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改訂;-Author(s) 松本, 久美子
Citation 長崎大学留学生センター紀要. vol.9, p.23-42; 2001
Issue Date 2001-06-25
URL http://hdl.handle.net/10069/5577
Right
NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
長崎大学留学生 セ ンター紀 要 第 9号 2001年
自律学習用
C
AI
教材
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- Macromedia
社
‖Authorware''による改訂一
松本久美子
キー ワー ド :基礎 的 な聴解力養成、cAI、対話型教材 、 オーサ リングソフ ト Authorware 23 は じめ に 国内外 における 日本語教 育の状 況 は、 日本語学 習者 の増加 、そ れに ともな う ニーズの変化、多様 化 を受 けて急速 に変化 してい る。 その 中で も特 に変化が著 しく、 また早急 な対応が望 まれてい る ものの ひ とつが、教 育 ・情報 メデ ィア と しての コンピュー タの利用、お よび汎用性 ・柔軟性 のあ る教材 開発 であ る。 現 在 、様 々なCAI教材 が 開発 され てい るが 、筆 者 は以 前 か ら4技 能 の うち、 聴 解力 を養 成す るため には対 話 型cAI教材 が非常 に効 果 的 で あ る と考 えて い た。対話型教材 であれば、学習者の要求 に瞬時 に応答 で きるので、通常 の クラ スでは難 しい即座 の フ ィー ドバ ックを得 なが ら、個 々の レベ ル、ペ ース にあ わ せ た学習が可能 となる。 また、 コンピュー ター に よる学習 で は、学 習者 は理解 の程度 を発話 に よる応答 に よって示す必 要 はないので、 リスニ ングの過程 にお いて、プロ ダクシ ョンを心 配す る こ とな くコ ンプ リヘ ンシ ョン活動 に集 中で き、 教 師の 目や他 の学 習者 の 目を気 にす る必 要 もな く、 リラ ックス した状態 で作業 に取 り組 む ことが で きる1'。本研 究 で は、今 回、WindowsとMacintoshの どち らに も対応 す る オーサ リン グソフ ト、米 国Macromedia社 の 「Authorware」を用 い、 ゼ ロス ター トの学習者 を対象 と した基礎 的 な聴解力養成 のための教材 を作 成 した。
本教材 は、以前 1991
年
3
月にMacintoshのハ イパ ー カー ドを使 用 して作 成 した もの (フロ ッピーデ ィス ク約 5MB) をベ ースに、試用 か ら得 た結 果 を参考 に、 修 正 ・改 良 を加 えた もので あ る。 ハ イパ ー カー ドで作 成 した教材 はMacに しか対応 していなか ったが、今 回の改訂 で、WindowsとMacの どち らに も対応 で き る ようになった。
24
自律 学 習用cAI教 材 ■●BirthdayParty■本稿で は、 まず、本教材 の内容 ・構 成 につい て簡単 に示す。次 にAuthorware
の特徴 と基本的 なプログラ ミング方法 について述べ 、最後 に、改訂作業 を行 う 中で特 に問題 となった部分 と、 また、それにどう対処 したかについて述べ る。
1.基礎聴解力養成CAl■Birthday Party' 1-1 内容 本教材 は、ハ イパ ーカー ドによる作成当初か ら、音声 とそれに対応するシチ ュェ-シ ョン (画像) を常 に同時 に提示することで、① 文法 自体で はな く、学 習すべ き項 目の意味 の理解 を促進す ること、②即座 のフ ィー ドバ ックを得 なが ら自分のペ ースに合わせ た学習 を可能 にするための機能 を備 えるこ とによって 基礎的 な聴解力 を養 なうこと、 を目的 としてい る。 学習項 目としては、授受表 現 中 「あげる
」
「もらう」
の2
つの動詞 を扱 っている。 内容 (画像 を含 む) に関 しては基本 的 にハ イパ ーカー ドで作成 した ときと変 わっていないが、Authorwareでの改訂 にあた り、学習者 の使 いやす さとより自 分のペースに合 った学習が可能 になるように、機能面の充実 に努めた0 1-2 構 成 「Birthday Party」
は大 き くシチ ュエ ー シ ョン提示部分 と、練習部分 に分 け られる。 (1)シチ ュエーシ ョン提示 図1は 「Birthday Party」
