数 15 10. 3. 5 0 研修会の開催. 相談窓口の設置. コンサルテーション. その他. 問 10. 研修会の参加動機 研修会の参加動機で最も多かったのは「精神科ケアの知識を得たい」で 37 件(82.2%)であった。次に多かっ たのは「日頃のケア課題を解決したい」で 18 件(40.0%) 、 「多職種・他機関と交流したい」で 13 件(28.9%) 、 「知 人・上司のすすめ」で 6 件(13.3%)であった。その他は 3 件あり、 「最近の精神科の訪問看護等について学びた い」や「振り返り」や「経験値を上げたい」などが挙がっていた。. 研修会の参加動機 40 35 30 件 25 数 20 15 10 5 0. 37. 18. 13 6. 識 を 得 た い. 精 神 科 ケ ア の 知. を 解 決 し た い. 日 頃 の ケ ア 課 題. と 交 流 し た い. 18. 多 職 種 ・ 他 機 関. 知 人 ・ す上 め 司 の す. 3 そ の 他.

(21) 5)研修会後集計結果 参加者 48 名のうち回答者 47 名であった(回収率 97.9%) 。 問 11. 精神科訪問看護において支援のあり方の活用 精神科訪問看護において支援のあり方で最も活用されていたのは「利用者・家族中心」であった。次に多かっ たのは「全人的視点」 、 「自己決定」 、 「ストレングス」と続いた。. 精神科訪問看護において大切にしている支援のあり方. 0% 利用者・家族中心 全人的視点 自己決定 ストレングス エンパワメント 権利の代弁者 リカバリー リジリアンス WRAP. 0 1 0 0 1 1 1. 10%. 20%. 30%. 件 数 50%. 40%. 5. 60%. 70%. 80%. 90%. 35 11 13. 26 16. 25 19 19. 23 23. 5. 20. 15. 7. 全くできていない. 5 4 3 3 2 2 2 2 2. 29 29 16. 22. 11. あまりできていない. 少しできている. 100%. 非常にできている. 問 8. 精神科看護への思い 「精神疾患患者と関わりたい」は 3.4±0.6(研修会前 3.3±0.5)、 「精神科訪問看護に関心がある」は 3.4±0.6 (研修会前 3.5±0.5) 、 「精神科訪問看護について相談者がいる」は 3.0±0.8(研修会前 2.9±0.8)、 「精神科看 護について学びたい」は 3.4±0.6(研修会前 3.5±0.5)であった。研修会前とほとんど変化なかった。. 精神科看護への思い 0%. 10%. 20%. 30%. 【前】精神疾患患者と関わりたい 0 2. 50%. 60%. 70%. 80%. 30. 【後】精神疾患患者と関わりたい 0 2. 18. 24. 【後】精神科訪問看護に関心がある 0 2. 22. 22. 【前】精神科訪問看護について相談者がいる. 2. 10. 【後】精神科訪問看護について相談者がいる. 2. 9. 21 23. 11. 22. 【前】精神科看護について学びたい 0. 21. 【後】精神科看護について学びたい 0 2. 19. 12 25. 22. 2. あまり当てはまらない. 90% 100% 14. 24. 【前】精神科訪問看護に関心がある 0. 全く当てはまらない. 40%. 3. 少し当てはまる. 21 4. 非常に当てはまる.

(22) 問 13. 困っていることを解決するためのサポート 困っていることを解決するためのサポートの希望内容で最も多かったのは「研修会の開催」で 37 件(82.2%) であった。次に多かったのは「相談窓口の設置」で 22 件(59.5%) 、 「コンサルテーション」で 18 件(48.6%)で あった。その他は 4 件あり、 「作業所等の医療関係者以外の人の話が聞きたい」や「今回の様に実際の質問に答 えてもらいたい」や「スーパーバイズ」や「情報交換」が挙がっていた。. 困っていることを解決するためのサポート 37. 40 30. 22 18. 件 数 20 10. 4. 0 研修会の開催. 相談窓口の設置. コンサルテーション. その他. 問 14. 研修会の感想 研修会について「とても参考になった」で 33 件(71.7%)が最も多く、次に「まあまあ参考になった」で 13 件(28.3%)であった。. 研修会の感想 33. 0%. 10%. 20%. とても参考になった. 13. 30%. 40%. まあまあ参考になった. 50%. 60%. 70%. あまり参考にならなかった. 80%. 90%. 100%. 参考にならなかった. 問 15. 会場の適切性 会場について「適当」が 35 件(76.1%)で最も多く、次に「まあまあ適当」が 11 件(23.9%)であった。. 会場の適切性 35. 0%. 10%. 20%. 30%. 11. 40% 適当. 50%. まあまあ適当. 20. 60%. 70%. 適当ではない. 80%. 90%. 100%.

