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私立一貫教育における環境教育カリキュラムの展開 (1)

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                                                  私 立 一 貫 教 育 に お け る 環 境 教 育 カ リ キ ュ ラ ム の 展 開 q

凹 

目 

私 立一 貫 教 育 に お け る環境 教 育 カ リキ ュ ラ ムの展 開(1) 第1 章   生命環境教育 の 展開 に つ いて 第 2 章   環境 教 育 カ リキ ュラム の実 践 と 展 開   第 1 節  総 合 的 な学 習 と 環境 教 育 の展 開 に つ いて     (1 )総 合 的 な学 習 の時 間 の ね ら い     (2 ) 総合 的 な学 習 で の環境 教 育 の展 開   第 2 節  幼 稚 園 で の展 開 (1 ) 理 科 教材 園 を 利 用 し た実 践 報 告 河野 昭 一 末政 公徳 高桑    進 山 本   聰 美 ・ 小 畑   実 代 ・ 高 尾   明 希 吉 谷   淳 子 ・ 近 藤   幸 恵 ・ 藤 岡   智 美 153

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(2 ) 京女 の森 ・ 自 然 観察 セ ン タ ーを 活 用 す る 展 開

村 

誠 

第 3 節   小学 校 で の展 開   (1 ) 自 然体 験 カ リキ ュラム学 習 の実 践 報 告   (2 ) 京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ンタ ーを 活 用 す る 展 開 佐 々木博 規 ・ 多 川     充 ・ 高橋 典 生 第 4節   中学 校 ・ 高 校 で の展 開   (1 ) 中 学校 ・ 高 校 で の現 状 報告   (2 ) 教 科 に基 づ く 環 境 教 育 カ リ キ ュラ ム案     a . 家 庭 科 に お け る環 境 カリ キ ュラ ム案     b. 社会 科 ・ 地 理 歴 史 科 ・ 公 民科 に基 づ いた 展 開案   (3 ) 京女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ンタ ーを 活 用 す る 展 開 堀川登 美子 表    眞美 富 村    誠 米澤 信道 第 5節   大 学 ・ 短 大 で の展 開   ( 1) 環 境 教育 カ リキ ュラ ムに基 づ く 実 践 報 告   (2 ) 京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ンタ ー の具 体 案 (イ メ ージ 図 添 付 ) 宮 野  純次 ・ 高桑   進 高桑  進 ・ 宮野  純次

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私 立 一貫 教育 にお け る環境 教 育 カ リキ ュ ラム の展 開(1)

1章

 生命

環境

教育

  今 年 5月 ﹁ い のち は 創 れ な い ﹂ と いう 小 冊 子 を印 刷 ・ 発 行 した 環 境 省 は 、 二 十 一 世 紀 にお け る 国 家 戦略 と し て の 新 ・ 生 物 多 様 性 国 家 戦略 を 明確 に表 明 した 。 こ の新 ・ 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 は 一 九 九 二年 ブ ラジ ル のリ オ ・ デ ・ ジ ャ ネ イ ロ 開 催 の地 球 サ ミ ッ ト で採 択 され た ﹁ 生 物 多 様 性条 約 ﹂ に基 づ き 、 一 九 九 五年 に作 ら れ た 問 題 の多 い ﹁生 物 多 様 性 国 家 戦 略 ﹂ を根 本 的 に見 直 し た も の であ る。   こ の中 で、 わ が 国 の生 物 多 様 性 保 全 の現 状 に対 し て 三 つの危 機 、 す な わ ち 、第 一 の危 機 と し て ﹁ 人 間活 動 と開 発 行 為 ﹂ が 、第 二 の危 機 と し て ﹁自 然 に対 す る 人間 の働 き か け の減 少 ﹂ 、 第 三 の危 機 と し て ﹁移 入 種 や 化 学 物 質 によ る影 響 ﹂ を 上 げ て いる。   生 物 多 様 性 の危機 を 克 服 す る た め 、私 た ち が 何 を な す べき か に つ い て以 下 の よ う な七 つ の 提 案 が なさ れ た 。 ω 絶 滅 防 止 と 生 態系 の保 全 ω 里地 里 山 の保 全 ㈹ 自 然 の再 生 ω 移 入 種 対 策 萄 モ ニタリ ング ー 0 0 0 ㈲ 市 民 参 加 ・ 環境 学 習 ω 国 際 協 力   この中 で 、特 に六 番 目 の活 動 が 二十 一 世 紀 の環 境 教 育 に と り極 め て重 要 であ る 。 こ の冊 子 で は ﹁複 雑 多 岐 に わ た 155

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る 生 物 多 様 性 の保 全 を 有 効 に進 め る た め に は、 市 民 や 住 民 、 N P O 、研 究 者 、 企 業 など さま ざ ま な 参 加 者 が 取 り組 め る 仕 組 み づ く り が 重 要 であ る ﹂ と あ り 、 ﹁ 里 山 保全 、自 然 再 生 事 業 に お け る N P O や住 民参 加 を 積 極 的 に進 め る ほ か 、 学 校 か ら社 会 、 都 市 か ら自 然 地 域 ま でさ ま ざ ま な 場 や機 会 に 、環 境 教 育 ・ 環 境学 習を 推 進 す る﹂ こと が大 切 であ る と述 べ られ て いる 。   京 都 市内 に残 され た 天 然 更 新 し つ つ あ る里 山 であ る ﹁ 京女 の森 ﹂ は、 こ のよ う な 生物 多 様 性 を 体 験 し つ つ環境 教 育 を 実 践 し展 開 す る学 習 の 場 と し て はす ば ら し い 自 然 環 境 と 歴 史 を 有 し て い る の であ る 。   本 共 同 研究 で開 発 さ れ た ﹁ す べて の いのち を 大 切 に す る﹂ と いう仏 教 精 神 に 基 づ く 、感 性 を 磨 く た め の生命 環境 教 育 のプ ログ ラ ム は こ の京 女 の森 で こ そ有 意 義 に展 開 で き 、自 然 観 察 セ ン タ ーを 建 設す る こ と でさ ら に有効 に こ の す ば ら し い 森 を 環 境 学 習 に活 用 でき る と 考 え て いる 。

2章

 環境

教育

カリキ

ラム

と展開

  第 1節 総 合 的 な学 習と 環 境 教 育 の 展開 に つ い て ( 1) 総 合 的 な学 習 の時 間 の ね ら い   平 成 14年 度 か ら完 全 実 施 (高 等 学 校 は 15年 度 ) と な っ た総 合 的 な 学 習 の時 間 のね ら いは 、小 ・ 中 学 校 学 習指 導 要 領 の 総 則 に お い て   (1) 自 ら課 題 を 見 つけ 、自 ら学 び 、 自 ら 考 え 、 主体 的 に判 断 し 、よ り よ く 問 題を 解 決 す る資 質 や 能 力 を育 て る         ラ ﹂ と