のホームの画面である。 画面下の2つのボ タンが シチ ュエ ー シ ョン提 示部分で、Birthday Partyでの プレゼ ン トの受 け渡 しの様 子が画像 と音声 によって示 される。 ハ イパーカー ドバー ジ ョンでは シチュエー シ ョン提示の途 中で終了 した り、他 の練習部分 に移動す ることがで きなかった が、今回のバー ジ ョンでは学習者の希望 に応 じていつで もどこにで も移動で き るようになっている。 学習者が練習部分で もう一度や りもらいの シチュエーションが見 た くなった場合 には、-■ToviewtheBarthdayPartyagain■-か、 もしくは
-■ToastepbystepreviewoftheBirthdayParty"を選択すれば、バースデ イパーテ ィーの場面 を見 るこ とがで きる。
図2は一一ToastepbystepreviewoftheBirthdayPartyI-の一画面で、学習者が 自 分のペースに合 わせ て、場面 を止めた り戻 した りして何度 も音声が聞けるよう になっている。
長崎大学留学生 セ ンター紀要 第9号 2001年
図 1. I-BirthdayPartyH Home
図 2 Toastepbystepreview ortheBirthdayParty
26
自律学習用cAI教材 ●-BirthdayParty一一 (2)練習 練習 は全てシチ ュエー シ ョン提示部分の内容 に基づいて作成 されている。逆 に言 えば、 シチュエーシ ョン提示部分 に示 されていない内容 (語嚢 も含む)は 練習の中に含 まれていない。 以下の5
種類の練習があ り、基本 的 に画面上 の画像 をクリックす ると、画像 に対応す る音声が聞 こえる ように設定 されている。 ①se
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図
3)
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(図4)
③wH Qu
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(図5)
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(図6,
7)
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(図8)
5
つの練習の うち、(丑か ら④ は基本 的に音声 と画像のみで練習が進むことに なる。学習者 は聞 く作業 に集 中 し、練習の際 に文 を読 んだ り、文字 を入力 した りとい う作業 は一切行 わない。質問 に対する応答 はすべ て画面上 の画像かボ タ ンをクリックす ることに よって行 う。 ⑤ の"
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は 「聴 き取 り」
練 習で、 このパ ー トのみ、音声 と画像 だけではな く、テキス ト (文字) を使用す る。 ①s
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いわゆる文型練習で、「あげる」 と 「もらう」
の二つの部分か ら成 っている。 図3
はHs
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nHのホームの画面 である。 画面 に示 されている よう に、 ここでは文型 は文字ではな く、数式の ような形で提 示 される。 助詞は最初「
+」
で表 され、次 に、前 の名詞 に くっつけた形 で画像 として示 される。 これ は 日本 語 の場 合 、助 詞 は前 の名詞 に続 いて発 音 され る、つ ま り、 「松 下 さん は 本 田 さん に チ ョコ レー ト を あげ ま した」、 もしくは、「松下 さん は本 田 さん にチ ョコレー ト をあげ ま した」 ではな く、「松下 さんは 本 田 さんに チ ョコレー トを あげま した」であ ることを示 している。長崎 大 学留 学生 セ ンター紀 要 第9号 2001年
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図
3
Sentence pattern②
HYeS/NO Questions"お よび ③ "wH Questions"図4は■YeS/NO Questions"の最初 の画面 であ る。 質間数 は12で、学習者 は
画面下 のボ タンを使 って練 習 を行 う。 質問のス ピー ドは ノーマ ルス ピー ドであ
る。 音声 の速 さは調節で きない。 ここで聴 き取 りに困難 を覚 える学生 は、① の
'■Sentence pattern一一か シチ ュエー シ ョン提 示場面 に戻 って確 認す るこ とがで き る。 図
5
は一一wH QuestionsHの最初の画面で、質間数 は1
5
