3.よくあるトラブル商法
ふとん類、浄水器、屋根工事、耐震工事、修理サービス、消火器
「無料で点検します」「点検に来ました」などと言って家に上がり込み、「ふとんにダニがいる」「工事が 必要」などと丌安をあおり、商品やサービスを契約させる。公的機関をかたるケースもある。[事例]
昼間一人で生活している母が「見るだけ」と言って訪問してきた業者に、浴室の水道管の修理をしても らった。その後、シロアリがいると業者に言われて、駆除工事を契約してしまった。後日、断ろうと思 い、電話をしたがつながらない。ふとん類、株・公社債、エステ、健康食品、リフォーム工事
言葉巧みに近づいて、消費者が一度契約をすると、必要のない商品やサービスを次々と販売して過剰な 量の契約をさせる。複数の業者が入れ替わりで次々に販売するケースもある。[事例]
「2カ月前にふとんの訪問販売業者が来て、勝手に部屋に上がり込んできた。高齢で一人暮らしのため 怖くて断れず、言われるままにふとんを購入させられた。それ以降、何度も同じ業者が来て、ふとんを 部屋に運び入れて代金を請求するようになり、合計400万円以上支払った。株・公社債、ファンド型投資商品、商品デリバティブ取引、分譲マンション
「値上がり確実」「必ずもうかる」など利殖になることを強調し、投資や出資を勧誘する。点検商法
次々販売
利殖商法
[事例]
電話勧誘後に訪問してきた業者から、「今値上がりしている良い商品がある」と CO2 排出権取引の勧誘 を受けた。「元本は必ず戻る」「すぐ倍になる」などと言われ、「利益換算表」という書面を見せられた ため、信用して 200 万円を 3 回に分けて支払った。しかしその後すぐに「値段が下がったから追証が 必要」と連絡があり、支払った金額がすべてなくなった事がことが分かった。健康食品、化粧品、パソコン内職、デジタルコンテンツ、商品一般
「在宅ビジネスで高収入が得られる」「資格・技術を身に付けて在宅ワーク」などと勧誘し、実際は高 額な教材や内職教材を売りつける。収入はほとんど得られないうえ、支払いだけが残る。最近では、イ ンターネットを利用した手軽なサイドビジネスに関する相談が目立っている。[事例]
インターネットで「自分のホームページを作れば毎月数万円の収入になる」という広告を見て、業者に 代金を支払った。しかし、収入は得られず、業者との連絡も取れなくなった。商品一般、株、公社債、リースサービス
販売業者が、有名企業や市役所、消費生活センターなどの公的機関、消費者団体の職員、またはその 関係者であるかのように思わせて、商品やサービスを契約させる。[事例]
国民生活センターを名乗って電話があり、「以前、未公開株を購入した人に被害を回復するための電話 をしている。A 証券会社に今すぐ連絡すれば、被害を取り戻せる」と言われた。サイドビジネス商法
かたり商法(身分詐称)
布団類、電気治療器、健康食品
「景品をプレゼントします」「健康に良い話をする」と言って人を集め、閉め切った会場で日用品な どを次々と無料で配り、雰囲気を盛り上げ興奮状態にして、最終的に高額な商品を売りつける。[事例]
隣人に誘われ、期間限定の健康食品の店に行った。店長が優しく接してくれ孫のように思えたので、健 康食品を買い続けた。初めは現金だったが、「金券のほうが得だから」と勧められ、現金と金券で合わ せて 200 万円分ほど購入した。金券はすべて店長に預けていたが、あるとき、残高を聞くと思ってい た額よりかなり少なく、丌審に思って解約を伝えたが、相手にしてくれない。株、公社債、教養娯楽、資格教材、資格講座、ファンド型投資商品
以前契約をした商品・サービスについて「解約してあげる」「損を取り戻してあげる」などと電話で 説明し、これまでにあった被害の救済を装って金銭を支払わせる。[事例]
数年前に商品先物取引業者と取引をしていたが、業者が廃業状態になり、損を被った。最近知らない 探偵業者から突然電話があり、過去の先物取引の損について「被害額の約6~7割を回復できる」と勧 誘を受けた。「依頼費用は 17 万円」と言われ、契約書を交わしたが、その後、「弁護士費用としてさらに 30 万 円が必要」と追加費用を求められた。催眠(SF)商法
被害にあった人を勧誘(二次被害)
アダルト情報サイト
パソコンやスマートフォン、携帯電話のアダルトサイトなどで、利用料金や利用規約を明確にせず、消費者が クリックすると「登録完了」「料金○万円」などと表示し、高額な料金を請求する商法。[事例]
アダルトサイトを検索して選んだサイトで、いくつかの質問にそれぞれ「はい」のボタンを押して次の画面に進 んだところ、「登録が完了した」「3日以内に7万円入金するように」とパソコンに請求画面が表示された。請求画 面を消そうとしても消えない。アダルト情報サイト、出会い系サイト、デジタルコンテンツその他
「無料体験」「無料で閲覧」など「無料」であることを強調して勧誘し、有料の商品・サービスを契約させたり、利 用料を請求する商法。「無料」をうたったサイトで利用料を請求されたという相談が多い。[事例]
携帯電話でネット検索をしていたところ、無料で音楽をダウンロードできるというサイトがあり、「20歳以上で すか」という確認画面で「はい」とクリックした。後日、「登録料が5万円かかる」「支払わないと調査して取り立て る」などと書いたメールが届いた。健康食品、化粧品、飲料
販売組織の加入者が新規加入者を誘い、その加入者がさらに別の加入者を誘引することで組織を拡大して 行う商品・サービスの取引。新規加入者の支払う加入料や商品購入代金等によって自分の利益が得られるとワンクリック請求
無料商法
マルチ商法
勧誘する。ネットワークビジネスなどと説明する場合もある。
[事例]
友人から「もうかる話がある」と喫茶店に呼び出された。「人を紹介するだけでも、もうかる」と説明され、化粧 品を購入し販売員の登録をした。しかし、誰も加入してくれず、化粧品も売れないので、販売員登録をやめて化 粧品を返品したいと申し出たが、応じてくれない。化粧品、美顔器、エステ、絵画
駅や繁華街の路上でアンケート調査なとと称して呼び止めて、喫茶店や営業所に連れて行き、不安をあおる などして商品やサービスを契約させる商法。[事例]
「無料の美顔エステを試してアンケートに答えてほしい」と路上で声をかけられ、営業所に連れて行かれた。 美顔器を使用したエステを体験した後「シミ、そばかすがある」などと言われ、家庭用美顔器と化粧品を勧めら れた。「この家庭用美顔器は通常100万円するが、今日なら特別に20万円で買える」などと長時間にわたって 勧誘され、月々8000円ずつの支払いで契約してしまった。アクセサリー、複合サービス会員、パソコンソフト
「抽選に当たったので景品を取りに来て」「特別モニターに選ばれた」などと、販売目的を明らかにせず、また は著しく有利な条件で取引できると言って、電話やダイレクトメールで喫茶店や事務所に呼び出し、契約しない と帰れない状況にするなどして商品やサービスを契約させる商法。[事例]
自宅に突然電話があり、「アクセサリーのアンケートに答えてほしい」などと誘われ、数日後に友達と一緒に 事務所に行った。事務所では、まずアンケートに答え、その後は雑談をし、話が弾んだところでダイヤモンドの ネックレスの購入を勧められた。断って帰りたかったが、男性数人に囲まれて怖くなり、しかたなく約140万円キャッチセールス
アポイントメントセールス
でクレジット購入の契約をしてしまった。