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現代の諸課題と倫理−情報社会における倫理−

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Academic year: 2021

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公民科 倫理学習指導案 広島県立五日市高等学校 峯 本 英 紀 1 単元名 現代の諸課題と倫理―情報社会における倫理― 2 使用教科書 「高等学校 現代倫理 21 世紀をともに生きる」(pp.168∼171) 3 単元のねらい 情報社会における倫理的課題を,自己の課題とつなげて追究させ,現代に生きる人 間の在り方生き方について自覚を深めさせる。 4 単元の構成 「情報社会の到来」(1時間) ・情報社会の特質及びその進展がもたらす人間や社会に対する影響について考える。 ・情報を活用して自己の生き方を豊かにすることや情報ネットワークによって作られる人間関係の 広がりなどの可能性に気づく。 「情報社会の光と影」(本時…3時間) ・的確に,また主体的に情報を選択・発信することのできる能力やモラルを身に付ける。 ・知的所有権の保護など情報機器の利用にかかわるモラルの問題を通して,情報社会の持つ光と影 の両面から理解を深める。 5 本時のねらい 情報社会において,その中核を担うネットワークから流される情報を主体的かつ多 角的に読み解き,使いこなすとともに,情報の発信者としてWebページという形式 で表現するという具体的な経験を通じて,情報社会における可能性と人間としての在 り方生き方についての課題を追究させる。 6 評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 資料活用の技能・表現 知識・理解 ・自分の班の課題追究に 主体的に参加し,グルー プ内の自分の役割を果 たそうとしている。 ・情報社会の中で他者の 権利を尊重しながら主 体的に生きることの大 切さを感じている。 ・追究した課題を既習の 「民主社会の倫理」と結 びつけて考察する。 ・多角的・批判的な視点 で作成したWebペー ジを評価する。 ・著作権法の趣旨に基づ いて情報取り扱いの適 否が判断する。 ・課題を追究するための 情報を収集・選択し,的 確に発表用資料にまと め,分かりやすく発表す る。 ・アプリケーションソフ トや各種メディアを活 用してねらい通りのW ebページを作成する。 ・知的財産権の意義と正 しい利用の仕方につい て理解している。 ・情報社会の持つ光と影 の両面から理解をして いる。 ・情報社会の中で求めら れるモラルを理解して いる。

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7 学習指導の展開 発問・生徒から引き出したい知識 教授・学習活動 指導上の留意点 導 入 ○このWebページを見て,どんな印象を持 ちましたか。 ◎・おもしろみがない。 ・見る気がしない。 ・アクセスカウントが増えない。 T:スクリーンに提示 し,発問する。 P:印象を述べる。 ・教材用の架空のWeb ページを用意しておく。 Webページはアイドル の応援サイトであるが, テキストだけの平板なも の。(資料1 略) 展 開 1 ○どのように工夫すれば,多くの人が閲覧す るWebページになるでしょうか。用意した 写真やイラスト,音源などの素材を活用して, 改造してみましょう。 ◎・アイドルの写真を入れる。 ・アイドルの曲が流れるようにする。 ・曲の歌詞を掲載する。 ・テレビから録画した映像を見られるよう にする。 ・公式サイトにリンクをはる。 ・キャラクターをボタンにする。 ・背景に写真を用いる。 T:指示する。 P:班ごとに分かれて, パソコンの電源を入れ る。 P:ホームページビルダ ーを立ち上げ,教材We bファイルを開く。 P:Webページの改善 案を班で検討する。 ・生徒には予めWebペ ージを作成することを予 告しておき,素材となる 写真やイラスト,音源な どのデジタルデータを用 意させておく。 ・予め教材用の架空のW ebページファイルをマ イドキュメントに入れて おく。 ・作成するのはTopペ ージにとどめる。 ・素材が用意できなかっ た班のために,マイドキ ュメントにはフリーの素 材(企業の提供する壁紙 など)を入れておく。 ・素材はWebサイト中 に も あ る こ と を 示 唆 す る。 展 開 2 ○作成したWebページについて工夫した点 を発表しましょう。 ◎・ビジュアルなもの,派手なものにした。 ・閲覧者が望むデータを掲載した。 ○これらのWebページはアップロードでき るだろうか。 ◎できない。知的財産権上の問題がある。 ○それでは,知的財産権のことについて調べ てみよう。Webサイトのコピーライトワー ルドhttp://www.kidscric.com/にアクセスし てみよう。 T:指示する。 T:各班のWebページ をスクリーンに提示。 P:工夫した点を発表す る。 T:発問する。 P:答える。 T:指示する。 P:インターネット・エ クスプローラを立ち上 げ,「お気に入り」から ・素材をどこから調達し たかを発表させる。(雑 誌,Webサイト,テレ ビ,映像コンテンツ,写 真集など) ・見た目の特徴や技術上 のことについては問題に しないこととする。 ・資料のサイトマップ参 照 ・生徒は,自由にサイト 内を閲覧するので入手す

