【論 文】 日本建築学会構遣 系論文 報告集 第444号
・
1993年2月 亅ournal of Struct.
Constr,
Engng,
AIJ,
No.
444,
Feb.
,
1993局 部座 屈
を
伴 う箱 形 断 面 鋼 部 材
の
劣化 域
を
含
む
終 局 挙 動
POST
−
BUCKLING
AND
DETERIORATING
BE
且AVIOR
OF
BOX
・
SECTION
STEEL
MEMBERS
.
山
田哲
* ,秋 山
宏
* * ,桑 村
仁
* 榊Satoshi
}「AMADA
,
Hiroshi
AKJYAIL41A
a 加d
Hitoshi
KUWAMURA
An
analytical method to predict load−
deformation curves of box.
sect 三〇n steel beams and beam・
columns governed
by
local
.
buckling
is
proposed.
The
box・
sectionincludes
three types of manu−
facturing, i
,
e,
,
corller weldi 皿g,
roll−
forming,
and p【ess−forming.
The predictedload−deformation
relations can cever the
’
post
−b
填ckling anddeteriorating
ranges.
In
thlsanalyis
,
stress
・
strain rela−
tions of stub
−
columns are applied to the’
cempressive part of the section under compression and
bellding
,
The
stub・
colu 皿 nbehaviors
employed in this analysis are statistically investigated onthe basis of 112 specimens in the previous research
.・
This
analytical methodis
verifiedby
compar−
ing the analyticti 正solutions with experimental results
.
’
KeyweizlS :
local
bt
‘ckling,
bOX−
section,
manufacturingProcesses
,
α πψ距‘認 method,
deteriorating
range 局 部座屈
,
箱 形断面,
製造 方 法,
解析方法,
劣化域1,
序 局 部座屈を伴う鋼 部 材の挙 動 解 析につ い て は現 在 まで 数 多くの研 究が な され てお り,一
定 軸 力下に お い て一
方 向せ ん断 曲げ を受げるよ うな場 合につ い て, 数 値 積 分に よ る面内解析 法1)・
2〕に よ リ, 最 大 耐 力まで の荷 重一
変 形 関係 が か な り精 度 良く解 析で き る こと が知 ら れて い る3)。
また短 柱の圧 縮 挙 動に基づ い た 略 算 法に よ り 曲 げ また は曲 げ圧 縮を受ける鋼 部 材の局 部座 屈発 生に よ り決 ま る変 形 能 力が予 測でき るこ と4},
さ らには曲 げ圧 縮 を 受ける部 材の最 大 耐力 以 降の劣 化 挙 動につ い て も,
短 柱 の劣 化 挙 動に基づ く略 算に よ り予 測で き ること5 }が明ら か に さ れ てい る。 局 部 座 屈を伴う鋼 部材の う ち,
箱 形 断 面 部 材に関する 研 究 として は,
最 大耐力 以降の劣化 域ま で扱っ たもの と して, 部 材 実 験 結 果か ら荷重一
変 形 関係 をモ デル化した 加 藤らの研 究6LT],
山田ら に よ る複曲 率曲げ を受け る部 材の 崩 壊 性 状に関す る一
連の 研 究S,・
9} , 松 井らに よ る 1 軸 曲 げお よび 2軸曲げに対す る弾塑 性 挙 動の研 究1°)等が あ る。 山田 ら は質 点モ デル を 用い た略 算に よ る荷 重一
変 形 関 係の解析を行っ て お り, 松 井らも1軸 曲 げを受け る 部 材につ い て は,
最 大 耐 力まで を数 値 積 分による面 内 解 析,
最 大 耐 力 以 降 をヒ ンジ線 理 論に基づく略 算に より荷 重一
変 形 関 係の解 析 を行っ て い る。
箱 形 断 面 部 材は溶 接 組 立,
ロー
ル成 形, プレ ス成 形と いっ た方 法で製 造さ れ る もの であり,
終 局 挙 動 もその影 響を受け た ものと なる。 現在まで に,
製 造 方 法の影 響ま で考慮し た箱形 断 面 部 材の終 局 挙 動の解 析は行わ れてい な い。 本 論文で は建築構造 物の柱 部材と して多く用いる箱 形 断面蔀
材につ い て,
まず局部座 屈 を伴う部 材の終 局 挙 動 に関 する基 礎 資料で あ る 短柱圧縮試験の結果を統計 的に 処理し,
各種製造 方 法で製 作さ れ た箱 形 断 面 部 材の圧 縮 力下にお け る終 局 挙 動をモデル化し た。 次に,
最大 耐 力 まで の荷 重一
変 形 関 係の解析法で あ る, 数値積分に よ る 面 内 解 析lk1
)・
Z)につ い て,
その漸 化 式を利用し,
部材の 劣 化 挙 動につい て も解 析で きるよ うに発 展さ せ た。
そ し て,一
定 軸 力 下に おい て一
方向せ ん断 曲げ を受け る部 材 の,
局 部座屈 発 生により決ま る最 大耐力,
お よびそれ以 降の 劣化域も 含 む荷重一
変形関係の解 析 方法と して提 案 し た。
この解析方 法は, 短 柱の終 局 挙 動に基づ き部 材の * 東 京 大 学 工 学 部 建 築 学 科 助 手・
工 修 糎 東 京 大 学工学 部 建 築 学 科 教 授・
工博 事 * * 東 京 大 学工学部建築学科 助教綬・
Ph,
DResearch Assoc
、
,
Dept、
of Architecture,
Faculty of Engineerin自Univ
.
of Tokyo,
M.
Eng.
Prof
,
,
Dept.
of Architecture,
Faculty of Eng弖neeling,
Univ.
of Tokyo,
Dr.
EIlg.
Assoc
.
Prof.
,
Dept.
of Architecture,
Faculty of Engineering,
Univ.
of Tokyo,
Ph.