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私 立一 貫 教育 に お け る環境 教 育 カ リキ ュ ラムの 展 開(1)   ( 2) 学び 方 や も の の考 え 方 を 身 に付 け 、問 題 の解 決 や 探 究 活 動 に主 体 的 、創 造 的 に取 り 組 む態 度 を 育 て 、自 己         の生 き方 を 考 える こと が で き るよ う に す る こ と 。   の 2項 目 を 明 示 し て いる ( ※高 等 学 校 に つ いて は 、 (2 )中 の ﹁自 己 の生 き 方 ﹂ の部 分 が ﹁自 己 の在 り 方 生 き 方﹂ とな って いる 。 後 はす べ て同 じ ) 。   これ ら 2 つ のね ら い を も と に 、総 合 的 な学 習 の時 間 にお け る 学 習 者 の ﹁学 び の構 造 ﹂ を 図 1 のよ う に考 えた 。 ① は 一 人 ひと り (グ ルー. フ ) の自 己 実 現 、 ② は 同学 び 方 、③ は 同 学 習 (活動 )内 容 、④ は 同 学 習 問題 (目標 ) を 意 味 し て いる 。  総 合 的 な 学 習 の時 間 の 土台 とな る のが ① で あ る 。 こ こ で の自 己 実 現 と は まず 学 ぶ意 欲 、 つま り主 に④ に関 連 の深 い 問 題 の創 出 な いし は 問題 を 選 択 し て いる自 己 、 つ ぎ に は学 ぶ 楽 し さ つ ま り③ に 関連 の深 い、 周 り に働 き か け か か わ りを 深 め て いる自 己 、 最 後 に独 創 的 な自 己 つま り② に 関連 の深 い、追 求 の 方 法 を 創出 し て いる 自 己 であ り 、 ① は ④ ∼② の全 て に深 く 関与 す る こと と な る 。   ね ら いの考 察 を 進 め て いく と 、 教科 等 の 学 習 と の 違 いが は っ き り し て く る 。教 科 等 で は始 め に 目標 あ り き で あ る 。学 習 者 全 員 の到達 す る 同 一 目標 が始 め に設 定 し て あ り 、矢 印 を み る と図 1 と は逆 方 向 に向 か う 。 重 点 の置 き 方 は内 容 ・ 方 法 ・ 自 己実 現 へと 次 第 に 細 く な る ﹁ エン ピ ツ型 ﹂ と な る 。 こ れ に対 し て総 合 的 な学 習 の時 間 で は 、 ﹁自 ら (グ ル ープ ) ﹂ の 自 己 実 現 を 重 視 し てお り 、 そ れ を 達 成 す る た め の 目 標 や 内 容 ( 活 動 ) 、 図1「 竹 の 子 型 」 学 び の構 造 157

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学 び 方 を 随 伴 した ﹁ 竹 の 子型 ﹂ とな る。 従 っ て 一 人 ひと り (グ ループ ) の設 定 した 目 標 は 、図 1 で示 した よ う に 目 標 自 体 が 深 化 ・ 拡 充を 繰 り 返 し 、 極端 な場 合 一 生 を 賭 け て追 求 し続 け る こ とも 起 こり 得 る 。   ね ら いの ( 1) で は 、① 自 ら← 課 題 を 見 つけ る ・ 学 ぶ ・ 考 え る 、② 主 体 的 に判 断 す る 、③ よ りよ く 問 題 を 解 決 す る と いう 3 つの資 質 ・ 能 力 を 、 (2 ) で は 、 ① 学 び 方 ・ も の の考 え 方 の習 得 、 ② 問 題 の追 求 ・ 解 決 への主 体 的 ・ 創 造 的 な 態 度 、 ③ 自 己 の生 き方 を 考 え る 態 度 の3 つの態 度 を そ れ ぞ れ育 成 し 、生 涯 学 習 の基 礎 と な る ﹁生 き る力 ﹂ を 育 も う と し て いる 。   こ のた め総合 的 な 学 習 の時 間 で は、 教科 等 の 学 習 では 見 られ な い 総 合 的 な体 験 や活 動 が積 極 的 に 取り 入 れ られ てく る。 ね ら い (2) に示 され て いる学 び 方 やも の の 考 え 方 に ついて 言 うな らば 、 情 報 の集 め 方 、調 べ方 、ま と め方 、 報 告 や 発表 ・ 討論 の仕 方 で あ る。 これ ら を方 法 原 理 と し て 整 理 す れば 、①自 然 体 験 学習 、② 社会 体 験 ← ボ ラ ンテ ィ ア活 動 な ど 、③ 観察 ・ 実 験 、見学 ・ 調査 、発 表 ・ 討 論 、④ も の づ く り や生 産 活動 等 の 体 験 的 ・ 問 題 解決 的 学 習 とな る 。   学 習 方 法 と し て の ﹁体 験 ﹂ ﹁活 動 ﹂ を 積 極 的 に 取 り 入れ る の は当 然 で あ る が 、体 験 ・ 活 動自 体 が自 己 目 的化 し て しま う リ スク を指 摘 し てお き た い。 ﹁指 示 のま ま﹂ ﹁ は いま わ るま ま ﹂ の体 験 ・ 活 動 に終 始 した の では 、 学 力 の 低 下 は 当 然 の帰 結 であ り 、 ﹁生 き る力 ﹂ の育 成 は絵 に 描 いた餅 に終 わ って し ま う 。 ね ら い (1) に 示 し て いる 課題 と の 関 連 で言 えば 、 一 人 ひと り が 課 題を 発 見す るた め の体 験 や活 動 、課 題 を 追 求 し て いく上 で本 物 の体 験 ・ 活 動 が し た いと いう 切実 感 に根 ざ し て いる必 然 性 が 求 め ら れ る の であ る 。 ( 2)総 合 的 な 学 習 で の 環境 教 育 の展 開 新 た に誕 生 した ﹁ 総合 的 な学 習 の時 間 ﹂ は 、 幼 稚 園 で は平 成 12年 度 か ら 、小 ・ 中 学 校 では 平 成 14年 度 か らす で に

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私 立 一 貫 教育 に おけ る環 境 教 育 カ リキ ュ ラ ムの展 開(1) 実施 さ れ てお り 高 等学 校 は平 成 15年 度 か ら完 全 実 施 さ れ る 。 こ のよ う な 新 し い 教 育 内 容 が 導 入 さ れ る理 由 の 一 つは 、 いうま でも な く 地 球 規模 で進 行 す るさ ま ざ ま な 環境 問 題 にも 対 応 で き る 環境 教 育 を 浸 透 さ せ る 必要 が明 ら かと な っ た こ と にあ る 。   我 が国 の教 育 シ ス テム は 戦後 の経 済 成 長 を も た ら し た原 動 力 と な る 国 民 の教 育 レ ベ ル の引 き 上げ に大 きく 貢 献 し た 。 し か し 、成 熟 し た 先 進国 に 見 られ るよ う に技 術 大国 か ら脱 却 し て 情 報化 社会 に適 応 す る た め に は 、知 性 だ け で は なく て感 性 を 磨 く教 育 が必 要 であ る 。  情 報 化 社 会 で大 切 な こ と は 単 な る 情報 の記 憶 では な く て 、 色 々な 情 報 を総 合 的 に判 断 す る 能 力 も持 つこと であ る 。 そ のた め に は、 人 間 特 有 の 能 力 であ る感 性 を さ ら に磨 き 上 げ る 環 境 教 育 の 教育 課 程 が編 成 さ れ 必要 が あ る。 総 合 的 な学 習 にお け る ﹁ 環 境教 育 の展 開 ﹂ は ま さ に時 宜 を 得 た 教育 であ ると 言 え る 。   こ れ か ら は教 育 方 針 を 明確 に有 した 一 貫 し た 教育 を 行 って いる 教 育 機 関 が 環境 教 育 の実 践 に も好 都 合 とな る。 そ の 意 味 で、 す べて の いの ちを 大 切 にす る 仏 教精 神 に基 づ く 生 命 環 境 教育 の実 践 場 と し て、 本学 園 が所 有 す る ﹁京 女 の 森 ﹂ は 生 命 環 境 教育 の展 開 に と り こ の上 な い貴 重 な 財産 であ る。 第 2節   幼 稚 園 で の展 開 ( 1) 理科 教 材 園 を 利 用 した 実 践 報 告     a . ね ら い     幼 稚 園 では ﹁ 生 き て いく た め に は 、様 々 なも の の生 命 を いた だ いて い ると いう こと に気 づ く ﹂ と い う ね ら いの も と で、 理 科 教 材園 (園 児 と の 呼 称 " はた け ) を 利 用 し てき た 。 159