(23) 問 16. 研修会の開催日の希望(複数回答) 研修会の開催日の希望については最も多かったのが「土曜日」で 40 件(85.1%)であった。次に多かったのが 平日の夜で 6 件(13.0%) 、日曜日が 2 件(4.3%)であった。 問 17. 精神科訪問看護に関して日頃感じている困りごとや課題(自由記載) 自由記載では「困りごと」 「課題」 「意気込み」 「要望」に分けられた。 「困りごと」が最も多く、その主なもの に「精神疾患利用者との関わり方」 「主治医との連携」 「家族との関わり方」などであった。 「課題」は「多職種・ 他機関と交流」などが多かった。 「意気込み」は「スタッフへアドバイスしていきたい」 「利用者と良好な関係性 を築きたい」などであった。 「要望」は「相談場所が欲しい」などであった。 問 18. 研修会の感想(自由記載) 自由記載では「勉強になった」 、 「相談しやすかった」 「どのステーションも同じ悩みを抱えていると感じた」 「他 のステーションとの交流になった」などが多かった。. 21.

(24) 6.埼玉県精神科訪問看護研修会2の開催概要 日時:2018 年 11 月 17 日(土)9:00-12:00 場所:埼玉県地域教育医療センター 出席者数:22 名 スケジュール:事例検討会 180 分 研修会概要 藤田会長と横山副会長進行のもと、A 訪問看護ステーションの看護師に事例を提供して頂いた。事例は 30 代の 統合失調症患者で、主に以下の点について話し合われた。 1)昔からの母子の関係性があるため、看護師としてどのように関わっていったらよいか。特に入院を勧めたい 時期、本人も入院したい気持ちに傾いている状況を母の存在で白紙にされることがあり、どのようにアプロ ーチしたらよいか。 2)ゴールの見えない状況の中で、ネガティブな訴え、特に死にたいという言葉を聴いているスタッフへの配慮 対応したスタッフ自身もどのように切り替えをしていったらよいか。 3)精神訪問看護の研修を受けていない看護師も緊急対応を行う当ステーションでは、全スタッフへの精神疾患の利 用者への緊急対応を伝えいない。その状況で死をほのめかす電話対応後、どのようなフォローが必要か?. 22.

(25) 7.事例検討会(研修会 2)の研修会後のアンケート結果概要 1)調査対象 事例検討会(研修会 2)に参加した 22 名 2)調査方法 研修会の受付時にアンケートを配布し、研修会終了後にアンケートに回答してもらい、研修会会場出口横の 回収 BOX にて回収した。 3)調査項目 年齢、職種、研修会満足度などを調査した。調査表は資料③を参照。 4)研修会前集計結果 参加者 22 名のうち回答者 19 名であった(回収率 86.4%) 。 問 1. 年齢 回答者の年齢で最も多かったのは 40 代で 11 名(57.9%)であった。次に多かったのは 30 代で 4 名(21.1%) であった。. 参加者年齢 1 0%. 4 10%. 11 20%. 30%. 40% 20代. 30代. 50% 40代. 2 60%. 50代. 70%. 80%. 90%. 1 100%. 60代以上. 問 2. 所属 回答者の所属は 19 名全員が「訪問看護ステーション」であった。1 名が「精神科病院」兼「訪問看護ステーシ ョン」であった。勤務地は「川口市」が 5 名、 「さいたま市」が 4 名、 「三郷市」 「和光市」 「川越市」が 1 名ずつ であった。. 23.

(26) 問 3. 職種 回答者の職種で最も多かったのは「看護師」で 16 件であった。次に多かったのは「作業療法士」、 「介護支援 専門員」で 3 件であった。その他には「保健師」も 1 件あった。 「介護支援専門員」と「保健師」を選択してい た人は全員「看護師」も選択していた。 問 4.研修会に参加した動機 事例検討会に参加した動機で最も多かったのは「精神科ケアの知識を得たい」で 18 件(94.7%)であった。次 に多かったのは「日頃のケア課題を解決したい」が 11 件(61.1%) 、 「多職種・他機関と交流したい」が 5 件(26.3%) であった。. 研修会に参加した動機 0. 2. 4. 6. 件数 10. 8. 12. 14. 16. 精神科ケアの知識を得たい. 20 18. 日頃のケア課題を解決し…. 11. 多職種・多機関と交流し…. 5. 知人・上司のすすめ その他. 18. 2 1. 問 5.研修会の満足度 「とても参考になった」と回答したのは 15 名(78.9%)、 「まあまあ参考になった」と回答したのは 4 名(21.1%) であった。参加者全員が参考になったと回答した。自由記載では研修会の感想、今後の意気込みなどがあった。 具体的には研修会の感想では「色々な意見、苦労やアイディアをきけてよかった」、「今後のケアに生かせそう」 などがあり、今後の意気込みでは「利用者さんの生活や目標を共有すること、信頼関係が大切」、 「仲良くなるこ とが大切」など利用者とのかかわりについての記載が多かった。. 研修会の満足度 15. 0%. 10%. 20%. とても参考になった. 30%. 40%. 4. 50%. まあまあ参考になった. 60%. 70%. 80%. あまり参考にならなかった. 24. 90%. 100%. 参考にならなかった.