である。 学習者 は質問 をスキ ップす る こともで きる。 また、続 けてその まま何 回 も練 習 を繰 り返す こ ともで きる。 質問 は常 に音声のみで提示 される。 これに対 して学習者 はそれに 対応す る画面 の画像 をク リ ックす る こ とに よって応答す る ようになってい る。 適切 な画面が ク リックされ る と、正解 が音声 で示 され る。 例 えば、「松 下 さん は鈴 木 さん に何 を もらい ま したか」 とい う質問 に対 して、学 習者が画面上 の 「ペ ン」 をクリックす る と、「ペ ンを もらい ま した」
とい う音声が聞 こえる よう に設定 されてい る。 不適切 な画像が クリックされた場 合 は、不正解 を示す音が す る ようになっている。28
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図4
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これ は、音声 に対応す る画像 をク リック し、セ ンテ ンス を完成 させ る練習で あ る。 質間数 は1
8
で、 ここで は① の■
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■で 練 習 した文型 を再構 成す る形 になる。 図6
は"Sc
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Hの第1
間の画面 であ る。 学習者 は 「松下 さん は本 田 さんにチ ョコレー トを もらい ま した」 とい う音声 を聞 き、それ に対応す る画像 をひ とつずつ順番 に ク リックす る。 音声 と違 う順番 に画像が ク リックさ れる と不適切 な画像が選択 された こ とを示す音 が聞 こえる ようにな ってい る。 適切 な画像が ク リックされ る と、その画像が下の文型 を示す枠の中の適切 な場 所 に現 れ る ように設定 され ている。 図7は適切 な画像が ク リックされ、文型が 完成 した画面で あ る。 文型全体ではな く、一部分が問われ る問題 もあ る。例 え ば、第2
問 は 「ペ ンを もらい ま した」 とい う音声 に対 して、適切 な画像 をク リ ックす る ことになる。学習者 は現 れた画像 の位置 を確認す る ことで、文型の ど の部分が省略 されているか(
「(松下 さんは鈴木 さんに)ペ ンをもらい ま した」
)
を視覚 的 に認識す ることが で きる。 図6 Sc
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自律学習用cAI教材 '■BirthdayParty■■図7 ScrambledQuestions-2
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sound()uestions一一soundQuestionsHは 「単語
」
と 「セ ンテ ンス」 の2つの部分か ら成 ってい る。
「単語」 のパ ー トの質間数は12で、「セ ンテ ンス」のパー トの質間数 は16で ある。 ここで学習者は初 めて音声 を文字で確認す ることになる。 図8
は 「セ ンテ ンス」 のパー トの最初の画面である。 質問が音声 で提示 され る際 には、図8
に示 されているように、常 にその昔声 に対応す る画像 も同時 に 提示 されるようになっている。学習者が音声 に従 って、ローマ字で入力す る と、 画面上 にそれに対応す るひ らが な とカタカナが現れる。 画面下のボ タンにエ ク スクラメーシ ョンマー ク「!
」
があ るが、 これは 「ヒン ト」 のボ タンで、ひ ら が な ・かたかなのローマ字入力 に慣 れない学習者や、 カ タカナの語嚢 をローマ 字で どう表記す るかわか らない ときなどのために設 けてある。 学習者が ヒン ト のボ タンをクリックする と、正解 (ローマ字表記 とひ らが な ・かたかな表記の 両方 )が入力枠 の下 に表示 される。 また、以下の4つのパ ター ンの どれで入力 して も、正解 になるように設定 されている。長崎大 学留学 生 セ ン ター紀 要 第9号 2001年
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① 「チ ョコレー トをあげ ま した。」 ② 「チ ョコレー トをあげ ま した」 ③ 「チ ョコレー トを あげ ま した。」 ④ 「チ ョコレー トを あげ ま した」 学 習者 に よっては、 ピリオ ドを打 った り打 た なか った りす る場 合が あるが、 この練習は作文 の練習ではないので、音声が忠実 に再現で きていれば正解 とし た。 また、一文 の中 にスペ ー スを入れ る場 合 は、① の-■sentencepattern"に基 づ き、(亘×彰のパ ター ンのみ を正解 とし、「チ ョコ レー ト をあげ ま した。」 は正 解 とな らない。 図 8 SoundQuestions2
.
