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目 次 観光戦略 概要 ... 1 I. 策定の趣旨 ... 5 趣旨 ... 5 位置づけ ... 5 計画期間 ... 5 II. 名古屋市の観光を取り巻く現状と課題 ... 6 我が国の観光を取り巻く情勢 ... 6 名古屋の観光を取り巻く状況 ... 7 現行の観光戦略ビジョンの評価 ... 9 名古屋の観光に関する課題 ... 10 III. 基本理念 ... 12 施策の方向性 ... 13 方向性1 誰もが観光を満喫できる受入環境の整備 ... 13 方向性2 観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ ... 13 方向性3 戦略的なプロモーション・PR ... 14 方向性4 MICEの推進 ... 14 重点エリア ... 15 IV. 施策と具体的な取り組み ... 16 誰もが観光を満喫できる受入環境の整備 ... 16 施策1:大交流時代に向けた受入環境の整備 ... 16 観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ ... 21 施策2:名古屋城をはじめとした歴史観光の推進 ... 21 施策3:名古屋の文化芸術に触れる観光の推進 ... 25 施策4:名古屋の強みである産業を活かした観光の推進 ... 30 戦略的なプロモーション・PR ... 32 施策5:ターゲット別に伝える・魅せるPR ... 32 MICEの推進 ... 35 施策1:誘致・プロモーションの展開 ... 35 施策2:MICE誘致・開催に関する支援の充実 ... 35 施策3:MICEに関わる人材の育成 ... 35 施策4:MICEを活用した地域産業の振興 ... 36 施策5:MICE施設の改修及び拡充・機能強化 ... 36 V. 目標値 ... 37

(4)

(1) 観光総消費額 ... 37 (2) 観光入込客数(延べ人数・実人数) ... 37 (3) 延べ宿泊客数 ... 37 (4) 外国人延べ宿泊者数 ... 38 (5) 観光客の満足度 ... 38 VI. 推進体制 ... 39 VII. 関連データ ... 41 VIII. MICE編 ... 49 名古屋市のMICEを取り巻く現状と課題 ... 49 (1) 本戦略におけるMICEの位置付けについて ... 49 (2) 我が国のMICEを取り巻く情勢 ... 50 (3) 名古屋のMICEを取り巻く状況 ... 51 (4) これまでのMICE戦略の振り返り ... 54 (5) 名古屋のMICEに関する課題 ... 54 目指す姿 ... 56 施策の方向性 ... 58 (1) ターゲットを明確化したプロモーション ... 58 (2) MICEを活用した産業の活性化 ... 58 (3) 多様化する国際会議や増加する展示会需要への対応 ... 58 施策と具体的な取り組み ... 59 施策1:誘致・プロモーションの展開 ... 59 施策2:MICE誘致・開催に関する支援の充実 ... 61 施策3:MICEに関わる人材の育成 ... 63 施策4:MICEを活用した地域産業の活性化 ... 65 施策5:MICE施設の改修及び拡充・機能強化 ... 67 目標値 ... 69 推進体制 ... 71 関連データ ... 72 IX. 参考資料 ... 74 名古屋市観光戦略有識者検討会議 ... 74 (1) 会議開催日程 ... 74 (2) 委員名簿 ... 75 (3) 名古屋市観光戦略有識者検討会議に関する要綱 ... 76 庁内会議 ... 77 (1) 会議開催日程 ... 77 (2) 名古屋市観光戦略会議設置要綱 ... 78 X. 用語解説 ... 80

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1

観光戦略 概要

名古屋市観光戦略 概要

■観光入込客数 (延べ人数) 6,863万人⇒1億人(2023年) (実人数)4,575万人⇒7,000万人(2023年) ■延べ宿泊客数 868万人⇒1,300万人(2023年) ■観光総消費額 3,501億円⇒6,000億円(2023年) 施策1 大交流時代に向けた 受入環境の整備 ① 観光案内の充実 ◇ 観光案内の機能強化 ◇ 多言語情報の充実及び多言語ボランティア人材の育成 ◇ 災害時の情報提供 ④ 歴史的資源の魅力発信 ◆ 「文化のみち」の魅力向上 ◇ 歴史の里 しだみ古墳群の魅力発信 ◇ 歴史的町並み等を活用した魅力向上 ② 名古屋城を核とする歴史・文化魅 力軸のプロモーション ◆ 歴史・文化魅力軸の歴史観光 コンテンツの魅力発信 ◆ 熱田地区の魅力向上 ④ 名古屋の文化が集積する観光エリ アの魅力向上・発信 ◆ 東山動植物園の魅力向上 ◇ 名古屋駅周辺(四間道・柳橋・ささしまライブ24 地区等)の魅力向上 ◇ 名古屋テレビ塔やオアシス21等の栄地区・大須 エリアの魅力向上・発信 ◇ 金山地区・東別院周辺の魅力向上・発信 ◇ 名古屋市科学館等の伏見地区の魅力向上・発信 施策2 名古屋城をはじめとした 歴史観光の推進 ~歴史文化・武家文化がいきづく名古屋~ 施策3 名古屋の文化芸術に 触れる観光の推進 ~文化・芸術・スポーツ 「芸どころ名古屋」~ ① 名古屋城の魅力向上 ◇ 特別史跡名古屋城跡の整備 ◇ 天守閣の木造復元 ◇ 金シャチ横丁の第二期整備の推進 ◇ 天守閣閉館中の魅力向上事業 ③ 武将観光の推進 ◆ 世界的に認知度の高い武将を活用し た観光推進 ◇ 人生大逆転街道「信長攻路」・人生大出 世夢街道「太閤秀吉功路」の整備・活用 ◇ 有松・桶狭間・大高地区の魅力向上 ② 夜の観光推進 ◇ ナイトタイムエコノミーの推進 ◇ お座敷遊び、料亭文化等のPR ① 名古屋独自の文化芸術の創造・発信 ◆ なごやめしの普及促進 ◆ 山車等の地域の文化財を活用した魅力発信 ◇ 文化芸術の創造・発信 ③ 大規模イベントの開催・支援 ◆ 名古屋まつりの開催 ◆ 世界コスプレサミットの開催 ◆ にっぽんど真ん中祭りの開催 ◇ 新たな大規模イベントの開催支援 ⑤ 新たな名古屋ブランドの磨き上げ ◆ フィルムコミッション事業の推進 ◆ コスプレホストタウンの推進 ◇ スポーツツーリズムの推進 ◇ スタジアム・アリーナを活用した名古屋の魅力発信 東京オリンピック・パラリンピック競技大会、名古屋城天守 閣の木造復元、大阪・関西万博、第20回アジア競技大会、 リニア中央新幹線開業を見据えた快適な環境の整備を ハード・ソフト両面から進めていく

1 策定の趣旨

訪日外国人旅行者が急増し、観光及びMICEを取り巻く環境が大きく変化していることを踏まえ、本市における交流人口の拡大 や都市の活性化を推進していくための観光及びMICE施策の方向性を示すものとして、新たな観光戦略を策定します。

3 基本理念

4 施策の方向性

5 施策と具体的な取り組み

6 目標値

(2017年の1.5倍) (2017年の1.5倍) (2017年の1.7倍) 東京オリンピック・パラリンピック競技大会、名古屋城天守閣木造復元、大阪・ 関西万博、第20回アジア競技大会、リニア中央新幹線開業をチャンスと捉え、 オール名古屋として本市の観光を飛躍させます 世界中の人が行き交う交流都市・名古屋へ 誰もが観光を満喫できる 受入環境の整備

② 交通インフラの充実 ◆ なごや観光ルートバス「メーグル」の利用促進 ◆ 新たな路面公共交通システム等の導入検討 ◆ 水上交通の推進及び水辺の賑わい創出 ◆ 中部国際空港の完全24時間化の実現 ◇ 名古屋駅のスーパーターミナル化 ◇ 空港機能を発揮するためのアクセス機能の強化検討 ③ストレスなく観光を満喫できる環境の整備 ◆ 観光客のための通信環境の整備 ◆ 観光客が安心して快適に過ごせる環境づくり ◇ 観光客を受け入れるための環境づくり ◇ トイレの洋式化及び機能向上 ◇ キャッシュレス環境の整備 ◇ 多様な観光客の受入環境の充実 ④ 市バス・地下鉄における利便性向上 ◇ 地下鉄 一日乗車券の24時間券化 ◇ 観光客向けの券売機の導入 ◇ 券売機等の多言語化及びわかりやすい案内 ⑤ 宿泊施設の機能向上 ◇ ラグジュアリーホテル誘致 ⑥地域の担い手育成・支援 ◇ 地域の観光団体等の担い手育成・支援による 受入体制の強化