(27) 8.埼玉県精神科訪問看護研修会1の研修会 3 か月後アンケート結果概要 1)調査対象 埼玉県精神科訪問看護研修会1に参加した 48 名 2)調査方法 埼玉県精神科訪問看護研修会1に参加した 48 名へ郵送調査をおこなった。回収については同封した返信用封 筒に調査表を封入し、返送してもらった。 3)調査期間 2019 年 1 月~2019 年 2 月 4)調査項目 研修会前では精神科訪問看護の経験年数、訪問看護での支援内容、精神科看護への思い、訪問看護で困ってい ること、困っていることの解決方法などを調査した。調査表は資料④を参照。 4)研修会前集計結果 参加者 48 名のうち回答者 38 名であった(回収率 79.2%) 。 問 1. 職種 回答者の職種で最も多かったのは「看護師」で 32 件であった。次に多かったのは「作業療法士」と「介護支 援専門員」で 2 件、 「介護支援専門員」 、 「精神保健福祉士」も 1 件ずつあった。. 職種 40. 32. 30 件 数 20 10. 2. 2. 1. 1. 0. 作業療法士. 介護支援専門員. 准看護師. 精神保健福祉士. 保健師. 0 看護師. 問 2. 精神科の経験の有無と経験年数 精神科で経験したことのあると答えた人は 9 人(23.7%)であった。精神科経験年数の平均は 8.8±10.9(1-39 年)であった。. 精神科の経験の有無 3か月後調査. 有, 9. 研修会. 無, 29 有, 17. 実態調査. 無, 29. 有, 33 0%. 10%. 20%. 無, 78 30%. 40%. 50%. 25. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%.

(28) 問 3. 訪問看護の経験年数 36 名から回答があり、訪問看護の経験年数の平均は 9.9±7.4 年(0-31 年)であった。実態調査では 8.2±6.7 年(1-25 年)であった。 問 4. 精神科訪問看護の経験年数 33 名から回答があり、 精神科訪問看護の経験年数の平均は 5.2±5.0(0-17 年)であった。 実態調査では 5.2±4.6 (1-21 年)であった。 問 5. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加状況 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修に参加をしたことがある人は 25 人(65.8%)であった。参加したこと のある人を対象に精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は実際の精神科訪問看護に十分な内容かどうかを問 うた。最も多かったのは「まあまあ十分である」が 13 件(52.0%) 、 「やや不十分である」が 7 件(28.0%)、 「十 分である」が 4 件(16.0%)と続いた。. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加状況 3か月後調査. 有, 25. 研修会. 無, 10. 有, 28. 実態調査. 無, 18. 有, 57 0%. 10%. 20%. 無, 53. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は 実際の精神科訪問看護に十分な内容か 3か月後調査. 研修会. 4. 13. 1. 実態調査. 17. 38 10%. 十分である. 20%. 30%. 0. 8. 8 0%. 7. 40%. まあまあ十分である. 50%. 8 60%. やや不十分である. 26. 2. 70%. 80%. 90%. 全く不十分である. 3 100%.

(29) 問 6. 精神科訪問看護の支援内容 精神科訪問看護の支援内容で最も多かったのは「活動性・生活リズムに関する援助」と「服薬行動援助」が 30 件(85.7%)であった。次に多かったのは「食生活に関する援助」と「患者との関係性の構築」が 28 件(80.0%)、 「身体症状の観察と対処」が 26 件(74.3%) 、 「生活環境の整備に関する援助」と「薬物療法の副作用の観察と対 処」が 25 件(71.4%)と続いた。. 精神科訪問看護の支援内容 件数 0. 5. 活動性・生活リズムに関する援助 服薬行動援助 食生活に関する援助 患者との関係性の構築 身体症状の観察と対処 生活環境の整備に関する援助 薬物療法の副作用の観察と対処 関係機関との連絡調整 生活習慣に関する援助 精神症状に関する援助 家族への支援 睡眠の援助 他者との関わりに関する援助 整容に関する援助 対象者を力づける援助(エンパワメント) コミュニケーション能力を高める援助 趣味・余暇活動に関する援助 排泄の援助 サービスの調整・ケア会議のコーディネート その他. 10. 15. 20. 25. 30. 35 30 30. 28 28 26 25 25 24 24 24 22 21 19 19 18 17 17 15 10 3. 問 7. 精神科訪問看護において支援のあり方の活用 精神科訪問看護において支援のあり方で最も活用されていたのは「利用者・家族中心」であった。次に多かっ たのは「全人的視点」 、 「自己決定」 、 「ストレングス」と続いた。. 精神科訪問看護において大切にしている支援のあり方 0% 利用者・家族… 1 2 全人的視点 1 自己決定 1 2 ストレングス 2 エンパワメント 3 権利の代弁者 4 リカバリー WRAP レジリアンス. 10%. 20%. 30%. 件数 50%. 40%. 60%. 70%. 80%. 90%. 25. 7. 9. 20 25. 7 10 13 14 16. 全くできていない. 5 2 22 17 15. 0 2 3 13. 10 9. 14 16 あまりできていない. 27. 100%. 少しできている. 1 1. 9 9 非常にできている. 0.