作 成 の 経緯 本教材 は、1994年4月にMacintoshのハ イパー カー ドを使 用 して作成 した もの (フロ ッピーデ ィス ク約6MB)-I)がベ ー スになっている。 ハ イパー カー ドはプ ログ ラ ミングの知識 が ない もので も比 較的用意 に教材が作 成で きる ツールで、 語 学 教 師 が 教 材 を作 成 す る際 に便 利 な ソ フ トで あ った。 しか し、 そ の後 、Windows98の普 及 に よ り、学習用 のWindowsPCに対応す るため に、Windows
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自律学習用cAI教材 HBirthdayParty‖ トッシュに しか対応 してい ない。 1997年度 に教育改 善推 進費 (学長裁量経 費) を得二日、ハ イパ ー カー ドで作 成 した教材 をベースに、Authorware3
∫
(Macintoshバー ジ ョン) を使 用 し、改訂 作 業 を行 った。改訂作業 は1997年5月 に開始 し、1998年3月 まで にMacintoshバ ー ジ ョンで は一応完成 させ ていたが 、Windowsに対応す る ように変換 す る作業 が残 されていた。 また、試用 してみた ところ、操作上の安定性 に数 ヶ所問題が あ った。そ こで 、 上 記 の 問 題 を解 決 す る た め に 、1998年 度 にAuthorware4
∫
(Macintoshバージ ョン) を購 入 し、改訂作業 に入 った。3.
Au廿Ⅳ・wareの特徴他 のマ ルチ メデ ィア オーサ リング ソフ トと比 べ る と、Authorwareには以下 の ような特徴がある。
(Dマ ルチ メデ ィア オーサ リング向 きの開発 ツール には、同社 のDirectorや Asymetrix社 のToolbookな どがあ る。Directorは、エ ンターテ イメ ン ト系 の アプ リケー シ ョンな どのマルチ メデ ィア タイ トルを作 成す るソフ トウェア で、画面 の美 しきが要求 されるCDタイ トル な どの製作 に最 も適 当 な ソフ トであ る。Toolbookも類似 の ソフ トであ り、いず れ もグラフ ィ ックデザ イ ナーに とって使 いやすい オーサ リングソフ トとなっている。これ に対 して、 Authorwareは、webお よび オ ンラ イ ン学習用 オーサ リングツー ルであ る。
豊富 なメデ ィアサポー トを有 し、生徒 の学習管理 とコース管理機能が優 れ てい るな どの点 で、CAI(ComputerAided Instruction) に最適 な ソフ トで ある と言 える。 プログラマーに とって よ り速 くインタラクテ ィブな学習 ア
プリケー シ ョンを作成で きるソフ トである。
(
むvisualBasicやVisualC++な どの ビジュア ル プロ グ ラ ミング言語 と比べ 、 Authorwareではあ ま り言語 の知識が な くて も多少 の プ ログラ ミングの経験 があれば、 フロー ラインお よびア イコンを使 って、簡単 なソフ トを作 る ことがで きる。Visual Basicではプログラムを書 かなければいけない部分 を、 Authorwareではア イコ ンを操作す る ことに よって、 プ ログラム を書 かな く
て も簡単 にメデ ィア リ ッチで インタラクテ ィブな学習 アプ リケー シ ョンを 作成す ることがで きる。 アイコンをフロー ラインに ドラ ッグ して アプ リケ
長崎大学留学生 セ ン ター紀 要 第9号 2001年
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ラクテ イブ性 をつ け加 える。Authorwareは この ように豊かなマ ルチ メデ ィ ア コ ン トロール機能 を備 えてい るため、初心者で もマ ルチ メデ ィアソフ ト を作 ることがで きる。③複雑 なソフ トをつ くる時 、Authorware内部 には変数 と関数が用意 されてい るので、変数 ・関数 を利用す る こ とで高度 な演算、 ア イコンだけでは処理 で きない特殊 な処理 を実現で きる。 制作者 は これに よって インタラクテ ィ