(7)

2 ① マーケティング・ターゲティングの実施 ◇ マーケティング調査を活用した観光施 策の推進 ◇ ターゲットにあわせた情報発信 施策1 誘致・プロモーションの展開 施策2 MICE誘致・開催に関する支援の充実 施策3 MICEに関わる人材の育成 施策4 MICEを活用した地域産業の活性化 施策5 MICE施設の改修及び拡充・機能強化 ■観光客の満足度 78.2%⇒ 90.0%(2023年) ■外国人延べ宿泊者数 157万人⇒ 370万人(2023年) 施策5 ターゲット別に 伝える・魅せるPR ② 海外に向けたプロモーション・情報 発信 ◆ 広域観光の推進 ◆ 留学生を介した名古屋の魅力発信 ◇ 海外に向けた観光プロモーション ◇ 外航クルーズ船の誘致 ③ 国内外への名古屋の魅力発信 ◆ エアポートセールスの推進 ◆ 教育旅行等の誘致 ◆ 姉妹友好都市を活用した 観光プロモーション ◇ ICT(AR/VR)を活用した観光コンテンツ の魅力発信 ◇ 観光分野におけるパートナー都市との 連携・交流 ◇ リニアによる スーパー・メガリージョン としてのゲートウェイ都市のPR ◇ WEBプロモーションの充実・強化 ④ 土産品の開発・支援 ◇ 魅力的な土産品の開発・支援 ②名古屋城を核とするまちづくり・ ものづくり魅力軸のプロモーション ◆ まちづくり・ものづくり魅力軸の 産業観光コンテンツの魅力発信 ◆ 名古屋港の魅力向上・発信 施策4 名古屋の強みである 産業を活かした観光の推進 ~ものづくりのまち 名古屋~ ① 多様な切り口による産業観光のPR ◇ 産業観光施設の魅力向上・発信 ◇ 近隣自治体等との連携によるPR 名古屋の観光コンテンツを3つのストーリー で繋げ、魅力を磨き上げる 本市ならではの「魅力・強み」を活かした プロモーションをターゲットごとにわかりやすく 伝わるように実施する 高い経済効果が期待されるMICEの誘 致について着実に進めていく

MICE編

近年その重要性が認知され、 他都市との都市間競争が激し くなっているMICEについては、 「MICE編」として、策定します。

2 計画期間

概ね10年先を見据えた2019(平成31)年度から2023(平成35)年度までの5年間 (2017年の2.4倍) ※現状値については、2017年度の数値 ◆・・・実施中・継続事項 ◇・・・新規・拡充事項 ③ 体験型コンテンツの充実・PR ◇ 伝統産業の体験型コンテンツの充実 ◇ 工場見学・企業見学等の機会の拡大 観光コンテンツの 創造・発掘・磨き上げ

戦略的なプロモーション・PR

MICEの推進

(8)

3

MICEを活

施策1

タ ー ゲ ッ ト を明 確 化 した

プロ モー ショ ン

誘致・プロモーションの展開

MICE編 概要

ものづくり企業や理工系大学の集積に呼応した学会等の開催が比較 的多い当地域のポテンシャルを活かし、他都市との差別化を更に進 める 実態が把握できていないM・Iの情報収集を行い、その活用を図る。 MICEの効果を地域産業に 関連人材の育成や関連産 要

施策2

MICE誘致・開催に関する

支援の充実

①MICE情報の把握・活用 ◇MICE情報の把握(国際会議や展示会 等のMICEイベントやキーパーソン等 の情報把握、ミーティング・インセンティ ブの実態調査) ◇MICEマーケティング調査(MICE開催 主催者等を対象とした動向調査等) ①MICE支援制度の充実 ◆MICE助成制度の運用 (2017年(平成29)度に拡充) ◇MICE助成制度の利用促進、制度の 見直し ◇MICE開催支援メニューの充実 ◇MICEに関するワンストップ窓口

Nagoya, Endless Innovation 名古屋〜終わりなきイノベーション〜

MICEデスティネーションとして選ばれる、ビジネスにイノベーションをもたらし続ける都市・ 名古屋へ ②プロモーションの強化 ◆国際会議や展示会等の主催団体や国 内外キーパーソンへの働きかけ、セー ルスの実施 ◆国内外のMICE見本市への積極的な 出展・PR ◇企業・学術集積エリアとしてのプロモー ション・ブランド化 ◇プロモーションツールの作成・活用 ◇MICE誘客のコンテンツとしての大規模 スポーツイベントにかかるプロモーショ ンに必要な情報収集・支援手法の検討 ②ユニークベニューの活用 ◇ユニークべニューの把握・発掘・活用

■国際会議の開催件数 188件⇒263件(2023年)

■国際展示場・国際会議場利用者数 2,700,000人⇒3,499,000人(2023年) ②プロモーションの強化 ◆国際会議や展示会等の主催団体や国 内外キーパーソンへの働きかけ、セー ルスの実施 ◆国内外のMICE見本市への積極的な 出展・PR ◇企業・学術集積エリアとしてのプロモー ション・ブランド化 ◇プロモーションツールの作成・活用 ◇MICE誘客のコンテンツとしての大規模 スポーツイベントにかかるプロモーショ ンに必要な情報収集・支援手法の検討

(9)

4

用した産業の活性化

多 様 化 する 国際 会 議 や

増 加 する 展 示 会 需 要 へ の対 応

<名古屋観光コンベンションビューローを核に様々なMICE施策を推進> ■地域の強みである、世界有数の企業や大学の集積をMICE開催機会の拡大に活用 ■MICEによる地域への経済波及効果を高める ■都市間競争に打ち勝つためのMICEインフラの拡充と活用強化 より確実に波及させるため、MICE 業の活性化といった取り組みが必 拡大し多様化するMICE活動に対応し、激化する都市間競争に打ち 勝つために必要なMICE基本インフラが老朽化して おり、今後要求さ れる水準に対応するため、 MICE施設の拡充・機能強化が必要

施策3

MICEに関わる人材の育成

施策4

MICEを活用した

地域産業の活性化

施策5

MICE施設の改修及び

拡充・機能強化

①組織の強化 ◆MICE推進室の立ち上げ (2016年(平成28)度) ◆ビューローMICE部門を改組 (2017年(平成29)度) ◇組織体制の強化(地域のMICE関 係団体及び国との情報共有・連携 強化) ①MICE開催活動の促進 ◆国際会議場・国際展示場の運営 における民間ノウハウの導入 ◇MICE開催を契機とした地域産業 の国内外へのPRやインセンテ ィ ブ旅行の促進等、MICEを活用し たビジネス機会のさらなる創出 ◇MICE施設を活用した新たなビジ ネス イベント等の開催・誘致の促 進 ①MICE施設の改修及び拡充・機能 強化 ◆国際会議場・国際展示場の効果 的な運営 ◇都市間競争に打ち勝つために必 要な規模・機能を備えた施設の拡 充整備 ◇民間活力の導入によるMICE施設 の整備促進 ◇施設の利用促進に資する助成制 度の整備拡充 ②人材育成 ◇セミナー等を活用した関連産業の 人材育成 ◇市民参加型MICEの開催 ②観光産業とMICEの連携 ◆MICE施設にかかるステークホル ダーとの連携 ◇MICE施設と観光施設との連携 ◇インセンティブ旅行の受入先企業 拡大 ◇ナイトタイムエコノミーを活用した MICE参加者の観光消費促進 ②MICE周辺施設の整備 ◇周辺環境の整備( 施設と公共交 通機関の接続性等、利便性の向 上) ◇宿泊施設の機能向上(ラグジュア リーホテル誘致の支援) ■国際展示場(全展示施設)・国際会議場(主要3ホール)の平均利用率 国際展示場50.2%⇒70%(2023年) 国際会議場80.8%⇒85%(2023年) ◆・・・実施中・継続事項 ◇・・・新規・拡充事項

(10)

5

I.

