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英国法におけるグッドウィルの概念について 利用統計を見る

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(1)

英国法におけるグッドウィルの概念について

著者

三和 一博

雑誌名

東洋法学

1

ページ

163-189

発行年

1957-11

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00007751/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

英米、法におけるグッドワイルの概念につ

目 次 I 序 説 E グ ッ ド ク イ ル の 意 義 E グ ッ ド タ イ ル の 性 質 E 専 門 的 職 業 の グ ッ ド ク イ ル

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ワ イ ル の 譲 渡 vl グ ッ ク ド イ ル の 保 護 四 グ ッ ド ク イ ル の 評 価 咽 大 陸 法 に お け る グ ッ ド タ イ ル の 取 扱 い

グッドウィル(的。。仏当豆、いわゆる暖簾)

英 米 怯 に お 付 る グ ッ ド タ イ ル む 概 念 に ヲ い て は現代財産法において畿多論議の焦点に立ちながら今もってなお、未 一 ・ 一 ハ

(3)

東 洋 法 学 一 六 四 するかという問題は、けだし難問である。 経済的に重要な価値を有するグッドウィルを法的にいかに把握 一般に物を有体物に限り(民法第八八条) 無体物観念を認めないわが現行 開の重要課題を包蔵しているといわれている

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。 法の下では、グッドウィルに関する利益は事実関係にすぎないとせられる。しかしこのことは不当である。商人のグ ッドウィルは、あるいは数伐にわたる努力の結晶であり、商人にとってそれは商人の生命であり、もっとも大きな財 産でもある。これを単なる事実関係として法の世界における春在を認めないということは事理に反する。事実、法の 世界においてグッドウィルは、営業と関連して、取引(営業譲渡﹀または侵害ハ不正競業﹀の対象として重要に考慮さ れるのみならず、営業財産としての取扱い、営業の賃貸借における特別な配慮、金融問題に関連しての担保化、その 他営業者に対する執行(破産﹀の場合の取扱い等々、際限なき諸問題を生ずる。しかも他方、経済生活の進展に伴な いグッドウィルを中心とする現象はますます頻繁かっ複雑化してゆくのである。 しかし、今これらの問題について詳論することは、とおてい私のよくするところではない。グッドウィルに関する 現象は右のごとく広汎雑多であり、かつ難解であるから。従って本稿においては、ただ、グッドウィル研究への一つ の手がかりとして、もつばら英米における判例の跡をたどりながら、その基礎的な概念をとらえたいと思うだけであ る(ろ。グッドウィルの観念がもっとも早く発達したのは英国においてであり、以来数世紀にわたってそれに関する 判例が積み重ねられてきているのであるから、英米法におけるグッドウィルの概念を明らかにすることは、意義があ ると息われる。 水島博士﹁イギリス器動担保の素描﹂中央大学七十週年記念論文集六二

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頁。更に続いて﹁けだし法の世界に永遠の謎を秘 める幻であろうか。ともあれ、暖簾に対する法の強度は極めて消極的である。思うにこれを廻って生ずる幾多の現象を規整

(4)

することは諸多の困難を伴ない、至難の業なのであるうか己といわれている。 a グッドウィルあるいは暖簾という言葉は一般によく使用せられるところであり、暖簾といえば通常誰しもまず一の営業 を連想し、それに附着しているある無形の財産的価値あるものを念頭に器べるのであるが、さて一歩っき進んでその本 質は何であるか、いかにして生ずるものか、あるいはこれをいかに取扱うべきか等の点にいたっては、いまだ明確なる 解答は与えられていない状態である。また、この種の財産のわが国における名称はいまだ統一されておらず、通常グッ ドウィルという英語をそのまま用いるか、あるいは暖簾といわれているようであるが、その他、老舗、家声、得意先、 報償金、営業権、営業買収権利金のごとき名称も使用されている。 b なお、わが国ではグッドウィルを取扱った研究は比較的少い。営業ないし企業に関する論文において、多少ふれられて いるが(長谷川雄一氏﹁企業の一括担保﹂私法一五号一八四頁以下および古田竜夫氏﹁商法における営業と企業﹂福岡 大学法学論叢一巻一号一八頁以下は比較的詳しく取扱われている)、まとまったものとしては倉橋美紀氏﹁暖簾に関す る法律的研究﹂法曹会雑誌一八巻八号および司法研究二六輯九がある。一元来、グッドウィルは経済学・会計学の方面で 問題となったもので、その方面では高瀬博士の﹁グッドウィルの研究﹂なる詳細な薯述がある。 以下の考察は、主として