D終 局 挙 動を予 測する もの で あり
,
製造 方法の影響 を 反映 するもの であ る。 さ らに部 材 実 験結果によ り解析方 法の 妥当性を検証 し た。2.
短 柱の終局挙動2.
1
短柱圧縮試 験デー
ター
ベー
ス 圧縮下にお け る箱形断面部 材の終局挙動をモデル化す る に あ た り, 筆者らの研 究 室で現在ま でに行われ てきた 箱 形断面短柱圧縮 試験の結果6)・
11,−
13} を整理 し た。
実験 の概 要を以下に記す。 1> 試 験 体 試 験 体は溶 接 組 立 部材57
体,
ロー
ル成 形 部材35
体,
プ レ ス成 形 部 材 20体の計 112体である。
これ らの試 験 体は いずれも焼鈍 さ れ てい ない。
試 験 体の概 形を図一
1 に示す。2
) 実験 方法実 験セッ トア ップを 図
一
2に示す。 載 荷は弾 性 範囲内 で あ る程 度 加 力し た後に試 験 体 上 部の球座を固定し, 平 押しの条 件で行っ た。
また試 験 体 両 側の対称な位 置に設 置し た 1対の変 位 計によ り,
試 験体の平均 軸 方向 縮み 量A
を計 測し た。
3
)実 験結果 実験結 果は応 力 度一
ひずみ度 関 係と して整 理 し た。
応 力度は荷重 を原断 面 積で 除した値とし,
ひずみ度はA
を 加 力 前の試験体長 さ Ls で除し た値と し た。
た だし,
最 大耐 力以降の劣 化 域につ い て は,
局 部 座 屈の発 生し た 領域での み変 形が進 行し,
他の部 分は弾 性 除 荷す るの で,
△の増 分 を 座 屈の発 生 して いる領 域の長さLse
で除し, こ れ をひずみ度の増 分と し た。 2.
2 終 局 挙 動の モデル化 2.
2.
1 応 力 度一
ひずみ度 関係の モ デ ル化 短 柱の応 力 度一
ひずみ度関係は,
引張 試 験か ら得ら れ る材料の応 力 度一
ひずみ度 関係に溶接組立, ロー
ル成形, プレ ス成 形といっ た製 造工程の影 響が加わっ た も の と考 え ら れる。
同一
素材を用い同一
方法で製 造さ れ た短柱の 挙動は, 図一
4に例示 する ように, 幅 厚比の 小さ な 短柱 の応 力 度一
ひずみ度 関 係か ら最 大 耐 力 点 以 降そ れ ぞ れの 劣化域に分岐し て い く と み な せ る。 また劣化域につ い て は, 製 造 方 法,
素 材 特 性にか か わ らず図一
5に示 す よ う に, お おむね2
本の直線で代 表さ れ る挙動 を示す12)・
13) a 本 論 文で は,
最大耐力 点まで の挙動は幅 厚 比の小さ な 短柱の挙動で代 表 さ れ る もの と して, 最 大 耐 力 点か ら劣 化 第1
勾配 を経て劣化第 2勾 配へ と移 行する箱 形 断 面 短 柱の終 局挙動の モデル化 を行っ た。
終 局 挙 動の モ デル化 に あ た り, 短柱の終局挙 動 を支 配するパ ラ メー
ター
とし て,
平板の座 屈荷重の理 論 解 を も とに基 準 化 幅 厚 比 α(=
ev{B /t)2)を採 用し た。
こ こ で Ev は短 柱の降 伏ひずみ で あり,
短柱の0,
2% オフセ ッ ト耐力 ay を弾 性 係 数 E で除し た値で あ る。 ま た0,
2
% の永久ひずみを生 じ る 前に耐 力が劣化した もの につ い て は,
平 板 部の素 材 引張ト
ー B
→1
t8臨
⊥
試 験 撮ト
ー
B−−
9
10
t 図一
1 試 験 体 概 形u
球 座 11
/ 変 位計 ヨ 試・
1 験 1 …体旨
I I 旨 〆 図一
2 実 験セッ トアップT
⊥
面外 変 形の開 始 点 図一
3 短柱の座 屈領域の長 さ 1.
501.
25 1.
00}
\ o・
15b O.
500,
25 o O510152025303540 ε/ey 図一
4 同一
素材,
同一
製造方 法で製 作さ れ た短柱の応 力度一
ひ ずみ度関係 (SM 490,溶接 組 立部材の場 合) Sσy σyT σy tarriEditan’
tEd2itarr
!E εy=
σy eu k− 一
μh・
εy → 図一
5 短 柱の代 表 的な応 力 度一
ひずみ度 関 係とそ の モデル化試 験に よる降 伏点 を弾 性 係 数で除し た値とし た
。
2.
2.
2 ひずみ塑 性 率 局 部 座 屈 発生に より決まる最 大耐 力点の ひずみ度 εu を降伏ひずみ εy で除し た値をひず み塑 性 率 μ。 と定 義す る。 ひずみ塑 性 率と 1ん との間に は, 最 大 耐 力まで の 応 力度一
ひずみ度関 係に大きな影響を与える製造工程に は依 存す る もの の,
強度 グレー
ド,
降伏比 とい っ た素 材 の特性に は よ ら ない一
定の関係が見ら れ るIS〕 。 本論 文で は素材の特 性の異な る短 柱の実験 結果 を一
括して整理 す るにあ た り,
最 大 耐力点を表す 量 と し て ひずみ塑性
率 を 採用す る。 な おひずみ塑 性率につ いては文献 調 査を行い,
試 験 体 長 さ が 3B で後 熱処 理 を行っ てい ない 試験 体に つ い て, 既往の実験結果14)−
19}を調べ た 。 た だ し,
文献18
)に は 溶接組立部材につ い て の実験結果が記 載されて いる が,
板 厚が 6mm と薄く冷 間加工的な挙 動を示す と考え ら れ るの で統 計処 理 か ら は除 外し た。 ま た,
文 献19
)の実 験につ い ては,
加 力に際しピン形 式の加 力板を固 定し て お らず,
実 験 結果に何らか の影 響 を与えてい るおそれが あ るので, こ れ も統計 処理 か ら は除 外し た。
1)、
溶 接 組 立 部 材溶 接 組 立 部 材の ひずみ塑 性 率 μ。と1/a の 関 係をプ ロ ッ トし たものが図
一
6 (1 )である。 μ。と1/a の関 係 は鋼 種に依 存し ない こと,
および 2本の直線で表さ れ る こと がわ か る。 実験 結 果を回 帰 分 析し,
溶 接 組立部材の ぴずみ塑 性 率の実 験 式 (1), (2) を得た。
相 関 係 数は (1>式につ いて 0.