策定の趣旨

趣旨

本市は、2010(平成 22)年度に、「名古屋市観光戦略ビジョン ⾶躍する名古屋の観光 〜世 界的な観光交流拠点を⽬指して〜」を策定しました。概ね 10 年の計画として策定された本計画 に基づき、2 度の重点プロジェクトの改訂を経て、様々な観光振興施策を推進してきました。 近年、我が国の訪⽇外国⼈旅⾏者が急激に増加している中、観光・MICE1分野を取り巻く 環境が⼤きく変化していることを踏まえ、本市における交流⼈⼝の拡⼤や都市の活性化を推進し ていくための観光及びMICE施策の⽅向性を⽰すものとして「名古屋市観光戦略」を策定する こととしました。

位置づけ

本戦略は、本市の総合計画及び「名古屋魅⼒向上・発信戦略」に基づく、観光分野に特化した ⾏政計画です。その中で、近年その重要性が認知され、都市間競争が激しくなっているMICE は、観光誘客効果に加え、企業活動や研究学会活動等による⾼い付加価値を有しています。この MICEの誘致施策については、専⾨性が⾼く、特化した取り組みを求められるため、本戦略を 策定するにあたり、MICE編を設けました。 今後、本市においては、本戦略に基づき、観光・MICE分野に関わる様々な施策に取り組む ことにより、本市の交流⼈⼝増加を促進し、賑わいの創出・都市の活性化に寄与することを⽬指 します。

計画期間

概ね 10 年先を⾒据えた 2019(平成 31)年度から 2023(平成 35)年度までの 5 年間を計画 期間とします。

位置づけ

趣旨

策定の趣旨

計画期間

(11)

6

II.

名古屋市の観光を取り巻く現状と課題

我が国の観光を取り巻く情勢

我が国を訪れる外国⼈旅⾏者は、2017(平成 29)年には 2,869 万⼈となり、政府は、東京オ リンピック・パラリンピック競技⼤会が開催される 2020(平成 32)年には 4,000 万⼈を⽬標 に掲げています。 また、政府は、2016(平成 28)年 3 ⽉に「明⽇の⽇本を⽀える観光ビジョン」を策定し、観 光先進国への新たな国づくりに向けて、施策を総合的かつ計画的に推進していくこととしていま す。 とりわけ、2020(平成 32)年の東京 オリンピック・パラリンピック競技⼤会 の開催に対し、⽇本の魅⼒を世界に発信 していく機会と捉え、インバウンド政策 のさらなる推進が図られています。 国の推計では、定住⼈⼝が1⼈減少す ることで失われる年間消費額(125 万円) は、外国⼈旅⾏者8⼈分の消費額に相当 することから、外国⼈旅⾏者の消費拡⼤ に期待が寄せられています。また、2017 (平成 29)年の訪⽇外国⼈旅⾏消費額は 4 兆 4,162 億円で、5 年続けて過去最⾼を記録しており、これは製品別輸出額第 4 位の半導体等 電⼦部品の輸出額を上回る規模となっています。 図表 2 訪⽇外国⼈旅⾏消費額の製品別輸出額との⽐較(2017(平成 29)年) 出典︓財務省「貿易統計」(平成 29 年 3 ⽉)、観光庁「訪⽇外国⼈消費動向調査」(平成 30 年 3 ⽉) 136,953 118,253 81,924 44,162 40,225 38,96637,47632,844 27,45425,11224,15920,716 19,566 15,779 13,951 13,223 11,136 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 ( 億円) 図表 1 訪⽇外国⼈旅⾏者数 出典︓JNTO「訪⽇外客数の動向」

名古屋市の観光を取り巻く現状と課題

我が国の観光を取り巻く情勢

(12)

7

名古屋の観光を取り巻く状況

本市を訪れる観光客数は、ここ 10 年間で緩やかな増加傾向にあり、2017(平成 29)年度の 観光⼊込客数2は、4,575 万⼈となっている(図表3)ほか、宿泊客数については、2017(平成 29)年度の宿泊客数3は 624 万⼈となり、特に、外国⼈宿泊者数4は、10 年前と⽐較して約 2.8 倍に増加し、105 万⼈となっています(図表4)。 また、観光総消費額は、2017(平成 29)年度においては 3,501 億円となっており、また、観 光客⼀⼈当たりの平均消費額については、宿泊者⼀⼈当たりの平均消費額は 24,442 円、名古屋 市外からの⽇帰り客⼀⼈当たりの平均消費額は 6,551 円となっています(図表5)。10 年前に⽐ べ、本市全体の観光総消費額は約 1.4 倍に増加しているものの、宿泊客⼀⼈当たりの平均消費額 は横ばいとなっており、伸び悩んでいます。 図表 3 名古屋市 観光⼊込客数 出典︓名古屋市「名古屋市観光客・宿泊客動向調査」 3,200 3,289 3,530 3,326 3,494 3,580 3,965 4,331 4,727 4,575 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 (万人) (年度) ※参考 2017(平成 29)年からは暦年での調査も開始 観光⼊込客数 4,728 万⼈、宿泊客数 625 万⼈、外国⼈宿泊者数 112 万⼈

名古屋の観光を取り巻く状況

(13)

8 図表 4 名古屋市 宿泊客数 出典︓名古屋市「名古屋市観光客・宿泊客動向調査」 図表 5 名古屋市 観光消費額 出典︓名古屋市「名古屋市観光客・宿泊客動向調査」 472 460 461 519 580 598 586 653 639 624 38 34 40 27 48 57 56 102 89 105 0 20 40 60 80 100 120 0 100 200 300 400 500 600 700 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 (万人) (万人) 宿泊客数 外国人宿泊者数 (年度) 2,511  2,495  2,589  2,406  2,985  3,146  3,204  3,800  3,541  3,501  6,763 6,675 6,411 6,585 5,955 6,720 7,134 7,292 6,211 6,551 20,559 21,518 22,016 16,870 25,946 26,620 26,422 26,353 24,530 24,442 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 一 人 あ た り 消 費 額 ( 円 / 人 ) 観 光 総 消 費 額 ( 億 円 ) 観光総消費額 1人あたり消費額(日帰り客:市外) 1人あたり消費額(宿泊客) (年度)

(14)

9

現行の観光戦略ビジョンの評価

本市では、世界的な交流拠点都市を⽬指し、2010(平成 22)年に「名古屋市観光戦略ビジョ ン」を策定し、「名古屋らしい魅⼒の創出」「観光プロモーションの推進」「おもてなしの充実」「広 域観光の推進」の4つの視点に⽴って、観光施策の推進に取り組んできました。 名古屋らしい魅⼒の創出としては、三英傑をはじめとする武将ゆかりの歴史⽂化にスポットを あて、織⽥信⻑が⼤軍今川義元を破った桶狭間の戦いの観光資源化に取り組んだ「⼈⽣⼤逆転街 道・信⻑攻路」事業、豊⾂秀吉、前⽥利家、加藤清正、福島正則等多くの戦国武将が出世したこ とにあやかり地域を巡る「⼈⽣⼤出世夢街道・太閤秀吉功路」事業に着⼿しました。 また、名古屋のシンボルである名 古屋城では、本丸御殿の約 10 年に わたる復元⼯事が完了し 2018(平 成 30)年 6 ⽉に完成公開されたほ か、天守閣の⽊造復元や⼆之丸庭園 の保存整備等魅⼒向上に向けた取り 組みが動き始めました。 さらに、2016(平成 28)年に国 の重要伝統的建造物群保存地区に選 定された有松や、古い⼟蔵群が軒を連ねる四間道等歴史的建造物が残る町並み等を活かし観光資 源として磨き上げを⾏うとともに、有松・桶狭間地域で観光の活動を担う NPO 団体等の設⽴⽀ 援を⾏いました。 また、名古屋まつり、世界コスプレサミット、にっぽんど真ん中祭り等の⼤規模イベント開催 により、市内全域での盛り上げを図り、賑わいを創出しました。 観光プロモーションとしては、歴史⽂化、モノづくり、なごやめし等の情報発信及びシティセ ールス5や、フィルムコミッション6事業に取り組んだほか、海外観光展への出展や空港利⽤促進 協議会に参画し、エアラインを活⽤した海外観光プロモーションを⾏いました。 さらに、おもてなしの充実として、訪⽇外国⼈向けの多 ⾔語対応や通信環境の整備に取り組んだほか、なごや観光 ルートバス「メーグル」の運⾏による観光客の回遊性や利 便性の向上を図りました。 周辺都市との連携による広域観光の推進としては、中 部・北陸圏エリアで広域的に進められている昇⿓道プロジ ェクトをはじめとした広域連携の取り組みに参画しました。 これらの結果として、2010(平成 22)年度策定時に設定した 2018(平成 30)年度の各⽬標 値は、2015(平成 27)年度までにすべて達成され、2017(平成 29)年度に⽬標値の上⽅修正 を⾏いました。

現行の観光戦略ビジョンの評価

名古屋城本丸御殿 なごや観光ルートバス「メーグル」

(15)

