Title
社会科教育研究文献の検索を目的としたシソーラス開発の
ための基礎研究ー社会科教育用語の関連構造と辞書リスト
の作成ー( はしがき )
Author(s)
木下, 康彦
Report No.
平成9年度-平成10年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2) 課
題番号09680256) 研究成果報告書
Issue Date
1998
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/61
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
社会科教育研究文献の検索を目的としたシソーラス
開発のための基礎研究
一
社会科教育用帯の関連構造と辞書リストの作成
はじめに
本研究は岐阜大学教育学部カリキュラム開発研究センター(CRDC)の教育情報デー
タベース、特に社会科教育研究・社会科実践研究論文の内容検索において、利用者のレベ
ルでより密度の高い検索が可能な検索語の追加に関する基礎資料として、社会科教育関係
の用語について、シソーラスthesaurusの構成、特に用語の辞書リストの作成を試みたも
のである。
現在岐阜大学CRDCの文献検索システム EDMARS-GIHUにおいて入力され
ている社会科教育関係の論文は約4200件であるが、今後数が増加するに従って、検索
システムのディスクリブタの再選定、追加が必要となろう。
教育関係のシソーラスに関してはアメ1)カのERIC(Educati。nalRes。urCeSInfomati。n
Center)が参考とされてきたが、教科教育等については我が国独自のシソーラス構成を構
築することが必要である。シソーラスは別の言葉でいえば分類語彙表であり、日本語につ
いては古くは国立国語研究所の編集による《分類語彙表》(1964)がある。その後コンピュ
ータのデータベース検索のための種々のシソーラスが構成されてきた。
社会科教育関係のシソーラス
教科教育の教育シソーラスの先行研究として東京都教育研究所のものがある。東京都立
研究所は昭和54∼57年度、昭和60∼63年度の2期にわたり、教育情報検索システムの
基礎づくりとなる教育シソーラス開発の共同研究を行なった。それは高等学校の全教科目
(専門学科も含め31科目)に加え、総記(教育一般)、管理・システム(学校経営・学校
保健・学校給食・図書館教育・教育工学・情報処理教育)、領域(道徳・特別活動道・生
活指導・進路指導)、幼児教育、心障教育(視覚障害教育・聴覚障害教育・精神薄弱教育
・病弱虚弱教育・肢体不自由教育、心理・相談(心理学・教育相談)、社会文化(社会教
育・同和教育) その他(環境教育)の各分野にわたるものであり、教育シソーラス開発
試案が報告書として出されている。
社会科関係では地理、日本史、世界史、政治・経済、倫理・社会の索引語選定とツー」-構
造の階層化が行なわれている。しかし、これは教科内容のシソーラスが中心であり、教育
方法や教育過程など教科教育に関するシソーラスは各科目の最後の1ページに付け加えら
ているにすぎない。もっとも教科教育も教育学の一部であるとすれば、実践方法や授業過
程は総記(教育一般)や教育工学の範暗に加えられるべきものたされたのであろう。
社会科教育では、地理、歴史、政治、経済等の各学問 諸領域を基礎とした教科内容で
扱われる語彙の数は膨大なものであり、それらの語彙を収集、選定、分類、階層化する作
業はこの都立教育研究所の研究にみられるようにかなり大変な作業である。都研ではキー
ワードによる検索システムを取り入れ、シソーラス開発研究は63年度までの開発試案作
成で以後継続されていないようである。