Press Release
報道関係各位 平成 23 年 3 月 1 日 社団法人 不動産協会「シニア期の住まい方に関する意識調査」の結果について
高齢化が急速に進み、都市部を中心に単身や夫婦のみの高齢者世帯が急増しています。 高齢期の安心・安全の住まいの供給は喫緊の課題であり、こうした社会的ニーズに対して 不動産業界が果たすべき役割も増す一方です。 社団法人不動産協会(理事長:岩沙弘道)では、このような背景を踏まえて、平成 22 年 8 月に「高齢時代の住宅のあり方に関する研究会」を設立し、シニア向けの住宅事業(分 譲型・賃貸型)の市場環境の分析や事業のあり方等の検討を進めています。 同研究会では、シニア層(高齢者およびプレ高齢者)のシニア期の住まいに関する意識 がどのようなものかを把握することを目的にアンケート調査「シニア期の住まい方に関す る意識調査」を実施し、このほどその調査結果をまとめました。 この調査では、シニア層の、①現在の生活環境や住宅に対する評価、②将来の住み替え に対する考え方、③シニア向け住宅(主に高齢者が集まって住むバリアフリー仕様の集合 住宅で、日常生活支援や介護等のサービスが付いている住まい)に関する興味・利用意向、 などについて調査しました。 主な調査結果は以下のとおりです。調査結果のポイント
●「将来住み替えをするとすれば、どのようなことがきっかけになると思うか」との問い には、「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」「自分または配偶者が介護を必 要とするようになった時」の割合が高い。単身になったり要介護状態になったりした場 合に、安心・安全に暮らせる住まいへの住み替えを考えるシニアが多いといえる。 6・12 ページ ●分譲型のシニア向け住宅に付いていたらよいと思う施設については、「診療所、クリニッ ク」「看護師などに健康相談を行ってもらえる健康相談室」「体調を崩した時などケアを 受けられる一時介護室」「共用食堂、レストラン」の割合が高い。医療面や健康管理に関 するシニアの関心は高いといえる。 7 ページ ●シニア向け住宅にあったらよいと思うサービスについては、分譲型・賃貸型ともに、「24 時間の緊急時対応・駆け付けサービス」「食事サービス」「健康管理サービス(看護師に よる健康チェックや健康相談など)」の割合が高い。 8・13 ページ ◆アンケート調査要領 調査地域:東京都(23 区、26 市)、神奈川県(横浜市、川崎市)、埼玉県(さいたま市、川 口市)、千葉県(千葉市、船橋市、市川市) 調査対象:55 歳以上の男女 調査方法:インターネット調査 調査時期:平成 22 年 7 月 27 日~8 月 2 日 有効回答数:1,154 件 ●本件に関するお問い合わせ――■ 調査結果の概要 ■
※( )内のページ数は本プレスリリースの詳細ページ 1.シニア層が分譲型シニア向け住宅1・2に望む内容 クラスターは「共用施設&健康サービス志向タイプ」が 3 割と最も多い・・・・・・(p3・4) 「共用施設&健康サービス志向タイプ」は現在の生活利便性の低さに不満・・・・・・・(p5) 「介護サービス重視タイプ」は現住宅の手入れに不満・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(p5) 住み替えをするきっかけは「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」・・・(p6) 「経営安定・資産性重視タイプ」は要介護時にケア付き住宅等を希望・・・・・・・・・・(p6) 希望する付帯施設は「クリニック」「健康相談室」「レストラン」・・・・・・・・・・・・・・・・(p7) 希望するサービスは「緊急時対応」「食事」「健康管理」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(p8) 2.シニア層が賃貸型シニア向け住宅3に望む内容 クラスターは「多世代共住&共用施設志向タイプ」「介護サービス重視タイプ」が多い ・・・・・・(p9・10) 「経営安定・終身居住重視タイプ」は「緑が少ないことや景観」に不満・・・・・・・・・(p11) 「経営安定・終身居住重視タイプ」は「維持管理・居住継続の経済不安」が大きい ・・・・・・・・・(p11) 住み替えをするきっかけは「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」・・・(p12) 「経営安定・終身居住重視タイプ」は要介護時にケア付き住宅等を希望・・・・・・・・・(p12) 希望するサービスは「健康管理」「緊急時対応」「食事」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(p13) 1 シニア向け住宅:アンケート調査では以下の説明文を提示の上、分譲型シニア向け住宅および賃貸型シ ニア向け住宅に対する興味や、あったらよいと思う付帯施設、サービス等について尋ねた。 【説明文】シニア向け住宅とは、主に高齢者が集まって住む集合住宅で、日常生活を支えるサービスや 介護サービスなどが付いている住まいのことです。 2 分譲型シニア向け住宅:アンケート調査では以下の説明文を提示の上、回答を求めた。 【説明文】シニア向け住宅の中には、分譲型のものがあります(高齢者向け分譲マンション)。 高齢者向け分譲マンションとは: ・高齢者専用(ひとり暮らし、夫婦世帯など)のマンションのほか、普通のマンションのようにフ ァミリーや若い世帯などが同じ住棟に共住する(混ざって住む)タイプのものもあります。 ・建物はバリアフリーになっています。 ・食事サービスのほか、緊急時の対応や生活相談、趣味のサークル、医療・介護などのサービスが 提供されます。 ・普通の分譲マンションと同様、子供に相続したり中古で売ったりすることが自由にできます。 3 賃貸型シニア向け住宅:アンケート調査では以下の説明文を提示の上、回答を求めた。 【説明文】シニア向け住宅の中には、賃貸型のものがあります(高齢者専用賃貸住宅(高専賃)など)。 高齢者専用賃貸住宅(高専賃)とは: ・高齢者専用(ひとり暮らし、夫婦世帯など)の賃貸マンションです。 ・建物はバリアフリーになっていて、専用住戸のほかに食堂や共用のリビングなど入居者専用の施 設が付いている場合もあります。 ・食事サービスのほか、緊急時の対応や生活相談、介護などのサービスが提供されます。 ・介護が必要になった場合は、介護保険の訪問介護サービスなどを利用して住み続けることも可能 です。 ・終身建物賃貸借という終身の契約を結べるタイプのものもあります。途中で退去を迫られること なく、生涯安心して住み続けることができます。1.シニア層が分譲型シニア向け住宅に望む内容
■クラスターは「共用施設&健康サービス志向タイプ」が 3 割と最も多い 分譲型のシニア向け住宅への興味の有無について「まったく興味がない」と回答したサ ンプルを除外した上で、分譲型シニア向け住宅に対して何を重視するかという問いに対す る回答を元にクラスター分析4を行った結果、回答者を以下の 5 つのクラスター(群)に分 類することができた。 5 つのクラスターの中では「共用施設&健康サービス志向タイプ」が約 3 割と最も多く なっている(図表 1)。 ●分譲型シニア向け住宅に重視する点から導いた回答者のクラスター(群) ①共用施設&健康サービス志向タイプ(構成比 29%) 食堂・大浴場・趣味室などの共用施設が充実していることを望む。 日々の活動や生活時間に拘束や制約がないことを希望するが、趣味のサークル活 動が充実していることも重視。 健康管理や健康増進サービスが充実していること、栄養管理の行き届いた食事サ ービスを重視するほか、診療所やヘルパーステーションなど医療・介護施設が付 いていることを希望。 ②介護サービス重視タイプ(24%) 十分な介護サービスが受けられることを重視。 栄養管理の行き届いた食事サービスを重視するほか、診療所やヘルパーステーシ ョンなど医療・介護施設が付いていることを希望。 ③生活利便性重視タイプ(20%) 街中に立地し、駅やスーパーに近いなど生活利便性がよいことを重視。 建物や住戸内がバリアフリーであることも重視。 ④経営安定・資産性重視タイプ(20%) 事業者の経営が安定しており信頼できることを重視。 相続や転売が簡単にできることにも重きを置いている。 ⑤多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ(7%) 若い人やファミリー世帯など、高齢者以外の年代も一緒に住めることを望む。 建物や住戸内がバリアフリーであることも重視。 (回答数=958 人) 4 クラスター分析:異質なデータを含む個体(要素)をそれぞれの個体を調べて得られた多変量データを もとに類型化して、いくつかの群(クラスター)に分類する方法の総称をいう。図表 1 分譲型シニア向け住宅クラスター:各クラスターの構成比と回答者の属性
分譲型シニア向け住宅
(N=958)5 5 N:本プレスリリースのアンケート結果において、「N」とは各設問における回答数を示す。①
共用施設& 健康サービス 志向タイプ 29%②
介護サービス 重視タイプ 24%③
生活利便性 重視タイプ 20%④
経営安定・ 資産性 重視タイプ 20%⑤
多世代共住& バリアフリー 空間志向タイプ 7% ●女性がやや多め。女性55~64歳 が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●夫婦のみ世帯がやや多い(約47 %)。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●女性がやや多め。女性55~64歳 が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●夫婦のみ世帯がやや多い(約47 %)。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●65~74歳が若干高い。 ●東京都居住者がやや多い。 ●持ち家集合住宅に夫婦で居住す る世帯が比較的多い。 ●世帯月収の平均額は39万円。 ●65~74歳が若干高い。 ●東京都居住者がやや多い。 ●持ち家集合住宅に夫婦で居住す る世帯が比較的多い。 ●世帯月収の平均額は39万円。 ●男女の偏りはあまりな い。65~74歳の比率は若 干高い。 ●持ち家戸建居住者が若 干多い。 ●「夫婦のみ」と「3世代 同居」世帯が若干多い。 ●世帯月収の平均額は35 万円。 ●男女の偏りはあまりな い。65~74歳の比率は若 干高い。 ●持ち家戸建居住者が若 干多い。 ●「夫婦のみ」と「3世代 同居」世帯が若干多い。 ●世帯月収の平均額は35 万円。 ●男女の偏りはあまりない 。男性55~64歳、75歳以 上の比率が若干高い。 ●持ち家戸建住宅で子と同 居する世帯と、借家で一 人暮らし世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は42万 円。 ●男女の偏りはあまりない 。男性55~64歳、75歳以 上の比率が若干高い。 ●持ち家戸建住宅で子と同 居する世帯と、借家で一 人暮らし世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は42万 円。 ●女性より男性が多い。特に男性55 ~64歳が多い。有職者も多い。 ●神奈川県居住者がやや多い。 ●持ち家戸建居住者が少なく、集合 住宅(持ち家+借家)居住者が比較 的多い。 ●夫婦のみ世帯が少なく、子と同居 している世帯が多い(約54%)。 ●世帯月収の平均額は38万円。 ●女性より男性が多い。特に男性55 ~64歳が多い。有職者も多い。 ●神奈川県居住者がやや多い。 ●持ち家戸建居住者が少なく、集合 住宅(持ち家+借家)居住者が比較 的多い。 ●夫婦のみ世帯が少なく、子と同居 している世帯が多い(約54%)。 ●世帯月収の平均額は38万円。①