10 図表 6 名古屋市観光戦略ビジョン(2010(平成 22)年策定)の⽬標値と実績 指 標 平成 30 年度⽬標値※ 29年度実績 達成率 当初 達成年度 上⽅修正後 観光総消費額 3,300億円 27年度 4,100億円 3,501億円 85.4% 観光⼊込客数 3,700万⼈ 26年度 4,800万⼈ 4,575万⼈ 95.3% 延べ宿泊客数 720万⼈ 25年度 1,000万⼈ 868万⼈ 86.8% 外国⼈宿泊者数 82万⼈ 27年度 150万⼈ 105万⼈ 70.0% 観光客の満⾜度 75% 24年度 85% 78.2% 92.0% ※平成22年度当初に設定した平成30年度⽬標値は、平成27年度までに達成したため、平成29年度に上⽅修正を⾏った

名古屋の観光に関する課題

名古屋の観光を取り巻く状況については、2020(平成 32)年に東京オリンピック・パラリン ピック競技⼤会が開催されるほか、2022(平成 34)年に予定されている名古屋城天守閣の⽊造 復元や、2025(平成 37)年に開催が決定した⼤阪・関⻄万博、2026(平成 38)年に開催する 第 20 回アジア競技⼤会等、今後、世界規模、全国規模で⾏われるイベントの開催が控えていま す。 また、中部国際空港においては、アジアを中⼼とした国際線が就航し、航空旅客数が増加傾向 にあるとともに、2019(平成 31)年には、新ターミナルの供⽤が開始することにより、利⽤者 拡⼤が⾒込まれています。 さらに、2027(平成 39)年のリニア中央新幹線開業後(品川〜名古屋間)には、名古屋駅を 起点とした場合の 2 時間圏⼈⼝は約 5,900 万⼈に達し、我が国最⼤の都市圏が形成され、本市は スーパー・メガリージョンの中⼼に位置します。 図表 7 リニア中央新幹線開業後の 2 時間交流圏(品川〜名古屋間 開業時) 出典︓三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング作成 ■60分圏 ■120分圏 www.marketanalyzer.jp 4,104 5,217 6,228 2,993 5,949 6,428 2,927 2,943 4,816 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 現状 名古屋開業 大阪開業 品川起点 名古屋起点 大阪起点 (万人) リニア時代の国土 リニア開業時(名古屋開業)に国内最大の2時間圏人口(大阪の2倍) 出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる推計

名古屋の観光に関する課題

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11 リニアの速達性や交流⼈⼝の拡⼤等の効果を最⼤限に活⽤するため、各⽅⾯からの名古屋駅へ のアクセス性向上や総合交通結節機能の強化に取り組む必要があるとともに、本市を拠点とした 広域周遊観光のさらなる活性化が必要となります。 こうした中、本市が実施している「名古屋市観光客・宿泊客動向調査(平成 29 年)」において、 名古屋の観光地としての魅⼒を感じない理由として⼀番多いことは、「他の観光都市と⽐べて観光 イメージが希薄であること」となっています。⼀⽅、2017(平成 29)年度の本市の観光⼊込客 数は 4,575 万⼈となっており、主要都市と⽐較しても少なくなく、イメージと実態に乖離がある ことから、観光都市としての認知度を上げていく必要があります。 また、本市を訪れる観光客の増加に伴い、本市の観光総消費額は増えているものの、観光客 1 ⼈当たりの観光消費額がそれほど上がっていないことから、観光客が楽しめる観光コンテンツを 充実させることで消費機会を増やすとともに、すべての観光客がストレスなく快適に観光を満喫 できる環境を整えることにより、滞在時間を伸ばし、宿泊につなげることで、さらなる観光消費 額の増加を図っていく必要があります。 これら観光を取り巻く⼤きな潮流の中、都市間競争に打ち勝つためにも戦略的な観光施策が必 要です。 名古屋城

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III.

基本理念

世界中の⼈が⾏き交う交流都市・名古屋へ

本戦略では、今後 10 年先における本市の観光にとっての⼤きなインパクトとなる東京オリン ピック・パラリンピック競技⼤会(2020(平成 32)年)、名古屋城天守閣の⽊造復元(2022(平 成 34)年)、⼤阪・関⻄万博(2025(平成 37)年)、第 20 回アジア競技⼤会(2026(平成 38) 年)、リニア中央新幹線開業(品川〜名古屋間)(2027(平成 39)年)を、交流⼈⼝及び観光消 費額を増加させ都市の活性化を推進していくためのチャンスとして捉え、「世界中の⼈が⾏き交う 交流都市」を⽬指します。 また、これらの好機を⾒据えて、名古屋を訪れる観光客が快適に滞在できる環境を充実させる とともに、名古屋城をはじめとした歴史⽂化、⽂化芸術、ものづくり⽂化等の観光コンテンツの 磨き上げ及び戦略的なプロモーション等の⽅向性を⽰し、(公財)名古屋観光コンベンションビュ ーローとの連携を強化するほか、市⺠・⺠間事業者・⾏政がオール名古屋で観光施策を進めるこ とにより、本市の観光をより⼀層⾶躍させます。 また、多様な産業群や研究機関を擁する強みを⽣かし、MICE分野においてもデスティネー ション7として選ばれる都市を⽬指します。 さらに、本市の観光を推進することは、都市の活性化を推進するだけではなく、地域イメージ の向上や社会基盤の充実などの効果をもたらすとともに、市⺠のシビックプライドの醸成や、市 ⺠と連携したまちづくりなどの好循環を⽣み出す⼀⽅、観光客が過度に増加することを原因とし た交通渋滞、騒⾳やごみのポイ捨て等といった課題も起きている地域もあります。 観光客が何度でも訪れたくなる場所となるためには、そこで暮らす地元ならではの⽣活⽂化や 伝統⾵習、地場産業などの本質的な価値を提供することが必要であり、市⺠⽣活が向上するほど 観光としての本市の魅⼒も増していくことから、観光客と市⺠の満⾜度を⾼められるよう、双⽅ の調和を図りつつ観光を推進していく必要があります。 この基本理念のもと、今後の取り組みを進めるにあたっての 4 つの施策の⽅向性を定めます。

基本理念

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施策の方向性

本市の交流⼈⼝及び観光消費額の増加を⽬指して観光戦略を推進していくにあたり、「モノ」消 費から「コト」消費8への観光客ニーズに対応していく必要があること、多様な観光客がストレ スなく観光できる環境の整備をハード・ソフト両⾯から進めていく必要があること、ターゲット を明確化したプロモーションやマーケティングが必要であること、近年その重要性が認知され、 都市間競争が激しくなっているMICEの誘致を進めていくことが必要となります。 以上のことから、施策の⽅向性として「誰もが観光を満喫できる受⼊環境の整備」、「観光コン テンツの創造・発掘・磨き上げ」、「戦略的なプロモーション・PR」、「MICEの推進」の4つ を掲げます。 ⽅向性1 誰もが観光を満喫できる受⼊環境の整備 東京オリンピック・パラリンピック競技⼤会、名古屋城天守閣の⽊造復元、⼤阪・関⻄万博、 第 20 回アジア競技⼤会、リニア中央新幹線開業を⾒据え、すべての観光客がストレスなく快適 に観光を満喫できるよう、多⾔語対応、通信・交通インフラ・決済環境等ハード・ソフト両⾯か ら受⼊環境の整備を進めます。 ⇒【施策1】⼤交流時代に向けた受⼊環境の整備 ⽅向性2 観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ 名古屋城をはじめとした歴史⽂化、⽂化芸術、ものづくり⽂化等の観光コンテンツに加えて、 これまで保存が中⼼だった⽂化財や歴史的資産を観光資源として活⽤するほか、アニメやコスプ レ、スポーツを新たな観光コンテンツとして磨き上げます。 なごやめしのひとつでもある喫茶店のモーニン グ⽂化や、観光施設の夜間延⻑や料亭⽂化等の夜 の観光コンテンツ等、さまざまな名古屋の魅⼒を ストーリーで繋ぎ、充実させることで朝から夜ま で楽しめる都市を⽬指します。 また、名古屋城⽊造天守閣に続いて、世界に名 ⽴たる新たなキラーコンテンツを創造することで、 ⼤交流時代の持続を⽬指します。 ⇒【施策2】名古屋城をはじめとした歴史観光の推進〜歴史⽂化・武家⽂化がいきづく名古屋〜 【施策3】名古屋の⽂化芸術に触れる観光の推進〜⽂化・芸術・スポーツ「芸どころ名古屋」〜 【施策4】名古屋の強みである産業を活かした観光の推進〜ものづくりのまち 名古屋〜 ⽅向性2 観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ ⽅向性1 誰もが観光を満喫できる受⼊環境の整備