ブ性 を備 えた多様 な管理機能 を持 つ ソフ トを作 ることがで きる。
④Authorwareにはユ ーザ ーの実行 内容 の情報 を保持す る変数が用意 されてい る。 これ らの変数 を用 いて成績管理や学習 の進捗状況 の管理 を行 うことが
で きる。
⑤Webでの配信 機能が優 れている。圧縮 お よびス トリー ミングを活用 して、 インパ ク トの高 いWebベ ー スの コースウェアを配信 で きる。
⑥cross-platfbrm機能 を もつ 。 現在 の時点で はMacintoshとWindowsPC両方が
使 われてお り、各 自の
O
Sとアプ リケー シ ョンを用 い てい るため 、お互 い に互換性 が悪 い。Macromedia社 はMacintoshとWindowsPCの両方 の開発 ツ ー ル ソフ トを販売 してお り1'、 どのバ ー ジ ョンで もcross-platformの機能 をもってお り、 シーム レスに別のplatformに移す ことがで きる。
以上 の ような理 由で、Authorwareを使用 して改訂作業 を行 うことに した。
4.基本的 なプログラ ミングの方法 4-1 ア イコンと ドラッグ& ドロップ
Authorwareでの オーサ リング方法 は、機能 を もった13個 の ア イコ ンを 「フロ ーライン」 と呼 ばれるライ ン上へ順 番 に並べ て組み合わせ 、 アイコ ンへ必 要 な 素材 (音声や画像等 ) を読 み込 んで行 う。 ピー スを作成す るのは基本 的 に各種
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自律学習用cAI教材 -■BirthdayPartyH 図9
図9
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n な どの ア イコ ンが並 んで い る。基本 的 な操 作 は ド ラ ッグ& ドロ ップであ る。 フロー ラ インに各種 ア イコ ンを入れ る こ とで、様 々 な機能が実現 で きる。 例 えば画面 の変換 につ い ては以 下 の ように行 う。①
display icon 中 辛 1 -& まず ツールバ ーか らdisplayア イコ ンをフ ロー ラ イ ンに ド ラ ッグす る。displayア イコ ンを ダブル ク リ ック してか ら、 フ ァイル メニ ューか らimportを選 択 し、 グ ラ フ ィックフ ァ イル を導 入す る と、 グラフ ィックがdisplayで きる。長崎大学留学生 セ ンター紀要 第9号 2001年
②
waiticonj∫
同 じ画面 で少 し時 間 を保 つ ため には、waiticonが必 要 で あ る。 ツ ー ルバ ー か らwaitア イ コ ン を フ ロ ー ラ イ ンの display iconの下 まで ドラ ッグす る。 ダブル ク リ ックす る と下 記 の画 面 が現 れ、 このwaitア イコ ンの属性 を設 定 で き る。EventsをMouseClickとKey Pressに、TimeLimitを5 秒 とい う ように設 定 す る。 図10 @eraseicon 匝 血 erase iconを使 って グ ラ フ ィ ックが 消 す こ とが で きる。 waitア イ コ ンをフ ロー ラ イ ンのdisplayア イ コ ンの下 まで ド ラ ッグす る。 ダブル ク リ ック して消 したい グ ラフ ィックを 設 定 す る と、 そ の グラ フ ィックが消去 され る。 これ は グラ フ ィックが正 し く選択 され た こ とを示 してい る。36
自律学習用cAI教材 ‖BirthdayParty一一5.