共用施設& 健康サービス 志向タイプ 29%②
介護サービス 重視タイプ 24%③
生活利便性 重視タイプ 20%④
経営安定・ 資産性 重視タイプ 20%⑤
多世代共住& バリアフリー 空間志向タイプ 7% ●女性がやや多め。女性55~64歳 が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●夫婦のみ世帯がやや多い(約47 %)。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●女性がやや多め。女性55~64歳 が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●夫婦のみ世帯がやや多い(約47 %)。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●65~74歳が若干高い。 ●東京都居住者がやや多い。 ●持ち家集合住宅に夫婦で居住す る世帯が比較的多い。 ●世帯月収の平均額は39万円。 ●65~74歳が若干高い。 ●東京都居住者がやや多い。 ●持ち家集合住宅に夫婦で居住す る世帯が比較的多い。 ●世帯月収の平均額は39万円。 ●男女の偏りはあまりな い。65~74歳の比率は若 干高い。 ●持ち家戸建居住者が若 干多い。 ●「夫婦のみ」と「3世代 同居」世帯が若干多い。 ●世帯月収の平均額は35 万円。 ●男女の偏りはあまりな い。65~74歳の比率は若 干高い。 ●持ち家戸建居住者が若 干多い。 ●「夫婦のみ」と「3世代 同居」世帯が若干多い。 ●世帯月収の平均額は35 万円。 ●男女の偏りはあまりない 。男性55~64歳、75歳以 上の比率が若干高い。 ●持ち家戸建住宅で子と同 居する世帯と、借家で一 人暮らし世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は42万 円。 ●男女の偏りはあまりない 。男性55~64歳、75歳以 上の比率が若干高い。 ●持ち家戸建住宅で子と同 居する世帯と、借家で一 人暮らし世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は42万 円。 ●女性より男性が多い。特に男性55 ~64歳が多い。有職者も多い。 ●神奈川県居住者がやや多い。 ●持ち家戸建居住者が少なく、集合 住宅(持ち家+借家)居住者が比較 的多い。 ●夫婦のみ世帯が少なく、子と同居 している世帯が多い(約54%)。 ●世帯月収の平均額は38万円。 ●女性より男性が多い。特に男性55 ~64歳が多い。有職者も多い。 ●神奈川県居住者がやや多い。 ●持ち家戸建居住者が少なく、集合 住宅(持ち家+借家)居住者が比較 的多い。 ●夫婦のみ世帯が少なく、子と同居 している世帯が多い(約54%)。 ●世帯月収の平均額は38万円。■「共用施設&健康サービス志向タイプ」は現在の生活利便性の低さに不満 現在の生活環境に対する不満・不安については、「共用施設&健康サービス志向タイプ」 は、「鉄道駅や病院等が遠い、買い物が不便など生活利便性が低い」ことの不満度が高くな っている。また、「介護サービス重視タイプ」は「子供や近所との人づきあいが希薄」なこ とや「坂道が苦である」といった不満度が、「多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ」 は「防犯面や災害に対する不安」が相対的に大きい(図表 2)。 因子分析6 図表 2 現在の生活環境についての不満・不安(分譲型シニア向け住宅クラスター別) ■「介護サービス重視タイプ」は現住宅の手入れに不満 現在の住宅に対する困りごとや不満については、「介護サービス重視タイプ」は「住宅や 庭の掃除や手入れが大変」であることの不満度が高い。また、「多世代共住&バリアフリー 空間志向タイプ」は「日当たり・風通し・老朽化」に対する不満が大きくなっている。「経 営安定・資産性重視タイプ」と「生活利便性重視タイプ」は「維持管理・居住継続のため の経済的不安」が大きい(図表 3)。 図表 3 現住宅に対する困りごとや不満(分譲型シニア向け住宅クラスター別) 6 因子分析:測定された多数の変数の相関関係に基づき、直接測定できない潜在因子を見いだす手法。 