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・園・によったものであ る 。 を取得するに至ったもので?)、 グッドウィルとは最狭義に使用されるときは、顧客の好意が名声信用として営業内に結品接結し、財産的価値 財産的価値の対象として把握しえ それが純粋に対人的信用または名声に止る限り、 ないのであるが、かかる好意は通常営業に超過利潤をもたらし、営業繁栄の主たる条件をなすが為に莫大な価格を付 せられるに至ったものである。 そ の 後 、 営業の地域的条件に対しても顧客の好意が通常地域に客観化せられるため に、また等しくグッドウィルの語爪使用されることとなった。更に、雇傭関係に伴なう被傭者の好意も産業的グッド 英米法におけるグッ γ クィルの概念について 一 六 五

(5)

東 津 法 学 一 六 六 ウ ィ ル ペ 山 岡 丘 ロ ω 仲 立 包 問 。 。 向 日 当 山 口 ) と 紘 せ ら れ 、 銀行その他金融資本の好意もまた重視せられ金融的グッドウィル

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・ 己 己 嗣 刷 。 。 弘 司 山 口 ) の 生 成 も 認 め ら れ る に い た っ た 。 かようにグッドウィルの意義が時代と共に拡張されてきたことは英 米における判例によってみるも明らかであり、今日では、特許権、商標権、商号、意匠権およびその他の各種の無体 財産権のすべてをも包含せしめんとする傾向が見出される ( 2 ) 。 ーグッドウィルなる語が一の財産の名称としてはじめて使用されるにいたった歴史的沿革については、ヤシグハ吋

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と ラ ッ プ ハ F m - c m M M ﹀の二様の解釈がある。詳細は、高瀬博士・前掲三頁以下、同﹁暖簾の研究﹂一四頁以下参照。 これらの無休財産権がグッドウィルに含ましめられる理由は、価格構成の原理が狭義のグッドウィルのそれと相等しきこ と、および実際上その区別を明らかにしえず、この両者を分離することが不可能なるにもとずくといわれている(高瀬博士 ﹁暖簾の研究﹂一八・一九頁参照)。また狭義のグッドウィルをはなれた商号・商擦の価格を考慮する事は無意義であり、 グッドウィルなき蛍業において商号または商標が価値を取得することはありえない。わが商法第二四条および商標法第八条 においても、営業と共にするに非ざれば商号および商標の譲渡をなし得ざる旨が規定されているのである。これは商号・商 標等の価格がこれらの権利の結晶化されたグッドウィルの価格玄武すものであって、かかるグッドウィルは営業の譲渡によ ってはじめて完全に移転されるものと解されるからである(長谷川氏前掲一八四頁)。 2 前述のごとく、グッドウィルは本来顧客の継続的愛顧にもとずく確固たる営業の価値の一部を意味したが、爾来こ の意味は拡張されてきた。経済学者はグッドウィルの本来の概念を本質的に営業と市場との関係として固執しつづ け、労働市場や信用市場その他におけるグッドウィルの程在を認めたが、なおその中もっとも重要なるものとして消 費者のそれを考えた。他方、法律学者や会計学者はグッドウィルの意味を、ある特定の営業がその競業者に対しても つあらゆる有利条件を含むものへと拡張した。グッドウィルへの法律学者の接近は経済学者のそれとは根本的に相違

(6)

する。経済学者はそれをその源泉から流出するものとして理解しようとするのに対し、法律学者は法的譲渡の必要か らグッドウィルを営業に附随するものとして、 かっ通常グッドウィルが営業をはなれて譲渡され得ないという事実に もかかわらず、 一一種の財産として考えようとする ( 3 ) 。 同 ・

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英国においては既に一八世組中葉よりグッドウィルに関する事件が裁判所にあらわれ ( 1 ) 以来英米の裁判所にお そして判例の傾向は具体的な諸種の場 いてこれに関する幾多の判例が重ねられ種々の法理の展開をみせてきた ( 2 ) 。 合に妥当するよう漸次拡張的解釈をたどっているが、 一般にグッドウィルの特色ないし原因を説明するにとどまり明 確なる定義はさけている八三。 2 通常、最初の事件としてあげられるのは、一七四二年のの

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。 ﹀ 。 グッドウィルの文字は、成文法(破産法、会社法等﹀にもさかんに使用せられている。 これは、おそらくグッドウィルに対して一般的な定義を与えることが極めて困難なるに基因するのであるうが、また崩確な る定義をさけるのは英米法に一般的なことでもある。 グッドウィルに対する初期の伐表的な足義の一である一八一

