まちづくり協議会が考える災害に強いまちの整備基本方針
(1)防災面から見た大山駅周辺地区の課題(補足資料参照)
【震災について】
○ 「地域危険度」による評価 ・ 「地域危険度」は、まちの危険性を正しく理解し、地震への備えを進める ための資料として、東京都が作成している。 ・ 「地震の揺れによる建物の倒壊の危険度~建物倒壊危険度~」、「地震の揺 れによる火災の発生と延焼の危険度~火災危険度~」の 2 つについて、都 内を町丁目別に5 段階の相対評価をしている。 ・ 大山駅周辺地区について見ると、2 つの危険度についてほぼランク 3 で中 位の評価であり、相対的に危険性の高い地区とはいえないが安全な地区と も判断できないため、継続して安全・安心なまちづくりの推進が必要である。 ○ 避難場所、広域避難場所、避難路にかかわる課題 ・ 板橋区では、地震等の災害により、住居が火災や倒壊等で住むことが危険 な場合は近くの小・中学校(避難場所)に避難することとし、まち全体に 火災が拡大し危険な場合は広域避難場所に避難してもらうこととしてい る。 ・ 広域避難場所についてはいずれも大山地区から遠距離にあり、災害に対し てできるだけ避難せず対応できるよう、地区内の防災性能の向上が必要で ある。 ・ なお、大山駅周辺地区に係る広域避難場所への避難路は、川越街道、山手 通りが指定されており、地区内から避難路まで安全な経路、避難路での安 全な避難行動の確保が必要である。 ○ 建物の不燃・耐震化にかかわる課題 ・ 東京都では建物の不燃・耐震化を促進するために、①従来から都市計画法 による地域地区制度の一環として防火地域・準防火地域の指定を行ってき ており、避難場所周辺、延焼遮断帯となりうる避難路の沿道などを中心に 防火地域の指定の拡大に努める、②災害時の危険性が高い地域について、 建築物の不燃化を促進し木造住宅密集地域の耐火性を強化するため、新た 資料-3・ 建築物の耐震化については、平成 27 年度を目標に、住宅について 90%、 民間特定建築物(多数の利用に供する建物)について 90%、防災上重要 な公共建築物について100%の耐震化を進めるとしており、既存建物の耐 震診断・耐震改修の促進とともに、大山駅周辺地区の拠点地区に提言して いる大規模な施設(民間特定建築物)についても、十分な耐震・免震性を 有する建築物とすることが必要である。 ○ 防災組織への参加 ・ 板橋区では、「自分達のまちは自分達で守る」を合言葉に、町会・自治会 を母体として210 の住民防災組織(平成 20 年 9 月現在)が結成されてお り、大山駅周辺地区住民の参加を促進する必要がある。
【水害について】
○ 浸水想定区域について ・ 区は、風水害対策として「板橋区洪水ハザードマップ」を作成し、浸水想 定区域の広報を進めている。 ・ 大山駅周辺地区についてみると、荒川による浸水想定区域は示されていな いが、新河岸川・石神井川・白子川版ハザードマップでは、ハッピーロー ド大山商店街の大山駅に近い区域で 1.0~2.0m の浸水想定区域が、その周 辺で 0.2~0.5mの浸水想定区域が示されている。 ○ 水害対策 ・ 新河岸川・石神井川・白子川の各河川についての総合治水対策は、50mm /hの降雤量に対する規模で、下水道等の整備に関しては、50mm/hの 降雤量に対処し得るよう雤水幹線等の整備に努めている。 ・ また、区の総合的な治水対策の一環として、公共施設や大規模民間施設(専 用住宅を除く 500 ㎡以上の土地に建設する建築物)に雤水流出抑制施設の 設置について区が事業者に協力を求め、浸透桝、浸透地下埋管、浸透性舗 装、貯留施設等、必要な施設の設置を指導しており、大山駅周辺地区にお いても指導への協力をさらに促進することが望ましい。(2)災害に強いまちづくりの方針
