1.物流倉庫での自動識別対象と方法など
物流倉庫で自動識別したいもの 識別方法 関連するIT機器類 1 その商品や容器の名前は何か 商品や容器の名前をコード化(番号や記号で表 現)し、それをIT機器で読む ・バーコードリーダ ・RFIDタグ・RFIDリーダ 2 その棚やエリアの場所はどこか 場所をコード化(番号や記号で表現し)、それを IT機器で読む。 ・バーコードリーダ ・RFIDタグ・RFIDリーダ ・カメラ(カラーコード撮影) 3 その商品の仕分け先(行先)はどこか仕分け先をコード化(番号や記号で表現)し、そ れをIT機器で読む。 ・RFIDタグ・RFIDリーダ(高速読み取りの場 合) ※バーコードでは、ベルトコンベア上の商品を 高速に読み取れない。 4 商品や容器の数量はいくつか 商品や容器をひとつずつIT機器で識別し、数をカ ウントする。 ・RFIDタグ・RFIDリーダ ※バーコードでは、同じ商品をひとつずつ区別 できない。 5 作業者やフォークリフトなど移 動する人/車両の現在の場所は どこか 位置の分かっている3点とIT機器を利用して交信 し距離を求め、IT機器が3点測量方式で位置を計 算する。 ・GPS衛星、Wi-Fiスポット、BLEビーコンな どと通信できる機器 6 温湿度や照明の明るさ、荷物の 傾き有無などはどうか センサー内蔵のIT機器を利用し、センサーの出力 情報を確認する。 ・各種センサー内蔵機器(センサー内蔵RFID タグ・リーダ、センサー内蔵BLEビーコン) 7 近くに障害物がないか 音波やレーザー光を扱えるIT機器を利用し、距離 を確認する。 ・超音波やレーザー光を出力できる機器 8 作業者が発声した内容は何か (対話) 人の音声を聞き取れるIT機器を利用し、発声内容 を認識する。 ・音声認識&合成装置2.作られたモノ・運ばれるモノには識別情報が
電子タグ
:EPC(Electronic Product Code、96ビット)*2
バーコード
:JAN(Japanese Article Number、13桁)*1
商品種類の識別コード
商品種類の識別コード
商品個々の識別コード
*2)SGTIN (Serialized Global
Trade Item Number)-96
*1)1987年標準化、
現在の規格は
JIS X 0501(1987年
~)
http://www.dsri.jp/epcgl/epc/epc.htm(流通システム開発センター)
3.EPCの体系
■EPCとは
・電子タグに書き込むための識別コードの総称。
・GS1識別コード(GS1が定める標準識別コード)をベースにGS1が標準化。
グローバルな流通標準化機関。2005年1月、国際EAN
協会が“GS1”と改名。
商品用
パレットや段ボール等
カゴ台車や折コン等
動画コーナー│一般財団法人流通システム開発センター
(活用)
4.電子タグの読み取り方は
バーコード
2次元コード
非接触
光
を利用
バーコードリーダ
など
リーダ・ライタ (アンテナ)タグ
非接触
(パッシブで ~数m、 アクティブで ~数10m)タグ
・・・
交信範囲
電波
を利用
(HF帯、UHF帯、マ イクロ波帯など) 上位システム等アンテナ
電源 再生IC
チップ
電子タグ(
パッシブ型
)
アンテナ
電源
IC
チップ
電子タグ(
アクティブ型
)
センサ等
RFID方式
バーコード方式
❒どちらも非接触、使うのは「
電波
」、それとも「
光
」?
朝日
20130629
※バーコードの読み取りなど
5.バーコードと比較すると
パッシブ型
アクティブ型
1)読取距離
やや長(~数m)
長(~数10m) 短(~数10cm)
短(数10cm)
2)タグ内情報量
大(~数10KB)
極大(~数MB)
小(数10B)
やや大(~数KB)
3)取付場所
4)情報追加変更
5)複数高速読取
6)情報の目視確認
7)単価
やや安価~高価
高価
安価
安価
項 目
表面に限定されない
表面のみ
表1 電子タグとバーコード・2次元コードとの比較
可能
不可能
可能
不可能
不可能
可能
電子タグ
バーコード
2次元コード
❒
無線(電波)
でモノに付けられた
電子タグ(*)
を読み、
モノ(
あるいは
その位置)
が何かを
識別
する仕組み(技術)
6.改めて、電子タグを扱う
RFID
とは
R
adio
F
requency
ID
entification(無線周波識別)
・離れている(非接触)
・読み・書きいずれも可能
リーダ・ライタ
(R/W)
https://www.japia.or.jp/only/iinkai/RFID-081202kiso.pdf
7.考え方は60年以上も前から
では、なぜ、今RFIDなのか
❒
1940年代
から米国で軍事用技術として研究開始。
❒飛行機に
敵・味方識別用としてトランスポンダ
(送受信機)を
取り付け、地上基地からの電波に
対する反応で確認。
→レーダでは不可能であった敵・味方
の識別が可能となった。
❒1970年代には家畜や核兵器の所在追跡用に無線タグを
付けた。
http://www.dri.co.jp/watcher/itwatching/12252002.htm(2006.6.5)
❒社会を不安に陥れた2つの事件が
2001年
に発生
同時多発テロ(米国)
BSE問題の発生(千葉県)
→安全確保のため、輸入されるモノ、口にするモノなどの
個体の管理が重要
RFID
❒以降、検討、実験などが急ピッチで進められた。
・各種の実証実験:タグの読取精度、導入効果の把握など
・タグやコード体系などの標準化作業
❒徐々に
、
実導入が始まりつつある
。
8.引き金となった事件
9.国を挙げての当初の取り組み(1/2)
10.国を挙げての当初の取り組み(2/2)
港湾(フェリーターミナル)では、 コンテナなどを載せて運ぶ台車
11.実証実験の例
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h16/index.html(平成16年版情報通信白書第1章第3節)効率化
効率化
効率化
効率化
効率化
トレーサビリティ
トレーサビリティ
マーケティング
狙い
日経産業2011.11.30
参考 ICタグの最近の応用事例
日経産業2011.11.30
12.色々な形状のタグ
❒取り付ける対象が色々あるので、タグの形状も色々
(注)インレットとは ICチップに金属製のアンテナ を取り付けて、セロハンなどで 封入したもの。これを加工して タグとして使用。13.リーダ・ライタ(R/W)も色々
出所:無線ICタグのすべて、
日経BP社、2004年4月20日
❒扱う環境の違いから、R/Wの装着の仕方も色々
❒
固定
か
移動型(携帯)
かの2パタン
14.タグには情報をどのように保持?