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仙 y Party-制作中の困難点(
1)各アイ コンの関連 前述の ように、Authorwareでのプログラ ミングは、アイコンを並べて組み合 わせ、必要な素材 を読み込んで行 う。 ほ とんどの場合アイコンだけでプログラ ムをデザインしてい くので、アイコンが非常に重要な役割 を果た してお り、ア イコンは最 も基本的な要素である。 ユーザの選択 に応 じ、各アイコンではそれ ぞれ対応が起 こるべ きである。 このためにアイコンの関連 を予め設定 しなけれ ばならない。例 えば、図11はscrambledQuestionの画面である。 この画面 をデ ザ インするとき、図11のpresentationウイン ドウの下の部分 には三つのボタンがあるが、 はBackとNextという操作 を表 している。Back を押せば前の間が、Nextを押せば次の間が出て くる。 これに対 して、図12のデ ザ イン画面では、「行 き先 "Scrambled(〕uestion"
」
のアイコンの属性設定 ウイ ン ドウが示 しているように、アイコンの関連は常 に単一な関係ではな く、マル テ ィプルな関係 をもっている。 これ らの対応関係 をデザ インする時、アイコン とアイコンの関連 をどの ように設定すればいいのか ということが、最 も難 しい 問題であった。特 に画面上に現れない関連が予測 されるものは、実際に何度 も 試行 した上で、正確 な対応が得 られるようになった。 図11長崎大学 留 学生 セ ン ター紀 要 第9号 2001年
37
図
1
2
(2)画面 における hyerの設定
Authorwareで は よ く一 つの画面 に複数の コ ンテ ンツを導 入す る。例 えば、 図
1
0の画面では グラフィック アイコ ン (人物 )やテキ ス ト ア イコン (人物 の名前 )や○◇○
◇
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の ような枠 ア イコンな どである。 これ ら の コンテ ンツの layerの相 対 関係 は、画面 にア イコンが正確 にデ ィス プ レイさ れるため に非常 に大切 な要素 である。 デサ イン している時 、 アイコンが重 なっ た り、 ア イコンが消 えた り、指定 した場所 と違 う場所 に出て きた りす る ことが あ った。これはIayerの設定 と関係があ る。layerは図13の ように数字 で指定す る。 layerの設定が なければ、通常 フロー ラ インにあ る順番 に従 って画像が現 れるが、 ア イ コ ンの属性 にlayerを設 定 す れ ば 、多数 の ア イ コ ンを設定 に したが って displayす る ことがで きる。 つ ま り、displayア イコンが フロー ラインにある順番 と関係 な く、数字が大 きいほ ど、画像 が上 に現 れることになる。jg
自律学習用cAI教材 ●●BirthdayParty-■ 図1
3
(3)cross-platfm 制作 Authorware4J自体がcross-platfbrmをサポー トしてい るので、改訂作業 で は、 パ ッケー ジ以外 は特 別 な作業 をせず にWindowsバ ー ジ ョンを作 成 で きるはず だ と考 えていた。 ピー スのパ ッケー ジにつ いてはMacOSとWindows両方 に配布 した い場 合 は、 以下 の図の ようにラ ンタイム を入 れ ないでパ ッケー ジす れ ば、cross-platfわrm アプ リケー シ ョンになる。 ピース とラ ンタイム を一緒 にパ ッケー ジす る と、そ の ピースはcross-platformで はな く、完全 に独立 した アプ リケー シ ョンになる。 しか し、実 際 には幾 つ か の 問題 を処 理 しな け れ ば な らな か っ た。 特 にMacOSと Windowsの フ ォン トの対 応 の問題 の解決 に一 番 時 間 を 要 し た。 解 決 に 当 た っ て は 、Authorwareの マ ニ ュ ア ル に もMacromedia社 の 日本 語 の ホ ー ムペ ー ジに も詳 しい説 明 が 掲 載 され て い なか った ため 、英 語 の ホ ー ム ペ ー ジ を探 した所 、 解 決 方 法 が で て きた 。 具体的 な方法 を以下で説明す る。
長崎大学留学生 セ ンター紀 要 第9号 2001年 39 MacOSとWindowsは完 全 に違 うos (operationSystem)であ るため に、 同 じ 名称 を有す る フ ォン トに もかか わ らず、osが 決 め た フ ォ ン トの形状 、大 きさ な どは それぞ れ違 う。 例 えば、今 回の制作 でMacintoshのdefaultの フ ォ ン トは Osakaであ り、Windowsのdefaultの フ ォン トはsystemで あ る。Macintoshでパッ ケー ジ した ピー スをその ままWindowsに移す と、Windowsが ピー スの フ ォ ン ト をsystemに指定 し、 フ ォン トの違 いで文字が大 きす ぎてMacintoshでデザ インし た ピー スの画面が乱 れて しまった。 この間題 を避 けるため には以下 の ような二 つの方 法が あ った。
①
fonトmappingの設定 cross-platformピース をパ ッケー ジす る時 、MacintoshとWindowsとの フ ォン ト の対応 関係 を設定 しなければな らない
。FONTMAP.TXTに対応 す る フ ォン トの 名称 とサ イズ な どを下記 の ように設定 で きる。platform:"font" => platform:'Tfont'' lmap (noneLall)] lsize=>size]...