(30) 問 8. 精神科看護への思い 「精神疾患患者と関わりたい」は 3.2±0.7(実態調査 2.8±0.8)、 「精神科訪問看護に関心がある」は 3.4±0.5 (実態調査 3.0±0.8) 、 「精神科訪問看護について相談者がいる」は 2.8±0.7(実態調査 2.5±0.9)、 「精神科看 護について学びたい」は 3.3±0.6(実態調査 3.1±0.7)であった。実態調査より精神科看護への思いが高い傾 向にあった。. 精神科看護への思い 0% 精神疾患患者と関わりたい 0. 10%. 20%. 30%. 6. 60%. 12. 70%. 80%. 14 19. 21. 2. あまり当てはまらない. 28. 90%. 12. 22. 精神科看護について学びたい 0 2 全く当てはまらない. 50%. 19. 精神科訪問看護に関心がある 01 精神科訪問看護について相談者がいる 1. 40%. 3. 少し当てはまる. 5 14 4. 非常に当てはまる. 100%.

(31) 問 9. 精神科訪問看護で困っていること 精神科訪問看護で困っていることがあると答えた人は 33 件(91.7%)であった。困っていることの具体的な内 容で最も多かったのは「精神症状悪化時(緊急時)の対応」であった。次に多かったのは「精神科訪問看護経験 豊富なスタッフの確保」 、 「自殺、他者を傷つける等の訴えをされた時の対応」と続いた。. 精神科訪問看護で困っていること 0%. 件数 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%. 0 5 15 精神症状悪化時(緊急時)の対応 16 精神科訪問看護経験豊富なスタッフの確保 1 4 14 自殺、他者を傷つける等の訴えをされた時の対応 1 4 5 17 訪問看護終結への見極め 1 1 5 17 家族が疾患を理解していない 6 14 大声、暴言への対応 1 19 キーパーソンがいないなかでの援助 2 3 6 15 利用者に対するマイナス感情への対処 2 23 精神科に関する専門的知識の習得 2 3 6 20 精神科訪問看護への自信 1 6 24 地域の社会資源の不足 0 1 8 16 利用者のペースにまきこまれた時の対応 8 15 不衛生な生活への対応 2 6 20 ケアの効果(看護としてのエビデンスが見えにくい) 2 7 19 精神科訪問看護の情報を得る(学ぶ)機会 2 10 15 事務所等への頻回な電話への対応 1 3 6 20 アドバイスをタイムリーに受けること 11 14 家族に受け入れてもらえない 2 3 9 19 合併症(糖尿病など)への対応 11 17 家族のストレスの軽減のための援助 2 3 11 17 援助の仕方(何をしたらいいかわからないなど) 13 15 服薬への支援 2 15 17 医師以外の専門職・他機関と連携 1 3 11 18 利用者の受け入れ(関係困難やクレーム等含む) 14 11 利用者(本人)の子どもへの援助 2 3 14 14 主治医との連携 3 14 15 訪問のキャンセルや拒否への対応 6 12 9 セクハラ行為への対応 4 11 19 利用者とのコミュニケーション 6 14 10 一人で訪問する不安や危険(を感じる) 6 16 精神科以外(内科・ターミナル期など)の知識の… 1. 困難ではない. 2. あまり困難ではない. 29. 3. 少し困難. 12 13 12 11 10 10 9 10 6 7 4 8 9 6 6 7 5 6 3 3 3 2 1 1 3 3 2 6 0 4 11. 4. 非常に困難. 1.

(32) 問 9-2. 困っていることを解決するためのサポート 困っていることを解決するためのサポートの希望内容で最も多かったのは「研修会の開催」で 24 件(77.4%) であった。次に多かったのは「相談窓口の設置」で 22 件(71.0%) 、 「コンサルテーション」で 14 件(45.2%)で あった。. 困っていることを解決するためのサポート 30 25 20 件 数 15 10 5 0. 24. 22 14 2. 研修会の開催. 相談窓口の設置. コンサルテーション. 30. その他.

