男子中学生の体育に対する興味についての一考察
止bオて
山
茂
夫
A Study on
Interests to Physical Education Among
Junior High School Boys
Shigeo SHIBAY A M A
This is a study on the actual conditions with respect to the differences of personal conditions and environmental factors between the pupils who like physical education and the ones who dislike it.
The subjects are 224 boys of junior high school which is attached to the Aichi Institute of Technology and their interests to physical education were measured by a paper-and-pencil questionnaire. The data were analyzed by T test for di鉦erences between means and by X2 test for ratios.
The results are as follows;
a) Although no di任erenceswere found in physical forms such as heights and weights of
their bodies, great differences were observed in fundamental motor abilities such as running, throwing and jumping
,
and motor aptitudes.b) Number of agonies about bodies and motor abilities of the boys themselves
,
and the histories of cases were found to be significantly related to their likes and dislikes to physical education.c) In addition
,
considerable di妊erenceswere found in personality traits. Despite of theirintelligence showed less important in regard to their interests to physical education, di任erence
in V.Q. was found significant.
d) As environmental factors
,
interests to physical education of their parents were found unable to be ignored, but there were no significant di妊erences in attitudes to sports andteachers of physical education among their parents. 1 研 究 目 標 興味という概念は,今日の一般心理学ではあまり用 いられない(1)(2). そのかわりに要求とか態度などの言葉 がしばしば使われる.要求とは,いわゆる本能,衝動, 欲望,欲求などといわれるものを包含する構成概念であ り,要求が現実の諸対象に関連して,それらの諸対象lζ 対して,好き,または,嫌いの判断を下す傾向性を生ず る時,これを興味といっているめ.また態度とは,一定 の対象lζ向けられ,快不快の情緒的反応をともなう状態 であるとされるが,こうした態度のうち,快の情緒をと もなうものに向けられると,特に興味と呼ばれるのであ る(4).換言すれば,興味は正の誘発性(Valence)をもっ た対象に対する態度なのである. 興味の本質については,これまでいろいろ定義されて きたが,一般には興味は,ある対象lζ対する積極的選摂 的td.(ζの場合の選摂的というのは好悪あるいは受容拒 否の機能をさす)心構え(これが関心といわれる)に情 緒的緊張が供なった場合に使用される概念である(5)(めの め.しかし,興味の概念は元来,多義的であり,構成心 理学と機能主義心理学とでは意味するところが異なり, また学者の定義もまちまちである.したがって,理論的 l ζ整然とした体系を目ざす一般心理学では,興味という 概念があまり用いられないものと恩われる. しかし,教育心理学や児童心理学では興味という概念 がよく使用されている∞.それは興味が質的に異なった 心理現象の結合したもの,例えば Good,C.V.のいうよ
2 柴 山 茂 夫 うに、知的意識と感情的意識の結合したものM であり, 教育の実際との関係が深いせいであろう(10).事実,教育 関係では,興味ということがかなり重要視されている. 教育上,学習者の興味を重視すべきであるとの思想は, Rousseau,
J
.
J
ーや Pestalozzi,]. H. によって叫ばれ, 周知の通り Herbart,J
.
F. にいたって彼の教育学の中 に体系づけられた.そして興味論は,さらに, Dewey, ].によって発展させられ,いわゆる新教育の重要概念と して笑践の上にも大きな影響を与えるようになった.敗 戦直後は,それ以前の練成教育への反動や教育的価値基 準の崩壊と動揺の上に,興味概念のあいまいさのため, 興味の重視ということが, 自由放任と同義に扱われた り,興味の発展ということが衝動のおもむくま〉と解さ れたりしたことが芯いではなかった.最近ではもはやこ のようなことはないにしても,教育的に興味を正しく認 識し,指導上lこ有効に位置づ、けることはp 一般的に教育 効果をあげるという見地からは勿論のこと,学業不振に 陥っている学習者の指導からいっても大切な問題であ る. 近代の教育理論では,学習者の自発活動ということ が,特に重んじられている.このことは哀をかえせば, 学習者の興味を無視して,強制的な教育をしてはならな いということである.学習者が興味をもたない対象に対 しては,積極的な活動が起らず,自発的学習が起乙らな いからである圃したがって,効果的な学習指導にあたっ ては,学習者の興味がいかなるものであるかを知って, その自発的。積極的活動を導くようにしなければならな い.その場合,直観による主観的な理解ではなくて,出 来るだけ科学的な,客観的な理解によらなければならな ( , '. われわれは,体育指導に参考になる科学的資料を得ょ うとして,昭和 35年入学の愛知工業大学附属中学校一年 生全員を対象にして,彼等が大学を卒業するまで10年間 にわたり,同一対象を縦断面的 lと追跡して,身体的ー精 神的な百の発達の実態をとらえようとしてきている.そ して一部は既に日本体育学会に発表してきた(11)(12) 本研究は,体育lと対する興味と,それに関係する要因 について,実態調査の一部をもとにして纏めたものであ る. 興味は, 既lと述べたように心理現象のー要素でな く,多くの要素の結合したものである.したがって,学 習者の主体的条件,即ち身体的発育,運動能力,知的発 達,性格などに影響されるとともに,漫境的要因にも大 きく左右されるものである(13) 本研究では主体的条件 を中心にして考察し,環境的要因については,親の体育 l ζ対する興味との関係のみを問題lこし,他は別の機会lζ 検討することにした また,興味 l乙年令差,性差,学校 差があることはいうまでもないが(14), こhではとりあ げない. 2 研 究 方 法 興味を調査する方法はいろいろあるが(15)(16) (17),本研 究では,末尾添付の質問紙lとより,体育の好き,嫌いと その理由を調査した.対象は前述の本大学附属中学一年 生全員,男子 224名であり, 時期は昭和 35年 5月中旬で ある.それに,身体や性格などとの関係をみるために, 同一対象に対して,同一時期に行なった,つぎのような 標準検査*や質問紙の結果を利用した.1.クレペリン精 神作業検査 2. 矢田部@ギノレフォド性格検査料 3. 田 中向性検査 4.新田中A式知能検査 5.新田中B式知 能検査 6.スポーツ iこ対する興味の調査 7 スポーッ l ζ対する態度の調査‘同容 8. 体育教師 lこ対する態度の調 査料同 9. ソシオメトリック@テストによる交友関係 の調査 10. 自己の身体及び運動能についての悩みの調 査*材料 その他 5月から6月にかけて行なった身体計測や運 動能の測定の結果を利用した. これらいずれの検査,調査においても,学校の成績に は関係はないが, 研究の資料にするので真面目に正直 に, 自分が思ったま〉を素直に, 相談しあわないで記 入 し て く れ る よ う 特 に 依 頼 し て , 生 徒 と の ラ ポ ー ル (rapport) を保ちつ』積極的 lこ協力してくれるよう出来 るだけの配慮をした材料料ー 3 研究結果及び考察 本大学附属の中学一年生は,体育に対してどの程度の 興味をもっているだろうか.そこでまず初めに,他の教 科と比較しての相対的な位置を,品等法(l9)(methodofrank order)と分類法 (classificationmethod)とによ り調べてみた. まず品等法型式では,中学校で、教わる国語,社会,数 学,英語,体育の 6教科を並記しておいて3 好きな!即ζ 1蕃から6蕃までの番号をつけさせた.そして得た順位 の逆に高い得点を与え,その合計によって高い11買に並べ て整理すると第1表のような結果になる. つぎに,同じ6教科のうちで,好きな学科にOを,嫌 いな学科
KX
を,好きでも嫌いでもない学科にムをつけ させる分類法型式による調査の結果をo
を十1, それ 中検査の実施方法や採点等に関しては,すべて各検査の実施手引書 に準拠して行なった. 料 以 後Y-G性格検査と略称. 判中参考文献 (18)中の競技に対する意見(サーストンの等現間隔法に よる意見尺度)により調査. ドキ料参考文献 (3)135頁、教師に対する態度グの意見尺度を体育教師に 限定して調査. キドドキキ参考文献 (3)81頁、自己の状態グについての悩みの調査を参照. 山 林i調査に対する反感や嫌悪が調査結果を大きく歪めることは,名古 屋大学教育学部紀要第 4巻 140-168頁、教育υ理学的診断の予見 性に関する追跡研究グで問題として提起されているからである.男子中学生の体育に対する興味についての一考察
3
表 1. 品 等 法 に よ る 結 果 (Nニ224) 好 き な j煩 位 ( 実 数 ) 占 教 科 1 位I
2 位I
3 位I
4 位I
5 位I
6 位f
尋 評 定 値 H原 位 付立 育 63名 42名 28名 31名 28名 32名 881 3.93 1 理 科 36 50 48 26 39 25 839 3.75 2 社 メ2午三三 40 48 37 40 28 31 835 3.73 3 数 学 45 35 39 39 36 30 820 3.66 4 国 三日ロ五 23 18 40 50 46 47 677 3.02 5 英 至日口五 15 30 34 41 46 58 649 2.90 6 表 2. 分 類 法 に よ る 結 果 (N=224) ど ち ら 好 き 嫌 い 教手
!