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は ﹁グッドウィルとは営業が従来営まれてきた方法の結果として顧客がある特定 の場所に容するであろう見込(各自のゆ)あるいは蓋然性である ( 5 ) ﹂と述べている ︽ 何 回

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血 ヲ 句 。 当 国 m r A W 回 。 釦 ︼ q N A W 匂 (H ∞ 砕 い ω ) ︾ 。 4 事案は荷馬車業者に関するもので、かかる営業にあっては場所の便利が顧客の維持に必要であるため、この事案に関する限 り 極 め て 適 切 な る 定 義 で あ る 。 この判決においては地域のほかに経営方法の点をも述べているが、 る 。 基木的にはエルドシ卿の定義と大差ないものと思われ 5 これらの定義はグッドウィルを地域にのみ局限するものと考えられ、従って、早くも一八五九年に裁哨所はグッド ウィルが必ずしも地域のみを含むものではないことを明確にしはじめた。重要なれ

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は エルドン卿の定義がグッドウィルを制限する狭 い見解であるど述べ、﹁グッドウィルとは営業の継続によって。冨民同自により獲得されたあらゆる有利条件、 わち、営業の場所、営業の名称その他営業にとって利益となるべきすべての事情を意味しなければならない﹂と理解 す な し た ( 日 ) 。 。 日 目 ω ︿ ・ 円 。

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の消極的有利条件と対比されるべぎ、営業それ自体を継続することではない、あらゆる積極的 有利条件 1 1 す な わ ち 、 の他の事情と関係するものであるうとなかろうと、 営業が従来営まれてきた場所もしくは

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ロロにより獲得されてきたあらゆる有 利条件を意味しなければならない﹂と述べている。 6 こ の 定 義 は 、 一 八 七 四 年 に お け る ニ ュ l ヨ l グ控訴院

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宮 司 旬 、 司 m w吋 仲 問 。 同 ω 吋 岡 山 句 、 山 田 山 W )。 一八九二年 の最高裁判所は何が﹁グッドウィル﹂の言葉の下に含まれるかを玉確に決定する事の困難を述べたる後、 判事の定義を引用している (7) ス ト

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。 A H h 悼 (H ∞ 。 ω ) ︾ 。 実際にストーリー判事を挙げていない米国の裁判所も、 大体、同様の言葉によるあるいは同様の効果 をあらわす定義を用いている ( 8 ) 0 7 ス ト ー リ ー 判 事 の 定 義 を 引 用 す る 判 例 は

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民よるものである。 ﹁グッドイルは﹃特定の名称によって同一視される 営業所または商社に対して顧客がいだくよき性向、 およびそれに対する彼らの愛顧を継続させるべく彼らを誘引する よき性向のすべて﹄と定義されている。それについては別にあやしむべきまたはおどろくべき何ものもない。個人ま たは商社あるいは会社が、何年も継続して特定の営業を経営し、そしてあらゆる債務の履行を周到になし、取引にお いて商品の基準の維持を注意深くなし、あらゆる営業における取引を全く正直かっ公正になすがために、顧客が過去 におけると同じく将来においても思い通りになるであろうと確信するようになり、他方かかる顧客の経験にもとずく よき評判が同じ商社ヘ新しい顧客を引続いてもたらすようになるときには、営業が営まれている工場もしくは設備よ り以上に全く重要な

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価値の要素を生み出すであろう。そ れが財産であることは多くの判決例により定まっており、実際上も異論はない。:::また、それは、何らかの特定の 地域、あるいは何らかの特定の有体財産と、不可分につながるものではない。:::もし、グッドウィルが﹃寄生物﹄ であるというならば、それはそれが生じた営業の﹃寄生物﹄であって、営業が営まれるところの単 な り る 九

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多くの選択が可能 である競業状態におけるグッドウィルの基礎的な要素は、特定の営業が何回も選ばれるという傾向にある。この選択 グッドウィルは競業のあるところではどこにおいても程在し、 価値をもつものである ( 1 ) 。 が、廉価であるとかあるいは価格に比してよき品質であるとかに依っているということは十分ではない。それがもっ 価格それが支払う賃金またはそれが供する利益および担保とは不釣合に、消費者、労働者及び資本家を吸引すべき営 業の何らかの傾向が春在しなければならない。グッドウィルは競業社会における準独占的要因である。すなわち、 かつ値引なしにそれが繁栄することを得せしめる﹂ところの要因である ﹁日々の競業の上で営業を幾分か高め、

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同 即 日 ﹀ 。 最高裁判所は初期の判決において、独占の存するところでは消費者はそこ以外どこからも商品あるいはサ 1 ヴ ィ ス を 得 る こ と が で き な い た め に 立 。

