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ベルギー EU 動向 2015 年 7 月 ジェトロ ブリュッセル事務所 1. ベルギーの政治動向 (1) 連邦政府予算省 連邦政府の 18 億ユーロの予算不足を指摘連邦政府予算省で財政規律の順守状況を監督するモニタリング委員会は 2015 年の予算に関する情報を更新した 今年 3 月に行った予算の

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1 ベルギー・EU 動向 ―2015 年 7 月― ジェトロ・ブリュッセル事務所 1. ベルギーの政治動向 (1) 連邦政府予算省、連邦政府の 18 億ユーロの予算不足を指摘 連邦政府予算省で財政規律の順守状況を監督するモニタリング委員会は、2015 年の予 算に関する情報を更新した。今年 3 月に行った予算の審査では地域 3 政府の 6 億ユーロ を超える予算不足を指摘していたが、サンプリングの範囲を 10 倍に広げた精査の結果、 予算不足のほとんどは連邦政府に帰すべきものだったことが判明。付加価値税など税収 が予測よりも落ち込んだことも手伝い、連邦政府の予算不足は 18 億ユーロとなった。 (7 月 10 日) (2) フランダース政府、海外事務所ネットワークを強化 フランダース政府は貿易投資局(FIT)の海外事務所のネットワークを強化すると発表 した。同地域の企業が進出できる可能性が高い新興市場を中心に、現地ネットワークの 構築と情報収集を強化することが目的だ。2016 年にビリニュス(リトアニア)やリマ (ペルー)、ヒューストン(米国)、アブジャ(ナイジェリア)、アクラ(ガーナ)、 重慶と深圳(中国)、ヤンゴン(ミャンマー)などに事務所を設立する。(7 月 17 日) (3) ブリュッセル首都圏政府、企業支援の枠組みを見直し ブリュッセル首都圏政府のディディエ・ゴスュアン経済・雇用相はかねてより企業支援 の枠組みの見直しに言及していたが、このたび、経済誌「l'Echo」は同相が民間に委託 した企業支援制度の改革に関する報告書の内容の一部を報じた。同報告書は同じ目的の 複数の企業支援機関が乱立しており、互いに競合していると分析。これらの機関でビジ ョンと目標を共通化する必要があると指摘しているという。特に、企業に助言を行う機 関、「Impulse」と「Atrium」については統合が必要だと指摘しているという。(7 月 18 日) (4) フランダース政府、国際局を「外務省」に改組 フ ラ ン ダ ー ス 政 府 は 、 国 際 事 業 を 管 轄 す る 同 地 域 の 国 際 局 ( Internationaal Vlaanderen)を「外務省」に改組する、ヘールト・ブルジョワ首相の提案を了承した。 同政府はフランダース地域とオランダ語共同体の両政府を統合したもので、企業の海外 展開や投資などの権限を有するほか、環境や文化、労働、若者政策などの国際的な側面

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2 も管轄している。「外務省」はこれらの政策分野における外国との調整役となることが 期待されている。ブルジョワ首相は「外務省の創設により、フランダース地域は欧州や 世界で求められる役割をより良く果たせるようになる」と期待を表明した。(7 月 22 日) (5) 鉄道運転手独立労働組合、夏季のストライキを中止 鉄道運転手独立労働組合(SACT)は夏季休暇中に予告していたストライキを取りやめる と発表した。SACT はベルギー国鉄(SNCB)の鉄道運転手の約 3 分の 1 が加盟する労働 組合で、労働環境の改善などを求めて 7 月 18 日から 8 月 29 日までの毎土曜日の午前 3 時から 24 時間のストライキ実施を予告していた。報道によれば、このストライキが法 的な要件を満たしていない疑いがあることが中止の理由だという。なお、同労組は 7 月 18 日にストライキを実施したものの、大きな混乱は生じなかった。(7 月 22 日) (6) 連邦政府、税源シフト関連法案を発表 連邦政府は、高い給与コストがベルギーの国際競争力と失業の原因になっているとして、 給与コストの引き下げと市民の購買力の向上を公平かつ公正に実現するため、税源のシ フトに向けた法案を発表した。政府は、競争力の回復に向けて税源を所得税や企業の雇 用主負担など労働に対する課税からシフトさせることを提案。企業が支払う社会保障の 雇用主負担を給与の 33%から 25%に引き下げ、中・低所得者層の購買力を支えるため 2016 年から毎月 100 ユーロ収入が増えるようにする。 また、2015 年 9 月より前政権が 6%に引き下げた消費者向け電力の付加価値税率を 21%に戻すとともに、ディーゼル燃料やタバコ、蒸留酒などに対する物品税の引き上げ や、一部の炭酸飲料への課税を打ち出した。さらに、保有期間が 6 カ月未満の株式譲渡 益への課税、そして、利子や配当金、ロイヤルティ、著作権収入などに対する源泉徴収 率を 25%から 27%に引き上げる意向だ(定期預金は対象外)。 この他、政府の支出減に向けて連邦政府のさらなる支出削減も盛り込まれた。なお、福 利厚生の一環として貸与される社用車や不動産収入への課税は見送られた(7 月 23 日) 2. ベルギーの経済動向 (1) ブリュッセル首都圏地域からの輸出が過去最高を記録 ブリュッセル首都圏地域政府と同政府貿易投資局(BIE)によると、2014 年の同地域から の輸出は合計 62 億 8,900 万ユーロ(前年比 3.2%増)となり、過去最高を記録した。ブ リュッセル首都圏地域の主要な輸出産業はサービス業だが、自動車(シェア 30%)や化