95, (2 >式につ いて 0.
90で ある。μ。
=
16,
0/α一
12.
7・
……
…・
…・
……
…・
……・
(1 ) (3.
Ol≧1/a ≧1.
09) μo=
4.
8/α一
〇.
52………・
…・
・
…・
・
…………・
・
(2 ) (1.
09>1/α≧O.
23) (1) 式と (2)式の交 点 (1/a= 1.
09)で あ る が , これ は お お む ね降伏棚を 過 ぎて ひずみ硬 化 域に 入 る 限界 点に対 応して いる。
し た がっ て (1 )式 はひずみ硬 化 域 に お け るひずみ塑 性率の実験 式, (2 )式は弾性域か ら,
降 伏 棚にか けて のひずみ塑 性 率の実 験 式とい え る。
2) ロー
ル 成 形 部 材ロ
ー
ル成 形 部 材の ひずみ塑性率 μ。と 1/α の 関係をプ』
ロ ッ トし たものが図「6(.
2 )である。 μ。と1/a の関 係 は鋼 種に は依 存しない が,溶 接 組 立 部 材の場 合と異な り,
1 本の直線で表さ れる。
こ れ は, ロー
ル成 形 部 材の応 力 度二 ひずみ度 関係が , 溶接組立 部材 と異な り,ROUND
HOUSE
形の挙 動 を 示す た めである と考え られ る。
実 験 結果 を 回帰分析 し, ロー
ル成 形 部 材の ひずみ塑 性 率の 実 験 式 (3)を得た。 (3)式の相 関 係 数は 0,
98である。μ。
ニ
8.
7/α一
1.
20…・
…・
・
…・
……・
・
…・
…・
・
…・
(3 ) (2.
62≧1/α≧o.
19)40
35
3025o
ミ20
o51
015
0
0
0.5
25
20
5
, 105
図一
6〔1)1.0
1.5
2.
02.5
3.
0 3.
5
1
/α 溶 接 組 立 部 材のμ。−
1/α 関 係G
O
O.
5 1.
0
1,
5
2.
02.
5 3■
01
/α 図一
6(2) ロー
ル成 形 部 材の μ。
−
1/a 関 係40
35
03
25oR20
15
0
ー 50
00,5
1.
0
1.5
2・0
2、5
3■0
1 /α 図一
6(3) プレス 成形部材の μ。
−
1〆a 関係一 137一
3
) プレス成 形 部 材 プレ ス成形部材の ひずみ塑 性 率μD と1/α の 関 係をプ ロ ッ ト し た もの が 図一
6(3)で ある。 μ。と1/α の関 係 は溶 接 組 立部材同様, 鋼種にか か わ らず 2本の直 線で表 さ れ,
1/α の小さ な範囲で は溶 接組立 部 材の ひずみ 塑性 率の実 験 式 (2)と良い対 応を 示 して い る。
そこで 1ん の 大き な範 囲で の み回 帰 分 析 を行い , プレス成 形部材の ひずみ塑 性 率の実 験 式 (4) を得た。 (4 )式の相 関 係 数は 0.
99で ある。 また,
1/a の小さ な範囲につ い て は (2 )式を用い るものとし,
適 用 範 囲 を 変えて (5) 式 と し た。 μo=17.
4
/α一9,6………・
…・
…・
…
…………・
(4 ) (2.
51≧1/α≧o.
72 ) μ〇三4.8
/α一
〇.
52・
・
…・
……・
・
…・
・
………
(5 ) (0.
72≧1/α≧0,
23 ) (4 )式と (5 >式の 交点 (1/a= O.
72 )であ る が,
溶 接 組 立 部 材 同 様, お お むね ひずみ硬 化 域に入 る限 界 点 に対 応して いる。
こ の 限 界 点は,
溶 接 組 立 部 材の 場 合 (1
/a= 1.
09)に比べ て小さ な値と なっ て い るが , こ れ はプレ ス成形 部 材の 応 力 度一
ひず み度 関 係におい て,
降 伏 棚が現れず,
降 伏 後 直ち に ひずみ硬 化 域に 入 る た めで あると考え られる。
2.
2.
3 劣 化 第1 勾配 劣 化 第 1勾 配 と ♂ の 関 係 を プロ ッ ト し たの が 図一7
で ある。
図中 ●は溶 接 組 立 部 材,
△ はロー
ル成 形 部 材,
口はプレ ス成 形部材である。 劣化第 1 勾配に関しては製 造 方 法によ らず,Ed1
/E
とα2との 間に線形 関 係が成り 立っ て い る ことが わかる。
こ の関係に つ い て回 帰 分 析を 行い, 劣 化第 1勾配の実験 式 (6 )を得た。 式 (6}の 相 関 係 数は 0.
97である。
Ed,/E=
!
−
O.
014α LO.
OO5…・
…・
…・
…・
・
…
(6) (3.
14≧ a ≧0.
33) 2.
2.
4 劣 化第2
勾配 劣 化 第 2勾 配と α の関係をプロ ッ ト した の が図一
8で ある。
図 中 ●は溶 接 組 立 部 材, △ はロー
ル成 形 部 材,
口 はプレ ス成 形 部 材である。
劣 化 第2
勾配 に関しては製 造 方法 やα の値に か か わ らずほ ぼ一
定 値で あ り,
E
. /E =−
0『
005・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(7 ) (3.