(十1) でもない (←1) 得 点 (0) 体 育 136 54 34 理 科 114 81 29 社 ZτE』ミ 107 87 30 数 学 101 81 42 国 語 67 108 49 英 語 69 99 56 に対立する×を-1として挙げられた度数(人数)を点 教になおして整理すると第2表のようになる固 表1と2をもとにして,好まれる順位だけでなく,各 教科問の間隔をも示すように得点比で比較したのが図1 である.(品等法)
.
,
ー
」
Q
英 国5
5
6
o
6
5
数社王夏 休(分類法)
7o
7
5
8
o
8
5
英 国 数 社 理 体 1図 得点比(最高可能得点 lこ対する百分比)の比較 表1と2をみると,品等法の場合も,分類法の場合も 体育が6教科の中で一番好まれている. 6教科中体育が 一番好きな者は63名 (28.
1
2%)で 最 高 で あ り , 体 育 が 好きだと答えた者は136名 (60.71~めで 2 位*の理科 114名 (50.89%)をかなり上まわっている. だから本大学附属中学の一年生は6教科の中で体育が 番好きだと考えて,まあ間違いはなさそうである.し かし 6教科の中で体育が一番嫌いだとした者が32名 (14.29;'-6)おり,体育が嫌いだと答えた者は34名 (15.189
め で , 理 科29名 (12.95%),社会科30名 (13.39%)よ *理科や数学の理科系教科が,他の同種(例えば参考文献20)と異なっ て,文科系の学科(社会,国語,英語〉より上位になっているのは工 業大学の附属中学のため理科系の科目に興味をもっ者が入学してきて いる結果からかも知れない.このことは理科の好まれる順位が,第2 位であることや,理科の嫌いな者が最少であることなどから推察され る. 102 85 77 59 18 13 好 き な 者 嫌 い な 者 評定{直 順 位 │順位 タ ぢ ぢタ 0.46 1 60.71 1 15園18 4 0.37 2 50.89 2 12園95 6 0.34 3 47.77 3 13.39 5 0.26 4 45.09 4 18.75 3 0.08 5 29.91 6 21.87 2 0.06 6 30.80 5 25.00 1 り多いことは注目に値する. そこで,つぎに体育だけとりだして,好き嫌いの程度 を5段階 lζ分けて,その一つを選ばせるいわゆる評定尺 度法によって,体育に対する興味の程度を調べた.その 結果が表3である. 表 3.~.平定尺度法による結果 それによると,体育が大好きと答えた者は68名で約3 分の1,好きな者を合わせると 65.63~ちになる. 大嫌い な者は6名で嫌いな者を合わせて15.18%である. これ は前述の分類法による嫌いな者の比率と一致する.好き な者は 136名 (60.71~めであったので, 11名(約 5 銘) 増加している*. 以上の結果から本大学附属中学一年生は,約60%の者 が体育を好む一方,約15%の者が体育を嫌っているよう である.そして,嫌いな者は分類法でも評定尺度法でも 差がないので,嫌いだということがかなりはっきりして いるようだが, どちらでもないと答えた者は,評定尺度 法では 11名(約 5~的好きの方へ動揺しているので,指 *ある学科だけとり出して問う場合と,相対的に各学科における位置を 見る場合とではだいぶ反応が異なるとされる.続有恒,東京都内中学 校の教師及び生徒に対する社会科の語調査,国立教育研究所.4
柴 山 茂 夫 表4
.
体 育 が 好 き な 理 由(N=147)
大 好 き(
6
8
名) 好 き(
7
9
名) 計(
1
4
7
名) 理 由 実 数 │ 手杉1
0
からだが丈夫になるから4
3
6
3
.
2
4
4
楽しいから4
7
6
9
.
1
2
3
面白いから3
3
4
8
.
5
3
7
なんとなく好きだから2
2
3
2
.
3
5
大社大人人会になって大必要切役だから8
になって だから2
1
3
0
.
8
8
社 に で て か ら に立つから1
2
友人と仲よくなるから1
5
2
2
.
0
6
11 性質が朗らかになるから1
4
2
0
.
5
9
9
自分の性質K
あっているから2
1
3
0
.
8
8
5
ためになるから9
1
3
.
2
4
2
よく出来るから,上手だから1
6
2
3
.
5
3
6
教える先生が好きだから8
1
1.7
6
1
先生にほめられるから1
1.4
7
そ の 他1
1
.
4
7
導いかんによっては,体育の興味を好転させることがわ りに容易のようである.嫌いな者でもその原因を調べ て,適当な教育的配慮をする必要がある. それ故つぎに,体育の好き,嫌いの理由を調べてみ た.好きな者は好きなわけを,嫌いな者は嫌いなわけ を,あらかじめ予定した理由(項目は表4・5にある) の中から選ばせた.他lζ理由があればそれを書かせた*. まず,体育が好きだと答えた者の好きな理由を纏める と表4
のようになる.それによると,体育の好きな理由 で一番多いのは, 、体が丈夫になるからがで,約6割の 者が選んでいる.身体的理由が,かなり大きな比重を占 めている乙とが解る.ついで多いのは、楽しいからH , 、面白いからH , 、なんとなく好きρ等輿味の本質とも いうべき感情的な理由で,それぞれ 55.10~弘4
7
.
6
2
%
,4
0
.
8
2
%
あり,2
・3
・4
位を占めている.体育が愉快 で楽しく,それに強く心をひかれている者が半数近くい ると想像される. 、大人になって必要だからグ等社会的 必要性から体育を好む者が約29~ぢで第 5 位である.第 6 位は、友人と仲がよくなるからM ,第7位は、性格が朗 らかにとt るから H で共 lζ20~ぢ弱で,社交性・明朗性を助 長するために体育を好むと答えている.また、自分の性 質にあっているからH という理由が第8
位で約18%
選ば れているところからしでも,体育に対する興味と性格に は,何んらかの関連性がありそうである. 、ためになる からかが第9
位で約16%
の者が選んでいる.自分の利益 になることが興味を生み,またそれを促進することは当 然である. 、よく出来るから,上手だからH等自己の運 動能の優秀性から体育が好きだとする者は,約13~ぢで第 実 数 │%
%
2 4
7
5
9.
4
9
1 9
0
6
1.2
2
1
1 3
4
4
3
.
0
4
4 8
1
5
5
.
1
0
2
3 3
7
4
6
.
8
4
3 7
0
4
7
.
6
2
3
4 3
8
4
8
.
1
0
2 6
0
4
0
.
8
2
4
5 2
1
2
6
.
5
8
5 4
2
2
8
.
5
7
5
8 1
4
1
7
.
7
2
7 2
9
1
9
.
7
3
6
I
9 1
4
1
7
.
7
2
7 2
8
1
9
.
0
5
7 I
5
5
6
.
3
3
1
0
2
6
1
7
.
6
9
1
0
1
4
1
7
.
7
2
7 2
3
1
5
.
6
5
9
7
3
3
.
8
0
111
9
1
2
.
9
3
1
0
111
0
1
2
.
6
6
9 1
8
1
2
.
2
4
111
2
。
1
1
.
2
7
1
2
2
1.3
6
1
2
0
.
0
0
1
0
.
