国際ドイツ語オリンピック2014
Internationale
Deutscholympiade 2014,
Frankfurt am Main
引率教員 高次 裕
(慶應義塾大学総合政策学部/慶應義塾湘南藤沢高等部 非常勤講師)大会の概要
国際ドイツ語オリンピック
Internationale Deutscholympiade, IDO
Goethe-Institutと国際ドイツ語教員連盟(IDV)の共催
期間:2014年8月3日―16日
場所:ドイツ、フランクフルト
参加者:各国2名の生徒と1名の引率教員
大会の概要
参加国(48か国)
アフガニスタン,エジプト,アルバニア,アルメニア,アゼルバイジャン, ボスニア・ヘルツェゴビナ,ブラジル,ブルガリア,中国,デンマーク, エストニア,フィンランド,グルジア,インド,インドネシア,イラン(引 率教員なし),アイルランド,アイスランド,日本,カメルーン,カナダ,カ ザフスタン,クロアチア,ラトビア,レバノン,リトアニア,モロッコ, マケドニア,モルドバ,ニュージーランド,オランダ,ポーランド,ルー マニア,ロシア(引率教員なし),スウェーデン,セルビア,スロバキア,ス ロベニア,南アフリカ,チェコ,タイ,トルコ,ハンガリー,アメリカ合 衆国,ベトナム,ベラルーシ(引率教員2名),キプロス大会の概要
参加資格者:1995年から2000年生まれ,本大会時に
14歳から19歳までの高校生.大学生及び6ヶ月以上
ドイツ語圏に滞在したことのある者は対象外.
出場カテゴリー:ヨーロッパ共通参照枠に基づいた
A2,B2,C1の3つ.大会初日のテストで振り分けら
れる(日本の出場者は2名ともA2のカテゴリーに
入った).
IDO開催の歴史
開催年 開催国,都市 期間 参加国数 大陸 第1回 1995 ハンガリー ブダペスト 3日間 16 ヨーロッパ 第2回 2000 クロアチア ブラチ 4日間 11 ヨーロッパ 第3回 2002 ルーマニア ブラショヴ 10日間 16 ヨーロッパ,アジア 第4回 2005 ポーランド ワルシャワ 10日間 20 ヨーロッパ,アジア, アフリカ 第5回 2008 ドイツ ドレスデン 13日間 40 (日本初参加)5大陸 第6回 2010 ドイツ ハンブルク 13日間 44 5大陸 第7回 2012 ドイツ フランクフルト 13日間 50 5大陸 第8回 2014 ドイツ フランクフルト 13日間 (46)48 5大陸(表は,教員研修コースにおけるAlina Dorota Jarząbek氏(IDV)の講演を元に再構成した)
国内選考
2014年3月21日,東京ドイツ文化センター
書類選考を通過して集まった9名が,当日の筆記試験(読解・
聞き取り・作文),日本語面接,グループ口頭試験(プレゼ
ンテーション)を受ける.
プレゼンテーションでは,選考当日に分けられた3人グルー
プ が,与えられたテーマについて決められた時間内に協力し
て準備をして発表.
これらの課題を経て,出場者2名(大会出場時にそれぞれ高校
3年生,2年生)が決定した.