70
≧α≧O,
62 ) である。
2,
2.
5 劣化第 1勾配 と 劣 化 第 2勾配の遷移 点 劣 化 第 1勾配 と劣 化第2
勾配の 遷移 点を T/S
の形で 整 理 し,
αとの 関 係 を プロ ッ ト し たの が図一
9である。
こ こ に はS
は応 力 上 昇率で あ り,T
は遷 移 点の応 力 度 を 降 伏 応 力度で除し た値で あ り図一
5に示 す もの で あ る。
図 中 ●は溶接 組立部材,
△ はロー
ル成 形 部 材,
口は プレ ス成形部 材で あ る。T
/S
と α の 間に は製 造 方 法に かか わ らずお お む ね線形 関係が成り立っ て いる。 こ の関 係につ い て回 帰 分 析 を 行い, 遷 移 点の 実 験 式 (8>を得0
国蓐
一
・・
oo
・ 国一
〇.
OIOO
O.5
1.0
1,5
2.0
2.5
3.D
3.5
4.0
α 図一
8E ./E一
α関係o
一
・
O.02
一
D.04
国一
D.06
\6
国一
〇.
08一
〇.
10
一
〇,
12
一
〇,
140
1,0
2,0
3.0
4.0
5.0
6.
0 7、
08マ0
9,010,0
α 2 図一7Eqi
/E一
α2関 係 の\
0,8
o
,
7
而0
O.50
0■5
1●0
1,5
2・0
2,5
3.
D 3■
54.0
α 図一
9 TIS一
α関係一
138
一
た
。
TIS=−
0.
079α十 〇.
81・
・
一・
・
・
・
…
鹽
昌
・
・
・
・
…
(8
) (3.
70≧α≧O,
62) 式 (8)の椙 関 係 数は 0.
92で ある。3.
劣 化 域 を含 む部 材の解 析 3.
1・
解 析 仮 定 1) 解 析は一
定 軸 力の もとで,
せん断と曲げ を受け る片 持 梁 形 式の部 材 (図一
10 )を対象と す る。 2 ) せん断につ い ては常に弾性域にあ る もの と す る。
し た がっ てせ ん断 力に よ る塑 性 化やせ ん断 座 屈が問 題とな ら ない範 囲の寸 法の部 材を対 象と する。
また,
せ ん断 変 形と曲 げ変 形は互い に影 響しあわ ない もの とする。
3 ) 平面保持を仮 定する。
4) 断 面 内 各 点に おける素 材の応 力 度一
ひずみ度 関 係, 引張 側は素 材 引張 試 験 結 果,
圧 縮 側は短 柱 圧 縮試験結果 よ り与えられ る。
5
) 最大 耐 力は局 部 座 屈 発 生により決 まり,
短 柱の応 力 上 昇 率 を も とに予 測され る。
6 ) 低軸力下で曲 げを受け る場 合,
ウェ ブ が全 領域で圧 縮 力 を受け ることに はな らず,
全 面に圧縮 を受け る場合 に比べ,
局 部 座 屈 発 生な ら びにその後の劣 化 挙 動に対し 有 利で あると考えられる。
しか し応 力 状 態の違い が与え る影 響につ いての研 究が な さ れていない こ とか ら, こ こ で は便 宜的に基準化等価 幅厚比 を・e
−
(!lt;
h2
:) ・y(・川 ・一 ・
…一 ・
……・
…・
…・
(・) と仮 定する。k
は全 塑 性 状 態におい て,
ウェ ブの中で圧 縮 力 を受ける部 分の面 積の割 合であ る。1 )
〜
6 )の条 件の も とで外 力に対す る曲率 分布 を 材 長 方 向に積 分 する ことにより,
局 部 座 屈 発生に よ り決 まる 最 大 耐 力まで の荷 重一
変 形 関係が解 析でき る。 し か し な が ら, 最大耐力 以 降の劣 化 域にお け る荷 重一
変形 関 係 を 解 析す るに は こ れだ けの条 件で は不 十 分であ るの で, 以 下に示す条 件を加え,
劣 化域まで含む荷重一
変 形 関 係 を 解 析する。 7) 最 大 耐 力 以 降で は, 局 部 座屈の発生して い る領 域に おいてのみ塑 性 変 形が進 行し, 他の部 分は耐 力の劣化に 伴ない弾 性 除 荷され る と考え ら れ る。
そ こ で 図一
11に 示す よ う に, 局 部 座 屈の発 生 する領 域 を最 大 耐 力 以降も 変 形の進 行する局 部 座 屈 領 域,
他の部 分を弾性除荷する 弾 性 除 荷 領 域と する。
8
)劣 化域に お ける断 面 内 各 点の剛 性 (応力度一
ひずみ 度 関 係)は以 下のよ うに与え る。 局部 座屈領 域 圧 縮 側ひずみが進 展す る場 合の剛 性は
,
短 柱の応 力 度一
ひずみ度 関 係の劣 化 域に お け る剛 性を与え る。 こ の剛性は局 部 座 屈 領 域 内 (圧 縮 側)で一
定 と する。
半 波 長 図一
10 片 持 梁モデル ・部座 屈領 域 P ← 弾 性除 荷領 域LB
図一
11 最 大 耐 力以 降の領 域 分け \ LIQ
,。δ ← 図一
12 最 大 耐 力 規定 点 局部 座 屈 領 域 引 張 側 ひずみが進 展す る場 合は, 最大 耐 力まで用 いた素 材の引 張 応 力 度一
ひずみ度関係の 延 長で与え る。
除 荷する場 合に は弾 性 剛 性を 与 え る。
弾 性 除 荷 領 域 弾 性 剛 性を与え る。 3.
2 解 析 方 法 3.
2.
