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1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

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1 国の動向

平成17年1月に中央教育審議会答申「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後 の幼児教育の在り方について」が出されました。この答申では、幼稚園・保育所(園) の別なく、子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方が まとめられています。 この答申を踏まえ、文部科学省では、平成18年10月には「幼児教育振興アクショ ンプログラム」が策定され、幼児教育に関する総合的な行動計画として、基本的な考え 方や目標及び地方公共団体において取り組むことが望まれる具体的な施策が示されまし た。 また、平成18年12月には、教育基本法が改正され、「幼児期の教育」(第11条) が新設されました。ここで、幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な ものであることが示されました。 次いで、平成19年6月には学校教育法においても第1条で、学校種の規定順で幼稚 園を最初に規定し、幼稚園が学校教育の最初の段階として位置づけられました。 さらに、教育基本法の改正等を踏まえ、子どもたちに「生きる力」をはぐくむことを 目指し、小学校学習指導要領が改訂されました。 このような教育関係法令の改正により、幼児教育が生涯を支えていく「生きる力」の 基礎となる重要なものであることが明確になったと言えます。 そして、平成21年から幼児教育の質の向上に向け、教育内容の整合性を図った新し い幼稚園教育要領と保育所保育指針が幼稚園・保育所で実施され、子どもの発達や学び の連続性を踏まえ、幼稚園・保育所から小学校へのなめらかな接続についても重視され ています。 ◇ 国の主な政策等 平成 9年11月 「時代の変化に対応した今後の幼稚園教育の在り方」(文部省) 平成10年12月 「幼稚園教育要領」告示(文部省) 平成11年12月 「新エンゼルプラン」(厚生省) 平成12年 4月 「尐子化と教育について」(中央教育審議会) 平成13年 3月 「幼児教育振興プログラム」(文部科学省) 平成14年 4月 「幼稚園設置基準」の改正(文部科学省) 6月 「幼稚園教員の資質向上について-自ら学ぶ幼稚園教員のために」 (幼稚園教員の資質向上に関する調査研究協力者会議報告) 平成16年12月 「子ども・子育て応援プラン」(厚生労働省) 平成17年 1月 「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方につ いて」(中央教育審議会)

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2 三条市の幼児教育の現状

(1) 三条市の年齢別人口

三条市の年齢別人口は、出生数の減尐により減尐傾向にあります。また、3歳児 ~5歳児の合計は、2,549人となります。 (平成22年4月1日現在)

(2) 三条市の幼稚園・保育所(園)数、3歳児~5歳児就園・入所児数及び推移

3歳児~5歳児就園・入所児数2,500人と比較すると、無認可保育所(大島児童 館入所児数44人)や、市外への広域入所を考慮すると、そのほとんどが何らかの幼 児教育を受けていると言えます。 ① 幼稚園、保育所(園)数と3歳児~5歳児就園・入所児数(広域入所含む) (平成22年5月1日現在) 園数(園・所) 就園・入所児数(人) 幼稚園 公立幼稚園 1 8 12( 12) 503( 526) 私立幼稚園 7 491( 514) 保育所 (園) 公立保育所 19 31 958(1,342) 1,997(2,833) 私立保育園 12 1,039(1,491) 合 計 2,500(3,359) ※ 就園・入所児数には市外からの広域入所を含む。( )内は、全就園・入所児数。 人 口 年 齢 2,549

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② 3歳児~5歳児幼稚園就園児数・保育所(園)入所児童数の推移

(3) 子どもと保護者の現状

①子どもの現状

幼稚園・保育所(園)の年長クラス担任のうちのほとんどが、「文字や数の練習」 「ことばの習得」よりも「落ち着いて話を聞く」「友だち関係(協調性など)」「基 本的生活習慣の確立」について、力を入れようと思っています。 一方、小学校一年生担任の半数以上が、「自分の思いを言葉で表せない」「集団 で話が聞けない」について、小学校で入学時(4月)に児童の対応で戸惑ったと答 えています。 ア 幼稚園で就学までに力を入れようと思っていること(複数回答) ・落ち着いて話を聞く 9 100.0% ・友だち関係(協調性など) 8 88.9% ・基本的生活習慣の確立 7 77.8% ・時間を意識した生活 4 44.4% ・集団あそび 3 33.3% ・文字や数の練習 2 22.2% ・ことば 1 11.1% 「幼児教育推進プラン策定に向けてのアンケート」(平成22年6月実施) (幼稚園8園の年長クラス担任9名に配付し、9名から回答) 就 園 ・ 入 所 児 数 各年 5 月 1 日現在

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イ 保育所(園)で就学までに力を入れようと思っていること(複数回答) ・落ち着いて話を聞く 36 100.0% ・友だち関係(協調性など) 34 94.4% ・基本的生活習慣の確立 34 94.4% ・時間を意識した生活 22 61.1% ・集団あそび 14 38.9% ・ことば 11 30.6% ・文字や数の練習 8 22.2% 「幼児教育推進プラン策定に向けてのアンケート」(平成22年6月実施) (保育所(園)31園(大島児童館含む)の年長クラス担任39名に配付し、39名 から回答) ウ 小学校で入学時(4月)に児童の対応で戸惑ったこと(複数回答) ・自分の思いを言葉で表せない 21 61.8% ・集団で話が聞けない 19 55.9% ・落ち着いて授業を受けられない 12 35.3% ・友だちとの関係を作られない 6 17.6% ・基本的生活習慣が身に付いていない 5 14.7% 「幼児教育推進プラン策定に向けてのアンケート」(平成22年6月実施) (小学校24校の一年生担任38名に配付し、38名から回答)