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京 芋ド ま長 学 七 の営業に対し有休財産の価値およびそこで費される金銭以上の価値を与える:・﹂ と 述 べ て い る ︽ 思

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吋 ) ︾ 。 2 グッドウィルは観知したり測定したりすることのできないものである。だが、グッドウィルが価値をもち売買されんがため には、それは V Y ポルによって表現され認められかっ同一視されねばならないのであり、またされている。商号や商印や商 業上の標章はかかるシ y ポルである。大衆奉仕者に対する大衆の友好および愛着は、その名称の使用によって表現される。 従って、営業所のポピュラリティや好評のそれもまた同様に、その商号、商標および商業上の標章に対する注意または使用 に よ っ て 表 現 さ れ る の で あ る ( 三 を 参 照 ) 。 グッドウィルが財産であることは英米の裁判所の等しく支持するところである(と。 ッドウィルを﹁非常にリアルな意味における﹂財産であると述べている︽。

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として述べられている

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仲 -w 匂 ・ J 3 ) 。 l l それは、ある商品がそのマ l グの同一性を顧みず、その源泉の理由でも、またその製造中における 何らかの特別な熟練もしくは盟慮の理由でもなく、その商品自体の性質、有益性およびその他の特性の理由でもって大衆か ち得るところの名声である。それは、その製造者または売主に関係なく商品自体のポピュラリティをあらわしている。かか るグッドウィルは売買に附しえないものである。それは誰にも属せず、それが含まれている商品をポピュラーにすることに よってそのグッドウィルを生み出した人にすら属さない。それは犬衆の支闇(匂

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。 自 包 白 ) に あ る 。 ﹁ 権 利 の 運 用 の あ る特許権または商標権による保護を受けざる商品のグッドウィルに対する持分は全体によって所有される

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そして消費大 衆が巧みに享有するところの自由運用に任せられる﹂︽問己目。問的ヲ

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・ グ ッ ド ウ ィ ル は 譲 渡 可 能 で あ る ( 4 ) 。 た だ そ れ が 無 体 物 で あ る が た め に 、 そ の 譲 渡 は 特 別 な 問 題 を 生 じ 、 か っ そ れ が 附 随 す る 有 体 財 産 お よ び そ れ が 組 織 さ れ る 要 素 と 同 一 視 さ れ る こ と が 必 要 と な る 。 こ れ ら の 有 体 財 産 お よ び 要 素 は もちろん営業とは異なるものである。 4 グッドウィルは、しばしば、 それが人的である場合、 たとえば音楽家のそれのごとくに譲渡されない場合もある

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を 参 英米法におけるグッドタイルの概念にヲいて 七

(13)

東 洋 法 学 } 七 四 照 V

英米法におけるグッドウィルは包括的な単一の観念である。グヴドウィルをもって営業の核心となし、他の営業財 産はむしろこれに従属するとの見解が支配的である。吋円高。 4 ・ 出 口 三 ︽ F 同

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窓口)は﹁営業を樹木に品問えれば、グッド・ワイルはその樹液である﹂ る。グッドウィルは実在的組織体としての営業が固有的に有するあるもの、すなわち営業素である。従ってグッドウ と説いたといわれてい ィルはいわば営業の生命であって、いずれの営業にも必ずグッドウィルが容し、グッドウィルを有せざる営業は想像 できない。そしてグッドウィルはつねに営業と運命を共にする。営業の開始と共に発生し、営業の終了と共に消滅す る。営業が移転せられればこれに伴なわれて移転するものである ( 5 ) 。 5 グッドウィルは厳格な意味における固有性はもちろん有しないが、その内容を形成する要素に変動なき限り、ある程度の固 有性を備えるものである。グッドウィルの移転が行われうるのは、この故であるといわれている。

前述のごときグッドウィルは、

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(14)