1 最 大 耐力の解 析 曲げ ま た は曲げ 圧縮を受け る部材に おいて, 最 大 耐 力 発揮時に は,
最大 耐 力が決まる点 (以 後,
最 大 耐 力 規 定 点 と 呼ぶ)にお け る 圧縮 縁の応 力 度が,
局 部 座 屈 発生に よっ て決ま る最大 圧 縮 応 力 度 σu に達 する もの とする。 最 大 耐 力 時に おける最 大 耐 力 規 定 点の圧縮 縁の応 力 度 σu は,
短 柱の応 力上昇 率S
を適 用し,
式 (10 )に より 予測す る。
σ。=s ・
σジ…一 …・
…一 …・
・
・
・
……・
………
(lo) モー
メ ン ト勾配がある場 合,
曲げ応 力は材 長に沿っ て 変 化する。
材 長に沿っ て面 内 応 力が線 形 変化す る場 合の 薄 板の弾 性 座 屈 耐 力は,
最 大 応 力点よ り半 波長の位置に お け る応 力が,一
様圧縮を受け る 場合の座屈耐 力に達し たと きに決ま る [付 録ユ。 弾塑性 域に お ける箱形 断 面部 材フ ランジ に おいて も, こ の関 係 を 援 用する。 すなわ ち,
最大 耐 力規 定 点 を材 端よ り半 波 長の位 置とする。
曲 げの み を受ける場合, モー
メ ン ト は材 長に わ たっ て線 形 変 化 す る が,
曲 げ圧 縮 を受 ける場 合に は,
軸 力に よ る付 加 曲 げによっ て モー
メ ン トは線 形 変 化し ない。 し か し,
固 定 端 近 傍で は付 加 曲げ はほ ぼ一
定で あ る と考え ら れ るの で, モー
メ ン ト、
が線 形 変 化 するもの と して も差し支え は ない と考え ら れる。
した がっ て,
曲げ圧 縮を受け る場 合 も, 材 端よ り半 波 長の位 置を最 大 耐 力 規 定 点とずる。 以 上よ り,最大 耐 力 規 定 点の圧 縮 縁の応 力 度が,
式 (10) に よっ て予 測される最 大 圧 縮 応 力 度 σu に達し た と きの一
139
一
固 定 端の モ
ー
メ ン ト を最大耐力 Mu の予 測 値と する。
ま た,
劣化 域の鰯’幽 こ つ い て も,
最 大 耐 力規 定 点にお け る 圧縮 縁の応 力 度に対 応 する短 柱の劣 化 剛性 を, 局 部 座 屈 領 域を代 表する剛性とし て領 域 内 全 域に適用 する。3.
2.
2
荷 重一
変 形 関係の解 析 部材を図一
13に示 す よ うに,
材 長 方 向に微 小 区 間に 分割し,
各 区 間 [i,i
+1]におい て曲 率 φi は一
定と す る。i
+1 点の 回 転 角,
変位,
曲 げモー
メ ン トは (11 )〜
(13
)式で与え ら れ る1)。
e,+
t=ei
十iPt
’
Ax …・
…………・
・
…・
……・
……
(11) y‘+1= yt十e,・
ムコじ→−
1/2.
φ‘.
∠lx2・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(12) M‘.
lzMl− P ・
(e
,・
Ax
十1/2・
φt・
Ax
!}−
Q
・
Ax
− ……・
………・
…・
………・
・
(13) また, 部 材 断 面 を図一
14に示す よ うに, 曲げ軸と直 交 方 向に微 小 要 素に分 割し, 各 要 素 内でのひずみ度は各 要 素の重 心 点で代 表させ る もの と する。
曲率の 増分d
φ を仮 定 し, 断 面 内で の力の釣合いを解けば,d
φに対 す る各 微 小要素の ひずみ度,
応 力度の増分が決ま り,
モー
メ ン トの増分 も 決 ま る2 }。
こ の モー
メ ン トの増 分が,
i +1点に おける モー
メ ン トの増分に一
致す る ようなd
φ を 求め れ ば,
φE.1 は φ‘.
1=
φt+ 、十dφ・
…・
………・
…・
・
………・
・
……
(14
) で与 えられる。 ま た, せ ん断変形につ い ては,
式 (11)におい て固 定 端にお け る境界条件P
↓
Q
ゆ
yN X yi+1 工 △x yi y 刊 X 節
}
^
孵
ノ
鄲
p
図一
13 解 析モデルd
φ φ∂
・P
一 140一
図一14
断 面の分 割 θ卩=
Q
/(〔穿・
Aw
)・
・
・
…
一
・
・
一・
・
・
・
・
・
…
t・
・
tt・
・
…
一・
・
・
…
(15)G
:せん断 剛 性Aw
:ウェ ブの断 面 積 とし て与え れば よい。
上記の関 係を用い,
固 定 端の 曲 率 φD に対 する せん 断 力Q
を仮定し, 先 端にお け る境 界 条 件 (ilN
=
O) を満 足 す る まで収 斂計算を行い,
φ。に対するQ
を求める。
φ。 を漸増さ せ,
逐 次 計 算 する事により載 荷 初 期 より終 局 挙 動に至る荷重一
変形 関 係が得ら れ る。 3,
3 局 部座 屈 領 域の長さ な ら びに最 大 耐 力 規 定点の位置 本 解 析で は, 局 部 座 屈の発 生す る領 域を最 大 耐 力以 降 も変 形の進 行 する局部座屈領 域と し, 固定端よ り半 波長 の位 置 を最 大 耐 力 規 定 点 とし ている。
局部座 屈領域の長 さLe は,
劣 化 域に お い て材 端 塑性ヒ ン ジ領域の長 さに 対 応 し,
変 形 挙 動に影 響 を与え るもの で あ り, 最大 耐 力 規 定 点の位 置は最 大 耐 力の決 定に寄 与し,
い ずれ も本解 析におけ る主 要なパ ラ メー
ター
で あ る。 これ らの値は, 曲 げ圧 縮 を受ける部 材の座屈波 形と対応し た も ので な く て はな らない。
曲 げ圧縮を受け る部材の座屈波形に関しては,
短 柱の 座 屈 波よ り2割ほど 短い座 屈波が発 生す ること が報告さ れて い る9,。
本 解 析で は, 短 柱の 座屈波長 Ls の 8 割の 長 さ を局 部 座 屈 領 域の長さL
。 と し, 固定端よ りL8
/2 の位 置を最 大 耐 力 規 定 点 とする。Ln
=O.