① 災害時の集合場所、一時避難場所の確保と拠点地区施設の防災対応 ・ 旧養育院の再編整備や、大山駅周辺などの地区内の各拠点の整備にあたって、 災害時の集合場所、一時避難場所となる広場等の確保と「かまどベンチ」、防災 トイレなどの防災対応設備の設置、周辺区域の不燃・耐震化の促進などを検討す る。・ また、拠点地区整備に対応して整備を提言しているホール、アトリウム(建物 内部に設けられた中庭風の広場)については、避難施設としての活用を見据え、 自家発電設備、備蓄倉庫等の設置を検討する。 ② 地区外来街者の利用を想定した避難場所機能の強化、災害・避難情報の発信の検討 ・ 大山駅周辺地区は商店街を中心として地区外からの来街者も多く、避難場所と して位置づけられる地区内の小・中学校については、災害時に地区外からの来街 者の利用が考えられ、物資、防災グッズの備蓄、その他の防災関連設備の強化、 災害・避難情報の発信機能の設置についての検討を要請する。 ③ 地区内から避難路までの安全な避難経路の確保 ・ 避難路として位置づけられる川越街道、山手通りへの、地区内からの安全な避 難経路として、補助 26 号線、主要生活道路の整備を位置づける。 ・ 補助 26 号線、主要生活道路の沿道については、沿道建物の不燃・耐震化を促進 する。 ・ また、東武東上線立体化後の鉄道敷きについて、避難路としての活用を要請す る。 ④ 「新防火地域」の指定拡大など、不燃・耐震化の促進 ・ 地区内の建物の不燃・耐震性の向上を促進するため、「新防火地域」の指定区域 の拡大の検討を要請する。 ・ また、拠点地区の不燃・耐震化を促進するために、拠点地区整備に対応して防火 地域等の指定拡大を要請する。 ⑤ 木造住宅密集地区の安全性向上 ・ 木造住宅が密集し、細街路の集中する区域について、避難や緊急車輌の進入を 確保するため、生活道路の整備、建物の不燃・耐震性の向上を促進する。 ⑥ 商店街での落下物防止、電線地中化の検討 ・ 商店街では、災害時の安全な避難を確保するため、沿道建物からの落下物の防 止措置について検討し、また、電線地中化の検討を要請する。 ⑦ 住民防災組織への参加 ・ 地区内の町会・自治会を母体とする住民防災組織への参加を促し、「自分達のま ちは自分達で守る」を合言葉とした防災活動への参加を進める。 ⑧ 水害対策の推進 ・ 浸透桝、浸透地下埋管、浸透性舗装、貯留施設等の普及に向けた取組みを促進
《災害に強いまちの整備基本方針》 ◎ 災害時の集合場所、一時避難場所 の確保と拠点地区施設の防災対応 ・ 広場確保と周辺の不燃・耐震化 ・ 拠点地区施設の避難施設利用の検討 ◎ 地区外来街者の利用を想定した避 難場所機能の強化、災害・避難情 報の発信の検討 ・ 物資、防災グッズの備蓄強化 ・ 災害・避難情報の発信機能の設置 ◎ 地区内から避難路までの安全な避 難経路の確保 ・ 安全な避難経路の整備(補助 26 号線、 主要生活道路、鉄道敷き利用) ・ 沿道建物の不燃・耐震化 ◎ 「新防火地域」の指定拡大など、 不燃・耐震化の促進 ・ 「新防火地域」の指定拡大 ・ 拠点地区整備に対応した防火地域等の 指定拡大 ◎ 商店街での落下物防止、電線地中 化の検討 ・ 落下物防止措置の検討 ・ 電線地中化の検討要請 ◎ 木造住宅密集地区の安全性向上 ・ 生活道路の整備 ・ 建物の不燃・耐震性の向上 ◎ 住民防災組織への参加 ◎ 水害対策の推進 地区内の共通次項
(補足資料:大山駅周辺地区をとりまく防災対策の状況)
【震災について】
○ 「地域危険度」の把握(資料:東京都) ・ 「地域危険度」は、まちの危険性を正しく理解し、地震への備えを進める ための資料として作成された。 ・ 「地震の揺れによる建物の倒壊の危険度~建物倒壊危険度~」「地震の揺れ による火災の発生と延焼の危険度~火災危険度~」の2 つについて、都内 を町丁目別に5 段階評価している。 ※ 危険度のランクは相対評価のため、特定の地区の安全性が向上していても、他 の地区の安全性がさらに向上している場合、危険な方向にランクが変化する場 合がある。 ・ 「地域危険度」は、特定の地震を想定するのではなく、すべての地域にお いて、地震の強さなどを同じ条件で設定し、危険性を測定したもの。 〔建物倒壊危険度〕 ・ 建物倒壊危険度は、地域の建物の種別と地盤分類により、地震の揺れ による建物の倒壊の危険性の度合いを測定したもの。 ・ 大山駅周辺地区について見ると、熊野町の区域がランク3、そのほか はランク2 となっている。〔火災危険度〕 ・ 火災危険度は、出火の危険性と延焼の危険性を掛け合わせることによ り測定している。 ・ 大山駅周辺地区について見ると、地区全体がランク 3 なっている。 〔総合危険度〕 ・ 総合危険度は、建物倒壊危険度と火災危険度の順位の数字を合算し、 その数値に基づき順位付けしたもの。 ・ 大山駅周辺地区について見ると、地区全体がランク3 なっている。