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    b . 季 節 ご と の 取 り組 みの 実 践報 告 ①  春 か ら夏 の活 動     教材 園 で は、 エ ンド ウ ・ キ ュウ リ ・ ミ ニ ト マト ・ ナ ス ・ イ チゴ ・ ニ ンジ ン ・ ダ イズ な ど を 栽 培 し て いる。 子 ど   も達 に と って、 教 材園 で 、 それ ら の野 菜 や 果 物 を 実際 に見 る と いう こと が 、ま ず 大 き な 驚 き だ っ た 。 ミ ニト マト   は 、黄 色 の花 が 咲 き 、 ニ ンジ ン の葉 は や わ ら か で 土 の中 で赤 く 成 長 す る こ と 、 イ チゴ や ナ スが青 い 実 か ら変 化 す   る こ と、 そ の 一 つ 一 つが 、初 め て見 て、 触 っ て体 験 す る こと であ り 、 目を 輝 か せる 子 が 大 半 で あ っ た 。 ま た 、 も   ぎ た て の エンド ウ や 、ネ ギ の にお いに 改 め て 感 動す る子 ど も も いた 。何 度 か教 材 園 に 足 を 運 ぶ こ と で 、野 菜 の成   長 ぶり や季 節 の 変 化 、周 囲 の雑 草 や 昆 虫 に 敏 感 に気 づ いた り 、 持 っ て い っ た 図 鑑 で自 ら 調 べる積 極 的 な姿 が 見 ら   れ るよ う にな っ た。     教 材 園 で育 てた 野菜 で 、 カ レ ー ライ スを 作 っ た り も した 。 春 か ら観 察 し て い る野 菜 を 収 穫 し 、 カ レ ーを 食 べる   と いう 経 験 は 、 子ど も にと って、 思 い 出 深 いも の と なる だ ろ う 。 ま た 、野 菜 の生 命 を いた だ いて 、私 達 は大 き く   な ると いう 事 に気 付 い て いく 、 目 に見 え る教 材 と し て 、 これ か ら も 活 用 し て いき た いと考 え て いる 。 ② 秋 の活 動     主 にサ ツ マ イ モ の 収 穫 が メイ ンであ る。 教材 園 のサ ツ マ イ モを自 分 で掘 り 、そ の収穫 した サ ツ マ イ モ で、 スイ ート   ポ テトや ク ッ キーを 自分 達 で作 って、お い も パ ーテ ィーを した 。     c . 今後 の活 動 に つ いて   以 上 のよ う に 、幼 稚 園 では 、 理 屈 で は なく 、実 際 に見 る ・ 触 れ る ・ にお いを か ぐ等 、体 験 す る こと を 重視 し て い る。 そ し て それ らを 通 し て、 生 命 の不 思議 さ や偉 大 さ 、様 々 な命 によ って生 か さ れ て いる自 分 と いう も のを 発 見す

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私立 一 貫 教育 にお け る環 境 教育 カ リキ ュ ラ ムの 展 開(1) る心 の教 育 の場 と し て理 科 教材 園 を と ら え 、 こ れ か らも 活 用 し て いきた い と 考 え て いる 。 ( 2) 京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ン タ ーを 活 用 す る 展 開 ① 活 用す る趣 旨 と 機 会   環 境 と触 れ合 う中 で 、環 境 の大 き さ ・ 美 しさ ・ 不 思 議 さ ・ 面 白 さ等 を 味 わ わ せ 、 環境 と か かわ る 楽 し さ を 体 全体 で 感 受 す る こと を ね ら う 幼 稚 園 教 育 に あ っては 、 在 園 時 間 に お い て ﹁は た け (理 科 教 材 園 ) ﹂ で の栽 培 活 動 を 保 証 し 、積 み重 ね て いく こと が大 切 であ る 。 , 生 き て いく た め 、様 々な も の の生 命 を いただ い て い る` こと に 気付 く 日常 的 な 営 み は 、 ﹃様 々な 生 命 に 囲 ま れ て生 き て いる﹄ と い っ た 更 な る 気 付 き へ の基 盤 と な る 。 ﹁は た け ﹂ で の栽 培 活 動 に伴 って生 起 す る地 中 の生 き 物 ( ミ ミ ズ や ダ ンゴ ム シ等 ) 、 飛 び 跳 ね る バ ッタ や舞 い飛 ぶ チ ョウ チ ョ 等 と の出 会 い。 日 常 活 動 で は、 これ ら多 様 な 生 き 物 を ︽ ぼく ・ わ た し の野菜 や 果物 のお 友 だ ち ︾ と 位 置 づ け 、優 し い眼 を 注 ぐ よ う言 葉 かけ や 観 察 ・ 触 れ合 いの場 づ く り に留 意 し て いく 。   京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ン タ ーを 活 用 す る に あ た っ て は 、先 に述 べた ﹁ は た け﹂ に お け る 日常 的 な 営 み を ふ ま え 、 ﹃様 々 な生 命 に囲 ま れ て 生 き て いる﹄ こと に 気 付 き を 発 展 さ せ る 場 と し て展 開 を 図 る 。 そ の際 、 在 園 時 間 を 利 用 し た 日 帰 り や 一 泊 保 育 の活 動 と し て活 用 す る こ と に は無 理 が 予 測 さ れ る た め 、京 女 の森 で の観察 ・ 体 験 ポ イ ン ト の概 要 を 記 した ﹃き ょう じ ょ のも り ☆ た ん け ん ガ イ ド (仮 称 ) ﹄ を 作成 し 配 布 す る と と も に 、 年 間 6 回 程 度 実 施 し て い る自 然 観 察 会 への自 由 参 加 ま た は休 暇中 に お け る家 庭 教 育 の 一 環 と し て親 子 で の体 験 の機会 と し て活 用 す るよ う 積 極的 に呼 び かけ る こと に す る 。 近年 の余 暇 活 動 の特 徴 と し て アウ ト ド ア志 向 が 強 い。 そ の場 の ひ と つと し て京 女 の 161

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森 を 紹 介 し、 親 子 で の共通 体 験 へ 誘 う こと に は 、 幼 稚園 と家 庭 と の連 携 を 図 る 上 で も意 義 があ るも のと 考 え る こ と が でき る。 ② ﹃き ょう じ ょのも り ☆ た ん け ん ガ イ ド (仮 称 ) ﹄ の作 成   京 女 の森 で の観 察 ・ 体 験 ポ イ ン ト に つい ては 、 四 季 の移 り変 わ り を 考 慮 し、 天 然林 の も つ 不 思 議 さ ・ 面 白 さ の味 わ え る数 箇 所 を 紹 介 す る 。 ニ ノ 谷 管 理舎 から 市 有 林 を 登 っ て ニ ノ谷 尾 根 を 北 上 し ナ メ ラ 尾 根 散 策 道 (林 道 ) に 至 る コー スを 親 子 で 探検 す る 道 す が ら で 出 会 う ﹃ あ れ ? ﹄ ﹃お も し ろ い 1﹄ の数 々。 これ らを 写真 と 見出 し 、保 護 者 向 け の キ ャ プ シ ョン で時 機 を 捉 え て作 成 し配 布 し て いく 。園 児 ・ 保 護 者 た ち の手 元 に は 、年 間 を 通 した 京 女 の森 か ら の メ ッ セ ー ジ が フ ァイ ルさ れ て い く わ け であ る 。 そ のた め に は 、教 師 自 身 によ る事 前 の定 期 的 な 自 然 観 察 と タ イ ム リ ー な ガ イ ド作 成 ・ 配 布 、 お よび 、親 子 で体 験 した 事柄 に つい て発 表 し合 う 、 ま た は 、 ﹁ も り ☆ た ん け ん コー ナ ー﹂ へ 掲 示を 累 積 す る と い っ た事 後 の指 導 ・ 援 助 が欠 か せな い。本 年 度 、試 行 的 に作 成 し た ﹁春 ﹂ と ﹁ 夏 ﹂ の ﹃ ガ イド ﹄ 内 容 の 一 部 を 示す と 、 図1 2 の通 り であ る。 親 子 で の体 験 報 告 や新 た に発 見 さ れ た 不 思 議 ・ 面 白 ポ イ ン トを 取 り 入 れ 、改 善 し て いき た いと考 え て い る。   (註)   キ ャ プシ ョ ン 内 に 記した ︻番号︼は、 コ ース に設 置され てい る 杭番号 で ある。 設置杭と京 女 の 森 の 詳細な 全体像に つい       て は、 ﹃尾越 のい の ち ー尾越山 林環境調 査報告 書﹄京 都女子 学園 ( 一 九九五 年) の 2 頁を 参照 の こと 。