(4)幼稚園・保育所(園)と小学校の連携の現状

小学校との交流(児童・「先生」※間)を行った幼稚園・保育所(園)が84.6%で あり、残り15.4%が交流を行っていない状況です。

①幼稚園・保育所(園)と小学校との交流の状況

「幼児教育推進プラン策定に向けてのアンケート」(平成22年6月実施)(幼 稚園・保育所(園)39施設から回答)

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②保護者の現状

保護者のうちの半数以上が、「自分のことは自分でやる」「話が聞ける」につ いて、就学に際して幼稚園・保育所(園)に望むこととして答えています。 ア 保護者が就学に際して、幼稚園に望むこと(複数回答) ・自分のことは自分でやる 63 58.9% ・話が聞ける 56 52.3% ・集団行動がとれる 47 43.9% ・文字や数字の練習 34 31.8% ・小学校との交流 26 24.3% ・その他 5 4.7% ・特になし 9 8.4% 「幼児教育推進プラン策定に向けてのアンケート」(平成22年6月実施) (幼稚園年長クラス保護者166名に配付し、107名から回答) イ 保護者が就学に際して、保育所(園)に望むこと(複数回答) ・自分のことは自分でやる 314 55.1% ・話が聞ける 285 50.0% ・集団行動がとれる 280 49.1% ・文字や数字の練習 209 36.7% ・小学校との交流 150 26.3% ・その他 13 2.3% ・特になし 42 7.4% 「幼児教育推進プラン策定に向けてのアンケート」(平成22年6月実施) (保育所(園)年長クラス保護者719名に配付し、570名から回答)

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ウ 子育てに関して不安を感じる割合 就学前の子どもの保護者のうちの59.6%近くが、子育てに関して「とても不安 に感じる」「やや不安に感じる」と答えています。 「三条市次世代育成支援行動計画(後期計画)策定のためのアンケート調査」 (平成21年2月実施 就学前児童の保護者 1,200名に配付し、929名から回 答) エ 子育てについての悩み 就学前の子どもの保護者で子育てについての悩みは、「子どもの情緒面」が 最も多く48.9%となっています。 次いで、「言葉や行動など、知的・精神的な発育」が42%、「子どもの食事 や栄養」が30.9%と答えています。 「三条市次世代育成支援行動計画(後期計画)策定のためのアンケート調査」 (平成21年2月実施 就学前児童の保護者 1,200名に配付し、929名から回 答) % %

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3 現状の分析と課題

三条市の幼児期の子どもの現状は、三条市の年齢別人口と3歳児~5歳児就園・入 所児数から、ほとんど幼稚園・保育所(園)に通っており、幼稚園・保育所(園)が 幼児教育を担っていると言えます。 その実態については、幼稚園・保育所(園)の年長クラス担任のアンケートによれ ば、幼稚園・保育所(園)で就学までに力を入れようと思っていることとして、「こと ば」よりも、「落ち着いて話を聞く」「友だち関係(協調性など)」「基本的生活習慣の 確立」を半数以上の人が挙げております。 また、小学校一年生担任のアンケートによれば、小学校入学時(4 月)に児童の対 応で戸惑ったこととして、「自分の思いを言葉で表わせない」「集団で話が聞けない」 を挙げている人が多くいますが、「基本的生活習慣が身に付いていない」とはとらえて いません。 さらに、幼稚園・保育所(園)の年長クラス保護者のアンケートによれば、保護者 が就学に際して、幼稚園・保育所(園)に望むこととして、「自分のことは自分でやる」 「話が聞ける」を挙げている人が多くいます。 これらのアンケートの結果から、小学校以前で望まれる基本的生活習慣については、 幼稚園・保育所(園)でも力を入れ、保護者からも望まれていることから、小学校で は、おおよそ身につきつつあるとみることができます。 しかし、小学校では、「自分の思いを言葉で表せない」子どもが多くいる状況がある とみることができます。 そこで、幼児教育においては、これまで力を入れてきたものはさらにしっかり育て ていき、幼児期での遊びや生活をより重視することによって、不足していると思われ るものを、重点的に育てる視点を持ち、幼児教育内容の一層の充実を図っていく必要 があります。 また、幼稚園・保育所(園)と小学校の連携の現状は、幼稚園・保育所(園)のア ンケートによれば、84.6%が交流を行っていますが、残りの 15.4%が交流を行ってい ません。 今後さらに、遊びを中心とした幼稚園、保育所(園)の生活から教科学習が中心と なる小学校の生活へのなめらかな接続を図るため、幼稚園・保育所(園)と小学校の 連携を進め、交流を図り、育ちのつながりを意識した指導が必要となっています。 また、家庭においては、子育てに不安や悩みを抱えている保護者の割合が高いこと から、不安等の軽減を図るため、さらに家庭への支援を充実する必要があります。 これらのことを踏まえると、幼児教育の課題は、次の3つに集約できると考えます。

参照

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