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。 通常、グッドウィルの要素は人的要素(あるいわ技術的要素)、自然的要素(あるいは地域的要素﹀、および法令的要素 (あるいは人為的要素)等に分けて個々に考察されるようであるが、これは比較的分量の多い特質を一面的に捉えた観 察であり、グッドウィルの把握方法としてはもちろん完全なものではない。グッドウィルは通常程度の差こそあれ、 これら諸要素の複合から成立するものである。事実われわれは、具体的営業について多くの諸要素が、あるときは程 度を同じくしあるときは程度を異にして結合し、 きる。従ってこれを個々に分けて考察することは妥当でないと思われる。 場所に対する初期の重要性は、グッドウィルの概念がはじめ消費者と直接かつ人的に交渉する小規模な営業に使用 されていたという事実に依っていたハと。概念に対して加えられる要素は、適用される営業の型にもまた関係があっ た。グッドウィル概念の経済的構造の変化および拡張化と共に他の要因が入り込み、おそらく初期において連想せら れた用語より以上に重要なものとなった。かくて場所はその往時のすぐれた役割を演ずることを中止し、かっ個人的 資質も非個人的な経済組織においてはほとんど無意味となる。初期の経済での顧客の確立につき重要であった営業に おける時の長さも、グッドウィルの発展においてはセールスマン・シップや広告よりも重要ではなくなってくる (BVO 一体となってグッドウィルを形成していることを看取することがで 2 現代では各種の通信・交通機関の発達により場所的要素はますますその重要性を失ってゆくといえる。だが、特定の場所に 密接に結合しない種類のグッドウィルが存するにしても、多くの取引ではまだ、営業所をはなれてグッドウィルが存するこ と は ほ と ん ど あ り え な い で あ ろ う 。 英 米 法 に お け る グ ッ ド ク イ ル の 概 念 に つ い て 一七五

(15)

東 洋 法 学 一 七 六 顧 客 吸 引 の こ れ ら の 方 法 は 比 較 的 短 期 間 で グ ッ ド ウ ィ ル を 狙 い 、 か つ 生 み 出 す も の で あ る 。 近代的大産業の発達と共に、営業者および使用人間、雇主および労働者間等の関係がますます複雑かっ重大となる に従い、使用人および労働者の好意が営業繁栄のため極めて重要なる条件となり(土、さらに金融市場の発達と共に 金融資本家の産業に対する好意も非常に重要視されるようになる ( 5 ) 。すなわち、大衆、製造者、商人聞の接触に伴 なう重要性は、販売戦、広告、清潔な誘引的な庖舗造作や装置、高級な使用人、公共事業や慈善事業への貢献のごと き、製品の販売に関連するすべて、すなわち大衆との友好関係を創設するあらゆる行為、大衆より商社に対して払わ れる名声を増大さすあらゆる行為をして、そのグッドウィルに資するものとする。 かくて製造者による製品がその本質的な価値の理由のみでなく、それが広告され精巧・誘引的かっ執拘な方法によ ってもまたポピュラーになる場合は、 かくして生み出されたグッドウィルは保護されるようになるハ 6 )

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山神崎のかかる友好的な態度を不正に侵しまたは減ずる行為はグッドウィルの侵害であり、 グッドウィルの保護の基礎を侵すことになる。 反 対 に 、 従って 5 い わ ゆ る 産 業 的 グ ッ ド ウ ィ ル で あ る 。 い わ ゆ る 金 融 的 グ ッ ド ウ ィ ル で あ る 。

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︾ 4 商標等との関係 純粋に無体物であるグッドウィルは、必然的にそのシンボルによってのみ知ることができ

(16)

る 。 商標や商号はかかるシ X ポルである ︽ A ﹃ 伊

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︾。それは所有者が排他的権利を取得することのできる技術的な商標によるだけでなく、商業上商品またはサ

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ヴィスの源泉と同一視して使用されるあらゆる種類の標章によっても表象されることができる ︽ 司 。 M 4 ・ の ︼ 一 Z M P ] S H 冨

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同 ∞ 笥 ) ︾ 。 商社または会社の名称はその愛顧者に知られかっ呼びかけられる指称である。その商擦は顧客がその商品またはサ

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ヴィスと同一視するシンボルである。かかるポピュ一アリティとそれが消費者によって使用される程度とが、その価 備を秤価するものである︽富山

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︾ 。 雑誌の価値は大抵の場合、その名称およびグッドウィルから成っているといえる。有体資産が数百ドルより価値がないとし ても、所有者にとってその雑誌の価値はずっとそれ以上のものである

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-匂 ・ ∞ 巴 。 一 八 九 三 年 最 高 裁 判 所 は、新聞のグッドワイルは発行所よりも、むしろ新聞紙それ自身に附着するものであると判示している︽冨旦叫。宮忌宮口 回

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︾ 。 商品やサ!ヴィスの源泉としての商標、商号およびその他のシンボルは、グッドウィルを表象するだけでなくそれ を保護し︽出

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(17)

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︾。商標、商 号およびその他のシンボル自体に価値があるとすればそれはごく僅かなものである。価値はそれらの使用およびポピ ユ一アリティによって生ずる。商標の所有者がその商標につき保護を求める場合、保護さるべき財産は商標ではなく ︿それは単に一のジジポルにすぎない﹀その背後にあるグッドウィルである。グッドウィルの所有者はその商標や商号を 保護できねば、そのグッドウィルを保護できない︽