この際 ピースの 中 に使 用 されたすべ ての フ ォン トの名称 とサ イズ を ここに設 定 しなければ な らない。 具体的 には以下の ようになる。 例 えば : ・Mac:'■Osaka" => Win:I-Arial'' 10=>7 11=>9 12=>10 13=>10 14=>12 16=>12 18=>14 24=>18 36=>28 47=>36 48=>36 ・win:'lArial'. => Mac:.10saka'' 7=>10 8=>10 9=>11 10=>12 11=>12 12=>14 13=>14 14=>18 16=>18 17=>24 18=>24 19=>24 24=>36 28=>36 36=>47 上 記 の例 で はMacOSか らWindowsに変換 す る な ら、Macintoshの フ ォ ン ト ー●Osaka"はWindowsの フ ォ ン トー■Ariall'に対 応 を設定 し、Macintoshの テ キ ス ト サ イズ
1
0はWindowsの テキ ス トサ イズ7に対応 してい る。 Windowsか らMacOS に変換 す る時 、Windowsの フ ォン トー■Arial■-はMacOSの フ ォ ン ト■osakat一に対応 を設定 し、Windowsの テキ ス トサ イズ7はMacOSのテキ ス トサ イズ10に対 応 し てい る。40
自律学習用cAI教材 ●-BirthdayParty-●②
bitmap化
ピースの中に使用 されたフォン トのサ イズの変化 を避 けるために、 ピースの テキス ト部分 を画像 に変換 しなければな らない (bitmap化)
。 この画像 はDIB (Device Independent Bitmap) といい、O
Sとは関係 な く一定 の大 きさを持つ。 例 えば図1
3
の画面 には説明文 とボ タンな どの幾つかのテキス ト部分がある。 変 換 したいテキス トを選択 し、編集の メニューか らpaste special (Windows) あるいはpaste as Bitmap (Macintosh) を選 びpasteす る と、選択 したテキ ス トをグラフ ィックに変換で きる。 しか し、 この方法 はデザ インしたすべ ての 画面 のテキス ト部分 を変換 しなければな らず、変換 の必 要がある部分が多い場 合 は- カ所ずつ操作 しなければな らないため大変手 間がかか り、見落 としの問 題 も起 りやすいので、 フ ォン ト ・マ ッピングの方が適当である。 --+∴■: 甘 ・-:---.--3L/Tl=-tlBh「 HB1101 =蕪邑'Ltr. Yc,lc叩BtPL■n8U BELhlBhLTBihdJBLyPnD■.UBLhlys8rlTLpLTBBi'ーTTBBB一〇ZlzZlltihl○BrSrLl事rtIBLTLlr.Bh○ki,B事rJiiJdv一CL〇HtBゴn>idTIlB'叩≒Y三Bキ≡=≦≡…:腰ー -I.∫ BtTM1-tB「BBdb一Bk.zluBBP8ElImlunPBLlB■ikZpr1
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6.終 わ り に 改訂作業 に当たって、時間的 な問題 と、筆者 にAuthorwareに関す るプログラ ミングの知識 と経験がなかったため に、 プログラ ミングの部分 を誰か に依頼す る必要があった。当初、限 られた時間の中で教材 を作成するに当たっては、 日 本語教師はプログラ ミングの知識 は必要 な く、専 門のプログラマー と組 むこと が最 良の方法 である と考 えていたが、地方都市 でAuthorwareを使用 して語学用長崎大学留学生センター紀要 第9号 2001年
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の教材 を作 成で きる人 間 を探 す のは容易 で はない 。また、費 用 もか な りかか る。そ こで 、ハ イパ ー カー ドか らAuthorware