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私立 一 貫教 育 にお け る環 境 教育 カ リキ ュ ラ ムの展 開(1) ① ふ り か え っ て み て み る と ・… ま っ す ぐ の も り ぐ ち ゃ ぐ ち ゃ の も り 尾 根 沿 い に 歩 い て 、 【322】あた りで 振 り返 り、 右手 と左 手 を比 べ ま し ょう。 人工 林(左:市 有 林) と天 然 林(右:京 女 の森)と の 違 い が い くつ 発 見で き るで し ょう か? ②1  だ れ が  ほ っ たの? ②2  だれ が  な お した の? な ん だ か へ ん な   もよ うだね も よ うが   き え ち ゃ っ た! 【311】あ た りの 木 の4月(② 一1)と7月(② 一2)の 様 子 で す。 歯 跡 か ら、 鹿 が 樹 皮 を 食 べ た も の と 思 われ ます 。 野 生 鹿 の 棲 む 森 と木 の 生 命力 を感 じ取 る こ とが で き ます。 ③ と お くの も り を み て み る と ・・ み ど りの も り う す ・ち ゃ い ろ の も り 4月 に ナ メラ尾 根 散 策 道 【213】あた りか ら見 た 景観 です 。 緑 一 色 の ス ギ(人 工 林)に 対 し、 冬姿 の ク リ ・ミズナ ラ(天 然 林)の 薄 茶 色 が 印 象 的 で す 。 子 ど もは 「枯 れ て い る 」 と 思 うか も知 れ ま せ ん 。 で も、 色 々 あ るの が 、 豊 か な 自 然の 証 なの で す 。 図一2  『き ょ う じ ょの も り☆ た ん けん ガ イ ド(仮 称)』 の 内 容 例示 163

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, 第 3節   小 学 校 で の展 開 ( 1) 自 然体 験 カ リキ ュ ラ ム 学 習 の実 践 報 告       a . は じめ に   今年 度 よ り 新 学 習 指 導 要 領 に よ る学 習 が始 ま った。 教 科 書 の 内 容 も 、以 前 のも のと か わ り 、 や さ し く な っ た 印 象 を持 っ て いる。 そ の教 科 書 を元 に 、附 属 小 学 校 に お いても 、 各 教 科 ご と に年 間 指 導 計 画 を 見直 し実 施 した 。   さ て 、低 学 年 の生 活 科 では 、 授 業時 数等 も 減 らず 、 内 容 の 変 更 は少 な い 。 む しろ 2 年 スパ ン で決 め られ た 内 容 を 学 習す る の で 、 フレキ シブ ルに単 元 が 設定 で き るよ う にな っ た 。附 属 小 学 校 でも 、 カリ キ ュ ラ ムを 作 る とき に教 科 書 の 順 番 を 入れ かえ て いる も のも あ る。       b . 生 活 科 にお け る自 然体 験   附 属 小 学校 の生 活 科 では 、 自 然 を ﹁ 見 た り 、触 れ た り ﹂ と いう活 動 を 年 間 20時 間 前 後 実 施 し た 。 そ の主 な 学 習 の ね ら いと し ては 、 ﹁季 節 によ って自 然 の様 子 が変 わ っ て いく こ とを 体 験 す る﹂ 、 ﹁生 き物 に親 し み を も ち 、 生命 を 大 切 にす る﹂ の 二 つの こと を ね ら っ て いる。   主 な 活 動を 学 年 別 にあ げ て いく と 、 1年 生 で は 、朝 顔 の成 長 の観 察 、花 を 見 つけ て の押 し花 作 り 、木 の実 を 集 め て遊 ぶ な ど の 活 動 を し て いる 。 2 年 生 で は 、 ミ ニト マ ト の成 長 の観 察 、季 節 の植 物 、 昆 虫 さ が し (特 に 、夏 は 詳 し く ﹀ の活 動 を 行 っ た 。 観 察 場 所 や採 集 場 所 と し て は 、附 属 小 学 校 の近 く にあ る第 2 グ ラ ン ド (通 称 さく ら の小 道 ) や太 閤平 を 利 用 し て いる 。   ま た 、両 学 年 共 通 の活 動 と し て 、 大原 野 グ ラ ンド で の田植 え 、稲 刈 り を し て いる 。 稲 は学 校 に持 ち 帰 って、 脱穀 を し て 、報 恩 講 や お も ち つき など の行 事 に食 べた 。

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     c . 今 後 の課題  他 の単 元 と の から み か ら 、 週 に 1回 程 度 の継 続 し た 観察 が な かな か でき て いな いの が 現状 であ る 。 短 時 間 で いか に 季節 の移 り 変 わ り や 成 長 の 様 子を 気 づ か せ て いく か 、場 所 の選 定 、 記 録 のと り 方 を学 習 し検 討 し て いく こと が 必 要 と感 じ て い る。 私 立 一 貫 教育 にお け る環 境 教育 カ リキ ュ ラ ムの展 開(1) ( 2) 京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ンタ ーを 活 用 す る 展開   1. 低 学 年 で京 女 の森 を 利 用 す る 意義   附属 小 学 校 近 辺 の自 然 観 察 場 所 は 、 野 原 が多 い。ま た 、 児 童 の居 住 地 域 を 見 ても 都市 部 に住 ん で いる子 が 多 く 、 家 の近 く に森 や林 が あ る児 童 は少 な い。   京女 の森 は 、ま さ に 森 であ り 、都 市 部 や 野 原 では 見 る こ と が でき な い自 然 林 、 巨 木 群 、植 物 類 、野 鳥 が 見 ら れ る 点 で非 常 に素 晴 ら し い観察 環境 であ る。 特 に 低 学 年 の児童 に と っては 、 初 め て見 る 環境 で き っ と 驚 き が 多 い こと で あ ろ う 。ま た 、 面 積 も 二 十 四 ヘク タ ー ルあ り 、 児 童 た ち も 一 日 、 二日 の滞 在 であ っ て も 、ま だ 、す べ てを 知 る こと が で きず 、ま た 来 て見 て み た いと い う 京 女 の森 に 対 す る親 近 感 がわ く と 思 わ れ る 。 そ れ だ け 、自 然 の様 子 や 季 節 の 移 り変 わ り を ﹁ 見 た り 、触 れ た り す る ﹂ 生 活科 の学 習 にと っ て 魅 力的 なも の であ る 。       a . 低 学 年 に お け る京 女 の森 ・ 自 然 観察 セ ン タ ー の活 用 例   低 学 年 で 京女 の森 ・ 自 然 観察 セ ン タ ー を 利 用 す る に は 、 体 力 面 な ど か ら 一 泊 二 日 が 適 当 か と 考 え る 。 こ こ では 、 森 の様 子 を 見 る こと に中 心 を お いた 活 用例 を 考 え る。   一 日 目 は、 午 前中 に移 動 。午 後 から 二時 間 (休 憩 も含 む) ほど かけ て川 ・ 沢 を 歩 き 、水 中 の生 き 物 の様 子 を 観察 165