施策の方向性

オアシス 21・名古屋テレビ塔

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14 ⽅向性3 戦略的なプロモーション・PR 近年、インターネット、スマートフォンやSNS9(Facebook、Instagram 等)が普及したこ とから、動画やSNS等を活⽤し、スマートフォンに最適化したウェブページによる情報発信や、 デジタルサイネージやウェブ広告により、ターゲットにあわせた観光情報と伝える⼿法を戦略的 に組み⽴て、効果的なプロモーションを⾏っていきます。 ⇒【施策5】ターゲット別に伝える・魅せるPR ⽅向性4 MICEの推進 ⾼い経済効果が期待されるMICEの誘致について、誘致・プロモーションやMICE機能強 化等を進めていきます。 詳細は別途、【MICE編】として記載します。 ⽅向性3 戦略的なプロモーション・PR ⽅向性4 MICEの推進

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重点エリア

「名古屋魅⼒向上・発信戦略」においては、名古屋城を核として、江⼾時代に形成された尾張 なごやの歴史的な⾻格を「歴史・⽂化魅⼒軸」、近世以降の名古屋のまちづくりと近代の産業発展 を⽀えてきた都市基盤や⼤都市としてのイメージをけん引するエリアを「まちづくり・ものづく り魅⼒軸」として位置づけました。 上記の 2 つの軸のエリアに東⼭、⾦⼭地区を加え、本戦略における重点エリアとして設定し、 このエリアを中⼼に、魅⼒の磨き上げと発信の強化をすることで、観光客の誘致につなげます。 なお、まちづくりと連携した『エイトデスティネーション』というエリアの概念も⽣まれてい るため、各局区室の連携によるエリアの磨き上げを⾏い、観光プロモーションを⾏っていきます。 名古屋駅 四間道、柳橋、 ささしま地区、伏⾒ 名古屋城、⽂化のみち 東⼭ ⾦⼭ 熱⽥ 名古屋港 ガーデンふ頭 ⾦城ふ頭 有松、桶狭間 栄・⼤須

重点エリア

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IV.

施策と具体的な取り組み

◆・・・実施中・継続事項 ◇・・・新規・拡充事項

誰もが観光を満喫できる受入環境の整備

施策1︓⼤交流時代に向けた受⼊環境の整備 東京オリンピック・パラリンピック競技⼤会、名古屋城天守閣の⽊造復元、⼤阪・関⻄万博、 第 20 回アジア競技⼤会、リニア中央新幹線開業は、本市の観光を⾶躍させる⼤きな契機になる ことが期待されます。こうした好機を捉え、世界各国から本市を訪れる外国⼈旅⾏者、障害のあ る⼈や⼩さな⼦ども連れの家族、⾼齢者等のすべての観光客に対して、誰もが安⼼して、快適に ストレスなく旅⾏を楽しむことができるようバリアフリー化の推進等の受け⼊れ環境の充実を推 進していくことが必要です。 また、近年増加している豪⾬、猛暑等の⾃然災害・⾃然環境の変化や、発⽣が懸念されている 南海トラフ⼤地震への対応として、本市を訪問中の外国⼈旅⾏者を含めた観光客向けに安全確保 のための適切な情報を提供していきます。

① 観光案内の充実

◇ 観光案内の機能強化 名古屋を訪れた観光客が、ストレスなく市内を楽しむこと ができるよう、市内3ヵ所に設置されている観光案内所の機 能強化を図るとともに、名古屋を基点とした広域の観光情報 の充実に努め、情報拠点の機能向上を図ります。 また、観光客が市内を快適に周遊できるよう、⺠間活⼒を 導⼊することで、観光客が様々な場所で観光情報を⼊⼿できるまちなか観光案内所の拡充 を進めるほか、駅やまちなか、観光施設周辺に新たな観光案内板の整備を進めます。 ◇ 多⾔語情報の充実及び多⾔語ボランティア⼈材の育成 名古屋を訪れた訪⽇外国⼈旅⾏者が、観光をはじめとする名古屋の情報を多⾔語で⼊⼿ できるようパンフレット、ウェブ情報の多⾔語化の充実に努めるとともに、訪⽇外国⼈旅 ⾏者のおもてなしの充実の観点から、多⾔語での挨拶や簡単な案内ができるボランティア の育成に取り組みます。

施策と具体的な取り組み

施策1

大交流時代に向けた受入環境の整備

誰もが観光を満喫できる受入環境の整備

オアシス 21i センター

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17 ◇ 災害時の情報提供 災害等の⾮常時において外国⼈旅⾏者が安⼼して旅⾏できるようにするため、国が進め る対応(JNTO コールセンターで 365 ⽇ 24 時間多⾔語対応ができる体制の整備等)とあ わせて、本市独⾃で取り組む災害時の情報発信のあり⽅について、検討を進めます。 また、地下鉄主要駅において、地下鉄及び他社線の遅延や運転⾒合わせ、振替輸送等の 運⾏情報を誰にでもわかりやすく提供するため、画像や多⾔語で表⽰する⼤型モニターを 設置します。

② 交通インフラの充実

◆ なごや観光ルートバス「メーグル」の利⽤促進 市内の主要な観光施設を結ぶなごや観光ルートバス「メーグル」を国内外にPRするこ とでさらなる利⽤促進を図ります。また、新ルートの増設及び特⾊あるバスの運⾏につい ての調査結果を踏まえながら、「メーグル」の今後のあり ⽅について検討を進めつつ、観光客の利便性向上に向け た機能向上に努めます。 ◆ 新たな路⾯公共交通システム等の導⼊検討 都⼼の回遊性向上を図るため、拠点間や魅⼒ある地域を結ぶとともに、スムーズな乗降 環境や情報案内機能等を備え、楽しく快適に利⽤できる、新たな路⾯公共交通システムの 導⼊を検討します。また、⾃転⾞や⾃動⾞等のシェアリング10についても検討します。 ◆ ⽔上交通の推進及び⽔辺の賑わい創出 名古屋城や熱⽥などの拠点を結ぶ堀川や、ささしまライブと名古屋港を結ぶ中川運河で の⽔上交通の推進を⾏うとともに、⽔辺のロケーションを活かし、周辺の飲⾷店等と連携 することでの集客、賑わい創出を図ります。 ◆ 中部国際空港の完全 24 時間化の実現 中部国際空港の完全 24 時間化の実現や、2019(平成 31)年に開業する新ターミナル による LCC11就航の増加に対応するため、⼆本⽬滑⾛路の建設を促進します。 ◇ 名古屋駅のスーパーターミナル化 リニア中央新幹線開業に向け、国内外から来訪者を迎え⼊れるターミナル駅として、各 ⽅⾯からの名古屋駅へのアクセス性を向上させるとともに、地下鉄やバス等の多様な交通 機関間の乗換を円滑にし、総合交通結節機能を強化します。また、ユニバーサルデザイン 等に基づき、名古屋⼤都市圏の⽞関⼝にふさわしい象徴的な空間を形成するとともに、お もてなしが感じられる名古屋の⽞関⼝を⽬指します。 なごや観光ルートバス「メーグル」

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18 ◇ 空港機能を発揮するためのアクセス機能の強化検討 空港の機能を充分に発揮するため、アクセス機能の充実について調査検討を進めていく ことが必要であることから、積極的に愛知県はじめ関係者に働きかけていきます。

③ ストレスなく観光を満喫できる環境の整備

◆ 観光客のための通信環境の整備 訪⽇外国⼈旅⾏者をはじめとした観光客の利便性向上のため、無料公衆無線 LAN 等の 通信環境の整備・普及を推進します。 ◆ 観光客が安⼼して快適に過ごせる環境づくり バリアフリー化の推進、町の美化や路上禁煙対策等環境整備に取り組むほか、地下鉄駅 のリニューアルや駅ホームの冷房化等を順次実施します。また、駅を含めた観光地周辺全 体の雰囲気づくりを進める等誰もが安⼼して快適に観光を楽しめる環境づくりを⾏いま す。 ◇ 観光客を受け⼊れるための環境づくり 近年増加する観光客によって引き起こされる市⺠⽣活に影響がある課題を早期発⾒・対 応するため、関係団体と連携を図るとともに、観光客に向けてのマナー啓発等を⾏うこと で、市⺠と観光客の相互が快適に過ごすことができる環境づくりを進めます。 ◇ トイレの洋式化及び機能向上 訪⽇外国⼈旅⾏者をはじめとした観光客のストレスフリーな受⼊環境の整備のため、ト イレ整備の優先順位、整備⽔準、配慮すべき事項等を定め、観光施設とその周辺、地下鉄 駅のトイレの洋式化及び多機能化をすすめる「観光トイレリボーン」事業を計画的に推進 し、快適な環境を整えることで、観光客の満⾜度を⾼めます。 ◇ キャッシュレス環境の整備 訪⽇外国⼈旅⾏者の増加に伴い、クレジットカード、交通系 IC カード、デビットカー ド、QR コード決済等のキャッシュレス決済12へのニーズが⾼まる中、買物、飲⾷、観光 施設等での⼊場料等の観光消費の機会損失を減らすよう、関係機関や⺠間事業者と連携 し、多様なキャッシュレス決済対応の拡⼤に努めます。 ◇ 多様な観光客の受⼊環境の充実 経済団体と連携して、世界の様々な国・地域から来訪する外国⼈の宗教・慣習等にきめ 細かく対応し、⾷事⾯や施設⾯での配慮を働きかける等、多様な観光客に対応した受⼊環 境の充実に努めます。