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﹀ U1 己 yHω 品 ω ) U O 件 。 ・ ︾ 。 営業が表退し消波する場合そのグッドウィルは消失するであろうが、 表象せず、グッドウィルがそれと共に構日脱されるようになるであろう可能性のみを表わすとはいえ)なお存続することができ しかし商標は ( そ れ が 実 在 す る グ ッ ド ウ ィ ル を る。かかる商標はもはや価値をもたなくなるが、しかし保護されるべき資格はもっている。新営業において新たに採 用され使用される商標は実在的なグッドウィルを表象するとはいい難いが、それが有効な商標である限り最初から保 かつてそれに附着していたグッドウィルは消 護される資格をもっている。 滅するであろう。 商擦の使用を長期間中止している場合、 しかしこの事実のみでは保護を失うべくそれが放棄されたことを意味しない(と。

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﹀は商擦について、それは実在せるグッドウィルのシンボルであるという丈でなく ホームズ判事 ( 通 常 、 そ れ だ け が い わ れ る の で あ る が て しるしであると述べている︽回

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呂 町 ) ︾ 。 それは結局シンボ一アイズされたグッドウィルとなるであろうという期待でもって案出された 2 グ ッ ド ウ ィ ル と 商 標 と の 関 係 に つ い て は 、 一 九 = 二 年 以 来 鰭 州 に よ っ て 廃 止 さ れ 、 一般に任。司包同吋

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(18)

て知られている岳oE4 ﹃ω 匂 g v F E ロ ぬ 匂 巳 g に よ っ て 朗 ら か に さ れ る 。 ー

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詳 細 は 民 即 自 少 。 匂 ・ 巳 同 -w 匂 ・ 8 8 仏 n r 昌 単 一 . 5 m o a -ω 。 。 を 参 照 。

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ツ ド タ イ ノレ 大多数の営業の価値は一部は営業者の個人的資質、 一部は使用人の個人的資質、 一部は揚所的位置あるいは他の事 情によって規定せられるのであるが、なお営業主の個人的性格および能力が圧倒的かつほとんど排他的に重要な種類 の営業がある。これは陸師、法律家等の学問的ないし専門的職業を含むものである。かかる専門的職業のグッドウィ は必ずしも譲渡可能な財産として認められていない。かかるグッドウィルは専門的職業 を含むところにだけでなく、一般に名声が人的条件や個人的才能に大きく依存しているところに存する

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人的要索はグッドウィルの要素の一であり、この要素は営業の買主または譲受人ヘ移転しえないものであるお。=・ ル( 一 円 。 F m ω 問 。 ロ 巳 m 。 。 内 同 省 三 ) S 4 ・ 回 同 。 ロ P N H H E ω 主 ω w 5 0 ω 。 諒 匂 ( H S 品 ) 、 冨 R W 3 4 ・ 0 R W 同町民国 -E E g m n 。 ・ m n 包 ﹀ E M ( N 己 主 L N 司 ( N 仏 ) ω 企 (H8m)︾。専門的職業に附着するグッドウィルにおいては、かかる人的要素がもっとも重要かっ価値あるものであり、 時には唯一の要素でもある。それが譲渡されえないがため、しばしば譲渡すべき何物もなくなる。 現 代 の 趨 勢 は 原 則 と し て 匂 g r g Z ロ 包 m 。 。 仏 豆 = と v g z g ω 肉 。 。 円 四 ﹄ 名 目 ロ と を 区 別 す る こ と は 少 く な る よ う で あ る が ︽ 冨 州 民 4 5 = 4 ・ m v R B S F 見 N K F Z 。 N 少 m m m 。 切 N O ( 巴 ロ ﹀ 山 田 口 同 M84 ・ 打 。 丘 町 E W H N H 司ハ N e ∞ 吋 山 口 ∞ H H ( ﹀ 冨 ︾ ロ n w 巴 出 ﹀ U O 。 ・ ︾ 、 し か し あ る 種 の 区 別 は 残 っ て い る 。 専門的職業のグッドウィルの譲渡は、ある一定期間(売却した職業と競争しないために)指定された地域内でのその専 英 米 法 に h 叩 け る グ ッ ド タ イ ル の 概 念 に ヲ い て 一 七 九

(19)

東 洋 法 学 一 八 O 門的職業から退下るという売主の契約八

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同 ) によってなされる

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2 競業禁止契約が専門的職業のグッドウィルの売買において唯一の価値あるものであり、買主にとって唯一の利益であるとい え る ︽ 円 。