8
Ls ……・
…・
・
…・
………・
・
・
・
・
……
(16) 短 柱の座屈 波長Ls
で あ る が,
2章で用い た短 柱 圧 縮.
試 験結 果G}・
11)−
13)の う ち,
座屈 波が 1波の み生 じ た試 験 体につ い て,
座 屈波長を幅厚 比との 関 係で図一
15に示 す。
座屈波が 1波のみ 生 じ た 試験 体に限っ た の は, 曲げ 圧 縮 を受け る 場合,
応力勾配の影 響により座 屈 波は1波 の み生 ずる と考え ら れ る か らであ る。
1) 溶 接 組立部 材溶接組 立 部 材につ い て,
Ls
は断 面の全幅B
とほ ぼ一
致して いる。
Ls
;B ・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
9鹽
鹽
・
−7・
甲
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(17) (14.
3≦B
/t
≦50) 2) ロー
ル成 形 部 材 ロー
ル成 形 部 材の場 合,
幅厚 比の 大き な領 域で はLs
は断 面の全 幅 B とほ ぼ一
致する が, 幅厚 比の 小さ な領 域で は,
座 屈 波の発 生 状 況が円形 鋼 管と似た もの と な り,
B
より短くなっ て い る。
Ls と幅 厚 比の関係を2本の直 線で表す と,
以 下の ように な る。
Ls=B ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
『
・
・
(18
) (26〈B/t≦54.
7) Ls;
O.
17十 〇.
032B
/t・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
t・
・
・
・
…
t・
・
…
(19
> (14噛
4≦B
/t
≦26> 3) プレ ス成 形 部 材プレ ス成 形 部 材につ い て は, 溶接 組 立 部 材 同
tt
Ls
は 断 面の全 幅 B とほ ぼ一
致して い る。
’
「.
5 』 αコ \ 雪 O,5 0 1,
5 』 ロ \の
日 O.
5 0 2,
D 1.
5 \ LD召
O.5
10 20 30 40 50 60 B/t 〔1)溶接 組 立 部材 O o 10.
20 30 4e 50 60 B/t (2〕 ロー
丿レ局〜テE
彡{ヨ乙木オ 10 20 30 40 50 60 B/t (3
)プレ ス成形部材 図一
15 短柱の座屈 波長Ls
; B……一 ……・
…・
・
………・
・
(20) (16.
o≦B/t≦50)(17)
〜
(20
)式よ り短柱の座 屈 波 長が与えられ,
(16
> 式 によ り局 部座屈 領域の長さ お よび最 大 耐 力 規 定 点の位.
置が決まる。
3.
4 部 材 実 験 結 果との比 較に よる解 析 精 度の検 証 解 析 精 度の検 証に用い た の は,
溶 接 組 立 部材の曲げ 圧 縮試 験結果6〕 , ロー
ル成 形 部 材の曲げ 試験 結 果T)であ る。
ま たプレ ス成 形 部 材につ い て は,
1方 向載 荷 試 験の結 果 が得ら れ てい ない の で, 繰 返し曲、
げ試 験 結 果mo)の骨 格 曲 線を用いた。
解 析では, 断 面 を 曲 げ軸と垂 直方 向に,
フ ラ ンジ 4,
ウェ ブ 10の 14の微 小 要 素に分 割し た。
ま た材長方 向に つ い ては,
固 定 端近傍は局 部座屈 領 域の 1/10の長 さで 20分 割・
,
残り の領 域を10
分割し た。
こ れ は片 持 梁 形 式 の部材におい て,’
固定 端 近 傍の変 形 挙 動が全 体の変 形 挙 動を支配 す るの で, こ の領 域の解 析 精 度を 上げる た め で あ る。 解析によ り求め た荷 重一
変 形 関 係を実 験 結 果と比 較し Lso1,
25 鼠1・
OOミ
o・
i・ 0,
5D0,
25 o o 図一16
(1
1,
501.
25 鼠 1・
00ミ
o・
了5 Σ 0.
500.
25 5 10 15 20 25 30 δ/δpc 実験 と 解 析の比 較 (溶 接 組 立 部 材,
軸 力 比0.
3の場合 ) O D 5 10 15 20 25 30 δ/δpe 図一
16〔2) 実 験と解 析の比 較 (溶 接 組 立 部 材,
軸 力 比0.
6の場合) 1.
501.
25 1.
ao罍
\ o・
了5O.
50O.
25o O 5 10 15 20 25 30 δ/δP 図一
16(3) 実 験と解 析の比 較 (ロー
ル成形部材,
軸 力 比0の場 合 ) 1,
41.
21,
0§
o.
6 \ 芝 0・
6 0,
4o.
20 0 2’
4 5 S 10 12 14 δ/δP 図一
16(4) 実 験と解 析の比 較 (プレス成形 部材,
軸力比 0の場合 〉一
一
表
一
1 部 材 実験に お い て面 外 変 形が最 大に な る点の位 置 製 造 方 法 力比 幅 厚比 L 阻 溶 接 組立 0.
32 03040 0.
5 BO.
3 BO.
4 B 0,
620300.
7BO.
4B ロー
ル 成 形 0.
0253 34 2 0.
4BO.
3 BO.
3 B プ レ ス 彡 0.
02 80.
4 B 図一
16に示す。 図中破 線が解 析結果,
実 線が実 験 結 果 である。 解 析 結 果は,
溶 接 組 立 部 材の軸 力 比0.