6
8
1
0
位である.能力のあるところ,興味が生じ,興味のあ るところ,しばしば能力を推進する.いわゆる、好きこ そ物の上手なれρである料. また、教える先生が好きだからグという理由を1
8
名が 選んでいるし, 、先生にほめられるからH体育が好きだ と答えた者が2名いる.一般に社会的評価, とくに賞讃 と批判は,興味を促進しまたは抑制する効果があるとい われているので,教える先生とその生徒の興味との聞の 関係も無視できない. つぎに,大好きと答えた者と好きと答えた者との好き な理由を比較すると,統計的にも有意な差がみられたの は, 2・4・9の3項目である料ネ. だから,大好きとする者の方が,好きな者より楽しく やっており,自分の性質にあった者が多く,上手な者が 多いようである.好きな者は,大好きな者より,なんと なく好きな者が多く,ためになるからと答えた者もわず かながら多い.また,教える先生が好きだからと答えた 者が,大好きな者より多いζとは,性質にあわない,下 手な者でも,指導いかんによっては,体育に興味をもた せ,自発的学習を期待することが不可能でないことを想 像させる. つぎに嫌いな理由を纏めると表5のようになる. *本大学附属中学一年生の自由記述法による質問紙の予備調査の結果 と,参考文献(20)を参考にして作成. 材しかしながら,後述するように,好きということ必ずしも,能力を一 様に約探するゆえんではない.r
下手の横好き」というのがある.し たがって,興味と能力は多くの場合,相互依存l-,相互補強しあう が,必ずしもそういかなくて般行する場合がある. ***項目2,X2=10.96項目4,X2=10.04項目9,X2=13.50で共に危険 率1%以下で有意な差あり.項目7はX2=3.07で有意差なl-. (Fisherの直接確率方式による〉男子中学生の体育lこ対する興味についての一考察
5
表 5. 体 育 が 嫌 い な 理 由 (N=34) 調査 大 嫌 い (6名〉 嫌 い (28名) (34名) 番号 理 由 手伝 % % 2 下手だから,よく出来ないから 3 50.00 3 15 53.57 1 18 50.91 1 7 なんとなく嫌い 4 66.67 1 13 46.43 2 17 50.00 2 9 自分の性質にあわないから 4 66園67 1 10 35.71 3 14 41.18 3 10 からだが弱いから3 っかれるから 3 50.00 3 7 25.00 5 10 29.41 4 3 面白くないから 1 16.67 3 8 28固57 4 9 24.47 5 4 楽しくないから 1 16.67 5 2 7.14 6 3 8.82 6I
1 先 生ζl叱られるから。
0.00 5 1 3.54 7 1 2.94 7 8 大人になって必要でないから。
8。
0.00 8 大人になっても役に立たないから 0.00 7。
0.00 5 ためにならないから。
0.00 7。
0.00 8。
0.00 6 教える先生が嫌いだから。
0.00 7。
0.00 8。
0.00 それによると,嫌いな理由で一番多いのは, 、下手だ からグという理由で約5割の者が選んでいる.上手だと いう理由で体育が好きだとする者は約13%(第10位〕でp それほど多くないが,下手だということは体育を嫌いに させる大きな原因のようである. 、、なんとなく嫌いグだ とする者も 5割し、る. ま た 、 自 分 の 性 質lとあわないか らグとする者が約4割もいるところをみると,性格面と の関係も無視出来ないことがわかる"
i
J'らだが弱い, っかれるグという身体的理由(約3害J)も見逃すことが 出来伝い. 、面白くなし刊 、楽しくなしずとする者が, 24.47%, 8.82%いることは問題で, 、、先生i乙口七られるか ら嫌~",¥11だとする者がいるところからしでも,教師の指 導法の改善,工夫によって,体育に対する興味を増進す ることが,是非とも必要である つぎに,大嫌いな者と 嫌いな者とを比較すると,前者は後者より, 身 体 が 弱 く,疲れやすい者が多く,性質にあわず,なんとなく嫌 いで,楽しくないと答えた者が多いが,大嫌いな者の数 が少ないので、何んともいえない. 以ヒのような,体育の好き@嫌いの理由についての調 査結果から,生従たちの体育iと対する興味は,体が丈夫 であるかどうかの身体的条件,上手@下手の運動能,社 交性・明朗性などの性格面,及び教える先生等によって かなりの影響をうけていることがわかる. そこで,更に他の資料をもとにして,休育ζl対する興 味と身体面や性格面などとの関係を考察していきたい. まず初めに,自己の身体や運動能についての悩みとの関 係を調べてみた これは末尾添付の質問紙によって,ふ だ ん 気l乙病んでいる項目があれば,それにOをつけさせ る形式で調べたものである.その結果が表6で,体育の 好きな者と大好きな者,嫌いな者と大嫌いな者とを纏め て図示したのが図2である.今一人あたりの平均の悩み の数を算出すると3.42となる. 体育の好きな者は2.82, 嫌いな者は4.44で両群ζl有 意 差 吋3みられる. ゲ 匂 0 0 0 0 0 0 0 0 7 8 7 6 5 4 3 2 1 会 旦 (224名) 体育め好きな者(147包) [ ドT1Cの係いな包 (34名) ※ pく0.01で有意差あり ※ pく0.05 14① 15 9 10④19 11 13 12 5⑦18 20 8 3⑬ ⑫ ⑥ 2 食 背 疲 姿 体 や 運 よ よ あ 身 色 ど に き 肥 耳 ひ 色 背 物 が れ 勢 力 せ 動 く く ま 体 が も き り り が ど が が に 低 や が が す が 頭 病 り に 白 る ぴ ょ す 遠 い 黒 高 好 す す わ な ぎ ま 痛 気 眠 人 す こ が う ぎ い 近 す す き ぎ い る い て ず が を れ 並 ぎ と あ が て 祝 ぎ ぎ 嫌 る い い い す す な で る が る 悪 い で る る し 、 る る る い な あ し 、 る あ ~) L、 る る 多 所 L、 カ3 あ る 図2 自己の身体及び、運動能についての悩み なお,体育の好きな者i
とは,悩みがえよいと答えた者が 19名(約13%) いたのに対し,体育の嫌いな者 lこは一人 もいなかった.また,悩みの数が10の者が,体育が嫌い な者には 2 名 L約 6~めいたのに,好きな者 lこは,その ように多くの項目にOをつけた者はいなかった園以との 結果から,体育の嫌いな者は,好きな者より,自己の身 体や運動能についての悩みの数が多いと考えてよさそう である. 悩みの内容に差があるであろうか.そこでつぎに各項 目について,体育の好きな者と嫌いな者とを比較してみ た.図2に お い て 0印のついている 6つの項目を除い て,いずれの項目も悩b
人の忽は,体育の嫌いな者に多 キ体育の好きな者 N=147 X=2.82 S.D=2.10 体育の嫌いな者 N= 34 X=4.44 S.D=2.41 t=3.90 p く0.016
柴 山 茂 夫 表 6. 自 己 の 身 体 ・ 運 動 能 に つ い て の 悩 み 大 8好名 き 好 き などいち(ら43で名も〕嫌 い 大(6 6嫌名 い~) 言十 (224名〉 項 自 (68~) (79名〉 (28名〕 実数│ タ 実数│ 必 実数│ 勿 実数│ 必 実数│ 必 実数1%
1順位 14 食物!e:好き嫌いが多い 23 33.82 27 34.18 22 51
.
1
6 14 50.00 2 33.33 88 39.28 1 1 背が低すぎる 27 39.71 24 30.38 20 46.51 7 25.00 1 16.67 79 35.27 2 15 疲れやすい 20 29.
4
1 22 27.85 17 39.53 12 42.86 4 66.67 75 33.
4
8 3 9 姿勢がわるい 12 17.65 22 27.85 22 51
.
1
6 11 39.29 4 66.67 71 31.70 4 10 体力がない 18 26.
4
7 15 18.99 20 46.51 11 39.29 4 66.67 68 30.36 5 4 やせすぎている 15 22.06 24 30.38 19 44.19 8 28.57 1 16.67 67 29.91 6 19 運動がまずい 2 2.94 12 15.19 23 53.
4
9 21 75.00 3 50.00 61 27.23 7 11 よく頭痛がする 14 20.59 8 10.13 15 34.88 6 21.43 2 33.33 45 20.09 8 13 よく病気をする 12 17.65 7 8.86 11 25.58 6 21.