(33) 9.研究成果 1)埼玉県の精神科訪問看護の現状 実態調査の管理者アンケートでは 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、他の精神科訪問看護をおこなって いるステーションとの交流があったのは 23 件(34.8%)であった。また、埼玉県主催の研修会に参加したことの ある人は 8 名(12.7%) 、所在地市町村主催の研修会に参加したことのある人は 10 名(16.4%)であった。精神科 訪問看護の人材育成で困っていることの具体的な内容で最も多かったのは「スーパーバイザーがいない」で 22 件(44.9%)であった。以上より、埼玉県内の訪問看護ステーションでは、他のステーションとの交流機会が少 なく、研修に参加する機会も少なく、人材育成においてもスーパーバイザーがいないことに困っていることが示 唆された スタッフアンケートでは病院等の精神科で経験のある人は 29.7%と少なく、精神科訪問看護基本療養費算定要 件研修に参加をしたことがある人は約半数であった。精神疾患患者と関わりたい人が約 65%、精神科訪問看護に 関心がある人が約 80%、精神科看護について学びたいと思っている人が約 85%と高かったが、精神科訪問看護に ついて相談者がいる人は約 45%と低かった。さらに精神科訪問看護で困っていることがあると答えた人は 93 件 (84.5%)であった。困っていることを解決するためのサポートの希望内容で最も多かったのは相談窓口の設置 が 66.7%で、次に多かったのは研修会の開催が 55.9%であった。以上より埼玉県内の訪問看護ステーションのス タッフは精神科での経験がない人が多く、困っていることも多いが、精神科訪問看護に関心が高く、相談窓口や 研修会を希望していた。 2)研修会の開催 実態調査から、埼玉県内のステーション同士の交流機会として研修会や事例検討会などの開催が必要であるこ とが示唆され、精神科訪問看護のベテランが講師となり、ピアの立場で研修会の開催の必要性が示唆されたため、 研修会 1 と事例検討会である研修会 2 を開催した。 アンケートでは研修会 1 と研修会 2 ともに研修会について「と ても参考になった」が 70%を超え、参加者全員が参考になったと回答した。研修会前は困っていることを解決す るためのサポートの希望内容で最も多かったのは「研修会の開催」が 70.3%であったが、研修会後は 82.2%と上 昇していた。これは研修会の必要性をさらに実感したと考えられる。研修会の満足度が高かったことからも、研 修会は有益な学びの場を提供でき、さらに精神科訪問看護のベテランとの繋がりができ、今後は相談出来るピア のスーパーバイズの可能性が地域で生まれることが期待される。 3)精神科訪問看護の困難度 研修会前の精神科訪問看護で困っていること(問 9-1)の困難度を得点化し(各 31 項目の困難度の合計)、研 修会 3 か月後のアンケートの精神科訪問看護で困っていること(問 9-1)の困難度と比較した。研修会の参加者 の困難度は平均 79.3±17.4 で、3 か月後アンケートでは 84.2±13.6 と上昇していた。これは 2 回の研修会のみ では精神科訪問看護で困っていることが解決できなかった可能性が考えられる。実態調査、研修会前、3 か月調 査でも「困っていることを解決するためのサポート」としては、 「研修会の開催」 (実態調査:55.9%、研修会前: 82.2%、3 か月後:77.4%) 「相談窓口の設置」 (実態調査:66.7%、研修会前:59.5%、3 か月後:71.0%)が多く、 今後は継続的な研修会や精神科訪問看護で困っていることを解決できるような相談窓口の開設によりステーシ ョン同士の関係づくりをおこなう必要があると考えられる。また、実態調査での管理者アンケートでは精神科訪 問看護の人材育成で困っていることの具体的な内容で最も多かったのは「スーパーバイザーがいない」が 44.9% であった。以上より、埼玉県さいたま市の訪問看護ステーションりすたーとでは、2019 年 4 月より精神科訪問看 護をおこなう訪問看護ステーションを対象に精神科コンサルテーション事業をおこなう予定である。今後、コン 31.

(34) サルテーションにより精神科訪問看護や人材育成によって精神科訪問看護の支援内容の質向上が望まれる。 精神科経験の有無別で困難度を比較すると研修会前は精神科経験有の人は平均 77.0 で、精神科経験無の人の 平均 80.9 より低かったが、3 か月後調査では精神科経験有の人は平均 88.4 で、精神科経験無の人の平均 83.0 より高くなっていた。さらに精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加の有無別で困難度を比較すると研修 会前は精神科訪問看護基本療養費算定要件研修有の人は平均 78.8 で、精神科訪問看護基本療養費算定要件研修 無の人の平均 80.1 より高かったが、3 か月後調査では精神科訪問看護基本療養費算定要件研修有の人は平均 84.5 で、精神科訪問看護基本療養費算定要件研修無の人の平均 87.4 より低くなっていた。以上より、精神科経験の 有無や精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加の有無では、精神科訪問看護の困り事に大きな違いは見ら れないため、精神科経験や精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の参加の有無を問わず、研修会の開催や相談 窓口の開設を行う必要がある。 4)精神科訪問看護において支援のあり方の活用 精神科訪問看護において支援のあり方の活用で、 研修会前から研修会 3 か月後で得点が上昇していたものは「利 用者・家族中心」(研修会前:2.9、3 か月後:3.1) 、「自己決定」(研修会前:2.8、3 か月後:3.0) 、 「ストレン グス」 (研修会前:2.5、3 か月後:2.6) 、 「エンパワメント」 (研修会前:2.4、3 か月後:2.6)であった。今回 開催した研修会は「精神科訪問看護において支援のあり方」の各項目の内容に特化したものではなかったため、 上昇した項目が少なく、また上昇した得点もわずかであったと考えられる。研修会に参加した動機で最も多かっ たのは「精神科ケアの知識を得たい」が 94.7%であったことからも、今後は精神科ケアの知識を含めた精神科訪 問看護において支援のあり方の内容に特化した研修会も開催する必要があると考えられる。 5)精神科訪問看護への思い 「精神疾患患者と関わりたい」の項目は、研修会前は 3.3±0.5 で、研修会後は 3.4±0.6 とわずかに上昇して いたが、3 か月後は 3.2±0.7 と下降していた。 「精神科看護について学びたい」は 3.5±0.5 であったが、研修会 後は 3.4±0.6、3 か月後は 3.3±0.6 と下降していた。 「精神科訪問看護に関心がある」は 3.5±0.5、研修会後は 3.4±0.6、 3 か月後は 3.4±0.5 とほとんど変化はなかった。 精神科訪問看護について相談者がいる」 は 2.9±0.8、 研修会後は 3.0±0.8、3 か月後は 2.8±0.7 とほとんど変化はなかった。これは研修会のみではこれらの項目の 上昇させることはできなかったと考えられる。しかし、実態調査では「精神疾患患者と関わりたい」は 2.8±0.8、 「精神科看護について学びたい」は 3.1±0.7、 「精神科訪問看護に関心がある」は 3.0±0.8、「精神科訪問看護 について相談者がいる」は 2.5±0.9 であった。研修会に参加している人は元々各項目について得点が高かった ため、上昇させることができなかった可能性が考えられる。 6)今後の課題 精神科訪問看護に携わる訪問看護スタッフは継続的な研修会や精神科訪問看護で困っていることを解決でき るような相談窓口の開設を望んでいる。精神科ケアの知識を含めた精神科訪問看護において支援のあり方の内容 に特化した研修会、ピアスタッフの講演会、インターネット上での e-learning などでの研修会や Skype を活用 した相談窓口の開設など精神科訪問看護に関わるすべての人が参加しやすい工夫が必要である。また、研修会の みならず、精神科訪問看護の思いや不安などを吐き出せる交流会などの開催と継続も必要と考える。 7)研究の限界 今回研修会を介入として、評価をおこなったが、アンケートの回答者の母数が少なく、判断が難しい。また、 32.