6幅 厚 比 20の 1体を除き,
製 造 方 法,
幅 厚 比,
軸 力 比に よらず,
局 部 座 屈 発 生に より決まる最大耐力点以 降の劣 化 域に至 る まで,
実 験 結 果と良 好な対 応 関 係を示してい る。 実 験 観察記 録に よ る, 固定端よ り フ ランジ の面 外 変 形 が最 大に な る点 (最 大 耐 力 規 定 点に 対 応)までの距 離 Lm を表一
1に示す。
解 析 結果と実 験 結果が良 好な対 応 を 示し た試 験 体では, 短 柱の座 屈 波 長か ら予 測 し た値 0.
4B と ほ ぼ一
致 して い る が,
解 析 結 果と実 験 結 果が合 わ な い試 験 体 (溶 接 組 立 部 材,
軸 力 比0.
6,
幅 厚 比20) で は,
約0.
7B と,
固 定 端 よ りか な り離れて い る。 こ れ は高 軸 力下で変 形 能 力を発 揮し たため,
固 定 端 近 傍で の応 力の変 化が少なく, 固定 端よ り離れ た位 置で座 屈 波 が発 生 した ため と考え ら れる。 したがっ て最 大 耐 力規 定 点 を固定 端 近 傍に とっ た場 合に比べ,
最 大 耐 力・
変 形 能 力が大きく なっ て る。 し か し部 材に お け る局 部 座 屈の発 生 状 況は,
現 在ほ と ん ど わ かっ て お らず,
詳 細な検 討は 今後の課題であ ろ う。
本解 析 方 法 は,
高 軸 力 下で大 き な変形 能 力 を発 揮す る 場合に, 安 全側の評 価 をする もの の, ほ と ん ど の試験体 につ い て は, 劣 化 域に至るまで良 好な対 応 関 係 を示して お り,
劣 化 域まで含む荷 重一
変 形 関 係の解 析 方 法と して は, 適 切なもの であると考えられる。
4.
結 論 1) 短 柱 圧 縮 試 験の結 果を整 理し,
短 柱の終 局 挙 動 をモ デル化し た。
モデル化に際し, 以 下の こと が わかっ た。
最 大 耐 力 点 をひずみ塑 性 率で見た場合, 基 準 化 幅厚 比 a (=
εy(B
/t
) ’ )との間に, 製 造 方 法 別に一
定の関 係 がある ことがわ かっ た。 こ の 関係 を回 帰 分 析し,
実 験 式 (1 )〜
(5)を得たe 最 大 耐 力 以 降の劣 化 挙 動に つ いて は 製 造方 法に か か わ らず, 基 準 化 幅 厚 比 a との 間に一
定の関 係 が あるこ とが わ か っ た。 実 験 結 果 を回 帰 分 析し,
劣 化 第1勾 配を 与え る実 験 式 (6 ),
劣化 第1 勾配と劣 化 第2 勾配の 遷 移 点 を与え る実 験 式 (81 を得た。 ま た劣 化 第2
勾配に つ い ては基 準 化 幅 厚 比 α に も よ らず,
ほ ぼ一
定 値で あ る こと がわ か っ た。
一
142
一
2) 数 値 積 分に よ る 面 内 解 析 法 を 発 展 さ せ,
局 部座屈 発 生によ り決ま る鋼 部 材の最大 耐 力お よびそ れ以 降の劣 化 域 も 含む荷 重一
変 形 関 係の解 析 方 法 を提 案 し た。 こ の解 析 方 法の主な特 徴は次の点で あ る。
片 持 梁 形 式の部 材の劣 化 域 を含む終 局 挙 動 を,一
様 圧 縮を受 ける短 柱の終 局 挙 動と,一
様 引 張 を 受 ける素材 試験 片の挙 動か ら予 測す ること。 載 荷 初 期か ら最 大 耐 力,
そ して劣 化 域に至る まで,一
貫して数値積分に よ る面内解析に よ り解 析す ること。
最 大耐 力は,
モー
メ ン トが最大とな る固定端より半 波 長 先 端 側にある最 大 耐 力 規 定 点の, 圧 縮 縁の応 力 度に より予 測 する こと。 最大耐力以 降の劣化 域につ い て は,
部材を局部座 屈 領 域と弾 性 除 荷 領 域に分 割して解析 すること。 劣化 域に おいて, 局 部座屈 領 域の 圧縮 力を受け る部 分の剛 性は, 最 大 耐 力規 定 点の 剛 性で代 表さ せ ること。
3) 本 解 析 法による解 析 結果 を実 験結果 と 比較する と, 高 軸 力 下で大 き な変 形 能 力 を発 揮す る場 合に, 安 全 側の 評 価をする が,
ほと ん どの試 験 体につ い て は,
劣 化 域に 至るまで良 好な対 応 関係を示し て お り, 劣 化 域まで含む 荷 重一
変 形 関 係の解 析 方 法 と して は,
適 切なもの であ る と考えられ る。
4 )部 材に おける局 部 座 屈の発 生 状 況 を 明らか にする こ とは,
今 後の課 題である。
謝 辞 本論文に用い た デー
ター
の一
部は, 社 団法 人 鋼 材 倶 楽 部 (ボック スカラ ム小 委 員 会,
主 査 岡 本 晴 仁 )による受 託 研 究お よ び新 日本 製 鉄によ る受 託 研 究によ る も のであ る。
付 録 材長方 向に直応 力が線形変化する薄 板の弾 性 座 屈荷 重 座 屈 変 形 ω は境 界 条件を満 足して お れ ば, 波 形が精 密でな く て も得ら れ る座 屈 解は精 解に近い の で,
こ こ で は以 下のよ うに 仮定す る。
・
一
・・碍
・
・in一
{iy
………・
…………・
……・
『
・
…
(・・
1) 外 力による仕 事2DはムT
一
壱
∫
T
[
N.
(
∂ω ∂x)
2]
d・dy一
σ掌
吾
(
1一
β9
)
………・
・
…………・
……・
(A.