4
3。
0.00 36 16.07 9 12 あまり眠れたEい 9 13.24 8 10.13 4 9.30 3 10.71 l 16.67 25 11.16 10 5 身体に人並でないとζろがある 5 7.35 6 7.59 6 13.95 3 10.71 2 33.33 22 9.82 11 7 色が白すぎる 7 10.29 9 11.39 1 2.33 3 10.71。
0.00 20 8.92 12 18 どもることカ3ある 5 7.35 6 7.59 3 6.98 2 7.14 2 33.33 18 8.04 13 20 にきびがある 5 7.35 6 7.59 2 4.65 2 7.14 1 16.67 16 7.14 14 8 きりょうが悪い 3 4.
4
1 5 6.33 3 6.98 3 10.71 1 16.67 15 6.70 15 3 肥りすぎる 5 7.35。
0.00 1 2.33 6 21.43 2 33.33 14 6.25 16 16 耳が遠い 5 7.35 2 2.53 4 9.30 1 3.57。
0.00 12 5.36 17 17 ひどい近視である 4 5.88 4 5.06 3 6.98 1 3.57。
0.00 12 5.36 17 6 色が黒すぎる 6 8.82 3 3.80 2 4.65。
0.00。
0.00 11 4.91 19 2 背が高すぎる 2 2.94 2 2.53 1 2.33 1 3.57。
0.00 6 2.68 20 そ の 他 1 1 1 1.
4
71 3 1 3.801 1 1 2.231 0~州 01
0.001 5 1 2.23121 悩 み の 数 総 計 200 各 人 の 悩 み の 数 平 均 く, *印のついている4
つの項目では有意差がみられた. その差が最大なのは,項目19¥¥運動がまずいM で,体育 の嫌いな者の約7割が気l乙病んでいるのに対して,好き な者でこの種の悩みをもっ者は 1割 lζ満たない.しかし この1割弱の14名の者は,運動がまずいという悩みをも っていても体育が好きなのである.反対に体育が嫌いだ という者で,この悩みをもっていない者が約 3割(10名) いる.これは両鮮の要求水準水(
L
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)
に差があるせいかも知れないし,運動能以外の要因が関 係しているせいかも知れない.実際の運動能力の優劣に ついての,両群の比較は後で検討したい. 前lと運動が下手だから体育が嫌いだと答えた者が約5 割いたことを述べた.すると約2割の者は,運動がまず いという悩み奇もっていても,運動が下手だから体育が 嫌いだと答えていない.このように,体育の好きな者で も,運動がまずいという悩みをもっている者がいるし, 嫌いな者でも,その悩みをもたぬ者がいる.更に悩みを もっていても,全員がそれで体育が嫌いになるわけでは ない. とはいえ,運動がまずいというζとが,体育が嫌 215 200 121 30 766 3.
4
2 いな第一の原因であったことを考え併せると,乙の悩み は体育の好き,嫌いに非常に関係の深い項目であると考 えられる.その他、体力がないM , 、疲れやすいグとい う項目も大きな差がある.乙のことは、からだが弱いか らH , 、疲れるからか体育が嫌いだとする者が約3割お り,嫌いな理由の第4位であったことを考え併せると, 体育の好き,嫌いにかなりの関係がありそうである. なお,項目3の肥りすぎているという悩みは,体育の 嫌いな者!e:多く,項目1の背が低すぎるという悩みは反 対に体育の好きな者に多い.そこで実際の身長と比体重 との関係を調べたのが表7である.それによると,体育 の嫌いな者で比体重の大きな者は,たいてい、肥りすぎ ているM という悩みをもっているようだが,体育の好き な者では,かなり比体重の大きな者でも,その悩みをも っていない.反対lと背の低いことに対しては,体育の嫌 いな者以上K気K悩んでいるようである. *体育の好きな者は,それほど下手でなくても,もっとうまくなりたい と思って気に悩んでいる者がいるかも知れないし,嫌いな者の中に は,たとえ下手でも,その己とをそれ程強く気にしない者がいるかも 知れない.男子中学生の体育lL対する興味についての一考察
7
表 7. 身 長 a 比 体 重 一 覧 表 ( 悩 み と の 関 係 ) 0 背が低すぎる,やせすぎるという悩みをもっている者 ( )背が高すぎる,肥りすぎているという悩みをもっている者 身 長 体育の好きな者o
1 0 1 0 1 9 1 3 1 24 1 29 1 13 1 13 1 1 1 @ 1 @ 1 @ 1 @ ¥ @ 1③ ⑬ ⑬ ⑫ ① ①
0
((11))1 1 1 (3) 附 附4 体育の嫌いな者 0 1 0 1 0 ¥ 1 1 6 ¥ 7 1 7 1 4 ¥ 01 0 34 141.91 7.65①│ [②│ │
①
i
①叫①│
全員
1 1 1 0 1 7 1 30 1 41 1 57 1 46 1 23 1 13 ¥ 5 1 223 1削 3¥ 7.86I
比 体 重 1 15-19 35-39 計(名1
)
x
1S.D
3 59 32 7 1 体育の好きとE者 146 24.46 3.19①
@¥@∞
i
(3)。
11 6。
。
体育の嫌いな者 34 24.06 3.82①
④ (5) (3) 全員│
10 142 57 13 1 ¥_~2_~__1 山L:::
*計測日lζ1名欠席 表 8. 過去に大きな病気をやったことのある者(必〕 ( )内は人数 項 日 体育が好きな者 どちらでもない者 体育が嫌いな者 計 病歴のある者 13.33 (22) 26.83 (11) 38.89 (7) 17.87 (40) 病歴のない者 86.67 (143) 73.17 (30) 61.11 (11) 82.13 (184) 計 100.00 (165) 100.00 (41) 100.00 (18) 100.00 (224) 体育の好きな者と嫌いな者との聞に有意差ありは2ニ7.94pく0.01) 、よく病気をするグという悩みは体育の嫌いな者の方 lこ多かった. そζで過去にやった大きな病気の有無'ド 色 体 育 の 好 き な 者 と 嫌 い な 者 と で 比 較 す る と 表8のよ うになる.それによると,病歴のある者の比率は,体育 の嫌いな者の方に高L、(21) 実際の身体面における形態や機能lこ,体育の好きな者 と嫌いな者とで相違があるであろうか圃そのため形態面 では,身長,体重,胸囲,~高をとりあげ,機能面で は,50m走(速度と呼吸の耐力を調べるもの), ボール 投,垂直跳(大筋肉の爆発的な動力を検査するもの), 片足立(平衡性の検査),息こらえ(持久性の検査),上 体反らし,体前屈 (ともに柔軟性の検査), サイド・ス テップ(敏捷性の検査), 腕屈伸(腕の伸筋と肩肝帯の 力と耐久力との検査), 上体起し (腹筋の力と耐久力と の検査)をとりあげ,T
スコアに換算して,両者を比較 したのが表9と図 3である それによると身長,体重な どの形態苗の差はそれほどでないが,走,投,跳の基本 的運動能力の面ではかなりの差がみられる.また運動適 性の面でも,サイド@ステップを除いて,体育の好きな 者の方がたいぶ優れているようだ. 観点を変えて,身体の形態面と機能面の優れた者とそ うでない者とで,体育に対する興味を比較すると表10の ようになる.平均点は好き,嫌いの程度に応じて, 1か ら5までの点をあたえて算出したものである.それによ ると,身体の形態面,機能面の優れた者の方が,そうで ない者より,体育l乙対する興味が高いことがわかる.形 態,機能とも優れた者 (A苦手)とそうでない者 (B群 及 ド恥密書類扱いとして,両親に記入してもらった生徒生活調査表(生徒 に封筒に入れて,持ち帰らせ,密封して提出させた)の一項目を整理 したもの,8 柴 山 茂 夫 表 9. 身 体 面 の 比 較 (Tスコア) Nニ209* 体育(の13好8名き〉な者 体育の嫌9名いえよ者 全 員 (209名〉 項 目 (29~) 備 考
7
彦 態 能 力 運 動 適 性 3ζ S.D 身 長(cm) 51.04 10固22f
本 重(kc) 50.25 8.28 日 旬 間(cm) 50.04 11.45 座 高(cm) 52.80 10.44 50 111 走 (sec) 53.07 9.88 ボ ー ル 投 (111) 55.65 10.27 垂 直 跳(cm) 51.49 9固63 片 足 立 (sec) 5l.09 11.43 息 ご ら え(sec) 50.07 9.97 ヒ 体 反 し (cm) 51
.
