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液状化地盤における鋼管杭の動座屈崩壊挙動Collapse Mechanism of Dynamic Buckling for Steel Piles in Liquefied Soil

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Academic year: 2021

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h 加速度計 歪ゲージ 350 28 0 60 60 240 間隙水圧計 ケイ砂 Dr=-11% 50 50 加速度計 図 1 試験体及び計測位置(単位:mm)

E21

液状化地盤における鋼管杭の動座屈崩壊挙動

Collapse Mechanism of Dynamic Buckling for Steel Piles in Liquefied Soil

〇木村祥裕・田村修次・小野原公一・栗木周

〇Yoshihiro KIMURA, Shuji TAMURA, Koichi ONOHARA, Amane KURIKI

When slender steel piles beneath buildings experience high axial compression forces as a result of vertical loads increased by P-effects with inertia forces acting on the buildings and then the soil liquefies, buckling of the piles may occur even thought they are restrained laterally by the liquefied soil. This paper describes the collapse mechanism of dynamic buckling for slender steel piles in liquefied soil on centrifuge tests.

1.はじめに 現行の設計指針では,一般に軟弱地盤であって も軸圧縮力によって生じうる鋼管杭の曲げ座屈は, 地盤の水平剛性によって十分拘束できると考えら れている。しかし,地震時に地盤が液状化した場 合,上屋構造物の慣性力によって生じる P-効果 により転倒モーメントが偶力として杭頭に作用す ると,軸圧縮力の増加に伴い,細長比の大きい鋼 管杭は曲げ座屈を生じる可能性がある。 そこで本研究では,遠心載荷実験により,上屋 構造物・杭基礎における鋼管杭の動座屈崩壊挙動 を再現し,そのメカニズムを解明する。 2.遠心載荷実験概要 図 1 に試験体及び計測位置を示す。試験体は杭 ‐基礎部‐上屋構造物系とし,実験は全て 40g 場 で行った。今回の実験では,予備実験として地盤 拘束が無い状態で 2 体の実験を行い,その後液状 化地盤で 2 体の実験を行った。液状化地盤におけ る地盤モデルは全層液状化層とし,ケイ砂で相対 密度-11%程度とした。杭頭,杭端は固定しており, 基礎部の水平変位も拘束しているが,基礎部の回 転は許容している。また,加振には正弦掃引波を 用い,実大スケールにおいて加振開始 10 秒後から 50 秒間で入力波の周期を 2.0 秒から 0.3 秒まで下 降させた。本実験においては静的解析の結果を元 に,杭材中央の水平変位が材長の 0.3%に達した時 点で動座屈とみなす。 3.遠心載荷実験結果 地盤拘束が無い状態で行った実験に用いた試験 体は,板バネの長さが 45mm と 35mm の 2 種類を 用い,最大加速度振幅は 100gal で加振した。板バ ネが 45mm の試験体の方がより大きな変動軸力が 作用したため,45mm の試験体は動座屈を生じた が,35mm の試験体は動座屈を生じなかった。 液状化地盤で行った実験も同様に板バネの長さ が 45mm と 35mm の 2 種類を用い,最大加速度振 幅は 200gal で加振した。上屋構造物が共振するこ とにより杭頭に変動軸力が作用し,杭材の軸歪が 大きく変動した。それに伴い杭材の水平変位が大 きくなり,最終的に動座屈により崩壊した。 曲げ歪分布はどの試験体も両端固定の境界条件 に近い曲げ歪分布となった。また,杭頭の方が杭 端よりも小さい値となったが,これは基礎部の回 転を許容しているため杭頭の固定度が杭端よりも 低いためである。また,地盤が無い場合も液状化 地盤の場合も,崩壊時の圧縮力はどの試験体にお いてもほぼ同程度の値となった。 地震時に地盤が液状化することで鋼管杭は動座 屈を生じ,構造物が崩壊する危険性を示した。

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