・)一
方,
ひずみエ ネルギー
2n は σ a (↓
b 四 縁 単 純支持 y x (1一
βa )σ Nx=
(1一
βx)σ Ny=
NXS=
0 フランジ内のせん断 力は微小であるの で 鰯 る。
図一
A 直 応 力が線 形 変 化す る板 要 素AU
−
9f
, ’xa
{
(
∂:ω ∂1ω ∂エ2 十 ∂yi)
t−
・・1−
・)[
誰
・
誰
一
(
∂1ω ∂x ∂y)
2]
}
d・dy一
半
…(
−
1 1 十一
a2 bt)
z………・
……・
一 一
… 3・ こ こ で,
D=・
Et3/12(1一
の エ ネル ギー
の 釣 合い よ りAT=
AU で あ るので,
弾 性 座屈耐 力 は,
「
措
,(
t
)
t・
(
≒
ま
,β。)
…
:………・
……
〔・… これ は 最大 応力点 (x=
・
O)よ り半 波 長の位置 (x=
=
O.
5a )に お ける応 力が,
応 力勾 配の な い場 合の板 要 素の弾 性座屈 耐 力1
妻
鍔
)(
tb)
t に達し た と き,
座屈 す ることを表して い る。
参考 文 献 1> 加藤 勉,
秋山 宏,
内田直樹 :鋼構造部材の耐 力 (そ の 1),
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22〜
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2) 山 田 稔,
坂恵一
巳,
田 所 敏幸,
白 川 潔 :軸 圧 を受け るH形 鋼柱の弾 塑 性 曲 げ変 形 性 状に関する研 究 (1:一
方 向 載 荷 時に おける曲 げモー
メ ン ト曲 率 関 係 並びに曲げ変 形性状 ),
日本建築学会 論 文 報 告 集,
第127号,
pp.
8〜
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昭 和41年9月.
3) 桑 村 仁,
志村 保 美 二降 伏比 の異な る 高 張 力 鋼梁の曲 げ 実験,
日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
pp,
873〜
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昭和62年10月.
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鈴 木弘 之 :高性 能 鋼 柱部 部 材の耐 力,
日 本 建 築 学 会 大会学 術講演 梗概集,
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日 本 建 築 学 会 論 文 報告簗,
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昭和53 年6月.
7) 加 藤 勉,
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北 沢 進,
桂 井 史朗 :箱形 断 面 部 材の塑性 変形能 力に関す る実 験 的 研 究 (その3 冷 間 成 形 箱 形 断 面 部 材の場 合 ),
日本 建 築 学 会 大 会学 術 講 演梗 概 集,
pp.
1309−
1310,
昭和53年9月.
8・
) 山田 稔,
河 村 廣,
谷 明 勲,
山 中耕一
:複 曲 率 交 番 繰り返し曲げを受け る角 形鋼 管 柱の弾塑 性変形 挙 動 お よ び崩 壊性状に関す る研究,
(1)日本 建 築 学 会 近 畿 支 部 研 究 報 告 集, pp.
381−
384,
昭 和59年6月 / (1
) 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
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1347〜
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昭和59年 10月 /(皿〉日本 建 築学会 近 畿 支 部 研 究 報 告 集,
pp.
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昭和60年5月/ (1V
>日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
pp.
679〜
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昭 和60年10月 /(V)日本建築 学 会 近 畿 支部 研 究 報告集,
pp.
409−
412,
昭和61年/(Vl〕 日本建築 学会 大会 学術 講演 梗概 集,
pp.
1109〜
口10, 昭 和61年8月,
9) 山 田 稔,
辻 文三,
河村 廣ほ か :複 曲 率 曲げ を受け る 角 形 鋼 管柱の弾 塑 性 変 形 挙 動お よ び崩 壊 性 状に関する 10) 11) 12) 13) 14) 15> 16) 17) 18) 19) 20) 21) 研究,
(1
)日本建 築学会近 畿 支 部 研 究 報 告 集,
pp.
217〜
220,
昭和57年6月/(ll)目本建 築 学 会近畿 支 部 研 究 報告集,
pp.
213−
2]6,
昭和58年6月/ (皿)日本 建築 学会 大 会 学 術 講 演梗 概 集,
pp.
1363−
1364,
昭 和58年9 月 / (IV
)日本 建 築 学 会 近 畿 支 部 研 究 報 告 集,
pp.
373−
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昭和59年6月 /(V)日本建築学会 大 会学 術 講 演 梗 概 集, pp.
1345〜
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日本 建 築 学 会 近 畿 支 部 研 究 報 告 集,
pp.
413〜
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昭 和61年/ (〜m
日 本 建 築 学会大会学 術 講演 梗 概 集,
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1111〜
1112,
昭 和 61年8月,
松 井 千 秋,
森 野 捷 輔,
津 田 恵 吾ほ か ;角 形 鋼 管 柱の局 部 座 屈 後 挙 動につ いて, 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
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昭和56年 / (その 3}(その 4) 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
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昭 和56年9月 / (そ の 5)日本 建 築 学 会九州支部研究報告 集,
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昭 和57年/(そ の 6)日本建 築 学 会 大会学術講演梗概集,
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1366,昭 和58年9月.
加藤 勉,
西 山 功 :冷 間 成 形 角 形 鋼 管の局 部座屈 強さ および変 形 能 力,
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第294号,
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pp.
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山 田 哲,
桑 村 仁,
秋 山 宏,
上 遠 野 明夫 :鋼 素 材の性 質をパ ラメー
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と し た 短柱圧縮 試 験 (そ の 1,
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pp.
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桑 村 ⊂,
鈴木 孝彦 ;短柱の圧縮挙動に及 ぼ す鋼 材の応 カー
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pp,
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井上哲 郎,
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山 田 哲,
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Timoshenko & Gere
,
−
THEORY OF ELASTICSTABILITY
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,
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McGRAW−
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1963
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(1992年7月10日原 稿 受 理