1
2 9.51 体 前 屈 (cm) 51.01 10.33 サイドステップ(回〉 51.54 9.44 腕 屈 伸 ( 回 ) 51.45 9.41 上 体 起 し ( 回 〉 52.25 10.96 *全資料利用可能の者のみ選んで整理 料 実 測 値 の 平 均 及 び 標 準 備 差 を 記 載 S.D S.D (有意差〉z
48.88 10.00 142.63 7.94 50.24 11.33 34.64 6.20 48.89 12.11 66.57 3.80 49.40 12.23 76.34 4.43 tニ1.53 p>0.05 49.91 9.15 9.30 0.76 45.60 10圃45 29.55 6.00 tニ4.75 p<O.Ol 45.36 10園46 33.75 4.84 t=1.78 p>0.05 47.16 5.85 25.60 14.14 46.29 10.15 25.36 8.80 48.
1
9 11.43 38.29 8.54 47.67 11.22 20.85 6.04 50固78 7.81 13.39 2.46 50.26 11.56 16.46 8.08 46.81 7.28 26.75 18.19 表 10固身体の形態@機能の優劣と体育の興味 項 目 A 群 * B 群 C 群 *A
群-形態(身長@体重e胸閤@座高),機能 (50111走eボール投。垂直跳。パーピーテスト) ともに平均を 上まわる者17名(全体の8.13勿) B群 形態は平均を上まわるが,機能が平均より劣る者28名(全体の13.39%) C群・形態@機能とも平均より劣る者25名(全体の11.96必) A群と B群との間 l乙有意差あり (Fテスト 分散に差なし, t=2.04, pく0.05) A群とC群 グ ( !! tニ 3.45,p<O.Ol) びC群〉との聞に統計的にも有意な差がみられた圃また 好き,嫌い別にその比率を算出すると, A群の約9割が 体育が好きで,嫌いな者がいないのに対して B群・ C 群では,体育の嫌いな者がかなりおり C群では体育の 好きな者が5割をわっている. 以上の諸結果からして,身体的条件は体育の興味を考 える場合,無視しえない条件であるζとがわかる. しかし,体育に対する興味は,身体面だけから影響を うけているのではない. 体育の好き, 嫌いの理由とし て,性格的なものをあげた者がかなりいたことからわか るように,性格面も無視することは出来ない.そこでつ ぎに,その面の考察をしたい. まず最初に,多面的に性格特性を比較できるY-G
性 格検査(22)(23) (24)の結果を纏めたのが表11で,その結果をT
スコアで比較したのが2 図4
である。それによると9 DからCoまでの6項目は体育の嫌いな者が高く, Agか らSまでの 6項目は,反対に体育の好きたt者が高い.つ まり,体育が嫌いな者は,好きな者より,抑うつ性(度 々ゅううつになる等の陰気な悲観的な性質)が大で,気 分の変イ己(気が変り易く,感情的で,驚きやすい性質) が大きく,劣等感(自信の欠乏,自己の過少評価)が強 い.また神経質(心配性,ノイローゼ気味,いらいらす る等の性質〉の傾向がみられ,主観的(空想、性や過敏性 )でp 非協調性(不満が多く,人を信用しない)が高い ようである 体 育 の 好 き な 者 は , 嫌 い な 者 よ り 攻 撃 性 (気が短い,正しいと思うことは人にかまわず実行す る , 人 の 意 見 を 聞 き た が ら な い ) が 強 し 活 動 的 ( 仕 事 が速い,動作がきびきびしている等の身体的な活動性と 活溌な性質)である.また,のんき(人と一緒にはしゃ ぐ , い つ も 何 か 刺 激 を 求 め る 等 の , 気 が る な9 のんき9
男子中学生の体育に対する興味についての一考察 一一一体育の好きな者(146名) 一一一ー作育の搾いな者(34名) 京 Pく0.05で有意荒あワ 60 55 一一一一一一一 i吋ヵ貯きな者{l38名) 一 一 it育め悔いな苛(29g) Pく0.01で 元 あJ' 60 、 ¥ 、 / 、 、 "¥ ¥ J /
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55 50 町 三 S 社会的外向 A 文 配 性 大三
T 思 考 的 外 向 ん R の き Co Ag G 非 攻 活 協 調 的 動 自 ヲ 撃 的 N 0J
中 主 観 的 経 質 ー 劣 等 感 大 C 気分の変七大 D 抑うつ性大 45 一 上 体 起 し ︼ 腕 屈 伸 十サイド@ステップ ↑ 一 体 前 屈 一 上 体 反 し 息 こ ら え 一 片 足 立 ↑ 垂 直 跳 ※ 誠 一 ボ l ル 投 一 五 十 米 走 ↑ 座 高 { 絢 回 一 一 体 重 十 身 長 45 Y - G性格検査の結果の比較 (Tスコア) 図品 身体面の比較 (Tスコア) 図3 Y - G 性 格 検 査 の 結 果 ( 平 均 標 準 点 ) 体育の好きな者(146名) 体育の嫌いな者 (34名) 全 員 (223名〉 備 考 性 格 特 性 S.D S.D S.D (有意差) X z 2ζ D 抑 う つ 性 大 3.22 0.94 3.56 0.92 3.30 0.94 t=1.90 なし C 気 分 の 変 化 大 3.37 1.03 3.53 0.88 3.39 0.98 I 劣 等 用J山Z 大 2.97 0.94 3.06 0.87 3.02 0.96 N 神 経 質 3.21 1.08 3園35 0.98 3.26 1.02。
主 観 自ヲ 3.
4
3 0.99 3.74 0.92 3.
4
8 0.97 tニ1.74なし Co ヂド 協 調 akJ 3.13 1.03 3.38 1.05 3.19 1.00 Ag 攻 撃 ヲ自 3.27 0.95 3.03 1.06 3.14 0.99 G 活 動 的 2.92 0.95 2.65 0.91 2.79 0.99 R の ん き 3.18 0.89 3.03 1.01 3.11 0.92 T 思 考 的 外 向 2園94 0.91 2.53 0.92 2.83 0.92 tニ2.35 p<0.05 A 支 配 性 大 3.20 0.87 2.94 0.84 3.10 0.87 S 社 会 的 外 向 3.23 0.99 2.79 0.93 3.09 0.98 t=2.39 p<0.05n
圃 表 社会不適応性を表わす項目として纏めると,その平均段 階が3.27と3.38となり,体育の嫌いな者の方が高くなっ ている.Agと G を活動性を表わす項目として纏める と,その平均が3.09と2.84となって,体育の好きな者の 方が高い. G
とR
を衝動性を表わす項目として纏めてそ の平均を比較すると, 3.05と2.84となり,体育の好きな 者の方が高い. RとTとを併せて9 非内省的な傾向を表 わすものとして両者を比較すると,体育が好きな者はそ の平均が3.06,嫌いな者は 2.78となって,かなり大きな な,衝動的な性質)で,思考的外向(膜想的,反省的, 自己または他人を分析する傾向の少ないこと)の面がか なり強い.それに支配性(会やクツレープのために働く, 引込み思案でない等の社会的指導性)が強く,社会的外 向(人との交際,人と話しをするのを好む,などの社会 的接触を好む〕の傾向がかとより強い. D, C, 1, Nの 4項目を情緒不安定性を表わす項目 として纏めると,平均段階が3.19と3.38となって,体育 の嫌いな者の方がかなり高い.0, Co, Agの3項目をハU
l
柴 山 茂 夫 表 12. 向 性 検 査 の 結 果(v.Q)
実 数 ( ) 内 は % 品 等 段 階 向 性(
v
偏.Q差〕値I
体育が大)好きI
好 きI
どち(ら42で名も)なI
嫌 い 大 6嫌名 い (22計1名〉 (67名 (78名〕し、 (27名)I
(615) 非常に内向的 24以下。
1 1。
1 3 ( 1.36) 内 向 的 25~34 4 10 4 4 2 24(10園86) や や 内 向 的 35~44 15 15 12 8 2 52 (23.53) 主E主ヨ注 通 45~54 28 36 18 11 1 94 (42.54) や や 外 向 的 55~64 15 13 7 3。
38 (17.19) 外 向 的 65~74 5 3 1 1。
10 ( 4.52) 非常に外向的 75以上。
。
。
。
。 。
(
0.00)v .