❒
ネットワーク併用型
:タグ内には識別コード、他の情報はネットワーク(DB)上に。
❒
自己完結型
:すべての情報をタグ内に。
ID
タグ
ネットワーク
ID
タグ
情報
データベース
識別コード
:リーダ/ライタ
識別コード
商品に関する
すべての情報
(a)ネットワーク併用型
(b)自己完結型
モノに関する情報
商品
15.管理するネットワークシステムの構成例
商品の情報の保存場
所を管理している。
商品の情報が保存さ
れている。地球上に多
数用意される。
リーダライタの制御、EPC
の保存、EPC→ONS
サーバ→PMLサーバのIP
アドレス、PMLサーバ上の
情報の取得・更新など
16.デパートの婦人靴売り場(導入前)
17.デパートの
婦人靴売り場
(導入後)
出所:無線ICタグ活用のすべて、日経BP社、2005年12月26日
❒導入後(即ち、
婦人靴にタグをつけて管理
する場合)
18.ロジスティクス分野への実導入例
主催業者 導入業者 パッシブ型 アクティブ型 1拠点内 複数拠点間 1 媒体受付・発送業務 支援システム 三菱総研 DCS 三菱総研 DCS 業務の効率化・セキュ リティの強化 CMTやCDなどの情報記憶媒体の現物を管理。ケースと媒体との 組合せ、媒体の到着・返却・発送などの管理、発送状況照会な ど。 ○(HF帯) ○(店舗など) 2009年3月 2 物流センターシステ ム ファンケル 大日本印 刷 業務の効率化・処理 容量拡大 コンベヤライン上のバケットにタグを挿入して制御。製品のピッキングや仕 分けに活用。入出庫業務や自動倉庫の制御はバーコードを利用。 ○(HF帯) ○(物流センタ) 2008年8月 3 航空機整備用ツール 管理システム ANA NEC 管理品質の向上・管 理時間の短縮 航空機整備用ツール(全16種・約2400個の無線器、フラッシュライトな ど)の出納管理を行う。 ○(UHF帯) ○(空港) 2009年2月 4 生産管理システム 大日本印 刷の工場 大日本印 刷 業務の効率化・生産 管理品質の向上 用紙やパレットにタグを貼付、各工程のエリア毎に専用のリーダで読み とる。 ○(UHF帯) ○(工場) 2009年5月 5 部品供給管理システ ム 富士通フ ロンテック 富士通フロ ンテック 管理業務の一元化・ 効率化・可視化 電子タグ付きリライタブルシートを納入指示のかんばんとして利用、工 場とサプライヤの作業効率化を図る。 ○(UHF帯) ○(当社工場-複数サプライヤ間) 2009年3月 6 国際航空貨物の追 跡システム 日本通運 日立製作 所 業務の効率化・輸送 状況の可視化 国際航空貨物にRFタグを貼付し輸送状況をトレースする。 (NICE、REWARDSの発展形態) ○(UHF帯) ○(羽田・成田-上海間) 2008年9月 7 食品搬送用管理シス テム 紀文 日本ユニシ ス 資材管理品質の向 上・物流品質の向上 カゴ台車に電子タグ。物流センタ出庫時はハンディ型リーダライタでシステム へ登録、入庫時はゲート型リーダで返却を登録。 ○(UHF帯/マ イクロ波) ○(物流センタ-複 数店舗間) 2009年2月 8 書類管理システム 静岡銀行大日本印 刷 業務の効率化・セキュ リティの強化 バーコードとRFタグを用い、伝票や帳票などの書類の貸出や返却、 保管、廃棄などを確実に行う。 ○(マイクロ波) ○(物流センタ) 2008年12月 9 冷蔵庫温度監視シス テム スターバック ス 大日本印 刷 食品管理品質の向 上・安全・安心 冷蔵庫や冷凍庫の温度データを設定された時間毎に集中管理 サーバへ送り常時監視する。異常時は通知される。 ○ ○(店舗) 2008年8月 運用開始 導入の狙い 電子タグ種別 運用範囲 システムの概要 表3 最近の実導入事例 No. システム名 関連業者http://www.meti.go.jp/press/2017/04/20170418005/20170418005-1.pdf
http://www.meti.go.jp/press/2017/04/20170418005/20170418005-3.pdf