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3 学品(同 16%)、機械(同 14%)などの品目も高いシェアを占めた。仕向け先ではドイ ツやフランス(ともにシェア 18%)、オランダ(同 12%)、英国とルクセンブルク(両 国ともに同 8%)と近隣国が目立った。(7 月 2 日) (2) ブリュッセル首都圏地域の人口当たりの可処分所得が 20 年で 3.5%減 ベルギーの民間の研究機関、持続可能な開発研究所(IDD)の調査によると、過去 20 年 でブリュッセル首都圏地域の人口当たりの可処分所得は 3.5%減少した。なお、ベルギー 全体では同期間に可処分所得の合計が 1,834 億ユーロから 2,173 億ユーロに増加し、人 口当たりでも全国で 7%増、フランダース地域では 9.2%増、ワロン地域でも 6.2%増と なった。ブリュッセル首都圏地域だけで人口当たりの可処分所得が減少した背景には、 可処分所得の増加を上回る人口の増加があるという。なお、個人や家計の平均収入はい ずれも経済危機前の 2008 年のレベルを下回っているという。(7 月 14 日) (3) 2015 年第 1 四半期のベルギーの金融資産の総額が最高記録を更新 ベルギー国立銀行(BNB)の発表によると、2015 年第 1 四半期末の時点でベルギーの金 融資産の総額は 1 兆 2,230 億ユーロ、負債総額は 2,500 億ユーロ、純資産で総額 9,730 億ユーロとなり、過去最高を記録した。好調な株式市場とユーロ高に押され、第 1 四半 期中に 280 億ユーロの金融資産が増加したという。しかし、経済誌「l'Echo」によれば、 第 2 四半期の株式市場は調整含みの展開となり、ユーロネクスト・ブリュッセル証券取 引所の主要 20 銘柄からなる株価指数、BEL20 は 4%後退したという。(7 月 16 日) (4) 夏のセール、好調な売り上げ 小売サービス業界団体、COMEOS は夏季セール初日の売り上げ件数が約 270 万件となり、 前年比 20%増となったと発表した。また、セール開始から 2 週間では売り上げが 10%増 加、前年同期に比べて取引件数が 8%増加したという。セール開始の時期が記録的な暑さ と重なったため、T シャツやハーフパンツなど比較的安価な夏物の衣料がよく売れたとい う。(7 月 15 日)