(35) 介入効果を評価する内容についても満足度などだけでは不十分であった。そのため、今後はルーブリック評価な ど再度検討する必要がある。. 10.感想 埼玉県の精神科訪問看護を行っている訪問看護ステーションには、精神科経験がある人が少ないという現状が わかった。しかしながら精神科訪問看護基本療養費算定要件研修を受けた人は約半数であり、これは精神科基本 療養費算定要件である精神科経験が一年以上の人が多いということになる。つまり、精神科基本療養費が新設さ れる前から精神科の経験はないが精神科訪問看護をしている人の割合が多く、精神科訪問看護の経験が一年以上 あることによって研修を受けなくとも精神科訪問看護が出来るということになる。 困っていることとして、スーパーバイザーがいない、研修の機会が少ないという答えが多いのに、研修を受け ずに精神科訪問看護を行っている現状があり、精神科訪問看護をはじめたきっかけとして、看護師だからどの科 でも出来るからという答えも多く、研修を受けずに試行錯誤しながら、感性や感覚で精神科訪問看護を行ってい るということが言える。精神科看護の専門性が求められている中で、このような実態が明らかになった。 現在行っている精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の内容だけでは、総論的な内容が多く、実践的で具体 的な内容が不十分であると考えている。しかし、精神科訪問看護に関する研修会が少ない現状があり、精神科経 験がないが精神科訪問看護を行っている割合が高い埼玉県では、精神科訪問看護に関する研修会の開催が必要で あると考えられる。 埼玉県では「精神看護・精神地域ケア事例検討会」を約 3 年前から行っている。そこには埼玉県内各所から様々 な機関の人たちが多数集まってきて、事例を通しながら精神科看護についての学びを深めている。精神科看護の 現状に課題を感じている人、他機関とのつながりを望んでいる人、学びを深めたい人など、目的は様々であるが リピーターとして参加してくれる率が非常に高い。このような場を望んでいる人たちが非常に多いということが 明らかになった。しかし、現在は精神科に勤めている方々が参加者のほとんどであり、今回調査した精神科経験 はないが精神科訪問看護を行っている方々の参加はとても少ない。アンケートによると精神科に関する研修会の 開催を希望している人がとても多いため、精神科経験はないが精神科訪問看護を行っている人たちが参加しやす い工夫も考えていく必要があると思われる。 埼玉県の精神科アウトリーチの質の向上を目指し、2018 年 4 月より「埼玉県精神科アウトリーチ研究会」を発 足させた。さらには、2019 年度より、埼玉県訪問看護ステーション協会において、精神専門部会を立ち上げる話 し合いも出ており、精神科アウトリーチ研究会や訪問看護ステーション協会の精神専門部会などが連携をし、精 神科訪問看護に関する研修会の企画、さらには精神科訪問看護コンサルテーション事業などの開始を考えていく 必要があると思われる。 今回の研究によって、埼玉県の精神科訪問看護のさまざまな現状や課題が明らかになった。これは埼玉県だけ に限らず、日本全国の精神科訪問看護が抱えている課題でもあると思われる。埼玉県精神科アウトリーチ研究会 の取り組みを全国にも広げ、各地で同様の取り組みが活発になっていくことを願っている。 今回このような機会をいただけた公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団には厚くお礼を申し上げ、この 調査に協力いただいたみなさまには感謝を申し上げたい。 埼玉県アウトリーチ研究会ホームページ https://saitama-outreach.amebaownd.com/. 33.