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コ ∞ ) 事 件 に お い て ジ エッセル記録部長は、医師業の売買に関する契約には﹁一定の地域内において売却した医師がその業務から退下るという約 定がつねに存する。それはつねにそうなのであり、時にはまた、患者を誘引しないあるいは一定期間だけ誘引しないという 約定が存する﹂といっている。 ある種の職業においては、そのグッドウィルが創始者や所有者の個人的名声、技術、熟練および経験に全く依春し ているため、 これを譲渡することはできない。また M V C Z 目 。 。 。 } 向 。 w の理由から、 美術家または音楽家の名称を使用す ︽ 回

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要するに専門的職業のグッドウィルも売却せられ、売買契約の不履行は損害賠償請求の理由となりうるのであるが、当事者 は売渡の済み次第売買条件が実行せられるにしても、この種の契約の履行を強制することには反対している。 4

(20)

なお、組合の場合この種のグッドウィルは残留組合員に保留せられ、脱退組合員にとっての代償の対象とはならない c

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グッドウィルは営業をはなれて売却ないし譲渡することはできない?)。いいかえれば、営業の売却は(特別に述 べられなくとも)グッドウィルの売却を伴なうものである︿る。 元 来 グ ッ ド ウ ィ ル は 前 述 の 如 く 各 個 の 営 業 の 性 格 で あ り 、 そ の 営 業 と 一 体 を な し て い る た め 、 営 業 を は な れ て グ ッ ド ウ ィ ル の み が 取 引 の 対 象 と な る が ご と き こ と は 想 像 で きないのであるす)。 2 かつまた商標あるいは商号はそれが実象するグッドウィルから切りはなして譲渡することはできない。それゆえに、商標ま たは商号はその営業を除いては譲渡できないのである。この原則は一般に承認されている︽冨

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。 Z の裸譲渡またはその他の移転を禁じて きた。それは、かかる取引が営業の名声の継続を破壊するであろうし、それ故かかる商標または可足。

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目 げ 己 ω および それらが表象するところのグッドウィルを信頼する人々に対して、混乱や詐欺を惹起するからである(呂自少。匂

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かかる譲渡の有効性は、結局それぞれのケ l スの事実に依っており、各グッドウィルの要素および犬衆の信頼を考慮 して決められるべきである。なお、グッドウィルの移転は性質上そのままの移転はあり惇ず、要素の移転があればグッドウ ィルの移転ありと認めることができる。 英米法におけるグヅドタイルの概念にづいて /¥

(21)

東 洋 法 学 /¥ 3 なるほどグッドウィルは独自の財産的価値を有し蛍業財産の一部を構成するものではあるが、その価値は蛍業との関連にお いてのみ認められるのであって、この点で他の営業財産が蛍業をはなれるも、なおそれぞれ固有の価値を有するのと趣を異 に す る 。 営業およびグッドウィルの売却後の売主の有する権利については原則としていかなる制約も容し な い ハ l ﹀。売主は特別な不作為約款ハ

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が容しない限り、旧営業と同種の営業を、 内で自由に開業できる。しかし通常、 売主の権利 しかも同地域 売主は一定期間、 同地域内において同一の営業を営まないという契約をして されない。 いるものである︽占。ただし、かかる契約は明確になされることを要し、 この原則は最初英国の裁判所によって示され、その後合衆国において採用された(卒。 営 業 お よ び グ ッ ド ウ ィ ル の 売 買 か ら は 推 定 2 支即する基本的な原理は、グッドウィルの売却後、売主はその譲渡したる蛍業を妨害してはならないということである。 契約

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語句自己によって課せられる拘束は、諸事情よりみて合理的なものでなければならず、必要以上のものであっては な ら な い ︽ 戸

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件 。 ・ ︾ 。 裁 判 所 は 、 右 の ご と き 商 業の制限を意味するような非合理的な条件を含まない限り、早くから競業禁止の合意を適法と認めた。

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わ が 商 法 第 一 ↑ 五 条 参 照 。

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件 。 ・ b この原則の著しい例外はマサチュウセッ γ 州の判決にみられる。マサチュウセッヲ州法の下ではグッドウィルの売主は その貫主と競業できず、かつ売却したグッドウィルの価値を侵すおそれある方法で国一の営業を営みえない(百官少。句、 わ い 件 二 M Y

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(22)

