編集後記 今年度は、予定していた実験手法の基本的手順の解説書を一つまとめることができた。 またはじめにも述べたように、今年度は特に、上下動、水平動の同時加震振動台の設計、 製作を行うことができたことは大きな成果であった。先年発生した新潟県小地谷の地震で は、大きな上下動が観測されたことから、上下動の影響を心配する人が多くなっているよ うである。今回行った上下動加震実験では、水平の滑りがうまく機能している免震装置で は、上下動の影響はほとんどないことが明らかとなった。しかし、室内の家具のように水 平動が基部で固定されているような場合には、家具が傾き、そこに上下動が作用すると、 転倒が加速されるから、上下動の影響は無視できなくなろう。このような物体の傾きとそ れに及ぼす上下地震動の影響に関しては、実験できる振動台が少ない現在、あまり研究は 進んでいないように思われる。今回開発された本実験装置はその意味で今後の活躍が期待 できる。 (青木徹彦記) 103
編集後記
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