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4 <月例経済指標> 6 月の新車登録台数:前年同月比 14.90%増 ベルギー自動車工業会(FEBIAC)は、2015 年 6 月の乗用車の新車登録台数が 4 万 9,426 台(前年同月比 14.90%増)だった と発表した。メーカー別では、ルノーのシ ェアが 11.11%と最も高く、フォルクスワ ー ゲ ン ( シ ェ ア : 10.19 % ) 、 BMW ( 同 6.99%)が続いた。(6 月 2 日) 6 月の失業手当受給者数:前年同月比 11.7%減 国立雇用局(NEO)は、2015 年 6 月の失業 手当受給者数が 41 万 84 人(前年同月比 11.7%減)だったと発表した。地域別に みると、ワロン地域が 17 万 711 人(同 14.3% 減)、フラン ダース地 域が 16 万 6,325 人(同 8.4%減)、ブリュッセル首 都圏地域が 7 万 3,048 人(同 12.4%減) だった。なお、2014 年 7 月から失業手当 受給者数の定義が変更された。前年との 比較は調整済みの数値だ。(7 月 30 日) 7 月のインフレ率:前年同月比 0.46%下落 連邦経済省の発表によると、2015 年 7 月の 消費者物価指数は前年同月比で 0.46%下落 した。昨年 11 月にマイナスに落ち込んだ インフレ率は今年 4 月にプラスに転じて以 降上昇し続けていたが、今月は上昇傾向に 歯止めがかかった。航空券や通信、野菜が 物価指数を押し上げた。果物や衣服、自動 車燃料、海外旅行などは値下がりしたとい う。(7 月 30 日) -10.0 -5.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 新車登録台数の推移 新車登録台数(左目盛り) 前年同月比(%、右目盛り) 出所: FEBIAC -0.8 -0.6 -0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 消費者物価上昇率(前年同月比) 出所:ベルギー連邦経済省 (%) -12.0% -9.0% -6.0% -3.0% 0.0% 3.0% 6.0% 400,000 430,000 460,000 490,000 失業者数の推移 失業者数(2014年6月、左目盛り) 失業者数(2014年7月から、左目盛り) 前年同月比(%、2014年6月、右目盛り) 前年同月比(%、2014年7月から、右目盛り) 出所: NEO

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5 3. ベルギーの産業動向

(1) ソニー・ヨーロッパ、メムノン・アーカイビングサービスを買収

ソニー・ヨーロッパ(以下「ソニー」)は、ブリュッセルに拠点を置く音声・映像のデ ジタル化とデジタルアーカイブを専門とする企業、メムノン・アーカイビングサービス (Memnon Archiving Service、以下「メムノン」)を買収した。メムノンのアーカイブ 技術とサービスと、ソニーが放送産業で提供するソリューションのシナジーにより、先 進的なメディア資産管理や、メディア企業や放送局、公共機関向けのデジタル化ソリュ ーション分野における新たな市場機会の創出が期待されるという。(7 月 1 日) (2) 東レ、ユミコアとソルベイの合弁企業を買収 東レはベルギーの化学大手ユミコアとソルベイの合弁、ソルビコア(SolviCore)の全 株式を取得。ソルビコアを新会社グリナリティ(Greenerity)として発足させた。同社 は燃料電池や水電解装置で利用される触媒層付き膜(CCM)や膜電極接合体(MEA)を強 みにしているという。これらの技術は水素社会に不可欠な製品であり、東レの持つ燃料 電池用素材や大量生産に関するノウハウとのシナジーが期待されるという。拠点は引き 続きフランクフルト近郊に置く。(7 月 2 日) (3) アントワープ港湾局、「一帯一路」タスクフォースを設置 アントワープ港湾局は、中国が推進する陸と海のシルクロード経済帯の建設・推進計画、 「一帯一路」構想に対応したタスクフォースを設立した。2015 年 6 月にフィリップ国 王が訪中した際、習近平国家主席は同行した経済ミッションに対して、アントワープ港 は新たなシルクロードで重要な役割を果たすことになると発言。アントワープ港は一帯 一路構想で求められる役割を果たせるよう、タスクフォースを設置したという。なお、 すでに中国の政策金融機関がアントワープ港湾局の協力の下、同港に欧州とアフリカ向 けのハブ拠点設立を検討しているという。(7 月 6 日) (4) 連邦政府、マヨネーズの成分の見直しを検討 連邦政府はマヨネーズの組成の基準を定めた法律の改正を検討している。一部報道が明 らかにした。従来法では、マヨネーズは成分に油脂 80%以上と卵黄 7.5%以上を含むこ とが定められている。国内食品メーカーからは、健康志向を受けて高まる、脂分の少な い低カロリーのマヨネーズの需要に応えることができず、ベルギー基準よりも油脂と卵 黄の割合が低いマヨネーズを認めている近隣国のメーカーと競合できないとして、改正 を求める声が上がっていた。ただ、マヨネーズは国民食のフライドポテトに欠かせない、