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④ 市バス・地下鉄における利便性向上

◇ 地下鉄⼀⽇乗⾞券の24時間券化 名古屋に宿泊する観光客等に、より便利に利⽤してもらうため、地下鉄の⼀⽇乗⾞券を 24時間券化します。 ◇ 観光客向けの券売機の導⼊ 市内の観光スポットに不慣れな国内外からの観光客等が安⼼して地下鉄で移動できる ように、観光スポット・駅番号等から検索し、乗⾞券を購⼊できる機能を備えた券売機を 主要駅に設置します。 ◇ 券売機等の多⾔語化及びわかりやすい案内 すべてのマナカ対応の券売機や地下鉄⾞両の液晶式⾞内案内表⽰装置において英語に 加え、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応します。 また、市バス⾞内にピクトグラムを活⽤した乗換案内、4つ先までの停留所名を表⽰す る経由地案内や英語表記等、わかりやすい案内が⾏える液晶式停留所名表⽰器を順次設置 することで、利⽤者の利便性向上を図ります。

⑤ 宿泊施設の機能向上

◇ ラグジュアリーホテル13誘致 各国の要⼈が参加する国際会議や海外の富裕層の宿泊ニーズに対応するため、容積率を 緩和する都市計画制度を活⽤し、愛知県や地元経済界との連携のもと、補助制度の検討を 進めることで、ラグジュアリーホテルの誘致に取り組みます。

⑥ 地域の担い⼿育成・⽀援

◇ 地域の観光団体等の担い⼿育成・⽀援による受⼊体制の強化 地域に根付く郷⼟料理や⾵習などの⽣活⽂化は、そこに暮らす市⺠のシビックプライド の醸成に寄与するとともに、観光客にとっても⾮⽇常的な体験となり魅⼒的な観光コンテ ンツとなりうるため、地域住⺠主体による情報発信や着地型観光14の推進等に取り組む 地域の NPO 団体や観光団体等の育成・⽀援を⾏います。

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20 施策1 評価指標 評価指標 現状値 具体的な取り組み 2019 年度 2020 年度 2021 年度 2022 年度 2023 年度 ⽬標値 市内 3 観光案内所 の利⽤者数 83 万⼈ (平成 29 年度) 観光案内の機能強化 90 万⼈ (平成 35 年度) メーグルの 利⽤者数 38 万⼈ (平成 29 年度) なごや観光ルートバス 「メーグル」の利⽤促進 50 万⼈ (平成 35 年度) トイレの洋式化率 60% (平成 29 年度) トイレの洋式化及び 機能向上 95% (平成 35 年度)

施策1

評価指標

調整・実施 検討・実施 検討・実施 名古屋城本丸御殿上洛殿上段之間

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観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ

施策2︓名古屋城をはじめとした歴史観光の推進 三英傑をはじめとする武将の⽣い⽴ちを五感で感じることができる街、それが名古屋です。も ちろんそれは、名古屋城や徳川園等の観光施設で象徴的に体現されますが、よく⾒てみると街全 体に浸透しています。 名古屋を散策すると、近代都市としての貌の下に隠れている歴史の断⽚が浮かび上がってきま す。この街には、躍動する歴史の物語を、現代の暮らしの中に⾒つけ出す楽しみが凝縮されてい ます。 名古屋が育んできた歴史と伝統を活かした観光コンテンツづくりをより⼀層推進し、名古屋の 街の魅⼒を発信していきます。

① 名古屋城の魅⼒向上

◇ 特別史跡名古屋城跡の整備 特別史跡名古屋城跡の本質的価値を構成する⽯垣や⼆之丸庭園、⾨や櫓などの保存と活 ⽤を進め、歴史的価値を確実に継承するとともに、魅⼒を最⼤限に⾼め、国内そして世界 に誇れる⽇本⼀の近世城郭を⽬指します。 ◇ 天守閣の⽊造復元 現代に遺された豊富な史資料に基づき、名古屋城天守閣 を忠実に⽊造復元することで、特別史跡名古屋城跡の本質 的価値の理解を促進するとともに、⽂化的観光⾯における 魅⼒向上を図ります。 ◇ ⾦シャチ横丁の第⼆期整備の推進 名古屋城及び周辺の魅⼒向上を図るため、国内外の観光客に対するおもてなしと賑わい 空間の創出、尾張名古屋の歴史⽂化の発信を⾏う⾦シャチ横丁構想を進めます。第⼆期整 備事業として、名古屋の歴史や⽂化を体験することができる施設の整備を⽬指します。 ◇ 天守閣閉館中の魅⼒向上事業 ⺠間事業者と連携したイベントや多客期における開園時間の延⻑、歴史的資産を活かし た⽂化芸術事業等を実施することで、天守閣閉館中の魅⼒向上や誘客を図ります。

観光コンテンツの創造・発掘・磨き上げ

施策2

名古屋城をはじめとした歴史観光の推進

~歴史文化・武家文化がいきづく名古屋~

名古屋城天守閣

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② 名古屋城を核とする歴史・⽂化魅⼒軸のプロモーション

◆ 歴史・⽂化魅⼒軸の歴史観光コンテンツの魅⼒発信 名古屋城から⼤須、熱⽥を介して、有松・桶狭間までの「歴史・⽂化魅⼒軸」において、 名古屋駅から四間道や円 え ん 頓 ど う 寺 じ 商店街等堀川を経由して名古屋城までを繋ぐほか、それぞれ のエリアの魅⼒発信を⾏います。 ◆ 熱⽥地区の魅⼒向上 熱⽥神宮、東海道として栄えた宮の渡し公園や⽩⿃庭園等の魅⼒的な施設に加え、ひつ まぶしやきしめんをはじめとした「なごやめし」等の豊富な観光資源を、関係機関・地域 団体と連携して磨き上げていきます。

③ 武将観光の推進

◆ 世界的に認知度の⾼い武将を活⽤した観光推進 織⽥信⻑、豊⾂秀吉、徳川家康の三英傑をはじめ、多くの戦国武将を輩出した地域であ ることを活かし、世界的に認知度の⾼い「武将」をテーマとした武将観光を推進し、武将 ゆかりの寺社や史跡、⾔い伝え等ストーリー性を持たせた観光コンテンツとして磨き上げ ます。 また、「名古屋おもてなし武将隊」の知 名度・発信度を活⽤して名古屋城や各種 イベントにおけるプロモーションを推進 することにより、武将観光の魅⼒発信及 びイメージの定着化を図ります。 ◇ ⼈⽣⼤逆転街道「信⻑攻路」・⼈⽣⼤出世夢街道「太閤秀吉功路」の整備・活⽤ 織⽥信⻑が⼤軍今川義元を破った桶狭間の戦いの観光資源化に取り組んだ「⼈⽣⼤逆転 街道・信⻑攻路」事業において、地域と連携しながら、桶 狭間の戦いの際に通ったとされる3つのルートを観光コ ンテンツとして魅⼒発信していきます。 また、豊⾂秀吉、前⽥利家、加藤清正、福島正則等多く の戦国武将が出世したことにあやかり地域を巡る「⼈⽣⼤ 出世夢街道・太閤秀吉功路」事業では、ゆかりのある中村 区、中川区、あま市と連携して、史跡等をめぐるルート整 備を⾏うとともに、イベント等を通して魅⼒向上を図ります。 名古屋おもてなし武将隊© 信⻑攻路ロゴマーク