競業的営業に再従事する売主の権利は必然的に彼から購入することになる人々に対して売却する権利を含むが、そ れは彼の旧来の顧客または売却した営業の顧客を直接誘引する権利を含まない。売主はこれらの旧来の顧客が営業売 却後もその営業を根底顧し続けるであろうことを保証しないし、また保証しえないのではなく、売主はそれらの愛顧の 継続から彼らを阻止すべき、または彼らを吸引すべき何をもなしてはならないのである︽

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・︾。従って売主は新営業の開始に際し旧営 業との関係を表示することはできるが(旧蛍業の宮-吋

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であったとか、支国人であったとか、または使用人であったと広 告してもよいがて旧営業名を使用したり、あるいは他の方法によって自己がなお旧営業を引続き経営するもののごと く世間に対して公表することは許されない︿ 4 ﹀ 0 問 。

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-目 。 の 善 意 の 使 用 は 禁 止 さ れ な い 。 買主の権利 営業およびグッドウィルの買主は、売主が善意で新営業を始め(反対の契約なき限り自由に行う事 ができる﹀旧営業を営んでいたことが一般に知れ渡っているために得た利益を除き、その営業の名声および愛顧に由 来する一切の利益を取得し、かっ自己の販売を妨害する売主に対し差止命令公と

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♀向。とを請求する権利がある。 買主は買得した営業の承継者として自己を表示する権利をもち、この目的のために売主の名称およびマ

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グを使用す ることができるハ 1 ) ︽ 吋 げ 。

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(23)

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︾。しかし買主は大衆に対し誤認や混乱を惹起するおそれある方法で買得した営業の名 紘を使用してはならない︽

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営業的活動は一般に自由であるが、営利の追求はその性質上とかく不当な活動を起しやすいものである。 かかる不 吉富山の旬。ロ♀よりみて禁止されるべきものであり、また一方かかる行為により侵害を蒙った者に 対して救済をする必要がある。しかし経済上の自由なる競業は経済発展の基礎ともなるものであり、いたずらに法の 干渉すべきものではない。従ってグッドウィルの侵害という問題は、フェアな競争の範囲を越えた場合にはじめて生 ずるものであり、法はこの場合にそれを保護する︿ 1 ﹀ 0 すなわち、合法的法規によりかかる行為を犯罪として禁止し その違反者に刑事責任を認めると共に、他方私法的法規によりかかる行為を不

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な行為として被害者に対し諸種の民 事的救済を与えるのである。 当な営業的活動は この場合、法はご個の要請よりそれを保護する。すなわち、一はグッドウィルを一の財産的価値あるものとして一般私有財 産と同様にその侵害に対して保護すべきものとすることであり、ごは不五競業をそれ自身公益的立場より禁止することであ る 。 競業者一がある営業と特殊な関係を有する場合には容易にグッドウィルの侵害が行われる。そのため法はかかる者に

(24)

対してその営業との競争を禁じハ之、あるいはかかる当事者間においてなす競業禁止契約を有効と認めているハ B ) による競業禁止または競業禁止契約の容認の根拠は、実にグッドウィルに対する・不当な侵害の防止にあるといえる 法

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。 同 yn 間 同 ・ も ・ ∞ 印 ) 。 会社の無限責任社員、取締役、支国人等の競業禁止。

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わが商法第四一条、第四八条、第七四条、第一四七条、第三六四 条 、 有 限 会 社 法 第 二 九 条 参 照 。

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この種の契約も、もちろん、商業の制限を意味する不当なものであってはならない。 宮 グッドウィルの侵害はグッドウィルを表象する商標等の宵

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品を通じてなされる。 グッドウィルが自に見えない ( 宮 a E E O ) 、 も の で あ る が ゆ え に 、 それは目に見えるところのサインやシンボルの濫用によって段損されるのであ る。従ってこれらのシジボルは裁判所から注意深く保護される。グッドウィルの保護は商標の侵害に対する法律の基 本的な目的でもある。裁判所が第一に保護しようとするものはグッドウィルであって、商標または名称ではないので ある ( 4 v o 4

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山 町 ) U O 件 。 ・ 近来経済生活の進展に伴なう不正なる競業行為の巧妙かっ頻繁必するにつれ重要となってきた不正競業法は、グッ ドウィルを他の無休財産と共に保護するものである。グッドウィルが営業の中心をなすものであることからして、グ ッドウィルの保護の主要手段は不

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競業法によるものといえる︿ 5 ) Q 5 グッドウィルの法は一般に、特殊な蛍業または専門的職業の譲渡と関連してのみ考慮されてきたため、法によるグッドウィ ル の 一 般 的 な 保 護 に つ い て は 、 し ば し ば わ す れ ら れ て き た の で あ る ( 閃 ・ 印 山 吉 岡 話 。

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参照

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