Q の 平 均 47.26 146.071 45.33 34.50 47.14 表 13. 向 性 検 査 の 結 果 (内向・外向別) 必 ()内は実数 向 性 │ 体 育 が 大 好 き │ 好 き 1どちらでもない!嫌 い 大 6嫌名 い (22計1名) (67名) (78名) (43名) (27名) ( 615) 内向的(44以下) 28.36(19) 33.33(26) 39.53(17) 44.
4
4(12) 83.33( 5) 35.75(79) 普 通(45-54) 41.79(28) 46.15(36) 41.86(18) 40.74(11) 16.67( 1) 42.54(94) 外向的(55以上〉 29.85(20) 20.52(16) 18.61( 8) 14.82( 4) O.OO( 0) 21.71(48) 差がみられる. AとSの2項目を主導性を表わす項目と して纏めると,その平均が3.21と2.87となって,体育の 好きな者の方がかなり, リーダ{シップ l乙富んでいるよ うである 以上の結果を綜合すると,体育の好きな者 は,嫌いな者より,情緒的 iこ安定しており,社会的適応 性が高く,活動的で,衝動性が強く,非内省的で主導性 lこ富む傾向がみられた.なお, TとSの2項目では危険 率 5~ち以下の有意差がみられるので,向性の函の相違が 大きいようである. 田中向性検査の結果も,はっきりと体育が嫌いな者よ り,好きな者の方が外向的であることを示している.表 12をみると,体育の大好きな者から,大嫌いな者まで9 順々に向性偏差値が低くなっている.いま,体育の大好 きな者と好きな者,嫌いな者と大嫌いな者を纏めて,そ れぞれ体育の好きな者と嫌いな者とし,同群を比較する と , 48.
4
8と43.36となり,危険率1?6以下の有意差があ る.また,仮りに向性指数44以下を内向的な者, 45から 54までを普通, 55以上を外向的な者として,それぞれの 比率を較べると,表13のようにとtる.それによると,内 向的な者は体育に対する興味が低いほど多く,反対に外 向的な者は体育が好きな者ほど多くなっている. クレペリン精神作業検査の結果は,異常型,疑問型と 判定された者が,体育の嫌いな者に多く,特に体育の好 きな者l乙較べて休憩後,動揺と誤謬が増え,休憩効果が 少ないことが目立った.また作業量も体育の好きな者の 方がし、く分勝っている.量的段階が知能 i乙関係があると すると,知能の面lこも差があるかもしれない. そこで,知能検査(新日中A式とB式)の結果を纏め たのが表14である. それによると, 言語式 (A式 ) で は,体育の嫌いな者の方がよく,動作式 (B式)では, 体育の好きな者の成績の方がよい(お)圃 しかし,全体的にみて,知能は体育の興味とそれほど 深い関係はなさそうである.少くなくとも,運動の上手 @下手とか,体力の強弱などの身体面や,向性を主とし た性格特性の面ほどの関係はなさそうである. 体育の好きな理由として,友人と仲がよくなるからと 答えた者が約20%いた. またY-G
性格検査の結果で も,体育の好きな者は嫌いな者より,人との交際を好み ,陰気でなく,人と一緒にはしゃぎ,会やグループのた めに働く者が多い傾向のあることが知られた. そζで,クラスの中の選択地位 (C・S) や排斥地位 (R • S)に,両者の間で差がみられるかどうかを調べ るため,ソシオメトリック@テスト*の結果を纏めると 表15のようになる.それによると,体育の好きな者の方 が,選摂地位が高く,排斥地位が低くなっている.選沢 排斥地位;;e求めると, 0.004と-0.001となり,正と負の 差がみられた.選択場面を体育場面だけに限ると一層大 きな差となる. なお,孤立生徒の数は,体育が好きな者約796,体育 キ末尾添付の質問紙により,組の中で好きな者,嫌いな者をそれぞれ3 名ずつ書かせ,その理由を付記させた.男子中学生の体育 l乙対する興味についての一考察 11 表 14. 知 能 検 査 の 結 果 体育の好きな者(147名〉 体育の嫌いな者 (34名〕 全 員 知 能 偏 差 値 知 能 段 階 A 式 A 式 A 式 75以 上 最 優 1 1 1 1 3 3 65~ 74 優 29 27 9 4 44 34 55~ 64 中 ノ 上 53 59 11 13 83 92 45~ 54 中 52 51 10 14 74 79 35~ 44 中 ノ 下 9 8 3 2 17 15 25~ 34 劣 2
。
。
。
2。
24以 下 最 劣。
。
。
。
。
。
X 56.42 56固90 57.15 55.97 56.63 56.41_
l
9.27 8.48。 I~~_I
← 一 一 一 一 表 15. ソ シ オ メ ト リ ッ ク @ テ ス ト の 結 果 項 自│
盃
五
i
好きな者 (147名)1体 育 が 示 日 (3ι)-1全 員 (224名) O巳011C . S
キ R S*
*
C.R・
S キ 制 0.012 0.009 0.004 0.010 0.011 -0.001 0.010 0.001*
C. S (選訳地位)=ー Cr ー (Crは被選択数, Nはテストをうけた人数 dは許された選択数) (N-1) d 料 R.S (排斥地位)ニー-EL-(Rrは排斥された数) (N-1) d 仲 井 C・R.S(選摂@排斥地位)=C.S-R.Sとして算出した. 表 16. 好 き な 体 育 の 先 生 ( 勿 ) ( )内は実数 項 目 !体育が好きな者(147名) 1体育が嫌いな者(34名)l
I
全 (224名)員│備
(有意差)考 9 指導の熱心な先生 67.35 (99) 6 公平@平等な先生 65.31 (96) 3 数え方が上手な先生 55.78 (82) 5 運動能力のすぐれた先生 57.14 (84) 1 親切で理解のある先生 47.62 (70) 2 明朗活溌な先生 55圃78 (82) 10 学識@教養の深い先生 34.69 (51) 4 体格の立派な先生 33.33 (49) 8 感 情l乙走らず落ついている先生 27.21 (40) 7 厳 格tJ:先生 12.93 (19) 7 ζf の 他 1.36 の嫌いな者約30%で,両群 l乙危険率1%以下の有意差が 認められた. また,教える先生が好きだからという理由で体育を好 む者が約12%いた.その他,先生i乙関係のある項目が選 ばれているので,教える先生の人格や指導法も体育の興 味に関係がありそうである(26)• そのため, 好きな体育 の先生を両群で比較したのが表16である.体育の好きな 61.76 (21) 67.86(152) 70.59 (24) 66.07 (148) 61.76 (21) 55.80 (125) 24.47 (9) 52.68 (118) 瓦'=10.39pく0.01 58.82 (20) 50.89 (114) 32.35 (11) 48.21 (108) x2ニ9.42p<O.Ol 17.65 (6) 31.70 (71) x2二 3.71 なし 17.65 (6) 28.12 (63) x'=3.21 なし 23.53 (8) 26.34 (59) 5.88 (2) 10.71 (24) 0.00 0.89 者は,嫌いな者より,運動能力の優れた,明朗活溌な先 生を好む者が多いのに対し,体育の嫌いな者は,公平@ 平等で,教え方の上手な,親切で理解のある先生を好ん でいる.体育の好きな者と嫌いな者とで,好きな体育の 先生にかなりの差があるようである. 先生に対する態度がよければ,興味が増すであろうし, 悪ければ興味が減退すると思われる そこで,体育の教12 柴 山 茂 夫 師 l乙対する態度を比較すると表17のようになる.それに よると,体育の好きな者の平均得点は6.15,嫌いな者の 方は6.59となっている.体育の好きな者の方が低く,好 意的な方にずれてはいるが9 その差は僅かで,体育の先 生に対する態度が,嫌いな者 lと較べて,それほどよいと は考えられない.いま仮りに 1から10までの項目を尊 敬,好意,同情など好意的態度をあらわすプラスの意見 群, 11から20までの項目を軽蔑,反感,敵視えよど,非好 意的態度をあらわすマイナスの意見群として纏め,その 比率を算出すると,好意的意見群の選収率は,体育の好 きな者 l乙高く (84.68%と77.84必),非好意的意見を選ぶ 者は,体育の嫌いな者に多かった (15.32%と22.16%). 項目別に体育が好きな者と嫌いな者とを比較すると表 18のようになる.それによると,項目立の善人振ってい る, 14の知ったか振りが上手である等,反感をあらわす 意見を選ぶ者が,体育の嫌いな者lζ多く3 項目19の利口 な人は体育の先生にならないという軽蔑をあらわす意見 もめだって嫌いな者が多く選んでいるー反対に,項目8 表 17. 体育教師l乙対する態度(得点別)