○ 避難場所、広域避難場所、避難路 ・ 板橋区では、地震等の災害により、住居が火災や倒壊等で住むことが危険 な場合は近くの小・中学校(避難場所)に避難することとし、まち全体に 火災が拡大し危険な場合は広域避難場所に避難してもらうこととしてい る。 ・ 大山駅周辺地区については、避難場所は、板橋第六小学校、板橋第七小学 校、板橋第一中学校・区立文化会館の3 箇所、広域避難場所は、桐ヶ丘・ 赤羽台・西が丘地区、城北中央公園一帯の2 箇所となっている。 ・ 板橋区の広域避難場所を利用する町丁名、避難計画人口などについては以 下の通りです。ちなみに避難計画人口合計526.1 千人で、板橋区人口 536.5 千人(H22・11・1)の 98.1%となる。(東京都 地域防災計画) ・ 大山駅周辺地区に係る広域避難場所への避難経路は、川越街道、山手通り が指定されている。(東京都 地域防災計画) ○ 建物の不燃・耐震化 ・ 東京都では建物の不燃・耐震化を促進するために、①従来から都市計画法 による地域地区制度の一環として防火地域・準防火地域の指定を行ってき ており、避難場所周辺、延焼遮断帯となりうる避難路の沿道などを中心に 防火地域の指定の拡大に努める、②災害時の危険性が高い地域について、 建築物の不燃化を促進し木造住宅密集地域の耐火性を強化するため、新た な防火規制の区域(新防火地域)の指定を進める、としている。 ・ 建築物の耐震化については、平成 27 年度を目標に、住宅について 90%、 民間特定建築物(多数の利用に供する建物)について 90%、防災上重要 な公共建築物について 100%の耐震化を進めるとし、耐震診断・耐震改修 の促進を図っている。(東京都 地域防災計画)
○ 防災組織 ・ 東京都は、地震による火事等の災害に対しては地域ぐるみの対応が必要な ため、地域の防災市民組織の結成と連携を促している。 ・ 板橋区では、「自分達のまちは自分達で守る」を合言葉に、町会・自治会 を母体として210 の住民防災組織(平成 20 年 9 月現在)が結成されてい る。
【水害について】
○ 浸水想定区域 ・ 板橋区内の河川は、荒川及びその支流に分けられる。 ・ 区は、風水害対策として「板橋区洪水ハザードマップ」を作成し、浸水想 定区域の公表を進めている。 ・ 荒川版ハザードマップは、荒川流域の 3 日間総雤量が 548mm、概ね 200 年 に一回程度おきる大雤で荒川が氾濫した場合に想定される浸水の状況を示 したものである。 ・ 新河岸川・石神井川・白子川版ハザードマップは、平成 12 年に発生した東 海豪雤(総雤量 589mm、時間最大雤量 114mm)の降雤により予想される浸水予 想を指標としている。 ・ 大山駅周辺地区についてみると、荒川による浸水想定区域は示されていな いが、新河岸川・石神井川・白子川版ハザードマップでは、ハッピーロー ド大山商店街の大山駅に近い区域で 1.0~2.0m の浸水想定区域が、その周 辺で 0.2~0.5mの浸水想定区域が示されている。 (新河岸川・石神井川・白子川版ハザードマップ)○ 水害対策 ・ 新河岸川・石神井川・白子川の各河川についての総合治水対策は、50mm /hの降雤量に対する規模により実施されている。 ・ 下水道等の整備に関しては、50mm/hの降雤量に対処し得るよう雤水幹 線等の整備に努めている。 ・ また、区の総合的な治水対策の一環として、公共施設や大規模民間施設(専 用住宅を除く 500 ㎡以上の土地に建設する建築物)に雤水流出抑制施設の 設置について区が事業者に協力を求め、浸透桝、浸透地下埋管、浸透性舗 装、貯留施設等、必要な施設の設置を指導している。