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さ せ て み た い。特 に夏 場 な ら 、水 位 さ え低 け れ ば 川 の中 に も 入 っ て観 察 でき る ので は な い だ ろう か。 ま た 、 1 学年 は 八 十 人 いる の で四 ・ 五 グ ループ に分 け る と 丁寧 な指 導 も 入 れ やす いと思 う 。   二 日 目 は 、午 前 中 に2 時 間 (休 憩 も 含 む) ほ ど かけ て 、 山道 を 歩 き 野 鳥 や 植 物 、昆 虫 の観 察 を さ せ てみ た い。 テ ー マは 一 つに限 定 せず 、 子 ど も たち が気 にな っ た と ころ か ら京 女 の森 を 観 察 し てはど うだ ろう か。 そ し て、 午後 は 移 動 と な る 。 二 日間 でま ず は、 水 ・ 陸 の両 面 か ら 京女 の森 を 観 察 し 、 ﹁ ま た来 た い、見 た い﹂ と いう 親 近感 を 持 た せ られ れ ば と 思 う 。       b. 今 後 の課題   現在 、附 属 小 学 校 で は 宿泊 学 習 は、 四 年 生 か ら で あ る 。低 学 年 から 宿 泊 学 習を 始 め るた め に は ど ん な指 導 が必 要 に な ってく る のか 、生 活 面 ・ 学 習 面 の 両 方 か ら検 討 す る 必要 があ る。 第 4節   中 学 校 ・ 高 校 で の展 開 ( 1)中 学 校 ・ 高 校 で の 現状 報 告   平 成 十 四 年 度 か ら 公立 中 学 校 では 学 校 五 日 制 が導 入 され て いる が 、本 校 で は土 曜 日 に ﹁ 土 曜 講 座﹂ を 設 け て演 習 講 座 や特 別 講 座 を 開 く ことを 考 え て いる 。 理 科 で は ﹁ 理数 特 論 ﹂ 、 ﹁ 生物 発展 学 習 講 座 ﹂ を 開 く 予定 な の で 、今 回 は ﹁ 生物 発展 学 習 講 座 ﹂ に つ いて紹 介 を し た い。   ﹁生 物 発 展 学 習講 座 ﹂ は 、生 物 に 関 心 の あ る生 徒 を 対 象 に 日 常 の 授 業 で は でき な い実 験 ・ 観察 を 行 っ た り 、 多 方 面 の知 識 も含 ま せ な が ら理 論 的 な 説 明 を し たり 、 さ ら には 演 習 問題 にも 取 り 組 ん で大 学 受 験を 視 野 に 入れ た 指 導 を 行 う など 工夫 し て行 く 予 定 で あ る 。

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私 立一 貫 教 育 に お け る環 境 教 育 カ リキ ュ ラムの 展 開(1)   今 後 、 中 一 の 講 座 や中 二 の講 座 で 顕微 鏡 な ど の実 験機 具 や材 料 を 一 人 一 つ ず つ 使 用 した 授 業 を 行 う計 画 であ る 。   受 講 す る生 徒 は 、 生物 に対 し て関 心 が 高 く何 事 にも 意 欲 的 に取 り 組 む ので 、京 女 の森 にお け る 自 然 観察 授 業 な ど は大 変 喜 ぶ と考 え られ る。単 な る 観察 だ け でな く 、 環境 問 題 にも 目 を 向 け て 調 べる学 習 な ど も 考 え て いる 。   こ のよ う に 日 常 で は授 業 時 間 が 少 な く て取 り組 め な い こと も 、 生物 に 関す る意 識 の高 い少 数 の生 徒 を対 象 と した 授 業 で は 、中 学 生 と し て学 ば せ た い ﹁自 然 ﹂ の学 習 を 実 践 す る こ と が出 来 る 。 し た が っ て 、 京 女 の森 で の学 習 も 、 親 子 で自 然 体 験を 行 う のも 良 い ので はな い かと 思 う 。   ﹁土 曜 講 座 ﹂ か ら ﹁生 物 発 展 学 習 講 座﹂ を 行 う こ と で、 真 に生 物 を学 ぶ機 会 を 保 証 す る こと が出 来 れば 、す べ て の命 を 尊 重 す る 生命 環 境 教 育 の実 践 が可 能 に な る と考 え て い る。 (2 )教 科 に基 づ く 環境 カ リキ ュ ラ ム案      a ・ 家 庭 科 にお け る 環境 カ リキ ュ ラ ム案 ① 題 材 名   清 掃 活 動 を通 し て 、東 山 の自 然 に 目を むけ 、 関 わ りを 深 めよ う ② 題 材 に つ いて   地 球 のご み 問題 は限 界 に達 し てお り 、 日本 でも リ サ イ ク ルや 廃棄 に 関す る法 律 が 整 え ら れ つ つあ る 。 し か し 、街 を あ る く と 、道 路 の脇 や バ ス停 な ど に 、 タ バ コの吸 殻 、 空 き 缶 、 ペ ッ ト ボ ト ル、 弁 当 の空 き 箱 が散 乱 し て い る。 自 分 で出 し たご みを 責 任 を も って始 末す る こ と は 、本 来 家 庭 で行 う し つけ の 一 つであ る が 、 基 本 的 な マナ ーが 家 庭 で 身 に つ い て いな い人 々が 多 い のが 現 実 で あ る。 小 学 校 の家 庭 科 に お いて は 、環 境 にや さ し い調 理 の 仕方 など 、家 庭 167

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生 活 ・ 家 事 労 働 と 環 境 と の密 接 な 関 わ り を 学 習す る 。中 学 ・ 高 等 学 校 に お いて も 、家 庭 科 の中 で、 マナ ー やご み問 題 に つい て の学 習を 取 り 上 げ る 必 要 があ ると 考 え る 。   京 都 女 子 中 学 ・ 京都 女 子高 校 は、 ほ と んど の 生 徒 が電 車 や バ ス で通 学 し て いる 。通 学 途 中 に幾 度 と な くご み の散 乱 を 目 にし て いる はず で あ る。 し かし 、憤 りを 感 じ る生 徒 も いれ ば 、 ま っ た く気 にな ら な い生 徒 も いる 。普 段 ク ラ ブ 活 動 や 塾 な ど で忙 し い生 活 を 送 って いる た め 、ご み の問 題 に ま で 気 が 回 ら な いのが 現 状 であ ろ う 。 一 方 、学 校 の 周 辺 には 東 山 の 自 然 があ る こと に も 、直 接 の か かわ り が な い た め に、 気 づ か な い 生 徒 も 多 い。   そ こ で 、 ご み 問 題 を 身 近 な 問 題 と し てと ら え て解 決す る た め の行 動 と し て 、 ﹁清 掃 活 動 ﹂ を 題 材 に取 り 上 げ た 。 ま ず 、 通 学 途 中 のご み に 目を 向 け る こと か ら始 め て 、自 然 の中 の人 の 目 に つか な い場 所 に は さ ら にご み の放 置 が あ る こと に気 づ き 、自 分 たち の でき る ことを 考 え さ せ る。 鴨 川 、 豊 国 廟 、清 閑 寺 な ど にわ か れ て 、清 掃 活 動 を しな が ら、 ご み 散 乱 の実態 を レポ ー トす る 。 破損 し た電 化 製 品 や 自 動 車 の バ ッ テ リ ー が捨 てら れ て いる こ とを 目 にす る こ と によ り 、 直 接 体 験 か ら 家電 リ サイ ク ル 法 など にも 学 習 を 広 げ る 。 さ ら に 、東 山 の自 然 の存在 、 そ し て それ を 守 る こと の大 切 さ に 気 づ か せた い。 ③ 指 導 目 標 ・ 通 学 途 中 のご み散 乱 の実 態 や学 校 周 辺 の地 域 の環 境 に関 心 を も つ。 ・ ご み の散 乱 に つ いて、 自 分 の で き る こと を 考 え る こ とが でき る 。 ・ ﹁東 山 の自 然 を守 る こと ﹂ を 実践 す るた め の計 画 を 立 て 、行 動 に移 す こ と が でき る 。 ・ 清 掃 活 動 を通 し て実 践 し た こ とを ま と め て発 表 し 、 地域 に貢 献 す る こ と が でき る 。 ・ 身 近 な自 然 、お よ び 消費 者 関連 法 、環 境 問 題 関連 法 に つ い て の理 解を 深 め る。