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展 開 2 ○このサイトから知的財産権について分かっ たことをまとめてみましょう。まとめるポイ ントは,①著作権とは,②何のためにあるの か,③正しく利用するためには,の3点です。 ○著作権以外の知的財産権について解説して いるWebサイトを探してみましょう。 コピーライトワールド にアクセスする。 T:指示する。 P:サイトを閲覧し,理 解した内容をまとめる。 T:指示する。 P:検索エンジンを利用 してWebサイトを検 索する。 P:分かったことをまと める。 展 開 3 ○分かったことをもとに自分たちの作成した Webページの問題点を発表しましょう。ま た,発見したWebサイトを紹介してくださ い。 ◎著作権,意匠権,商標権を侵していた。 (侵害とみなす行為) 第百十三条 次に掲げる行為は、当該著作者人格権、 著作権、出版権又は著作隣接権を侵害する行為とみな す。 二 著作者人格権、著作権、出版権又は著作隣接権 を侵害する行為によつて作成された物(前号の輸入 に係る物を含む。)を情を知つて頒布し、又は頒布 の目的をもつて所持する行為 T:指示する。 P:発表する。 るデータは異なることに なる。 ・時間を制限し,サイト 内 の 全 て は 閲 覧 さ せ な い。 ・知的財産権には,著作 権の他に特許権,商標権, 意匠権などがあることに 気づかせる。 ・検索したWebサイト は「お気に入り」に登録 させる。 【文化庁】 http://www.bunka.go.jp/ 【日本音楽著作権協会】 http://www.jasrac.or.jp/ 【知的財産用語事典】 http://www.furutani.co.jp/ ・「どこが問題か」だけで はなく,「なぜ問題なの か」を引き出す。 終 結 ○自分の権利を侵害された場合,あなたはど うしますか。 ◎訴訟によって侵害された権利を回復する。 ○知的財産権を侵害したことが裁判で認定さ れれば,どうなるだろうか。 ◎補償金を求められたり,罰金をかけられた りする。 第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者 は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処 する。 一 著作者人格権、著作権、出版権又は著作 隣接権を侵害した者 ○法の存在を知らなかったからという理由で 罰則は免除されるだろうか。 ◎免除されることはない。 T:発問する。 P:答える。 T:発問する。 P:答える。 T:発問する。 P:答える。 ・知的財産権が保護され ない社会はどのような社 会になるか考えさせる。 ・罰則があるから気を付 け る と い う 観 点 で は な く,権利の侵害は自分に も及びうるし,文化・芸 術,ひいては社会の発展 にも影響を与えることに 留意して指導する。

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終 結 ○知的財産権を侵害せず正しく利用するた めにはどうしたらよいだろうか。 ◎知的財産権の所有者に許諾を取る。 ○情報のコピーが容易な現代社会において 何に注意しなければならないだろうか。学習 を振り返ってまとめてみましょう。 ◎知的財産権についての正確な知識を持ち, 理解した上で情報を取り扱う。 T:発問する。 P:答える。 T:発問する。 P:まとめる。 ・他者の知的財産は「利 用はできない」というこ とではなく,無断で利用 したり,それによって利 益を得ることで他者の権 利侵害をしてはならない という趣旨であることを 理解させる。 資料 1 (ホームページモデル∼タレント応援サイト 省略) 資料2 (コピーライトワールド http://www.kidscric.com/ 【提供:社団法人著作権情報センター】 省略) 【主な参考文献】 ・『アクセスが10倍になるホームページ 01春』宝島社,2000 年 12 月 ・半田正夫『インターネット時代の著作権』丸善,2001 年 10 月 ・全国公民科・社会科教育研究会編『高等学校公民科指導と評価 課題追究学習をどう展開・評価する か』清水書院,2003 年 9 月 ・岡本薫『著作権の考え方』岩波書店,2003 年 12 月 ・寒河江孝允『知的財産権の知識』日本経済新聞社,2003 年 12 月 ・辻本一義『研究・教育・ビジネス現場のための特許・知的財産権の教科書』PHP研究所,2004 年 4 月 ・西真由『はじめてのホームページ・ビルダーVersion8』秀和システム,2004 年 4 月 ・『我が国における法教育の普及・発展を目指して―新たな時代の自由かつ公正な社会の担い手をはぐ くむために―法教育研究会「報告書」』法教育研究会,2004 年 11 月

参照

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