オリンピック 本選
オリンピック 本選
生徒と教員の宿泊先は別
生徒は宿泊施設兼会場であるユースホステル
教員は別のホテル
生徒はオリンピック本選,教員は教員研修コース
教員は毎朝生徒のいる会場に(バスで20分ほど)移
動し研修コースに参加
オリンピック 本選 3つの部門
部門 課題 準備 壁新聞 (Wandzeitung) 個人,筆記 A3の色紙に新聞記事をまとめる 1日あたり1から2時 間を2日間 プレゼンテーション (Präsentation) グループ,口頭 与えられたテーマを自由に表現 1日当たり3時間を2日間 クイズ (Quiz) グループ,口頭 絵の内容を画家に口頭で伝えて描 いてもらう. C1は文章を聴き要点をまとめる. そ の 場 で 3 分 間 グ ループで話し合い (表は,事前に配布された教員向け資料を参考にして作成した)課題ごとの配点
課題 配点 壁新聞 (課題達成度,表現,形式的正確さ,創造的デザイン) (各10)40 プレゼンテーション(グループ成績) (内容,演出,共演,テクストの量) (3,3,2,2)10 プレゼンテーション(個人成績) (表現,語彙,形式的正確さ,発音) (3,3,2,2)10 クイズ(個人成績) (課題達成度,対話,語彙) (4,3,3,)10 社会能力 (グループのメンバーとの共同作業全般) 10 (表は,事前に配布された教員向け資料を参考にして作成した)壁新聞(Wandzeitung)
A3の色紙に新聞記事をまと
める
テーマ
„Menschen in Frankfurt“
„Natur und Umwelt“
„Kultur und Kunst“
壁新聞(Wandzeitung)
参加生徒および引率教員による
投票もあり(但し本選の成績に
は含まれない)
プレゼンテーション(Präsentation)
与えられたテーマをグルー
プで自由に表現
テーマ
A2:„Feste feiern“
B2:„Schönheit“
C1:„Familie und Geld“
プレゼンテーション(Präsentation)
ほとんど(全て?)のグ
ループが劇を演じた
日本の参加者がいたグ
ループはそれぞれ
„Hochzeit“と
„Halloween“という題材
で劇を演じた
←„Halloween“
クイズ(Quiz)
絵の内容を画家に口頭
で伝えて描いてもらう
(C1は文章を聴き要点
をまとめる)
準備時間は絵を渡され
てから3分間
クイズ(Quiz)
「これくらい?」 「もっとこっちに!」その他のプログラム
Länderabend
Jahrmarkt der Kulturen
市庁舎訪問
コンサート(Zeitzeuge,Revolverheld)
書店訪問(Cornelsen,Klett)*教員のみ
Main Tower 見学
遠足
Goethe Universität 訪問(Frankfurter Abend)
Länderabend
Länderabend
自国を紹介するプログ
ラム.
生徒たちはパワーポイ
ントを使ったり,歌っ
たり踊ったりと,趣向
を凝らした出し物を披
露し合った.
Japan!
場所:フランクフルト空港内の会場
各国がそれぞれのブースにその国ならではの物を展示して自国
通りすがりの旅行者も会場に足を踏み入 れ各国の文化を楽しんだ
Länderabendで好評だった出し物は会場内のステージで再び 披露
遠足
生徒たちは土曜日にマ
ンハイム,ハイデルベ
ルク,日曜日にザール
ブルクへ
教員たちは土曜日は自
由,日曜日にリューデ
スハイムへ
教員研修コース
2グループ,それぞれを
Goethe-Institutの講師が率いる.
ワークショップ,意見交換,
ランデスクンデの他,Deutsche Welle,IDVからの講演者や,研究機
関から招聘された研究者による講演なども.
プログラムは密に組まれているが,自分たちの生徒のプレゼンテー
ションやクイズを必ず見学できるよう配慮.
最終日に,Goethe-Institutが発行する教員研修コースの参加証明書.
Teilnahmebestätigung
Fortbildung in Deutschland.
Fortbildung für ausländische Deutschlehrer/-innen,
Seminar: IDO 2014 – Begleitlehrerseminar,
„Deutschland, Frankfurt & Bildung auf neuen Wegen“,
mit den Schwerpunkten: Übungen, Austausch und
Diskussionen zur Vertiefung interkulturellen Verstehens,
erlebte Landeskunde, Reflexionen über Methoden im
DaF-Unterricht.
授賞式
C1:1位チェコ,2位ポーランド,3位ルーマニア
B2:1位チェコ,2位デンマーク,3位ポーランド
A2:1位タイ,2位マケドニア,3位イラン
→ http://www.goethe.de/lhr/d14/idt/deindex.htm?wt_sc=ido_2014
次回 第9回大会
2016年7月17日から30日までベルリンで開催 (Internationale Deutscholympiade 2016, Berlin)
Kontakt: [email protected]
国際ドイツ語オリンピック2014年大会引率教員 高次 裕(TAKATSUGI Yutaka)
本資料は,第40回高等学校ドイツ語教育研究会総会及び第37回ゲーテ・インスティトゥート高校ドイツ語教員 ゼミナール(同時開催,東京ドイツ文化センター,2014年9月15日)での発表で用いた資料が元となっている. 加筆・修正した.