(36) 11.共同研究者 横山惠子(埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科精神看護学 教授) 安保寛明(山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科精神看護学 准教授) 生山佳寿美(埼玉県立精神医療センター 精神科認定看護師) 居馬大祐(訪問看護ステーションりすたーと) 片山尚貴(訪問看護ステーションけあっぐ管理者) 川本裕一(訪問看護ステーションシェアライフ管理者) 菅沼卓也(訪問看護ステーションりすたーと) 竹林宏(土呂メンタルクリニック院長) 林裕栄(埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科老年看護学 教授) 藤井千代(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 地域・司法精神医療研究部 部 長) 矢山壮(京都学園大学健康医療学部看護学科精神看護学 准教授). 12.申請者連絡先 訪問看護ステーションりすたーと 所長 藤田茂治 埼玉県さいたま市北区東大成町 1-353-3 電話:048-782-9835 ホームページ:http://www.beliefplus.co.jp/. 本報告書は公益財団法人 在宅医療助成. 勇美記念財団の助成によりまとめた。. 34.

(37) 資料①精神科訪問看護の実態調査表. 管理者の方に回答をお願い致します。 問1. あなたは精神科訪問看護の経験はありますか? 1. はい. 2. いいえ. 問2. 訪問看護ステーションの職員数は何人ですか?また、その内精神科訪問看護は何人でおこなってますか? 訪問看護ステーションの職員数. 精神科訪問看護をおこなっている職員数. 人. 人. 問3. 訪問看護ステーションに所属する職種は何ですか?当てはまるものすべてに〇をしてください。 1.. 看護師. 2. 保健師. 6.. 介護支援専門員. 7. その他(. 3. 准看護師. 4.作業療法士. 5. 精神保健福祉士. ). 問4. 24 時間対応体制加算・連絡体制加算を取っていますか? 1. はい. 2. いいえ. 問5. 精神科訪問看護を始めた理由は何ですか?当てはまるものすべてに○をしてください。 1. 精神科に特化した事業所である. 2. 経営母体の指示. 4. スタッフに精神科経験者がいる. 3. 介護保険の訪問看護では経営が厳しい. 5.やってみたいと思った. 6. 看護師だからどの科でも関係なく看れると思っている 8. その他 (. 7. 精神科の研修を受けたことがある. ). 問6. 訪問看護利用者数と、精神科訪問看護の利用者数はどれくらいですか? 全体の利用者数 約. 人、 精神科訪問看護の利用者 約 (*. 人. 平成 30 年 4 月実績分). 問7. 精神科訪問看護を行っている利用者の疾患名は何ですか?当てはまるものすべてに○をしてください。 1. 統合失調症 7. 強迫性障害. 2. うつ病. 3. 双極性障害. 8. 解離性障害. 12. 境界性パーソナリティ障害 (. 4. 発達障害. 9. 摂食障害. 13. 認知症. 5. 不安障害. 10. アルコール依存症 14. 知的障害. ). 35. 15. その他. 6. パニック障害 11. 薬物依存症.

(38) 問8. 精神科訪問看護を行っている利用者の年齢層はどれくらいですか? 10~20 代. 約 (. )人. 30~40 代. 約 (. )人. 40~50 代. 約 (. )人. 60 代以上. 約 (. )人. (*. 平成 30 年 4 月実績分). 問9. 精神科訪問看護の依頼元について当てはまるものすべてに○をしてください。 1. 病院 5. 問10.. 2. クリニック. 本人または家族. 3. 市役所、保健所などの行政機関. 6. その他(. 4. 相談支援事業所 ). 精神科訪問看護で依頼を断ったことはありますか? 2. はい. 問11.. 2. いいえ. 精神科訪問看護の人材育成で困っていることはありますか? 1.. 問 11-1.. はい. 2. いいえ. 「はい」と答えた方はお答えください。 具体的にどのようなことで困っていますか? 当てはまるものすべてに○をしてください。. 1.. 精神の算定研修を受けたスタッフに任せっきりになっている 2. ケースカンファレンスの時間がとれない. 3. スーパーバイザーがいない. 4. 研修の機会が少ない. 5. スタッフを研修に出す余裕がない. 6.スタッフが研修に行こうとしない 問12.. 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、他の精神科訪問看護をおこなっているステーションとの交流. はありましたか? 1. はい 問13.. 2. いいえ. 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、精神科訪問看護の専門性を維持するために何か取り組みはお. こなっていましたか? 1. はい. 2. いいえ. 36.