N=958 -0.10 -0.05 0.00 0.05 0.10 鉄道駅や病院が遠い、 買い物が不便など 生活利便性が低い 緑が少ない・景観 防犯面や災害に 対する不安 子や近所との 人づきあいが希薄 坂道が苦である -0.20 -0.100.00 0.10 0.20 ①共用施設& 健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 資産性重視タイプ ⑤多世代共住& バリアフリー空間志向タイプ -0.10 -0.05 0.00 0.05 0.10 鉄道駅や病院が遠い、 買い物が不便など 生活利便性が低い 緑が少ない・景観 防犯面や災害に 対する不安 子や近所との 人づきあいが希薄 坂道が苦である -0.20 -0.100.00 0.10 0.20 ①共用施設& 健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 資産性重視タイプ ⑤多世代共住& バリアフリー空間志向タイプ N=958 -0.20 -0.10 0.00 0.10 0.20 狭い・間取りが悪い バリアフリーでない 維持管理・居住継続 のための経済的不安 日当たり・風通し・ 老朽化 住宅や庭の 掃除や手入れが大変 -0.20 -0.100.000.10 0.20 ①共用施設& 健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 資産性重視タイプ ⑤多世代共住& バリアフリー空間志向タイプ -0.20 -0.10 0.00 0.10 0.20 狭い・間取りが悪い バリアフリーでない 維持管理・居住継続 のための経済的不安 日当たり・風通し・ 老朽化 住宅や庭の 掃除や手入れが大変 -0.20 -0.100.000.10 0.20 ①共用施設& 健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 資産性重視タイプ ⑤多世代共住& バリアフリー空間志向タイプ ※現在の生活環境に対する不満・不安の 選択肢(11 個)を因子分析6し、5 つの 要素を抽出した。クラスターごとに 5 つの要素の因子得点(その要素との関 係の強さを表す数値)を算出し、グラ フ化した。 ※現在の住宅に対する困りごとや不満の 選択肢(10 個)を因子分析し、5 つの 要素を抽出した。クラスターごとに 5 つの要素の因子得点を算出し、グラフ 化した。
■住み替えをするきっかけは「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」 「将来住み替えをするとすれば、どのようなことがきっかけになると思うか」との問い には、5 つのクラスターともに「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」と「自 分または配偶者が介護を必要とするようになった時」の割合が高く、とりわけ「介護サー ビス重視タイプ」はこの 2 つの理由を選択する割合が高くなっている(図表 4)。 図表 4 住み替えをするきっかけ(分譲型シニア向け住宅クラスター別) ■「経営安定・資産性重視タイプ」は要介護時に介護施設・ケア付き住宅等を希望 自分が将来介護が必要になった時に希望する住まい方については、「経営安定・資産性重 視タイプ」「介護サービス重視タイプ」は、「介護を受けられる施設7」や「ケア付きの住宅 8」を選択する割合が高く、両方(介護施設・ケア付き住宅)をあわせると過半数を超える。 一方、「多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ」「生活利便性重視タイプ」は、「リフォ ームなどせず、現在の住宅に住み続けたい」「現在の住宅をリフォームするなどして住み続 けたい」と現住宅への住み続けを希望する割合が過半数を占めている(図表 5)。 図表 5 要介護になった時に希望する住まい方(分譲型シニア向け住宅クラスター別) 7 介護を受けられる施設:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなど。 8 ケア付きの住宅:日常生活支援や介護サービスなどを提供する高齢者専用賃貸住宅など。 N=958 22.2 20.3 29.7 12.8 26.2 28.0 21.2 23.6 26.6 33.8 24.7 28.6 23.1 31.4 20.0 16.5 24.2 16.9 21.3 15.4 2.2 1.3 1.0 2.1 1.5 1.1 2.9 2.2 2.6 3.6 2.2 3.1 4.8 3.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% ①共用施設&健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・資産性重視タイプ ⑤多世代共住& バリアフリー空間志向タイプ リフォームなどせず、現在の住宅に 住み続けたい 現在の住宅をリフォームするなどし て住み続けたい 介護を受けられる施設に入居した い ケア付きの住宅に入居したい 子供や親族の家に移り住んで世話 をしてもらいたい 子供や親族に自分の住宅に同居 してもらい、世話をしてもらいたい その他 N=958 (%) 45.5 5.0 6.8 16.5 9.0 5.0 5.0 51.9 3.9 5.2 22.9 13.9 7.8 3.9 11.7 6.2 6.2 13.3 17.9 33.3 7.2 2.6 38.8 5.9 8.0 25.0 43.1 24.5 10.1 5.3 17.6 3.2 7.7 13.8 10.8 6.2 4.6 9.2 6.2 11.1 31.5 20.4 9.0 3.5 10.0 46.3 3.6 15.9 44.6 13.3 6.4 21.5 23.1 20.0 40.0 0.0 20.0 40.0 60.0 配 偶 者 な ど が 亡 く な っ て 一 人 暮 ら し に な っ た 時 子 供 が 独 立 し て 、 夫 婦 二 人 暮 ら し に な っ た 時 現 在 別 居 し て い る 子 供 と 同 居 す る こ と に な っ た 時 毎 日 の 食 事 づ く り が 面 倒 に な っ た 時 自 分 ま た は 配 偶 者 の 健 康 状 態 が 不 安 に な っ た 時 自 分 ま た は 配 偶 者 が 介 護 を 必 要 と す る よ う に な っ た 時 現 在 の 住 宅 が 古 く な り 、 大 き な 改 修 が 必 要 と な っ た 時 現 在 の 住 宅 の 管 理 や 庭 の 手 入 れ が 大 変 に な っ た 時 現 在 の 住 宅 が 売 り 時 に な っ た 時 現 在 の 住 宅 よ り も 良 い 物 件 を 見 つ け た 時 そ の 他 ①共用施設&健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・資産性重視タイプ ⑤多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ
■分譲型シニア向け住宅に希望する付帯施設は「クリニック」「健康管理室」「レストラン」 分譲型シニア向け住宅に付いていたらよいと思う施設については、5 つのクラスターと もに「診療所、クリニック」「看護師などに健康相談を行ってもらえる健康管理室」「体調 を崩した時などケアを受けられる一時介護室」「共用食堂、レストラン」の割合が高い。 クラスター別にみると、「介護サービス重視タイプ」「経営安定・資産性重視タイプ」「共 用施設&健康サービス志向タイプ」は、「クリニック」や「健康管理室」「一時介護室」な ど医療・介護関連の施設を希望する割合が高い。一方、「生活利便性重視タイプ」は、「レ ストラン」や「スーパー、コンビニ」などの割合が高くなっている(図表 6)。 図表 69 分譲型シニア向け住宅に付いていたらよいと思う施設(分譲型シニア向け住宅ク ラスター別) 9 図表 6 および 7:図表 6・7 の点数は、最小 0~最大 3 の間の数値をとる。選択肢の中から、各回答者が 1 位~3 位まで選んだ回答データに対し、1 位→3 点、2 位→2 点、3 位→1 点として、重みをつけた値の 平均を算出した。 N=958 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 共 用 食 堂 、 レ ス ト ラ ン 大 浴 場 運 動 が で き る ジ ム シ ア タ ー ル ー ム ( 映 画 鑑 賞 室 ) カ ラ オ ケ 室 麻 雀 な ど が で き る ゲ ー ム 室 絵 画 ・ 陶 芸 ・ 手 芸 な ど が で き る 工 芸 室 親 族 が 泊 ま れ る ゲ ス ト ル ー ム 理 美 容 室 診 療 所 、 ク リ ニ ッ ク 看 護 師 な ど に 健 康 相 談 を 行 っ て も ら え る 健 康 管 理 室 体 調 を 崩 し た 時 な ど ケ ア を 受 け ら れ る 一 時 介 護 室 ス ー パ ー 、 コ ン ビ ニ 訪 問 介 護 事 業 所 デ イ サ ー ビ ス セ ン タ ー 園 芸 な ど が で き る 広 い 庭 ①共用施設&健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・資産性重視タイプ ⑤多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ
■分譲型シニア向け住宅に希望するサービスは「緊急時対応」「食事」「健康管理」 分譲型シニア向け住宅にあったらよいと思うサービスについては、5 つのクラスターと もに「24 時間の緊急時対応、駆け付けサービス」「食事サービス」「健康管理サービス(看 護師による健康チェックや健康相談など)」の割合が高い。 クラスター別にみると、「多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ」は「24 時間の緊 急時対応、駆け付けサービス」を希望する割合が高い。 「共用施設&健康サービス志向タイプ」「生活利便性重視タイプ」は「食事サービス」の 割合が高く、また「介護サービス重視タイプ」は「介護サービス(食事・入浴・着替えな どの介助・介護)」を希望する割合が他のクラスターよりも高くなっている(図表 7)。 図表 7 分譲型シニア向け住宅にあったらよいと思うサービス(分譲型シニア向け住宅ク ラスター別) N=958 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 フ ロ ン ト サ ー ビ ス 食 事 サ ー ビ ス 2 4 時 間 の 緊 急 時 対 応 、 駆 け 付 け サ ー ビ ス 家 事 代 行 サ ー ビ ス ( 掃 除 、 洗 濯 、 買 い 物 な ど ) 外 出 支 援 サ ー ビ ス ( 通 院 の 送 迎 や 外 出 の 付 き 添 い な ど ) 健 康 管 理 サ ー ビ ス ( 看 護 師 に よ る 健 康 チ ェ ッ ク や 健 康 相 談 な ど ) 介 護 サ ー ビ ス ( 食 事 、 入 浴 、 着 替 え な ど の 介 助 ・ 介 護 ) 余 暇 活 動 サ ー ビ ス ( 趣 味 の サ ー ク ル 、 イ ベ ン ト の 開 催 な ど ) 生 活 相 談 サ ー ビ ス ( 助 言 、 相 談 、 各 種 情 報 提 供 ) ①共用施設&健康サービス志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・資産性重視タイプ ⑤多世代共住&バリアフリー空間志向タイプ
2.シニア層が賃貸型シニア向け住宅に望む内容