f
専 点I
体育が好きな者体育が(147名) (3嫌名いな者44:;¥Z;)I
全 名員〉 1 (224 1。
。 。
(1. 00~ 1.99) 2 1 1 3 3 11 2 15 4 38 6 51 5 32 4 46 6 22 5 32 7 16 6 28 8 11 7 24 9 12 3 16 10 2。
5 11 1。
2 12 1。
1 13。
。 。
14。
。
1 14園 00~14.99) X 6.15 6.59 6.34 S固D 1.92 1.90 1.99 表 18. 体 育 教 師 l乙 対 す る 態 度 ( 項 目 別 )9
1
5
(
)内は実数 調 査 審 号 調 査 項 目 体育の好きな者│体育の嫌いな者│全(147名) (34名) (224名)員 │ 備 (有意差)考 1 1体育の先生若はい人のよき理解者である2
1 勤勉努力家である 3 1 律義者である 4 1 正義の人である 5 1 誰でもができるものではない 6 1 童心を失わない人である 7 1 ものずきではできない 8I
思いつきがよい 9 1貧乏である 10 1 ちょっとした職業である111
馬鹿正直である 12 1善人振っている 13 1 封建的である 14 1 知ったか振りが上手である 15 1 変人で、ある 16I
陰けんである 17 1 老人のする仕事である 18 1 鬼のような人である 19I
利口な人聞はならない 20I
われわれの敵である 64.63 (95) 49.66 (73) 68.03(100) 30.61 (45) 59.86 (88) 73.47 (108) 35.37 (52) 58圃50 (86) 2.04 (3) 27.89 (41) 5.44 (8) 12.24 (18) 17.69 (26) 14.97 (22) 12.24 (18) 5.44 (8) 0.00 (0) 10.88 (16) 4.08 (6) 2.04 (3) の体育の先生は思いつきがよい,項目3の律義者である 等の好意的意見は,体育の好きな者がより多く選んでい る 項目8,12, 19 の 3 項目は危険率 5~ぢ以下で有意差 がみられるので,項目によっては,体育の好きたf者と嫌 いな者とでかなりの差があるようである圃しかし,嫌い な者の中にも体育の教師に対する態度がよい者がいる 61.76 (21) 38.24 (13) 58.82 (20) 35.29(12) 55.88(19) 73.59 (24) 32.35 (11) 35.29 (12) 2.94 (1) 32.35 (11) 8.82 (3) 26.47 (9) 8.82 (3) 26.47 (9) 17.65 (6) 5.88 (2) 0.00 (0) 11.76 (4) 14.71 (5) 0.00 (0) 63.39 (142) 47.32 (106) 66.51 (149) 29.46 (66) 59.82 (134) 70.09(157) 38.39 (86) 51川 町
I
X
2=4.01p<0.05 2.23 (5) 29.46 (66) 8.04 (18) 15.18 (34) 1 x2ニ4.40p<0.05 15.18 (34) 1 16.96 (38) 1x
2ニ 2.54 なし 14.29 (32) 5.36 (12) 0.89 (2) 11.60 (26) 7.59 (17)I
x 2 = 5.4 7 pく0.05 1.79 (4) し,好きな者でも態度の悪い者がいる(表17参照)• 教える内容によっても,体育iこ対する興味が変ってき そうである*. そこでつぎに, 体育の授業の中でどのよ *興味は環境の中から個人に価値あるものをもとめようとする内箇の力 であるから,それは主体の内面の情勢と対象の性質とによってきまっ てくる.しかL事物に固有の特性ではなしまた主体に一定している 性質でもない伊町男子中学生の体育l乙対する興味についての一考察
1
3
表 19. 授 業 中 最 も 興 味 の あ る の は 何 か% (
)は実数 項 目 │ 体 育 が 大 お │ 好 き な 者 │ ど 喜 ら で も な │ 嫌 い な 者 │ 大 学 い な 者 │な者 (68:;15)I (79名) い (43名)I (28名) (6名) (224名〉 ス ポ ー ツ 73.53 (50) 81.01 (64) 58.14 (25) 39.29 (11) 33.33 (2) 67.86(152) 功 技 26.47(18) 11.39 (9) 32.56(14) 21.43 (6) 16.67(1) 21.43 (48) (鉄俸やとぴ箱) 保 健 衛 生 0.00 (0) 1.27 (1) 2.33 (1) 35.71 (10) 50.00 (3) 6.70 (15) 徒 手 体 操 0.00 (0) 5.06 (4) 6.98 (3) 3.57 (1) 0.00 (0) 3.57 (8) ダ ン ス 0.00 (0) 1.27 (1) 0.00 (0) 0.00 (0) 0.00 (0) 0.45 (1) (フォークダンスなど〉 表 20. ス ポ ー ツ lこ 対 す る 興 味 % ( )内は実数~ス一ポ一~ー一ツ一---一一体一一~I
円'll
大 好 きI
好 き │どちらでもない│ 嫌 い │ 大 嫌 い │Z
十 大 好 き 27.23 (61) 9.37 (21)H
手 き 2.68 (6) 24.55 (55) どちらでもない 0.45 (1) 0.89 (2) 嫌 L、
0.00 (0) 0.45 (1) ブ て 嫌、
し
0.00 (0) 0.00 (0) 計 30.36 (68) 35.27 (79) うな面iと 番興味をもっているかを調べた.そのため体 育の内容を, 応,体操,巧技,スポーッ,ダンス,保 健衛生の5つに分けて,好むものを一つだけを選ばせた 結果を纏めたのが表19である. それによると,巧技,徒手体操p ダンスにおいては差 は殆んどないが,体育の好きな者は,スポーツを選んだ 者が圧倒的に多く 8割(77.55必) ~ζ 近い. 反対に保健 衛生を選ぶ者は,体育の好きな者 lと殆んどいないのに, 嫌いな者ではスポーツと同じく約4害J
(38.23%)の者 が選んでいる. そこで,体育の好き@嫌いとスポーツの好き@嫌いと の関係を考察するために纏めたのが表20であるa それに よると,体育の好きな者にスポーッを嫌う者が一名いる が,体育の嫌いな者でもスポーツはかなり好きなようで ある圃体育の嫌いな者34名のうち9名(約26必)はスポ ーツを好むと答えている.全体でスポーツを嫌う者は8 必で1割l己満たない. しかし, 体 育 の 嫌 い な 者 の 半 分 (17名)はスポーツもやはり嫌いである. 体育の好きな者は,嫌いな者より,スポーツに関する 記事をより多く読んでおり,ラジオやテレビで実況放送 l乙接する機会も多く,直接競技場へ出かけてスポーツを 見物することも多い.読んだり,見たりするスポーツの 種目も多いようである.また,小学校時代 lとより多くの 種目を経験している.好きなスポーッ,今後やってみた いスポーツもいろいろの種目を選んでいるし,所有して いるスポーツ用具も多いようである(資料省略). 2.23 (5) 0.45 (1) 0.45 (1) 39.73 (89) 3.57 (8) 2圃68 (6) 0.45 (1) 33.93 (76) 13.39 (30) 3.57 (8) 0.00 (0) 18.30 (41) 0.00 (0) 5.80 (13) 0.45 (1) 6.70(15) 0.00 (0) 0.00 (0) 1.34 (3) 1.34 (3) 19.20 (43) 12.50 (28) 2.68 (6) 100.00(224) そこでつぎに,体育の好きな者と嫌いな者との問 i,乙 スポーツに対する態度に差があるかどうかを調べてみ た.その結果が表21と22である.表21によると,得点の 平均は7.01と7.24で差は殆んどなく,表22により,イ反り に1から10までを好意的, 11から20までを非好意的な意 見群として纏めて,その選択Z容を比較しでも,両群lと殆 んど差がない.各項目の選択率においても,これといっ た大きな差はみられなかった. 表 21. スポーッζl対する態度(得点別) 得 点 体育が好きな者(147名)I
体育が(3嫌名いな者44:;15)I
I
(全名員) 224 1。
。
1 (1.00~ 1.99) 2 2。
2 3 3。
3 A 12 1 15 5 24 11 6 31 8 7 33 6 46 8 25 3 42 9 13。
19 10 3 2 7 11。