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私 立一 貫 教 育 に お け る環 境 教育 カ リキ ュラ ムの 展 開(1) と 、 次 の 3 様 相 が 指 摘 で き る 。 と に 各 教 科 .・ 科 目 の接 続 ・ 発 展 を 整 理す る 部 省 ﹃学 習 指 導 要領 ﹄ に 示 され た内 容 を も 地 理 歴 史 科 ・ 公 民 科 の担 う役 割 は何 か 。文 中 ・ 高 の6 年 間 に お いて 、社 会 科 およ び b. 社 会 科 、 地 理 歴史 科 ・ 公 民科 に 基 づ いた 展開 案 (5 ) に配 布 す る 。 環 境 を 守 る 法 律 に つい て考 え る 。 (4 ) ﹁東 山ご み m a 丑 を 作 成 し 、地 域 (3) の かか わ り に つ いて調 査 す る 。 東 山 の 清 掃 活 動 の実 践計 画 を 立 てる 。 (2 ) を 作 成 す る 。 自 然 の中 の ご み の実 態 と 自 然 環 境 と ( ) 通 学 路 のご み を 調 べ て、 ﹁ ご み 新 聞 ﹂ ④指導計画 ▽ 具 体 的認 識   主 題  環 境 に か かわ って 「どの よ うな問 題 」 が あ る の か? 中学校  社会科 地 理 的 分 野 内 容(3)世 界 と比 べ て 見 た 日本/(ウ)資 源 や 産 業 か ら見 た 日本 の 地域 的特 色 ○環 境 や エ ネ ル ギ ー に関 す る 課 題 を抱 えて   い る こ と を大 観 す る。 公民 的 分 野 内 容(3)現 代 の民 主 政 治 と こ れ か らの 社 会/ (ウ)世 界平 和 と人 類 の 福祉 の増 大 ○ 地 球 環 境 、 資 源 ・エ ネ ル ギ ー 問 題 に つ い   て 、 身 近 な地 域 の 生 活 と の 関 連 を踏 ま え   て 考 え る。 ▽ 思考 ・判 断   主 題  環 境 問 題 を 「ど の よ う に解 決」 で き るの か? 高等学校  歴史地理科  地理B 内 容(3)現 代 世 界 の 諸 課 題 の 地 理 的 考 察/オ) 環境 、 エ ネル ギ ー問 題 の地 域 性 ○環 境 、 エ ネ ル ギ ー 間 題 を世 界 的 視 野 か ら地 域  性 を踏 ま えて 追 究 す る 。 ○ そ の解 決 に は 地域 性 を 踏 ま えた 国 際 協 力 が 必   要 で あ る こ と につ い て考 察 す る。 高 等 学校 公 民 科 政 治 ・経 済 内容(3)現 代社会の諸課題 ○ 日 本 ・・公 害 防 止 と環 境 保 全 に つ い て 追 究 し 、   望 ま しい 解 決 の在 り方 を考 察 す る 。 ○ 国際 社 会 一地 球 環 境 問題 につ い て追 究 し、 望   ま しい 解 決 の 在 り 方 を考 察 す る。 ▽ 意 思 決定   主 題  問題 解 決 に向 け て 「どの よ うな生 き方 」 を す る の か7 高等学校 公民科 倫理 内容(2)現 代 と倫 理/ウ)現 代 の 諸 課 題 と倫 理 ○環 境 に お け る倫 理 的 課題 を 、 自己 の 課 題 とつ な げ て追 究 す る。 ○ 主体 的 な追 究 を通 して 、現 代 に生 きる 人 間 と して の 在 り方 生 き方 につ い て 自覚 を深 め る 。 169

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  社 会 科 お よ び 地 理 歴史 科 ・ 公民 科 に基 づ いた 環 境 教育 カ リキ ュラ ム 展 開を 構 想 す るた め に は 、 環 境 問題 を 具 体 的 に認 識 す る← 解 決法 を 地 理 、政 治 ・ 経 済 の観点 か ら 思考 ・ 判 断 す る ←自 ら の 生 き 方 (環 境 への働 き か け方 ) と し て 意 思 決 定 す る 、 と いう 3様 相 を 6年 間 の学び で辿 ら せ て いく 見 通 し が大 切 であ る。 こ の見 通 し に 立 つこ と で 、同 一 素 材 を 6年 間 の 学 び で発 展 的 に 扱 っ て いく こと が 可能 とな る。   中 学 1年 生 の 5月 に ﹁林 間 学 校 ﹂ を 実 施 し 、自 然 の中 で宿 泊 体 験 を す る京 都 女 子中 の場 合 、 ﹃ 森 林 ﹄ を 中 ・ 高 一 貫 した 環 境 教 育 カ リ キ ュラ ム の同 一 素 材 に 選定 す る こ とが 、 無 理 のな い 展 開 の端 緒 にな る も のと考 え る こ と が でき る。 時 には 教 科 ・ 科 目 の教 材 、 ま た 、 時 に は 課題 選 択 学 習 や 総 合 的 な学 習 の時 間 の課 題 と し て 設定 し 、 6年 間 の学 び の接 続 ・ 発展 を 図 って いく 。   本 年 度 に作 成 し た社 会 科 、 地 理 歴史 科 ・ 公 民 科 に基 づ いた 展 開 案 (試 案) の概 要 は、 次 の通 り であ る。

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私 立 一 貫教 育 にお け る環 境 教育 カ リキ ュラ ムの 展 開(1) 社 会科 、地 理 歴 史 科 ・公 民 科 に基 づ い た展 開 案 の概 要(試 案) 学年 中1 中2 中3 高1 高2 高3 様相 具 体 的 認 識 思 考 U 半 断 意 思 決 定 学 習 内 容(○)お よび 学 習 の 場(【 】) ○ 「林間学校」で森林 散策や自然を題材に した詩歌作成 を 行い、森林の美 しさに触れ る。            【特別活動:旅 行 ・集団宿泊 的行事】 ○ 日本 における樹林地面積 の実態 を統 計資料 や写 真 ・地 図 など多様 な資料 を もとに調 べ、天然林 の減 少が深刻な 環境間題の一つ であることを理解する。                   【社会科:地 理 的分野】         総 計     人 工 林   天 然 林 1980年   23,373    7,694  15,677 1990年   23,771  10,050  13,519 2000年   23,685  10,114  13,320 r地 理 統 計 要 覧2002」 二 宮 書 店,70頁 〔針 葉 樹 広 葉 樹 〕 (3,092    12,585) (2,401    11,118) (2,467    10,853)       単 位/千ha ○北海道の大 自然の中に身をお き、自然の美 しさに触れる。            【特別活動:旅 行 ・集団宿泊 的行事】 ○丹後の ブナ林が 「自然環境保全地域」に指定 された事例   (平成14年3月)を調べ、身近な工夫や努力に関心をもつ。                   【社会科:公 民的分野】 ○地球規模で進行す る森林面積減 少の実態 を調べ 、森林  資源に依存 しつつ保護 を訴 える立場 、経済 発展 のため  伐採を推進す る立場 に分かれて解決法 を考え合 う。                    【地理歴史科:地 理B】       全 体     〔ア ジ ア大 陸      南 ア メ リカ大 陸 〕 1984年4,272。8  〔  536.2      875.7    〕 1994年4,138.0  〔  535.9      846.4    〕   r地理 統 計要 覧2002」 二 宮 書 店,134頁   単 位/百 万ha ○酸性 雨被害、熱帯雨林破壊 、産業 ・都市公害 による緑  の減少について選択調査 し、環境保全 や公害防 止のた  めの法律 や原則 、国際的な取 り決 めなどに関心 をもつ。                   【公民科:政 治 ・経済】 ○ 「自然 は人 間の生 活 に役 立つ ため に存 在す るな どと   (人間は)思 い上 が ってい る」 と主張 す る レ イチ ェ  ルニカ ーソンの言葉 をもとに、自分 の在 り方生 き方に  ついて考 える。                      【公民科:倫 理】 〇四百年かけて ヒノキや ケヤ キを育成す る「古事の森」づ   くり(左 京区)を 調べ、参画 する人 々の在 り方 生き方  に関心 を抱 く。                      【公民科:倫 理】 留 意 点 ○環境 問題 を認識 し思 考 ・判 断 、意 思 決 定 の 過程 を辿 る一 連 の 学 習 の原 動 力 は 、 自 然 と触 れ合 い 耕 され た情 意 で あ る。 中1 の林 間学 校 や 中3の 研 究 旅 行の 場 を有効 に活 用す る。 ○広葉樹天然林の減少  面積 の広 さに着 目さ  せるため、20年間の 減少 量(173万2千ha) は 、 近 畿 地 方 に 愛 知 ・三 重県 を加 えた 樹林 地 面 積 に相 当 す るこ と を補 説 す る。 ○解 決法 が安 易 に 見  出 され る よ うな 問  題 で は ない 。 産業  発 展 と生 活 、 政治 と 生 活 と い う 視 点 か ら 解 決 法 を 探 究 す る 過 程 そ の も の を大 切 に す る 。 ○ 他 律 に よ る 解 決 で   は な く 自 律 に よ る   解 決 に 目 を 向 け さ   せ る た め 、 自 分 の   生 活 を 問 い 直 す 場   を設 け る 。 ○ 森 林 を 守 り 育 て る   営 み の 尊 さ に 心 を   向 け させ て い く 。 171