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23 ◇ 有松・桶狭間・⼤⾼地区の魅⼒向上 国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された 有松地区の歴史的な町並み、有松・鳴海絞り、⼭ ⾞等、伝統⽂化や歴史的資産を活⽤した賑わいづ くりを進めます。 また、桶狭間・⼤⾼地区に残る桶狭間の戦いに まつわる歴史的資産を活⽤した魅⼒の磨き上げや 拠点の整備に地域の NPO 団体や観光団体等と連携して取り組みます。

④ 歴史的資源の魅⼒発信

◆ 「⽂化のみち」の魅⼒向上 名古屋城から徳川園に⾄る「⽂化のみち」エリア には、江⼾から明治、⼤正へと続く名古屋の近代化 の歩みを伝える貴重な歴史的資源が多く残されて います。⽂化のみち⼆葉館や⽂化のみち橦⽊館をは じめとする歴史的建造物の保存や歴史的建造物を 活⽤したイベントを実施することにより、「⽂化の みち」エリアの魅⼒向上を図ります。 ◇ 歴史の⾥しだみ古墳群の魅⼒発信 国指定史跡「志段味古墳群」をはじめとする周辺の古墳や⾃然環境を保存活⽤するため 整備を⾏った「歴史の⾥しだみ古墳群」の中核施設として、「体感︕しだみ古墳群ミュー ジアム(愛称︓SHIDAMU〔しだみゅー〕)」を 2019(平成 31)年4⽉に開館すると ともに、古墳を築造した 1400 年前の光景を再現したVR15や埋葬施設のAR16を実装 したアプリ「GO︕GO︕しだみ古墳群」を活⽤し魅⼒の発信に取り組みます。 ◇ 歴史的町並み等を活⽤した魅⼒向上 伝統的な建造物が数多く現存する有松、伊藤 家住宅をはじめとした蔵や町家が残る四間道、 城⼭・覚王⼭エリアにある揚輝荘等において は、歴史的建造物や町並みを保存・活⽤するこ とにより地域の魅⼒向上を図ります。 四間道の⼟蔵群 有松の町並み ⽂化のみち⼆葉館

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24 評価指標 現状値 具体的な取り組み 2019 年度 2020 年度 2021 年度 2022 年度 2023 年度 ⽬標値 名古屋城の ⼊場者数 190 万⼈ (平成 29 年度) 特別史跡名古屋城跡の整 備、天守閣⽊造復元、⾦ シャチ横丁の第⼆期整備 の推進、天守閣閉館中の 魅⼒向上事業 422 万⼈ (平成 35 年度) 信⻑攻路 歩⾏者数 1.7 万⼈ (平成 29 年度) ⼈⽣⼤逆転街道「信⻑攻 路」・⼈⽣⼤出世夢街道 「太閤秀吉功路」の整 備・活⽤ 10 万⼈ (平成 35 年度) 観光地点で の⼊込客数 (⽂化・歴史) 2,365 万⼈ (平成 29 年度) 熱⽥地区の魅⼒向上、「⽂ 化のみち」の魅⼒向上、 歴史の⾥しだみ古墳群の 魅⼒発信 3,550 万⼈ (平成 35 年)

施策2

評価指標

実施 実施 実施 名古屋城本丸御殿

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25 施策3︓名古屋の⽂化芸術に触れる観光の推進 質実剛健な⼀⾯と絢爛豪華な煌びやかさが同居する街、名古屋。第七代尾張藩主徳川宗春が祭 りや芸能を奨励し、「芸どころ名古屋」が花開いて以来の厚い⽂化の蓄積を基盤として、現在では、 コスプレや現代アート等新たな創造的な活動が盛んになっています。 伝統と創造が互いに刺激し合って⽣み出される創造性は、⼩粋な街名古屋に宿る芸術⽂化の源 泉です。伝統的な⽂化に触れると同時に、アニメ・コスプレ等ポップカルチャー17を堪能できる 街として、固有の⽂化を育むまちづくりが進んでいます。 こうした魅⼒を、今後は、幅広く発信していくことで、⽂化芸術を活⽤した観光を推進してい きます。

① 名古屋独⾃の⽂化芸術の創造・発信

◆ なごやめしの普及促進 名古屋独⾃の⾷⽂化である、「なごやめし」は名古屋 城に匹敵する認知度があるため、愛知県・関係団体と連 携し、ウェブサイトやSNS等による情報発信やイベン トを活⽤したPRを⾏うとともに、⺠間事業者とも連携 することでなごやめしの普及促進に取り組みます。 ◆ ⼭⾞等の地域の⽂化財を活⽤した魅⼒発信 市内各所で継承されている⼭⾞祭りをはじめとする歴史・⺠俗的な⾏事や史跡、歴史的 な建造物等名古屋のまちに根付く地域の⽂化財を広く活⽤した魅⼒発信を⾏います。 ◇ ⽂化芸術の創造・発信 名古屋の歴史・⽂化の魅⼒を⼀同に集めたまちの祭典である「やっとかめ⽂化祭」や名 古屋フィルハーモニー交響楽団を活⽤したイベント等、本格的な⽂化芸術に触れる機会を 提供し、観光コンテンツとして発信していきます。

② 夜の観光推進

◇ ナイトタイムエコノミー18の推進 地下鉄東⼭線における⾦曜⽇及び休前⽇の終電延⻑を実施するとともに、観光施設の時 間延⻑の検討を含む夜の観光コンテンツの充実に努めるほか、「夜の観光⼤使」を任命し、 名古屋ならではの夜の楽しみ⽅をPRしてもらうことにより、観光客の滞在時間の拡⼤ や、飲⾷または買い物の促進による消費拡⼤を図ります。

施策3

名古屋の文化芸術に触れる観光の推進

~文化・芸術・スポーツ「芸どころ名古屋」~

なごやめし普及促進協議会ロゴマーク

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26 ◇ お座敷遊び、料亭⽂化等のPR 名古屋にゆかりのあるお座敷遊びや料亭⽂化等の情報発信を⾏うとともに、それらを体 験型観光コンテンツとしてPRしていきます。 ③ ⼤規模イベントの開催・⽀援 ◆ 名古屋まつりの開催 名古屋の歴史や伝統・⽂化を体感できる⼀⼤イベン トである名古屋まつりについては、より市⺠や観光客 が参加・体験できる場を拡充することで、市内全域で の盛り上げを醸成し、観光コンテンツとしての磨き上 げを⾏います。 ◆ 世界コスプレサミットの開催 ⽇本のアニメ・マンガを愛する世界中のコスプレイヤーが集まる世界コスプレサミット の開催を⽀援することで、国内外から⼈を呼び込みます。 ◆ にっぽんど真ん中祭りの開催 ⽇本のど真ん中、真夏の名古屋を 舞台に繰り広げられる⽇本最⼤級 の踊りの祭典であるにっぽんど真 ん中祭りの開催を⽀援することで、 賑わいを創出します。 ◇ 新たな⼤規模イベントの開催⽀援 賑わいが創出され、市内外からの誘客が⾒込まれるイベントや各国の⾷や芸能等を紹介 する国際的な交流に資する催事等について、開催⽀援を⾏います。

④ 名古屋の⽂化が集積する観光エリアの魅⼒向上・発信

◆ 東⼭動植物園の魅⼒向上 市⺠に親しまれ、2017(平成 29)年に 80 周年を迎えた東⼭動植物園では、2006(平 成 18)年に策定した東⼭動植物園再⽣プラン基本構想の実現を具体化するための新基本 計画に基づき、展⽰施設の整備を進めるとともに、より⼀層の賑わいのある快適な園内空 間づくりを進め、魅⼒向上を図ります。 ©にっぽんど真ん中祭り 名古屋まつり