■クラスターは「多世代共住&共用施設志向タイプ」「介護サービス重視タイプ」が多い 賃貸型シニア向け住宅への興味の有無について「まったく興味がない」と回答したサン プルを除外した上で、賃貸型シニア向け住宅に対して何を重視するかという問いに対する 回答を元にクラスター分析を行った結果、回答者を以下の 5 つのクラスター(群)に分類 することができた。 5 つのクラスターの中では「多世代共住&共用施設志向タイプ」が 25%、次いで「介護 サービス重視タイプ」が 24%と割合が高くなっている(図表 8)。 ●賃貸型シニア向け住宅に重視する点から導いた回答者のクラスター(群) ①多世代共住&共用施設志向タイプ(構成比 25%) 建物や住戸内がバリアフリーであること、食堂・大浴場・趣味室などの共用施設 が充実していることを重視。 日々の活動や生活時間に拘束や制約がないことを希望するが、趣味のサークル活 動が充実していることも重視。 健康管理や健康増進サービスが充実していることを希望。 若い人やファミリー世帯など、高齢者以外の年代が一緒に住めるとよいと考える 人も多い。 ②介護サービス重視タイプ(24%) 十分な介護サービスが受けられることを重視。 栄養管理の行き届いた食事サービスを重視するほか、診療所やヘルパーステーシ ョンなど医療・介護施設が付いていることを希望。 ③生活利便性重視タイプ(18%) 街中に立地し、駅やスーパーに近いなど生活利便性がよいことを重視。 建物や住戸内がバリアフリーであることも重視。 ④経営安定・終身居住重視タイプ(17%) 事業者の経営が安定しており信頼できることを重視。 終身契約を結ぶことができ、生涯安心して住み続けられることを希望。 ⑤健康管理志向タイプ(16%) 診療所やヘルパーステーションなど医療・介護施設が付いていることを重視。 (回答数=944 人)図表 8 賃貸型シニア向け住宅クラスター:各クラスターの構成比と回答者の属性
賃貸型シニア向け住宅
(N=944)①
多世代共住& 共用施設 志向タイプ 25%②
介護サービス 重視タイプ 24%③
生活利便性 重視タイプ 18%④
経営安定・ 終身居住 重視タイプ 17%⑤
健康管理 志向タイプ 16% ●男性65~74歳の比率が若干高い。 ●職業は、会社員が比較的多い。 ●子と同居している世帯の比率が低 い。 ●夫婦のみで持ち家戸建住宅に居住 する世帯がやや多い。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●男性65~74歳の比率が若干高い。 ●職業は、会社員が比較的多い。 ●子と同居している世帯の比率が低 い。 ●夫婦のみで持ち家戸建住宅に居住 する世帯がやや多い。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●女性55~74歳が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●同居家族人数は多い。2世帯または 3世代同居で持ち家戸建住宅に居住 する世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は35.7万円。 ●女性55~74歳が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●同居家族人数は多い。2世帯または 3世代同居で持ち家戸建住宅に居住 する世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は35.7万円。 ●男性65歳以上の比率がや や高い。 ●一番長く従事した職業は 、会社員、会社役員の比 率が高い。 ●持ち家集合住宅居住者が 多い。 ●「夫婦と未婚の子」世帯 が多い。 ●世帯月収の平均額は36.7 万円。 ●男性65歳以上の比率がや や高い。 ●一番長く従事した職業は 、会社員、会社役員の比 率が高い。 ●持ち家集合住宅居住者が 多い。 ●「夫婦と未婚の子」世帯 が多い。 ●世帯月収の平均額は36.7 万円。 ●55~64歳が若干高い。 ●一人暮らし世帯が比較 的多い。 ●集合住宅(持ち家・借 家)居住率が高く、持 ち家戸建ての比率は低 い。 ●世帯月収の平均額は40 万円。 ●55~64歳が若干高い。 ●一人暮らし世帯が比較 的多い。 ●集合住宅(持ち家・借 家)居住率が高く、持 ち家戸建ての比率は低 い。 ●世帯月収の平均額は40 万円。 ●女性55~64歳の比率が高い。 ●職業は、パート・アルバイトが 比較的多い。 ●2世帯で持ち家戸建住宅に居住 する世帯の比率がやや高い。 ●世帯月収の平均額は37.5万円。 ●女性55~64歳の比率が高い。 ●職業は、パート・アルバイトが 比較的多い。 ●2世帯で持ち家戸建住宅に居住 する世帯の比率がやや高い。 ●世帯月収の平均額は37.5万円。①
多世代共住& 共用施設 志向タイプ 25%②
介護サービス 重視タイプ 24%③
生活利便性 重視タイプ 18%④
経営安定・ 終身居住 重視タイプ 17%⑤
健康管理 志向タイプ 16% ●男性65~74歳の比率が若干高い。 ●職業は、会社員が比較的多い。 ●子と同居している世帯の比率が低 い。 ●夫婦のみで持ち家戸建住宅に居住 する世帯がやや多い。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●男性65~74歳の比率が若干高い。 ●職業は、会社員が比較的多い。 ●子と同居している世帯の比率が低 い。 ●夫婦のみで持ち家戸建住宅に居住 する世帯がやや多い。 ●世帯月収の平均額は37万円。 ●女性55~74歳が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●同居家族人数は多い。2世帯または 3世代同居で持ち家戸建住宅に居住 する世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は35.7万円。 ●女性55~74歳が若干多い。 ●専業主婦が多い。 ●同居家族人数は多い。2世帯または 3世代同居で持ち家戸建住宅に居住 する世帯が多い。 ●世帯月収の平均額は35.7万円。 ●男性65歳以上の比率がや や高い。 ●一番長く従事した職業は 、会社員、会社役員の比 率が高い。 ●持ち家集合住宅居住者が 多い。 ●「夫婦と未婚の子」世帯 が多い。 ●世帯月収の平均額は36.7 万円。 ●男性65歳以上の比率がや や高い。 ●一番長く従事した職業は 、会社員、会社役員の比 率が高い。 ●持ち家集合住宅居住者が 多い。 ●「夫婦と未婚の子」世帯 が多い。 ●世帯月収の平均額は36.7 万円。 ●55~64歳が若干高い。 ●一人暮らし世帯が比較 的多い。 ●集合住宅(持ち家・借 家)居住率が高く、持 ち家戸建ての比率は低 い。 ●世帯月収の平均額は40 万円。 ●55~64歳が若干高い。 ●一人暮らし世帯が比較 的多い。 ●集合住宅(持ち家・借 家)居住率が高く、持 ち家戸建ての比率は低 い。 ●世帯月収の平均額は40 万円。 ●女性55~64歳の比率が高い。 ●職業は、パート・アルバイトが 比較的多い。 ●2世帯で持ち家戸建住宅に居住 する世帯の比率がやや高い。 ●世帯月収の平均額は37.5万円。 ●女性55~64歳の比率が高い。 ●職業は、パート・アルバイトが 比較的多い。 ●2世帯で持ち家戸建住宅に居住 する世帯の比率がやや高い。 ●世帯月収の平均額は37.5万円。■「経営安定・終身居住重視タイプ」は「緑が少ないことや景観」に不満 現在の生活環境に対する不満・不安については、「経営安定・終身居住重視タイプ」は「緑 が少ない・景観」に対する不満度が高くなっている。また、「多世代共住&共用施設志向タ イプ」は「坂道が苦である」こと、「健康管理志向タイプ」は「防犯面や災害に対する不安」、 「介護サービス重視タイプ」は「鉄道駅や病院等が遠い、買い物が不便など生活利便性が 低い」「子や近所との人づきあいが希薄」であることの不満度が相対的に大きい(図表 9)。 図表 9 現在の生活環境についての不満・不安(賃貸型シニア向け住宅クラスター別) ■「経営安定・終身居住重視タイプ」は「維持管理・居住継続の経済不安」が大きい 現在の住宅に対する困りごとや不満については、「経営安定・終身居住重視タイプ」は、 「維持管理・居住継続のための経済的不安」や「バリアフリーでない」こと、「日当たり・ 風通し・老朽化」に対する不満が大きい(図表 10)。 図表 10 現住宅に対する困りごとや不満(賃貸型シニア向け住宅クラスター別) N=944 -0.12 -0.06 0.00 0.06 0.12 0.18 鉄道駅や病院が遠い、 買い物が不便など 生活利便性が低い 緑が少ない ・景観 防犯面や災害 に対する不安 子や近所との 人づきあいが希薄 坂道が苦である -0.12 -0.060.000.060.12 0.18①多世代共住& 共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ -0.12 -0.06 0.00 0.06 0.12 0.18 鉄道駅や病院が遠い、 買い物が不便など 生活利便性が低い 緑が少ない ・景観 防犯面や災害 に対する不安 子や近所との 人づきあいが希薄 坂道が苦である -0.12 -0.060.000.060.12 0.18①多世代共住& 共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ -0.12 -0.060.000.060.12 0.18①多世代共住& 共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ -0.12 -0.06 0.00 0.06 0.12 0.18 狭い・間取りが悪い バリアフリーでない 維持管理・居住継続の ための経済的不安 日当たり・風通し・ 老朽化 住宅や庭の 掃除や手入れが大変 -0.12 -0.060.000.060.12 0.18①多世代共住& 共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・ 終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ -0.12 -0.06 0.00 0.06 0.12 0.18 狭い・間取りが悪い バリアフリーでない 維持管理・居住継続の ための経済的不安 日当たり・風通し・ 老朽化 住宅や庭の 掃除や手入れが大変 N=944 ※現在の生活環境に対する不満・不安の 選択肢(11 個)を因子分析6し、5 つの 要素を抽出した。クラスターごとに 5 つの要素の因子得点(その要素との関 係の強さを表す数値)を算出し、グラ フ化した。 ※現在の住宅に対する困りごとや不満の 選択肢(10 個)を因子分析し、5 つの 要素を抽出した。クラスターごとに 5 つの要素の因子得点を算出し、グラフ 化した。