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Jを使 用 しての改 訂作業 に当 た って は、本学工学部 の大学 院生 をア ルバ イ トと して雇 うことに なった。 しか し、工 学部 の大学 院生 は 自身の研 究 に忙 しく、時 間的余 裕 があ ま りなか った こ とに加 え、特殊 な言語 を使 ってプログラム を書 いてい くこ とに慣 れ ている学 生 に とっ て、逆 にハ イパ ー カー ドやAuthorwareの仕組 み を理解す るの にか な りの時 間 を 要す る こ とにな った。 また、や っ と慣 れ て きた ころ には卒業 とい うこ とになっ て しまう。 以上 の ような理 由で、改訂作 業 は当初予想 してい た期 間 を大幅 に超 過 して し ま う結 果 となった。 また、「あ げ る ・もらう」 に加 えて、新 た に 「くれ る」 の シチ ュエー シ ョン提 示 と練 習 を作 成す る予定であ ったが、 これは、次 の課題 と して残 す こ とになった。しか し、Authorware4Jの作 成入 ってか ら、Authorwareに興 味 を持 つ工 学部 の留 学 生 が プロ グラ ミング をボ ラ ンテ ィアで担 当 して くれ る こ とになった。今後 、 今 回開発 した以外 の初級項 目について も教材 開発 を進め、 自律学習 を促 進す る こ とに よって、学習者 のニーズ、ペー ス に応 じた学 習環境 を整備 していければ と考 えてい る。 今 回の改訂 にあた り、講輝 さんにプ ロ グラ ミングを担 当 していただいた。 ま た、謹 さん にはプログラマ ー と してだけで な く、 日本語学 習者の立場 か らも助 言 をいただい た。 ここに深 く感 謝 の意 を表 したい 。 注 1)schwartz(1988)は、 2年半 に渡る実験の結果の分析から、言語学習にコンピュ ー タを使用することによって、学習者の不安 (anxiety)をかな り取 り除 くこと がで きると報告 している。 2)1991年3月にMacintosh のハ イパーカー ドを使用 して作成 した もの (フロッピー デ ィスク約5MB)に改良を加 えたものである。 3)テーマは 「聴解力養成を目的 とした留学生のための自律学習用教材の開発」。 4)AuthorwareVersion4まではMacintoshとWindowsPCの両方共にあるが、version
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自律学習用cAI教材 HBirthdayParty‖ 参考文献く
Macrα¶e血 社トbmepage)http://www.macromedia.conVjp/software/authorware/ http://www.macromedia.com/software/authorware/ http:〟www.macromedia.com/support/authorware/ 松本 久美子 (1994)「言語教 育 における リスニ ングコ ンプ リヘ ンシ ョンの重要性 - コ ンプ リヘ ンシ ョンアプローチ に基づ くコース ウェアの一例 」 『南 山 日本 語教 育
』
第 1号 pp.1-29 松本 久美子 (1994) 「初級 にお ける基礎 的 な聴解 力養 成のため のCAI-ハ イパ ー カー ドに よる コー ス ウ ェア (授 受 表現 ) の 一例 」 『日本 語教 育 方法研 究 会誌』vol.1 No.3 pp.40-41Nord,J.R,(1983).1TheSens-ItCellModel
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,
『神 奈 川大学外 国語研 究 セ ン ター語学研 究』第6号 pp.57-69schwartz,M.(1988)-'Anxiety in theLanguageClassroom and Computer-Assisted LanguageLearnlng'',Ph.D.Dissertation,HarVardUniver岳lty