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(3 )京 女 の森 ・ 自 然観 察 セ ンタ ー を 活 用す る 展 開   理 科 では 自 然 に対 す る関 心 を 高 め 、 科学 的 に調 べ る能 力 と 態度 を 育 て科 学 的 な 見 方 や 考 え 方を 養 う こ とが 基 本 で あ る。 環 境 教育 でも 身 近 な 自 然 の事 物 ・ 現 象 を 自 分 と の関 係 で見 る 態 度 や能 力 を 育 成 す る こと が大 切 とな る。   現 代 の子 ど も たち に は野 外 で の直 接体 験 が不 足 し て いる 。 自 然体 験 を 通 し て、 環 境 保 全 の た め の望 ま し い行 動 が でき る 人 間を 育 成 す る 教 育 が 求 め られ て いる 。   そ のた め に は 、京 女 の森 の生 き 物 に つ いて の調 査 を 中 学 校 ・ 高 等 学 校 で の ﹁総 合 的 な 学 習 の時 間 ﹂ を 利 用 し てさ ら に継 続 し て ゆく こと が 大 切 で あ る 。   荒 谷 上部 の ナ メ ラ尾 根 林道 の極 相 林 ア シウ ス ギ ーイ ヌ ブ ナ群 集 は 、単 に北 山 ・ 丹 波 山 地 を代 表 す る原 植 生 であ る の みな らず 、 日本 の里 山 を 学 ぶ 上 で貴 重 な自 然 環 境 を 提 供 し て いる 。ま た 、荒 谷 上 部 の稜線 付 近 に は天 然 杉 の ア シ ウ スギ の巨木 が生 育 し 人 工林 の鉛 筆 のよ う な杉 と はま っ た く 異 な る こ とを 直 接 観 察 す る こ と が出 来 る。   本 州 の 東 北 地 方 から 中 国 地 方 に かけ て の山 地帯 に は 、原 生 林 が 伐 採 さ れ た後 に成 立 し た クリ ーミ ズ ナ ラ群 集 が 広 く 分 布 す る 。これ は日 本 の 森 林 植 生 を 代 表 す るも の の 一 つ であ り 、京女 の森 の荒 谷 で 、 直 接 観 察 す る こと が出 来 る 。   こ のよ う な植 生 から 分 か る よ う に 、 こ の京 女 の森 に は 豊 か な 野生 動 物 が 棲 息 し て いる 。 野鳥 を は じめ さ ま ざ ま な 野 生 哺 乳 類 の生 活 を 直 接 観 察 す る には 京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ン タ ーが 必 要 であ る。 こ のよ う な 宿 泊 施 設 が あ れ ば 、 夜 行 性 であ る ネ ズ ミ や そ の他 の野 生 生 物 の生 態 を 観 察 す る こと が 容 易 にな る 。 夜 の森 で の体 験 は極 め て印 象 深 く 、 感 受 性 の 高 い 中 学 生 や 高 校 生 に は命 の つな が りを 体 験 す る 有 意義 な も の とな ろ う 。   こ のよ うな 宿 泊 を 伴 う 自 然 と の触 れ 合 い体 験 は 、 これ か ら の環 境 教 育 に は 不 可 欠 で あ る 。極 め て良 質 の自 然 林 で あ る京 女 の森 は本 物 の自 然 環 境を 提 供 し、 す べて の生 き物 がお 互 い に関 係 し て いる と いう地 球 生 態 系 の姿 を 理 解す

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る場 と し て今 後 も 活用 し て ゆく べき であ ると 考 え る 。   そ の意 味 で、 生命 環境 教 育 を 実践 す る上 で京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ン ターを 活 用 す る展 開 が 切 望 さ れ る。 私 立 一 貫教 育 にお け る環 境教 育 カ リキ ュ ラ ムの 展 開(1) 第 5節   大 学 ・ 短 大 で の展 開 ( 1)環 境 教 育 カ リ キ ュ ラ ム に基 づ く 実 践報 告 平 成 13年 度 の ﹁ 京女 の森 ﹂ 自 然 観 察会 は 、次 のよ う に日 帰 り 日 程 で 6 回 、京 都 市 の ニ ノ谷 管 理棟 を 借 用 した 1泊 2日 の日 程 で 1 回 、計 7回 実 施 し た 。 ① 4/ 15 (日 ) 、 ヒキ ガ エ ルの卵 や 早 春 の花 の観 察 ② 5/ 13 (日 ) 、 新 緑 と 野鳥 の観 察 ③ 6/ 10 (日 ) 、樹 の花 や草 の花 の観 察 ・ モリ ア オガ エル の卵 塊 の 観察 ④ 8/ 認 (火 ) ∼ 8/ 29 (水 ) 、 夏 合 宿 (野生 ホ乳 類 の捕 獲 法 と 観察 、昆 虫 捕 獲 法 と観 察 ) ⑤ 10 / 14 (日 ) 、 秋 の 観 察 会 ⑥ 11 / 11 (日 ) 、 キ ノ コ の観 察 会 ⑦ 平 成 14 年 3 / 3 ( 日 ) 、 冬 の 観 察 会 。   それ ぞ れ の季 節 に自 然 観 察 を 行 う こと で森 の 四季 がど のよ う に 変 化 し て いく か が体 験 でき 、昨 年 度 開 発 した 環 境 教 育 カリ キ ュ ラ ムを 展 開 す る際 の指 導 技 術 も 習 得 す る こ と が でき た 。   植 物 観 察 に お いて は 、学 外 協 力 者 の 米 澤 信 道 氏 の指 導 を 受 け 、 参 加者 は植 物 観 察 を 指 導 す る際 のポ イ ン トを 学 ぶ こと が でき た 。 173