■住み替えをするきっかけは「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」 「将来住み替えをするとすれば、どのようなことがきっかけになると思うか」との問い には、5 つのクラスターともに「配偶者などが亡くなって一人暮らしになった時」と「自 分または配偶者が介護を必要とするようになった時」の割合が高く、とりわけ「介護サー ビス重視タイプ」はこの 2 つの理由を選択する割合が高くなっている(図表 11)。 図表 11 住み替えをするきっかけ(賃貸型シニア向け住宅クラスター別) ■「経営安定・終身居住重視タイプ」は要介護時に介護施設・ケア付き住宅等を希望 自分が将来介護が必要になった時に希望する住まい方については、「経営安定・終身居住 重視タイプ」「介護サービス重視タイプ」は、「介護を受けられる施設」や「ケア付きの住 宅」を選択する割合が高く、両方(介護施設・ケア付き住宅)をあわせると過半数を超え る。 一方、「生活利便性重視タイプ」「多世代共住&共用施設志向タイプ」は、「リフォームな どせず、現在の住宅に住み続けたい」「現在の住宅をリフォームするなどして住み続けたい」 と現住宅への住み続けを希望する割合が過半数を占めている(図表 12)。 図表 12 要介護になった時に希望する住まい方(賃貸型シニア向け住宅クラスター別) N=944 25.4 16.5 29.1 16.8 22.6 27.2 22.8 28.5 21.7 21.3 20.3 33.9 18.0 38.5 24.5 19.8 21.9 14.5 17.4 23.9 1.9 1.9 2.3 0.4 2.2 .0 3.5 1.8 1.7 2.6 3.7 4.1 2.7 3.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% ①多世代共住&共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ リフォームなどせず、現在の住宅に 住み続けたい 現在の住宅をリフォームするなどし て住み続けたい 介護を受けられる施設に入居した い ケア付きの住宅に入居したい 子供や親族の家に移り住んで世話 をしてもらいたい 子供や親族に自分の住宅に同居し てもらい、世話をしてもらいたい その他 N=944 9.1 5.6 8.6 18.5 5.2 14.2 5.2 50.9 4.9 42.9 2.2 9.4 4.1 6.4 9.9 33.7 9.9 7.6 4.7 15.1 6.4 5.0 6.8 11.8 28.0 9.3 4.3 7.5 5.2 9.0 9.7 29.0 42.6 6.5 3.9 8.6 31.5 24.1 44.4 8.9 16.5 23.7 10.7 5.4 14.5 47.1 37.9 15.5 41.6 14.3 9.7 3.9 13.5 43.2 0.0 20.0 40.0 60.0 配 偶 者 な ど が 亡 く な っ て 一 人 暮 ら し に な っ た 時 子 供 が 独 立 し て 、 夫 婦 二 人 暮 ら し に な っ た 時 現 在 別 居 し て い る 子 供 と 同 居 す る こ と に な っ た 時 毎 日 の 食 事 づ く り が 面 倒 に な っ た 時 自 分 ま た は 配 偶 者 の 健 康 状 態 が 不 安 に な っ た 時 自 分 ま た は 配 偶 者 が 介 護 を 必 要 と す る よ う に な っ た 時 現 在 の 住 宅 が 古 く な り 、 大 き な 改 修 が 必 要 と な っ た 時 現 在 の 住 宅 の 管 理 や 庭 の 手 入 れ が 大 変 に な っ た 時 現 在 の 住 宅 が 売 り 時 に な っ た 時 現 在 の 住 宅 よ り も 良 い 物 件 を 見 つ け た 時 そ の 他 ①多世代共住&共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ (%)
■賃貸型シニア向け住宅に希望するサービスは「健康管理」「緊急時対応」「食事」 賃貸型シニア向け住宅にあったらよいと思うサービスについては、5 つのクラスターと もに「健康管理サービス(看護師による健康チェックや健康相談など)」「24 時間の緊急時 対応、駆け付けサービス」「食事サービス」の割合が高く、これは分譲型シニア向け住宅ク ラスターと同様の傾向である。 クラスター別にみると、「多世代共住&共用施設志向タイプ」や「生活利便性重視タイプ」 は「食事サービス」を希望する割合が他のクラスターより高い。「共用施設&健康サービス 志向タイプ」「生活利便性重視タイプ」は「食事サービス」の割合が高く、また「介護サー ビス重視タイプ」は「介護サービス(食事・入浴・着替えなどの介助・介護)」を希望する 割合が他のクラスターよりも高くなっている(図表 13)。 図表 1310 賃貸型シニア向け住宅にあったらよいと思うサービス(賃貸型シニア向け住宅 クラスター別) 10 図表 13:図表 13 の点数は、最小 0~最大 3 の間の数値をとる。選択肢の中から、各回答者が 1 位~3 位まで選んだ回答データに対し、1 位→3 点、2 位→2 点、3 位→1 点として、重みをつけた値の平均を 算出した。 N=944 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 フ ロ ン ト サ ー ビ ス 食 事 サ ー ビ ス 2 4 時 間 の 緊 急 時 対 応 、 駆 け 付 け サ ー ビ ス 家 事 代 行 サ ー ビ ス ( 掃 除 、 洗 濯 、 買 い 物 な ど ) 外 出 支 援 サ ー ビ ス ( 通 院 の 送 迎 や 外 出 の 付 き 添 い な ど ) 健 康 管 理 サ ー ビ ス ( 看 護 師 に よ る 健 康 チ ェ ッ ク や 健 康 相 談 な ど ) 介 護 サ ー ビ ス ( 食 事 、 入 浴 、 着 替 え な ど の 介 助 ・ 介 護 ) 余 暇 活 動 サ ー ビ ス ( 趣 味 の サ ー ク ル 、 イ ベ ン ト の 開 催 な ど ) 生 活 相 談 サ ー ビ ス ( 助 言 、 相 談 、 各 種 情 報 提 供 ) ①多世代共住&共用施設志向タイプ ②介護サービス重視タイプ ③生活利便性重視タイプ ④経営安定・終身居住重視タイプ ⑤健康管理志向タイプ