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Multipath TCPを用いた通信の特性の検討

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Academic year: 2021

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(1)インターネットと運用技術シンポジウム 2015 Internet and Operation Technology Symposium 2015. IOTS2015 2015/11/26. [Work in Progress] 研究報告. Multipath TCP を用いた通信の特性の検討 齋藤 貴允1. 今泉 貴史2. Traffic characteristics in Multiputh TCP. 1. はじめに 近年,複数の通信モジュールを持つ機器が増加している. 同時に複数のモジュールを使用して通信すればスループッ トは向上するが,TCP を利用している場合には単一の経 路で通信した方がスループットが高い場合もある.. TCP を用いた複数経路通信の実現方法の一つに Multipath TCP[1] (MPTCP) がある. MPTCP は,IETF (Internet Engineering Task force) により進められている TCP の拡張であり,複数の TCP コネクションを束ねて 1 つの. 図 1 経路 2 の RTT が 269 のときの送信セグメント数. コネクションのように扱えるプロトコルである.本研究で は MPTCP を利用して複数の経路を用いて通信を行った. た.セグメントの各経路への振り分けは RTT が優れた経. 際の通信特性を検討する.. 路を優先する.. 2. 通信環境の設定. 3. 計算結果と考察. 本研究では,MPTCP の通信特性を明確にするために,. 経路 2 の RTT を 269 にしたときの計算結果が図 1 であ. 簡略化した通信環境を想定し,計算からスループットを導. る.経路 1 の TCP ウィンドウが飽和するまで経路 1 のみ. 出した.通信環境のパラメータは次の 3 種類に限定した.. を用いた TCP 通信を行い,それ以降は 2 つの経路を用いた. MPTCP ウィンドウ 全経路合わせて確認応答なしに送. MPTCP 通信に切り替わる.MPTCP 通信に切り替わっ. れるセグメント数 経路の TCP ウィンドウ 経路毎に確認応答なしに送れる セグメント数 経路の RTT セグメントを送信したときに確認応答が届 くまでの時間. た瞬間,スループットが低下する.これは,RTT の遅い 経路 2 で送信が開始されたことにより,経路 2 の確認応 答が返ってくるまで経路 1 で送信ができなくなるからであ る.MPTCP 通信中は,MPTCP ウィンドウを大きくする と経路 2 で送信できるセグメント数が増加するためスルー. 本研究では 2 つの経路を用いる.1 セグメントの送信にか. プットは改善される.しかし MPTCP ウィンドウを大き. かる時間を単位時間とし,時刻 10000 までに送信できるセ. くしていくと,ある値でスループットが低下する.これは,. グメント数を調べる.経路 1 のパラメータは TCP ウィン. MPTCP ウィンドウがこの値以上のとき,経路 2 のウィン. ドウを 30 セグメント,RTT を 100 と固定し,経路 2 のパ. ドウが飽和状態になるためである.経路 2 のウィンドウを. ラメータをそれぞれ 10 から 90,100 から 900 と変化させ. 飽和させない範囲で MPTCP ウィンドウの値を大きくす. ながら,MPTCP ウィンドウを 10 から 200 まで変化させ. ることで,スループットを最大化することができる.. 1. 2. 千葉大学大学院融合科学研究科 Graduate School of Advanced Integration Science, Chiba University 千葉大学統合情報センター Institute of Management and Information Technologies, Chiba University. ⓒ 2015 Information Processing Society of Japan. 参考文献 [1]. A. Ford, C. Raiciu, M. Handley, and O. Bonaventure, TCP Extensions for Multipath Operation with Multiple Addresses. RFC6824, January 2013.. 50.

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参照

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