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6 ベルギーで最もポピュラーなソースだ。そのため、消費者団体からは法改正による品質 低下を危ぶむ声もあり、連邦政府のクリス・ペータース雇用・経済・消費者保護相は利 害者間の意見調整の上、法案を作成する意向だ。(7 月 14 日) (5) ワロン地域産ワイン、2015 年は増産 2015 年のワロン地域産ワインは増産となる見込みだ。ワロン地域ワイン醸造業者協会 (AVW)のコメントとして経済紙「l'Echo」が報じた。AVW によると、2014 年の同地域 のワインの生産量はボトル約 52 万本となり、前年の約 54 万本から減少。特に呼称 (appellation)を冠したワインについては約 11 万と前年(約 18 万本)の 3 分の 2 未 満となった。一方、2015 年は 71 万本(内、呼称付きのものは 26 万本)となり、大幅 な増産になるという。また、2016 年の生産量は 85 万本となり、今後 3 年で 100 万本に 達する見込みだという。(7 月 16 日) 4.EU の動向 (1)ギリシャが事実上のデフォルト状態に突入、双方とも主張を譲らず ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が電話会議形式で臨時開催され、ギリシャ政府 が国民投票で EU 側の財政改革案を受け入れないように呼び掛けたことに反発。ギリシ ャの政治情勢に業を煮やす格好で、あらためて金融支援延長には応じない姿勢を明確に した。他方、IMF はギリシャの延滞〔事実上のデフォルト(債務不履行)〕を認めたが、 最終的にはメンバー国であるギリシャの債務問題の解決が目標としている。(7 月 1 日) (2)安全な航空会社リストに日系 3 社も登録-欧州委が認可取得 22 社を発表- 欧州委員会は、安全性が保障された欧州域外の航空サービス事業者(以下、航空会社) のリストを発表した。同リストには、日本航空や全日本空輸、日本貨物航空の日系 3 社 も含まれている。欧州に乗り入れる欧州域外の航空会社は、2016 年 11 月までに欧州航 空安全庁(EASA)から安全基準についての認可を受ける必要がある。(7 月 2 日) (3)国民投票で反緊縮派が多数、EU 側の動向に注目 ユーロ圏を中心とする国際債権団からの財政緊縮案受け入れの是非を問うギリシャの国 民投票が実施され、即日開票の結果、「受け入れ反対」が 61%を占めた。ユーロ圏内 でも EU 懐疑派からはこの結果を歓迎する声が出ているが、ギリシャへの金融支援を担 ってきた欧州金融安定ファシリティー(EFSF)は、国民投票直前に「ギリシャはデフォ

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7 ルト状態」と宣告している。7 月 20 日の欧州中央銀行(ECB)に対する大口国債償還期 限を控え、ギリシャ政府に警告を発してきたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)な ど EU 側の動向に注目が集まる。(7 月 5 日) (4)EU との交渉再開に向け、大統領が政党連帯呼び掛け-産業界からは早期安定を望む声- 財政緊縮案受け入れの是非を問う国民投票の終了後、ギリシャは債権団との交渉再開に 向けての動きをみせた。ヤニス・バルファキス財務相は 7 月 6 日、ユーロ圏財務相会合 (ユーログループ)における交渉の円滑化を理由に辞任した。プロコピス・パブロプロ ス大統領は政党への連帯を呼び掛けた。産業界からは、早期の情勢安定化を求める声が 相次いでいる。(7 月 5 日) (5)欧州中銀、ギリシャへの緊急流動性支援拡大は見送り-ドイツの政府・産業界は引き 続き厳しい見方- 欧州中央銀行(ECB)はギリシャ国民投票の結果を受けて対応を協議し、ギリシャから の緊急流動性支援(ELA)融資枠拡大の要請を退け、現状の融資枠に据え置くと発表し た。欧州の経済大国ドイツでは引き続き、連邦政府をはじめギリシャ支援への厳しい姿 勢を変えていない。(7 月 6 日) (6)EU の溝の深さ、あらためて浮き彫りに-ギリシャ危機めぐり欧州議会で集中討議- ギリシャ財政危機をめぐる集中討議が欧州議会本会議で繰り広げられた。ギリシャのア レクシス・ツィプラス首相も出席し、数日内に具体的な財政改革案を示すと明言したが、 先行きの見えない議論に批判が集中。フランスの極右政党「国民戦線(FN)」のマリー ヌ・ルペン党首など「ユーロ懐疑派」も相次いで議場に立つなど、EU に横たわる溝の 深さをあらためて浮き彫りにした。(7 月 8 日) (7)欧州議会、TTIP 交渉に関する欧州委への勧告を採択-ISDS 条項をめぐる主要会派の利 害を調整- 欧州議会は米国との包括的な貿易投資協定(TTIP)交渉に関する欧州委員会への勧告を 賛成多数で採択した。同勧告は 6 月 10 日にも同議会に付議されていたが、マルティ ン・シュルツ議長の判断で採決が延期されていた。この背景には、投資家対国家の紛争 解決(ISDS)条項をめぐる議会主要会派の立場の相違があったとみられる。今回の勧告 採択を後ろ盾として、欧州委は 7 月 13~17 日にブリュッセルで開催予定の第 10 回 TTIP 交渉に臨むことになる。 (7 月 8 日)