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  野 生 動物 の観 察 は 、 1泊 2日 で実施 した 夏 合 宿 にお いて 行 っ た 。 野 生 動 物 研 究 者 の渡 辺 茂 樹 氏 の指 導 で 、荒 谷 内 部 に 野 生ネ ズ ミ の罠 と イ タチ 捕獲 用 罠を 設 置 した 。 アカ ネ ズ ミ と ヒ メネ ズ ミ が捕 獲 され 、直 接 観 察 す る 機 会 を も つ こと が で き た。 一 般 に、 野 生 ホ乳 類 の観 察 は植 物 観 察 と 比較 し て決 し て容 易 では な い。 そ の理 由 と し て、捕 獲 し な け れば そ の生 態 を 観 察 す る こと が困 難 な 点 にあ る 。 捕 獲 に代 わ る方 法 と し ては 、赤 外 線 セ ン サ ーと 撮 影 装 置を 組 み 合 わ せた 方 法 が あ り 、今 後 は こ のよ う な 映像 によ る観 察 に つ いても 検 討 し て いく計 画 であ る。   ま た 、水 生 昆 虫 研 究 者 の 青 柳 正 人氏 の指 導 のも と 、 水 生昆 虫 捕 獲 法 を 現 地 で学 ぶ と とも に、 参 加 者 は 水 生昆 虫 観 察 の 基 本 技 術 に つ い ても 学 ぶ こ と が でき た 。 夜 間 の昆虫 採 集 で は、 採 取 さ れ た種 類 は以 前 の調 査 と 比 べて著 しく 少 な か っ た。 そ の 一 因 と し て、今 年 の猛 暑 や 地 球 全 体 に み られ る気 候 の変化 も考 え られ る。 地 球 温 暖 化 など の環 境 問 題 と の関 連 性 も 念 頭 に置 きな が ら 、 今 後 も観 察 を 継 続 し て い く 必 要 が あ ろ う 。   秋 に 2回 行 っ た 自 然 観察 会 で は 、 カ リキ ュラム に基 づ く環 境 教 育 を 行 う た め のポ イ ン トや 観 察 技 術 、案 内 す る道 順 など を 学 ん だ 。 特 に 、植 物 と菌 類 の観察 を す る上 で の注意 点 を 現 地 にお いて 研修 した 。   3月 に実 施 し た 自 然観 察 会 では 、 例 年 の景 観 と は 里 ハな り 、 山 に は残 雪 が ほ と んど み られ な か っ た 。し か しな が ら 、 樹 木 の芽 吹 き は ま だ ほ と んど み られ な い状 態 で あ っ た 。野 生 動 物 の痕跡 と し て 、キ ツネ の足 跡 、 タ ヌキ 、 シ カ の糞 など を 観 察 す る こと が でき た 。   こ のよ う な 自 然観 察 体 験 は、 環 境 教 育 の指 導 に は不 可 欠 な も ので あ る。 現 在 は 、 日 帰 り で の植 物 観 察 が中 心 と な る指 導 を 実 践 し て いる段 階 であ る。 日 帰 り の自 然 観 察 プ ログ ラム は完 成 し て いるが 、 今 後 、 環境 教 育 を 一 層 充 実 し て いく た め に は 、自 然 観 察 の専 門 家 と の 連 携 を 考 慮 しな が ら 、宿 泊 施 設 を 利 用 した 観 察 活 動 や自 然 体 験 活 動 を 展 開 し て いく こ と が望 ま れ る 。

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私 立 一 貫教 育 にお け る環 境 教育 カ リキ ュ ラ ムの 展 開(1) ( 2) 京 女 の 森 ・ 自 然 観 察 セン タ ー の具 体 案   本 学 園 の 幼 稚 園 児 から 大 学 生 ま で が 利 用 で き る京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ン タ ー の設 置 は 、 これ か ら の環 境 教 育 の 実 践 を 進 め る 上 で 不可 欠 とな る。 そ の場 合 に 、幼 稚 園 児 から 大学 生 ま でが 行 う 自 然 観 察 を考 慮 し た施 設 を 考 え てお く 必 要 が あ る 。   そ こ で、 宿泊 収 容 人 員 を 五 十 名 と し 、 セ ミ ナ ー や観 察 ので き る部 屋 、 男 女 別 のト イ レや シ ャワ ー室 、 台 所等 、京 女 の森 で自 然 観 察 を 行 う に 最 低限 必要 な 設 備 を含 む施 設 に つ いて 具 体案 を 考 えた 。   こ のよ う な自 然 観 察 セ ン タ ーに は 宿 泊施 設 の外 、駐 車 場 、 テ ン ト場 、作 業 小 屋 等 が 必 要 で あ る。 宿 泊 施 設 は で き るだ け 環 境 に負 荷 を かけ な いよ う に 、 屋根 に は電 気 エ ネ ルギ ー源 と し て の太 陽 パ ネ ルや太 陽 熱 エ ネ ルギ ーを 利 用す る ソ ー ラー パ ネ ル (シ ャ ワーや 炊 事 に 利 用) を 設 置 し、 微 生物 を 利 用 した バイ オ ト イ レや 炊事 など の排 水 は合 併 浄 化 槽 で の 浄 化 と土 壌 処 理 を 組 み合 わ せた り 、 残 飯 など の有機 廃 棄 物 は堆 肥 と し て 利 用 し たり す る場 所 を確 保 した い。 そ う し て 、地 球 環 境 に あ ま ね く存 在 す る 自 然 エ ネ ル ギ ー の利 用法 を 学 べ る施 設 に す る こ と が大 切 であ る 。   環 境 教育 を 実 践 す る施 設 と し て は自 然 エ ネ ルギ ーを 最 大源 に利 用 す る こと が 大 切 で あ る 。 こ のよ う な 環 境 に 配慮 した 宿泊 施 設 は 、 エコ ロジ カ ルな生 活 を 体 験 す る施 設 と し て 今 後 さ ら に広 ま って いく こ と が考 え ら れ る 。   従 来 型 の 宿 泊 施 設 では な い、 二 十 一 世 紀 型 の環 境 教 育 のた め の施 設 の建 設 は ﹁ いの ちを 大 切 にす る教 育 ﹂ を 実践 す る場 と し て重 要 な 役 割を 持 つ 。   イ メー ジ図 に示 した よ う に 、 入 口 か ら 入 ると 駐 車 場 が あり 、少 し高 い場 所 に 宿泊 施 設 や テ ン トを 張 る場 所も 考 え た 。 宿泊 施 設 は 2階 建 て家 屋 を イ メー ジ し、 屋 根 に は太 陽 パネ ルや ソー ラー パ ネ ル を 載 せた 。 五 十 名 程度 が宿 泊 で 175

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き る部 屋 と 台 所 や男 女 別 シ ャ ワ ー室 、 観察 室 、食 堂 を 兼 ね た ラウ ンジ 等 を 含 む 。 幼 稚 園児 の場 合 に は、 保 護 者 と の 同 伴 が 必 要 で あり そ の場 合 に 一 緒 に 宿泊 で き るよ う な 部 屋 と 子ど も た ち だ け が 宿 泊 で き る大 部 屋 とを 設 け た 。 施 設 内 部 は安 全 に十 分 配 慮 し た も の にす べき であ る 。   エコ ロジ カ ルな 生 活 体 験 が 出 来 て、 森 の い のち と 触 れ あ う こと が 出 来 る京 女 の森 ・ 自 然 観 察 セ ン タ ー に つ い て 、 一 つ の 具 体 案 を 示 した ので 、今 後 はさ ら によ り よ い も の にし て いく 必要 があ る。 ︿ キ ー ワ ー ド ﹀ 生 命 環境 教育 、 自 然体 験 、 環境 教育 カリ キ ュラム 一

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私 立 一貫 教育 に お け る環 境 教 育 カ リキ ュ ラムの 展 開(1)

京 女 の 森 ・自 然 観 察 セ ン タ ー の イ メ ー ジ 図 177

参照

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