1 1 12 1 1 2 13。
1 1 13.00~ 13.99) X 7.01 7.24 7.15 S.D 1.70 2.14 1.79 I14 柴 山 茂 夫 表 22. ス ポ ー ツ lこ 対 す る 態 度 ( 項 目 別 ) タ ( )内は実数 調 主円←1 項 目 │体育の好きな者
I
体育の4嫌名いな者I
全員
│
備
考 (147名) (34i;) (224名) (有意差) 1 スポーツは公正な人格を養成する 78.91(116) 70.59 (24) 76.79(172) 2 共同精神を啓発する 76.87 (113) 61.76 (21) 71.43 (160) x'=2.28 なし 3 意志を輩固にする 38.10 (56) 35.29 (12) 37.05 (83) 4 青年を純真にする 63.95 (94) 58.82 (20) 62.95 (141) 5 感覚を鋭敏にする 36.05 (53) 35.29 (12) 33.93 (76) 6 動作を敏活にする 80.95 (119) 70.59 (24) 79.46 (178) 7 やる間は夢中で一切の邪悪がなく 57.14 (84) 47.06 (16) 52.68 (118) なる 8 男性的だからよい 38.10 (56) 29園41 (10) 33.93 (76) 9 人を感激せしめる 39.46 (58) 38.24 (13) 37.95 (85) 10 都会人に必要である 37.41 (55) 26.47 (9) 37.95 (85) x' =1.45 なし 11 英雄主義を助成発達させる 36.05 (53) 26.47 (9) 33.48 (75) 12 人を単純にする 25.85 (38) 35.29 (12) 26.79 (60) 13 趣味とするには多大な熟練と時日カ5l,、る 44.22 (65) 32.35 (11) 46.43 (104) x'=1.60 なし 14 金がかかる 9.52 (14) 17.65 (6) 11.16 (25) 15 選手を束縛する 23.81 (35) 20.59 (7) 23.21 (52) 16 新聞社の金儲けか広告の手段となる 7.48 (11) 11.76 (4) 8.04 (18) 17 自然な運動というより不自然な運 14.29 (21) 2.94 (1) 13.39 (30) 動を強いる 18 無鉄砲な人聞を作る 3.40 (5) 0.00 (0) 2.68 (6) 19 健全な心身の発達を妨げる 19.05 (28) 8.82 (3) 18.30 (41) 20 人を不具者lとする 0.68 (1) 8.82 (3) 2.23 (5) 表 23. 両 親 の 興 味 の 比 較 (5段階評定の平均) ( )内はS.D 体育の好きな者 体育の嫌いな者 全 員 備 考 項 目H 父I
母 キ 父I
母 父I
母 (有意差) (121名)I
(111名)I
(26名)I
(26名)I
(182名)I
(169名) 1401│3叶 3引
3叶 3引
3叶 父 開T
意差あり 学 生 時 代 の 体 育 に 対 す る 興 味 (0却 )I
(0.84)I
(1.00)I
(0.84)I
(1.02)I
(0.82)I
~三0.05
1401│36813961360l397l363l 現 在 の ス ポ ー ツl乙 対 す る 興 味(
O
:
7
I
)
I
(
0
:
7
2
)
I
(
0
:
8
5
)
I
(
0
:
8
2
)
I
(
0
:
7
5
)
I
(
0
:
7
4
)
ホ母親の回答の回収率の方が父親より悪かった. 表 24. 両親のスポーツ記事・放送l乙接する機会の比較(必) ( )内は実数 体 育 の 好 き な 者 体 育 の 嫌 い な 者 全 員 項 目 (1父21名)I
(11母1名) (2父6名〉 (26母名) (1父82名)I
(16母9名) 新記事聞のスポーツ き ま っ て 43.80 (53) 15.84(16) 38.46 (10) 15.38 (4) 42.31 (77) 13.01 (22) やラジオ・ 時 々 54.55 (66) 85.15 (86) 53.85(14) 65.38 (17) 54.95(100) 76.33(129) テレ(ど聞のく実〕況を 見る 見(聞か)ない 1.65 (2) 8.91 (9) 7.70 (2) 19.23 (5) 2.75 (5) 10.66(18) スポーツ新開や き ま っ て 32.23 (39) 8.91 (9) 38.46 (10) 11.54 (3) 33.00 (60) 8.28 (14) スポーツ週間紙 時 々 57.85 (70) 79.21 (80) 38.46 (10) 61.54 (16) 52.75 (96) 67.46(114) を見る 見 な し、 9.92 (12) 21.78 (22) 23.08 (6) 26.92 (7) 14.29 (26) 24.26 (41)男子中学生の体育に対する興味についての一考察 15 表 25. 両 親 の 比 較 ( 勿 ) 体 育 の 好 き な 者 項 目 (12父1名) (11母1名)
f
置 が 非 で も 1.65 (2) 0.00 (0) 息子をスポーッ 能力があれば 70.25 (85) 72.28 (73) 選手にさせたい 能力があって と思う もさせたくな 8.27 (10) 8.91 (9) L、
能力がないの 19.83 (24) 28.71 (29) で思わない 興味を考える場合,家庭環境などの環境的要因も無視 しえないので,親の興味との関係を調べてみたネ. はじめに,両親の学生時代の体育に対する興味を両群 で比較すると,表23のように,父・母ともに,体育の好 きな者の親の方が興味が高い.特 lζ父親聞には有意差 (p<0.05)があるので, 親子の興味の聞に何らかの関係 がありそうである.しかし,現在のスポーツ IC:対する興 味には,殆んど差がみられなかった.とはいえ,スポー ツに関係のある記事や放送に接するζとのない者の比率 は, 体育の嫌いな者の親の方lと多いようだし (表24参 照),息子をスポーツ選手にすることに対しでも,体育 の嫌いな者の親の方が消極的で(表25参照)その家庭環 境にかなりの差がありそうである料. 4 今後の問題 以上のように,体育の興味は,主体的条件や環境的要 因と深い関係がみられる.しかし,興味を規定する条件 には,個人差が大きいと恩われるので(29)(30), 今後事例 研究によって,一人一人の生徒について,好き嫌いの原 因をこまかに調べ,その条件をつきとめていきたいと思 っている.また,縦断面的K同一対象ぞ逐年的に追跡し て年令による変化もみていきたい.その場合,相関係数 によって,体育の興味を規定している条件を明らかにし ていく予定である. (付記)乙の研究をすすめるにあたり,後藤学長をは じめ,諸先生方のど協力をいただいた.ここに厚くお礼 申しあげる.*
6月下旬に末尾添付の質問紙を封筒に入れて持って帰らせ,両親に記 入してもらって,密封して提出させた. 料なお,親と子の体育やλポ戸?に対する興味を比較すると,体育の好 きな息子はその両親より興味が高く,体育の嫌いな息子は,その両親 より興味が低くなっている.同群の親の聞に,体育教師に対する態度 とスポ-'Jに対する態度に相違がみられなかった.(28) ( )内は実数 体 育 の 嫌 い な 者 全 員 (2父6名) (26母名) (18父2名〉 (16母9名) 0.00 (0) 0.00 (0) 1(.12)0 0.00 (0) 50.00 (13) 46.15 (12) 67.03(122) 61.54(104) 7.70 (2) 15.38 (4) 7.69 (14) 9.47(16) 42.31 (11) 38.46 (10) 24.18 (44) 28.57 (49) 参 考 文 献 (1) 問中熊次郎「興味の発達」児童心理学ハンドブッ ク, 313頁,金子書房,昭34(1959) (2)波多野完治,児童の興味と適性検査,巌松堂,昭23 (1948) (3)正木正,続有恒共編,教育心理学笑習調査研究, 10 7頁,同学社,昭31 (1956) (4) 田中教育研究所人格検査研究部,回研式学習興味診 断テスト手引, 3頁,日本文化科学社 (5)肥田野直「興味」心理学事典, 139頁,平凡社,昭 32 (1957) (6)中野佐三「興味」教育心理学事典, 136頁,金子書 房,昭31 (1956) (7) 園原太郎「興味とは何か」児童心理, 11の 6,昭32 (1957)(8) Thorndike
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