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8 (8)ユーロ圏首脳会議、ギリシャ支援の継続で合意-改革の実行性に疑問、国内法制化が 条件- ユーロ圏首脳会議がブリュッセルで臨時開催され、ギリシャの財政改革案(EU を中心 とする債権団に 7 月 8 日付で提出)について 17 時間に及ぶ協議の末、ギリシャ金融支 援の継続に合意した。改革案は 7 月 10 日のギリシャ議会で承認されているが、その実 行性には疑問があるとして、ギリシャが法制化することを支援の条件とした。(7 月 12 ~13 日) (9)政策金利を 8 回連続で過去最低の 0.05%に据え置き-ギリシャ銀行への ELA 融資枠 9 億ユーロ増額- 欧州中央銀行(ECB)はフランクフルトで開催された政策理事会で、政策金利(主要リ ファイナンス・オペ金利)を 8 回連続で過去最低水準の 0.05%に据え置いた。また、 ギリシャ銀行に対する緊急流動性支援(ELA)の融資枠を 1 週間限定で 9 億ユーロ増額 することを発表した。(7 月 16 日) (10)6 月の CPI 上昇率はユーロ圏 0.2%、EU0.1%に低下 6 月のユーロ圏 19 ヵ国の消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比)は 0.2%となり、 前月より 0.1 ポイント低下した。EU は前月から 0.2 ポイント低下し、0.1%となった。 (7 月 16 日) (11)欧州委、韓国のネクセンタイヤに対するチェコの投資助成を承認 欧州委員会はチェコ政府が韓国タイヤメーカー、ネクセンタイヤの生産拠点建設に対し て行う投資助成を承認すると発表した。高失業率地域における雇用創出(約 1,000 人相 当)が地域経済の活性化に貢献すると評価している。(7 月 23 日) (12)欧州委、通関システム効率化を具体化する法令を採択-関税負担拡大の可能性- 欧州委員会は EU 通関システムの効率化運用を実現するため、2013 年 10 月発効の「欧 州連合関税法典(UCC)」を具体化する委託法令を採択した。EU は、この電子通関シス テムにより、EU 加盟国の通関当局間の情報共有や不正取引対策の強化を進める。一方、 今回の委託法令草案によると、EU 域外産品に対する関税評価基準の厳格化も求めてい る。企業の関税負担が拡大することも指摘される。(7 月 28 日)

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9 日本貿易振興機構(ジェトロ)ブリュッセル事務所では、EU の動向をお伝えする EU 情報 メールマガジンを定期的にお送りしています。 送付を希望される方は以下 URL よりお申込みください。 http://www.jetro.go.jp/jetro/overseas/be_brussels/mail/ 『ベルギー日本人会商工委員会ビジネスセミナー案内送付のお知らせ』 日本人会商工委員会と日本貿易振興機構(ジェトロ)ブリュッセル事務所は、労務・法務、 会計、政策動向、経済情勢など皆様のビジネスに関連するテーマを題材にしたビジネスセ ミナーを年に 4 回開催しています。日本人会会員企業の方は無料で本セミナーにご参加い ただけます。案内状の送付を希望される方は、belinfo@jetro.go.jpまでメールアドレス をご連絡ください。

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