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27 ◇ 名古屋駅周辺(四間道・柳橋・ささしまライブ 24 地区等)の魅⼒向上 ⼀⽇の乗降客数が 100 万⼈を超える国内有数のターミナル駅である名古屋駅において、 来訪者をより駅周辺・市内へ引き込み、楽しんで滞在してもらうために、蔵や町屋等歴史 的情緒と下町の雰囲気を残す四間道・円 え ん 頓 ど う 寺 じ 地区、⺠間市場としてこの地域の⾷⽂化を⽀ えている柳橋市場界隈、ささしまライブ 24 地区等、名古屋駅周辺の地域資源を活かすこ とにより魅⼒向上・回遊性向上を図っていきます。 ◇ 名古屋テレビ塔やオアシス 21 等の栄地区・⼤須エリアの魅⼒向上・発信 名古屋テレビ塔やオアシス 21 等の観光客 に⼈気のスポットや都⼼のシンボル空間の 再⽣が進む久屋⼤通公園を有する栄地区に おいては、観光資源の磨き上げを⾏うととも に多くの⼈で⼀層賑わう魅⼒的なエリアと しての魅⼒発信を⾏います。 また、⼤須観⾳やポップカルチャー等で活 気ある誰もが集い楽しめるまちの雰囲気を醸成するとともに、栄と⼤須エリアの間に広が るおしゃれな店やカフェが⽴ち並ぶ若者に⼈気の新しいエリアについても、あわせて魅⼒ 発信を⾏っていきます。 ◇ ⾦⼭地区・東別院周辺の魅⼒向上・発信 市⺠会館、⾳楽プラザ等の⽂化芸術の創造拠点が集積している⾦⼭駅周辺においては、 ⽂化芸術に触れることができるまちづくりを進めることで賑わいの創出をします。 また、毎⽉開かれている朝市やかつて名古屋城下町最南端の⼊⼝として⼤⽊⼾が設けら れていた東別院周辺についても、⾦⼭地区とあわせて魅⼒発信を⾏います。 ◇ 名古屋市科学館等の伏⾒地区の魅⼒向上・発信 世界⼀の⼤きさを誇るプラネタリウムを有する名古屋市科学館、名古屋市美術館、御園 座等がある伏⾒地区については、芸術的・⽂化的な雰囲気を活かしたまちづくりを進めな がら観光資源を磨き上げるとともに、伏⾒駅の魅⼒を向上させる駅ナカ開発などに取り組 み、伏⾒地区の魅⼒向上・発信を⾏っていきます。

⑤ 新たな名古屋ブランドの磨き上げ

◆ フィルムコミッション事業の推進 名古屋を舞台にした映画やテレビドラマが国内外で上映・放送されることで名古屋の知 名度と都市イメージの向上が図られることから、魅⼒ある名古屋を広く国内外に紹介する 機会としてロケーション撮影の誘致、⽀援に取り組みます。 オアシス 21・名古屋テレビ塔

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28 ◆ コスプレホストタウンの推進 世界コスプレサミットの開催地・名古屋において、コスプレ・アニメを名古屋の新たな ブランドとするため、コスプレ・アニメを⽇本⼀楽しめるまち・世界⼀あたたかなおもて なしを⽬指し、コスプレホストタウンの推進に取り組みます。 ◇ スポーツツーリズム19の推進 本市は野球、サッカー、バスケットボール、フットサル等のプロチームの拠点があり、 さらには約 40,000 ⼈が参加するマラソンの祭典であるマラソンフェスティバル ナゴ ヤ・愛知や、⼤相撲名古屋場所の開催地となっている等、全国でも有数のスポーツコンテ ンツの集約された都市です。また、2019(平成 31)年にはラグビーワールドカップ、2026 (平成 38)年には第 20 回アジア競技⼤会の開催も控えていることから、スポーツ観戦の 機会の提供及びスポーツイベント参加者に対しての名古屋の魅⼒発信を⾏い、スポーツを コンテンツとしたスポーツツーリズムを推進します。 ◇ スタジアム・アリーナを活⽤した名古屋の魅⼒発信 スタジアム・アリーナを活⽤し、パブリックビューイング20を開催・⽀援する等、エ ンターテインメントの賑わいを創出して誘客を図るとともに、参加者に対して名古屋の魅 ⼒発信を⾏います。 東⼭動植物園のニシゴリラ「シャバーニ」

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29 評価指標 現状値 具体的な取り組み 2019 年度 2020 年度 2021 年度 2022 年度 2023 年度 ⽬標値 訪れたい名古屋の 観光資源 (なごやめし) 45.6% (平成 29 年度) なごやめしの 普及促進 60% (平成 35 年) ⼊込客の市内にお ける宿泊の割合 (1泊) 52.3% (平成 29 年度) ナイトタイム エコノミーの推進 60% (平成 35 年) 観光地点での ⼊込客数 (催事・イベント) 2,993 万⼈ (平成 29 年度) 名古屋まつり・世界 コスプレサミット・ にっぽんど真ん中祭 りの開催、新たな⼤ 規模イベントの開催 ⽀援 4,490 万⼈ (平成 35 年) 観光地点での ⼊込客数 (スポーツ・リクレエーション 施設) 1,604 万⼈ (平成 29 年度) スポーツを活かした 名古屋の魅⼒発信 2,400 万⼈ (平成 35 年)

施策3

評価指標

⾦シャチ横丁 義直ゾーン 実施 実施 実施 実施

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30 施策4︓名古屋の強みである産業を活かした観光の推進 陶磁器や絞り、扇⼦、提灯等、ものづくりの伝統がいきづいている、それも名古屋の魅⼒のひ とつです。こうした職⼈技の伝統は、常に、時代とともに⾰新的な技術となり、現代では、⾃動 ⾞や航空機等の技術に進化しています。 ⾝近な暮らしを彩る⼯芸技術から世界に冠たる⽣産技術まで、このような資源を活かした、名 古屋独⾃の観光を確⽴させ、観光と産業が融合した街として、さらなる発展を⽬指します。

① 多様な切り⼝による産業観光

21

のPR

◇ 産業観光施設の魅⼒向上・発信 トヨタ産業技術記念館やノリタケの森等の豊富な産業観光施設を関係機関と連携し情 報発信に取り組むほか、産業観光施設のユニークベニュー22等への活⽤を図り、会議・ レセプション参加者に産業観光都市ならではの演出によるPRに努めます。 ◇ 近隣⾃治体等との連携によるPR あいち技能五輪・アビリンピック 2019-2020 等のイベントや、名古屋近郊には、あい ち航空ミュージアムやミツカンミュージアム等の産業観光施設があることを活かし、テー マ別やストーリー性のあるモデルコースを設定する等、近郊⾃治体や経済・観光団体と連 携し、産業観光の推進に取り組みます。

② 名古屋城を核とするまちづくり・ものづくり魅⼒軸のプロモーション

◆ まちづくり・ものづくり魅⼒軸の産業観光コンテンツの魅⼒発信 名古屋城から名古屋港地区までの「まちづくり・ものづくり魅⼒軸」を中⼼に、トヨタ 産業技術記念館やリニア・鉄道館等の産業観光施設のほか、⼯場・⽣産現場が集積する地 区の特性を活かしながら、エリアの魅⼒発信を⾏います。 ◆ 名古屋港の魅⼒向上・発信 名古屋港⾦城ふ頭エリアでは、2017(平成 29)年度に開業したLEGOLAND®J apanを始めとし、リニア・鉄道館等、賑わいを創出する施設が⽴地するほか、ガーデ ンふ頭エリアでは、名古屋港⽔族館等のアミューズメント施設や商業施設、みなとまつり 等のイベントを活⽤し、ベイエリアの魅⼒向上・発信を⾏います。

施策4

名古屋の強みである産業を活かした観光の推進

~ものづくりのまち 名古屋~

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③ 体験型コンテンツの充実・PR

◇ 伝統産業の体験型コンテンツの充実 職⼈や作り⼿に継承される技術を⾒て触れることができる「尾張名古屋の職⼈展」等を 通じてものづくりの素晴らしさをPRするとともに、「モノ」消費から「コト」消費へシ フトしている観光客のニーズを捉え、有松・鳴海絞り体験等⾃ら体験して楽しめる体験型 の観光コンテンツを充実させます。 ◇ ⼯場⾒学・企業⾒学等の機会の拡⼤ ⺠間事業者と連携することにより、⼯場⾒学や企業等の受⼊先を増やし、団体⾒学やイ ンセンティブツアー23、教育旅⾏等の誘致促進を図るとともに、⾒学の受⼊に協⼒して もらえる企業や⼯場の発掘に努め、ウォーキングイベント等への活⽤を図ります。

④ ⼟産品の開発・⽀援

◇ 魅⼒的な⼟産品の開発・⽀援 伝統⼯芸品をはじめとした⼟産品について、⺠間事業者等と連携することにより名古屋 の⼟産としてブランディング24を進めるとともに、⼟産品開発を促進することで名古屋 の魅⼒向上を図ります。 評価指標 現状 具体的な取り組み 2019 年度 2020 年度 2021 年度 2022 年度 2023 年度 ⽬標値 観光地点での ⼊込客数 (産業観光) 134 万⼈ (平成 29 年度) 産業観光施設の 魅⼒向上・発信 200 万⼈ (平成 35 年) 満⾜した名古屋の 観光資源 (産業・ものづく り施設) 12.1% (平成 29 年度) 伝統産業の体験型 コンテンツの充実 30% (平成 35 年)

施策4

評価指標

魅⼒向上・発信 実施

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