(39) 問14.. あなたは、(2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に)精神科訪問看護(および地域精神保健)に関す. る下記の団体が主催する研修会に参加したことはありましたか? a.埼玉県(例.相談支援従事者研修). 1. はい. b.所在地市町村(例.自立支援協議会による研修) 問15.. 1. はい. 2. いいえ 2. いいえ. 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、あなたは精神科訪問看護に関する研修会や交流会を主催した. ことはありましたか? 1. はい 問16.. 2. いいえ. 2017 年 4 月から 2018 年 3 月までの間に、貴施設で精神に特化した事例検討会は行いましたか?行った. 場合は、どれくらいの頻度でしたか? 1. はい. 2. いいえ 月. 問17.. ・. 年 に. 回程度. 65 歳以上の高齢者の精神症状で困っていることはありますか?. 1. 高齢で精神症状がある者についての知識がない. 2. 精神科治療を勧めるべきか、判断できない. 3. 本人が精神科受診を拒んでいる 4. 家族が精神科受診を拒んでいる 5. 高齢で精神症状がある者が利用できる社会資源がわからない 6. 高齢で精神症状がある者についてのアドバイスがタイムリーに受けられない 7. 訪問のキャンセルや拒否等がある 問18.. 精神科訪問看護に関して日頃感じている課題や埼玉県精神科アウトリーチ研究会への要望などがあり. ましたら、自由にお書きください。. ありがとうございました。. 37.

(40) 精神科訪問看護をおこなっている2名のスタッフに回答をお願い致します。 問1. あなたの職種は何ですか?当てはまるものすべてに〇をしてください。 1. 看護師 6.. 2. 保健師. 介護支援専門員. 3. 准看護師. 4.作業療法士. 7. その他 (. 5. 精神保健福祉士. ). 問2. 訪問看護以外での精神科での経験(病院勤務など)はありますか? 1. はい. 2. いいえ 問 3 へお進みください。. 問 2-1. 精神科での経験年数は何年何カ月ですか? 年. カ月. 問3. あなたの訪問看護の経験年数は何年何カ月ですか? 年. カ月. (* 平成 30 年 4 月 1 日時点) 問4. あなたの精神科訪問看護の経験年数は何年何カ月ですか? 年. カ月. (* 平成 30 年 4 月 1 日時点) 問5.あなたは、精神科訪問看護基本療養費算定要件研修に参加したことはありますか? 1. はい. 2. いいえ 「いいえ」と答えた方は問 6 へお進みください。. 問 5-1 「はい」と答えた方はお答えください。 精神科訪問看護基本療養費算定要件研修は実際の精神科訪問看護に十分な内容ですか? 1.十分である. 2.まあまあ十分である. 3.やや不十分である. 4.全く不十分である. 不十分な点を具体的に教えてください。. 38.

(41) 問6.あなたは精神科訪問看護基本療養費算定要件研修以外の精神科看護に関する研修会に参加したことはあり ますか? 1. はい. 2. いいえ 「いいえ」と答えた方は問 7 へお進みください。. 問 6-1. 「はい」と答えた方はお答えください。 どのような研修に参加したことがありますか?当てはまるものすべてに○をしてください。 1. 精神科看護全般に関する研修 3.. 2. 相談支援に関する研修. 地域包括ケアや多職種連携に関する研修. 6.. 4.権利擁護に関する研修. 5.家族看護に関する研修. その他. 問7.精神科訪問看護では実際どのような支援をしていますか?当てはまるものすべてに○をしてください。 1. 食生活に関する援助. 2. 活動性・生活リズムに関する援助. 4. 整容に関する援助. 5. 趣味・余暇活動に関する援助. 7. コミュニケーション能力を高める援助 9. 精神症状に関する援助 15. 排泄の援助. 11. 服薬行動援助. 13. 身体症状の観察と対処. 14. 生活習慣に関する援助. 16. 対象者を力づける援助(エンパワメント). 17. サービスの調整・ケア会議のコーディネート 19. 家族への支援. 6. 患者との関係性の構築. 8. 他者との関わりに関する援助. 10. 睡眠の援助. 12. 薬物療法の副作用の観察と対処. 3. 生活環境の整備に関する援助. 18. 関係機関との連絡調整. 20. その他(. ). 問8.あなたは精神科訪問看護で困っていることはありますか? 1.. はい. 2. いいえ 「いいえ」と答えた方は問 9 へお進みください。. 問 8-1 「はい」と答えた方はお答えください。 具体的にどのようなことで困っていますか? 当てはまるものすべてに○をしてください。 1.利用者に受け入れてもらえない 2. 家族に受け入れてもらえない 3. 怖い 4. 訪問へのキャンセルや拒否 5. セクハラ. 6. 大声、暴言. 8. 利用者のペースにまきこまれる 11. 身体症状への対応. 7. 自殺、他者を傷つける等の訴えをされた時の対応 9. 事務所等への電話が頻回. 12. 精神科訪問看護の情報を得る機会が少ない. 14. 精神科訪問看護経験豊富なスタッフがいない 16. 地域の社会資源とのネットワークが少ない 18. その他(. 10. 精神症状への対応 13. 主治医との連携. 15.アドバイスがタイムリーに受けられない 17. 何をしたらいいかわからない ). 39.

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